JP2007039078A - 収納箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】 稜線部を切離した部分で正面板及び背面板に押圧力が負荷された際に、側面板が外側に傾倒し正面板が入込んで押潰された状態となるのを回避する収納箱を提供する。
【解決手段】 正面板14と側面板16との稜線部19を天面側部分で切離して、天面開口12と連続する正面取出し開口13を形成すると共に、稜線部19の切離し部分19aの基端部19bを繋いだ線を回動中心として回動することにより正面取出し開口13を開閉する正面開閉蓋20を、天面板18と連続して形成し、且つ側面板16の天面側縁部16aに連接する内フラップ21が、天面側縁部16aの幅領域Bよりも正面側に突出する正面側突出部21aを備えており、天面板18の差込みフラップ22を、背面板と内フラップ21との隙間23に差込んで、天面開口12及び正面取出し開口12を閉塞した際に、正面側突出部21aの突出端縁が正面開閉蓋20の先端部内側面に当接する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、収納箱に関し、特に、正面板及び背面板と、左右一対の側面板と、底面板と、天面板とを含む収納箱に関する。
各種の収容物を収容する収納箱として、例えば板紙や、薄いシート状の合成樹脂板からなる六面体形状、或いは六面体形状を基本形状とする収納箱が多用されている。これらの収納箱は、所望の展開形状を備えるように裁断した板紙等に折曲げ加工や接合加工等を施すことにより、正面板及び背面板と、左右一対の側面板と、底面板と、天面板とを含む中空箱形形状に容易に組立てることができる。また六面体形状或いはこれに近似する形状を備えることにより、当該収納箱に各種の収容物を収容してなる箱入り製品を、例えばダンボール箱に詰め込んだり、積層状態に並べて多数集積し、効率の良い運搬や陳列を行うことを可能にする。
このような収納箱では、当該収納箱や収容物の形態等によっては、収容物の使用時に開口面から収容物を取り出したり、開口面を再び閉塞する際の取扱性に劣る場合があることこから、このような収容物の取り出しや開口面の再封止を容易にするべく、収納箱に破断線を設けたり、摘み片や摘み片係止用の切り込みを設けた収納箱が種々提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2003−291948号公報 特開平9−193926号公報
一方、例えば縦長の収納箱に、例えばこれの正面板と略同形状のシート状或いは板状の収容物を複数積層した状態で収容したり、棒状の長い収容物を集積した状態で収容する場合、一般に、収納箱の一端面に設けられた開口面を、左右一対の側面板に連接する内フラップと、正面板と連接し、差込みフラップを有する開閉蓋とによって開閉しつつ、収容物の取出しが行われることになる。また、このような縦長の収納箱から収容物を取り出す際の取扱性を向上させるべく、例えば図7に示すように、正面板51と側面板52との稜線部53を天面開口54側の部分で切り離して、天面開口54と連続する正面取出し開口55を正面板51の上部に形成すると共に、天面開口54の開閉蓋である天面板56と連続して、正面取出し開口55を開閉する正面開閉蓋57を形成するようにした収納箱50が開発されている。
このような収納箱50では、例えば積層状態の収容物58を取り出す際に、天面開口54と正面取出し開口55とが連続する大きな開口を介して、収容物58を斜め方向に引き上げながらスムーズに取り出すことが可能になる一方で、例えば収容物58が減少した後に、天面板56及び正面開閉蓋57によってこれらの開口を閉塞した状態で、稜線部53が切り離された上部で正面板51及び背面板59の外側から挟み込むようにしながら収納箱50を把持すると、把持時の押圧力によって、一対の側面板52が外側に傾倒するように広がると共に、広がった側面板52の間に正面板51が入り込んで押し潰された状態となり、収納箱50を把持し難くなると共に、収納箱50の外観を損なう場合がある。
本発明は、正面板と側面板との稜線部が切り離された部分で正面板及び背面板の外側から押圧力が負荷された際に、一対の側面板が外側に傾倒して側面板の間に正面板が入り込んで押し潰された状態となるのを効果的に回避することのできる収納箱を提供することを目的とする。
