JP2007025391A - 画像形成装置 - Google Patents

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達也 衣川
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Abstract

【課題】外部電源を必要とすることなく転写材分離部の転写材搬送ベルト裏面に位置するベルト支持部材の表面に電位を持たせることで、装置構成を複雑化することなく、転写材搬送ベルトから転写材を分離する際の剥離放電による画像不良を抑制することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー像を担持する像担持体1と、転写材を担持搬送する転写材搬送ベルト9aと、を有し、像担持体1上のトナー像は転写材搬送ベルト9aに担持された転写材Pに静電的に転写される画像形成装置100は、転写材搬送ベルト9aから転写材Pが分離される転写材分離部9gの転写材搬送ベルト裏面に位置するベルト支持部材9bの少なくとも一部に、そのベルト支持部材9bの表面電位を、少なくとも転写材Pがそのベルト支持部材9bを通過する間保持する手段を有する構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式などによって画像形成を行う複写機、プリンタ、フアクミリ等の画像形成装置に関する。
従来、複数の画像形成部を備え、各画像形成部でそれぞれ色の異なったトナー像を形成し、そのトナー像を同一転写材上に順次重ね合わせて転写してカラー画像を形成する画像形成装置が種々提案されている。このような状況の中で、無端状の転写材搬送ベルトを用いた電子写真方式の画像形成装置が高速記録に用いられている。
画像形成装置の一例を図1に基づいて簡単に説明する。装置内には第1、第2、第3、第4の画像形成部Sa、Sb、Sc、Sdが併設され、各々異なった色のトナー像が潜像形成、現像のプロセスを経て形成される。
画像形成部Sa、Sb、Sc、Sdは、それぞれ専用の像担持体、本例では円筒型の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1a、1b、1c、1dを具備する。各感光体ドラム1a、1b、1c、1d上に各色のトナー像が形成される。各感光体ドラム1a、1b、1c、1dに隣接して転写材搬送ベルト9aが設置されている。各感光体ドラム1a、1b、1c、1d上に形成された各色のトナー像は、転写材搬送ベルト9a上に吸着ローラ9fにて静電吸着された転写材P上に順次重ねて転写される。
各色のトナー像が転写された転写材Pは、転写材分離部9gで転写材搬送ベルト9aより分離される。記録材Pは、定着部10で加熱及び加圧されることによりトナー像が定着された後、記録画像として装置外に排出される。
しかしながら、上述のような画像形成装置において、従来、以下のような問題があった。
低温低湿環境下で画像形成を行うと、転写材分離部9gで鳥の足状の画像乱れ(以後、この現象を「トリ足」と呼ぶ。)が発生することがある。つまり、転写材分離部9gで転写材搬送ベルト9aと転写材Pとの間に空隙が生じ、この空隙で剥離放電が発生することがある。この剥離放電が発生すると、その影響によって転写材P上に転写されたトナーが飛び散り、画像が乱れてしまう。図6(a)に「トリ足」のイメージ図を示す。
上記剥離放電に関しては、一般に、転写材Pと転写材搬送ベルト9aとのギャップが大きい時の方が、一つ一つの放電の電荷量は大きい。即ち、転写材Pが転写材搬送ベルト9aから分離した直後の両者の間隔が小さい間は、両者間の電位差が小さく、放電は生じない。しかし、転写材Pを転写材搬送ベルト9aから分離後、転写材Pと転写材搬送ベルト9aとのギャップが大きくなるにつれて両者間の電位差が大きくなり、ある大きさのギャップを超えると放電が発生する。このような放電では、上記のように一つ一つの放電電荷量が大きいため、剥離放電跡のトナー像の乱れが大きく目立ちやすくなることが問題とされている。
上記問題点を解決する手段として、特許文献1の発明では、転写材分離部において転写材搬送ベルトの裏面側に位置するベルト支持部材である駆動ローラに外部電源によりトナーと逆極性のバイアスを供給する。これにより、紙とベルトとの電位差を大きくし、紙とベルトとが小さな放電を連続的に繰り返す放電形態とする。その結果、転写材分離時の剥離放電の衝撃を小さくし、「トリ足」の発生を抑制することが可能となる。
