JP2014137531A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー画像の濃度を均等にする画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、測定部と、パターン形成制御部274と、画像形成制御部275と、を備える。測定部は、トナー画像におけるトナーの量を測定する。パターン形成制御部274は、測定部によって測定された結果、第1トナー画像の前端部又は中央部と後端部とのトナーの量との差が基準値よりも大きい場合に、複数の異なるパターンに応じた複数の第2トナー画像を形成させる。画像形成制御部275は、測定部によって複数の第2トナー画像におけるトナーの量が測定された結果、第2トナー画像の後端部と第2トナー画像の前端部又は中央部とのトナーの量の差が最も小さい第2トナー画像に対応するパターンによって、画像データに基づくトナー画像を形成させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、トナーによって被転写材に画像を形成する画像形成装置に関する。
画像形成装置には、感光体ドラムと、現像装置とを備えるタイプがある。その現像装置には、例えば、トナー及びキャリアから構成される二成分現像剤を収容し、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像を現像する場合に、二成分現像剤のうちのトナーをその感光体ドラムに供給するタイプがある(特許文献1参照)。そのような現像装置を備える画像形成装置は、二成分現像剤を用いた場合の利点である高耐久性と、一成分現像剤を用いた場合の利点である画像の高画質と、の両方を得られる。
特開2002−108104号公報
しかしながら、上述したタイプの画像形成装置では、トナー画像の後端部におけるトナーの量がそのトナー画像の前端部又は中央部におけるトナーの量よりも多くなる場合があった。すなわち、画像形成装置では、トナー画像の後端部における濃度がそのトナー画像の前端部又は中央部における濃度よりも濃くなる場合があった。このような現象は、「後端たまり」と呼ばれることもある。後端たまりは、現像ローラーから感光体ドラムに対してトナーが真っ直ぐに飛翔せず、トナー画像の後端部にトナーの飛翔先が集中するために発生する。ここで、トナー画像の前端部は、感光体ドラムの回転方向の前側の部分である。すなわち、トナー画像の前端部は、感光体ドラムの回転方向の下流側の部分である。トナー画像の後端部は、感光体ドラムの回転方向の上流側の部分である。
本発明は、トナー画像の濃度を均等にする画像形成装置を提供することを目的とする。
画像形成装置は、受付部と、像担持体と、現像装置と、測定部と、パターン形成制御部と、画像形成制御部と、を備える。前記受付部は、画像データを受け付ける。前記像担持体は、表面に静電潜像が形成される。前記現像装置は、トナーとキャリアとから構成される二成分現像剤を収容し、トナーを前記像担持体に供給することにより静電潜像を現像して、トナー画像を形成する。前記測定部は、トナー画像におけるトナーの量を測定する。前記パターン形成制御部は、前記測定部によって測定された結果、トナー画像としての第1トナー画像の前端部又は中央部におけるトナーの量と、前記第1トナー画像の後端部におけるトナーの量との差が基準値よりも大きい場合に、複数の異なるパターンのトナー画像としての複数の第2トナー画像を形成させる。前記画像形成制御部は、前記測定部によって複数の前記第2トナー画像におけるトナーの量が測定された結果、前記第2トナー画像の後端部と前記第2トナー画像の前端部又は中央部とのトナーの量の差が最も小さい第2トナー画像に対応するパターンによって、前記受付部によって受け付けられた画像データに基づくトナー画像を形成させる。
本発明によれば、トナー画像の濃度を均等にする画像形成装置を提供することができる。
コピー機の各構成要素の配置を説明するための図である。 現像装置及び感光体ドラムを示す図である。 現像ローラーの表面に所定厚さのトナー層が形成される様子を示す図である。 第2トナー画像について説明するための図である。 第2トナー画像の第1例について説明するための図である。 第2トナー画像の第2例について説明するための図である。 第2トナー画像の第3例について説明するための図である。 第2トナー画像の第4例について説明するための図である。 種々の条件におけるトナー量の差ΔMの値について説明するための表である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。まず、図1により、本実施形態における画像形成装置の一例としてのコピー機1における全体構造を説明する。図1は、コピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。
図1に示すように、画像形成装置としてのコピー機1は、コピー機1における上下方向Zの上方側に配置される画像読取装置300と、コピー機1における上下方向Zの下方側に配置され画像読取装置300により読み取られた画像データに基づいてシート状の被転写材としての用紙Tにトナー画像を形成する装置本体Mと、を備える。
なお、コピー機1の説明において、副走査方向Xをコピー機1の「左右方向」ともいい、主走査方向Y(図1を貫く方向)をコピー機1の「前後方向」ともいう。コピー機1の上下方向Zは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する。
まず、画像読取装置300について説明する。
図1に示すように、画像読取装置300は、蓋部材70と、原稿Gの画像を読み取る読取部301と、を備える。
蓋部材70は、読取部301に対して不図示の連結部により開閉可能に連結されている。蓋部材70は、後述する読取面302Aを保護する機能を有する。