本発明は、正面板及び背面板と、左右一対の側面板と、底面板と、天面板とを含む収納箱であって、前記正面板と前記側面板との稜線部を天面側の部分で切り離して、天面開口と連続する正面取出し開口を前記正面板に形成すると共に、前記稜線部の切り離し部分の基端部を繋いだ線を回動中心として回動することにより前記正面取出し開口を開閉する正面開閉蓋を、前記天面開口の開閉蓋である前記天面板と連続して形成し、且つ前記側面板の天面側縁部に連接する内フラップが、前記天面側縁部の幅領域よりも正面側に突出する正面側突出部を備えており、前記天面板に連接する差込みフラップを、前記背面板と前記内フラップとの間の隙間に差し込んで、前記天面開口及び前記正面取出し開口を前記開閉蓋及び前記正面開閉蓋によって閉塞した際に、前記正面側突出部の突出端縁が前記正面開閉蓋の先端部内側面に当接する収納箱を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の収納箱によれば、正面板と側面板との稜線部が切り離された部分で正面板及び背面板の外側から押圧力が負荷された際に、一対の側面板が外側に傾倒して側面板の間に正面板が入り込んで押し潰された状態となるのを効果的に回避することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る収納箱10は、図1及び図2に示すように、収容物として例えば液状物、粉粒物等を封入した板状のフィルム梱包物11を、複数枚積層した状態で収容すると共に、収容したフィルム梱包物11を、一枚一枚容易且つスムーズに取り出すことができるように、天面開口12に連続する正面取出し開口13を、正面板14の天面側に開閉可能に形成したものである。また、本実施形態の収納箱10は、正面板14と側面板16との稜線部19を切り離して正面取出し開口13を形成したことにより、当該切り離した稜線部19が構造上の弱点となって、天面開口12と正面取出し開口13とを閉塞した状態で正面板14及び背面板15の外側から押圧力が負荷された際に(図5参照)、一対の側面板16が外側に傾倒して広がるのを防止して、側面板16の間に正面板14が入り込んで押し潰された状態となるの効果的に回避する構造を備えるものである。
そして、本実施形態の収納箱10は、正面板14及び背面板15と、左右一対の側面板16と、底面板17と、天面板18とを含み、側面板16は略直方体形状の正面側と天面側の概ね半分を結ぶ三角形を切り欠いた台形形状をなし、収納箱10の立体形状は、略六面体形状における正面側の上半部分を側面形状が三角形の三角柱を切り欠いた多面体形状をなす。収納箱10は、正面板14と側面板16との稜線部19を天面側の部分で切り離して、天面開口12と連続する正面取出し開口13を正面板14に形成すると共に、稜線部19の切り離し部分19aの基端部19bを繋いだ線を回動中心として折れ曲がるように回動することにより正面取出し開口13を開閉する正面開閉蓋20を、天面開口12の開閉蓋である天面板18と連続して形成する。さらに、収納箱10は、側面板16の天面側縁部16aに連接する内フラップ21が、天面側縁部16aの幅領域B(図4(a),(b)参照)よりも正面側に突出する正面側突出部21aを備えており、天面板18に連接する差込みフラップ22を、背面板15と内フラップ21との間の隙間23に差し込んで、天面開口12及び正面取出し開口13を開閉蓋18及び正面開閉蓋20によって閉塞した際に(図5参照)、正面側突出部21aの突出端縁が正面開閉蓋20の先端部内側面に当接する(図6参照)ようになっている。尚、収納箱10は、前述の基端部19bを繋いだ線より上部分を、側面板16から切り欠く前述の三角形状とし、収納箱10の略六面体形状から切り欠く前述の三角柱とすることが好ましい。
ここで、上記記載における側面板16の天面側縁部16aの幅領域Bは、図4(a),(b)に示すように、側面板16の天面側縁部16aの両端を通り、組立時に背面板15と平行な面となる一対の面P,Pによって挟まれる領域であり、内フラップ21の正面側突出部21aは、この天面側縁部16aの幅領域Bから正面側にはみ出す部分であり、本実施形態では、略三角形状に突出している。
また、本実施形態の収納箱10は、稜線部19の切り離し部分19aの基端部19bを繋いだ線に沿って折り曲げ誘導線24が設けられており、この折り曲げ誘導線24をヒンジ部として正面開閉蓋20が回動するようになっている。
さらに、本実施形態の収納箱10は、側面板16の切り離し部分19aの基端部19bよりも天面側の三角形状部分25が、内側に略垂直に折り曲げられて開閉蓋載置台26を形成しており、この三角形状部分25の斜め折り曲げ線25aが、正面板14と側面板16との稜線部19の切り離し部分19aを構成するようになっている。
