JP2003185093A - 二重殻タンクおよびその製法 - Google Patents

二重殻タンクおよびその製法

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JP2003185093A JP2001385048A JP2001385048A JP2003185093A JP 2003185093 A JP2003185093 A JP 2003185093A JP 2001385048 A JP2001385048 A JP 2001385048A JP 2001385048 A JP2001385048 A JP 2001385048A JP 2003185093 A JP2003185093 A JP 2003185093A
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Yasunori Kato
保宣 加藤
Teiji Watabe
鼎士 渡部
Hiroo Tanaka
裕夫 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所望の断熱性能を安定して維持することができ
る二重殻タンクおよびその製法を提供する。 【解決手段】内槽2が真空断熱空間3を介して外槽1に
包囲されている二重殻タンクであって、上記外槽1の内
周面に複数のスタッドピン4が内槽2に向かう方向に突
設され、これらスタッドピン4にマット状断熱材5が貫
通されて固定され、このマット状断熱材5で上記真空断
熱空間3が充填されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化ガス等を収容
する貯槽や容器等の二重殻タンクおよびその製法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液化窒素,液化酸素等の液化ガ
スは、断熱構造を備えた二重殻タンクに収容される。こ
の二重殻タンクは、図15に示すように、液化ガスを収
容する内槽22が真空断熱空間を介して外槽21に包囲
されており、その真空断熱空間は、断熱材である粉末パ
ーライトで充填されているとともに真空に保持されてい
る。これにより、上記真空断熱空間では、熱伝導,熱放
射,および対流伝熱が抑制され、断熱性能が発揮されて
いる。なお、液化ガスを収容する二重殻タンクには、地
面に固定されるタイプの縦型(鉛直方向に長い)または
横型(水平方向に長い)の液化ガス貯槽と、トラック等
に固定されそのトラック等とともに移動して液化ガスを
輸送するタイプの液化ガス容器とがあり、図15に示す
ものは、それらのうちの縦型の液化ガス貯槽である。
【0003】このような二重殻タンクは、つぎのように
して作製される。すなわち、まず、外槽21を構成する
底部鏡板21aの上に内槽22をその脚部25で固定す
るとともに、上記内槽22に取り付けた配管27を上記
底部鏡板21aに形成された配管挿通孔26に挿通す
る。ついで、上記配管27と配管挿通孔26と間の隙間
を気密状に密封する。つぎに、上記底部鏡板21aの上
に外槽21を構成する胴体部21bを同軸状に配設し、
この胴体部21bの下端部と上記底部鏡板21aの上端
部とを溶接して一体化する。つぎに、胴体部21bの上
端開口部を、外槽21を構成する天井部鏡板21cで蓋
し、この天井部鏡板21cの下端部と胴体部21bの上
端部とを溶接して一体化する。これにより、上記内槽2
2が外槽21に包囲される。つぎに、真空ポンプ29を
用いて外槽21と内槽22との間に形成される空間24
を真空排気し、真空測定弁30および真空測定子35に
より各溶接部の気密性を確認する。そして、その確認が
とれたのちに、上記天井部鏡板21cに形成された真空
破壊装置の蓋28を取り外し、その開口部から上記空間
24に粉末パーライト23を充填する。そののち、上記
開口部を上記真空破壊装置の蓋28で閉蓋し、真空ポン
プ29で上記空間24を真空排気する。これにより、上
記空間24が粉末パーライト23で充填されているとと
もに真空に保持されている真空断熱空間に形成される。
【0004】そして、作製された二重殻タンクは、その
二重殻タンクが液化ガス貯槽の場合には、固定される場
所までトラック等で搬送され、液化ガス容器の場合に
は、トラック等に固定されてそのトラック等とともに移
動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の二重殻タンクでは、断熱材が粉末パーライト23で
