JP2007038977A - サスペンション構造 - Google Patents

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憲司 相良
Michito Hirahara
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Abstract

【課題】 車両の乗り心地を向上可能なサスペンション構造を提供する。
【解決手段】 車輪Wを回転自在に支持するハブ1と、ハブ1と車体6とを連結する連結部材2と、ハブ1と車体6とを連結する複数のリンク4を備えたサスペンション構造において、連結部材2を車体6へ取り付ける取付け部8を、車幅方向外側から車幅方向内側へ向かうにつれて車両前後方向前方から車両前後方向後方へ向かうように車幅方向から傾斜している回動軸R1周りに回動可能に形成するとともに、回動軸R1方向に移動可能に形成し、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位するにつれて、各リンク4によって車輪Wのトー角変化が生じた際に、取付け部8を回動軸R1周りに回動させるとともに回動軸R1方向に移動させて、車輪WのホイールセンタWCTを車両前後方向後方に変位させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、車両の乗り心地を向上可能なサスペンション構造に関する。
従来から、車両の走行時に、路面の凹凸等に起因して車輪に入力される衝撃を吸収することにより、車両の乗り心地を向上させることが可能なサスペンション構造として、例えば、特許文献1に記載されているサスペンション構造がある。このサスペンション構造は、車輪に連結されるとともに車輪の車両前後方向前方に延びるトレーリングアームの前端を、トレーリングアームの前端を上下方向に移動可能なアクチュエータを介して、車体に連結している。
このサスペンション構造では、車両の走行時に、路面の凹凸等に起因して車輪のホイールセンタに上下方向への変位が生じると、この変位に応じて、アクチュエータを駆動させ、トレーリングアームの前端を上下方向に移動させる。そして、トレーリングアームの前端を上下方向に移動させることにより、車輪のホイールセンタの変位軌跡が路面の法線と成す軌跡傾角を増加させ、車輪に入力される衝撃を吸収して、車両の乗り心地を向上させている。
特開平10−217735号公報(図1)
しかしながら、特許文献1に記載のサスペンション構造では、既存のサスペンション構造にアクチュエータを追加しているため、アクチュエータを配置するスペースを確保するために、車両レイアウトを変更する必要がある。
また、アクチュエータを駆動させるための動力源や、アクチュエータを制御するコントローラ等が必要となるため、コスト及び質量が増加してしまう。
また、トレーリングアームの前端を上下方向に移動させるためには、フロアの下方にトレーリングアームの遥動スペースを確保する必要があるため、車室空間の縮小やフロア高さの上昇等、車両レイアウトを変更する必要がある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、車両レイアウトの変更を必要とせずに、車両の乗り心地を向上可能なサスペンション構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、車輪が上方へ変位するにつれて車輪のトー角を変化させるトー角変化手段と、前記車輪にトー角の変化が生じることにより車輪を車両前後方向に変位させる変位手段と、を備えることを特徴とするサスペンション構造を提供するものである。
本発明によれば、車両の走行時に車輪に衝撃が入力されると、車輪が上方へ変位するにつれて、トー角変化手段によって車輪のトー角が変化し、変位手段によって車輪が車両前後方向に変位する。その結果、車輪のホイールセンタが、上方及び車両前後方向に変位することとなり、車輪に入力される衝撃が吸収されるため、車両の乗り心地を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第一実施形態の構成を説明する。
図1中に示すように、本実施形態のサスペンション構造は、ハブ1と、連結部材2と、複数のリンク4を備えている。
ハブ1は、車輪Wを回転自在に支持する車輪支持部材を形成している。
連結部材2は、車両前後方向に延在する棒状部材によって形成され、ハブ1と車体6とを連結しており、車両前後方向前方側の端部2aが、取付け部8を介して車体6に連結され、車両前後方向後方側の端部2bがハブ1に連結されている。
取付け部8は、車輪WのホイールセンタWCTよりも車両前後方向前方に配置され、内筒部材(図示せず)と、外筒部材10と、弾性部材(図示せず)を備えている。内筒部材は、車体6に対して回動軸R1周りに回動可能に取り付けられており、外筒部材10には、連結部材2の車両前後方向前方側の端部2aが結合されている。弾性部材は、回動軸R1方向に伸縮可能に形成されており、内筒部材と外筒部材10とを回動軸R1方向に相対移動可能に連結している。取付け部8の回動軸R1は、車幅方向外側から車幅方向内側へ向かうにつれて、車両前後方向前方から車両前後方向後方へ向かうように車幅方向から傾斜している。すなわち、連結部材2が車両幅方向内側に変位すると、弾性部材が回動軸R1方向に伸張し、内筒部材と外筒部材10とが回動軸R1方向に相対移動して、外筒部材10が車両幅方向内側に変位するとともに、回動軸R1の傾斜に沿って車両前後方向後方に変位して、連結部材2が車両前後方向後方に変位する。したがって、連結部材2と取付け部8は、後述するように、各リンク4によって車輪Wのトー角変化が生じることにより、車輪WのホイールセンタWCTを車両前後方向後方に変位させる変位手段を形成している。
