JP2007038126A - 空気清浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
小型で、消費電力が少なく、空気清浄能力の高い、低騒音の空気清浄機を実現する。
【解決手段】
フィルター11の下流に本体フレーム1に形成したベルマウス7からベルマウス7と羽根車6の側板15が重なる部分より後ろ側にモーター5を設置し、羽根車6を駆動し、羽根車の外周側にスクロール17を設け、室内から吸込んだ空気をフィルター11からベルマウス7、羽根車6、スクロール17と流し、排気口116から室内に排気する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ファンを用いて空気を循環させる空気清浄機に関する。
室内に設置して浮遊粉塵やたばこの煙などを捕集する空気清浄機は、送風手段と集塵手段を内蔵する。送風手段は、室内の空気を前面の吸い込みパネルから吸い込んで、上面の排気口から室内に吹き出すようにして、取り入れた室内空気を空気清浄機中に通過させる。集塵手段は、機内を通過する循環空気に含まれる塵埃や煙を捕集することにより、室内の空気を清浄化する。
このような、空気清浄機の送風手段として、回転方向に対して、羽根が前進する羽根車が用いられ、入口に静止したベルマウスが、下流にはスクロールが設けられる。このタイプの送風手段は、一般にはシロッコファンあるいは多翼ファンと呼ばれている。
その多翼ファンに関しては、特開2002−70793号公報(特許文献1)に示され、換気送風機器及び空気調和機器に使用される遠心ファンがある。この遠心ファンは、入口は軸流ファンの原理で、中間部分が後ろ向きの遠心ファンで、後半部分がシロッコファンの動作原理の羽根形状を備えるとしている。また、羽根車の外周側にはスクロールが設けられている。
また、特開2005−69610号公報(特許文献2)に示されているものでは、フィルター側にモーターを持ち、それに遠心ファンを支持した空気清浄機が示されている。
特開2003−70793号公報 特開2005−69610号公報
従来の空気清浄機では、機器の小型化を図ろうとすると、送風手段のケースの大きさを小さくしなければならず、それに伴いスクロールの大きさが小さくなり、羽根車から出た流れを十分に減速できなくなり、損失が増大する課題がある。
また、送風手段の小型化に伴い、羽根車入口の吸気面積不足による流速増加に伴う抵抗増加による高静圧化による送風機の仕事量が増加し、消費電力の上昇や回転数の上昇による騒音の増大という課題が生じる。そのため、騒音が低く、入力の低い、さらに、循環空気量の大きい空気清浄機が望まれている。
本発明の目的は、小型にしても、循環風量を大きくでき、なおかつ、消費電力の少ない、騒音の低い空気清浄機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の特徴とするところは、空気を吸込み口から機内に吸込み、排気口から機外に排出する送風手段と、機内を通過する空気を浄化する浄化手段とを備えた空気清浄機において、前記浄化手段は前記吸込み口の下流側に配置し、前記送風手段は、前記浄化手段の下流側に配置すると共に、前記浄化手段側に設けられたベルマウスと、回転方向に対して後ろ向きに後退する羽根とその羽根と接続する側板とを有する羽根車と、その羽根車の背面側に設けられ、その羽根車と回転軸を介して接続するモーターと、前記ベルマウスと前記側板との前記回転軸方向の重なり部より背面側に羽根車側部分を有する円筒部を備えた前記モーターのハウジングと、前記羽根車の外周側に設けられ、空気流の下流に行くにしたがって流路面積が増加するスクロールとを備えたことにある。
これらの構成により本願発明は、微細塵を集塵できる集塵手段の下流に羽根が回転方向に後退する羽根車と、スクロールからなる送風手段を設け、さらに、羽根車の側板とベルマウスの重なり部より後方に、モーターの円筒面の端面を位置させることにより、小型で、入力が少なく、空気清浄能力が高く、低騒音な空気清浄機を実現できる。
また、本発明の特徴とするところは、空気を吸込み口から機内に吸込み、排気口から機外に排出する送風手段と、機内を通過する空気を浄化する浄化手段とを備えた空気清浄機において、前記浄化手段は前記吸込み口の下流側に配置し、前記送風手段は、前記浄化手段の下流側に配置すると共に、前記浄化手段側に設けられたベルマウスと、回転方向に対して後ろ向きに後退する羽根とその羽根と接続する側板とを有する羽根車と、その羽根車の背面側に設けられ、その羽根車と回転軸を介して接続するモーターと、前記ベルマウスと前記側板との前記回転軸方向の重なり部より背面側に羽根車側部分を有する円筒部を備える前記モーターのハウジングと、羽根車の下流に流れを減速して静圧を回収する機構とを設けたことにある。