あるため、上記搬送や移動の際の振動等により、粉末パ
ーライト23が流動したり沈降したりして上記真空断熱
空間内に空隙部が生じる。この空隙部では、僅かながら
対流伝熱が起こるため、外槽21の表面に霜付きが発生
する。すなわち、上記二重殻タンクは、真空断熱空間内
に空隙部が生じると、所望の断熱性能を発揮することが
できなくなる。
【0006】そこで、上記空隙部が生じた場合もしくは
定期的に、真空破壊装置の蓋28を取り外し、上記空間
24に粉末パーライト23を補充し、再び真空破壊装置
の蓋28を取り付けて真空排気を行っている。しかしな
がら、粉末パーライト23は、上記空間24内に高密度
で充填されているため、空気は排出され難く、真空排気
に長い時間を要する。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、所望の断熱性能を安定して維持することができ
る二重殻タンクおよびその製法の提供をその目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、内槽が、断熱材内蔵の真空断熱空間を介
して外槽に包囲されている二重殻タンクであって、上記
断熱材がマット状断熱材で外槽の内周に沿って配設さ
れ、このマット状断熱材が上記外槽の内周面に内槽に向
かう方向に突設された複数の棒状突起の貫通により固定
されている二重殻タンクを第1の要旨とし、その二重殻
タンクの製法であって、上記外槽による内槽の包囲に先
立って、上記外槽の内周面に複数の棒状突起を内向きに
突設し、これら棒状突起にマット状断熱材を貫通して保
持させ、その状態で上記マット状断熱材で囲われた外槽
の内部空間に内槽を配設する二重殻タンクの製法を第2
の要旨とする。
【0009】すなわち、本発明の二重殻タンクは、マッ
ト状断熱材が、外槽の内周に沿って配設され、上記外槽
の内周面に内槽に向かう方向に突設された複数の棒状突
起の貫通により固定されているため、振動等が加わって
も、マット状断熱材がずれたり移動したりすることがな
く、真空断熱空間に空隙部が生じない。したがって、本
発明の二重殻タンクでは、所望の断熱性能を安定して維
持することができる。
【0010】また、本発明の二重殻タンクの製法は、外
槽による内槽の包囲に先立って、上記外槽の内周面に複
数の棒状突起を内向きに突設し、これら棒状突起にマッ
ト状断熱材を貫通して保持させ、その状態で上記マット
状断熱材で囲われた外槽の内部空間に内槽を配設するた
め、振動等が加わっても、マット状断熱材がずれたり移
動したりすることがなく、真空断熱空間に空隙部が生じ
ない二重殻タンクを作製することができる。したがっ
て、本発明の二重殻タンクの製法により、所望の断熱性
能を安定して維持することができる二重殻タンクを作製
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて詳しく説明する。
【0012】図1および図2は、本発明の二重殻タンク
の一実施の形態を示している。この実施の形態の二重殻
タンクは、トラック等とともに移動するタイプの液化ガ
ス容器であり、液化ガスを収容する内槽2が真空断熱空
間3を介して外槽1に包囲されている。そして、外槽1
の内周面には、その全面にわたって、複数のスタッドピ
ン(棒状突起)4が所定の間隔で外槽1の内周面に垂直
にスタッド溶接されており、これらスタッドピン4に
は、複数層のマット状断熱材5が貫通されて積層され固
定されている。この積層により、上記真空断熱空間3
は、マット状断熱材5で充填されている。さらに、各ス
タッドピン4の先端部(溶接部とは反対側の端部)に
は、貫通されている上記マット状断熱材5がスタッドピ
ン4から抜けないように、マット状断熱材5を支受する
受け具6が設けられている。
【0013】より詳しく説明すると、上記マット状断熱
材5としては、通常、硝子繊維同士が空間を保って絡み
合った弾性を有する嵩高のマット状のもの、またはその
マット状のものの片面にアルミニウム箔が取り付けられ
ているものが用いられるが、断熱材として作用する上記
マット状のものであれば、硝子繊維以外の繊維が用いら
れていてもよい。また、上記マット状断熱材5は、通
常、厚み方向に圧縮された状態で各スタッドピン4に貫
通され、それらスタッドピン4の先端に設けられた上記
受け具6で支受されるが、その圧縮の程度(真空断熱空
