JP2004020060A - 空気清浄機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体ケース1の一面に本体吸込口2を、他面に本体吐出口3を形成する。本体ケース1内に風洞4と風洞4内に空気を吸い込むためのシロッコファン5とファン駆動用のモータ6と吸い込まれた空気を浄化するフィルター7とを備えた空気清浄機である。シロッコファン5の円筒状のファン体21を支持する円盤状の回転基板22の背面にモータ6をモータ保持部23に保持して配設する。回転基板22及びモータ保持部23にモータ6に向けて風を導く空気導入孔24、25を形成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内空気中に含まれる粉塵や臭気を捕捉して浄化する空気清浄機に関し、詳しくは、シロッコファンの構成を有効に利用することで、ファン駆動用のモータの温度上昇を効果的に抑制しようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、家庭内に発生する粉塵や臭気を捕集し、脱臭して浄化する空気清浄機は、本体ケースの前面に本体吸込口を、他面に本体吐出口を形成し、本体ケース内に風洞と風洞内に空気を吸い込むためのファンと駆動用のモータと吸い込まれた空気を浄化するフィルターとを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ファンを駆動するモータは、本体ケース外の背部に配設され、かつ、裏カバーにて覆われていて、モータは容易に温度上昇されるという問題があった。
【0004】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、回転基板に筒状のファン体を保持しているシロッコファンの構成を有効に利用することで、ファン駆動用のモータの温度上昇を効果的に抑制できる空気清浄機を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明においては、本体ケース1の一面に本体吸込口2を、他面に本体吐出口3を形成し、本体ケース1内に風洞4と風洞4内に空気を吸い込むためのシロッコファン5とファン駆動用のモータ6と吸い込まれた空気を浄化するフィルター7とを備えた空気清浄機であって、シロッコファン5の円筒状のファン体21を支持する円盤状の回転基板22の背面にモータ6をモータ保持部23に保持して配設し、回転基板22及びモータ保持部23にモータ6に向けて風を導く空気導入孔24、25を形成していることを特徴とするものである。
【0006】
このような構成によれば、シロッコファン5の回転によって室内の空気を本体吸込口2から導入し、フィルター7によって浄化し、清浄な空気を本体吐出口3から吐出できながら、シロッコファン5の回転基板22に形成した空気導入孔24から空気を導入し、モータ保持部23に形成している空気導入孔25よりモータ6に向けて空気を送り込み、モータ6の冷却を図ることができるのであり、回転基板22に筒状のファン体21を保持しているシロッコファン5の構成を有効に利用することで、ファン駆動用のモータ6の温度上昇を効果的に低くできる。
【0007】
請求項2の発明においては、回転基板22に形成された空気導入孔24は、シロッコファン5の中心を軸とする同心円状に複数個配置していることを特徴とするものである。このような構成によれば、シロッコファン5の中心を軸とする同心円状の複数個の空気導入孔24よりの送風によって、シロッコファン5の冷却効果を、一層、高めることができる。この場合、空気導入孔24を等間隔に配置することで、回転基板22の回転バランスを向上させることができ、空気清浄機Aの振動を抑制できる。
【0008】
請求項3の発明においては、回転基板22に形成された空気導入孔24は、シロッコファン5の中心を軸とする円弧状に形成して複数個配置していることを特徴とするものである。このような構成によれば、シロッコファン5の中心を軸とする円弧状の複数個の空気導入孔24よりの送風によって、モータ6の冷却効果を、一層、高めることができる。この場合、空気導入孔24を等間隔に配置することで、回転基板22の回転バランスを向上させることができ、空気清浄機Aの振動を抑制できる。
【0009】
請求項4の発明においては、モータ保持部23に形成された空気導入孔25は、シロッコファン5の中心を軸とする同心円状に複数個配置していることを特徴とするものである。このような構成によれば、モータ保持部23に形成してあってシロッコファン5の中心を軸とする同心円状の複数個の空気導入孔25よりの送風によって、モータ6に向けての空気の導入が安定的におこなえ、モータ6の冷却効果を、一層、高めることができ、送風の乱れをなくし、シロッコファン5の回転バランスを向上させて空気清浄機Aの振動を抑制できる。
