JP2007046628A - 断熱材 - Google Patents
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Abstract
【課題】形状維持性に優れる断熱材の提供を図る。
【解決手段】断熱材1は、断熱層12、13と、断熱層12、13に積層され断熱層12、13より剛性が高く且つ塑性変形自在な形状保持部材11と、を有する芯材10と、芯材10の周囲を覆って内部を真空に密閉する真空パック20と、を備える。断熱層12、13で必要な断熱性能が得られるとともに、形状保持部材11で断熱層12、13の剛性および形状保持性を補うことができる。
【選択図】図1
【解決手段】断熱材1は、断熱層12、13と、断熱層12、13に積層され断熱層12、13より剛性が高く且つ塑性変形自在な形状保持部材11と、を有する芯材10と、芯材10の周囲を覆って内部を真空に密閉する真空パック20と、を備える。断熱層12、13で必要な断熱性能が得られるとともに、形状保持部材11で断熱層12、13の剛性および形状保持性を補うことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、断熱材に関する。
例えば特許文献1には、シート状の無機繊維集合体からなる芯材を真空パックで覆った真空断熱材が開示されている。
特開2001−165389
しかしながら、前記従来の真空断熱材は、無機繊維集合体を芯材としているために、形状加工は比較的容易であるものの形状維持性が低く、内箱と外箱との間に挟みこんで形状を維持したり、周囲をウレタンなどを発泡成形して固定する必要がある。また、内箱と外箱との間に入れ際には、複雑な治具や専用装置が必要となる。
そこで本発明は、形状維持性に優れる断熱材の提供を目的とする。
本発明の断熱材は、無機繊維または発泡樹脂からなる断熱層と、前記断熱層に積層され前記断熱層より剛性が高く且つ塑性変形自在な形状保持部材と、を有する芯材と、前記芯材の周囲を覆って内部を真空に密閉する真空パックと、を備える。
本発明によれば、断熱層で必要な断熱性能を得るとともに、形状保持部材で断熱層の剛性および形状保持性を補うことができる。そのため、従来のように内箱と外箱との間に挟みこんだりすることなく、断熱材単独で利用できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態
断熱材1は、芯材10と、芯材10を真空密閉する真空パック20と、を備える。
断熱材1は、芯材10と、芯材10を真空密閉する真空パック20と、を備える。
真空パック20は、樹脂製の気体非透過性のフィルムを2枚重ね合わせたもので、各フィルム20は中央側で芯材を収容すべく凹状に変形した収容部20aと、周縁部で互いに溶着される接合部20bと、を備える。
一方、芯材10は、断熱層12、13と形状保持部材11とを積層して構成される。
断熱層12、13は、無機繊維集合体または発泡材が用いられる。無機繊維集合体としては、例えばグラスファイバーなどが用いられる。発泡材としては、連続気泡のポリウレタンフォームなどが用いられる。
形状保持部部材11は、塑性加工した際に永久ひずみを生ずる材料塑性変形自在な材料が利用される。例えば、形状保持部材としては、アルミニウムや鉄などの熱伝導性が高いものが望ましい。
製造工程
断熱材1は以下のような手順で製造される。
断熱材1は以下のような手順で製造される。
まず、断熱層12、形状保持部材11、断熱層13、の順に積層して芯材10とし、この芯材10を真空パック20で覆い、真空パック20内の空気を排気する。このとき、断熱層13の多孔質内の空気も排気される。
次に、真空パック20を周縁部20bを熱溶着により密閉して、平板状の断熱材1を得る。
最終的に、断熱材1を曲げ加工して、所望の形状の断熱材1(図示せず)を得る。
以下、本第1実施形態の効果をまとめる。
第1に、本第1実施形態の断熱材1は、断熱層12、13と、断熱層12、13に積層され断熱層12、13より剛性が高く且つ塑性変形自在な形状保持部材11と、を有する芯材10と、芯材10の周囲を覆って内部を真空に密閉する真空パック20と、を備える。
そのため、断熱層12、13で必要な断熱性能を得るとともに、形状保持部材11で断熱層12、13の剛性および形状保持性を補うことができる。そのため、従来のように内箱と外箱との間に挟みこんだりすることなく、断熱材1を単独で利用できる。
第2に、通常は熱伝導性能が低い材料からなる断熱層12、13であっても該材料を通じて熱伝導が起こってしまうが、本第1実施形態では形状保持部材11が断熱層12、13よりも熱伝導性が高いため、断熱材1の内部で形状保持部材11が熱くなり逆に断熱層12、13の温度が低く均一化されることにより、断熱材1の表面温度が低くなり断熱性能が向上する。
第3に、本第1実施形態によれば、形状保持部材11の両側に断熱層12、13が積層されている。そのため、形状保持部材11の熱伝導性が高い場合、形状保持部材11が真空パック20に触れていると、真空パック20の内部の形状保持部材11を通じて熱が伝わるヒートブリッジ現象が起きる可能性があるが、形状保持部材11を断熱層12、13の間に挟みこむことで、真空パック20と形状保持部材11との間のヒートブリッジ現象の発生を防止できる。
第4に、本第1実施形態によれば、形状保持部材11は両側の断熱層12、13より面サイズが小さく、そして、形状保持部材11は断熱層12、13の面内に保持されている。
そのため、断熱材1を変形加工しても、形状保持部材11が真空パック20に接触するのを確実に防止でき、より確実にヒートブリッジ現象を防止できる。
第5に、本第1実施形態の断熱材1は、断熱層12、13とこの断熱層12、13より剛性が高く且つ塑性変形自在な形状保持部材11とを積層して芯材10とし、芯材10を真空パック20に納めて真空パック20内を真空引きした状態で、真空パック20の周縁部20bを密閉し、曲げ加工したものである。断熱材1を変形させた後に真空引きする製造方法であると、真空引き装置が非常に大きくなり生産性が悪化するが、真空引きして密閉した後で曲げ加工を行うと、真空引き装置が小さく生産性が向上する。
以下、他の実施形態を説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して構成およびその作用効果の説明を省略する。