間3におけるマット状断熱材5の密度)は、特に限定さ
れるものではない。
【0014】上記スタッドピン4は、外槽1の内周面と
内槽2の外周面との間の距離よりも少し短いものが用い
られ、スタッドピン4の先端が内槽2に当接しないよう
にしている。また、スタッドピン4には、先端部に螺子
部が螺刻されているものとされていないものとがある
が、螺子部が螺刻されているものを用いる場合には、マ
ット状断熱材5の受け具6として、その螺子部に係合す
るナットの緩み止めリングや、先端部を折り曲げた折り
曲げ部分を利用し、螺子部が螺刻されていないものを用
いる場合には、先端部を折り曲げた折り曲げ部分を受け
具6として利用する(この実施の形態では、スタッドピ
ン4として、先端部に螺子部が螺刻されているものを用
い、受け具6として、緩み止めリングを図示してい
る)。さらに、スタッドピン4の溶接間隔は、隣り合う
スタッドピン4とスタッドピン4との距離が通常30〜
50cmの範囲になるようにするが、特に限定されるも
のではない。そして、スタッドピン4の材質は、溶接す
る外槽1と同じとし、通常、外槽1が鉄製であるため、
スタッドピン4も鉄製にする。
【0015】このような二重殻タンクは、例えば、つぎ
のようにして作製される。すなわち、まず、図3に示す
ように、外槽1を構成する略半球殻状の前部鏡板1c,
略円筒状の胴体部1b,および略半球殻状の後部鏡板1
aを準備し、これら前部鏡板1c,胴体部1b,および
後部鏡板1aの内周面にスタッドピン4を所定間隔でス
タッド溶接する。この実施の形態では、胴体部1bに
は、その軸方向から見ると、図4に示すようにスタッド
ピン4がスタッド溶接されており、後部鏡板1aには、
内側から見ると、図5に示すようにスタッドピン4がス
タッド溶接されている。また、前部鏡板1cにおけるス
タッドピン4のスタッド溶接は、図5と同様になってい
る(図示せず)。ついで、図6に示すように、それらス
タッド溶接されたスタッドピン4に所定の厚みのマット
状断熱材5を貫通させたのちに、スタッドピン4の先端
部に受け具6を設ける。つぎに、図7に示すように、内
槽2を準備し、上記マット状断熱材5を取り付けた胴体
部1bにその内槽2を挿通する。そして、図8に示すよ
うに、その胴体部1bの内周面に設けられている支持部
(図示せず)にその内槽2を位置決めして固定したのち
に、その胴体部1bの両端開口部を上記マット状断熱材
5を取り付けた前部鏡板1cおよび後部鏡板1aでそれ
ぞれ蓋する。このとき、上記内槽2に取り付けた配管7
を上記後部鏡板1aに形成された配管挿通孔8に挿通す
る。つぎに、図9に示すように、胴体部1bと前部鏡板
1cおよび後部鏡板1aとをそれぞれ溶接して外槽1を
形成する。これにより、上記内槽2が外槽1に包囲され
る。つぎに、上記配管7と配管挿通孔8と間の隙間を気
密状に密封したのちに、真空ポンプ29を用いて外槽1
と内槽2の間に形成される空間24を真空排気し、真空
測定弁30および真空測定子35により各溶接部の気密
性を確認する。これにより、上記空間24がマット状断
熱材5で充填されているとともに真空に保持されている
真空断熱空間3に形成される。このようにして、図1お
よび図2に示す上記二重殻タンクが作製される。
【0016】このように、上記実施の形態の二重殻タン
クでは、外槽1の内周面に複数のスタッドピン4がスタ
ッド溶接され、それらスタッドピン4にマット状断熱材
5が貫通されて積層され固定されることにより、真空断
熱空間3がマット状断熱材5で充填されているため、ト
ラック等とともに移動する際に振動等が加わっても、マ
ット状断熱材5がずれたり移動したりすることがなく、
真空断熱空間3に空隙部が生じない。したがって、上記
実施の形態の二重殻タンクによれば、所望の断熱性能を
安定して維持することができる。また、断熱材を定期的
に補充する作業が不要となる。
【0017】また、スタッドピン4の先端部にマット状
断熱材5を支受する受け具6が設けられているため、マ
ット状断熱材5を厚み方向に圧縮した状態で上記スタッ
ドピン4に貫通させていても、マット状断熱材5をスタ
ッドピン4から抜けないようにすることができる。
【0018】さらに、真空断熱空間3におけるマット状
断熱材5の充填密度は、従来技術における粉末パーライ
トの充填密度と比較すると、低くすることができる。例
えば、断熱材が粉末パーライトである場合と硝子繊維お
よびアルミニウム箔からなるマット状断熱材5である場