各リンク4は、ハブ1と車体6とを連結しており、車幅方向に延在する棒状部材によって形成され、車輪WのホイールセンタWCTが上方へ変位するにつれて、車輪Wのトー角をトーインに変化させるトー角変化手段を形成している。また、各リンク4は、車両前後方向前方に配置されるフロントロアリンク4aと、車両前後方向後方に配置されるリアロアリンク4bと、フロントロアリンク4a及びリアロアリンク4bよりも上方に配置されるアッパーリンク(図示せず)から構成されている。
ここで、図2を参照して、車輪Wと各リンク4との関係について説明する。なお、図2は、車輪Wと各リンク4との関係を示した概念図であり、図2(a)は車輪W及び各リンク4を車両前後方向前方から見た状態を示し、図2(b)は車輪W及び各リンク4を上方から見た状態を示している。
図2(a)中に示されているように、フロントロアリンク4aとリアロアリンク4bは、互いに長さが異なっているとともに、車両前後方向前方から見て、車輪Wに対して異なる角度で傾斜している。フロントロアリンク4a及びリアロアリンク4bと、アッパーリンク4cとは、それぞれ、車輪W側の端部が、車両前後方向前方から見て、車輪Wに対して異なる位置でハブ1に連結されている。また、図2(a)中に示されているように、フロントロアリンク4a、リアロアリンク4b、アッパーリンク4cは、それぞれ、車輪W側の端部が、上方から見て、車輪Wに対して異なる位置でハブ1に結合されている。
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態の作用・効果について説明する。
図3に示すように、車両の前進時に、路面の凹凸等に起因して、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位、すなわち、車輪WのホイールセンタWCTが、図3中に破線で示す位置から上方に変位して、一点鎖線で示す位置を通過して実線で示す位置へ変位するにつれて、各リンク4によって、図4に示すように、車輪Wのトー角がトーインに変化、すなわち、車輪Wのトー角が、図4(a)の状態から図4(b)の状態を介して図4(c)の状態へ変化する。これは、フロントロアリンク4aとリアロアリンク4bが、互いに長さが異なっているとともに、車輪Wに対して異なる角度で傾斜しているため、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位すると、フロントロアリンク4aとリアロアリンク4bが、互いに異なる軌跡で円弧運動を行うためである。なお、図3中では、各リンク4の図示を省略している。また、図4中では、アッパーリンク4cの図示を省略している。
ここで、取付け部8に備えられた内筒部材は、車体6に対して回動軸R1周りに回動可能に取り付けられているため、図3中に示されているように、車輪WのホイールセンタWCTが上方へ変位して、連結部材2の車両前後方向後方側の端部2bが上方に変位すると、内筒部材が回動軸R1周りに回動して、連結部材2全体が上方に移動する。
また、車輪Wのトー角がトーインに変化すると、連結部材2の車両前後方向後方側の端部2bが車幅方向内側に変位して、外筒部材10が車幅方向内側へ移動する。このとき、取付け部8に備えられた弾性部材12は、回動軸R1方向へ伸縮可能であり、取付け部8の回動軸R1は、車幅方向外側から車幅方向内側へ向かうにつれて、車両前後方向前方から車両前後方向後方へ向かうように車幅方向から傾斜しているため、外筒部材10が、取付け部8の回動軸R1に沿って車幅方向内側へ移動するとともに、車両前後方向後方へ移動する。
外筒部材10が取付け部8の回動軸R1に沿って車幅方向内側へ移動するとともに、車両前後方向後方へ移動すると、この移動によって連結部材2全体が車両前後方向後方へ押されるため、車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位する。
車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位すると、車輪WのホイールセンタWCTは、図3中に示すように、上方への変位に伴って車両前後方向後方に変位することとなる。すなわち、ホイールセンタWCTが、下方且つ車両前後方向前方から上方且つ車両前後方向後方へ延在する変位軌跡WLに沿って、下方且つ車両前後方向前方から上方且つ車両前後方向後方へ変位するため、車輪Wに入力された衝撃が吸収され、車両の乗り心地が向上する。
車輪WのホイールセンタWCTが上方及び車両前後方向後方に変位して、車輪Wに入力された衝撃が吸収されると、内筒部材が回動軸R1周りに回動するとともに、弾性部材12が回動軸R1方向に収縮する。そして、連結部材2の車両前後方向後方側の端部2bが下方に移動するとともに、弾性部材12の形状が元の形状に復元して、連結部材2が通常時の位置、すなわち、図3中に破線で示した位置及び図4(a)に示す位置に戻り、車輪WのホイールセンタWCTが、通常時の位置、すなわち、図3中に破線で示した位置及び図4(a)に示す位置に戻る。