【0010】
請求項5の発明においては、シロッコファン5の回転基板22のモータ6側の面に、空気導入孔24に空気を誘い込むための羽根形状のリブ26を設けていることを特徴とするものである。このような構成によれば、回転基板22の羽根状のリブ26によって回転基板22に形成した空気導入孔24より空気を良好に吸込むことができ、モータ6の冷却効果を高めることができ、かつ、リブ26によって回転基板22の強度を高めることができる。
【0011】
請求項6の発明においては、本体ケース1の背面に裏カバー14を付設して戻り風路27を形成し、モータ保持部23の空気導入孔25に導入された空気を戻り風路27に導出する導出口28を形成し、フィルター7よりも上流側の本体ケース1部分に戻り風路27に連通する戻り口29を形成していることを特徴とするものである。このような構成によれば、シロッコファン5を停止した場合に、例えば、本体吐出口3から本体ケース1内に侵入したごみを戻り風路27をへてフィルター7の上流側に戻して捕捉することができ、本体ケース1の内部を清浄にできる。
【0012】
請求項7の発明においては、戻り風路27にモータ6を駆動するための電源装置の一部もしくは全部を配置していることを特徴とするものである。このような構成によれば、発熱部品の冷却を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は空気清浄機の縦断面図である。図2は空気の流れを示す縦断面図である。図3は空気の流れを示す横断面図である。図4はシロッコファンと風洞を示す説明図である。図5は空気の流れを示す部分拡大断面図である。
【0014】
空気清浄機Aにおいて、表ケース12と裏ケース13とで前面が開口した本体ケース1を構成している。本体ケース1の前面には本体吸込口2を、上面には本体吐出口3を形成している。本体ケース1の前面には前カバー8を取り付け、裏ケース13には裏カバー14を取り付けている。本体吸込口2と前カバー8との間には、プレフィルタ15と、電気的に粉塵を捕集する放電極ブロック16と、機械的に粉塵を捕集する集塵フィルター17とがそれぞれ収納されている。前カバー8にはカバー吸込口9を形成してあり、本体ケース1の表ケース12と前カバー8の両側部には側部吸込口10を形成している。
【0015】
図2及び図3の矢印に示すように、前カバー8のカバー吸込口9と、本体ケース1と前カバー8の両側部に形成される側部吸込口10とから室内の空気を吸込み、吸込まれた空気は本体吸込口2に流入し、プレフィルタ15、放電極ブロック16、集塵フィルター17を順に通過して除塵、脱臭され、そして、浄化された空気が本体吐出口3から導出されるようになっている。
【0016】
図4、図5に示すように、本体ケース1内には、裏ケース13から突出したケース壁面により渦巻き形状の風洞4が形成されている。風洞4内にシロッコファン5を配設し、ファン駆動用のモータ6が裏ケース13に取付けられている。この場合、裏ケース13が内側に凹入してモータ保持部23が形成されてモータ6が設置されている。符号32は保持板で裏ケース13に取付けられている。又、回転基板22も内側に凹入している。モータ6の軸31に回転基板22が取付けられている。
【0017】
以上の構成において、本発明は、図5に示すように、シロッコファン5の回転基板22及びモータ保持部23にモータ6に向けて風を導く空気導入孔24、25を形成している。
【0018】
このような構成によれば、シロッコファン5の回転によって室内の空気を本体吸込口2から導入し、フィルター7によって浄化し、清浄な空気を本体吐出口3から吐出できながら、シロッコファン5の回転基板22に形成した空気導入孔24から空気を導入し、モータ保持部23に形成している空気導入孔25よりモータ6に向けて空気を送り込み、モータ6の冷却を図ることができるのであり、回転基板22に筒状のファン体21を保持しているシロッコファン5の構成を有効に利用することで、ファン駆動用のモータ6の温度上昇を効果的に低くできる。
【0019】
図6に示すように、シロッコファン5の回転基板22に形成された空気導入孔24は、シロッコファン5の中心を軸とする同心円状に複数個配置されていて、シロッコファン5の中心を軸とする同心円状の複数個の空気導入孔24よりの送風によって、シロッコファン5の冷却効果を、一層、高めることができる。この場合、空気導入孔24を等間隔に配置してあり、回転基板22の回転バランスを向上させることができ、空気清浄機Aの振動を抑制できる。