合とで比較すると、粉末パーライトの充填密度が100
kg/m3 であるのに対して、硝子繊維とアルミニウム
箔とからなるマット状断熱材5の充填密度は16〜40
kg/m3 で、同等の断熱効率を示す。したがって、上
記実施の形態の二重殻タンクによれば、従来技術の二重
殻タンクと比較すると、外槽1と内槽2の間の空間24
を真空排気する際には、空気がスムーズに排出され易く
なり、その真空排気に要する時間を短縮することができ
る。また、上記のように真空断熱空間3におけるマット
状断熱材5の充填密度を低くすることができるため、二
重殻タンクの重量を軽量化することができる。その結
果、トラック等とともに移動して液化ガスを輸送するタ
イプの液化ガス容器においては、内槽2に収容する液化
ガスの重量を増加させることができ、液化ガスの輸送効
率を上昇させることができる。
【0019】なお、地面に固定されるタイプの横型の液
化ガス貯槽も上記実施の形態と同様の構成であり、上記
実施の形態と同様にして作製される。
【0020】図10は、本発明の二重殻タンクの他の実
施の形態を示している。この実施の形態の二重殻タンク
は、地面に固定されるタイプの縦型の液化ガス貯槽であ
り、上記実施の形態の二重殻タンクを立てた状態のもの
で、上記実施の形態と同様の構成を有している。
【0021】このような二重殻タンクは、例えば、つぎ
のようにして作製される。すなわち、まず、図3〜図5
と同様にして、外槽11を構成する略半球殻状の底部鏡
板11a,略円筒状の胴体部11b,および略半球殻状
の天井部鏡板11cを準備し、これら底部鏡板11a,
胴体部11b,および天井部鏡板11cの内周面にスタ
ッドピン4を所定間隔でスタッド溶接する。ついで、図
6と同様にして、それらスタッド溶接されたスタッドピ
ン4に所定の厚みのマット状断熱材5を貫通させたのち
に、スタッドピン4の先端部に受け具6を設ける。つぎ
に、図11に示すように、内槽12を準備し、上記マッ
ト状断熱材5を取り付けた底部鏡板11aの上に内槽1
2の脚部(図示せず)で固定するとともに、上記内槽1
2に取り付けた配管17を上記底部鏡板11aに形成さ
れた配管挿通孔18に挿通する。ついで、図12に示す
ように、上記底部鏡板11aの上にマット状断熱材5を
取り付けた胴体部11bを同軸状に配設する。そして、
図13に示すように、この胴体部11bの下端部と上記
底部鏡板11aの上端部とを溶接して一体化したのち
に、胴体部11bの上端開口部を、マット状断熱材5を
取り付けた天井部鏡板11cで蓋する。つぎに、図14
に示すように、天井部鏡板11cの下端部と胴体部11
bの上端部とを溶接して外槽11を形成する。これによ
り、上記内槽12が外槽11に包囲される。つぎに、上
記配管17と配管挿通孔18と間の隙間を気密状に密封
したのちに、真空ポンプ29を用いて外槽11と内槽1
2との間に形成される空間24を真空排気し、真空測定
弁30および真空測定子35により各溶接部の気密性を
確認する。これにより、上記空間24がマット状断熱材
5で充填されているとともに真空に保持されている真空
断熱空間3に形成される。このようにして、図10に示
す上記二重殻タンクが作製される。
【0022】この実施の形態の二重殻タンクも、上記実
施の形態と同様に、真空断熱空間3に空隙部が生じず、
所望の断熱性能を安定して維持することができる。ま
た、断熱材を定期的に補充する作業が不要となる。さら
に、外槽11と内槽12の間の空間24を真空排気する
際には、その真空排気に要する時間を短縮することがで
きる。また、それ自体の重量を軽量化することができ
る。そして、この軽量化により、地面に固定されるタイ
プの液化ガス貯槽は、縦型でも横型でも、固定される場
所までトラック等で搬送される際に要する労力や費用を
軽減することができる。
【0023】なお、上記各実施の形態では、複数層のマ
ット状断熱材5を積層させて真空断熱空間3を充填させ
たが、真空断熱空間3を充填させることができれば、1
層のマット状断熱材5でもよい。
【0024】また、上記各実施の形態では、マット状断
熱材5をスタッドピン4に貫通させたが、マット状断熱
材5を貫通させることができれば、スタッドピン4以外
の棒状突起でもよい。
【0025】そして、マット状断熱材5として片面にア
ルミニウム箔が取り付けられているものを用いる場合に
は、アルミニウム箔を内槽2,12の外周面に接触させ
ないことが好ましい。その理由は、アルミニウム箔と内
