JP2007042541A - 燃料電池システムおよびそれにおける水補給方法 - Google Patents

燃料電池システムおよびそれにおける水補給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007042541A
JP2007042541A JP2005227782A JP2005227782A JP2007042541A JP 2007042541 A JP2007042541 A JP 2007042541A JP 2005227782 A JP2005227782 A JP 2005227782A JP 2005227782 A JP2005227782 A JP 2005227782A JP 2007042541 A JP2007042541 A JP 2007042541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
tank
water
fuel cell
cell system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005227782A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Koda
秀夫 幸田
Arato Takahashi
新人 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2005227782A priority Critical patent/JP2007042541A/ja
Publication of JP2007042541A publication Critical patent/JP2007042541A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 外部から水を補給できる、燃料電池システムおよびそれにおける水補給方法を提供する。
【解決手段】 自動二輪車10は燃料電池システム100を搭載し、燃料電池システム100はセルスタック102からの気体および水が導入される水タンク132を備える。水タンク132には、水タンク132内の気体を外部に排出するためと外部から水タンク132に水を補給するためとに併用されるパイプP14が接続される。可撓性を有するパイプP14は、ベルト202とボルト204とを含む保持部材200によって排気出口P14aが下方を向くように保持される。外部からの水の補給は、パイプP14の保持を解除した後に、排気出口14aが上方を向くようにパイプP14を曲げて行われる。
【選択図】 図5

Description

この発明は燃料電池システムおよびそれにおける水補給方法に関し、より特定的には、燃料電池からの気体および水がタンクに導入される燃料電池システムおよびそれにおける水補給方法に関する。
従来、たとえば特許文献1や特許文献2に開示されているように燃料電池からの水をタンクに導入する燃料電池システムが提案されている。一般に、燃料電池システムの運転には水の供給が不可欠であり、燃料電池システム内において水を賄えない場合には外部からの水の補給が必要になる場合がある。
特開2003−86209 WO2005/004267
しかし、特許文献1および特許文献2には、燃料電池システムへの外部からの水の補給について何ら開示されておらず、外部から水を補給するための具体的な構成が不明である。
それゆえに、この発明の主たる目的は、外部から水を補給できる、燃料電池システムおよびそれにおける水補給方法を提供することである。
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の燃料電池システムは、燃料電池、燃料電池からの気体と水とが導入されるタンク、および可撓性を有しかつタンクに接続されるパイプを備える。
請求項2に記載の燃料電池システムは、請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、パイプの出口が下方を向くようにパイプを保持するための保持部材をさらに備えることを特徴とする。
請求項3に記載の燃料電池システムは、請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、保持部材はパイプの保持を解除可能に設けられることを特徴とする。
請求項4に記載の燃料電池システムは、請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池システムにおいて、パイプは上方に延びた後に屈曲して下方に延びることを特徴とする。
請求項5に記載の燃料電池システムは、燃料電池、燃料電池からの気体と水とが導入されるタンク、およびタンクに接続されかつタンク内の気体を外部に排出するためと外部からタンクに水を補給するためとに兼用されるパイプを備える。
請求項6に記載の輸送機器は、請求項1から5のいずれかに記載の燃料電池システムを搭載した輸送機器であって、輸送機器本体を含み、タンクは輸送機器本体の中央部下側に配置される。
請求項7に記載の輸送機器は、請求項1から5のいずれかに記載の燃料電池システムを搭載した輸送機器であって、対向するように配置される一対のフレーム、および一対のフレームの間で一対のフレームに揺動自在に連結されるリヤアームを含み、タンクは一対のフレームの間かつリヤアームの前側に配置される。
請求項8に記載の輸送機器は、請求項6または7に記載の輸送機器において、自動二輪車であることを特徴とする。
請求項9に記載の水補給方法は、燃料電池からの気体および水が導入されるタンクと、タンクに接続されるパイプとを備える燃料電池システムにおける、水補給方法であって、外部からパイプを介してタンクに水を補給する。
請求項10に記載の水補給方法は、請求項9に記載の水補給方法において、パイプは可撓性を有し、パイプの出口が上方を向くようにパイプを曲げた後に、パイプの出口からパイプを介してタンクに水を補給することを特徴とする。
請求項1に記載の燃料電池システムでは、燃料電池からの気体と水とが導入されるタンクに可撓性を有するパイプが接続される。したがって、その出口が上方を向き水の補給に好ましい形状に曲げられたパイプを介して、外部から必要に応じてタンクに水を補給できる。ひいては、外部から必要に応じて燃料電池システムに水を補給できる。請求項10に記載の水補給方法についても同様である。
