JP2007040360A - 真空断熱材とそれを適用した断熱容器および冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】真空断熱材の外被材の熱溶着部によるガス浸入を低減する。
【解決手段】少なくともガスバリア層と熱溶着層とを有する外被材2で芯材3を覆い外被材2の内部を減圧密封してなり、芯材3の外周の間に芯材3を含まない外被材2のみで構成されるヒレ部2aを芯材3のある部分の片面に集中して、外被材2の熱溶着部2bが芯材3の外周端面より遠ざけるように折り畳んだことにより、熱溶着部2bを低温に維持することが出来、熱溶着部2bからの浸入ガスが減り、断熱性能の長期信頼性を向上させることが出来る。
【選択図】図1
【解決手段】少なくともガスバリア層と熱溶着層とを有する外被材2で芯材3を覆い外被材2の内部を減圧密封してなり、芯材3の外周の間に芯材3を含まない外被材2のみで構成されるヒレ部2aを芯材3のある部分の片面に集中して、外被材2の熱溶着部2bが芯材3の外周端面より遠ざけるように折り畳んだことにより、熱溶着部2bを低温に維持することが出来、熱溶着部2bからの浸入ガスが減り、断熱性能の長期信頼性を向上させることが出来る。
【選択図】図1
Description
本発明は、断熱容器や冷蔵庫など断熱空間を形成するのに使用する、真空断熱材に関するものである。
近年、真空断熱材は、芯材や外被材の高性能化、及び製造設備の高性能化により年々、断熱性能が向上している。外被材は高性能バリアフィルムの開発により、表面からの浸入ガスは減少しているが、外被材の熱溶着部分、いわゆるシール層からの浸入ガスの低減はできていなかった。従って、この外被材の熱溶着部分からの浸入ガスの悪影響が真空断熱材の長期信頼性確保の為には無視できなくなってきている。
従来例としては、図4に示すように、真空断熱材1の芯材3を含まない外被材2のみで構成される部分、つまりヒレの部分2aを折り曲げた際に、外被材2の熱溶着部分2bが芯材3の端部に当接または直近に及ぶ為、外被材2の熱溶着部分2bが真空断熱材1の高温面側からの芯材端面を通じての熱の回り込み、いわゆるヒートリークの熱影響を受け、熱溶着部分2bからのガス浸入が生じ、真空断熱材1の十分な高真空の維持が出来ず、長期信頼性の確保に問題が生じる恐れがあった。
また、真空断熱材の高真空の維持の為、真空断熱材の熱溶着部分からのガス浸入を防ぐことを目的とする外被材端部の処理として、図5に示すようにエポキシ樹脂のようなガスバリア性の高い樹脂6を真空断熱材1の外被材2の熱溶着部分2bの端部に塗布する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
実開昭61−110082号公報
しかしながら、上記特許文献1のように真空断熱材1の端部に樹脂6を塗布すると外被材2の熱溶着部分2bからの浸入ガスが減少し、長期信頼性は向上するが、ガスバリア性の高い樹脂、例えばエポキシ樹脂6に外被材2との追従性がないために、ヒレの部分を折り曲げた時に樹脂2が割れて剥がれてしまい、ヒレの部分の折り曲げが不可能となる。
真空断熱材1のヒレの部分を折り曲げずに使用すると、真空断熱材1の性能を発揮する芯材3部での被覆率を多く取るのは困難という課題が発生する。また、エポキシ樹脂6等を塗布することは材料の面からも製造工程の面からもコスト高になる要因である。
本発明は従来の課題を解決するもので、熱溶着部分からのガス浸入を低減し、低コストで断熱性能の長期信頼性を向上させた真空断熱材を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の真空断熱材は、外被材のヒレの部分を芯材のある部分の片面に集中して折り畳み、かつ、外被材の熱溶着部分を芯材のある部分の端面より遠ざけ、ヒレ折りを集中させた面を低温側で使用することにより、熱溶着部分からのガス浸入を低減させる。
本発明の真空断熱材は、外被材のヒレの部分を芯材のある部分の片面に集中して折り畳み、かつ、外被材の熱溶着部分を芯材のある部分の端面より遠ざけ、ヒレ折りを集中させた面を低温側で使用することにより、高温面側からの芯材端面を通じての熱の回り込み、いわゆるヒートリークを減少させ、外被材の熱溶着部分の温度を下げ、この熱溶着部分からのガス浸入を低減し、断熱性能の長期信頼性を向上させる。
請求項1に記載の真空断熱材の発明は、少なくともガスバリア層と熱溶着層とを有する外被材で芯材を覆い前記外被材の内部を減圧密封してなり、前記芯材の外周の間に前記芯材を含まない前記外被材のみで構成されるヒレ部分を前記芯材のある部分の片面に集中して、前記外被材の熱溶着部分が前記芯材の外周端面より遠ざけるように折り畳んだことを特徴とするものであり、ヒレ折りを集中させた面を低温側で使用することにより、高温面側からの芯材端面を通じての熱の回り込み、いわゆるヒートリークを減少させ、熱溶着部分を低温に維持することが出来、熱溶着部分からのガス浸入を低減、断熱性能の長期信頼性を向上させることができる。
請求項2に記載の真空断熱材の発明は、請求項1に記載の発明において、外被材の熱溶着部分を芯材のある部分の端面より10mm以上遠ざけたことを特徴とするものであり、高温面からの芯材端面を通じての熱の回り込み、いわゆるヒートリークの影響を少なくすることが出来るので、熱溶着部分をさらに確実に低温に維持することが出来る。従って、熱溶着部分からのガス浸入をさらに低減し、断熱性能の長期信頼性を向上させることができる。
