JP2008074200A - 燃料電池搭載の小型電動車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】排水を一時的に貯留可能な水タンクを備えると共に、排水量を抑制し、且つ使用者が容易に水タンク内の水を排水可能な燃料電池搭載の小型電動車両を提供するにある。
【解決手段】車体フレーム4後部に設けられた運転シート14の下部に燃料電池ユニット28を搭載し、この燃料電池ユニット28を車体カバーによって覆うと共に、燃料電池ユニッ28トから供給される電力によって駆動される電動モータで車輪2,3を駆動する小型電動車両1において、燃料電池ユニット28を構成する燃料電池スタック29内の電気化学反応による電気エネルギー生成時に排出される水蒸気を含んだ排気ガスを冷却するラジエター37を備え、このラジエター37によって冷却された排気ガスを第一水タンク31に導き、この第一水タン31を通過した後の排気ガスを第二水タンク51に導くように構成したものである。
【選択図】 図2
【解決手段】車体フレーム4後部に設けられた運転シート14の下部に燃料電池ユニット28を搭載し、この燃料電池ユニット28を車体カバーによって覆うと共に、燃料電池ユニッ28トから供給される電力によって駆動される電動モータで車輪2,3を駆動する小型電動車両1において、燃料電池ユニット28を構成する燃料電池スタック29内の電気化学反応による電気エネルギー生成時に排出される水蒸気を含んだ排気ガスを冷却するラジエター37を備え、このラジエター37によって冷却された排気ガスを第一水タンク31に導き、この第一水タン31を通過した後の排気ガスを第二水タンク51に導くように構成したものである。
【選択図】 図2
Description
本発明は、燃料電池搭載の小型電動車両に関する。
近年、車両の走行に用いる電動モータ駆動用の電源を燃料電池とした車両が開発されている。このような開発は主に四輪車を中心に行われているが、燃料電池を搭載した自動二輪車のような小型車両に対しても開発は進められている(例えば特許文献1参照)。
燃料電池は電気化学反応による電気エネルギー生成時に副産物として水蒸気を含んだ排気ガスを生成するため、この排気ガスは冷却されて気液分離され、空気、炭酸ガスおよび水が排出される。
屋外のみで使用される車両の場合、水はそのまま排水することが可能であるが、例えば高齢者等が使用する小型電動車両の場合、屋内での使用も考えられるので、水を常時外部に排水することはできない。そこで、この水を一時的に貯留する水タンクを備えたものがある(例えば特許文献2参照)。
特開2005−125840号公報
特開平11−149932号公報
水タンク内に一時的に貯留される水が満杯になると、必然的に排水しなければならない。
しかしながら、上述した小型電動車両の場合、利用者は高齢者や体の不自由な人が多いため、排水作業は煩わしいものとなる。
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、排水を一時的に貯留可能な水タンクを備えると共に、排水量を抑制し、且つ使用者が容易に水タンク内の水を排水可能な燃料電池搭載の小型電動車両を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池搭載の小型電動車両は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、車体フレーム後部に設けられた運転シートの下部に燃料電池ユニットを搭載し、この燃料電池ユニットを車体カバーによって覆うと共に、上記燃料電池ユニットから供給される電力によって駆動される電動モータで車輪を駆動する小型電動車両において、上記燃料電池ユニットを構成する燃料電池スタック内の電気化学反応による電気エネルギー生成時に排出される水蒸気を含んだ排気ガスを冷却するラジエターを備え、このラジエターによって冷却された排気ガスを第一水タンクに導き、この第一水タンクを通過した後の排気ガスを第二水タンクに導くように構成したものである。
また、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、上記第二水タンクを上記車体フレームの下部に着脱自在に取り付けたものである。
さらに、上述した課題を解決するために、請求項3に記載したように、上記第二水タンクにその内部に溜まった水を外部に排水するドレン装置を設け、このドレン装置のドレン通路に設けられた弁を遠隔操作で開閉可能に構成したものである。