本実施形態では、収納箱10は、当該収納箱10の展開形状となるように例えば板紙を打ち抜いて形成されたシート材料27からなり、図3に示すように、このシート材料27に例えば半切れ線や罫線からなる折曲げ線28a,28bや、全切れ線からなる切込み線32等を適宜の位置に設けて、所望の中空立体形状に組み立てる作業を容易に行うことができるようになっている。すなわち、縦長の長方形の正面板14の両側には、縦方向折曲げ線28aを介して正面板14よりも幅の狭い縦長の長方形の側面板16が各々連設しており、一方の側面板16の側方には、縦方向折曲げ線28aを介して正面板14と略同形状の背面板15が連設している。また背面板15の側方には、縦方向折曲げ線28aを介して縦長帯状の接合片29が連設している。さらに、正面板14の下方には、横方向折曲げ線28bを介して第1底板片17aが連設していると共に、一対の側面板16の下方には横方向折曲げ線27bを介して第2底板片17bが各々連設しており、背面板15の下方には、横方向折曲げ線27bを介して第3底板片17cが連設している。これらの第1底板片17a、第2底板片17b、及び第3底板片17cは、収納箱10の組立て時に、互いに係合しつつ重なり合った状態で底面開口を覆うことにより、閉塞面としての底面板17を構成する。
また、本実施形態では、正面板14の上方には、開閉蓋折曲げ線30を介して天面開口12の開閉蓋としての天面板18が連設していると共に、さらに、差込み折曲げ線31を介して差込みフラップ22が連設している。正面板14には、正面開閉蓋20のヒンジ部となる折り曲げ誘導線24が、略中央上部を横断して設けられていると共に、この折り曲げ誘導線24よりも上方部分の側面板16との縦方向折曲げ線28aの延長部分が、切込み線32として切り込まれていて、収納箱10の組立て時に、正面板14と側面板16との稜線部19の切り離し部分19aを形成する。一対の側面板16には、正面板14の折り曲げ誘導線24の各々の端部と、側面板16の天面側縁部16aにおける正面板寄り中間部16bとを結んで、斜め折り曲げ線25aが設けられており、収納箱10の組立て時に、この斜め折り曲げ線25aの内側の三角形状部分25を側面板16に対して略垂直に折り曲げることにより、開閉蓋載置台26を形成できるようになっている。
そして、本実施形態では、斜め折り曲げ線25aが接続する正面板寄り中間部16bよりも外側部分における、一対の側面板16の天面側縁部16aに、内フラップ折り曲げ線33を介して内フラップ21が各々連設している。これらの内フラップ21は、図4(a),(b)に示すように、天面側縁部16aの幅領域Bよりも正面側に突出する正面側突出部21aを備えている。すなわち、内フラップ21は、正面側に傾いた、内フラップ折り曲げ線33を底辺とする略平行四辺形状に形成されることにより、天面側縁部16aの幅領域Bよりも正面側にはみ出す略三角形状の正面側突出部21aを有することになる。また、内フラップ21は、内フラップ折り曲げ線33を底辺とする正面側縁部21bと背面側縁部21cの両辺が平行であることが好ましいが、正面側縁部21bを概ね直線としつつ正面側縁部21bと背面側縁部21cの幅が、内フラップ折り曲げ線33の長さ、又は幅領域Bの幅(又は側面板16の天面側縁部16a)より長くならないことが好ましい。なお、本実施形態では、天面側縁部16aの正面板寄り中間部16bよりも正面側の内側部分は、収納箱10の組立て時に、側面板16から略垂直に折り曲げられて、開閉蓋載置台26として正面開閉蓋20と重ねて配置されることから、収納箱10の組立て後は、正面板寄り中間部16bよりも外側部分のみが側面板16の天面側縁部16aを構成するので、当該正面板寄り中間部16bよりも外側部分の天面側縁部16aのみが、幅領域Bを画定する天面側縁部16aとなる。そして、正面側突出部21aが幅領域Bから突出する角度θ(天面側縁部16aの正面側端部と、正面側突出部21aの突出先端部とを結んだ線と、面Pとの角度)は鋭角をなし、例えば5.0〜20度とすることが好ましい。また、正面側突出部21aの天面側縁部16aの幅領域Bからの突出長さsは、例えば2.0〜10mmとすることが好ましい。さらに、内フラップ21の天面側縁部16aからの長さは、収納箱10や収容物等の形態に応じて適宜設定することができる。
