JP2004232735A - 真空断熱パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】不規則な皺の発生を防止する。
【解決手段】熱伝導度の低い材料からなるコア材11A〜11Dの周囲を金属製の外装体1により被覆しており、該外装体1の少なくとも一部(側板部材10)を薄板によって形成した真空断熱パネルにおいて、外装体1の薄板部分に、内向きに窪む凹溝または外向きに突出する凸条からなる折れ線16を設け、内部を真空排気することにより、折れ線16に沿って外装体の薄板部分が変形するように構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低温の液化ガスなどを搬送するためのタンクや冷凍庫などに使用される真空断熱パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、冷凍庫などの壁面には、断熱効果を高めるために真空断熱パネルが配設されている。この真空断熱パネルには、内部を真空排気した際に外装体が変形しないように、ウレタンフォームなどの多孔質材料からなるコア材が内部に収容されている。
【0003】
本発明の真空断熱パネルに関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0004】
【特許文献1】
特表2002−508495号公報
【0005】
前記特許文献1では、コア材の表面に複数の溝を設け、該コア材を被覆した外装体の内部を真空排気することにより、外装体が前記溝の内部に適合するように変形し、実質的に皺のない表面が形成されるように構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記真空断熱パネルは、真空排気によって外装体を変形させるように加わる力は規則性がなく、外装体の形状によって種々異なるため、確実に溝に適合させることは非常に困難である。言い換えれば、コア材の表面に、外装体の変形を予測して確実に適合する溝を形成するのは非常に困難である。
【0007】
なお、外装体の表面に皺が発生しないようにする方法としては、コア材を真空排気による変形に耐え得る収縮に強いものを使用する方法と、外装体を変形しない厚肉の金属板によって形成する方法とがある。しかし、前者の場合には、コア材として使用可能な材料が限定されてしまううえ、圧縮により座屈が発生することが多い。また、後者の場合には、伝熱面積が増えるため、断熱効果が低下するという問題がある。
【0008】
そこで、本発明では、不規則な皺の発生を確実に防止できる真空断熱パネルを提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の真空断熱パネルは、熱伝導度の低い材料からなるコア材の周囲を金属製の外装体により被覆しており、該外装体の少なくとも一部を薄板によって形成した真空断熱パネルにおいて、前記外装体の薄板部分に、内向きに窪む凹溝または外向きに突出する凸条からなる折れ線を設け、内部を真空排気することにより、前記折れ線に沿って外装体の薄板部分が変形する構成としている。
【0010】
本発明の真空断熱パネルによれば、真空排気によって外装体の表面には、折れ線に沿った予め設計したデザイン的な屈曲が生じるため、不規則な皺が形成されることはない。そのため、各構成部品として使用可能な材料が限定されたり、断熱効果が低下する問題も生じることはない。
【0011】
この真空断熱パネルでは、前記外装体は、前記コア材の対向する面を被覆した薄板からなる一対の平板部材と、これら平板部材の外周部に接合した一対の枠部材と、これら枠部材にかけて延びこれらに接合した薄板からなる側板部材とからなり、前記折れ線を、少なくとも前記側板部材に設けることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1から図5は、本発明の実施形態に係る真空断熱パネルを示す。この真空断熱パネルは、大略、金属製の外装体1と、該外装体1内に収容する複数(本実施形態では4個)のコア材11A〜11Dおよびゲッター14とからなる。
【0013】
前記外装体1は、一対の平板部材2A,2Bと、一対の枠部材8A,8Bと、側板部材10とからなる。これらの構成部材は、本実施形態ではステンレス(SUS304)により形成されている。