請求項2に記載の燃料電池システムでは、保持部材によってその出口が下方を向くように可撓性を有するパイプが保持される。このようにパイプの出口を下方に向けておくことによって、タンク内への異物の侵入ひいては燃料電池システム内への異物の侵入を防止できる。
請求項3に記載の燃料電池システムでは、水補給時に保持部材によるパイプの保持を解除できる。つまり、パイプを解放できる。したがって、水補給時以外では異物の侵入を防止でき、水補給時にはパイプを所望の形状に曲げて円滑にタンクに水を補給できる。
請求項4に記載の燃料電池システムでは、パイプが上方に延びた後に屈曲して下方に延びる。これによって、タンクからの気体に含まれる水蒸気をパイプの上方に延びる部分で液化させてタンク内に戻し、より多くの水をタンク内に回収できる。また、パイプ内で液化した水の外部への排出を抑制でき、輸送機器の配置場所を濡らしてしまうといったことを防止できる。さらに、このような配置態様のパイプでは、外部からの異物が一旦上昇した後に下降しなければタンク内に到達できず、より効果的に異物の侵入を防止できる。
請求項5に記載の燃料電池システムでは、タンクに接続されるパイプが、タンク内の気体を外部に排出するためと外部からタンクに水を補給するためとに併用される。これによって、簡単な構成で水の補給経路を確保でき、外部から必要に応じてタンクに水を補給できる。
一般に、輸送機器は安定性を考慮して低重心であることが好ましく、輸送機器本体の中央部下側には複数の構成要素が配置される。このために、輸送機器本体の中央部下側にタンクが配置される場合、タンクの周囲の空間が狭く、タンクに触れにくい。この発明は、パイプを介してタンクに水を補給できるので、請求項6に記載するようにタンクが輸送機器本体の中央部下側に配置される輸送機器であっても簡単にタンクに水を補給できる。
たとえば請求項7に記載するように一対のフレームの間かつリヤアームの前側にタンクが配置される場合、一対のフレームとリヤアームとによってタンクの両側面および後面が覆われ、タンクに触れにくい。この発明は、パイプを介してタンクに水を補給できるので、請求項7に記載するように一対のフレームの間かつリヤアームの前側にタンクが配置される輸送機器であっても簡単にタンクに水を補給できる。
この発明によれば、請求項8に記載するように、コンパクトに構成するために複数の構成要素が密接するように配置される自動二輪車であっても簡単に水を補給できる。
請求項9に記載の水補給方法では、パイプを介して外部から必要に応じてタンクに水を補給でき、ひいては外部から必要に応じて燃料電池システムに水を補給できる。
この発明によれば、外部から水を補給できる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。ここでは、この発明の燃料電池システムを輸送機器の一例である自動二輪車10に搭載した場合について説明する。この発明の実施の形態における左右、前後、上下とは、自動二輪車10のシートにドライバがそのハンドル24に向かって着座した状態を基準とした左右、前後、上下を意味する。
自動二輪車10は、車両本体11と燃料電池システム100とを備えている。まず、輸送機器本体である車両本体11について説明する。図1〜図7を参照して、車両本体11は車体フレーム12を含む。
車体フレーム12は、ヘッドパイプ14と、ヘッドパイプ14から後方へ斜め下方に延びる縦断面I字型のフロントフレーム16と、フロントフレーム16の後端部に連結されかつ自動二輪車10の中央部下側から後方へ斜め上方に立ち上がるリヤフレーム18と、リヤフレーム18の上端部に取り付けられるシートレール20とを備えている。フロントフレーム16の後端部はリヤフレーム18の中央部よりもやや下端部寄りの位置に接続され、フロントフレーム16およびリヤフレーム18全体で側面視略Y字状を呈している。
フロントフレーム16は、上下方向に幅を有して後方へ斜め下方に延びかつ左右方向に対して直交する板状部材16aと、それぞれ板状部材16aの上端縁および下端縁に形成されかつ後方へ斜め下方に延び左右方向に幅を有するフランジ部16bおよび16cと、板状部材16aの両表面に突設される補強リブ16dと、後端部に設けられたとえばボルト等によってリヤフレーム18が連結される連結部16eとを備えている。補強リブ16dは、フランジ部16bおよび16cと共に板状部材16aの両表面を区画して、後述する燃料電池システム100の構成部品を収納する収納スペースを形成している。
一方、図3に示すように、リヤフレーム18は、一対の板状フレーム18a,18bを備えている。板状フレーム18aおよび18bは、それぞれ自動二輪車10の中央部下側から後方へ斜め上方に延びかつ前後方向に幅を有し、フロントフレーム16の連結部16eを挟むように対向配置されている。
図1に示すように、ヘッドパイプ14内には、車体方向変更用のステアリング軸22が回動自在に挿通されている。ステアリング軸22の上端にはハンドル24が固定されたハンドル支持部26が取り付けられており、ハンドル24の両端にはグリップ28が取り付けられている。右側のグリップ28は回動可能なスロットルグリップを構成している。
ハンドル支持部26のハンドル24の前側には、表示操作部(以下、メータと略記する)30が配置されている。メータ30は、ドライバに対する走行状態等の各種情報提供用のたとえば液晶ディスプレイ等で構成された表示部、およびドライバからの各種情報入力用の入力部等が一体化されたものである。ハンドル支持部26におけるメータ30の下側には、ヘッドランプ32が固定されており、ヘッドランプ32の左右両側には、フラッシャランプ34がそれぞれ設けられている。
また、ステアリング軸22の下端には左右一対のフロントフォーク36が取り付けられており、フロントフォーク36それぞれの下端には、前輪38が前車軸40を介して取り付けられている。前輪38は、フロントフォーク36によって緩衝懸架された状態で前車軸40によって回転自在に軸支されている。
一方、板状フレーム18aおよび18bの上端部には、フレーム状のシートレール20が取り付けられている。シートレール20は、板状フレーム18aおよび18bの上端部にたとえば溶接によって固設され、略前後方向に配設されている。シートレール20上には図示しないシートが開閉自在に設けられている。シートレール20の後端部には取り付けブラケット42が固設されており、取り付けブラケット42にはテールランプ44および左右一対のフラッシャランプ46がそれぞれ取り付けられている。