また、微細塵を集塵できる集塵手段の下流に羽根が回転方向に後退する羽根車と、スクロールからなる送風手段を設け、さらに、羽根車の側板とベルマウスの重なり部より後方に、モーターの円筒面の端面を位置させることにより、小型で、入力が少なく、空気清浄能力が高く、低騒音な空気清浄機を実現できる。
また、本発明では、スクロールのノーズを羽根車の羽根のある範囲を横切るように傾斜させたことにより、羽根車の羽根枚数と回転数の積に相当する周波数と、その整数倍の周波数の騒音を低減できる。
さらに、本発明によれば、羽根車の主板の外径を側板の内径より小さくして、羽根の外周側に補強リングを設けたことにより羽根車の成形を簡単にできるようにして、回転時の不釣合いを生じないように成形することにより、安価に製作するとともに、振動音を小さくできる。また、補強リングを覆うように覆いリングを設けたので、羽根車からの漏れを少なくして、性能低下を抑制している。
本発明によれば、小型であっても、入力が少なく、空気清浄能力が高く、低騒音な空気清浄機を実現できる。
以下、本発明の一実施例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例を示す空気清浄機の縦断面図である。図2は、図1のA−A断面を示す断面図側面図である。図3は、前パネルとフィルターを取り除いたときの正面図である。図4は、空気清浄機を上から見たときの平面図である。図5は、空気清浄機の分解斜視図である。図6は、羽根車の縦断面図である。図7は、羽根車の平面図である。図8は、側板を取り除いた羽根車の平面図である。
この実施例における空気清浄機は、図1に示すように、本体フレーム1は、例えばプラスチック成形品であって、前方を開放した略角形縦型の薄い箱状に構成する。
本体フレーム1は下部に台座107を持つ後フレーム2と複数のネジ(図示せず)で固定されている。本体フレーム1の上部には制御基板(図示せず)が設けられ、その前面には操作パネル(図示せず)がある。
前パネル4は前面側に開口10aを有し、本体フレーム1に着脱自在に取り付けられている。この前パネル4と本体フレーム1の合い向かい合う外周部分には開口10bが設けられている。
本体フレーム1の前側の開放部には、目の粗い網目を持つプレフィルター(図示せず)と、その背後にフィルター11が設けられている。プレフィルターは大きなゴミをせき止める働きをし、紙切れ、髪の毛、繊維塵などがここに溜まる。
このプレフィルターが汚れたときは、プレフィルターを外して清掃することにより、抵抗が低減し、初期状態に近い状態に戻すことができる。
フィルター11はひだおり状の不織布であり、0.3μmの粒子を99.97%まで捕集できるHEPAフィルターを用いていて、その下流側には脱臭を目的として、細かい網状の袋の中にハニカム状に区画された空間に活性炭の粒子が入れられた層が設けられ、一体となっている。このように空気の流れに沿って上流側から順に大きな粒子を捕集するフィルターを備えているので、活性炭に大きな粒子が付着して、効力が低下するのを防いでいる。
本体フレーム1の仕切り板114には丸みを持ったノズル状のベルマウス7を空気清浄機の幅方向の片側に寄せて設け、フィルター11からの流れを羽根車6に誘導している。
このベルマウス7は、仕切り板114の平面部分から一度フィルター11側にふくらみ、そのふくらみ部分を含んで丸みが設けられている。
これにより、フィルター11が仕切り板114でせき止められ、ベルマウス7側に向うときに、フィルター11から空気が抜けやすくなり、流れ抵抗の増加を抑制できる。
また、図3に示すように、本体フレーム1の凹部の外周側には複数本のフィルター支持リブ25が設けられ、フィルター11の羽根車側への位置を決めている。
このフィルター支持リブ25はベルマウス7の開口より遠い位置に設けられているので、ベルマウス7へ流入する流れを阻害しないので、抵抗の増大するのを抑制できる。
図2に示すように、本体フレーム1の羽根車6側の面には、スクロール17を構成するための渦巻き状のスクロール壁22が設けられ、図中右上部にあるスキューノーズ14に連なるように形成されている。