又、転写材Pの長手方向(搬送方向と交差する方向)端部個所においては、「端部トリ足」という画像不良が発生することがある。つまり、転写材上に転写された電荷が、転写材分離部において転写材搬送ベルトの裏面側に位置するベルト支持部材である駆動ローラを介してリークする。更には、転写材の端部箇所特有である電界強度が弱くなる現象が発生し、端部箇所でのみ分離時に異常放電が発生する。その結果、「端部トリ足」が発生する。この画像不良は主に秤量が小さく、体積抵抗率が高い紙で発生することが多い。図6(b)に「端部トリ足」のイメージ図を示す。
「端部トリ足」についても、上述の「トリ足」と同様に、ベルトの駆動ローラにトナーと逆極性のバイアスを印加することで抑制することが可能となる。つまり、駆動ローラにトナーと逆極性のバイアスを印加することで、転写材端部箇所の電界強度が強くなり、分離時の異常放電を抑制することが可能となる。その結果、「端部トリ足」を抑制することが可能となる。
しかしながら、従来のように転写材分離部において転写材搬送ベルトの裏面側に位置するベルト支持部材である駆動ローラにバイアスを印加する場合、外部からの電源を必要とすることから、トランスなどといった部品の追加が必要となる。そのため、構成が複雑化してしまうという問題点があった。
特開平9−134082号公報
本発明の目的は、外部電源を必要とすることなく転写材分離部の転写材搬送ベルト裏面に位置するベルト支持部材の表面に電位を持たせることで、装置構成を複雑化することなく、転写材搬送ベルトから転写材を分離する際の剥離放電による画像不良を抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、トナー像を担持する像担持体と、転写材を担持搬送する転写材搬送ベルトと、を有し、前記像担持体上のトナー像は前記転写材搬送ベルトに担持された転写材に静電的に転写される画像形成装置において、前記転写材搬送ベルトから転写材が分離される転写材分離部の前記転写材搬送ベルト裏面に位置するベルト支持部材の少なくとも一部に、前記転写材分離部のベルト裏面に位置するベルト支持部材の表面電位を、少なくとも転写材が前記転写材分離部のベルト裏面に位置するベルト支持部材を通過する間保持する手段を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、外部電源を必要とすることなく駆動ローラの表面に電位を持たせることで、装置構成を複雑化することなく、転写材搬送ベルトから転写材を分離する際の剥離放電による画像不良を抑制することが可能となる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
(全体構成)
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、複数の画像形成手段として第1、第2、第3、第4の画像形成部(ステーション)Sa、Sb、Sc、Sdが併設されている。各画像形成部S(Sa、Sb、Sc、Sd)は、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)を備えている。それぞれの感光体ドラム1の周囲には、その回転方向に従って順に、感光体ドラム1の表面を均一に帯電する帯電手段としての帯電ローラ2(2a、2b、2c、2d)、画像情報に基づいてレーザービームを照射し、感光体ドラム1上に静電潜像を形成する露光手段としてのレーザースキャナ3(3a、3b、3c、3d)、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として顕像化する現像手段としての現像器4(4a、4b、4c、4d)、感光体ドラム1上のトナー像を転写材(記録媒体)に転写させる転写手段としての転写ローラ5(5a、5b、5c、5d)、転写工程後の感光体ドラム1の表面に残ったトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーナ6(6a、6b、6c、6d)等が配設されて、画像形成手段が構成されている。
ここで、本実施例では、感光体ドラム1と、感光体ドラム1に作用するプロセス手段としての帯電手段2、現像手段4、クリーニング手段6は、一体的にカートリッジ化されプロセスカートリッジ7(7a、7b、7c、7d)を形成している。
又、給送部8から給送された転写材Pは、転写材担持体としての転写材搬送ベルト(静電搬送ベルト)9aを備える搬送手段9によって、各画像形成部Sへと搬送される。そして、転写材Pは、各色のトナー像が順次転写されてカラー画像が記録された後、定着部(定着手段)10で画像が定着されて、排出ローラ11、12によって排出部13へ排出される。