そして、上述した課題を解決するために、請求項4に記載したように、上記運転シート前方に使用者が足を載せる前上がりの足載せ部を設け、この足載せ部の下部に上記第二水タンクを配設したものである。
そしてまた、上述した課題を解決するために、請求項5に記載したように、上記ラジエターからの排熱風を外部に導く排気ダクトを設け、この排気ダクトの下部に上記第二水タンクを配設すると共に、上記排気ダクトの内部と上記第二水タンクの内部とを連通させたものである。
本発明に係る燃料電池搭載の小型電動車両によれば、排水を一時的に貯留可能な水タンクの容量を十分に確保できると共に、車体のデッドスペースを有効に利用でき、さらに排水操作も容易になる。
また、車両の最低地上高を十分に確保できると共に、水タンクの保護も可能となる。さらに、水タンク内に溜まる水量を抑制できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明が適用された小型電動車両としての電動四輪車の第一実施形態を示す左側面図である。この電動四輪車1は、左右一対のパンクレス前輪2および同じく左右一対のパンクレス後輪3を支持するプラットフォーム型の車体フレーム4を備える。
車体フレーム4はその略中央部に足載せ部5を有し、この足載せ部5を含む車体フレーム4の前後が例えば合成樹脂製の車体カバー6で覆われる。
前輪2は車体フレーム4の前部に図示しない前輪懸架装置およびステアリング機構によって左右に操舵可能に支持される。ステアリング機構を構成するステアリングポスト7は車体カバー6を構成する、乗員の足元を覆う例えばレッグシールド8内を上方に向かって立設し、その上部には前輪操舵用の操向ハンドル9と電装部10とが回動一体に設けられる。そして、前輪2はステアリングポスト7を介して操向ハンドル9によって左右に操舵される。
一方、車体フレーム4の後部には後輪3に動力を伝達する駆動ユニット11が配置される。駆動ユニット11は内部に図示しないギヤケースおよび電動モータを備え、その前端部が車体フレーム4に上下方向にスイング自在に枢着されると共に、クッションユニット12により車体フレーム4に弾性的に支持される。
駆動ユニット11上方の車体フレーム4後部には一段高いシートポスト13が配置され、このシートポスト13に運転シート14が設置される。
図2は、図1に示す電動四輪車1の左側面図であり、図3は同電動四輪車1の平面図である。また、図4は同電動四輪車1の斜視図である。なお、図2〜図4はいずれも車体カバー6等の外装品を取り外した状態を示す。
図1〜図4に示すように、車体フレーム4は車幅方向左右一対の、例えばアルミニウム製パイプから成るフレーム部材としてのメインフレーム15と、これらのメインフレーム15を連結する他のフレーム部材としての複数のビーム部材17〜22とから構成される。
各メインフレーム15は、側面視でその略中央部に形成された折曲部を最下点として直線状に前方および後方に向かって緩やかに上昇する略V字状に折曲形成され、折曲部を境に前部フレーム15Fと後部フレーム15Rとを形成する。また、左右の後部フレーム15Rは平行に配置されると共に、平面視で上記折曲部から前方の前部フレーム15Fが内側に向かって直線状に先窄まりに折曲形成される。
前部フレーム15Fの前端(図の左側)は前記ステアリング機構を支持するステアリングブラケットおよび前輪懸架装置の一部を兼ねた第一ビーム部材17によって連結される。また、この第一ビーム部材17の後方には板状の第二ビーム部材18が離間して架設される。
さらに、第二ビーム部材18後方の、メインフレーム15の折曲部直後には板状の第三ビーム部材19が架設されると共に、この第三ビーム部材19の後方には板状の第四ビーム部材20が離間して架設される。そして、後部フレーム15Rの後端(図の右側)は棒状の第五ビーム部材21によって連結される。
第二ビーム部材18と第三ビーム部材19との間は足載せ部5として設定され、例えば鉄製の板材をプレス加工したフロア部材22が左右のメインフレーム15間に跨設される。フロア部材22は強度部材としてのビーム部材を兼ねており、平面視矩形形状を有し、前部フレーム15Fの上面に載置されることによりフロア部材22の両側前部が前部フレーム15Fの外方に突出する。
左右の後部フレーム15Rの略中央部には、例えばアルミニウム製パイプから一体的に折曲形成されたシートパイプ23が跨設される。シートパイプ23の、水平部分の車幅方向中央には前記運転シート14を水平方向に回動自在且つ所定の位置においてロック可能に支持するシートポスト13が形成される。また、このシートポスト13の後部からは後方下部の、メインフレーム15の後端部に架設された第五ビーム部材21に向かって補強ステー24が延設される。