スクロール壁22は羽根車6との距離が図2中で反時計回りに徐々に拡大していて、本実施例においては、羽根車6の外周を横軸、距離を縦軸としたときの角度(拡大角)は約6度になる。
これによって、羽根車6からの流出する流れを減速して、動圧を静圧に回収することにより排気口での速度を小さくして、排気口18より外部に排出する際の流れ抵抗を小さくしている。
スキューノーズ14は羽根車6の外周側で羽根20の軸方向に横切るように形成し、本体フレーム1の仕切り板114に対して、35度の角度を持つように設けられている。
このスキューノーズ14を傾斜させることにより、羽根車からの流れがスキューノーズ14に衝突するタイミングを羽根幅方向にずらすことになり、羽根枚数と回転数の積の周波数を基本次として、その整数倍の周波数の騒音(羽根音と呼ぶ)の増大を抑制できる。
なお、スクロール壁22は本体フレーム1に一体的に設けられているので、仕切り板114の剛性を高くでき、振動騒音の発生を抑制できる。なお、スクロール壁22は本体フレーム1に設けられるのみでなく、後フレーム2に設けられてもよく、また、一部を別体にしてもかまわない。
スキューノーズ14は仕切り板114を羽根車6側に袋状に突き出して形成しているが、別部材を設けて、固定してもかまわない。
後フレーム2は、本体フレーム1にねじ止めされるが、本体フレーム1のベルマウス7に対向する位置にモーター収納部101を持ち、そこにモーター5を挟み込んで、三角形の留め金具21で反対側から押さえ、ねじ止めしてモーター5を後フレーム2に固定する。
モーター5の前後には(図2の左右方向)には防振ゴム(図示せず)がはめ込まれ、モーター5の振動が後フレーム2に伝達して振動騒音が増大するのを防いでいる。後フレーム2の上部には排気口18を持つ排気グリル23が設けられ、排気口より外部に空気が流出する。排気口18のさらに上部には、人の手が入る取っ手61が設けられている。
また、羽根車6の外周を覆うようにほぼ円筒形をした覆いリング8が設けられている。また、羽根車6の背面部分は板厚を厚くしてあり、後フレーム2の剛性が極力大きくなるようにしている。
モーター5とフィルター11の間にモーター5の回転軸に羽根車6が固定されている。羽根車6は、モーター5側の主板19と、この主板19と接続する羽根20と、主板19との間で羽根20を保持する側板15と、補強リング33とで構成されている。
側板15は軸方向(図1の左右方向)から半径方向(図1の上下方向)に滑らかに広がった形状を備え、側板15には9枚の羽根20が一体に設けられ、さらに、羽根20と主板19とが一体となす。羽根20の主板側外周には円環状の補強リング33が一体に設けられている。この円環状の補強リング33は羽根20が羽根車6の回転に伴って、空気より力が与えられたときに振動の発生を抑制する働きがあり、また、羽根20へ溶融したプラスチック材を流れやすくするという働きも持っている。
側板15の内径D0を主板19の外径Dhより大きくし、側板15の外径を補強リング33の内径より小さくしているので、羽根車6を造るときに図6の左右方向に型を移動するのみで成形できるので、射出成形の型が1組の組み合わせのみですみ安価に製作することができるとともに、また、全体が一体となっているので、型修正により羽根車回転時の不釣合い量を小さくすることができる。さらに、不釣合いによって生じる回転数と同じ周波数の振動を小さくでき、騒音も小さくできる。
主板19は図6で示すように図中左側に凸の形状をしていて、中心部には軸部36があり、外周側は回転軸とほぼ垂直になっている。主板19は後フレーム2に接触しないように狭いところでも後フレーム2とは3mm程度の隙間を有している。主板19と側板15との間の流路幅は下流に行くに従って狭くなるように形成するのが通常であるが、空気清浄機を小型にするために、図6の左右方向の幅を小さくする必要があるため、流路幅が広くなっている。しかしながら、羽根間の流路幅を掛け合わせた状態で、流路面積が下流に行くに従って広くした。これによって、羽根車6内での流れを減速させることによって、流れによる抵抗の増加を抑制できる。
なお、羽根車6の主板19は外周から軸部36まで一体となっているが、図示しないが、軸部36周辺に防振ゴムを介して、主板19と一体にすると、モーター5で発生した振動が羽根車6に伝達して羽根車が振動し、その振動により発生する騒音の増大を抑制できる。特に、不釣合いによる振動音とか、モーター5で発生する電磁音などの低減に効果的である。