また、板状フレーム18aと18bとの間かつ板状フレーム18aおよび18bの下端部後寄りの位置には、リヤアーム48がピボット軸50を介して揺動自在に支持されている。リヤアーム48の後端部48aには駆動輪である後輪52が回転自在に軸支されており、リヤアーム48および後輪52は、図示しないリヤクッションによってリヤフレーム18に対して緩衝懸架されている。
さらに、板状フレーム18aおよび18bの下端部前側には、リヤフレーム18から左右方向に突出するようにフットレスト取付用バー54が固定され、フットレスト取付用バー54には図示しないフットレストが取り付けられる。フットレスト取付用バー54の後側には、メインスタンド56が回動可能にリヤアーム48に支持されており、メインスタンド56は、リターンスプリング58によって閉じ側に付勢されている。
リヤアーム48の後端部48aよりも内側には、後輪52に連結されかつ後輪52を回転駆動させるためのアキシャルギャップ型の電動モータ60と、電動モータ60に電気的に接続される駆動ユニット62とが配設されている。駆動ユニット62は、電動モータ60の回転駆動を制御するためのコントローラ64を含む。
このような車両本体11には、車体フレーム12に沿って燃料電池システム100が搭載されている。燃料電池システム100は、電動モータ60やその他の構成部品を駆動するための電気エネルギーを生成する。
以下、燃料電池システム100について説明する。
燃料電池システム100は、メタノール(メタノール水溶液)を改質せずにダイレクトに発電に利用する直接メタノール型燃料電池システムである。
燃料電池システム100は、フロントフレーム16の下側に配置される燃料電池セルスタック(以下、単にセルスタックという)102を含む。
図8および図9に示すように、セルスタック102は、メタノールに基づく水素と酸素との電気化学反応によって電気エネルギーを生成することができる燃料電池(燃料電池セル)104をセパレータ106を挟んで複数個積層(スタック)して構成されている。セルスタック102を構成する各燃料電池セル104は、固体高分子膜等から構成される電解質(電解質膜)104aと、電解質104aを挟んで互いに対向するアノード(燃料極)104bおよびカソード(空気極)104cとを含む。アノード104bおよびカソード104cはそれぞれ、電解質104a側に設けられる白金触媒層を含む。
図4等に示すように、セルスタック102はスキッド108上に載せられ、スキッド108はフロントフレーム16のフランジ部16cから吊されるステースタック110によって支持されている。
図6に示すように、フロントフレーム16の下側でありかつセルスタック102の上側には、水溶液用のラジエータ112と気液分離用のラジエータ114とが配置されている。ラジエータ112と114とは一体的に構成され、その前面が車両の前方やや下向きに配置され、前面に対して直交するように設けられる複数の板状のフィン(図示せず)を有する。このようなラジエータ112および114は、走行時に風を十分に受けることができる。
図6等に示すように、ラジエータ112は、旋回するように形成されるラジエータパイプ116を含む。ラジエータパイプ116は、ステンレス等からなる直線状パイプとU字状の継手パイプとを溶接することによって、ラジエータ入口118a(図5参照)からラジエータ出口118b(図3参照)までの1本の連続したパイプに形成されている。ラジエータ112の裏面側にはラジエータパイプ116と対向するようにラジエータ冷却用のファン120が設けられている。
同様に、ラジエータ114は、それぞれ蛇行するように形成される2本のラジエータパイプ122を含む。各ラジエータパイプ122は、ステンレス等からなる直線状パイプとU字状の継手パイプとを溶接することによって、ラジエータ入口124a(図3参照)からラジエータ出口124b(図3参照)までの1本の連続したパイプに形成されている。ラジエータ114の裏面側にはラジエータパイプ122と対向するようにラジエータ冷却用のファン126が設けられている。
図1〜図7に戻り主に図3を参照して、フロントフレーム16の後側には、上方から順に燃料タンク128、水溶液タンク130および水タンク132が配置されている。燃料タンク128、水溶液タンク130および水タンク132は、たとえばPE(ポリエチレン)ブロー成型によって得られる。
燃料タンク128は、シートレール20の下側に配置され、シートレール20の後端部に取り付けられている。燃料タンク128は、セルスタック102の電気化学反応の燃料となる高濃度(たとえば、メタノールを約50wt%含む)のメタノール燃料(高濃度メタノール水溶液)を収容している。燃料タンク128はその上面に蓋128aを備え、蓋128aを取り外してメタノール燃料が供給される。
また、水溶液タンク130は、燃料タンク128の下側に配置され、リヤフレーム18に取り付けられている。水溶液タンク130は、燃料タンク128からのメタノール燃料をセルスタック102の電気化学反応に適した濃度(たとえば、メタノールを約3wt%含む)に希釈したメタノール水溶液を収容している。
燃料タンク128にはレベルセンサ129が装着され、燃料タンク128内のメタノール燃料の液面の高さが検出される。水溶液タンク130にはレベルセンサ131が装着され、水溶液タンク130内のメタノール水溶液の液面の高さが検出される。レベルセンサ129,131で液面高さを検出することによって、タンク内の液量を検出できる。水溶液タンク130内の液面は、たとえば図4においてAで示す範囲内にコントロールされる。
図3に示すように、水タンク132は、板状フレーム18aおよび18bに取り付けられ、板状フレーム18aと18bとの間かつピボット軸50の前側に配置されている。つまり、水タンク132は、板状フレーム18aと18bとの間かつリヤアーム48の先端部の前(リヤアーム48の車両進行方向前側)に配置されている。このように配置されている水タンク132は、板状フレーム18aと18bとによって左右方向に挟まれ、かつセルスタック102とリヤアーム48とによって前後方向に挟まれている。また、水タンク132の上側にはフロントフレーム16の連結部16eが位置している。つまり、水タンク132は、自動二輪車10の中央部下側において前後左右を包囲されかつ上面を覆われるように配置されている。
また、燃料タンク128の前側でありかつフロントフレーム16のフランジ部16bの上側には、二次電池134が配置されている。二次電池134は、セルスタック102で生成された電気エネルギーを蓄え、コントローラ156(後述)の指令に応じて電気エネルギーを対応する電気構成部品に供給する。たとえば、二次電池134は、補機類や駆動ユニット62に電気エネルギーを供給する。