左右の後部フレーム15Rの略中央部下面にはそれぞれピボットブラケット25が設けられ、これらのピボットブラケット25に前記駆動ユニット11の前端部がスイング自在に枢着される。また、シートポスト13の後部には駆動ユニット11を弾性的に支持するクッションユニット12の上部支持ブラケット26が設けられる。さらに、左右の後部フレーム15Rの後部と、第四ビーム部材20および第五ビーム部材21に囲まれた空間には、例えばチャージャーや制御ユニット等の電装品27が配置される。
本発明に係る小型電動車両(電動四輪車1)に搭載される駆動ユニット11の電動モータ(図示せず)はその電力の供給源として燃料電池を用いる。また、本実施例において、燃料電池のユニットはメタノールの水溶液を改質せずにダイレクトに発電に利用する、公知のダイレクトメタノール型燃料電池ユニット28(以下、DMFCユニットと略す)である。そして、図5にこのDMFCユニット28のフロー図を示す。
図5に示すように、DMFCユニット28はメタノールに基づく水素と空気中の酸素との電気化学反応により電気エネルギーを生成可能な単電池セル(図示せず)を複数個積層して構成される燃料電池スタック29を備える。また、DMFCユニット28は燃料である、例えば54%程度の高濃度メタノールを収容する燃料タンク30と、この高濃度メタノールを燃料電池スタック29の電気化学反応に適した例えば約3%濃度に希釈してメタノール水溶液を生成するための水を収容する第一水タンク31と、生成されたメタノール水溶液を収容する循環タンク32とを備える。
さらに、DMFCユニット28は燃料タンク30内の高濃度メタノールを循環タンク32内に供給する燃料ポンプ33と、第一水タンク31内の水を循環タンク32内に供給する水ポンプ34と、循環タンク32内のメタノール水溶液を燃料電池スタック29に供給する循環ポンプ35とを備える。
そして、DMFCユニット28は燃料電池スタック29に酸素を含む空気を供給するエアポンプ36と、燃料電池スタック29内の電気化学反応による電気エネルギー生成時に副産物として生成される高温の水蒸気を含んだ排気ガスを冷却するラジエター37と、気液分離された排ガス中の水分が最終的に貯留される第二水タンク51とを備える。
DMFCユニット28は、メタノール水溶液と空気とを燃料電池スタック29内において電気化学反応させることにより電気エネルギーを生成させる。また、この電気化学反応時に生成される炭酸ガスおよび使用されなかった一部のメタノール水溶液は循環タンク32に導かれる。循環タンク32内においてはメタノール水溶液の濃度が常時モニタされ、必要に応じて高濃度メタノールや水を自動的に加えることによりメタノール水溶液の濃度を一定に維持するように構成される。
一方、電気エネルギー生成時に生成される排気ガスはラジエター37によって冷却されて水と空気に分離された後、第一水タンク31に導かれる。また、循環タンク32に導かれた炭酸ガスも同様に第一水タンク31に導かれる。そして、第一水タンク31に導かれた空気および炭酸ガスは排気フィルタ38を介して外部に排出される。
他方、第一水タンク31に導かれ、さらに第一水タンク31をオーバーフローした水は排気フィルタ38を介して第二水タンク51に導かれ、一時的に貯溜される。
次に、DMFCユニット28の各機器のレイアウトについて述べる。図2〜図4に示すように、DMFCユニット28は車体フレーム4後部に設けられた運転シート14の下部に搭載され、車体カバー6によって全体が覆われる。
左右一対のメインフレーム15を連結する複数のビーム部材のうち、車体フレーム4の前後方向略中央部に配置される板状の第三ビーム部材19上には上記エアポンプ36が配設され固定される。また、第三ビーム部材19からその後方に配置された板状の第四ビーム部材20にかけてエアポンプ36の上方を前後方向に跨ぐように門型のパイプフレーム39が架設され、このパイプフレーム39上に上記燃料電池スタック29が配設され固定される。エアポンプ36、パイプフレーム39および燃料電池スタック29は車体の幅方向一側、本実施形態においては右側にオフセット配置され、エアポンプ36の左側に開いたスペースの第三ビーム部材19上には、燃料系ポンプを構成する上記循環ポンプ35、燃料ポンプ33、水ポンプ34のうち、例えば上記循環ポンプ35が車体の幅方向に並設されると共に、燃料電池スタック29の左側に開いたスペースには車体の側面に沿うようにラジエター37が配設される。さらに、ラジエター37の燃料電池スタック29側面にはラジエター37の冷却ファン40が配設される。