したがって、本実施形態のサスペンション構造であれば、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位するにつれて、車輪Wのトー角がトーインに変化することにより、車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位する。このため、車両の前進時に、路面の凹凸等に起因して、車輪Wに衝撃が入力され、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位すると、車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位する。その結果、車輪WのホイールセンタWCTが、上方への変位に伴って車両前後方向後方に変位することとなり、車輪Wに入力された衝撃が吸収されるため、車両の乗り心地を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のサスペンション構造であれば、既存のサスペンション構造に、アクチュエータ等の動力源を必要とする構成を追加せずに、車両の乗り心地を向上させることが可能となる。その結果、車両レイアウトの変更を必要とせずに、車両の乗り心地を向上させることが可能となる。また、アクチュエータを駆動させるための動力源や、アクチュエータを制御するコントローラ等を必要としないため、車両コスト及び車両重量の増加を防止することが可能となる。
さらに、本実施形態のサスペンション構造であれば、連結部材2の車両前後方向前方側の端部2aが上下方向へ変位することが無いため、連結部材2全体の上下方向への移動スペースを確保するために、新たに空間を確保する必要が無い。その結果、車室空間の縮小やフロア高さの上昇等、車両レイアウトの変更を必要とせずに、車両の乗り心地を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のサスペンション構造であれば、車体6への連結部材2の取り付け位置の上下方向の高さが制限されないため、車両レイアウトを変更せずに、車両の乗り心地を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のサスペンション構造であれば、トー角変化手段を、ハブ1と車体6とを連結する複数のリンク4によって形成したため、車輪Wのトー角をトーインに変化させるために、アクチュエータ等の動力源を必要とする構成を必要としない。その結果、既存のサスペンション構造に、アクチュエータ等の動力源を必要とする構成を追加せずに、車両の乗り心地を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のサスペンション構造であれば、取付け部8が、回動軸R1周りに回動可能な内筒部材と、回動軸R1方向に伸縮可能に形成された弾性部材12を備えているため、車輪Wに入力された衝撃が吸収されると、内筒部材が回動軸R1周りに回動するとともに、弾性部材12が回動軸R1方向に収縮して、車輪WのホイールセンタWCTが通常時の位置に戻る。その結果、車輪WのホイールセンタWCTの変位が通常時の走行に与える影響を、最小限に抑えることが可能となり、車両の走行性能が向上する。
なお、本実施形態のサスペンション構造では、トー角変化手段を複数のリンク4によって形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、トー角変化手段の構成は、車輪Wのホイールセンタが上方へ変位すると、車輪Wのトー角をトーインに変化させることが可能な構成であればよい。
また、本実施形態のサスペンション構造では、フロントロアリンク4aとリアロアリンク4bの構成を、互いに長さが異なっているとともに、車両前後方向前方から見て、車輪Wに対して異なる角度で傾斜している構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、フロントロアリンク4aとリアロアリンク4bを、互いに長さが異なるとともに、車輪Wに対して同一の角度で傾斜している構成としてもよい。また、フロントロアリンク4aとリアロアリンク4bを、互いに長さが同一であるとともに、車輪Wに対して異なる角度で傾斜している構成としてもよい。
さらに、本実施形態のサスペンション構造では、フロントロアリンク4aとリアロアリンク4bの構成を、車両前後方向前方から見て、車輪Wに対して異なる角度で傾斜している構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、フロントロアリンク4aとリアロアリンク4bの構成を、車幅方向から見て、車輪Wに対して異なる角度で傾斜している構成としてもよい。また、フロントロアリンク4aとリアロアリンク4bの構成を、上下方向から見て、車輪Wに対して異なる角度で傾斜している構成としてもよい。
また、本実施形態のサスペンション構造では、複数のリンク4を、フロントロアリンク4a、リアロアリンク4b、アッパーロアリンク4cの三つのリンクから構成したが、これに限定されるものではない。すなわち、複数のリンク4は、二つのリンクから構成してもよく、四つ以上のリンクから構成してもよい。いずれの場合も、複数のリンク4のうち、少なくとも二つのリンクは、互いに長さが異なっているとともに、車輪Wに対して異なる角度で傾斜している構成とするか、フロントロアリンク4aとリアロアリンク4bを、互いに長さが異なるとともに、車輪Wに対して同一の角度で傾斜している構成とするか、フロントロアリンク4aとリアロアリンク4bを、互いに長さが同一であるとともに、車輪Wに対して異なる角度で傾斜している構成としてもよい。
また、本実施形態のサスペンション構造では、取付け部8を、内筒部材、外筒部材10及び弾性部材12を備えた構成としたが、これに限定されるものではなく、弾性部材12のみによって、取付け部8を構成してもよい。この場合、弾性部材12の外周面に、連結部材2の他方の端部2bを取り付ける。