読取部301は、筐体306と、筐体306の上方側に配置される読取面302Aと、を備える。また、読取部301は、筐体306の内部空間304に、光源を含む照明部340と、複数のミラー321、322及び323と、副走査方向Xに移動する第1枠体311及び第2枠体312と、結像レンズ357と、読取装置としてのCCD358と、CCD358により読み取られた画像データに対して所定の処理をすると共に該画像データを装置本体M側に出力させるCCD基板361と、を備える。照明部340及び第1ミラー321は、第1枠体311に収容される。第2ミラー322及び第3ミラー323は、第2枠体312に収容される。
読取面302Aは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する方向に拡がり、読取部301における副走査方向Xの大部分に亘っている。原稿Gは、読取面302Aに載置される。第1枠体311及び第2枠体312それぞれは、後述する光路Hの長さ(光路長)を一定に保持しながら副走査方向Xに移動する。これにより、読取面302Aに載置された原稿Gの画像が読み取られる。
筐体306の内部空間304において、複数のミラー321、322及び323は、原稿Gからの光を結像レンズ357に入射させるための光路Hを形成する。また、第1枠体311が副走査方向Xに一定速度Aで移動すると共に、第2枠体312が副走査方向Xに一定速度A/2で移動するため、画像読み取り動作時においても、光路Hの長さは一定に維持される。
次に、装置本体Mについて説明する。
装置本体Mは、所定の画像データに基づいて用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成される。
図1に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2a、2b、2c、2dと、帯電部10a、10b、10c、10dと、露光ユニットとしてのレーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dと、現像装置16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電器12a、12b、12c、12dと、中間転写ベルト7と、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dと、2次転写ローラー8と、対抗ローラー18と、定着部9と、を備える。
図1に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラー対80と、第1排紙部50aと、第2排紙部50bとを備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、戻り搬送路Lbと、後処理搬送路Lcとの集合体である。
以下、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に沿って順に、上流側から下流側に順に、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像装置16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラー37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電器12a、12b、12c、12dによる除電、及びドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。
また、画像形成部GKにおいては、中間転写ベルト7、2次転写ローラー8及び対抗ローラー18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、後述する現像ローラー150及び後述するレーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dに対向して配置される。そして、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dから出射された光によって表面に静電潜像が形成される。さらに、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、現像ローラー150から移動したトナーによって静電潜像が現像されることにより表面にトナー画像が形成される。
すなわち、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる機軸を中心に矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成され得る。
帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離間して配置される。レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザー光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モーター等を有して構成される。
レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dは、光(レーザー光)を出射する。すなわち、レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、読取部301により読み込まれた画像に関する画像データに基づいて感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を走査露光する。レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置される。現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させて、カラーのトナー画像を感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成する。現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの色に対応する。現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向配置された現像ローラー、トナー攪拌用の攪拌ローラー等を有して構成される。現像装置16a、16b、16c、16dの詳細については後述する。