又、両面印字の際は、転写材Pは、定着部10でトナー像が定着された後、排出ローラ11、12によって排出される前に、排出ローラ11、12を逆転することにより、両面搬送経路15に搬送される。両面搬送経路15に搬送された転写材Pは、装置本体正面にある斜送ローラ16を通過し、Uターンローラ17まで垂直下方向に搬送される。その後、Uターンローラ17及びレジストローラ8dによって画像形成部Sへ向けて搬送される。
次に各部の構成について順次説明する。
(転写材給送構成)
給送部8は、給送カセット8a、マルチ給送装置であるマルチ給送トレイ8b、マルチ給送部8cおよびレジストローラ8dを有している。
給送カセット8aは、複数枚の転写材Pを収容し、装置本体内底部に装填される。給送カセット8aからの転写材Pへの画像形成時には、転写材Pは、給送カセット8aからカセットピックアップローラ8a1によって一枚づつ分離搬送され、カセット搬送ローラ8a2及びレジストローラ8dによって画像形成部Sへ向けて搬送される。
マルチ給送トレイ8bは、通常は装置本体正面に格納されている。マルチ給送トレイ8bは、使用時には、装置本体から回動して開き、その上に複数枚の転写材Pがセットされる。マルチ給送トレイ8bからの転写材Pへの画像形成時には、転写材Pは、マルチピックアップローラ8c1によって一枚づつ分離搬送され、マルチ搬送ローラ8c2及びレジストローラ8dによって画像形成部Sに向けて搬送される。
給送カセット8a、マルチ給送部8cにおける転写材(シート)Pの分離や搬送は、給送部8にある給送モータ(図示せず)により、ギア駆動列(図示せず)を介して行われる。
(画像形成構成)
本実施例では、像担持体としての感光体ドラム1は、アルミニウム製シリンダの外周面に有機光導伝体層(OPC)を塗布して構成したものである。感光体ドラム1は、その両端部をフランジによって回転自在に支持されている。そして、一方の端部に駆動モータ(図示せず)から駆動力が伝達されることにより、図1の矢印にて示す反時計回り方向に回転駆動される。
又、本実施例では、帯電手段2は、ローラ状に形成された導電性ローラ(帯電ローラ)である。この帯電ローラ2を感光体ドラム1の表面に当接させるとともに、帯電バイアス電源(図示せず)によって帯電ローラ2に帯電バイアス電圧を印加することにより、感光体ドラム1の表面を一様に帯電させる。
又、本実施例では、レーザースキャナーとされる露光手段3は、ポリゴンミラーを有する。このポリゴンミラーには、レーザーダイオード(図示せず)から画像信号に対応する画像光が照射される。
又、現像手段4は、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色のトナーを収納するトナー収納部、トナーを感光体ドラム1へと搬送する現像剤担持体としての現像ローラ等を有する。現像ローラは、感光体ドラム1の表面に隣接して配置され、駆動部(図示せず)により回転駆動されると共に、現像バイアス電源(図示せず)により現像バイアス電圧が印加される。
更に、後述する転写材搬送ベルト9aの内側には、4個の感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)のそれぞれに対向して、転写材搬送ベルト9aに当接する転写手段としての転写ローラ5(5a、5b、5c、5d)が設けられている。転写ローラ5の位置で転写材搬送ベルト9aが感光体ドラム1に接触して転写ニップを形成する。これら転写ローラ5は、転写バイアス用電源(図示せず)に接続されている。そして、転写ローラ5から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の電荷が転写材搬送ベルト9aを介して転写材Pに印加される。この電界により、各感光体ドラム1に接触中の転写材Pに、各感光体ドラム1上の負極性の各色トナー像が順次転写され、カラー画像が形成される。
(転写材搬送構成)
転写材Pは、上述のようにして給送部8から給送され、搬送手段9によって画像形成領域に搬送される。
搬送手段9を構成する転写材担持体としての転写材搬送ベルト(静電搬送ベルト)9aは、ベルト支持部材としての、駆動ローラ9bと3本の従動ローラ9c、9d、9eとの、4本のローラに張架支持されている。転写材搬送ベルト9aは、すべての感光体ドラム1a、1b、1c、1dに対向して配設されている。駆動ローラ9bにより転写材搬送ベルト9aが図1の矢印にて示す方向に周回移動されることにより、その上に吸着担持された転写材Pが転写位置(転写ニップ)まで搬送される。そして、各転写位置において、各感光体ドラム1上のトナー像が転写材搬送ベルト9a上の転写材Pに転写される。