二次電池134の上側でありかつシートレール20の下側には、燃料ポンプ136、測定用バルブ138が配置されている。また、水溶液タンク130の上側にはキャッチタンク140が配置されている。
キャッチタンク140はその上面に蓋140aを備え、たとえば燃料電池システム100を一度も起動したことがない状態(水溶液タンク130が空の状態)において、蓋140aを取り外してメタノール水溶液が供給される。キャッチタンク140は、たとえばPE(ポリエチレン)ブロー成型によって得られる。
また、フロントフレーム16とセルスタック102とラジエータ112,114とによって囲まれた空間には、エアフィルタ142が配置され、エアフィルタ142の後側斜め下側には水溶液フィルタ144が配置されている。
また、図4に示すように、フロントフレーム16の左側の収納スペースには、水溶液ポンプ146およびエアポンプ148が収納されている。また、エアポンプ148の左側には、エアチャンバ150が配置されている。
さらに、図5に示すように、フロントフレーム16の右側の収納スペースには、前方から順にメインスイッチ152、DC−DCコンバータ154、コントローラ156、防錆用バルブ158および水ポンプ160が配置される。なお、メインスイッチ152はフロントフレーム16の収納スペースを右側から左側に貫通するように設けられている。セルスタック102の前面にはホーン162が設けられている。
このように配置される燃料電池システム100の配管について、図4〜図7および図10を参照して説明する。
燃料タンク128と燃料ポンプ136とはパイプP1によって連通され、燃料ポンプ136と水溶液タンク130とはパイプP2によって連通されている。パイプP1は、燃料タンク128の左側面下端部と燃料ポンプ136の左側面下端部とを結び、パイプP2は、燃料ポンプ136の左側面下端部と水溶液タンク130の左側面下端部とを結ぶ。燃料ポンプ136を駆動させることによって、燃料タンク128内のメタノール燃料がパイプP1,P2を介して水溶液タンク130に与えられる。
水溶液タンク130と水溶液ポンプ146とはパイプP3によって連通され、水溶液ポンプ146と水溶液フィルタ144とはパイプP4によって連通され、水溶液フィルタ144とセルスタック102とはパイプP5によって連通されている。パイプP3は、水溶液タンク130の左側面下隅部と水溶液ポンプ146の後部とを結び、パイプP4は、水溶液ポンプ146の後部と水溶液フィルタ144の左側面とを結び、パイプP5は、水溶液フィルタ144の右側面とセルスタック102の前面右下隅部に位置するアノード入口I1とを結ぶ。水溶液ポンプ146を駆動させることによって、水溶液タンク130からのメタノール水溶液が、パイプP3側からパイプP4側へと送り出され、水溶液フィルタ144で不純物が除去された後、パイプP5を介してセルスタック102に与えられる。
セルスタック102と水溶液用のラジエータ112とはパイプP6によって連通され、ラジエータ112と水溶液タンク130とはパイプP7によって連通されている。パイプP6は、セルスタック102の後面左上隅部に位置するアノード出口I2とラジエータ112の下面右側端部から引き出されるラジエータパイプ116のラジエータ入口118a(図5参照)とを結び、パイプP7は、ラジエータ112の下面左側端部からやや中央寄りの位置から引き出されるラジエータパイプ116のラジエータ出口118b(図3参照)と水溶液タンク130の左側面上隅部とを結ぶ。セルスタック102から排出される未反応メタノール水溶液および二酸化炭素は、パイプP6を介してラジエータ112に与えられ温度が下げられ、パイプP7を介して水溶液タンク130に戻される。これによって水溶液タンク130内のメタノール水溶液の温度を下げることができる。
上述したパイプP1〜P7は主として燃料の流路となる。
また、エアフィルタ142とエアチャンバ150とはパイプP8によって連通され、エアチャンバ150とエアポンプ148とはパイプP9によって連通され、エアポンプ148と防錆用バルブ158とはパイプP10によって接続され、防錆用バルブ158とセルスタック102とはパイプP11によって接続されている。パイプP8は、エアフィルタ142の後部とエアチャンバ150の中央部よりもやや前寄りの位置とを結び、パイプP9は、エアチャンバ150の中央部の下側とエアポンプ148の後部とを結び、パイプP10は、フロントフレーム16の板状部材16aの左側に位置するエアポンプ148と板状部材16aの右側に位置する防錆用バルブ158とを結び、パイプP11は、防錆用バルブ158とセルスタック102の後面右上端部に位置するカソード入口I3とを結ぶ。燃料電池システム100の運転時には防錆用バルブ158を開いておき、その状態でエアポンプ148を駆動させることによって、酸素を含む空気が外部から吸入される。吸入された空気は、エアフィルタ142で浄化された後、パイプP8、エアチャンバ150およびパイプP9を介してエアポンプ148に流入し、さらに、パイプP10、防錆用バルブ158およびパイプP11を介してセルスタック102に与えられる。防錆用バルブ158は、セルスタック102の発電停止時には閉じられており、エアポンプ148への水蒸気の逆流を防ぎエアポンプ148の錆を防止する。
セルスタック102と気液分離用のラジエータ114とは2本のパイプP12によって連通され、ラジエータ114と水タンク132とは2本のパイプP13によって連通されている。また、水タンク132の上面後寄りの位置には、水タンク132内の気体を外部に排出するためと外部から水タンク132に水を補給するためとに併用されるパイプ(排気パイプ)P14が接続されている。各パイプP12は、セルスタック102の前面左下隅部に位置するカソード出口I4とラジエータ114の下面左側端部から引き出される各ラジエータパイプ122のラジエータ入口124a(図3参照)とを結ぶ。各パイプP13は、ラジエータ114の下面左側端部からやや中央寄りの位置から引き出される各ラジエータパイプ122のラジエータ出口124b(図3参照)と水タンク132の前面上端部近傍とを結ぶ。パイプP14は、エチレンプロピレンジエンゴムからなり、可撓性を有する。パイプP14の材質としては、エチレンプロピレンジエンゴムの他にもシリコンゴム、塩化ビニール、天然ゴム等を用いることができる。パイプP14の長さは、直線状態で約20cmである。セルスタック102のカソード出口I4から排出される二酸化炭素および水蒸気を含む気体(排気)と水とは、パイプP12を介してラジエータ114に与えられ、水蒸気が液化される。ラジエータ114からの排気は、パイプP13を介して水と共に水タンク132に与えられ、パイプP14を介してパイプP14の排気出口(排気口)P14aから外部に排出される。