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンタのトナー、ブラックのトナーを収容する。
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像装置16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれと現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれとは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
中間転写ベルト7は、本発明の「中間転写体」に対応する。中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された各色のトナー画像が順次1次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラー35、駆動ローラーである対抗ローラー18、テンションローラー36等に掛け渡される。テンションローラー36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には所定の張力が与えられる。
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置される。
中間転写ベルト7における所定部分は、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとにより挟み込まれる。この挟み込まれた所定部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色のトナー画像が中間転写ベルト7に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の1次転写バイアス印加部により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色トナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光を照射することにより、1次転写が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去する)。
ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラー8には、不図示の2次転写バイアス印加部により、中間転写ベルト7に形成されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに転写させるための2次転写バイアスが印加される。
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に対して当接したり離間したりする。具体的には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には離間位置に配置される。
中間転写ベルト7における2次転写ローラー8とは反対側には、対抗ローラー18が配置される。中間転写ベルト7における所定部分は、2次転写ローラー8と対抗ローラー18とによって挟み込まれる。そして、用紙Tは中間転写ベルト7の外面(トナー画像が1次転写された面)に押し当てられる。2次転写ローラー8と対抗ローラー18との間で2次転写ニップN2が形成される。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像が用紙Tに2次転写される。
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色トナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒータにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で用紙Tが搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧されることで用紙Tに定着される。
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する2個の給紙カセット52が上下に積み重ねた状態で配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの筐体から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において左側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラー対63からなる重送防止機構を備える。
装置本体Mの右側面(図1において右側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの右側面の一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍に回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
装置本体Mにおける上方側には、第1排紙部50a及び第2排紙部50bが設けられる。第1排紙部50a及び第2排紙部50bは、用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。第1排紙部50a及び第2排紙部50bの詳細については後述する。