【0014】
前記平板部材2A,2Bは、正方形状とした薄板からなり、後述するコア材11A,11Dの対向する外面を被覆するものである。そのうち、上側に位置する平板部材2Aには、その中央に排気部3が設けられている。この排気部3は、真空排気時には外方に円錐台形状に突出し、真空排気後には内方に没入される変形部4を有する。この変形部4の中央には貫通した排気孔が設けられ、この排気孔にチップ管5が台座部材6を介して接合されている。この台座部材6には、真空排気後にゲッター14を密閉したアルミ箔15を突き破る先細の破断部7が内向きに突設されている。
【0015】
前記枠部材8A,8Bは、前記平板部材2A,2Bと同一の外形で、断面正方形状とした肉厚の環状枠からなる。図4に示すように、この枠部材8A,8Bには、内面の一端から他端に向けて延びる段部9が全周にかけて環状に設けられている。
【0016】
前記側板部材10は、薄板を前記段部9に内嵌する四角筒状としたもので、後述する積層したコア材11A〜11Dの側面を被覆するものである。この側板部材10は、例えば、長尺な帯状金属シートを長手方向に若干位相させて張り合わせ、所定位置を折曲げるととともに両端を突き合わせ、その突き合わせ部分を接合することにより形成される。
【0017】
なお、本実施形態の外装体1は、前記平板部材2A,2Bの板厚を約0.5mm、前記枠部材8A,8Bの厚さを約10mm、前記側板部材10の板厚を約0.3mmとしている。即ち、本実施形態では、側板部材10の板厚を平板部材2A,2Bの板厚より薄くしている。これにより、一方の平板部材2A,2Bから他方の平板部材2B,2Aに伝わる熱の伝導効率の抑制している。また、前記段部9の深さは、前記側板部材10の板厚と同一に設定されている。これにより、枠部材8A,8Bの内面と側板部材10の内面とが面一に位置するように構成されている。
【0018】
前記コア材11A,11B,11C,11Dは、ウレタンフォームなどの発泡樹脂、グラスウールあるいはケイ酸カルシウム粉末、パーライト粉末を充填したものなどの熱伝導度の低い微細多孔質材料を、前記外装体1内に収容できるように直方体形状としたものである。これらコア材11A〜11Dは、全てを積み上げた状態の高さが、外装体1の全高より高くなる肉厚とされている。
【0019】
前記コア材11A〜11Dのうち、最上段に配置されるコア材11Aには、その下面にそれぞれ同方向に延びる複数の通気溝12aが設けられているとともに、その中央には前記排気部3が没入するための貫通孔13が設けられている。また、中央に配置されるコア材11B,11Cには、その下面にコア材11Aと同様に通気溝12aが設けられるとともに、その上面に通気溝12aと直交方向に延びる複数の通気溝12bが設けられている。また、最下段に配置されるコア材11Dには、その上面にコア材11B,11Cと同様に通気溝12bが設けられている。即ち、通気溝12a,12bは、肉薄の平板部材2A,2Bと接触しない面にのみ設けられ、真空排気時の排気効率の向上を図るとともに、外装体1の変形を防止できるようにしている。
【0020】
前記ゲッター14は、前記外装体1内に遊離するガスを吸収するもので、予め活性化させた後、不活性ガスとともに金属製のアルミ箔15で密閉状態に包装して形成される。このように構成したゲッター14は、活性化されているにも関わらず、密閉状態を維持している間は、水素などのガスを吸収することを防止できる。また、本実施形態のゲッター14は、中央部に貫通した空間を有する環状に形成されている。
【0021】
前記コア材11A〜11Dの外面を被覆する板部材2A,2B,10のうち、肉厚が薄く、かつ、真空排気時に変形が発生し易い側板部材10の各面には、内向きに窪む凹溝からなる折れ線16が設けられている。この折れ線16は、例えば、四角筒状に加工する前の平板状態でプレスすることにより、図5(A),(B)に示す略V字形状の溝として形成される。本実施形態では、長方形状をなす各面において、各隅部から約45度の角度で延びる4本の折れ線16と、中央を幅方向に延びる1本の折れ線16とが設けられている。
【0022】
次に、前記真空断熱パネルの製造方法について説明する。