上述したパイプP8〜P14は主として排気の流路となる。
さらに、水タンク132と水ポンプ160とはパイプP15によって連通され、水ポンプ160と水溶液タンク130とはパイプP16によって連通されている。パイプP15は、水タンク132の右側面下端部と水ポンプ160の中央部とを結び、パイプP16は、水ポンプ160の中央部と水溶液タンク130の左側面上隅部とを結ぶ。水ポンプ160を駆動させることによって、水タンク132内の水がパイプP15,16を介して水溶液タンク130に戻される。
上述したパイプP15,P16は水の流路となる。
ここで、図11および図12を参照して、このようにパイプP13〜P15が接続される水タンク132について詳しく説明する。
セルスタック102からの排気および水が導入される水タンク132は、略立方体状の排出部132aと排出部132aの左側で上方に延びるように設けられる略立方体状の導入部132bとを含む。
排出部132aの上面後寄りの位置には内部に嵌通するように円筒状の排出パイプ164が取り付けられており、排出パイプ164にはパイプP14が接続されている。図5をも参照して、水タンク132に接続されるパイプP14は、リヤフレーム18に着脱可能に設けられる保持部材200によって保持されている。
保持部材200は、少なくとも燃料電池システム100が停止した状態の自動二輪車10において、排気出口P14aが下方を向くようにパイプP14を保持する。図5および図11に示すように、保持部材200は、パイプP14に巻き付けられる短冊状のベルト202とベルト202を板状フレーム18bに固定するためのボルト204とを含む。図5からわかるように、パイプP14に巻き付いたベルト202の両端部は、ボルト204によって板状フレーム18bの右側面かつピボット軸50の後側に固定される。これによって、パイプP14が板状フレーム18bの後側かつピボット軸50の後側で保持される。ボルト204の取り付け位置は、排出パイプ164の出口からベルト202の後端部までの距離B(図11参照)が約10cmとなるように設定されている。
保持部材200によって保持された状態のパイプP14は、上方に延びた後に屈曲して下方に延び、横側からみて排気出口P14aが下方を向く逆V字状となり(図5参照)、後側からみて排気出口P14aが下方を向く逆U字状となる(図12参照)。保持部材200はボルト204を板状フレーム18bから取り外すことによって分解される。これによって、パイプP14の保持を解除、つまりパイプP14を解放できる。また、パイプP14をベルト202から引き抜くことによってもパイプP14を解放できる。
また、図12に示すように、排出部132aの右側面において下端部に形成される凹部には、内部に貫通するように円筒状の排出パイプ168が取り付けられている。排出パイプ168には、パイプP15が接続される。
さらに、排出部132aには、水タンク132内の液面の高さ(水位)を検出するためのレベルセンサ168が設けられている。図12に示すように、レベルセンサ168は、センサ本体168aとセンサ本体168aに取り付けられるフロート部168bとを含む。レベルセンサ168では、水タンク132内の水位の変化に伴ってフロート部168bが浮動することによって、水タンク132内の水位を検出する。言い換えれば、レベルセンサ168では、浮動するフロート部168bの位置に基づいて水タンク132内の水量を検出する。
また、導入部132bの前面上端部近傍には、それぞれ内部に嵌通しかつ左右方向に並ぶように円筒状の導入パイプ170が2つ取り付けられている。2つの導入パイプ170には、それぞれパイプP13が接続される。
図4〜図7および図10に戻って、パイプP4には、水溶液ポンプ146によって送り出されパイプP4を流れるメタノール水溶液の一部が流入するように、パイプP17が接続される。図4に示すように、パイプP17は、車体フレーム12の左側で後方へ斜め上方に延びてその後端部近傍の傾斜がより強くなるように配設されている。パイプP17には、超音波センサ172が取り付けられている。超音波センサ172は、超音波を発生させる発信部172aと超音波を検出する受信部172bとを有し、パイプP17内のメタノール水溶液中における超音波の伝播速度を検出する。超音波センサ172によって検出された超音波の伝播速度はメタノール濃度の取得に利用される。
受信部172bと測定用バルブ138とは、後方へ斜め上方に延びるパイプP18によって連通されている。また、測定用バルブ138と水溶液タンク130とは、下方に燃料タンク128に沿って延びるパイプP19によって連通されている。パイプP18は、受信部172bの上面と測定用バルブ138の左側面とを結び、パイプP19は、測定用バルブ138の右側面と水溶液タンク130の上面とを結ぶ。
上述したパイプP17〜P19は主として濃度測定用の流路となる。
さらに、水溶液タンク130とキャッチタンク140とはパイプP20によって連通され、キャッチタンク140と水溶液タンク130とはパイプP21によって連通され、キャッチタンク140とエアチャンバ150とはパイプP22によって連通されている。パイプP20は、水溶液タンク130の左側面上隅部とキャッチタンク140の左側面上隅部とを結び、パイプP21は、キャッチタンク140の下端部と水溶液タンク130の左側面下隅部とを結び、パイプP22は、キャッチタンク140の左側面上端部寄りの位置とエアチャンバ150の上端面とを結ぶ。水溶液タンク130内にある気体(主に、二酸化炭素、気化したメタノールおよび水蒸気)は、パイプP20を介してキャッチタンク140に与えられる。気化したメタノールと水蒸気とはキャッチタンク140で冷却、液化された後、パイプP21を介して水溶液タンク130に戻される。キャッチタンク140内の気体(二酸化炭素、液化されなかったメタノールおよび水蒸気)は、パイプP22を介してエアチャンバ150に与えられる。
上述したパイプP20〜P22は主として燃料処理用の流路となる。