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から2次転写ニップN2までの第1搬送路L1と、2次転写ニップN2から定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から第1排紙部50aまでの第3搬送路L3と、手差し給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を第2排紙部50bに接続された後処理装置(図示せず)に搬送する後処理搬送路Lcと、を備える。
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、後処理搬送路Lcが第3搬送路L3から分岐する分岐部である。第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出された用紙Tの搬送方向を、第1排紙部50aに向かう第3搬送路L3又は第2排紙部50bに向かう後処理搬送路Lcに整流させる(切り換える)。
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ローラー8との間)には、用紙Tを検出するためのセンサーと、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成とタイミングを合わせるためのレジストローラー対80が配置される。センサーは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラー対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラー対80は、センサーからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する。
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(非印刷面)にもトナー画像を形成させるために設けられる搬送路である。戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻して、2次転写ローラー8の上流側に配置されたレジストローラー対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、2次転写ニップN2において非印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
第3搬送路L3における端部には、第1排紙部50aが形成される。第1排紙部50aは、装置本体Mにおける上方側に配置される。第1排紙部50aは、装置本体Mの右側面側(図1において右側、手差し給紙部64側)に向けて開口している。第1排紙部50aは、第3搬送路L3を搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
第1排紙部50aにおける開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、所定のトナー画像が形成され第1排紙部50aから排紙された用紙Tが積層して集積される。
後処理搬送路Lcにおける端部には、第2排紙部50bが形成される。第2排紙部50bは、装置本体Mにおける上方側に配置される。第2排紙部50bは、装置本体Mの左側面側(図1において左側、後処理装置が連結される側)に向けて開口している。第2排紙部50bは、後処理搬送路Lcを搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
第2排紙部50bにおける開口側には、後処理装置(図示せず)が連結される。後処理装置は、画像形成装置(コピー機1)から排出される用紙の後処理(ステープル、パンチ等)を行うものである。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサーが配置される。
次に、主搬送路L1〜L3(第1搬送路L1、第2搬送路L2及び第3搬送路L3を合わせて以下「主搬送路」ともいう)及び戻り搬送路Lbにおける紙詰まり(JAM)を解消するための構造について簡単に説明する。
図1に示すように、装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbが主に上下方向に延びるように並列している。装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、装置本体Mの側面の一部を形成するように、カバー体40が設けられている。カバー体40は、その下端部において、支点軸43を介して装置本体Mに連結されている。支点軸43は、その軸方向が主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbを横断する方向に沿って配設されている。カバー体40は、支点軸43を中心として閉位置(図1に示す位置)と開位置(図示せず)との間を回動自在に構成されている。
カバー体40は、支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第1のカバー部41と、同じ支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第2のカバー部42とから構成されている。第1のカバー部41は、第2のカバー部42よりも装置本体Mの外側(側面側)に位置する。なお、図1において、左下がりの破線でハッチングされた部分が第1のカバー部41であり、右下がりの破線でハッチングされた部分が第2のカバー部42である。
カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41は、その外面側が装置本体Mの外面(側面)の一部を形成している。
また、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第2のカバー部42は、その内面側(装置本体M側)が主搬送路L1〜L3の一部を形成している。
さらに、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41の内面側と第2のカバー部42の外面側とが、戻り搬送路Lbの少なくとも一部を形成している。つまり、戻り搬送路Lbは、第1のカバー部41と第2のカバー部42との間に形成されている。
