JP2007035897A - 回路接着シート及び微細接続構造体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも硬化剤及び硬化性の絶縁性樹脂からなる回路接着シートであって、回路接着シートの片側表面から厚み方向沿ってシート厚の1/3倍以内の領域中の硬化剤濃度がそれ以外の領域の平均濃度の1.1倍から10倍の範囲である回路接着シート。この回路接着シートは、導電性粒子を配合していても良く、また、少なくとも硬化性の絶縁性樹脂を含む接着シートに、転写媒体表面に分散した状態で存在する固形の硬化剤を転写することにより得ることができる。
【選択図】なし
Description
例えば、加熱によりラジカルを発生する硬化剤及びラジカル重合性物質を含む硬化剤層と導電性粒子及びラジカル重合性物質を含み加熱によりラジカルを発生する硬化剤を含まない導電粒子層とを積層する方法(特許文献1参照)、熱膨張係数を調整して接続信頼性を確保するため、無機質充填材を含む接着樹脂層と接着樹脂組成物を主成分とする接着剤層を積層する方法(特許文献2参照)、あるいは、接続時の熱ストレスを緩和して信頼性を確保するため、接着剤組成物に微小なゴム粒子を配合する方法(特許文献3参照)、接着性樹脂の伸びによる接続信頼性低下を抑制するため、弾性変形する粒子に金めっきした導電性粒子と小径のカプセル化した潜在性硬化剤を用いる方法(特許文献4参照)、導電性粒子を含む層と含まない層を積層し、隣接する回路間の短絡を防止し、接続性を確保する方法(特許文献5,6参照)、等が公知である。
一方、圧着時には、接続性を確保するために接続部分から接着性樹脂を排除しなければならないため、充分な接続性確保のためには、高反応性の硬化剤を配合することには限界があった。また、一般に回路接着シートを作製する方法としては、予め溶剤等に硬化性樹脂及び硬化剤を添加して、溶剤を乾燥することによりシート化する方法が用いられるが、反応性の高い硬化剤を使用した場合は、溶剤の存在により保存性が低下してしまうため、電気的接続性の確保と接着強度、および保存性に満足のいくものではなかった。また、導電性粒子の種類、構成等による接続信頼性改良等の従来技術においても低温、短時間接続の場合は、接続信頼性確保を満足できるものではなかった。
すなわち、本発明は次の通りのものである。
(2)硬化性の絶縁性樹脂との反応性が異なる少なくとも2種の硬化剤を含み、かつ回路接着シートの片側表面から厚み方向に沿ってシート厚の1/3倍の領域に、最も反応性の高い硬化剤を含むことを特徴とする上記(1)に記載の回路接着シート。
(3)少なくとも硬化剤の1種が固形の硬化剤であり、その平均粒径が回路接着シートのシート厚の1/50倍以上1/3倍以下であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の回路接着シート。
(4)回路接着シートの平均膜厚の1/10〜1倍の平均粒径の導電性粒子を配合してなる上記(1)〜(3)に記載の回路接着シート。
(6)2軸延伸可能なフィルム上に粘着層を設けて積層体を形成し、該積層体の上に固形の硬化剤を付着させて固形硬化剤付着フィルムを作製し、該固形硬化剤付着フィルムを50%から1000%の範囲内で2軸延伸して保持し、少なくとも硬化剤と硬化性の絶縁性樹脂とを含んでなる接着シートに該固形硬化剤を転写することによって硬化剤濃度の高い領域を有する回路接着シートを作製する工程を含むことを特徴とする上記(1)〜(4)に記載の回路接着シートの製造方法。
(7)上記(1)〜(4)に記載の回路接着シートの硬化剤濃度の高い面を回路基板側に接触させて電子回路部品と回路基板とを接続することを特徴とする微細接続構造体の接続方法。
(8)上記(7)に記載の微細接続構造体の接続方法により接続された電子回路部品と回路基板とを含むことを特徴とする微細接続構造体。
本発明の回路接着シートに用いる硬化性の絶縁性樹脂としては、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、光及び熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂等を用いることができる。取り扱いの容易さから、熱硬化性の絶縁性樹脂を用いることが好ましい。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等を用いることができるが、エポキシ樹脂が特に好ましい。