このような燃料電池システム100は、メインスイッチ152をオンすることによって起動され、コントローラ156によって制御され、二次電池134によって電気エネルギーが補完される。また、DC−DCコンバータ154は電圧を24Vから12Vに変換し、変換された12Vの電圧によってファン120,126が駆動される。
ついで、燃料電池システム100の運転時の主要動作について説明する。
燃料電池システム100は、メインスイッチ152がオンされることを契機として、水溶液ポンプ146やエアポンプ147等の補機類を駆動し、運転を開始する。
水溶液ポンプ146の駆動によって、水溶液タンク130に収容されるメタノール水溶液が、パイプP3側からパイプP4側へと送り出され、水溶液フィルタ144に供給される。そして、水溶液フィルタ144で不純物等が除去されたメタノール水溶液は、パイプP5、アノード入口I1を介してセルスタック102を構成する各燃料電池セル104のアノード104bにダイレクトに供給される。
一方、エアポンプ148の駆動によってエアフィルタ142から吸入された空気(エア)は、パイプP8を介してエアチャンバ150に流入することによって消音される。そして、吸入された空気およびエアチャンバ150に与えられたキャッチタンク140からの気体が、パイプP9〜P11、カソード入口I3を介してセルスタック102を構成する各燃料電池セル104のカソード104cに供給される。
各燃料電池セル104のアノード104bでは、供給されたメタノール水溶液におけるメタノールと水とが化学反応し、二酸化炭素および水素イオンが生成される。生成された水素イオンは、電解質104aを介してカソード104cに流入し、そのカソード104c側に供給された空気中の酸素と電気化学反応して水(水蒸気)および電気エネルギーが生成される。つまり、セルスタック102において発電が行われる。生成された電気エネルギーは、二次電池134に送られて蓄えられると共に、自動二輪車10の走行駆動等に利用される。
一方、各燃料電池セル104のアノード104bで生成された二酸化炭素および未反応メタノール水溶液は、上記電気化学反応によって発生する熱によって温度上昇し(たとえば約65℃〜70℃となる)、未反応メタノール水溶液の一部は気化される。二酸化炭素および未反応メタノール水溶液は、セルスタック102のアノード出口I2を介して水溶液用のラジエータ112内に流入し、ラジエータパイプ116を流れる間にファン120によって冷却される(たとえば約40℃となる)。冷却された二酸化炭素および未反応メタノール水溶液は、パイプP7を介して水溶液タンク130に戻される。
一方、各燃料電池セル104のカソード104cで生成された水蒸気の大部分は液化して水となってセルスタック102のカソード出口I4から排出されるが、飽和水蒸気分はガス状態で排出される。カソード出口I4から排出された水蒸気の一部は、ラジエータ114で冷却され露点を下げることによって液化される。ラジエータ114による水蒸気の液化動作は、ファン126を動作させることによって行われる。カソード出口I4からの水は、水蒸気を含む排気(未反応の空気)と共にパイプP12,ラジエータ114およびパイプP13を介して水タンク132内に導入される。
また、各燃料電池セル104のカソード104cでは、キャッチタンク140からの気化したメタノールおよびクロスオーバーによってカソード104cに移動したメタノールが白金触媒層で酸素と反応して無害な水(水蒸気)と二酸化炭素とに分解される。メタノールから分解された水(水蒸気)と二酸化炭素とは、カソード出口I4から排出されラジエータ114を介して水タンク132に与えられる。さらに、水のクロスオーバーによって各燃料電池セル104のカソード104cに移動した水(水蒸気)が、カソード出口I4から排出されラジエータ114を介して水タンク132に与えられる。
水タンク132に回収された水は、水ポンプ160の駆動によってパイプP15,P16を介して水溶液タンク130に適宜還流され、メタノール水溶液の水として利用される。
このような燃料電池システム100では、システム内で水溶液タンク130に還流すべき水を賄えない場合、パイプP14を介して外部から水タンク132に水が補給される。水補給時には、まず、人手によって板状フレーム18bからボルト204が取り外される。これによってベルト202が解放され、パイプP14の保持が解除される。ついで、図13に示すように、人手によって、上方に延びて排気出口P14aが上方を向くようにパイプP14が曲げられる。つまり、水の補給に好ましい形状にパイプP14が曲げられる。そして、上方を向いた排気出口P14aからパイプP14を介して水が重力によって流下するように水タンク132に補給される。なお、このような水補給は、エアポンプ147が停止されている状態、つまり、水タンク132内からパイプP14を介して気体が排出されていない状態で行うことが好ましい。
このような自動二輪車10では、上方に延びて排気出口P14aが上方を向くように曲げられたパイプP14を介して、外部から必要に応じて水タンク132に水を補給できる。ひいては、外部から必要に応じて燃料電池システム100に水を補給できる。また、パイプP14が、水タンク132内の気体を外部に排出するためと外部から水タンク132に水を補給するためとに併用される。これによって、簡単な構成で水の補給経路を確保できる。
また、保持部材200によって排気出口P14aが下方を向くようにパイプP14を保持することによって、水タンク132内への異物の侵入ひいては燃料電池システム100内への異物の侵入を防止できる。一方、水補給時には保持部材200によるパイプP14の保持を解除することによって、排気出口P14aが上方を向くようにパイプP14を曲げることができる。つまり、パイプP14を解放することによって、パイプP14を水の補給に好ましい形状にできる。したがって、円滑に水タンク132に水を補給できる。
また、保持部材200によって保持されるパイプP14が上方に延びた後に屈曲して下方に延びるので、水タンク132からの排気に含まれる水蒸気をパイプP14の上方に延びる部分で液化させ水タンク132内に戻すことができる。これによって、より多くの水を水タンク132内に回収できる。また、パイプP14内で液化した水の外部への排出を抑制でき、自動二輪車10の配置場所を濡らしてしまうといったことを防止できる。さらに、このような配置態様のパイプP14では、外部からの異物が一旦上昇した後に下降しなければ水タンク132内に到達できず、より効果的に異物の侵入を防止できる。