本実施形態のコピー機1は、このような構成のカバー体40を備えることにより、主搬送路L1〜L3で紙詰まり(JAM)が発生した際には、カバー体40を図1に示す閉位置から、開位置(図示せず)に回動して主搬送路L1〜L3を開放することにより、主搬送路L1〜L3に詰まった用紙を処理することができる。一方、戻り搬送路Lbで紙詰まりが発生した際には、カバー体40を開位置に回動した後、支点軸43を中心に第2のカバー部42を装置本体M側(図1において右側)に回動させて戻り搬送路Lbを開放することにより、戻り搬送路Lbに詰まった用紙を処理することができる。
次に、図2及び図3により、本実施形態の現像装置について詳細に説明する。前述の通り、コピー機1は、4個の現像装置16a、16b、16c、16dを備えているが、それぞれ同様の構成を有しているため、以下では現像装置16aを代表して説明する。
図2は、現像装置16a及び感光体ドラム2aを示す図である。図3は、現像ローラー150の表面に所定厚さのトナー層193が形成される様子を示す図である。
本実施形態の現像装置16aは、トナー192と磁性キャリア191とから構成される二成分現像剤190を収容する。現像装置16aは、トナー192を感光体ドラム2aに供給することにより静電潜像を現像して、トナー画像を形成する。
具体的には、図2及び図3に示すように、現像装置16aは、トナー192及び磁性キャリア191を含む二成分現像剤190を収容する現像容器110と、現像容器110の内部に配置される攪拌ローラー120a,120bと、攪拌ローラー120aの垂直方向における上方に配置される磁気ローラー130と、磁気ローラー130の側方(図2において左側)に磁気ローラー130に近接して配置される層厚規制ブレード140と、層厚規制ブレード140の垂直方向における上方に配置されるカバー部材141と、磁気ローラー130に対向して配置される現像ローラー150と、バイアス電圧印加部260と、制御部270と、を備える。磁気ローラー130は、「現像剤担持回転体」ともいう。現像ローラー150は、「トナー担持回転体」ともいう。
現像容器110には、トナーカートリッジ5a(図1参照)からトナー供給部6a(図1参照)を介してトナー192が供給される。
攪拌ローラー120a,120bは、現像容器110に収容された二成分現像剤190を攪拌する。攪拌された二成分現像剤190には、摩擦により静電気が発生し、磁性キャリア191はマイナスに帯電し、本実施形態において、トナー192はプラスに帯電する。また、静電気力により、トナー192は、磁性キャリア191に付着する。
磁気ローラー130は、磁性キャリア191及びトナー192を含む二成分現像剤190を磁力により担持する。これにより、磁気ローラー130の表面には、現像剤層194が形成される。
すなわち、磁気ローラー130は、所定方向に回転可能であって磁気ローラー130の表面を構成する磁気スリーブ131と、磁気スリーブ131の内部に配置された複数の磁気ローラー磁極部材132〜137と、を備える。
磁気スリーブ131は、円筒形状であり、非磁性部材により構成される。磁気スリーブ131は、図2に示す矢印Bの方向に回転駆動される。磁気スリーブ131には、後述のバイアス電圧印加部260により、所定の第1バイアス電圧V1が印加される。
図2及び図3に示すように、複数の磁気ローラー磁極部材132〜137は、磁気スリーブ131の内部において、周方向に並んで所定間隔あけて固定される。
第1磁気ローラー磁極部材132は、磁気ローラー130における後述する現像スリーブ151に最も近接する部分に対応して配置される。第1磁気ローラー磁極部材132は、外側(磁気スリーブ131の周面側)にN極が位置するように配置される。
図3に示すように、磁気ローラー磁極部材132〜137の磁力によって、現像容器110に収容された二成分現像剤190の一部は、磁気スリーブ131の表面に保持される。また、磁気ローラー130の表面に保持された一部の二成分現像剤190は、現像剤層(磁気ブラシ)194を形成する。
層厚規制ブレード140は、磁気ローラー130の表面に形成される現像剤層194の層厚を規制する。つまり、層厚規制ブレード140は、磁気ローラー130に保持された二成分現像剤190により形成された現像剤層194の層厚(高さ)を規制して、この層厚規制ブレード140を通過した現像剤層194の層厚を一定に保つ。層厚規制ブレード140は、板状の部材からなり、先端部側が磁気スリーブ131の表面に対向し且つ近接するよう配置される。層厚規制ブレード140の先端部と磁気スリーブ131の表面との間には所定の隙間(ギャップ)が形成される。
カバー部材141は、現像装置16aのケース体の一部を構成する部材である。カバー部材141は、層厚規制ブレード140の垂直方向における上方であって磁気ローラー130の側方(図2における左側)に配置される。カバー部材141は、トナー192が現像装置16aの外部へ飛散することを抑制する。
現像ローラー150は、磁気ローラー130に対向して配置される。現像ローラー150には、磁気ローラー130から移動したトナー192により表面にトナー層193が形成される。具体的には、現像ローラー150には、層厚規制ブレード140により層厚が規制された現像剤層194からトナー192が移動されて表面にトナー層193が形成される。現像ローラー150は、現像ローラー150の表面を構成する現像スリーブ151と、現像スリーブ151の内部に配置された現像ローラー磁極部材152と、を備える。
現像スリーブ151は、円筒形状であり、非磁性部材により構成される。現像スリーブ151は、その移動方向が、現像スリーブ151とは磁気スリーブ131の対向する位置において、磁気スリーブ131の移動方向とは反対方向(図2に示す矢印Cの方向)となるように回転駆動される。ここで、現像スリーブ151には、後述のバイアス電圧印加部260により、所定の第2バイアス電圧V2が印加される。