また、本実施形態のサスペンション構造では、取付け部8を、車輪WのホイールセンタWCTよりも車両前後方向前方に配置したが、これに限定されるものではなく、取付け部8を、車輪WのホイールセンタWCTよりも車両前後方向後方に配置してもよい。この場合、トー角変化手段及び変位手段を、車両の後退時に、路面の凹凸等に起因して、車輪Wに衝撃が入力され、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位すると、車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向前方へ変位する構成とする。
次に、本発明の第二実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図5を参照して、本実施形態の構成を説明する。
図5中に示すように、本実施形態のサスペンション構造の構成は、トー角変化手段及び変位手段の構成を除き、上述した第一実施形態と同様の構成となっている。すなわち、本実施形態のトー角変化手段は、車輪Wのホイールセンタが上方へ変位するにつれて、車輪Wのトー角をトーアウトに変化させる。また、本実施形態の変位手段は、取付け部8の回動軸R1が、車幅方向外側から車幅方向内側へ向かうにつれて、車両前後方向後方から車両前後方向前方へ向かうように車幅方向から傾斜している。
次に、図6及び図7を参照して、本実施形態の作用・効果について説明する。
図6に示すように、車両の前進時に、路面の凹凸等に起因して、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位、すなわち、車輪WのホイールセンタWCTが、図6中に破線で示す位置から上方に変位して、実線で示す位置へ変位するにつれて、各リンク4によって、図7に示すように、車輪Wのトー角がトーアウトに変化、すなわち、車輪Wのトー角が、図7(a)の状態から図7(b)の状態へ変化する。なお、図6中では、各リンク4の図示を省略している。また、図7中では、アッパーリンク4cの図示を省略している。
ここで、取付け部8に備えられた内筒部材は、車体6に回動軸R1周りに回動可能に取り付けられているため、図6中に示されているように、車輪WのホイールセンタWCTが上方へ変位して、連結部材2の車両前後方向後方側の端部2bが上方に変位すると、内筒部材が回動軸R1周りに回動して、連結部材2全体が上方に移動する。
また、車輪Wのトー角がトーアウトに変化すると、連結部材2の車両前後方向後方側の端部2bが車幅方向外側に変位して、外筒部材10が車幅方向外側へ移動する。このとき、取付け部8に備えられた弾性部材12は、回動軸R1方向へ伸縮可能であり、取付け部8の回動軸R1は、車幅方向外側から車幅方向内側へ向かうにつれて、車両前後方向後方から車両前後方向前方へ向かうように車幅方向から傾斜しているため、外筒部材10が、取付け部8の回動軸R1に沿って車幅方向外側へ移動するとともに、車両前後方向後方へ移動する。
外筒部材10が取付け部8の回動軸R1に沿って車幅方向外側へ移動するとともに、車両前後方向後方へ移動すると、この移動によって連結部材2全体が車両前後方向後方へ押されるため、車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位する。
車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位すると、車輪WのホイールセンタWCTは、図6中に示すように、上方への変位に伴って車両前後方向後方に変位することとなる。すなわち、ホイールセンタWCTが、下方且つ車両前後方向前方から上方且つ車両前後方向後方へ延在する変位軌跡WLに沿って、下方且つ車両前後方向前方から上方且つ車両前後方向後方へ変位するため、車輪Wに入力された衝撃が吸収され、車両の乗り心地が向上する。
したがって、本実施形態のサスペンション構造であれば、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位するにつれて、車輪Wのトー角がトーアウトに変化することにより、車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位する。このため、車両の前進時に、路面の凹凸等に起因して、車輪Wに衝撃が入力され、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位すると、車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位する。その結果、車輪WのホイールセンタWCTが、上方への変位に伴って車両前後方向後方に変位することとなり、車輪Wに入力された衝撃が吸収されるため、車両の乗り心地を向上させることが可能となる。
その他の作用・効果は、上述した第一実施形態と同様である。
次に、本発明の第三実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図8から図10を参照して、本実施形態の構成を説明する。
図8中に示すように、本実施形態のサスペンション構造の構成は、変位手段の構成を除き、上述した第一実施形態と同様の構成となっている。
以下、本実施形態の変位手段の構成について説明する。