羽根車6の9枚の羽根20は、回転方向を示す矢印52(図7)と逆方向に後退するような形をしていて、入口側では周方向とのなす角度は20度から30度であり、外周側では90度にし、その形状は略S字形状となっている。さらに、先端部は丸みを持ち、後端部では細く形成している。この羽根形状は翼型と呼ばれるもので、NACA006Bという翼型を用いている。
しかしながら、羽根20の先端部31は羽根の側板15側から主板19側にかけて径を小さくしてもよく、このようにすると、厳密には上記の翼型とはならず、側板15よりわずかに主板19側によってところで翼型を形成している。これは、型から成形後の羽根車6を取り出せるようにするためである。翼型を採用することで、羽根車6内での流れの剥離を抑制でき、羽根車での効率を向上できる。
空気清浄機の組み立て方を図5に従って説明する。後フレーム2に防振ゴムを取り付けたモーター5をはめ込み、略三角形の形状をした止め金具21を後からあてて、ねじ止めを3箇所して固定する。その後、背面カバー3を後フレームに固定する。次に羽根車6をモーター5の回転軸に取り付け、ナットで固定する。その後、本体フレーム1を後フレーム2にねじ止め固定し、本体フレーム1のフィルター枠81にフィルター11を入れ、前パネル4を本体フレーム1に取り付ける。このフィルター11と前パネル4はフィルター交換とか、プレフィルターの交換とかで、使用者が交換できるように着脱自在にするため、ねじ止めはしていない。
この空気清浄機の動作について説明する。リモコン(図示せず)から運転指令が出されると、光リモコン受光部(図示せず)で受信し、制御基板(図示せず)中のマイクロコンピュータで認識され、モーター5、マイナスイオン発生器106に通電される。
モーター5が所定の回転数で運転されると、羽根車6が回転し、空気流が生じ、前パネル4の開口10a、前パネル4と本体フレーム1の間の開口10bから、塵埃や、煙、油微粒子や、微生物の死骸類、花粉類や悪臭などを含む室内の汚れた粒子を吸込む。
空気がプレフィルターを通過する際に比較的大きな塵埃が捕捉され、次に、フィルター11を通過する際に、サブミクロンの粒子径までの塵埃が捕捉される。
さらに、フィルターを通過する際に臭い成分を活性炭に吸着し臭い成分を取り除くことができる。これらの段階で、清浄になった空気はベルマウス7の内側に集められ、羽根車6に流入する。
また、一部の空気は、モーター5の内部とか外周を流れることにより、モーター5を冷却する。羽根車6を出た流れは、スクロール17で集められるとともに、減速され、排気口116より外部に放出される。
空気清浄機の空気清浄能力は、フィルター類の捕塵性能が高く、また、循環する風量が大きいほど高くなる。この空気清浄機では、最も風量の大きい運転モードでは4.2m3/minの風量を出せるようにしている。
回転方向に対して後退する羽根を持つ羽根車を用いたファンをターボファンと呼ぶことが多い。一方、回転方向に対して前進する羽根を持つ羽根車を用いたファンはシロッコファンと呼ばれることが多い。室内に置かれる空気清浄機では、シロッコファンを用いているものが殆どであった。これは、同じ大きさの羽根車(外径D2)を、同じ回転数(N)で運転した場合、より、多くの風量(Q)と圧力(Pt)を得ることが可能であり、同じ出力を得るには小型な空気清浄機とすることができると考えられていたからである。
しかしながら、シロッコファンでは羽根車の外周速U2より大きく吐出し、流れの速度C2を持っているので、これを減速するに十分なスクロールを持たせることが必要である。
また、流れ速度C2が大きいので、スクロール内の損失も大きく、ファンの効率が低くなり易い。特に、スクロールの拡大角が小さいと流れが効率良く減速されず、著しく損失が増える傾向を持っている。従って、空気清浄機を小型にするあまり、ファンにたくさんの入力を入れても、出力を大きくできなくなる危険性を持っている。
ターボファンの場合、羽根車の外周速U2より小さく吐出し、流れの速度C2であるので、スクロールでの減速割合を小さくでき、なおかつ、流れ速度も低いので、損失を小さくすることができる。
本実施例の場合、モーター5にインバータモーターを用いているので、回転数が自由に設定でき、誘導電動機に対して高速回転を実現することができ、ターボファンを用いることが可能になった。
なお、誘導電動機をモーターとして用いても、ファンの効率を高くできるので、ファン部での入力を抑えることができる。また、回転数を高く設定してもファンの効率が高ければモーターでの発熱が抑えられるので、空気清浄機の空気清浄能力を高くすることができる。