現像ローラー磁極部材152は、現像スリーブ151の内部において、第1磁気ローラー磁極部材132と対向して固定配置される。現像ローラー磁極部材152は、現像ローラー150における磁気スリーブ131に最も近接する部分に対応して配置される。
言い換えると、現像ローラー磁極部材152と第1磁気ローラー磁極部材132とは、現像スリーブ151と磁気スリーブ131とが最も近接する領域を挟んで、互いに対向して配置される。
現像ローラー磁極部材152は、第1磁気ローラー磁極部材132と向かい合う側の端部が第1磁気ローラー磁極部材132における外側の極性とは異なる極性を有する。つまり、現像ローラー磁極部材152は、外側(現像スリーブ151の周面側)にS極が位置するように配置される。そして、磁気ローラー130の内部に配置された第1磁気ローラー磁極部材132と、現像ローラー150の内部に配置された現像ローラー磁極部材152との間には、磁界171が形成される。磁気ローラー130と現像ローラー150との間における磁界171が形成された領域においては、現像剤層194は、磁界171の影響を受けて磁気ローラー130の表面から立ち上がり、磁気ブラシを形成して現像ローラー150に接触する。
現像装置16a,16b,16c,16dは、ID(Image Density)センサー280と、制御部270と、を備える。制御部270は、受付部271と、トナー量処理部272と、上述した電圧制御部273と、パターン形成制御部274と、画像形成制御部275と、を備える。
受付部271は、画像データを受け付ける。上述した画像読取装置300は、原稿Gの画像を読み取ることにより、画像データを生成する。受付部271は、一例として、画像読取装置300から供給された画像データを受け付ける。
IDセンサー280及びトナー量処理部272は、測定部を構成する。IDセンサー280及びトナー量処理部272(測定部)は、トナー画像におけるトナーの量を測定する。すなわち、IDセンサー280及びトナー量処理部272(測定部)は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に形成されたトナー画像についてのトナーの量を測定する。又は、IDセンサー280及びトナー量処理部272(測定部)は、中間転写ベルト7に転写されたトナー画像についてのトナーの量を測定する。
IDセンサー280は、各感光体ドラム2a、2b、2c、2dに対向して配置される。なお、図2には、感光体ドラム2aに対向するIDセンサー280aのみが示されている。IDセンサー280aは、例えば、感光体ドラム2aに対して光を照射する発光部(図示せず)と、感光体ドラム2aで反射された光を受光する受光部(図示せず)とを備える。IDセンサー280aは、受光部で受光された反射光に基づいて、感光体ドラム2aに形成されたトナー画像の濃度を測定する。IDセンサー280aは、測定された濃度を電圧信号として、後述するトナー量処理部272に供給する。
なお、IDセンサー280が配置される位置は、上記の例に限定されることはない。例えば、IDセンサー280は、中間転写ベルト7に対向して配置されていてもよい。
トナー量処理部272は、各IDセンサー280から出力された電圧信号を受け付けると、その電圧信号の電圧値に基づいてトナー画像におけるトナー量(のり量)を取得する。例えば、トナー量処理部272は、トナー画像の濃度に基づいてトナー量を取得する。トナー画像の濃度が薄い場合には、トナー量は、少なくなる。トナー濃度が濃い場合には、トナー量は、多くなる。
パターン形成制御部274は、例えば、画像データに基づいて作成された第1トナー画像に後端たまりが発生している場合には、調整用のトナー画像である第2トナー画像を複数形成させる。すなわち、パターン形成制御部274は、IDセンサー280及びトナー量処理部272(測定部)によって測定された結果、第1のトナーの量と、第2のトナーの量との差が基準値よりも大きい場合に、複数の異なるパターンのトナー画像としての複数の第2トナー画像を形成させる。基準値は、予め設定される。第1のトナーの量は、トナー画像としての第1トナー画像の前端部又は中央部におけるトナーの量である。第2のトナーの量は、第1トナー画像の後端部におけるトナーの量である。第1トナー画像の前端部は、感光体ドラム2a又は中間転写ベルト7の回転方向を前方とした場合の前端の部分である。
ここで、例えば、感光体ドラム2aの直径が30mm、感光体ドラム2aの線速が200mm/sec、現像ローラー150の直径が20mm、現像ローラー150の線速が350mm/sec、感光体ドラム2aと現像ローラー150との距離が100μmの場合には、トナー画像の後端部における後端たまりが発生する部分の長さは、0.5〜2.0mm程度の長さになる。
第2トナー画像は、例えば、40%〜60%の範囲の面積率を有するハーフ画像である。具体的な例として、第2トナー画像を構成するパターンは、例えば、図5(A)、図6(A)、図7(A)又は図8(A)それぞれに示すようなパターンである。各パターンの1マスが1ドットを構成する。これらのパターンの面積率は、50%である。図5(A)に示すパターンは、1ドット単位の市松模様(チェック)パターンである。図6(A)に示すパターンは、2×2ドット単位の市松模様(チェック)パターンである。図7(A)に示すパターンは、1ドットを単位として、前後端方向(図7(A)の上下方向)に2ドット印字された後、右方向(図7(A)の右方向)に1ドットずれて、さらに前後端方向に2ドット印字されることを繰り返すパターンである。図8(A)に示すパターンは、2×2ドットを基本単位として、前後端方向(図8(A)の上下方向)に基本単位を1つ印字された後、右方向(図8(A)の右方向)に1ドットずれて、さらに前後端方向に基本単位を1つ印字されることを繰り返すパターンである。
画像形成制御部275は、IDセンサー280及びトナー量処理部272(測定部)によって複数の第2トナー画像におけるトナーの量が測定された結果、第2トナー画像の後端部と第2トナー画像の前端部又は中央部とのトナーの量の差ΔMが最も小さい第2トナー画像に対応するパターンによって、受付部271により新たに受け付けた画像データに基づくトナー画像を形成させる。