本実施形態の収納箱10は、上述のような構成のシート材料27を用いて容易に形成することができる。すなわち、例えば縦方向折曲げ線28aを挟んだ各両側部分を略垂直に折り曲げると共に、縦長帯状の接合片29を他方の側面板16の側縁部内側面に接合して、矩形断面の筒形状に組み付ける。しかる後に、横方向折曲げ線27bを介して第1底板片17a、第2底板片17b、及び第3底板片17cを折り曲げ、互いに係合させることにより、底面開口を覆って底面板17を形成し、図1に示すような、天面開口12及び正面取出し開口13が開閉可能な、フィルム梱包物11を収容する前の状態の箱体が組み立てられる。
次に、図2に示すように、箱体の内部に複数のフィルム梱包物11を積層状態で収容すると共に、斜め折り曲げ線25aを介して三角形状部分25を内側に折り曲げて開閉蓋載置台26を形成し、さらに内フラップ折り曲げ線33を介して内フラップ21を各々内側に折り曲げた後、折り曲げ誘導線24をヒンジ部として、正面開閉蓋20をこれに連設する天面板18や差込みフラップ22と共に回動させ、差込みフラップ22を背面板15と内フラップ21との間の隙間23に差し込むことにより、図5に示すような、内部にフィルム梱包物11を積層状態で収容した、好ましくは正面板14及び背面板15の幅が50〜150mm、側面板16の幅が30〜100mm、高さが100〜300mmとなった縦長形状を備える、矩形横断面形状の大きさが斜めに切り欠かれた上半部分で絞られた、本実施形態の収納箱10が形成されることになる。
そして、本実施形態の収納箱10によれば、フィルム梱包物11を一枚一枚取り出す際には、開閉蓋18と正面開閉蓋20とを開放して、天面開口12と正面取出し開口13とが連続する大きな開口を形成することにより、このような大きな取出し用の開口から、例えばフィルム梱包物11を斜め上方に引き上げるようにしながら容易且つスムーズに取り出して行くことが可能になる。
また、本実施形態の収納箱10によれば、例えばフィルム梱包物11が減少した後に、天面板18及び正面開閉蓋20によって天面開口12及び正面取出し開口13を閉塞した状態で、例えば正面板14の開閉蓋20と背面板15を外側から挟み込むようにしながら収納箱10を把持して、これらの外側から押圧力が負荷された場合でも(図5参照)、このような押圧力によって、一対の側面板16が外側に傾倒して側面板16の間に正面板14の正面開閉蓋20が入り込んで押し潰された状態となるのを効果的に回避することが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、側面板16の天面側縁部16aに連接する内フラップ21が、天面側縁部16aの幅領域Bよりも正面側に突出する正面側突出部21aを備えており、天面板18に連接する差込みフラップ22を、背面板15と内フラップ21との間の隙間23に差し込んで、天面開口12及び正面取出し開口13を開閉蓋18及び正面開閉蓋20によって閉塞した際に、図6に示すように、正面側突出部21aの突出端縁が正面開閉蓋20の先端部内側面に当接することになる。したがって、本実施形態の収納箱10によれば、例えば背面板15及び正面開閉蓋20を把持してこれらの外側から押圧力が負荷された際に、正面開閉蓋20が正面側突出部21aを介して内フラップ21を内側に回動するように押し付け、これに伴って側面板16が、特に天面開口12と近接する部位において内側に傾倒することになるので(図6の破線参照)、一対の側面板16が外側に傾倒するのを防止し、側面板16の間に正面板14の正面開閉蓋20が入り込んで押し潰された状態となるのを効果的に回避することが可能になる。また負荷される押圧力を両側の側面板16によって支持することも可能になり、これによって収納箱10を把持し易くしたり、収納箱10の外観を損わないようにすることが可能になる。
さらに、内フラップ21の背面側縁部21cが正面側縁部21bと略平行、又は内フラップ21の先端に向けてやや幅狭に形成されているので、例えば、背面板15及び正面開閉蓋20を把持してこれらの外側から押圧力が負荷された際に、その押圧力は、正面開閉蓋20から正面側突出部21aに伝達され、正面開閉蓋20を正面側突出部21aの直線状の正面側縁部21bによって支持することができる。