また、本実施例の場合、羽根車の外径は230mmで、最大の入力を得る運転モードで運転したとき、入力は約40Wで、回転数は約1300回転/分であり、空気清浄能力(適用床面積)は20畳であった。最大能力運転時に20畳以上の適用床面積を出すには、回転数1200回転/分以上で運転するターボファンが好適である。
ベルマウス7と羽根車6の側板15の先端部とは、軸方向に重なっているが、これが重なり部35で、2mmの重なり量を取っている。また、径方向には3mmの隙間を取っている。このように構成しているので、羽根車6が回転軸に対して偏心したり、軸方向に外周側が傾いたりしても、羽根車6とベルマウス7が接触して、破損したりすることが無い。
また、ベルマウス7と羽根車6の側板15との間の空間を通って羽根車6の外周側から漏れてくる流れがあるが、隙間量を小さくすることにより、この漏れ流れを少なくすることができる。漏れ流れが減ると、漏れ流れによる乱れを抑制でき、ファン部の損失を小さくすることができ、ファンの空力特性を高くできるという効果が得られる。
図1に示すように、モーター5を重なり部35より図中右側に設けている。具体的には、モーター5のハウジングの外周であるハウジング円筒面62とハウジング端面61との交わる位置が重なり部35より右側にある。
図1で左側を前、右側を後ということにすると、モーター5が重なり部35より後ろにあることになる。このように構成すると、羽根車6の主板19の、重なり部35の位置での直径を小さくすることができるので、羽根車6入口(側板15のベルマウス7の開口部に対応した開口部)の面積を著しく大きくすることができる。
これによって、フィルター11を通過した流れを集めたときに羽根車6入口での速度を低くすることができ、羽根車での損失を低くでき、かつ、騒音の発生量を小さくできる。
また、羽根20の入口まで、流路面積が減少するようにして、すなわち増速するようにして、方向転換しているので、剥離して渦が生ずるのを抑制できるので、さらに損失を小さくできる。
さらに、羽根車6の主板19の形状を釣鐘状に形成し、また、側板15のベルマウス7の開口部に対応した開口部の内径よりも小さく、徐々に外径が増加する滑らかな曲面を備えるようにしたので、主板19での流れの剥離を抑制でき、流体抵抗を小さくできる。さらに、主板19の剛性を高くできるので、羽根20と側板15と合せた全体の振動の発生を抑制でき、騒音を小さくできるという効果もある。特に主板19が径方向で羽根20の中間までしかない構成では、剛性向上の効果は大きい。
さらに、後フレーム2のモーター5を収納する部分は、平面と円筒面との組み合わせであり、断面で見れば、折り曲げがいくつも入ることになり、剛性を高くできる。このため、板厚を薄くできると共に、振動音の発生を抑制できる。従って、モーター5の外周側部分の板厚を増すのみで、後フレーム2の剛性を高くでき、モーターの回転振動などを小さくできるという効果もある。
羽根車6に流入した流れは、羽根車6の回転に伴って、遠心力の作用によって外周側に流れるが、主板19の外側部分で後ろ側にあふれる。このあふれる流れが多いと羽根車で流体に与えた仕事が無駄になるが、後ろ側の空間を小さくし、かつ、羽根20の外周側に設けた補強リング33と覆いリング8との隙間を小さくすることによって、このあふれた流れの流量を小さくできるので、羽根車の効率を高くできるという効果が得られる。
本実施例では、主板19と後フレーム2との隙間量は4mmと小さくし、かつ、補強リング33と覆いリング8との隙間量を4mmとして、漏れ流れが小さくなるようにしている。この隙間量は小さいほど効率を高くできるが、羽根車6の回転時の振れによって、羽根車6が後フレーム2と接触することを避ける必要があるため、このような寸法を取っている。
なお、補強リング33と後フレーム2に設けた覆いリング8との、羽根側の位置関係は、覆いリング8が補強リング33より羽根車6側に出ないように設けるのが良い。覆いリング8が羽根側に出張ると、羽根車6からの流れ出る流れに衝突して羽根車を出た流れを乱すので、好ましくない。なお、覆いリング8の羽根車6側の端面には、丸みが設けてあり流れの乱れの発生を抑制している。
ベルマウス7の中心と中心を同じくする円筒状の指侵入防止リブ16aは、図9に示すように、流れ方向を示す矢印51を参考にして、断面形状は流れの上流側であるフィルター11側は丸みを持ち、下流側では細い形状としている。このリブ形状を翼型に近い形状で構成するとなお良い。