図4は、第2トナー画像について説明するための図である。第2トナー画像は、例えば、矩形の画像である。図4において、感光体ドラム2a(図4には図示せず)又は中間転写ベルト7(図4には図示せず)に形成された第2トナー画像は、矢印D方向に移動する。したがって、端部Aが第2トナー画像の前端部になる。端部Bが第2トナー画像の後端部になる。
図5(A)に示すパターンによる第2トナー画像が形成された場合のその第2トナー画像のトナー量(のり量)は、図5(B)に示すようになる。後端たまりが発生する場合、後端部(端部B)のトナー量は、前端部(端部A)又は中央部に比べて多くなる。ここで、前端部又は中央部のトナー量と、後端部のトナー量との差をΔM1とする。
図6(A)に示すパターンによる第2トナー画像が形成された場合のその第2トナー画像のトナー量(のり量)は、図6(B)に示すようになる。後端たまりが発生する場合は、後端部(端部B)のトナー量は、前端部(端部A)又は中央部に比べて大きくなる。ここで、前端部又は中央部のトナー量と、後端部のトナー量との差をΔM2とする。
図7(A)に示すパターンによる第2トナー画像が形成された場合のその第2トナー画像のトナー量(のり量)は、図7(B)に示すようになる。後端たまりが発生する場合は、後端部(端部B)のトナー量は、前端部(端部A)又は中央部に比べて大きくなる。ここで、前端部又は中央部のトナー量と、後端部のトナー量との差をΔM3とする。
図8(A)に示すパターンによる第2トナー画像が形成された場合のその第2トナー画像のトナー量(のり量)は、図8(B)に示すようになる。後端たまりが発生する場合は、後端部(端部B)のトナー量は、前端部(端部A)又は中央部に比べて大きくなる。ここで、前端部又は中央部のトナー量と、後端部のトナー量との差をΔM4とする。
図5(B)、図6(B)、図7(B)及び図8(B)に示す例においては、トナー量の差ΔMが最も小さい第2トナー画像に対応するパターンは、図5(A)に示すパターンである。画像形成制御部275は、受付部271によって新たに画像データを受け付けた場合、図5(A)に示すパターンを用いて、その画像データに基づく画像を形成する。
ここで、トナーの劣化度合い、トナー濃度又はコピー機1の使用環境等に応じて、トナー量の差ΔMが最小になるパターンは、変化することがある。図9は、種々の条件におけるトナー量の差ΔMの値について説明するための表である。図9に示すトナー濃度は、二成分現像剤中のキャリアに対するトナー濃度の比率(=(トナー重量/キャリア重量)×100)である。印字枚数は、画像の形成(印字)を行った枚数である。絶対湿度は、コピー機1の外部(外気)の絶対湿度である。
ΔM(ΔM1、ΔM2、ΔM3、ΔM4)は、図5(A)、図6(A)、図7(A)及び図8(A)それぞれに示すパターンにより第2トナー画像を形成した場合の、第2トナー画像の後端部のトナー量(のり量)と、第2トナー画像の前端部又は中央部のトナー量(のり量)と、の差である。ΔM1は、図5(A)に示すパターンの第2トナー画像におけるトナー量の差である。ΔM2は、図6(A)に示すパターンの第2トナー画像におけるトナー量の差である。ΔM3は、図7(A)に示すパターンの第2トナー画像におけるトナー量の差である。ΔM4は、図8(A)に示すパターンの第2トナー画像におけるトナー量の差である。
選択パターンは、ΔMが最も小さくなるパターンである。選択パターンが(1)の場合には、図5(A)に示すパターンが選択される。選択パターンが(2)の場合には、図6(A)に示すパターンが選択される。選択パターンが(3)の場合には、図7(A)に示すパターンが選択される。選択パターンが(4)の場合には、図8(A)に示すパターンが選択される。
トナーの帯電量が高くなりやすい条件(図9のNo.1及びNo.5)では、ΔM1の値が最も小さくなる。これは、トナーの帯電量が高いとトナーの電荷応答性が上がって1ドットの現像性が高くなり、第2トナー画像の前端部及び中央部のトナー量が多くなるから、ΔM1が最も小さくなるためである。したがって、この場合には、選択パターンは、(1)が選択される。
トナーの帯電量が少し落ちるような条件(図9のNo.2及びNo.6)では、1ドットの現像性が落ち、2ドットの現像性が変化しない。この場合、ΔM2の値が最も小さくなる。したがって、選択パターンは、(2)が選択される。
トナーの帯電量がさらに落ちるような条件(図9のNo.3、No.4、No.7及びNo.8)では、電荷応答性が下がり、ドットの連なっている部分のあるパターンでは前端部及び中央部のトナー量が後端部のトナー量に比べて多くなる。この場合、ΔM3又はΔM4の値が最も小さくなる。したがって、選択パターンは、(3)又は(4)が選択される。
このため、コピー機1は、所定のタイミングで上記の構成(動作)を実行することにより、後端たまりの最も少ないパターンを取得して、そのパターンにより画像を用紙Tに形成する。これにより、コピー機1は、後端たまりに対する性能を向上させることができる。所定のタイミングは、例えば、所定の期間が経過した後の、画像の形成を実行させるためのジョブの間である。
以上説明したように、本実施形態のコピー機1によれば、以下の効果が奏される。
すなわち、本実施形態のコピー機1は、IDセンサー280及びトナー量処理部272(測定部)によって測定された結果、第1トナー画像の前端部又は中央部におけるトナーの量と、第1トナー画像の後端部におけるトナーの量との差が基準値よりも大きい場合に、複数の異なるパターンに応じた複数の第2トナー画像を形成させる。さらに、コピー機1は、IDセンサー280及びトナー量処理部272(測定部)によって複数の第2トナー画像におけるトナーの量が測定された結果、第2トナー画像の後端部と第2トナー画像の前端部又は中央部とのトナーの量の差が最も小さい第2トナー画像に対応するパターンによって、受付部271により受け付けた画像データに基づくトナー画像を形成させる。これにより、コピー機1は、トナー画像における前端部、中央部及び後端部それぞれの濃度を略均等にすることができる。