又、転写材搬送ベルト9aの転写材搬送方向最上流位置には、転写材搬送ベルト9aとともに転写材Pを挟持し、且つ、転写材Pを転写材搬送ベルト9aに吸着させる吸着ロー9fが配設されている。転写材Pの搬送に際しては、吸着ローラ9fに電圧を印加することで、吸着ローラ9fに対向している接地されたローラ9cとの間に電界を形成する。これにより、転写材搬送ベルト9aと転写材Pの間に誘電分極を発生させて、両者に静電吸着力を生じさせる。
(定着構成)
定着手段である定着部10は、転写材P上に形成した画像に熱及び圧力を加えて定着させるものである。定着部10において、電磁誘導発熱層を有する円筒状の定着ベルト10aが、励磁コイルとT型の磁性コアとからなる磁場発生手段を内蔵したベルトガイド部材10cにガイドされている。又、弾性加圧ローラ10bが、定着ベルト10aを挟みベルトガイド部材10cに所定の圧接力をもって押圧されており、所定幅の定着ニップ部Nを形成している。
加圧ローラ10bが駆動手段(図示せず)により回転駆動され、それに伴って円筒状の定着ベルト10aが回転する。又、励磁回路(図示せず)から励磁コイルへの給電により、定着ベルト10aの電磁誘導発熱がなされる。
定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がって温調された状態において、画像形成部Sから搬送された、未定着トナー画像が形成された転写材Pが、定着ニップ部Nの定着ベルト10aと加圧ローラ10bとの間に導入される。このとき、転写材Pは、画像面が上向き、即ち、定着ベルト10aの外面に対向するようにして、定着ニップ部Nに導入される。これにより、転写材Pは、画像面が定着ベルト10aの外面に密着されて、定着ベルト10aと一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。
定着ニップ部Nを定着ベルト10aと一緒に転写材Pが挟持搬送されていく過程において、定着ベルト10aの電磁誘導発熱で加熱され、転写材P上の未定着トナー画像が加熱定着される。
(転写材分離部)
本実施例では、画像形成装置100は、転写材搬送ベルト9aから転写材Pが分離される転写材分離部9gにおける転写材搬送ベルト9aの裏面(転写材Pが担持される面とは反対側の面)に位置するベルト支持部材、即ち、本実施例では駆動ローラ9bの少なくとも一部に、この駆動ローラ9bの表面電位を、少なくとも転写材Pがこの駆動ローラ9gを通過する間保持する手段(電位保持手段)を有する構成とする。これにより、転写材分離時の剥離放電の衝撃を小さくし、「トリ足」、「端部トリ足」を抑制することができる。
更に説明すると、本実施例では、図2に示すように、転写材搬送ベルト9aから転写材Pが分離される転写材分離部9gにおいて転写材搬送ベルト9aの裏面に位置する駆動ローラ9bの少なくとも一部は、電位保持手段としてのバリスタ9hを介して接地されている。
つまり、駆動ローラ9bと転写材搬送ベルト9aとの間での摩擦による帯電、あるいは転写材搬送ベルト9aを介して第4ステーションSdから漏洩した電荷によって駆動ローラ9b上に形成された電位を、バリスタ9hで保持することが目的である。
尚、本実施例では、転写材搬送ベルト9aには、体積抵抗率で1.0×10[Ω・cm]、比誘電率が3程度である、ポリイミド製のベルトを用いた。又、駆動ローラ9bには、体積抵抗率で1.0×10[Ω・cm]のゴムを表層にコーティングしたものを用いた。
表1に、1つあたり約600Vの電位を保持することができるバリスタを直列に接続した個数、駆動ローラ9b上に発生する電位、及び「トリ足」、「端部トリ足」に対する効果の関係を示す。ここで、駆動ローラ9b上の電位とは、転写材Pが駆動ローラ9b上を通過している時の電位を示している。
Figure 2007025391
表1から、バリスタの接続数に応じて駆動ローラ9b上の電位が上昇し、又駆動ローラ9b上の電位が1200Vを超えたあたりから、「トリ足」、「端部トリ足」に対して効果が現れ始めているのがわかる。又、バリスタの数を3個以上に増やした場合においても、駆動ローラ9b上に発生する電位は、いずれも1500Vと頭打ちとなった。これは、駆動ローラ9bと転写材搬送ベルト9aとの間での摩擦による帯電、あるいは転写材搬送ベルト9aを介して第4ステーションSdから漏洩した電荷によって駆動ローラ9b上に形成された電位が1500Vで頭打ちになっているためである。
以上のように、本実施例によれば、駆動ローラ9bと転写材搬送ベルト9aとの間での摩擦による帯電、あるいは転写材搬送ベルト9aを介して第4ステーションSdから漏洩した電荷によって駆動ローラ9b上に形成された電位をバリスタ9hで保持することによって、「トリ足」、「端部トリ足」を改善することが可能となった。
実施例2