このように構成すると、上流側の流れが、やや傾いていても流れが剥離しにくくなるので、流れ抵抗の増大を抑制できる。また、指侵入防止リブ16aの間の面積が流れの下流側にいくに従って、大きくなるので、流れを減速することができる。すると羽根車6に流入する流れの速度を小さくすることができるので、抵抗を低くでき、流れに伴って発生する騒音を小さくできるという効果も得られる。
また、直径の大きい部分では、外周側の流れが軸方向となす角度が大きくなるので、少し傾けてリングを構成するとなお良い。
排気グリル26の空気清浄機の幅方向に長いリブの断面形状は、図10に示すように、流れ方向を示す矢印51を参考にして、上流側はリブの幅を大きくし、下流側である筐体外に向って徐々に細くなるようにしている。さらに、図中右側部分は左側に向って傾斜するように面を構成していて、左側の面はほぼ垂直になるようにしている。また、下側の面と右側の面との交わる部分には、丸みを設けている。
このようにすると、流れの上流側の面積を下流側に面積より大きくできるので、排気グリル26内での流れを効率よく減速でき、排気に伴い損失を小さくできる。
さらに、リブ間の中心を結ぶ線が左側に傾くようになるので、排気の流れを図中左側に傾けることができるので、空気清浄機が壁際に置かれたときに排気風が壁に当たるのを防止できるという効果も得られる。
本発明の一実施例を示す空気清浄機の縦断面図である。 図1のA−A断面を示す断面図側面図である。 前パネルとフィルターを取り除いたときの正面図である。 空気清浄機を上から見たときの平面図である。 空気清浄機の分解斜視図である。 羽根車の縦断面図である。 羽根車の平面図である。 側板を取り除いた羽根車の平面図である。 指侵入防止リブの断面図である。 排気グリルの断面図である。
符号の説明
1…本体フレーム、2…後フレーム、4…前パネル、5…モーター、6…羽根車、7…ベルマウス、8…覆いリング、11…フィルター、14…スキューノーズ、15…側板、16a…指侵入防止リブ、16b…指侵入防止リブ、18…排気口、19…主板、20…羽根、23…排気グリル、33…補強リング。

Claims (6)

  1. 空気を吸込み口から機内に吸込み、排気口から機外に排出する送風手段と、機内を通過する空気を浄化する浄化手段とを備えた空気清浄機において、前記浄化手段は前記吸込み口の下流側に配置し、前記送風手段は、前記浄化手段の下流側に配置すると共に、前記浄化手段側に設けられたベルマウスと、回転方向に対して後ろ向きに後退する羽根とその羽根と接続する側板とを有する羽根車と、その羽根車の背面側に設けられ、その羽根車と回転軸を介して接続するモーターと、前記ベルマウスと前記側板との前記回転軸方向の重なり部より背面側に羽根車側部分を有する円筒部を備えた前記モーターのハウジングと、前記羽根車の外周側に設けられ、空気流の下流に行くにしたがって流路面積が増加するスクロールと、を備えた空気清浄機。
  2. 空気を吸込み口から機内に吸込み、排気口から機外に排出する送風手段と、機内を通過する空気を浄化する浄化手段とを備えた空気清浄機において、前記浄化手段は前記吸込み口の下流側に配置し、前記送風手段は、前記浄化手段の下流側に配置すると共に、前記浄化手段側に設けられたベルマウスと、回転方向に対して後ろ向きに後退する羽根とその羽根と接続する側板とを有する羽根車と、その羽根車の背面側に設けられ、その羽根車と回転軸を介して接続するモーターと、前記ベルマウスと前記側板との前記回転軸方向の重なり部より背面側に羽根車側部分を有する円筒部を備えた前記モーターのハウジングと、羽根車の下流に流れを減速して静圧を回収する機構と、を設けた空気清浄機。
  3. 請求項1記載の空気清浄機において、前記スクロールのノーズを羽根車の羽根の一部を横切るように傾斜させた空気清浄機。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか記載の空気清浄機において、前記羽根と接続する前記羽根車に設けられた主板を、前記羽根の主板側の外周部に補強リングを設けた空気清浄機。
  5. 請求項4記載の空気清浄機において、少なくとも前記補強リングを覆う部分を備え、前記回転軸方向に前記羽根と対向する覆いリングを設けた空気清浄機。
  6. 請求項1もしくは請求項2記載の空気清浄機において、前記羽根と接続する前記羽根車に設けられた主板が、前記側板の前記ベルマウスの開口部に対応した開口部の内径よりも小さく、徐々に外径が増加する形状を有する空気清浄機。
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