この発明によれば、水タンク132が車両本体11の中央部下側において一対の板状フレーム18aと18bとの間かつリヤアーム48の前側に配置され、水タンク132に触れにくい自動二輪車10であっても、簡単に水タンク132に水を補給できる。この発明によれば、コンパクトに構成するために構成要素が密接するように配置される自動二輪車10であっても水タンク132に簡単に水を補給できる。
なお、上述の実施形態では、保持部材200を車両本体11から取り外すことによってパイプP14を解放し、その後、パイプP14を曲げる場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。たとえば、パイプP14をベルト202から引き抜くことによってパイプP14を解放し、その後、パイプP14を曲げるようにしてもよい。さらに、パイプP14が保持部材200によって保持された状態で、パイプP14のベルト202から下方に延びる部分を曲げるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、保持部材200を車両本体11に設ける場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。たとえば水溶液タンク130等、燃料電池システム100に保持部材を着脱可能に設けるようにしてもよい。また、1つのベルトを2つのボルトによって車両本体11と燃料電池システム100とにそれぞれ固定するようにしてもよい。つまり、1つの保持部材を車両本体11および燃料電池システム100に対して着脱可能に設けるようにしてもよい。さらに、車両本体11と燃料電池システム100とにそれぞれ保持部材を設けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、保持部材としてベルト202とボルト204とを含む保持部材200を用いる場合について説明したが、保持部材はこれに限定されない。たとえば、リヤフレーム18に着脱可能に設けられるリベットを用いて保持部材を構成してもよいし、リヤフレーム18に保持部材としてフックを設けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では保持部材200によってパイプP14を保持する場合について説明したが、パイプP14を常に解放しておいてもよい。
また、上述の実施形態では、排気出口P14aを上方に向けて水を補給する場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。たとえば、変形不可能にかつその出口が下方を向くように設けられるパイプを用い、当該パイプの下方を向く出口からポンプ等によって水を強制的にタンクに送るようにしてもよい。
さらに、上述の実施形態では、パイプP14を排気と水の補給とに併用する場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。排気用のパイプと水補給用のパイプとをタンクに別々に接続してもよい。
上述の実施形態では、燃料としてメタノールを、燃料水溶液としてメタノール水溶液を用いたが、これに限定されず、燃料としてエタノール等のアルコール系燃料、燃料水溶液としてエタノール水溶液等のアルコール系水溶液を用いてもよい。
この発明は、自動二輪車だけではなく、自動車、船舶等の任意の輸送機器にも好適に用いることができる。
この発明は、水素ガスを燃料として燃料電池に供給する水素型の燃料電池システムや改質器搭載タイプの燃料電池システムにも適用できる。また、この発明は、小型の据え付けタイプの燃料電池システムにも適用できる。
この発明に係る自動二輪車を示す左側面図である。 自動二輪車の車体フレームに対する燃料電池システムの配置状態を左斜め前方からみた斜視図である。 自動二輪車の車体フレームに対する燃料電池システムの配置状態を左斜め後方からみた斜視図である。 燃料電池システムの配管状態を示す左側面図である。 燃料電池システムの配管状態を示す右側面図である。 燃料電池システムの配管状態を左斜め前方からみた斜視図である。 燃料電池システムの配管状態を右斜め前方からみた斜視図である。 燃料電池セルスタックを示す図解図である。 燃料電池セルを示す図解図である。 燃料電池システムの配管を示すシステム図である。 排気パイプが接続される水タンクを左斜め後方からみた斜視図である。 排気パイプが接続される水タンクを示す背面図である。 水補給時の排気パイプの配置態様を示す右側面図である。
符号の説明
10 自動二輪車
11 車両本体
18 リヤフレーム
18a,18b 板状フレーム
48 リヤアーム
100 燃料電池システム
102 燃料電池セルスタック
132 水タンク
200 保持部材
202 ベルト
204 ボルト
P1〜P22 パイプ
P14a 排気出口

Claims (10)

  1. 燃料電池、
    前記燃料電池からの気体と水とが導入されるタンク、および
    可撓性を有しかつ前記タンクに接続されるパイプを備える、燃料電池システム。
  2. 前記パイプの出口が下方を向くように前記パイプを保持するための保持部材をさらに備える、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記保持部材は前記パイプの保持を解除可能に設けられる、請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記パイプは上方に延びた後に屈曲して下方に延びる、請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池システム。
  5. 燃料電池、
    前記燃料電池からの気体と水とが導入されるタンク、および
    前記タンクに接続されかつ前記タンク内の前記気体を外部に排出するためと外部から前記タンクに水を補給するためとに兼用されるパイプを備える、燃料電池システム。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の燃料電池システムを搭載した輸送機器であって、
    輸送機器本体を含み、
    前記タンクは前記輸送機器本体の中央部下側に配置される、輸送機器。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載の燃料電池システムを搭載した輸送機器であって、
    対向するように配置される一対のフレーム、および