【0020】
図7に示すように、回転基板22に形成された空気導入孔24は、シロッコファン5の中心を軸とする円弧状に形成して複数個配置してもよく、シロッコファン5の中心を軸とする円弧状の複数個の空気導入孔24よりの送風によって、モータ6の冷却効果を、一層、高めることができる。この場合、空気導入孔24を等間隔に配置することで、回転基板22の回転バランスを向上させることができ、空気清浄機Aの振動を抑制できる。
【0021】
図8に示すように、裏ケース13を凹入して形成しているモータ保持部23に形成された空気導入孔25は、シロッコファン5の中心を軸とする同心円状に複数個配置していて、シロッコファン5の中心を軸とする同心円状の複数個の空気導入孔25よりの送風によって、モータ6に向けての空気の導入が安定的におこなえ、モータ6の冷却効果を、一層、高めることができ、送風の乱れをなくし、シロッコファン5の回転バランスを向上させて空気清浄機Aの振動を抑制できる。
【0022】
図9に示すように、シロッコファン5の回転基板22のモータ6側の面に、空気導入孔24に空気を誘い込むための羽根形状のリブ26を設けている。このような構成によれば、回転基板22の羽根状のリブ26によって回転基板22に形成した空気導入孔24より空気を良好に吸込むことができ、モータ6の冷却効果を高めることができ、かつ、リブ26によって回転基板22の強度を高めることができる。
【0023】
図10に示すように、本体ケース1の裏ケース13の背面に裏カバー14を付設して戻り風路27を形成している。モータ保持部23にはモータ保持部23の空気導入孔25に導入された空気を戻り風路27に導出する導出口28を形成している。又、フィルター7よりも上流側の本体ケース1部分に孔を形成して戻り風路27に連通する戻り口29を形成している。このような構成によれば、シロッコファン5を停止した場合に、例えば、本体吐出口3から本体ケース1内に侵入したごみを戻り風路27をへてフィルター7の上流側に戻して捕捉することができ、本体ケース1の内部を清浄にできる。又、内部に溜まった塵埃dは排出口34より排出される。
【0024】
この場会、戻り風路27にモータ6を駆動するための電源装置33(図1参照)の一部もしくは全部を配置していて、発熱部品の冷却を図っている。
【0025】
【発明の効果】
請求項1の発明においては、本体ケースの一面に本体吸込口を、他面に本体吐出口を形成し、本体ケース内に風洞と風洞内に空気を吸い込むためのシロッコファンとファン駆動用のモータと吸い込まれた空気を浄化するフィルターとを備えた空気清浄機であって、シロッコファンの円筒状のファン体を支持する円盤状の回転基板の背面にモータをモータ保持部に保持して配設し、回転基板及びモータ保持部にモータに向けて風を導く空気導入孔を形成しているから、シロッコファンの回転によって室内の空気を本体吸込口から導入し、フィルターによって浄化し、清浄な空気を本体吐出口から吐出できながら、シロッコファンの回転基板に形成した空気導入孔から空気を導入し、モータ保持部に形成している空気導入孔よりモータに向けて空気を送り込み、モータの冷却を図ることができるのであり、回転基板に筒状のファン体を保持しているシロッコファンの構成を有効に利用することで、ファン駆動用のモータの温度上昇を効果的に低くできるという利点がある。
【0026】
請求項2の発明においては、請求項1の効果に加えて、回転基板に形成された空気導入孔は、シロッコファンの中心を軸とする同心円状に複数個配置しているから、シロッコファンの中心を軸とする同心円状の複数個の空気導入孔よりの送風によって、シロッコファンの冷却効果を、一層、高めることができるという利点がある。
【0027】
請求項3の発明においては、請求項1の効果に加えて、回転基板に形成された空気導入孔は、シロッコファンの中心を軸とする円弧状に形成して複数個配置しているから、シロッコファンの中心を軸とする円弧状の複数個の空気導入孔よりの送風によって、モータの冷却効果を、一層、高めることができるという利点がある。
【0028】
請求項4の発明においては、請求項1の効果に加えて、モータ保持部に形成された空気導入孔は、シロッコファンの中心を軸とする同心円状に複数個配置しているから、モータ保持部に形成してあってシロッコファンの中心を軸とする同心円状の複数個の空気導入孔よりの送風によって、モータに向けての空気の導入が安定的におこなえ、モータの冷却効果を、一層、高めることができ、送風の乱れをなくし、シロッコファンの回転バランスを向上させて空気清浄機の振動を抑制できるという利点がある。
【0029】