第2実施形態:図2は本発明にかかる第2実施形態の断熱材を示す。
図2に示すように、第2実施形態では、断熱層12、13のうち形状保持部材11よりも外側にはみでる周縁部12b、13bの長さd1が、断熱層12、13の厚みd2、d3以上である。
そのため、第2実施形態によれば、第1実施形態の作用効果に加え、断熱材1を大きく湾曲させても、形状保持部材11が真空パック20に接触しない。結果、熱伝導材料としての形状保持部材11による部分的な熱リークを確実に防止できる。
第3実施形態:図3、図4は本発明にかかる第3実施形態の断熱材を示す。
図3に示すように、第3実施形態の断熱材1は、形状保持部材11が網目(メッシュ)状である点で、第1実施形態と異なり、その他の点で第1実施形態と同様である。本第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。なお、本発明では、形状保持部材の形状は板状(第1実施形態)やメッシュ状(第3実施形態)に限られるものではなく、その他の形状を採用してもよい。
第4実施形態:図5は本発明にかかる第2実施形態の断熱材を示す。
図5に示すように、第5実施形態の断熱材1は、所定形状に湾曲する湾曲部1aを有するものである。湾曲部1aは断熱層12、13の厚みよりも小さな曲率半径で略直角に湾曲している。
第5実施形態:図6は本発明にかかる第6実施形態の断熱材を示す。
図6に示すように、第6実施形態の断熱材1は、曲げ加工された湾曲部1aを備え、湾曲部1aが断熱材1の厚みd5の以上の曲率半径Rで湾曲している。
そのため、第6実施形態によれば、湾曲部1aの内周側で真空パック20に大きな皺ができて破れて漏れが発生したり、湾曲部1aの外周側で真空パック20に穴があいて漏れが発生することを防止できる。
なお、本発明は上述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で変更可能である。
1…断熱材
1a…湾曲部
10…芯材
11…形状保持部材
12…断熱層
12b…断熱層の周縁部
13…断熱層
13b…断熱層の周縁部
20…真空パック
d1…断熱層の周縁部の長さ
d2…断熱層の厚み
d3…断熱層の厚み
d5…断熱材の厚み
R…曲率半径
1a…湾曲部
10…芯材
11…形状保持部材
12…断熱層
12b…断熱層の周縁部
13…断熱層
13b…断熱層の周縁部
20…真空パック
d1…断熱層の周縁部の長さ
d2…断熱層の厚み
d3…断熱層の厚み
d5…断熱材の厚み
R…曲率半径
Claims (7)
- 無機繊維または発泡樹脂からなる断熱層と、前記断熱層に積層され前記断熱層より剛性が高く且つ塑性変形自在な形状保持部材と、を有する芯材と、
前記芯材の周囲を覆って内部を真空に密閉する真空パックと、
を備える断熱材。 - 請求項1に記載の断熱材であって、
前記形状保持部材は、前記断熱層より熱伝導率が高いことを特徴とする断熱材。 - 請求項1または2に記載の断熱材であって、
前記形状保持部材の両側に前記断熱層を積層したことを特徴とする断熱材。 - 請求項3の何れか1項に記載の断熱材であって、
前記形状保持部材は、両側の前記断熱層より面サイズが小さく前記断熱層の面内に保持されていることを特徴とする断熱材。 - 請求項4に記載の断熱材であって、
前記断熱層のうち前記形状保持部材よりも外側にはみでる長さは、前記断熱層の厚み以上であることを特徴とする断熱材。 - 請求項1〜5の何れか1項に記載の断熱材であって、
前記断熱材は、曲げ加工された湾曲部を備え、前記湾曲部は前記断熱材の厚みの以上の曲率半径で湾曲していることを特徴とする断熱材。 - 無機繊維または発泡樹脂からなる断熱層と、前記断熱層より剛性が高く且つ塑性変形自在な形状保持部材と、を積層して芯材とし、
前記芯材を真空パックに納めて前記真空パック内を真空引きした状態で、前記真空パックの周縁部を密閉したことを特徴とする断熱材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005228730A JP2007046628A (ja) | 2005-08-05 | 2005-08-05 | 断熱材 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2007046628A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007056972A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Hitachi Appliances Inc | 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫 |
EP2306128A2 (en) | 2009-09-29 | 2011-04-06 | Mitsubishi Electric Corporation | Vacuum thermal insulator and thermally insulating box including the vacuum thermal insulator |
JP2013119873A (ja) * | 2011-12-06 | 2013-06-17 | Toshiba Corp | 真空断熱パネルおよびこれを用いた冷蔵庫 |
JP2015094442A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | 日立アプライアンス株式会社 | 真空断熱材およびそれを用いた機器 |
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2005
- 2005-08-05 JP JP2005228730A patent/JP2007046628A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4580843B2 (ja) * | 2005-08-24 | 2010-11-17 | 日立アプライアンス株式会社 | 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫 |
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