請求項3に記載の断熱容器の発明は、請求項1または2に記載の真空断熱材を、ヒレ部分を集中して折り畳んだ側の面を低温側にして適用したものであり、断熱容器の断熱性能の劣化を少なくすることができ、劣化の少ない分だけ、従来よりコンパクト・軽量な断熱容器を提供することが可能となる。
請求項4に記載の冷蔵庫の発明は、請求項1または2に記載の真空断熱材を、ヒレ部分を集中して折り畳んだ側の面を低温側にして適用したものであり、冷蔵庫も断熱性能の劣化の少ない製品が得られ、劣化の少ない分だけ、従来より能力の小さなコンプレッサーで済ませることが出来、消費電力の少ない冷蔵庫あるいは、壁厚の薄いコンパクト・軽量な冷蔵庫を提供することが可能となる。
以下、本発明による実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による真空断熱材の平面図である。
図1は本発明の実施の形態1による真空断熱材の平面図である。
図1において、真空断熱材1は外被材2と芯材3から構成されている。外被材2は、少なくともガスバリア層と熱溶着層とを有し、1枚のラミネートフィルムを円筒状になるように1辺を熱溶着しその後、円筒部の開口部の片側を熱溶着する、いわゆるピロータイプの製袋がなされている。
真空断熱材1の作製方法は、まず、ピロータイプに製袋された外被材2に芯材3を挿入し、これを減圧下に置き、減圧中に外被材2の残りの開口部を加熱加圧し熱溶着する。
さらに、この外被材2の芯材3が無いヒレの部分2aを真空断熱材1の芯材3がある部分の片面に集中して折り曲げ、真空断熱材1の芯材3がある部分の端面より外被材2の熱溶着部分2bを遠ざけている。
真空断熱材1のヒレ折りを集中させた片面を低温側にして使用し、真空断熱材1の芯材3がある部分の端面より外被材2の熱溶着部分2bを遠ざけたこの実施の形態により、高温面側から真空断熱材1の芯材3がある部分の端面を通じての熱の回り込みによる外被材2の熱溶着部分2bへの熱伝導が少なく、低温になり、浸入ガスが減り、断熱性能の長期信頼性を向上させることができる。
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態1における真空断熱材を適用した断熱容器の一部破断した斜視図である。
図2は本発明の実施の形態1における真空断熱材を適用した断熱容器の一部破断した斜視図である。
本実施の形態の断熱容器4は、断熱容器4の各面にサイズを調整した実施の形態1における真空断熱材1と同じ構成の真空断熱材を設けたものである。
断熱容器4の内部が低温になる場合は真空断熱材1のヒレ折り部を断熱容器4の内部に向けて設置することで、真空断熱材1の外被材の熱溶着部を低温にすることができ、浸入ガスが減り、断熱性能の長期信頼性を向上させることができる。
従って、断熱容器4も断熱性能の劣化を少なくすることができ、劣化の少ない分だけ、従来よりコンパクト・軽量な断熱容器4を提供することが可能となる。
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態1における真空断熱材を適用した冷蔵庫の側面断面図である。
図3は本発明の実施の形態1における真空断熱材を適用した冷蔵庫の側面断面図である。
本実施の形態の冷蔵庫5は、冷蔵庫5の各使用部位にサイズを調整した実施の形態1における真空断熱材1と同じ構成の真空断熱材を設けたものである。
真空断熱材1のヒレ折り部を冷蔵庫5の内部に向けて、あるいはより低温側に向けて設置することで、真空断熱材1の外被材の熱溶着部をより低温にすることができ、浸入ガスが減り、断熱性能の長期信頼性を向上させることができる。
従って、冷蔵庫5も断熱性能の劣化の少ない商品が得られ、劣化の少ない分だけ、従来より能力の小さなコンプレッサーで済ませることが出来、消費電力の少ない冷蔵庫あるいは、壁厚の薄いコンパクト・軽量な冷蔵庫を提供することが可能となる。
本発明は、付加材料を追加することなく容易に低コストで断熱性能の信頼性を向上させた真空断熱材ならびに断熱容器や冷蔵庫を提供することが出来る。
また、省エネルギーを必要とする保温保冷機器や、情報機器、電子機器等の省スペースを必要とする機器、従来より高温にさらされる機器への適用も可能である。
1 真空断熱材
2 外被材
2a ヒレ部
2b 熱溶着部
3 芯材
4 断熱容器
5 冷蔵庫
2 外被材
2a ヒレ部
2b 熱溶着部
3 芯材
4 断熱容器
5 冷蔵庫
Claims (4)
- 少なくともガスバリア層と熱溶着層とを有する外被材で芯材を覆い前記外被材の内部を減圧密封してなり、前記芯材の外周の間に前記芯材を含まない前記外被材のみで構成されるヒレ部分を前記芯材のある部分の片面に集中して、前記外被材の熱溶着部分が前記芯材の外周端面より遠ざけるように折り畳んだことを特徴とする真空断熱材。
- 外被材の熱溶着部分を芯材のある部分の端面より10mm以上遠ざけたことを特徴とした請求項1に記載の真空断熱材。
- 請求項1または2に記載の真空断熱材を、ヒレ部分を集中して折り畳んだ側の面を低温側にして適用した断熱容器。
- 請求項1または2に記載の真空断熱材を、ヒレ部分を集中して折り畳んだ側の面を低温側にして適用した冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005223677A JP2007040360A (ja) | 2005-08-02 | 2005-08-02 | 真空断熱材とそれを適用した断熱容器および冷蔵庫 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2005
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