本実施形態の変位手段は、車体6に連結される第一連結部材をなすトレーリングアーム14と、ハブ1に連結される第二連結部材16と、トレーリングアーム14の車両前後方向後方側の端部14bと第二連結部材16の車両前後方向前方側の端部16aとを結合する結合部18を備えている。トレーリングアーム14の中心軸線CLTは、車幅方向外側から車幅方向内側へ向かうにつれて車両前後方向後方から車両前後方向前方へ向かうように車幅方向から傾斜している。トレーリングアーム14の車両前後方向前方側の端部14aは、取付け部20を介して車体6に取り付けられており、第二連結部材16の車両前後方向後方側の端部16bは、ハブ1に結合されている。
取付け部20は、例えば、ボールジョイント等の自在継手によって形成されており、車体6への取付け点Pを回転中心として、点周りで回転可能となっている。結合部18は、上下方向へ延在する回動軸R2周りに回転可能に形成されている。また、取付け部20及び結合部18は、車輪WのホイールセンタWCTよりも車両前後方向前方に配置されている。
以下、図9を参照して、結合部18の構成を詳述する。
図9中に示すように、結合部18は、外筒部材10と、制振部材22と、滑り部材24と、内筒部材26を備えている。外筒部材10は、トレーリングアーム14の車両前後方向後方側の端部14bが連結されている。制振部材22は、円筒形状をなすゴム等の弾性体によって形成されており、外筒部材10の内側に配置され、車輪Wからトレーリングアーム14と第二連結部材16との間に伝達される振動を低減する。滑り部材24は、例えば、滑り軸受によって形成されており、制振部材22の内側に配置され、トレーリングアーム14と第二連結部材16との間に生じる摩擦を低減する。内筒部材26は、滑り部材24の内側に配置され、上下方向に貫通する貫通孔28を有しており、この貫通孔28は、第二連結部材16の車両前後方向前方側の端部16aに設けられた取付け孔30と、上下方向から見て重なっている。そして、取付け孔30に挿通されたボルト32の先端が貫通孔28内に挿通されることにより、結合部18は、回動軸R2周りに回転可能となっている。
また、図10に示すように、車輪WのホイールセンタWCT、取付け点P、結合部18の中心点BCTは、車幅方向から見て同一直線状に配置されている。
次に、図10及び図11を参照して、本実施形態の作用・効果について説明する。
図10に示すように、車両の前進時に、路面の凹凸等に起因して、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位、すなわち、車輪WのホイールセンタWCTが、図10中に破線で示す位置から上方に変位して、実線で示す位置へ変位するにつれて、各リンク4によって、図11に示すように、車輪Wのトー角がトーインに変化、すなわち、車輪Wのトー角が、図11(a)の状態から図11(b)の状態へ変化する。なお、図10中では、各リンク4の図示を省略している。また、図11中では、アッパーリンク4cの図示を省略している。
ここで、取付け部20は、取付け点Pを回転中心に点周りに回転可能に形成されているため、図10中に示されているように、車輪WのホイールセンタWCTが上方へ変位して、第二連結部材16の車両前後方向後方側の端部16bが上方に移動すると、取付け部20は、取付け点Pを回転中心に点周りに回転し、トレーリングアーム14、結合部18、第二連結部材16が上方に移動する。
また、車輪Wのトー角がトーインに変化すると、第二連結部材16の車両前後方向後方側の端部16bが車幅方向外側に変位するとともに、第二連結部材16の車両前後方向前方側の端部16aが車幅方向内側に変位する。このとき、結合部18は回動軸R2周りに回動可能に形成されており、取付け部20が、取付け点Pを回転中心に点周りに回転可能に形成されているため、結合部18の中心点BCTの変位軌跡DLは、車体6と取付け部20との取付け点Pを中心とした円弧軌跡となる。そして、第二連結部材16の車両前後方向前方側の端部16aが車幅方向内側に変位することにより、結合部18は変位軌跡DLに沿って車幅方向内側へ移動し、トレーリングアーム14の車両前後方向後方側の端部14bが車幅方向内側へ移動する。
トレーリングアーム14の車両前後方向後方側の端部14bが車幅方向内側へ移動すると、この移動によって結合部18が車両前後方向後方へ押され、第二連結部材16全体が車両前後方向後方へ押されるため、車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位する。
車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位すると、車輪WのホイールセンタWCTは、図10中に示すように、上方への変位に伴って車両前後方向後方に変位することとなる。すなわち、ホイールセンタWCTが、下方且つ車両前後方向前方から上方且つ車両前後方向後方へ延在する変位軌跡WLに沿って、下方且つ車両前後方向前方から上方且つ車両前後方向後方へ変位するため、車輪Wに入力された衝撃が吸収され、車両の乗り心地が向上する。
したがって、本実施形態のサスペンション構造であれば、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位するにつれて、車輪Wのトー角がトーインに変化することにより、車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位する。このため、車両の前進時に、路面の凹凸等に起因して、車輪Wに衝撃が入力され、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位すると、車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位する。その結果、車輪WのホイールセンタWCTが、上方への変位に伴って車両前後方向後方に変位することとなり、車輪Wに入力された衝撃が吸収されるため、車両の乗り心地を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のサスペンション構造であれば、結合部18が、車輪Wからトレーリングアーム14と第二連結部材16との間に伝達される振動を低減する制振部材22を備えているため、車輪Wから車体6に伝達される振動が低減され、車両の乗り心地を更に向上させることが可能となる。