本発明の回路接着シートにおいては、膜厚方向の硬化剤濃度に分布があり、圧着時に接続面の絶縁性樹脂を効果的に排除することができ、硬化剤を均一配合する構造に比較してより少量の硬化剤で効果的に接続性を付与することが可能である。
固形硬化剤としては、例えば、アミンアダクト系硬化剤(イミダゾール化合物とエポキシ樹脂との反応物)、ヒドラジド系硬化剤、ジシアンジアミド系硬化剤、および、それらを2種以上組み合わせた複合系硬化剤等である。また、保存性の観点から、固形硬化剤を熱可塑性樹脂、ワックス等でコーティングすることが好ましい。
硬化剤の平均粒径は、気流分散型のレーザー式粒度分布計(JOEL社製、HELOS)で測定できる。
回路接着シートの厚みは2μm以上40μm以下であることが好ましく、5μm以上30μm以下であることがより好ましい。機械的接続強度の観点から2μm以上が好ましく、接続時の絶縁性樹脂の流動による絶縁性樹脂の流れ出し量が過剰となることを防止する観点から40μm以下であることが好ましい。
本発明の回路接着シートに導電性粒子を配合する場合、導電性粒子の平均粒径は回路接着シートのシート厚の1/10〜1倍が好ましい。
本発明の回路接着シートの製造方法としては、平滑な板上に硬化剤を散布して分散させ、この分散させた硬化剤を少なくとも硬化性樹脂を含む接着シートに転写する方法を用いることができる。
硬化剤粒子を散布する方法としては、硬化剤粒子を除電処理して散布することが好ましい。除電処理の方法は、例えば、散布装置の粒子吹き出し口にアースをとることによって行われる。このとき用いる平滑な板としては、ガラス板、テフロン(登録商標)板、金属板等を用いることができる。
本発明の回路接着シートは、回路接着シートの片側表面から一部の硬化剤粒子の一部分が露出していても差し支えない。
同時2軸連続延伸装置としては、公知のものを使用することができるが、長辺側をチャック金具で固定し、それらの間隔を縦横同時に延伸することにより連続延伸するテンター型延伸機が好ましい。延伸度を調整する方式としては、スクリュー方式、パンタグラフ方式を用いることが可能だが、調整の精度の観点から、パンタグラフ方式がより好ましい。加熱しながら延伸する場合は、延伸部分の手前に予熱ゾーンを設けて、延伸部分の後方に熱固定ゾーンを設けることが好ましい。好ましくは、2軸延伸可能なフィルムは長尺のフィルムであり、接着シートも長尺の接着シートである。本願明細書において長尺とは長さが10m以上であることを指す。長尺の接着シートを用いれば連続して接続構造体を生産することができ効率がよい。
本発明の回路接着シートは、少なくとも硬化剤及び硬化性の絶縁性樹脂からなる単層のシートであってもよいし、さらに該シートに導電性粒子を含まず少なくとも絶縁性樹脂を含む樹脂シートを積層した複層のシートであっても構わない。
本発明の回路接着シートに配合する導電性粒子の平均粒径は、回路接着シートの膜厚の1/10倍から1倍の範囲であることが好ましい。
本発明において導電性粒子の平均粒径は、導電性粒子の平均直径を意味する。
貴金属被覆された樹脂粒子としては、ポリスチレン、ベンゾグアナミン、ポリメチルメタアクリレート等の球状粒子にニッケル、および金をこの順に被覆したものを用いることが好ましい。
接続するバンプ硬度がビッカース硬度で50Hv未満である場合は、ポリメタアクリレート樹脂等の柔軟な樹脂粒子を用いることが好ましい。また、バンプ硬度が50Hv以上である場合は、ベンゾグアナミン樹脂等の硬質樹脂粒子を用いることが好ましい。
貴金属被覆された合金粒子としては、例えば、金、銀、銅、ニッケル、錫、亜鉛、ビスマス、インジウム等から選ばれた2種以上からなる合金粒子に上記方法等を用いて貴金属被覆したものを用いることができる。
導電性粒子の平均粒径は、回路接着シートのシート厚の1/10〜1倍が好ましく、より好ましくは1/10〜1/2倍、更に好ましくは1/10〜1/3倍である。
回路接着シートと被着物との密着性を向上させるために、添加剤として、カップリング剤を配合することができる。該カップリング剤としては、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、アルミカップリング剤等を用いることができるが、シランカップリング剤が好ましい。該シランカップリング剤としては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリメトキシシラン等を用いることができる。
