JP2007039148A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 紙パスが短絡化された場合でも、吸着不良の発生を防ぐことのできるシート搬送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 帯電手段49によりシートPを帯電させ、シートPを無端状のシート搬送手段32に静電的に吸着させて搬送する。そして、帯電手段49との距離がシートPの給送方向長さより短い位置に設けられた導電性を有する導電性部材1と、接地されたフレームとの間に導電性部材1よりも大きな抵抗値を有する抵抗体3を設け、導電性部材1を抵抗体3及びフレームを介して接地する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シート搬送装置及び画像形成装置に関し、特にシート積載手段から給送されたシートを無端状のシート搬送手段に静電的に吸着して搬送するようにしたものに関する。
従来、コンピュータ用プリンタ、複写機、印刷機等の画像形成装置においては、電子写真技術を利用して画像形成を行うものがある。そして、このような画像形成装置の場合、画像形成の際は、まず像担持体である感光ドラムや感光ベルト上の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像剤であるトナーによって現像して可視像化する。次に、現像されたトナー画像を転写装置によりシート上に転写した後、トナー画像が転写されたシートを定着装置において加熱加圧することにより、トナー画像をシート上に定着させるようにしている。
そして、この技術をさらに応用し、複数の色のトナーを使用することにより、複数色の画像を得ることができる。原理的に、イエロー、マゼンタ、シアンのトナーを用いることにより、場合によってはこれら三種類のトナーに加えてブラックのトナーを用いる混色によってフルカラーの画像を得ることができる。
図5は、このような従来の画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタであり、このカラーレーザプリンタは、シート搬送ベルト132によりシートPを静電的に吸着して略垂直方向に搬送するシート搬送装置を備えている。
そして、このシート搬送装置は、シートPを帯電させる吸着ローラ149を備え、画像形成の際、吸着ローラ149によってシートPを帯電させることにより、シートPをシート搬送ベルト132に静電的に吸着させるようにしている。
このようにシート搬送ベルト132に静電的に吸着されたシートPは、シート搬送ベルト132により、上方に位置する画像形成部152へ略垂直方向に搬送され、複数色のトナー像が順次転写される。なお、このように各色トナー像が転写された後、シートPは定着部133へ受け渡され、定着部133でトナー像が定着された後、排紙される。
ところで、このようにシートPをシート搬送ベルト132に静電的に吸着させるとき、シート搬送ベルト132の吸着力が低いと、シート搬送ベルト132にシートPが密着せず、シートPの先端部、或いは一部がシート搬送ベルト132から離れる場合がある。また、シートPがシート搬送ベルト132と一体に移動することができず、シートPの移動速度に変動が生じる。
そして、このようにシートPがシート搬送ベルト132から離れたり、シートPの移動速度に変動が生じると、各色の転写位置において、転写不良や各色の転写トナー像の位置ズレ(レジストズレ)が発生する。また、複数色間の特定ポイントにおいて複数色間のトナー色の位置ズレ、即ち色ずれが発生する。
ここで、このような吸着力低下の発生条件としては、シートPが低抵抗のシート、或いは吸水によりシートPが低抵抗となるような高湿の環境条件で、かつシートPが積載される中板100が板金等の導電性の良い部材で構成される場合がある。
このように中板100を板金で構成するのは、以下の理由による。カセット給紙部において、シートPがピックアップローラ141により、給送される際、シートP同士が擦れを繰り返すことにより、摩擦帯電が発生する。そして、このような摩擦帯電が発生すると、シート同士の接触抵抗が増し、複数枚のシートPがピックアップローラ141により一度に搬送される重送現象が生じ、JAMの発生、転写不良、定着不良の要因となる。そこで、摩擦帯電によりシートPに生じた電荷を接地により逃がすことができるように、中板100を板金等の導電性の良い部材で構成している。
なお、このように中板100を導電性の良い部材で構成し、フレームグランドに接地させることにより、カセットの挿抜時、帯電されたシートにより装置内の基板等が破損する等の影響を受けないようにすることもできる(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、このように中板100を板金で構成した場合、シートPをシート搬送ベルト132に吸着させるため、吸着ローラ149に吸着電流を印加すると、吸着電流がシートP、中板100を通じてフレームグランドに逃げるようになる。そして、このように吸着電流がフレームグランドに逃げることにより、吸着力の低下が発生する。