さらに、本実施形態のサスペンション構造であれば、結合部18が、トレーリングアーム14と第二連結部材16との間に生じる摩擦を低減する滑り部材24を備えているため、結合部18の耐久性が向上し、車両のメンテナンスコストを低下させることが可能となる。また、滑り部材24によって、結合部18が回動軸R2周りに回動した際に、制振部材22にこじれが生じることが防止されるため、結合部18の耐久性が向上し、車両のメンテナンスコストを低下させることが可能となる。
また、本実施形態のサスペンション構造であれば、車輪WのホイールセンタWCT、取付け点P、結合部18の中心点BCTが、車幅方向から見て同一直線状に配置されているため、結合部18にこじれが生じることが防止される。その結果、結合部18の耐久性が向上し、車両のメンテナンスコストを低下させることが可能となる。また、車輪Wにワインドアップ振動が生じることが防止されるため、車両の乗り心地を更に向上させることが可能となる。
その他の作用・効果は、上述した第一実施形態と同様である。
なお、本実施形態のサスペンション構造では、結合部18の構成を、滑り部材24及び制振部材22を備えた構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、図12及び図13に示すように、制振部材22のみを備えた構成としてもよい。また、特に図示しないが、結合部18の構成を、滑り部材24のみを備えた構成としてもよい。さらに、結合部18の構成を、滑り部材24及び制振部材22を備えていない構成としてもよい。
また、本実施形態のサスペンション構造では、取付け部20を自在継手によって形成したが、これに限定されるものではなく、取付け部20を、例えば、弾性部材を有するブッシュによって形成してもよい。すなわち、取付け部20の構成は、取付け点Pを回転中心として、点周りで回転可能な構成であればよい。
さらに、本実施形態のサスペンション構造では、取付け部20の回転中心を、車体6への取付け点Pとしたが、これに限定されるものではなく、取付け部20に、取付け点P以外の回転中心を設定してもよい。
また、本実施形態のサスペンション構造では、車輪WのホイールセンタWCT、取付け点P、結合部18の中心点BCTを、車幅方向から見て同一直線状に配置したが、これに限定されるものではない。すなわち、車輪WのホイールセンタWCT、取付け点P、結合部18の中心点BCTが、車幅方向から見て同一直線状に配置されなくともよい。
また、本実施形態のサスペンション構造では、車輪WのホイールセンタWCT、取付け点P、結合部18の中心点BCTを、車幅方向から見て同一直線状に配置したが、これに限定されるものではない。すなわち、車輪WのホイールセンタWCTと車幅方向から見て同一直線状に配置されるのは、取付け部20のうちどの点でもよく、結合部18のうちどの点でもよい。
また、本実施形態のサスペンション構造では、取付け部20及び結合部18を、車輪WのホイールセンタWCTよりも車両前後方向前方に配置したが、これに限定されるものではなく、取付け部20及び結合部18を、車輪WのホイールセンタWCTよりも車両前後方向後方に配置してもよい。この場合、トー角変化手段及び変位手段を、車両の後退時に、路面の凹凸等に起因して、車輪Wに衝撃が入力され、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位すると、車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向前方へ変位する構成とする。
次に、本発明の第四実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図14を参照して、本実施形態の構成を説明する。
図14中に示すように、本実施形態のサスペンション構造の構成は、トレーリングアーム14及びトー角変化手段の構成を除き、上述した第三実施形態と同様の構成となっている。すなわち、本実施形態のトレーリングアーム14は、トレーリングアーム14の中心軸線CLTが、車幅方向外側から車幅方向内側へ向かうにつれて車両前後方向前方から車両前後方向後方へ向かうように車幅方向から傾斜している。なお、本実施形態のトー角変化手段の構成は、上述した第二実施形態と同様であるため、説明は省略する。
次に、図15及び図16を参照して、本実施形態の作用・効果について説明する。
図15に示すように、車両の前進時に、路面の凹凸等に起因して、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位、すなわち、車輪WのホイールセンタWCTが、図15中に破線で示す位置から上方に変位して、実線で示す位置へ変位するにつれて、各リンク4によって、図16に示すように、車輪Wのトー角がトーアウトに変化、すなわち、車輪Wのトー角が、図16(a)の状態から図16(b)の状態へ変化する。なお、図15中では、各リンク4の図示を省略している。また、図16中では、アッパーリンク4cの図示を省略している。