イオン捕捉剤の配合量としては、樹脂成分100質量部に対して0.01質量部から3質量部であることが好ましい。配合量が0.01質量部未満の場合は、イオン捕捉効果が不充分であり、電気的接続の観点から3質量部以下が好ましい。
硬化剤濃度の高い面を相対的に配線高さの低い回路基板面に配置することにより、より接続強度を高め、信頼性を高めることができる。
本発明において、回路接着シートは、硬化剤及び硬化性の絶縁性樹脂を含んでなる接着層であり、この接着シートは通常は剥離可能なベースフィルム(保持フィルム)上に形成される。このため、得られる回路接着シートは、通常は剥離可能なベースフィルム上に形成される。
本願明細書では、この回路接着シートとベースフィルムとの積層体をも回路接着シートと言うことがある。
本発明の微細接続構成体を構成する回路基板の材質は、有機基板でも無機基板でも、差し支えない。有機基板としては、ポリイミドフィルム基板、ポリアミドフィルム基板、ポリエーテルスルホンフィルム基板、エポキシ樹脂をガラスクロスに含浸させたリジッド基板、ビスマレイミド−トリアジン樹脂をガラスクロスに含浸させたリジッド基板等を用いることができる。無機基板としては、シリコン基板、ガラス基板、アルミナ基板、窒化アルミ基板等を用いることができる。配線基板の配線材料は、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物等の無機配線材料、金メッキ銅、クロム−銅、アルミニウム、金バンプ等の金属配線材料、アルミニウム、クロム等の金属材料でインジウム錫酸化物等の無機配線材料を覆った複合配線材料等を用いることができる。
次に、実施例および比較例によって本発明を説明する。
フェノキシ樹脂(ガラス転移温度98℃、数平均分子量14000)35g、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量190、25℃粘度、14000mPa・S)28g、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.4gを酢酸エチル−トルエンの混合溶剤(混合比1:1)に溶解し、固形分50%溶液とする。
マイクロカプセル型潜在性イミダゾール硬化剤を含有する液状エポキシ樹脂(マイクロカプセルの平均粒径4μm、活性温度125℃、硬化剤含有量12g)37gを前記固形分50%溶液に配合分散させた。その後、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ベースフィルム)上に塗布し、60℃で10分間送風乾燥し、膜厚20μmのフィルム状の接着シートを得た。接着シート中における硬化剤濃度は11.9重量%であり、平均含有量は2.62g/m2であった。
使用した硬化剤粒子は、ほぼすべて、回路接着シートへ転写された。
フェノキシ樹脂(ガラス転移温度98℃、数平均分子量14000)37g、ナフタレン型エポキシ樹脂(エポキシ当量136、半固形)37g、γ−ウレイドプロピルトリメトキシシラン0.06gを酢酸エチル−トルエンの混合溶剤(混合比1:1)に溶解し、固形分50%溶液とする。
マイクロカプセル型潜在性イミダゾール硬化剤を含有する液状エポキシ樹脂(マイクロカプセルの平均粒径5μm、活性温度125℃、硬化剤含有量8.6g)26g、前記固形分50%溶液に配合分散させる。その後、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布し、60℃で15分間送風乾燥し、膜厚20μmのフィルム状の接着シートを得た。
接着シート中における硬化剤濃度は8.56重量%であり、平均含有量は1.88g/m2であった。
このフィルムを実施例1と同様の方法により2軸延伸装置を用いて縦横にそれぞれ200%延伸して固定した。その後、この延伸フィルムに前記接着シートをラミネートした後、剥離し、回路接着シートを得た。