そこで、このように中板100を板金で構成した場合でも吸着力が低下することのないよう、例えば図5に示すように、ピックアップローラ141と吸着ローラ149との距離を所定量離して配置するようにしている。そして、このようにピックアップローラ141と吸着ローラ149とを配置することにより、シートPがピックアップローラ141、レジ前搬送ローラ441、レジローラ442を経て吸着ローラ149に達するまでの紙パス長さを長くすることができる。
また、マルチ給紙部110からのシートを給送するマルチピックアップローラ400と吸着ローラ149との距離を所定量離して配置するようにしている。これにより、シートPがマルチピックアップローラ400、搬送ローラ401、レジローラ442を経て吸着ローラ149に達するまでの紙パス長さを長くすることができる。
このように、紙パス長さを長くすることにより、吸着電流も逃げにくくなってシートPの挙動も安定し、この結果、シート搬送ベルト132への吸着不良も生じにくく、転写不良、或いは色ずれの発生も低減できる。
また、転写不良の発生を防ぐための他の構成として、シートを像担持体(シート搬送ベルト)に案内する案内部材を転写部、給送部と分離可能とし、かつ給送部側の案内部材を一部高抵抗体とするといった先行例が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平6−263266号公報 特開2001−139185号公報
ところで、近年、画像形成装置の小型化が進められており、画像形成装置を小型化する方法として、例えば図6の(a)に示すレジ前搬送ローラ441〜レジローラ442間において、図6の(b)に示すようにレジ前搬送ローラ441を廃止するという方法がある。また、図6の(b)に示すようにマルチ給紙部110の給紙部入り口をレジローラ442に対して、高さ方向に対して略同等或いは高くするという方法がある。
そして、このように構成することにより、図6の(c)に示すように画像形成装置の幅をAからA’まで縮め、また高さをBからB’に縮めることができ、画像形成装置を小型化することができる。
ところが、このようにして小型化された従来の画像形成装置において、レジローラ442〜吸着ローラ149間の紙パスが短絡化されるため、シートPはピックアップローラ141を抜けた後、すぐにレジローラ442、吸着ローラ149へ突入することとなる。
この場合、シートPのサイズによっては、吸着ローラ149でニップしている間、シートPがフレームグランドに接地される中板100に乗っている状態となる場合があり、この場合、中板100を通じて吸着電流が逃げるようになる。つまり、吸着ローラ149が、中板100との距離がシートPの給送方向長さよりも短くなる位置に設けられると、中板100を通じて吸着電流が逃げるようになる。
また、マルチ給紙部110の給紙部入り口を高くした場合も、マルチピックアップローラ400〜吸着ローラ149間の紙パスが短絡化される場合がある。この場合も、シートPはマルチピックアップローラ400、搬送ローラ401を抜けた後、すぐにレジローラ442、吸着ローラ149へ突入することとなる。この結果、シートPのサイズによってはマルチ給紙部110を通じて吸着電流が逃げるようになる。
つまり、画像形成装置が小型化されると、吸着ローラ149にて印加される吸着電流がシートP〜中板100(或はマルチ給紙部110)を通じてフレームグランドに逃げ、吸着不良を引き起こすこととなる。特に、この現象は、シートの吸湿状態が高い高温高湿環境において顕著である。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、紙パスが短絡化された場合でも、吸着不良の発生を防ぐことのできるシート搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、シートを給送するシート給送部と、前記シート給送部から送り出されたシートを静電吸着して像担持体に搬送する無端状のシート搬送手段と、前記シート搬送手段を帯電させる帯電手段と、前記シート給送手段から前記シート搬送手段までの給送経路に配置される導電性部材と、接地されたフレームと、前記導電性部材と前記フレームとの間に設けられ、前記導電性部材よりも大きな抵抗値を有する抵抗体と、を備え、前記導電性部材を前記抵抗体及び前記フレームを介して接地することを特徴とするものである。
本発明のように、帯電手段により帯電されるシート搬送手段から給送経路に設けられた導電性部材に吸着電流が流れても、導電性部材と、接地されたフレームとの間に設けた抵抗体により、すぐに吸着電流が逃げることがないので給送経路が短絡化された場合でも、吸着不良の発生を防ぐことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の材質、形状、その相対的配置などは、特に特定な記載のない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタ全体構成を示す図である。