槽2,12の外周面とでコンデンサのように作用するか
らである。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明の二重殻タンクに
よれば、マット状断熱材が、外槽の内周に沿って配設さ
れ、上記外槽の内周面に内槽に向かう方向に突設された
複数の棒状突起の貫通により固定されているため、振動
等が加わっても、マット状断熱材がずれたり移動したり
することがなく、真空断熱空間に空隙部が生じないよう
にすることができる。したがって、本発明の二重殻タン
クによれば、所望の断熱性能を安定して維持することが
できる。
【0027】また、本発明の二重殻タンクにおいて、マ
ット状断熱材が厚み方向に圧縮された状態で上記棒状突
起に貫通され、貫通した棒状突起の先端に、圧縮された
マット状断熱材を支受する受け具が設けられている場合
には、マット状断熱材を棒状突起から抜けないようにす
ることができる。
【0028】そして、本発明の二重殻タンクの製法によ
れば、外槽による内槽の包囲に先立って、上記外槽の内
周面に複数の棒状突起を内向きに突設し、これら棒状突
起にマット状断熱材を貫通して保持させ、その状態で上
記マット状断熱材で囲われた外槽の内部空間に内槽を配
設するため、振動等が加わっても、マット状断熱材がず
れたり移動したりすることがなく、真空断熱空間に空隙
部が生じない二重殻タンクを作製することができる。し
たがって、本発明の二重殻タンクの製法によれば、所望
の断熱性能を安定して維持することができる二重殻タン
クを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二重殻タンクの一実施の形態を示す説
明図である。
【図2】上記二重殻タンクの一部を拡大した説明図であ
る。
【図3】上記二重殻タンクの製法を示す説明図である。
【図4】上記二重殻タンクの製法を示す説明図である。
【図5】上記二重殻タンクの製法を示す説明図である。
【図6】上記二重殻タンクの製法を示す説明図である。
【図7】上記二重殻タンクの製法を示す説明図である。
【図8】上記二重殻タンクの製法を示す説明図である。
【図9】上記二重殻タンクの製法を示す説明図である。
【図10】本発明の二重殻タンクの他の実施の形態を示
す説明図である。
【図11】上記二重殻タンクの製法を示す説明図であ
る。
【図12】上記二重殻タンクの製法を示す説明図であ
る。
【図13】上記二重殻タンクの製法を示す説明図であ
る。
【図14】上記二重殻タンクの製法を示す説明図であ
る。
【図15】従来の二重殻タンクを示す説明図である。
【符号の説明】
1 外槽 2 内槽 3 真空断熱空間 4 スタッドピン 5 マット状断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 裕夫 北海道石狩市新港3丁目703番地1 エ ア・ウォーター・プラントエンジニアリン グ株式会社内 Fターム(参考) 3E070 AA03 AA08 AB32 DA01 NA01 NA04 SA11 VA07 3E073 AA01 CA01 CA03 CB06 CC02 CD00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内槽が、断熱材内蔵の真空断熱空間を介
    して外槽に包囲されている二重殻タンクであって、上記
    断熱材がマット状断熱材で外槽の内周に沿って配設さ
    れ、このマット状断熱材が上記外槽の内周面に内槽に向
    かう方向に突設された複数の棒状突起の貫通により固定
    されていることを特徴とする二重殻タンク。
  2. 【請求項2】 上記マット状断熱材が厚み方向に圧縮さ
    れた状態で上記棒状突起に貫通され、貫通した棒状突起
    の先端に、圧縮されたマット状断熱材を支受する受け具
    が設けられている請求項1記載の二重殻タンク。
  3. 【請求項3】 上記請求項1の二重殻タンクの製法であ
    って、上記外槽による内槽の包囲に先立って、上記外槽
    の内周面に複数の棒状突起を内向きに突設し、これら棒
    状突起にマット状断熱材を貫通して保持させ、その状態
    で上記マット状断熱材で囲われた外槽の内部空間に内槽
    を配設することを特徴とする二重殻タンクの製法。
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