次に、本発明の他の実施例について説明する。尚、本実施例における画像形成装置の基本的な構成は実施例1と同じである。従って、実施例1のものと同一又は相当する機能、構成を有する要素については同一符号を付して詳しい説明を省略し、本実施例にて特徴的な点について以下説明する。
本実施例では、図3に示すように、転写材搬送ベルト9aから転写材Pが分離される転写材分離部9gにおいて転写材搬送ベルト9aの裏面に位置する駆動ローラ9bの少なくとも一部は、電位保持手段としてのツェナダイオード9iを介して接地されている。これにより、駆動ローラ9b上の電位を逃がさないようにすることができる。
実施例1で採用したバリスタは、電位精度、耐久などにより劣化しやすく、耐圧性能が悪くなり易い場合がある。本実施例で採用したツェナダイオードは、この点に対してバリスタより大幅に優れているものである。
つまり、駆動ローラ9bと転写材搬送ベルト9aとの間での摩擦による帯電、あるいは転写材搬送ベルト9aを介して第4ステーションSdから漏洩した電荷によって駆動ローラ9b上に形成された電位をツェナダイオード9iで保持することが目的である。
表2に、1つあたり約360Vの電位を保持することができるツェナダイオードを直列に接続した個数、駆動ローラ9b上に発生する電位、及び「トリ足」、「端部トリ足」に対する効果の関係を示す。ここで、駆動ローラ9b上の電位とは、転写材Pが駆動ローラ9b上を通過している時の電位を示している。
Figure 2007025391
表2から、ツェナダイオードの接続数に応じて駆動ローラ9b上の電位が上昇し、又駆動ローラ9b上の電位が1000Vを超えたあたりから、「トリ足」、「端部トリ足」に対して効果が現れ始めているのがわかる。又、ツェナダイオードの数を5個以上に増やした場合においても駆動ローラ9b上に発生する電位は、いずれも1500Vと頭打ちとなった。これは、駆動ローラ9bと転写材搬送ベルト9aとの間での摩擦による帯電、あるいは転写材搬送ベルト9aを介して第4ステーションSdから漏洩した電荷によって駆動ローラ9b上に形成された電位が1500Vで頭打ちになっているためである。
以上のように、本実施例によれば、駆動ローラ9bと転写材搬送ベルト9aとの間での摩擦による帯電、あるいは転写材搬送ベルト9aを介して第4ステーションSdから漏洩した電荷によって駆動ローラ9b上に形成された電位をツェナダイオード9iで保持することによって、「トリ足」、「端部トリ足」を改善することが可能となった。
実施例3
次に、本発明の更に他の実施例について説明する。尚、本実施例における画像形成装置の基本的な構成は実施例1と同じである。従って、実施例1のものと同一又は相当する機能、構成を有する要素については同一符号を付して詳しい説明を省略し、本実施例にて特徴的な点について以下説明する。
本実施例では、第4ステーションSdからの転写バイアスを、一部、転写材搬送ベルト9aから転写材Pが分離される転写材分離部9gにおいて転写材搬送ベルト9aの裏面に位置する駆動ローラ9dに供給する。これにより、駆動ローラ9b上に電位を形成するために特別の外部電源を要することなく、駆動ローラ9b上に電位を持たせることを可能とする。
図4の回路図を参照して更に具体的に説明する。先ず、転写材P上にトナー像を転写する時、第4ステーションSdの転写ローラ5dに電源101より転写バイアスが印加される。このとき片整流であるダイオード102を用いて、電源101の転写バイアスを駆動ローラ9b側へ供給する。
図4に示すようにツェナダイオード105を介することで、駆動ローラ9b側に供給された電位を保持することが可能となる。本実施例では、ツェナダイオード105として電位を3.6kVまで保持できるものを使用した。又、図4に示すように接続された抵抗104は、ツェナダイオード105に急激な電流が流れないように保護抵抗として設けられており、本実施例では100kΩのものを用いた。
又、図4に示すように接続された抵抗106は、駆動ローラ9b上に溜まった電荷を逃がす役割を持っている。これは、例えば画像形成装置100のドアを開けた際に、駆動ローラ9b上に電荷が残っていないように設定することができる。本実施例では、抵抗106には1000MΩの抵抗値のものを用いた。
又、図4に示すように接続されたコンデンサー103を用いることにより、転写バイアスがオフになった場合においても、駆動ローラ9b上の電位を所要な時間分だけ保持することが可能となる。