同図において、50はカラーレーザプリンタ、51はカラーレーザプリンタ本体(以下、プリンタ本体という)である。このプリンタ本体51にはシートに画像を形成する画像形成部52と、シートを給送する給紙部8と、給紙部8から給送されたシートを画像形成部52に搬送するシート搬送装置9と、シートに形成された画像を定着させる定着部33とが設けられている。
ここで、画像形成部52は、上下方向に配置され、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナー画像を担持する像担持体である感光ドラム30(30A,30B,30C,30K)を備えている。また、感光ドラム30の周囲に、感光ドラム表面を一様に帯電する帯電ローラ40(40A,40B,40C,40K)、画像情報に基づいてレーザビームを照射して感光ドラム上に静電潜像を形成する露光手段43(43A,43B,43C,43K)を備えている。さらに、感光ドラム30の周囲に、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として顕像化するカラー現像器31(31A,31B,31C,31K)を備えている。
なお、本実施の形態においては、感光ドラム30、帯電ローラ40及びカラー現像器31は一体的にカートリッジ化され、プロセスカートリッジ34(34A,34B,34C,34K)を形成している。そして、このプロセスカートリッジ34はプリンタ本体51に対して着脱自在に支持され、感光ドラム30等の寿命に合わせて容易に単独で交換できるように構成されている。
また、本実施の形態において、感光ドラム30はアルミシリンダの外側に有機光導電体層を塗布して構成され、プロセスカートリッジ34に回転自在に支持されている。また、不図示の駆動モータにより、画像形成動作に応じて反時計回りに回転するようになっている。
帯電ローラ40は、導電性のローラであり、これを感光ドラム表面に当接させると共に、不図示の電源によって帯電バイアス電圧を印加することにより、感光ドラム表面を一様に帯電させるものである。露光手段43はポリゴンミラーを有し、このポリゴンミラーを介して不図示のレーザダイオードからの画像信号に対応したレーザ光42(42A,42B,42C,42K)を感光ドラム30に向けて照射するものである。
また、後述するシートを搬送する無端状のシート搬送手段である転写搬送ベルト32の内側には、4個の感光ドラム30と共に転写搬送ベルト32を挟持する転写手段35(35A,35B,35C,35K)がそれぞれ併設されている。
ここで、これら転写手段35は不図示の転写バイアス用電源に接続されており、この転写手段35から正極性の電荷が転写搬送ベルト32を介してシートに印加されるようになっている。そして、このように転写バイアスを印加することにより、感光ドラム30に接触中のシートに、感光ドラム上の負極性の各色トナー像が順次転写され、多色画像が形成されるようになっている。
給紙部8は、シート積載手段である給紙カセット39及びマルチ給紙部1Aに設けられたマルチ給紙トレイ1B、シート給送手段であるピックアップローラ41、マルチピックアップローラ400等から構成されている。
ここで、給紙カセット39は複数枚のシートPを収納し、プリンタ本体底部に装填されるものであり、シートPを積載するシート積載板である中板1が回動(移動)可能に設けられている。なお、2は中板1をピックアップローラ41方向に付勢する付勢手段である押圧バネであり、この押圧バネ2及びシートPと接触する導電性部材でもある中板1は導電性を有する部材により形成されている。
そして、画像形成の際には、シートPは、給紙カセット39からピックアップローラ41によって一枚ずつ分離給送された後、レジストローラ対44によって所定のタイミングでシート搬送装置9に搬送されるようになっている。
また、マルチ給紙トレイ1Bは、通常はプリンタ本体正面に格納されているが、使用時には図1に示されるように開かれて、複数枚のシートを積載するようになっている。そして、マルチ給紙トレイ1BからシートPを給送する際には、シートPはマルチピックアップローラ400によって一枚ずつ分離給送された後、搬送ローラ401及びレジストローラ対44によってシート搬送装置9に搬送されるようになっている。
シート搬送装置9は、レジストローラ対44及びシート担持体としての転写搬送ベルト32を備えている。なお、この転写搬送ベルト32は、駆動ローラ36、従動ローラ37及びテンションローラ38により張架支持され、すべての感光ドラム30に対向して配設されている。
ここで、この転写搬送ベルト32は、感光ドラム30に対向する外周面にシートPを静電的に吸着すると共に、感光ドラム30にシートPを接触させるべく、駆動ローラ36によって循環移動するようになっている。そして、このように循環移動する転写搬送ベルト32に静電吸着されることにより、シートPは転写搬送ベルト32により順次転写位置T(TA,TB,TC,TK)まで搬送され、感光ドラム30上のトナー像が転写される。