図6に示すように、まず、設置台17上に、四角筒状とした側板部材10を設置する。その後、一方の枠部材8Aを、その段部9の開放位置が下側になるように側板部材10の上端に配置し、側板部材10の縁が段部9内に位置するように外嵌させる。この枠部材8Aを外嵌して位置決めする作業は、前記段部9により容易に行うことができる。
【0023】
ついで、枠部材8Aの内部に、外向きに張り出す方向に移動可能な押圧部材18を配置し、枠部材8Aの段部9に位置させる。この押圧部材18は、その内端に外広がりに傾斜する斜面19を備えたものである。その後、押圧部材18の内側に、該押圧部材18を斜面19の傾斜に従って外向きに移動させる移動部材20を挿入する。これにより、押圧部材18は、枠部材8Aの段部9に位置する側板部材10の上端を外向きに移動させ、該側板部材10の上端を枠部材8Aに対して押圧して隙間の発生を防止する。
【0024】
この状態で、枠部材8Aと側板部材10との組み合わせ部分を、図示しない溶接トーチによって照射し、これら枠部材8Aと側板部材10とを隙間なく接合する。
【0025】
ついで、図7に示すように、接合した枠部材8Aを下側に位置させて側板部材10を設置台17上に設置する。その後、前記枠部材8Aと同様に、段部9の開放位置が下側になるように枠部材8Bを側板部材10の上端に配置し、側板部材10の縁が段部9内に位置するように外嵌させる。
【0026】
ついで、枠部材8Bの段部9に押圧部材18が位置するように配置する。その後、押圧部材18の内側に移動部材20を挿入し、側板部材10の上端を枠部材8Bに対して押圧して隙間の発生を防止する。そして、この状態で、前記と同様に、これら枠部材8Bと側板部材10とを隙間なく接合する。
【0027】
ついで、図8に示すように、接合した枠部材8Bの上側に、下側に位置する平板部材2Bを配置する。この際、枠部材8Bは、撓みや変形が生じないため、簡単に平板部材2Bの縁と枠部材8Bとの縁を一致させることができる。そして、この状態で、前記と同様に、これら枠部材8Bと平板部材2Bとを接合する。
【0028】
ついで、図9に示すように、接合した平板部材2Bが下側に位置するように設置台17上に設置し、上向きに開放した状態とする。その後、前記平板部材2Bおよび側板部材10により囲繞された空間に、下段に位置するコア材11D〜11Aを順次収容させる。
【0029】
この際、上下方向に隣接するコア材11A〜11Dは、それらに設けた通気溝12a,12bが互いに直交方向に位置するように配置する。また、これらコア材11A〜11Dの収容状態では、最上段のコア材11Aの上端面が枠部材8Aの上端面より上方に突出している。この状態で、コア材11Aにおける貫通孔13内に、アルミ箔15により密閉したゲッター14を収容させる。ここで、ゲッター14は、その中央の空間とチップ管5の軸心とが一致するように配置する。
【0030】
ついで、図10に示すように、上方に突出したコア材11Aの上面に平板部材2Aを配置する。その後、平板部材2Aの上面に圧縮治具21を配置するとともに、側板部材の外面に該側板部材10の変形を防止するための規制治具22を配置する。そして、図11に示すように、前記平板部材2Aを介してコア材11A〜11Dを圧縮し、平板部材2Aの下面を枠部材8Aの上端面に当接させる。この状態で、前記と同様に、これら枠部材8Aと平板部材2Aとを接合する。
【0031】
このように、本発明の真空断熱パネルでは、撓みや変形が生じない肉厚の枠部材8A,8Bを設け、該枠部材8A,8Bに対して側板部材10を接合するため、各板部材2A,2B,10を位置決めする際には、枠部材8A,8Bに対して押圧しても撓みが生じることはない。そのため、大型の真空断熱パネルを製造する場合でも、周知の位置決め用治具を用い、高精度な位置決めが可能になる。その結果、製造コストが高くなることを防止できる。
【0032】
なお、組立状態の断熱パネルは、前記コア材11A〜11Dの圧縮により、これらコア材11A〜11Dが外装体1を構成する平板部材2A,2Bの内面に密着する。
【0033】
次に、接合した外装体1内の真空排気について説明する。
まず、図12に示すように、組み立てた断熱パネルを70℃で所定時間加熱しつつ、平板部材2Aに接合したチップ管5を通して、真空にすべき外装体1の内部空間から空気を排出して減圧しつつ、外装体1から放出された水素(H)、一酸化炭素(CO)および水(HO)を放出する。