請求項5の発明においては、請求項2の効果に加えて、シロッコファンの回転基板のモータ側の面に、空気導入孔に空気を誘い込むための羽根形状のリブを設けているから、回転基板の羽根状のリブによって回転基板に形成した空気導入孔より空気を良好に吸込むことができ、モータの冷却効果を高めることができ、かつ、リブによって回転基板の強度を高めることができるという利点がある。
【0030】
請求項6の発明においては、請求項1の効果に加えて、本体ケースの背面に裏カバーを付設して戻り風路を形成し、モータ保持部の空気導入孔に導入された空気を戻り風路に導出する導出口を形成し、フィルターよりも上流側の本体ケース部分に戻り風路に連通する戻り口を形成しているから、シロッコファンを停止した場合に、例えば、本体吐出口から本体ケース内に侵入したごみを戻り風路をへてフィルターの上流側に戻して捕捉することができ、本体ケースの内部を清浄にできるという利点がある。
【0031】
請求項7の発明においては、請求項6の効果に加えて、戻り風路にモータを駆動するための電源装置の一部もしくは全部を配置しているから、発熱部品の冷却を図ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の縦断面図である。
【図2】同上の空気の流れを示す縦断面図である。
【図3】同上の空気の流れを示す横断面図である。
【図4】同上のシロッコファンと風洞を示す説明図である。
【図5】同上の空気の流れを示す部分拡大断面図である。
【図6】同上のシロッコファンの空気導入孔を示す正面図である。
【図7】同上の他の実施の形態を示す正面図である。
【図8】同上のモータ保持部の空気導入孔を示す正面図である。
【図9】同上のシロッコファンのリブを示し、(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図10】同上の戻り風路における空気の流れを示す断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 本体吸込口
3 本体吐出口
4 風洞
5 シロッコファン
6 モータ
7 フィルター
21 ファン体
22 回転基板
23 モータ保持部
24 空気導入孔
25 空気導入孔
Claims (7)
- 本体ケースの一面に本体吸込口を、他面に本体吐出口を形成し、本体ケース内に風洞と風洞内に空気を吸い込むためのシロッコファンとファン駆動用のモータと吸い込まれた空気を浄化するフィルターとを備えた空気清浄機であって、シロッコファンの円筒状のファン体を支持する円盤状の回転基板の背面にモータをモータ保持部に保持して配設し、回転基板及びモータ保持部にモータに向けて風を導く空気導入孔を形成して成ることを特徴とする空気清浄機。
- 回転基板に形成された空気導入孔は、シロッコファンの中心を軸とする同心円状に複数個配置して成ることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
- 回転基板に形成された空気導入孔は、シロッコファンの中心を軸とする円弧状に形成して複数個配置して成ることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
- モータ保持部に形成された空気導入孔は、シロッコファンの中心を軸とする同心円状に複数個配置して成ることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
- シロッコファンの回転基板のモータ側の面に、空気導入孔に空気を誘い込むための羽根形状のリブを設けて成ることを特徴とする請求項2記載の空気清浄機。
- 本体ケースの背面に裏カバーを付設して戻り風路を形成し、モータ保持部の空気導入孔に導入された空気を戻り風路に導出する導出口を形成し、フィルターよりも上流側の本体ケース部分に戻り風路に連通する戻り口を形成して成ることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
- 戻り風路にモータを駆動するための電源装置の一部もしくは全部を配置して成ることを特徴とする請求項6記載の空気清浄機。
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JP4627698B2 (ja) * | 2005-08-03 | 2011-02-09 | 日立アプライアンス株式会社 | 空気清浄機 |
JP2009018221A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Panasonic Corp | 空気清浄機 |
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