なお、この転写搬送ベルト32はカラー画像形成動作時には各カラー現像器31により可視化された感光ドラム30上のトナー画像をシートP上に多重転写するため、感光ドラム30の外周速度と同期して時計回りに回転する。また、この転写搬送ベルト32は厚さ約110μmの、1011〜1014Ω・cmの体積固有抵抗を有するフィルム状部材で構成されている。
なお、49は、転写搬送ベルト32の最上流位置に配設され、転写搬送ベルト32と共にシートPを挟持し、かつシートPを転写搬送ベルト32に吸着させるよう転写搬送ベルト32を帯電させる帯電手段である吸着ローラである。
シートPを搬送する際、この吸着ローラ49に電圧を印加することで、転写搬送ベルト32を介して圧接している従動ローラ37との間に電界を形成するようにしている。そして、このように吸着ローラ49と従動ローラ37との間に電界を形成することにより、転写搬送ベルト32及びシートPの間に誘電分極を発生させて吸着電流を流し、両者に静電吸着力を生じさせるようになっている。
次に、このように構成されたカラーレーザプリンタ50の画像形成動作について説明する。
まず、給紙カセット39に収容されたシートPをピックアップローラ41によりピックアップする、或はマルチ給紙トレイ1Bに収容されたシートをマルチピックアップローラ400及び搬送ローラ401によって一枚ずつ分離給送する。そして、このシートPをレジストローラ対44に導いた後、レジストローラ対44によって画像形成動作に同期するようにして転写搬送ベルト32と吸着ローラ49のニップに搬送する。
この後、転写搬送ベルト32と吸着ローラ49とによりシートPが挟持されると、不図示の吸着バイアス印加手段により吸着ローラ49を介してシートPへ吸着電流を流し、シートPを帯電させる。そして、このように帯電することにより、シートPは転写搬送ベルト32に吸着され、転写搬送ベルト32と一体的に、転写搬送ベルト32と感光ドラム30とが圧接する転写位置Tに搬送される。
一方、このようなシート給送動作に並行して、帯電ローラ40によって表面を均一に帯電された4つの感光ドラム30(30A,30B,30C,30K)が転写搬送ベルト32と同じ速度V(プロセス速度)で回転する。これにより、以下のようにして順次、各感光ドラム上にトナー画像が形成される。
まず、転写搬送ベルト回転方向の最上流に配置されたスキャナ部43Aにより1色目の画像に対応するレーザ42Aの照射を行い、予め帯電ローラ40Kにより表面が一様に帯電された感光ドラム30A上に1色目の潜像を形成する。
そして、この潜像形成と同時に1色目の現像器31Aを駆動し、感光ドラム30Aの帯電極性と同極性で略同電位の電圧を印加することにより、感光ドラム30A上の潜像に1色目のトナーを付着させ、1色目の現像を行う。同時に現像部の下流の転写位置TAにおいて、転写搬送ベルト32に静電吸着されて搬送されるシートPに感光ドラム30上の1色目のトナー像を転写する。
次に、シートP上に転写された1色目の画像の先端と一致するように、スキャナ部43Bにより2色目の画像に対応したレーザ42Bの照射がスタートされ、1色目と同様にして感光ドラム30B上に潜像が形成される。そして、この2色目の潜像を現像器31Bにより現像した後、転写位置TBにおいて、感光ドラム30B上の2色目のトナー像をシートP上の1色目の画像の先端と一致させて転写する。
次に、シートP上に転写された1色目及び2色目の画像の先端が一致するように、スキャナ部43Cにより3色目の画像に対応したレーザ42Cの照射がスタートされ、2色目と同様にして感光ドラム30C上に潜像が形成される。そして、この3色目の潜像を現像器31Cにより現像した後、転写位置TCにおいて、感光ドラム30C上の3色目トナー像をシートP上に1色目、2色目の各トナー像の先端と一致させて転写する。
次に、転写搬送ベルト32の外周の1色目、2色目及び3色目の画像の先端が一致するように、スキャナ部43Kによりブラック画像のレーザ42Kの照射がスタートされ、3色目と同様にして感光ドラム30K上の潜像にブラックトナー像が現像される。この後、転写位置TKにおいて、感光ドラム30K上のブラックトナー像をシートP上に更に重ねて転写する。
このように、1色目、2色目、3色目、ブラックの順で転写位置TA,TB,TC,TKにおいて転写搬送ベルト32上にあるシートP表面に1色目、2色目、3色目、ブラックの4種のトナー画像が順次重ね合わせて転写される。
次に、このように4色のトナー画像が多重転写されたシートは、転写搬送ベルト32から分離されて定着部33に搬送される。そして、この定着部33において、加熱及び加圧されることにより、シート上の未定着トナー画像が定着され、フルカラーのプリント画像が永久画像としてシート上に定着される。
なお、このようにフルカラーのプリント画像が永久画像として定着された後、シートPは排出ローラ対53によって本体上部の排出トレイ56上へ画像面を下向きにして排出され、画像形成動作を終了する。
以上がフルカラー画像を形成する動作であるが、本カラーレーザプリンタ50は、モノクロのみの画像形成をするモノクロモード機能も有している。ここで、このモノクロモードの場合は、給紙動作前にカラーの転写ローラ35を感光ドラム30から離間し、カラートナーを転写搬送ベルト32上にあるシートPに転写することなく、シートPをブラックの転写位置TKまで搬送し、ブラック画像を転写する。なお、その他の基本動作は既述したフルカラーモードと同じである。