次に、図5を参照して本実施例におけるシーケンスを説明する。本実施例では、プロセススピード(感光体ドラムの表面移動速度:周速度)が180mm/sであるため、転写材Pが転写ローラ5と感光体ドラム1との間で形成される転写ニップを通過するのに要する時間はおよそ1.6秒である。その一方で、転写材Pの搬送方向最下流の画像形成部である第4ステーションSdの転写ニップから駆動ローラ9b上までの距離は、本実施例では約40mm程度である。転写バイアスと同じタイミングで駆動ローラ9b上に電位を持たせた場合、図5において実線で示すように、転写材Pの搬送方向後端部における駆動ローラ9b上の電位は減衰する。このため、「トリ足」に対して効果が得られなくなる。従って、第4ステーションSdの転写バイアスがオフになってからも0.3秒ほど駆動ローラ9b上の電位を保持する必要がある。
そこで、本実施例では、コンデンサー103として容量が1000pFのものを用いる。これにより、図5において破線箇所で示すように、駆動ローラ9b上の電位を、第4ステーションSdの転写バイアスがオフとなるタイミングより0.3秒ほど保持できる。
表3に、駆動ローラ9b上に発生した電位と、「トリ足」、「端部トリ足」に対する効果の関係を示す。
Figure 2007025391
表3から、第4ステーションSdの転写バイアスの一部を、図4に示す回路を介して駆動ローラ9bに供給することで、駆動ローラ9b上に2.5kV以上の高い電位を持たせることが可能となり、「トリ足」及び「端部トリ足」のレベルが大幅に改善されていることがわかる。
以上のように、本実施例によれば、第4ステーションSdの転写バイアスの一部をツェナダイオード、コンデンサーなどを介して駆動ローラ9b側へ供給することで、外部電源を必要とすることなく駆動ローラ9bの表面に電位を持たせることができ、「トリ足」及び「端部トリ足」を抑制することが可能となる。
尚、本実施例では転写最下流ステーションである第4ステーションSdから駆動ローラ9b上にバイアスの供給を行ったが、その他の電源部からであっても、コンデンサーの容量を調節することで、転写材Pが駆動ローラ9b上を通過するまでの間電位を保持することが可能となる。
本発明を適用し得る画像形成装置の一例の概略断面図である。 実施例1における転写材搬送ベルトの駆動ローラの接続態様を説明するための概念図である。 実施例2における転写材搬送ベルトの駆動ローラの接続態様を説明するための概念図である。 実施例3に係る概略回路図である。 実施例3に係る時間及び電位のシーケンスを示す説明図である。 トリ足現象、端部トリ足現象を説明するためのイメージ図である。
符号の説明
1 感光体ドラム
2 帯電手段
3 露光手段
4 現像手段
5 転写ローラ
6 クリーニング手段
9 搬送手段
9a 転写材搬送ベルト
9b 駆動ローラ
9g 転写材分離部
9h バリスタ
9i ツェナダイオード
10 定着部
101 第4ステーションの転写バイアス電源
102 ダイオード
103 コンデンサー
104 保護抵抗
105 ツェナダイオード
106 抵抗
P 転写材
S ステーション(画像形成部)

Claims (4)

  1. トナー像を担持する像担持体と、転写材を担持搬送する転写材搬送ベルトと、を有し、前記像担持体上のトナー像は前記転写材搬送ベルトに担持された転写材に静電的に転写される画像形成装置において、
    前記転写材搬送ベルトから転写材が分離される転写材分離部の前記転写材搬送ベルト裏面に位置するベルト支持部材の少なくとも一部に、前記転写材分離部のベルト裏面に位置するベルト支持部材の表面電位を、少なくとも転写材が前記転写材分離部のベルト裏面に位置するベルト支持部材を通過する間保持する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 各々が前記像担持体を有する複数の画像形成部が直列に配置され、前記転写材搬送ベルトにより搬送される転写材に各画像形成部の各像担持体からトナー像が転写されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記転写材分離部の転写材搬送ベルト裏面に位置するベルト支持部材の少なくとも一部は、ツェナダイオードを介して接地されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記転写材分離部の転写材搬送ベルト裏面に位置するベルト支持部材の少なくとも一部は、バリスタを介して接地されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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JP2017142516A (ja) * 2017-03-23 2017-08-17 キヤノン株式会社 画像形成装置

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