JP2007035565A - 点火プラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料の噴射流によるプラズマ火炎の移動を抑え、好ましい着火位置に着火することができる点火プラグを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の点火プラグ1は、外部電極10と中心電極14とチャンバー16とから構成されている。外部電極10の底部10bには、長方形形状の貫通孔10dが設けられている。エンジンに点火プラグ1を装着したとき、貫通孔10dの短辺が燃料噴射方向に直交する方向に、長辺が燃料噴射方向になるように設定されている。外部電極10と中心電極14の間に高電圧が印加されると、貫通孔10dから断面が長方形形状であるプラズマ火炎17が噴出される。プラズマ火炎17の断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、燃料噴射方向の寸法より小さいため、燃料の噴射流の抵抗を低減できる。これにより、プラズマ火炎17の移動が抑えられ、好ましい着火位置に着火することができる。【選択図】図5

Description

本発明は、点火プラグに関する。
従来、エンジンのシリンダ内に噴射された燃料にプラズマ火炎を噴出して着火する点火プラグとして、特開平6−68952号公報に開示されているプラズマジェット点火プラグがある。このプラズマジェット点火プラグは、中心電極と、絶縁体と、外部電極と、オリフィス部と、放電空間とから構成されている。中心電極の外周側には、筒状の絶縁体及び外部電極がそれぞれ同心状に配設されている。外部電極の先端部には、オリフィス部が電気的に接続されている。また、中心電極の先端面、絶縁体の内周面、及びオリフィス部の端面によって、放電空間が形成されている。さらに、オリフィス部には、放電空間と連通するオリフィス孔が設けられている。
そして、中心電極と外部電極の間に高電圧が印加されると、放電空間内の中心電極とオリフィス部の間で放電が起こる。この放電により、放電空間内に高温のプラズマガスが発生する。プラズマガスは、熱膨張によってオリフィス孔からプラズマ火炎として噴出され、エンジンのシリンダ内に噴射された燃料に着火する。
特開平6−68952号公報
ところで、オリフィス孔の形状として、一般的に円形形状が広く用いられている。この場合、プラズマ火炎170は、図11に示すように、側面が略楕円形状、噴出方向に直交する断面が円形形状となる。しかし、断面が円形形状であると、噴射された燃料の抵抗を受けやすく、図12に示すように、プラズマ火炎170の中心位置が、燃料の噴射流の下流側に流されてしまう。噴射された燃料には、本来好ましい着火位置がある。ところが、前述したように、噴射された燃料によってプラズマ火炎が下流側に流されてしまうため、好ましい着火位置で着火できないという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、燃料の噴射流によるプラズマ火炎の移動を抑え、好ましい着火位置に着火することができる点火プラグを提供することを目的とする。
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、燃料噴射方向の寸法より小さくすることで、燃料の噴射流の抵抗を低減し、プラズマ火炎の移動を抑えられることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の点火プラグは、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極の間に形成される放電空間と、前記放電空間に連通する噴出孔とを備え、前記第1電極と前記第2電極の間に電圧を印加することで、前記放電空間内で放電して前記噴出孔からプラズマ火炎を噴出し、噴射された燃料に着火する点火プラグにおいて、前記プラズマ火炎は、噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、燃料噴射方向の寸法より小さいことを特徴とする。
請求項2に記載の点火プラグは、請求項1に記載の点火プラグにおいて、さらに、前記プラズマ火炎は、噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、燃料噴射方向の寸法の2/3倍以下であることを特徴とする。
請求項3に記載の点火プラグは、請求項1又は2に記載の点火プラグにおいて、さらに、前記プラズマ火炎は、噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、燃料噴射方向の寸法の1/4倍以上であることを特徴とする。
請求項4に記載の点火プラグは、請求項1〜3のいずれかに記載の点火プラグにおいて、さらに、前記プラズマ火炎は、噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、噴射される燃料の上流側から下流側に向かって大きくなることを特徴とする。
請求項5に記載の点火プラグは、請求項1に記載の点火プラグにおいて、さらに、前記噴出孔は、前記プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、燃料噴射方向の寸法より小さいことを特徴とする。
請求項6に記載の点火プラグは、請求項4に記載の点火プラグにおいて、さらに、前記噴出孔は、前記プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、噴射される燃料の上流側から下流側に向かって大きくなることを特徴とする。
請求項7に記載の点火プラグは、請求項1〜6のいずれかに記載の点火プラグにおいて、前記放電空間は、前記プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面の形状が、前記プラズマ火炎の噴出方向に直交する前記噴出孔の断面の形状と相似形であることを特徴とする。