一方、エアポンプ36および燃料電池スタック29の後方スペースには残りの燃料系ポンプ、本実施形態に置いては燃料ポンプ33および水ポンプ34、並びに循環タンク32および第一水タンク31が車体の幅方向に並設される。さらに、ラジエター37の下部スペースには排気フィルタ38が配設されると共に、排気フィルタ38直下の車体フレーム4下部には第二水タンク51が配置される。
図1、図2および図4に示すように、メインフレーム15の側面視略中央部に形成された折曲部より後方の後部フレーム15R下部には第二水タンク51を収納可能な収納部52が設けられる。この収納部52は例えば車両の幅方向一側、本実施形態においては左側が開口しており、この開口部から第二水タンク51を車両の幅方向に着脱可能に構成される。
図6は第二水タンク51近傍の拡大図である。図6に示すように、排気フィルタ38の下部に設けられた排出口53に対向した第二水タンク51の上面には排気フィルタ38の排出口53より大径の導入口54が形成される。第一水タンク31から排気フィルタ38に導かれた空気、炭酸ガスおよび水は排気フィルタ38の排出口53より排出され、空気および炭酸ガスはそのまま大気中に放出される一方、水は導入口54より第二水タンク51内に導かれる。
また、この第二水タンク51にはその内部に溜まった水を外部に排水するドレン装置55が設けられる。図7は、このドレン装置55の断面図である。図7に示すように、ドレン装置55のドレン通路56には例えばスプリング57によって付勢されてこのドレン通路56を常時閉状態とする弁58が設けられる。この弁58にはケーブル59の一端が接続され、このケーブル59の他端には開閉レバー60が接続される。そして、この開閉レバー60を開操作すれば弁58はスプリング57に抗してドレン通路56を開状態とし、第二水タンク51内部に溜まった水を外部に排水可能とする。開閉レバー60は、詳細には図示しないが、利用者が最も操作しやすい場所、例えば操向ハンドル9近傍や運転シート14下方に適宜配置され、遠隔操作によりドレン装置55の弁58を開閉可能とする。
一方、図1に示すように、ラジエター37に対向した車体カバー6の側面には冷却風の取入口41が設けられる。また、燃料タンク30は例えば合成樹脂等の素材で形成されると共に、その前後方向寸法が小さく、上下左右方向寸法が大きい板状のタンク形状を呈し、前記左右一対の前輪2の間、且つ前輪2の上方に配置される。好ましくは、燃料タンク30は、車体カバー6を構成するレッグシールド8内のステアリングポスト7前方のスペース内に収容され、給油口42がレッグシールド8の例えば左上部に配置されると共に、燃料タンク30の前方、レッグシールド8の前面には衝撃吸収部材としての荷物搭載用バスケット43が設けられる。
図8は、本発明が適用された小型電動車両としての電動四輪車の第二実施形態を示す左側面図であり、車体カバー6等の外装品を取り外した状態を示す。なお、第一実施形態に示された電動四輪車1と同一の構成部材には同じ符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、この電動四輪車61はその車体フレーム4の略中央部に前上がりの足載せ部5を有し、この足載せ部5の下部、詳細にはメインフレーム15の側面視略中央部に形成された折曲部より前方の前部フレーム15F下部には第二水タンク62が配設される。第二水タンク62はその底面が水平になるよう、楔形の側面形状を有する。なお、詳細には図示しないが、この第二実施形態に示す第二水タンク62も第一実施形態に示す第一水タンクA同様車体に着脱自在に取り付け可能であり、また、遠隔操作によるドレン装置55も装備可能である。
図9は、本発明が適用された小型電動車両としての電動四輪車の第三実施形態を示す後部左側面図であり、車体カバー6等の外装品を取り外した状態を示す。なお、第一実施形態に示された電動四輪車1と同一の構成部材には同じ符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、この電動四輪車63はラジエター37からの排熱風を外部に導く排気ダクト64を備える。排気ダクト64は、詳細には図示しないがラジエター37の冷却ファン40に接続されて一旦上方に向かって延び、運転シート14の下方で折曲されて後方に向かって略水平に延びた後、運転シート14の後方で車両の幅方向に延びてその後部に排風口65が形成される。