ここで、取付け部20は、取付け点Pを回転中心に点周りに回転可能に形成されているため、図15中に示されているように、車輪WのホイールセンタWCTが上方へ変位して、第二連結部材16の車両前後方向後方側の端部16bが上方に移動すると、取付け部20は、車体6と取付け部20との取付け点Pを回転中心に点周りに回転して、トレーリングアーム14、結合部18、第二連結部材16が上方に移動する。
また、車輪Wのトー角がトーアウトに変化すると、第二連結部材16の車両前後方向後方側の端部16bが車幅方向内側に変位するとともに、第二連結部材16の車両前後方向前方側の端部16aが車幅方向外側に変位する。そして、第二連結部材16の車両前後方向前方側の端部16aが車幅方向外側に変位することにより、結合部18は変位軌跡DLに沿って車幅方向外側へ移動し、トレーリングアーム14の車両前後方向後方側の端部14bが車幅方向外側へ移動する。
トレーリングアーム14の車両前後方向後方側の端部14bが車幅方向外側へ移動すると、この移動によって結合部18が車両前後方向後方へ押され、第二連結部材16全体が車両前後方向後方へ押されるため、車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位する。
車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位すると、車輪WのホイールセンタWCTは、図15中に示すように、上方への変位に伴って車両前後方向後方に変位することとなる。すなわち、ホイールセンタWCTが、下方且つ車両前後方向前方から上方且つ車両前後方向後方へ延在する変位軌跡WLに沿って、下方且つ車両前後方向前方から上方且つ車両前後方向後方へ変位するため、車輪Wに入力された衝撃が吸収され、車両の乗り心地が向上する。
したがって、本実施形態のサスペンション構造であれば、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位し、車輪Wのトー角がトーアウトに変化することにより、車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位する。このため、車両の前進時に、路面の凹凸等に起因して、車輪Wに衝撃が入力され、車輪WのホイールセンタWCTが上方に変位すると、車輪WのホイールセンタWCTが車両前後方向後方へ変位する。その結果、車輪WのホイールセンタWCTが、上方への変位に伴って車両前後方向後方に変位することとなり、車輪Wに入力された衝撃が吸収されるため、車両の乗り心地を向上させることが可能となる。
その他の作用・効果は、上述した第三実施形態と同様である。
図17に、従来及び本発明のサスペンション構造を備えた車両が、凹凸のある路面を走行し、車輪のホイールセンタが上下方向及び車両前後方向への変位を生じた際の、車輪のホイールセンタの変位量を測定した結果を示す。なお、従来のサスペンション構造には、車輪のホイールセンタが上方へ変位した際に、車輪のホイールセンタを車両前後方向後方に変位させる変位手段が備えられていない。また、図中の縦軸はホイールセンタの上下方向の変位量(mm)を示し、図中の横軸はホイールセンタの車両前後方向の変位量(mm)を示している。
図17中に示されているように、従来のサスペンション構造を備えた車両では、ホイールセンタの上下方向の位置が下方に変位すると、ホイールセンタの車両前後方向の位置は車両前後方向前方に変位する。また、ホイールセンタの上下方向の位置が上方に変位すると、ホイールセンタの車両前後方向の位置は、約1mm車両前後方向後方に変位した後、車両前後方向前方に変位する。したがって、車両の走行時に、路面の凹凸に起因して車輪に入力される衝撃は、ほとんど吸収されていない。
しかしながら、本発明のサスペンション構造を備えた車両では、ホイールセンタの上下方向の位置が下方に変位すると、従来のサスペンション構造を備えた車両と同様に、ホイールセンタの車両前後方向の位置は車両前後方向前方に変位する。また、ホイールセンタの上下方向の位置が上方に変位すると、この変位量と比例して、ホイールセンタの車両前後方向の位置は車両前後方向後方に変位する。したがって、車両の走行時に、路面の凹凸に起因して車輪に入力される衝撃は、効果的に吸収される。
以上の測定結果から、本発明のサスペンション構造は、車両の走行時に、路面の凹凸に起因して車輪に入力される衝撃が効果的に吸収され、車両の乗り心地を向上させることが可能であることが確認された。
本発明の第一実施形態のサスペンション構造の構成を示す図である。 本発明の第一実施形態のトー角変化手段の構成を示す概念図である。 本発明の第一実施形態のホイールセンタの変位を示す図である。 本発明の第一実施形態のホイールセンタの変位を示す図である。 本発明の第二実施形態のサスペンション構造の構成を示す図である。 本発明の第二実施形態のホイールセンタの変位を示す図である。 本発明の第二実施形態のホイールセンタの変位を示す図である。 本発明の第三実施形態のサスペンション構造の構成を示す図である。 本発明の第三実施形態の第二結合部材の構成を示す図である。 本発明の第三実施形態のホイールセンタの変位を示す図である。 本発明の第三実施形態のホイールセンタの変位を示す図である。 結合部の構成の変形例を示す図である。 結合部の構成の変形例を示す図である。 本発明の第四実施形態のサスペンション構造の構成を示す図である。 本発明の第四実施形態のホイールセンタの変位を示す図である。 本発明の第四実施形態のホイールセンタの変位を示す図である。 本発明のサスペンション構造を備えた車両及び従来のサスペンション構造を備えた車両の走行時におけるホイールセンタ変位量の測定結果を示す図である。