ところで、このようなシートPを転写搬送ベルト上に静電吸着させて搬送するシート搬送ベルト方式の場合、複数色毎のレジストレーション(色ずれ)、或いは転写不良が起きる場合がある。そして、これは既述したようにシートPを転写搬送ベルト32との受け渡し時におきる吸着不良による速度変動並びに転写搬送ベルト上に担持されるときのシートPの状態変動に大きく起因する。
ここで、このような速度変動並びに状態変動が生じるのは、例えば既述した図6に示すようにプリンタ本体51が小型化することにより、吸着ローラ49が、吸着ローラ49との中板1の距離がシートPの給送方向長さよりも短くなる位置に設けられることによる。つまり、吸着ローラ49が、このような位置に設けられると、吸着ローラ49により印加される吸着電流がシート〜中板1を通じてフレームグランドに逃げることに起因する。特に、シートPの吸湿状態が高い高温高湿環境においては、顕著に転写搬送ベルト32への吸着力が最も弱い状態となる。
そこで、本実施の形態では、図1に示すように、押圧バネ2と、接地されたシート搬送装置9の不図示のフレームの間に中板1及び押圧バネ2よりも大きな抵抗値を有する抵抗体である導電モールド部材3を配している。そして、中板1を、この導電モールド部材3及びフレームを介して接地することにより、吸着電流がグランドへ一気に逃げるのを抑制することができる。なお、以下、接地されたフレームをフレームグランドという。
下記の表1は、導電モールド部材3として、2種類の導電POM、PET、PVDFを用いた場合の中板1〜フレームグランドの抵抗、従動ローラ37〜フレームグランドに流出する吸着電流、先端折れ及びJAMの発生の有無をまとめたものである。
Figure 2007039148
また、図2は、接地抵抗、吸着ローラ49から従動ローラ37へ流れる電流値、即ち接地抵抗と吸着電流の関係を示す図である。なお、この関係は、中板1〜フレームグランドの抵抗値並びに、従動ローラ37〜フレームグランドに流出する電流値を測定し、同時にシートの通紙状態(先端折れ、JAM)を室温30℃湿度80%の環境試験室にて確認した。
この図2から、吸着ローラ49に印加された吸着バイアスが従動ローラ37〜フレームグランドへ流れる電流値20μA以上あれば、シートPは、転写搬送ベルト32により充分な吸着力を保って担持搬送可能となることが明らかになった。
そして、図2から本条件を満足する中板1〜フレームグランドへの抵抗値Rとしては、1.0×10〜5.0×10[Ω]であれば良いことが判る。なお、本実施の形態においては、図2に示す結果から、導電モールド部材3としてはPET(鐘淵化学工業(株):ハイパーライト8200SER ES1)を用いている。
このように、中板1とフレームグランドとの間に中板1よりも大きな抵抗値を有する導電モールド部材3を設け、中板1を導電モールド部材3及びフレームを介して接地することにより、紙パスが短絡化された場合でも、吸着不良の発生を防ぐことができる。
これにより、どのような環境下においてもシートPは充分な吸着力を保って転写搬送ベルト上にぴったりと担持されるようになり、転写搬送ベルト32との受け渡し時におきるシートPの速度変動及びシートPの状態変動を低減することができる。この結果、シートPを安定した状態で画像形成部52に搬送することができるようになり、転写不良の発生を防ぐことができる。また、カラーレジストレーションを向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図3は本実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタの全体構成を示す図である。なお、図3において、図1と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図3において、11はマルチ給紙トレイ1Bのマルチピックアップローラ400の近傍に配され、マルチ給紙トレイ1Bに積載されたシートPの給送を案内する案内部材であり、この案内部材11は板金等の低抵抗体により形成されている。なお、本実施の形態において、このマルチ給紙部1Aは省スペース、小型化の観点からシートピックアップローラ400からレジローラ44に至る紙パスが短くされている。
また、33は、案内部材11と不図示のフレームとの間に設けられ、案内部材11よりも大きな抵抗値を有する抵抗体である導電部材であり、この導電部材33は、既述した第1の実施の形態に示す抵抗値Rを有している。そして、このような導電部材33を案内部材11とフレームとの間に設けることにより、案内部材11を導電部材33及びフレームを介して接地することができる。