さらに、本実施形態の収納箱10によれば、側面板16の三角形状部分25が、内側に折り曲げられて開閉蓋載置台26を形成するようになっており、閉塞時に正面開閉蓋20が開閉蓋載置台26の外側から重なるように配置されるので、開閉蓋載置台26によっても押圧力が支持されて、収納箱10が押し潰されるのをさらに効果的に回避することが可能になると共に、収納箱10をさらに把持し易くし、また収納箱10の外観を容易に保持することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、収納箱は板紙からなるものである必要は必ずしもなく、例えば厚みが0.1〜1.0mm程度の合成樹脂からなる薄板状のシート材料や、その他の保形剛性を備えるシート材料からなるものであっても良い。また、収納箱は、縦長形状を備えるものである必要は必ずしもなく、収容される収容物は、板状又はシート状の収容物の他、棒状の長い収容物等、その他の種々の形状の収容物であっても良い。さらに、内フラップの正面側突出部は、略三角形状に突出するものである必要は必ずしもなく、単に突起状に突出するものであっても良い。さらにまた、稜線部の切り離し部分の基端部を繋いだ線に沿って折り曲げ誘導線を設ける必要は必ずしもなく、稜線部の切り離し部分が稜線全体にしめる範囲は半分以上あっても、25%程度であっても良く、必ずしも半分である必要はない。また図7に示すような側面板に開閉蓋載置台を形成するための三角形状部分を備えていない収容箱において、側面板の天面側縁部と連設する内フラップに、天面側縁部の幅領域よりも正面側に突出する正面側突出部を設けて、本発明の収容箱とすることもできる。
本発明の好ましい一実施形態に係る収納箱の、収容物を収容する前の状態を示す斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る収納箱の、収容物を収容して開閉蓋及び正面開閉蓋を閉塞する前の状態を示す斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る収納箱を形成するための板紙の展開図平面図である。 (a)及び(b)は、図3のA部拡大平面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る収納箱の、収容物を収容して開閉蓋及び正面開閉蓋を閉塞しした状態を示す斜視図である。 開閉蓋及び正面開閉蓋の閉塞時に、内フラップの正面側突出部の突出端縁が正面開閉蓋の先端部内側面に当接した状態を説明する図5のB−Bに沿った断面図である。 従来の正面取出し開口を備える収納箱を例示する斜視図である。
符号の説明
10 収納箱
11 フィルム梱包物(収容物)
12 天面開口
13 正面取出し開口
14 正面板
15 背面板
16 側面板
16a 側面板の天面側縁部
17 底面板
18 天面板(開閉蓋)
19 稜線部
19a 稜線部の切り離し部分
19b 切り離し部分の基端部
20 正面開閉蓋
21 内フラップ
21a 内フラップの正面側突出部
21b 内フラップの正面側縁部
21c 内フラップの背面側縁部
22 差込みフラップ
23 背面板と内フラップとの間の隙間
24 折り曲げ誘導線
25 三角形状部分
25a 斜め折り曲げ線
26 開閉蓋載置台
27 シート材料
33 内フラップ折り曲げ線
B 天面側縁部の幅領域幅領域B
θ 内フラップの正面側突出部が幅領域から突出する角度

Claims (4)

  1. 正面板及び背面板と、左右一対の側面板と、底面板と、天面板とを含む収納箱であって、
    前記正面板と前記側面板との稜線部を天面側の部分で切り離して、天面開口と連続する正面取出し開口を前記正面板に形成すると共に、前記稜線部の切り離し部分の基端部を繋いだ線を回動中心として回動することにより前記正面取出し開口を開閉する正面開閉蓋を、前記天面開口の開閉蓋である前記天面板と連続して形成し、
    且つ前記側面板の天面側縁部に連接する内フラップが、前記天面側縁部の幅領域よりも正面側に突出する正面側突出部を備えており、
    前記天面板に連接する差込みフラップを、前記背面板と前記内フラップとの間の隙間に差し込んで、前記天面開口及び前記正面取出し開口を前記開閉蓋及び前記正面開閉蓋によって閉塞した際に、前記正面側突出部の突出端縁が前記正面開閉蓋の先端部内側面に当接する収納箱。
  2. 前記稜線部の切り離し部分の基端部を繋いだ線に沿って折り曲げ誘導線が設けられており、該折り曲げ誘導線をヒンジ部として正面開閉蓋が回動する請求項1記載の収納箱。
  3. 前記側面板の前記切り離し部分の基端部よりも天面側の三角形状部分が、内側に略垂直に折り曲げられて開閉蓋載置台を形成しており、該三角形状部分の折り曲げ線が、前記稜線部の切り離し部分を構成する請求項1又は2に記載の収納箱。
  4. 前記内フラップの正面側縁部が略直線状をなし、前記内フラップの背面側縁部と略平行又は先端で幅狭をなす請求項1〜3のいずれかに記載の収納箱。
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