フェノキシ樹脂(ガラス転移温度45℃、数平均分子量12000)20g、フェノキシ樹脂(ガラス転移温度98℃、数平均分子量14000)23g、ナフタレン型エポキシ樹脂(エポキシ当量136、半固形)26g、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン0.1gを酢酸エチル−トルエンの混合溶剤(混合比1:1)に溶解し、固形分50%溶液とする。マイクロカプセル型潜在性イミダゾール硬化剤を含有する液状エポキシ樹脂(マイクロカプセルの平均粒径4μm、活性温度125℃、硬化剤含有量10.3g)31g、平均粒径3.0μmの金めっきプラスチック粒子5gを前記固形分50%溶液に配合分散させる。その後、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布し、60℃で15分間送風乾燥し、膜厚20μmのフィルム状の接着シートを得た。
接着シート中における硬化剤濃度は10.26重量%であり、平均含有量は2.26g/m2であった。
得られた回路接着シートの硬化剤粒子のうち、無作為に100個を選び、焦点方向の変位を測定できるレーザー顕微鏡(キーエンス社製、VK9500、形状測定分解能0.01μm)を用いて、回路接着シート表面からの距離を測定した。その結果、移行した硬化剤は、全て転写面からシートの厚み方向にシート厚の1/3の領域における接着シート中に存在した。移行した硬化剤量は0.4g/m2であり、転写面からシートの厚み方向にシート厚の1/3の領域における接着シート中の硬化剤濃度は、14.85重量%であり、それ以外の領域の硬化剤濃度の1.44倍であった。
フェノキシ樹脂(ガラス転移温度98℃、数平均分子量14000)35g、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量190、25℃粘度、14000mPa・S)28g、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.3gを酢酸エチル−トルエンの混合溶剤(混合比1:1)に溶解し、固形分50%溶液とする。
マイクロカプセル型潜在性イミダゾール硬化剤を含有する液状エポキシ樹脂(マイクロカプセルの平均粒径5μm、活性温度125℃、硬化剤含有量12g)37g、を前記固形分50%溶液に配合分散させた。
その後、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布し、60℃で15分間送風乾燥し、膜厚20μmのフィルム状の回路接着シートを得た。回路接着シート中における硬化剤濃度は11.9重量%であり、平均含有量は2.62g/m2であった。
フェノキシ樹脂(ガラス転移温度45℃、数平均分子量12000)42g、ナフタレン型エポキシ樹脂(エポキシ当量136、半固形)32g、γ−ウレイドプロピルトリメトキシシラン0.06gを酢酸エチル−トルエンの混合溶剤(混合比1:1)に溶解し、固形分50%溶液とする。
マイクロカプセル型潜在性イミダゾール硬化剤を含有する液状エポキシ樹脂(マイクロカプセルの平均粒径5μm、活性温度125℃、硬化剤含有量8.6g)26g、平均粒径3.0μmの金めっきプラスチック粒子6.0gを前記固形分50%溶液に配合分散させた。
その後、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布し、60℃で15分間送風乾燥し、膜厚20μmのフィルム状の回路接着シートを得た。回路接着シートにおける硬化剤濃度は8.1重量%であり、平均含有量は1.85g/m2であった。
厚み1.1mmのガラス基板上に配線幅80μm、配線ピッチ200μmのインジウムスズ酸化物(ITO、シート抵抗25Ω)配線を200本形成し、その配線上に、アルミ配線(チタン1重量部含む、5000Å)を形成する。この基板上に幅2mmの回路接着シートを仮張りし、2.5mm幅の圧着ヘッドを用いて、80℃、0.3MPa、3秒間加圧した後、ポリエチレンテレフタレートのベースフィルムを剥離する。そこへ、配線幅100μm、配線ピッチ200μm、厚み18μmの銅配線にニッケル1μm、金0.02μmのメッキを施した回路を200本有するフレキシブルプリント配線板(材質ポリイミド樹脂、厚み25μm)を配線位置を合わせて仮接続した後、160℃、5秒間、5MPa加圧圧着する。圧着後、接続端子間の抵抗値を四端子法の抵抗計で抵抗測定する。測定数20箇所の平均抵抗値を接続抵抗値とする。