これにより、案内部材11に板金が用いられたマルチ給紙部1Aのマルチ給紙トレイ1Bにおいても、吸着ローラ49によりシートPへ印加される吸着電流が、シートPを通じてフレームグランドへ逃げるのを防ぐことができる。この結果、シートPは、充分な吸着力を保って転写搬送ベルト32上に担持されることになり、転写不良の発生を防ぐことができると共に、カラーレジストレーションを向上させることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図4は本実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタの全体構成を示す図である。なお、図4において、図1と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図4において、8Aは中板111及び中板111をピックアップローラ411側に付勢する押圧バネ222を備えた給紙カセット391を備えた第2の給紙部であり、この第2の給紙納部8Aの直上にはプリンタ本体51の給紙部8が積み重ねられている。
ここで、本実施の形態においては、この押圧バネ222と不図示のフレームの間に中板1及び押圧バネ2よりも大きな抵抗値を有する抵抗体である導電モールド部材333を配している。そして、中板1を、導電モールド部材333及びフレームを介して接地することにより、吸着電流がフレームグランドへ一気に逃げるのを抑制することができる。
これにより、どのような環境下においてもシートPは充分な吸着力を保って転写搬送ベルト上にぴったりと担持されるようになり、転写搬送ベルト32との受け渡し時におきるシートPの速度変動及びシートPの状態変動を低減することができる。この結果、転写不良の発生を防ぐことができると共に、カラーレジストレーションを向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタの全体構成を示す図。 上記シート搬送装置における接地抵抗と吸着電流の関係を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタの全体構成を示す図。 本発明の第3の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタの全体構成を示す図。 従来の画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタの全体構成を示す図。 従来の画像形成装置を小型化するための構成を説明する図。
符号の説明
1 中板
1B マルチ給送トレイ
2 押圧バネ
3 導電モールド部材
8 給紙部
8A 第2の給紙部
9 シート搬送装置
11 案内部材
32 転写搬送ベルト
33 定着部
37 従動ローラ
39 給紙カセット
41 ピックアップローラ
44 レジストローラ対
49 吸着ローラ
50 カラーレーザプリンタ
51 カラーレーザプリンタ本体
52 画像形成部
111 中板
222 押圧バネ
333 導電モールド部材
400 マルチピックアップローラ

Claims (7)

  1. シートを給送するシート給送部と、
    前記シート給送部から送り出されたシートを静電吸着して像担持体に搬送する無端状のシート搬送手段と、
    前記シート搬送手段を帯電させる帯電手段と、
    前記シート給送手段から前記シート搬送手段までの給送経路に配置される導電性部材と、
    接地されたフレームと、
    前記導電性部材と前記フレームとの間に設けられ、前記導電性部材よりも大きな抵抗値を有する抵抗体と、を備え、
    前記導電性部材を前記抵抗体及び前記フレームを介して接地することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記導電性部材は、前記シート給送部に設けられ、供給するシートを積載するシート積載板であることを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記シート積載板をシートを送り出すためのシート給送手段側に付勢する導電性を有する付勢手段を備え、前記シート積載板を前記付勢手段、前記抵抗体及び前記フレームを介して接地することを特徴とする請求項2記載のシート搬送装置。
  4. 前記導電性部材は、前記シート給送部から給送されるシートを案内する案内部材であることを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  5. 前記導電性部材と前記シート搬送手段との間の給送経路に沿った距離が装置内で搬送可能な最大のシートの長さよりも短いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  6. 前記抵抗体の抵抗を1.0×10〜5.0×10[Ω]としたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  7. 前記像担持体を備える画像形成部と、前記画像形成部にシートを搬送する前記請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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