【0034】
この際、本実施形態では、組立状態の断熱パネルは、コア材11A〜11Dが外装体1の内面に密着しているが、これらコア材11A〜11Dに通気溝12a,12bを設けているため、これらの隙間により真空効率を向上でき、真空排気時間を大幅に短縮することができる。具体的には、コア材11A〜11Dに通気溝12a,12bを設けていないものと設けたものとでは、その排気時間を半分以下に短縮することができる。
【0035】
また、この真空排気時には、従来と同様に、外装体1の内部が減圧されるため、薄肉の板部材2A,2B,10には内向きに変形する力が加わる。しかし、コア材11A,11Dの外面を被覆する平板部材2A,2Bは、これらコア材11A〜11Dが原状に復元しようとする外向きの力により、変形することはない。また、コア材11A〜11Dの外周面を被覆する側板部材10は、コア材11A〜11Dによる外向きの復元力は加えられないため、内向きに変形する。
【0036】
そして、本実施形態では、前記側板部材10の各面には折れ線16を設けているため、その折れ線16に沿って折れ曲がり易くなっている。そのため、図2および図3に示すように、側板部材10の各面には、不規則な皺が生じるのではなく、折れ線16によって区画された各領域の屈曲により、予め設定したデザイン的な模様が形成されることになる。
【0037】
なお、前記真空排気により、外装体1内が所定の真空度に達すると、図13に示すように、チップ管5を封止する。
【0038】
ついで、排気部3における平坦な上端面を下向きに押圧することにより、図14に示すように、排気部3を外装体1の内部に没入させる。
【0039】
この際、本実施形態では、チップ管5を接合した台座部材6に破断部7を設けているとともに、ゲッター14の貫通した空間が台座部材6の軸心と一致するように配置しているため、この破断部7により、ゲッター14を収容したアルミ箔15が突き破られる。これにより、ゲッター14は、金属材料から放出され、遊離した水素などのガスを吸収可能な状態になる。その結果、封止後に外装体1内に残留して遊離している水素、一酸化炭素および水は、ゲッター14に吸収され、外装体1の内部空間が真空に維持される。
【0040】
このように、本実施形態では、予め活性化させたゲッター14を使用し、真空状態に排気した後にガスを吸収可能な状態とするため、ゲッター14を活性化させるための加熱時間を削減することができる。そのため、加熱・排気時間の短縮を図ることができる。また、ゲッター14は、アルミ箔15が破られるまで大気中に放置されるのではなく、アルミ箔15により密閉されているため、ゲッター14を機能的に使用可能な期間(寿命)を長期化することができる。
【0041】
さらに、このようにして形成した真空断熱パネルには、その表面に予め設計したデザイン的な屈曲が生じ、不規則な皺が形成されることはない。言い換えれば、本実施形態では、変形を予測するのではなく、デザイン的に変形させるものであるため、その設計の自由度を向上できる。
【0042】
そのため、本実施形態の真空断熱パネルを製造する場合には、各構成部品として使用可能な材料が限定されたり、断熱効果が低下する問題も生じることはない。また、不規則な皺が発生した場合、使用時の内外部の温度差により外装体1の各構成部品2A,2B,10が膨張したり収縮すると、リークが発生する可能性があるが、本発明ではその問題も生じることはない。
【0043】
なお、本発明の真空断熱パネルは、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0044】
例えば、前記実施形態では、折れ線16は、内向きに窪む凹溝により形成したが、外向きに突出する凸条により構成してもよい。勿論、その窪みまたは突出の形状は断面V字形状に限られず、円弧状としてもよい。
【0045】
また、前記実施形態では、組立前の状態で積層したコア材11A〜11Dの全高を、外装体1の全高より高く設定したが、略同一高さとなるように形成してもよい。この場合、真空排気時に側板部材10と同様に平板部材2A,2Bが変形する可能性があるため、図15に示すように、これら平板部材2A,2Bにも同様にして折れ線16を形成することが好ましい。
【0046】