第2トナー画像は、40%〜60%の面積率を有するハーフ画像である。第2トナー画像は、好ましくは、50%の面積率を有するハーフ画像である。面積率が40%未満の場合には、第2トナー画像を構成するトナーの量は取得し難い。面積率が60%を超える場合には、ソリッド画像と区別がつき難い。このため、第2トナー画像を40%〜60%の面積率、好ましくは、50%の面積率のハーフ画像とすることにより、トナーの量の差ΔMを取得することができる。
IDセンサー280及びトナー量処理部272(測定部)は、感光体ドラム2a,2b,2c,2dの表面に形成されたトナー画像についてのトナーの量を測定する。又は、IDセンサー280及びトナー量処理部272(測定部)は、中間転写ベルト7に転写されたトナー画像についてのトナーの量を測定する。これにより、コピー機1は、IDセンサー280が配置される位置にかかわらず、トナー画像のトナー量を測定することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、種々の形態で実施することができる。
本実施形態のコピー機1は、カラーコピー機であるが、この形態に限定されることはなく、モノクロコピー機であってもよい。
また、本実施形態のコピー機1は、中間転写ベルト7を介して用紙Tにトナー画像を転写している(間接転写方式)が、この形態に限定されることはなく、感光体ドラムに形成されたトナー画像を直接に用紙Tに転写してもよい(直接転写方式)。
また、本実施形態のコピー機1は、用紙Tの両面を印刷する構成であるが、これに限定されることはなく、用紙の片面を印刷する構成であってもよい。
また、本発明の画像形成装置は、上述したコピー機1に限定されることはない。すなわち、本発明の画像形成装置は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンター機能及びスキャナー機能を備える複合機であってもよく、ファクシミリやプリンターであってもよい。
また、本発明の画像形成装置によってトナー画像が定着される被転写材は用紙Tに限定されることはなく、例えば、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)シート等のフィルムシートであってもよい。
また、画像形成装置は、表面に静電潜像が形成される像担持体と、トナーを収容し、そのトナーを像担持体に供給することにより静電潜像を現像して、トナー画像を形成する現像装置と、トナー画像を構成するトナーの量を測定する測定部と、測定部によってトナー画像としての第1トナー画像のトナーの量が測定されることにより、第1トナー画像における前端部又は中央部のトナーの量と、第1トナー画像における後端部のトナーの量との差が基準値よりも大きい場合に、現像装置に収容されるトナーの帯電量に応じて複数の異なるパターンの中から1つを選択し、選択したパターンによってトナー画像としての第2トナー画像を形成させる制御部と、を備えてもよい。現像装置に収容されるトナーの帯電量は、例えば、トナー濃度、印字枚数及び絶対湿度等に基づいて推定される。
1…コピー機(画像形成装置)、2a,2b,2c,2d…感光体ドラム(像担持体)、16a,16b,16c,16d…現像装置、270…制御部、271…受付部、272…トナー量処理部(測定部)、274…パターン形成制御部、275…画像形成制御部、280…IDセンサー(測定部)

Claims (5)

  1. 画像データを受け付ける受付部と、
    表面に静電潜像が形成される像担持体と、
    トナーとキャリアとから構成される二成分現像剤を収容し、トナーを前記像担持体に供給することにより静電潜像を現像して、トナー画像を形成する現像装置と、
    トナー画像におけるトナーの量を測定する測定部と、
    前記測定部によって測定された結果、トナー画像としての第1トナー画像の前端部又は中央部におけるトナーの量と、前記第1トナー画像の後端部におけるトナーの量との差が基準値よりも大きい場合に、複数の異なるパターンのトナー画像としての複数の第2トナー画像を形成させるパターン形成制御部と、
    前記測定部によって複数の前記第2トナー画像におけるトナーの量が測定された結果、前記第2トナー画像の後端部と前記第2トナー画像の前端部又は中央部とのトナーの量の差が最も小さい第2トナー画像に対応するパターンによって、前記受付部により受け付けた画像データに基づくトナー画像を形成させる画像形成制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記第2トナー画像は、40%〜60%の面積率を有するハーフ画像である
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記測定部は、前記像担持体の表面に形成されたトナー画像についてのトナーの量を測定する
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体に形成されたトナー画像が転写される中間転写体をさらに備え、
    前記測定部は、前記中間転写体に転写されたトナー画像についてのトナーの量を測定する
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 表面に静電潜像が形成される像担持体と、
    トナーを収容し、そのトナーを前記像担持体に供給することにより静電潜像を現像して、トナー画像を形成する現像装置と、
    トナー画像を構成するトナーの量を測定する測定部と、
    前記測定部によってトナー画像としての第1トナー画像のトナーの量が測定されることにより、前記第1トナー画像における前端部又は中央部のトナーの量と、前記第1トナー画像における後端部のトナーの量との差が基準値よりも大きい場合に、複数の異なるパターンの中から1つを選択し、選択したパターンによってトナー画像を形成させる制御部と、
    を備える画像形成装置。
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