接続抵抗値測定法と同様にして、ガラス基板とフレキシブルプリント配線板を、回路接着シートを用いて圧着接続する。圧着後、圧着した基板を60℃、95%相対湿度中に250時間保持した後に取り出し、25℃、50%相対湿度環境中に1時間放置する。その後、接続抵抗値測定法と同様にして、接続抵抗値を測定し、環境試験後接続抵抗値とする。同じ基板のフレキシブルプリント配線板を幅10mmに切断し、インストロン(SHIMADU AGS−50A)を用いて90°ピール強度を測定する。引張り速度は50mm/分で行う。ピール強度が7.84N/cm以上のものを○、7.84N/cm未満のものを×とする。
回路接着シートを35℃の恒温室に3日間保存し、その後、接続抵抗測定法と同様にして圧着接続し、前記環境試験と同様にして、ピール強度を測定し、ピール強度が7.84N/cm以上のものを○、7.84N/cm未満のものを×とする。
本実施例において、接続抵抗値測定法は、初期の電気的接続性を示す。
環境試験においては、接続抵抗値は電気的接続性の信頼性を示し、ピール強度は、接着強度の信頼性を示す。
表1において、実施例1〜3は、接続抵抗値及び環境試験後の抵抗値が低く、電気的接続性が良好であることを示している。環境試験後においてもピール強度が高いことより、接着強度が高いことがわかる。また、保存後のピール強度が、保存前の強度を維持していることより、保存性が良好であることがわかる。
表1に示すように、実施例1及び2では、導電性粒子は存在しないが、金属電極同士の食い込みにより、接触によって接続することが可能であった。
また、(接続抵抗値測定方法)の圧着条件は、160℃、5秒間、5MPa加圧で行っているが、170〜190℃、10〜15秒、5MPa加圧が一般的な条件であるため、低温、短時間での実施となる。
Claims (8)
- 少なくとも硬化剤及び硬化性の絶縁性樹脂からなる回路接着シートであって、回路接着シートの片側表面から厚み方向に沿ってシート厚の1/3倍の領域の硬化剤濃度が、それ以外の領域の硬化剤濃度の1.1〜10倍であることを特徴とする回路接着シート。
- 硬化性の絶縁性樹脂との反応性が異なる少なくとも2種の硬化剤を含み、かつ回路接着シートの片側表面から厚み方向に沿ってシート厚の1/3倍の領域に、最も反応性の高い硬化剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の回路接着シート。
- 少なくとも硬化剤の1種が固形の硬化剤であり、その平均粒径が回路接着シートのシート厚の1/50倍以上1/3倍以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の回路接着シート。
- 回路接着シートの平均膜厚の1/10〜1倍の平均粒径の導電性粒子を配合してなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の回路接着シート。
- 少なくとも硬化剤と硬化性の絶縁性樹脂とを含む接着シートに、転写媒体表面に分散した状態で存在する固形の硬化剤を転写することにより回路接着シートを得ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の回路接着シートの製造方法。
- 2軸延伸可能なフィルム上に粘着層を設けて積層体を形成し、該積層体の上に固形の硬化剤を付着させて固形硬化剤付着フィルムを作製し、該固形硬化剤付着フィルムを50%から1000%の範囲内で2軸延伸して保持し、少なくとも硬化剤と硬化性の絶縁性樹脂とを含んでなる接着シートに該固形硬化剤を転写することによって硬化剤濃度の高い領域を有する回路接着シートを作製する工程を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の回路接着シートの製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の回路接着シートの硬化剤濃度の高い面を回路基板側に接触させて電子回路部品と回路基板とを接続することを特徴とする微細接続構造体の接続方法。
- 請求項7に記載の微細接続構造体の接続方法により接続された電子回路部品と回路基板とを含むことを特徴とする微細接続構造体。
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