    前記一対のフレームの間で前記一対のフレームに揺動自在に連結されるリヤアームを含み、
    前記タンクは前記一対のフレームの間かつ前記リヤアームの前側に配置される、輸送機器。
  8. 自動二輪車である、請求項6または7に記載の輸送機器。
  9. 燃料電池からの気体および水が導入されるタンクと、前記タンクに接続されるパイプとを備える燃料電池システムにおける、水補給方法であって、
    外部から前記パイプを介して前記タンクに水を補給する、水補給方法。
  10. 前記パイプは可撓性を有し、
    前記パイプの出口が上方を向くように前記パイプを曲げた後に、前記パイプの出口から前記パイプを介して前記タンクに水を補給する、請求項9に記載の水補給方法。
JP2005227782A 2005-08-05 2005-08-05 燃料電池システムおよびそれにおける水補給方法 Pending JP2007042541A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005227782A JP2007042541A (ja) 2005-08-05 2005-08-05 燃料電池システムおよびそれにおける水補給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005227782A JP2007042541A (ja) 2005-08-05 2005-08-05 燃料電池システムおよびそれにおける水補給方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007042541A true JP2007042541A (ja) 2007-02-15

Family

ID=37800328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005227782A Pending JP2007042541A (ja) 2005-08-05 2005-08-05 燃料電池システムおよびそれにおける水補給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007042541A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000001882A (ja) * 1998-06-17 2000-01-07 Masaru Ota 水等の液体簡易供給装置
WO2005004267A1 (ja) * 2003-07-01 2005-01-13 Yamaha Motor Co., Ltd. ダイレクトメタノール型燃料電池システム
WO2005041338A1 (ja) * 2003-10-24 2005-05-06 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 鞍乗型車両

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000001882A (ja) * 1998-06-17 2000-01-07 Masaru Ota 水等の液体簡易供給装置
WO2005004267A1 (ja) * 2003-07-01 2005-01-13 Yamaha Motor Co., Ltd. ダイレクトメタノール型燃料電池システム
WO2005041338A1 (ja) * 2003-10-24 2005-05-06 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 鞍乗型車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI324568B (ja)
TWI396324B (zh) 燃料電池系統及其運轉方法
JP5055080B2 (ja) 車両
JP5366360B2 (ja) 燃料電池システムおよびその運転方法
JP4646117B2 (ja) 燃料電池システムおよびそれを用いた輸送機器
TWI420731B (zh) 燃料電池系統
EP1770815A1 (en) Fuel cell system and method therefor of measuring fuel concentration of aqueous fuel solution
JP2008074200A (ja) 燃料電池搭載の小型電動車両
JP2007042541A (ja) 燃料電池システムおよびそれにおける水補給方法
JP2006351518A (ja) 燃料電池システムおよびその制御方法
EP1804324A1 (en) Direct Methanol Fuel cell system and operating method for shutdown
JP2006324236A (ja) 燃料電池システムおよびそれにおける燃料水溶液の燃料濃度の測定方法
EP1722433A1 (en) Fuel cell system and method therefor of measuring fuel concentration in fuel aqueous solution
JP5201902B2 (ja) 燃料電池システムおよびその制御方法
TWI464954B (zh) 燃料電池系統及其控制方法
JP2007076525A (ja) 自動二輪車
JP4863689B2 (ja) 燃料電池システムおよびその濃度調整方法
EP1724862A2 (en) Fuel cell system and controlling method therefor
JP4911946B2 (ja) 燃料電池システムおよびその燃料濃度検出方法。
JP2009093809A (ja) 燃料電池システムおよびそれを含む輸送機器
JP2007123258A (ja) 燃料電池システムおよびそれを含む輸送機器
JP2005150106A (ja) 燃料電池システムおよびそれを用いた輸送機器
JP2006182229A (ja) 二輪車
JP2007214048A (ja) 燃料電池システムおよびその運転方法
JP2006343268A (ja) 濃度検出装置および濃度検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110713

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111220