符号の説明
1 ハブ
2 アクスル
4 リンク
6 車体
8 取付け部
10 外筒部材
12 弾性部材
14 トレーリングアーム
16 第二連結部材
18 結合部
20 取付け部
22 制振部材
24 滑り部材
26 内筒部材
28 貫通孔
30 取付け孔
32 ボルト
R1 取付け部の回動軸
R2 結合部の回動軸
W 車輪
WCT 車輪のホイールセンタ
WL ホイールセンタの変位軌跡
CLT トレーリングアームの中心軸線
P 取付け部の車体への取付け点
BCT 結合部の中心点
DL 結合部の中心点の変位軌跡

Claims (16)

  1. 車輪が上方へ変位するにつれて車輪のトー角を変化させるトー角変化手段と、前記車輪にトー角の変化が生じることにより車輪を車両前後方向に変位させる変位手段と、を備えることを特徴とするサスペンション構造。
  2. 前記変位手段は、前記車輪にトー角の変化が生じることにより車輪を車両前後方向後方に変位させることを特徴とする請求項1に記載したサスペンション構造。
  3. 前記車輪を回転自在に支持する車輪支持部材を備え、
    前記変位手段は、前記車輪支持部材と車体とを連結する連結部材を備え、前記連結部材の前記車体への取付け部を、所定の回動軸周りに回動可能且つ回動軸方向に移動可能に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載したサスペンション構造。
  4. 前記トー角変化手段は、前記車輪が上方へ変位するにつれて車輪のトー角をトーインに変化させ、
    前記回動軸は、車幅方向外側から車幅方向内側へ向かうにつれて車両前後方向前方から車両前後方向後方へ向かうように車幅方向から傾斜していることを特徴とする請求項3に記載したサスペンション構造。
  5. 前記トー角変化手段は、前記車輪が上方へ変位するにつれて車輪のトー角をトーアウトに変化させ、
    前記回動軸は、車幅方向外側から車幅方向内側へ向かうにつれて車両前後方向後方から車両前後方向前方へ向かうように車幅方向から傾斜していることを特徴とする請求項3に記載したサスペンション構造。
  6. 前記取付け部は、前記車体に前記回動軸周りに回動可能に取り付けられる内筒部材と、前記連結部材と結合される外筒部材と、前記内筒部材と前記外筒部材とを前記回動軸方向に相対移動可能に連結する弾性部材と、を備えることを特徴とする請求項3から5のうちいずれか1項に記載したサスペンション構造。
  7. 前記取付け部は、前記車輪のホイールセンタよりも車両前後方向前方に配置されていることを特徴とする請求項3から6のうちいずれか1項に記載したサスペンション構造。
  8. 前記車輪を回転自在に支持する車輪支持部材を備え、
    前記変位手段は、車体に連結される第一連結部材と、前記車輪支持部材に連結される第二連結部材と、前記第一連結部材と前記第二連結部材とを結合する結合部と、を備え、
    前記第一連結部材の前記車体への取付け部を、点周りで回転可能に形成し、
    前記結合部を、上下方向へ延在する回動軸周りに回動可能に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載したサスペンション構造。
  9. 前記トー角変化手段は、前記車輪が上方へ変位するにつれて車輪のトー角をトーインに変化させ、
    前記第一連結部材の中心軸線は、車幅方向外側から車幅方向内側へ向かうにつれて車両前後方向後方から車両前後方向前方へ向かうように車幅方向から傾斜していることを特徴とする請求項8に記載したサスペンション構造。
  10. 前記トー角変化手段は、前記車輪が上方へ変位するにつれて車輪のトー角をトーアウトに変化させ、
    前記第一連結部材の中心軸線は、車幅方向外側から車幅方向内側へ向かうにつれて車両前後方向前方から車両前後方向後方へ向かうように車幅方向から傾斜していることを特徴とする請求項8に記載したサスペンション構造。
  11. 前記結合部は、前記車輪から前記第一連結部材と前記第二連結部材との間に伝達される振動を低減する制振部材を備えることを特徴とする請求項8から10のうちいずれか1項に記載したサスペンション構造。
  12. 前記結合部は、前記第一連結部材と前記第二連結部材との間に生じる摩擦を低減する滑り部材を備えることを特徴とする請求項8から11のうちいずれか1項に記載したサスペンション構造。
  13. 前記車輪のホイールセンタ、前記車体と前記第一結合部材との取付け部、及び前記結合部は、車幅方向から見て同一直線状に配置されていることを特徴とする請求項8から12のうちいずれか1項に記載したサスペンション構造。
  14. 前記取付け部及び前記結合部は、前記車輪のホイールセンタよりも車両前後方向前方に配置されていることを特徴とする請求項8から13のうちいずれか1項に記載したサスペンション構造。
  15. 前記トー角変化手段は、車幅方向に延在するとともに前記車輪支持部材と前記車体とを連結する複数のリンクを備え、
    前記複数のリンクのうち少なくとも二つは、互いに長さが異なっていることを特徴とする請求項3から14のうちいずれか1項に記載したサスペンション構造。
  16. 前記トー角変化手段は、車幅方向に延在するとともに前記車輪支持部材と前記車体とを連結する複数のリンクを備え、
    前記複数のリンクのうち少なくとも二つは、互いに異なる角度で傾斜していることを特徴とする請求項3から15のうちいずれか1項に記載したサスペンション構造。
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