さらに、真空断熱パネルの形状は矩形状に限られず、希望に応じて種々の変更が可能である。即ち、図16から図18に示すように、平面視円形状としてもよい。この場合、平板部材2A,2Bに形成する折れ線16は、複数の円環状とすることが好ましい。また、円環状をなす側板部材10に形成する折れ線16は、図16に示すように、略六角形状をなす複数の亀の甲のように垂直方向に延びる線と45度の傾斜角度で延びる線とを組み合わせた形状とすることが好ましい。または、図17に示すように、45度の傾斜角度とした複数の折れ線16を形成してもよい。または、図18に示すように、2種の45度の傾斜角度の折れ線16を組み合わせた略ハの字形状としてもよい。
【0047】
このように、折れ線16を形成する方向や長さなどは種々の変更が可能であり、デザイン的な観点も含んで希望に応じて形成することができる。
【0048】
さらにまた、前記実施形態では、コア材11の表面を被覆する外装体1を、一対の平板部材2A,2Bと、一対の枠部材8A,8Bと、側板部材10とからなる構成としたが、2枚の薄板だけにより構成したものでもよく、その構成も希望に応じて種々の変更が可能である。
【0049】
即ち、本発明は、コア材11の周囲を金属製の外装体1により被覆しており、該外装体1の少なくとも一部が金属製薄板によって形成した真空断熱パネルであれば、その外装体1の薄板部分に、内向きに窪む凹溝または外向きに突出する凸条からなる折れ線16を設けることにより、前記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の真空断熱パネルでは、外装体の表面に折れ線に沿った予め設計したデザイン的な屈曲を生じさせることができ、不規則な皺が形成されることを防止できる。即ち、本発明では、変形を予測するのではなく、デザイン的に変形させるものであるため、その設計の自由度を向上できる。また、各構成部品として使用可能な材料が限定されたり、断熱効果が低下する問題が生じることはなく、この点からも設計の自由度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の真空断熱パネルを示す分解斜視図である。
【図2】完成した真空断熱パネルを示す斜視図である。
【図3】図2の要部断面図である。
【図4】図3の一部拡大断面図である。
【図5】(A),(B)は図1の要部拡大断面図である。
【図6】組立作業の第1工程を示す断面図である。
【図7】組立作業の第2工程を示す断面図である。
【図8】組立作業の第3工程を示す断面図である。
【図9】組立作業の第4工程を示す断面図である。
【図10】組立作業の第5工程を示す断面図である。
【図11】組立作業の第6工程を示す断面図である。
【図12】真空排気作業の第1工程を示す断面図である。
【図13】真空排気作業の第2工程を示す断面図である。
【図14】真空排気作業の第3工程を示す断面図である。
【図15】真空断熱パネルの変形例を示す断面図である。
【図16】真空断熱パネルの他の変形例を示す断面図である。
【図17】真空断熱パネルの他の変形例を示す断面図である。
【図18】真空断熱パネルの他の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…外装体 2A,2B…平板部材
3…排気部 8A,8B…枠部材
10…側板部材 11A〜11D…コア材
14…ゲッター 16…折れ線

Claims (2)

  1. 熱伝導度の低い材料からなるコア材の周囲を金属製の外装体により被覆しており、該外装体の少なくとも一部を薄板によって形成した真空断熱パネルにおいて、
    前記外装体の薄板部分に、内向きに窪む凹溝または外向きに突出する凸条からなる折れ線を設け、内部を真空排気することにより、前記折れ線に沿って外装体の薄板部分が変形するようにしたことを特徴とする真空断熱パネル。
  2. 前記外装体は、前記コア材の対向する面を被覆した薄板からなる一対の平板部材と、これら平板部材の外周部に接合した一対の枠部材と、これら枠部材にかけて延びこれらに接合した薄板からなる側板部材とからなり、
    前記折れ線を、少なくとも前記側板部材に設けたことを特徴とする請求項1に記載の真空断熱パネル。
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