また、排気ダクト64の水平部分の下部には第二水タンク66が配設される。第二水タンク66の前部には排気フィルタ38が接続され、この排気フィルタ38に第一水タンク31が接続されると共に、対向した排気ダクト64の下面と第二水タンク66の上面とには連通孔67が形成されて排気ダクト64の内部と第二水タンク66の内部とが連通される。
第一水タンク31から排気フィルタ38を経て第二水タンク66内に導かれた空気、炭酸ガスおよび水のうち、空気および炭酸ガスは連通孔67を通じて排気ダクト64に導かれ、ラジエター37からの排熱風と共に排風口65から大気中に放出される一方、水は第二水タンク66内に貯溜される。なお、詳細には図示しないが、この第三実施形態に示す第二水タンク66も第一実施形態に示す第一水タンクA同様車体に着脱自在に取り付け可能であり、また、遠隔操作によるドレン装置55も装備可能である。
次に、本実施形態の作用について説明する。
燃料電池の電気化学反応による電気エネルギー生成時に副産物として生成される水を貯留するために二つの水タンク31,51を備え、ラジエター37によって冷却された排気ガスを第一水タンク31に導いた後、この第一水タンク31を通過した後の排気ガスを第二水タンク51に導くように構成したことにより、排水を一時的に貯留可能な水タンクの容量を十分に確保できると共に、車体のデッドスペースを有効に利用でき、装置全体をコンパクトに配置できる。
また、第二水タンク51,62を車体フレーム4の下部に着脱自在に取り付け、排水は主に第一水タンク31に溜めると共に、第二水タンク51,62は副として使用すれば、第二水タンク51,62に溜まる水量を制御でき、また排水も容易になる。
さらに、第二水タンク51に設けられるドレン装置55のドレン通路56を遠隔操作で開閉可能に構成したことにより、使用者は車両の運転中に排水操作が行え、排水作業が容易となる。
さらにまた、第二水タンク62を足載せ部5の下部に配設すれば、車両下方への突出が抑制でき、車両の最低地上高を十分に確保できると共に、第二水タンク62の保護にもつながる。
そして、排気ダクト64の下部に第二水タンク66を配設したことにより、排気ダクト64内を通過する排熱風の熱を利用して第二水タンク66内の水の蒸発を促進でき、この蒸発した水分を排熱風と一緒に排出できるので、第二水タンク66内に溜まる水量を抑制できる。
そしてまた、排水として第一水タンク31に溜まる水をメタノール水溶液生成用に用いるため、排水量を抑制できる。
1,61,63 電動四輪車(小型電動車両)
4 車体フレーム
5 足載せ部
6 車体カバー
14 運転シート
28 DMFCユニット(燃料電池ユニット)
29 燃料電池スタック
31 第一水タンク
37 ラジエター
51,62,66 第二水タンク
55 ドレン装置
56 ドレン通路
58 弁
64 排気ダクト
4 車体フレーム
5 足載せ部
6 車体カバー
14 運転シート
28 DMFCユニット(燃料電池ユニット)
29 燃料電池スタック
31 第一水タンク
37 ラジエター
51,62,66 第二水タンク
55 ドレン装置
56 ドレン通路
58 弁
64 排気ダクト
Claims (5)
- 車体フレーム後部に設けられた運転シートの下部に燃料電池ユニットを搭載し、この燃料電池ユニットを車体カバーによって覆うと共に、上記燃料電池ユニットから供給される電力によって駆動される電動モータで車輪を駆動する小型電動車両において、上記燃料電池ユニットを構成する燃料電池スタック内の電気化学反応による電気エネルギー生成時に排出される水蒸気を含んだ排気ガスを冷却するラジエターを備え、このラジエターによって冷却された排気ガスを第一水タンクに導き、この第一水タンクを通過した後の排気ガスを第二水タンクに導くように構成したことを特徴とする燃料電池搭載の小型電動車両。
- 上記第二水タンクを上記車体フレームの下部に着脱自在に取り付けた請求項1記載の燃料電池搭載の小型電動車両。
- 上記第二水タンクにその内部に溜まった水を外部に排水するドレン装置を設け、このドレン装置のドレン通路に設けられた弁を遠隔操作で開閉可能に構成した請求項1または2記載の燃料電池搭載の小型電動車両。
- 上記運転シート前方に使用者が足を載せる前上がりの足載せ部を設け、この足載せ部の下部に上記第二水タンクを配設した請求項1、2または3記載の燃料電池搭載の小型電動車両。
- 上記ラジエターからの排熱風を外部に導く排気ダクトを設け、この排気ダクトの下部に上記第二水タンクを配設すると共に、上記排気ダクトの内部と上記第二水タンクの内部とを連通させた請求項1、2または3記載の燃料電池搭載の小型電動車両。
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