なお、本明細書でいう第1及び第2電極は、電極をそれぞれ区別するために便宜的に導入したものである。
請求項1に記載の点火プラグによれば、燃料の噴射流によるプラズマ火炎の移動を抑え、好ましい着火位置に着火することができる。プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、燃料噴射方向の寸法より小さくすることで、断面が円形形状の場合に比べ、燃料の噴射流の抵抗を低減することができる。そのため、プラズマ火炎の移動が抑えられ、好ましい着火位置に着火することができる。
請求項2に記載の点火プラグによれば、プラズマ火炎の移動をより確実に抑えることができる。プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、燃料噴射方向の寸法の2/3倍以下、より好ましくは1/2倍以下にすることで、燃料の噴射流の抵抗をより確実に低減することができる。そのため、プラズマ火炎の移動をより確実に抑えることができる。
請求項3に記載の点火プラグによれば、プラズマ火炎の熱密度を効率的に上昇させ、着火性を向上させることができる。プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、燃料噴射方向の寸法より小さくすることで、断面が円形形状の場合に比べ、プラズマ火炎の熱密度を上昇させることができる。しかし、実際には各部での損失があるため、断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、燃料噴射方向の寸法の1/4倍より小さくしても、熱密度は飽和してほとんど上昇しない。つまり、プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、燃料噴射方向の寸法の1/4倍以上とすることで、プラズマ火炎の熱密度を効率的に上昇させることができる。そのため、着火性を向上させることができる。
請求項4に記載の点火プラグによれば、プラズマ火炎の移動をさらに抑えることができる。プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、噴射される燃料の上流側から下流側に向かって大きくすることで、燃料の噴射流の抵抗をさらに低減することができる。そのため、プラズマ火炎の移動をさらに低減することができる。
請求項5に記載の点火プラグによれば、プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、燃料噴射方向の寸法より確実に小さくすることができる。プラズマ火炎は噴出孔から噴出される。そのため、プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面の形状は、噴出孔の形状によって決まる。従って、噴出孔の噴出方向に直交する断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、燃料噴射方向の寸法より小さくすることで、プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、燃料噴射方向の寸法より確実に小さくすることができる。
請求項6に記載の点火プラグによれば、プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、噴射される燃料の上流側から下流側に向かって確実に大きくすることができる。前述したように、プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面の形状は、噴出孔の形状によって決まる。そのため、噴出孔の噴出方向に直交する断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、噴射される燃料の上流側から下流側に向かって大きくすることで、プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、上流側から下流側に向かって確実に大きくすることができる。
請求項7に記載の点火プラグによれば、プラズマ火炎の噴出の際の抵抗を低減し、プラズマ火炎をよりスムーズに噴出することができる。
本実施形態は、本発明を、車両に搭載されたエンジンにおいて、シリンダ内に噴射された燃料に着火する点火プラグに適用した例を示す。
本実施形態における点火プラグの正面から見た軸方向断面図を図1に、側面から見た軸方向断面図を図2に、図2における点火プラグの底面図を図3に、図2における点火プラグのプラズマ火炎の側面図及びA−A矢視断面図を図4に、燃料が噴射されたときの点火プラグのプラズマ火炎の側面図及びB−B矢視断面図を図5に、点火プラグのプラズマ火炎の断面形状を説明する説明図を図6に、点火プラグのプラズマ火炎の別の断面形状を説明する説明図を図7に、プラズマ火炎の断面の寸法比に対する移動量のグラフを図8に、プラズマ火炎の断面の寸法比に対する熱密度のグラフを図9にそれぞれ示す。なお、図5〜図7、及び図12において、燃料が噴射されていない場合のプラズマ火炎の形状を破線で示す。そして、図1〜図9を参照し構成、動作、効果の順で具体的に説明する。
まず、具体的構成について説明する。点火プラグ1は、エンジンのシリンダヘッドに装着され、高電圧を印加されることで放電してプラズマ火炎を噴出し、シリンダ内に噴射された燃料に着火する装置である。図1及び図2に示すように、点火プラグ1は、外部電極10(第1電極)と、碍子11と、ターミナル12と、中軸13と、中心電極14(第2電極)とから構成されている。
外部電極10は、碍子11を介して、ターミナル12、中軸13、及び中心電極14を収容し、これらをエンジンのシリンダヘッドに一体的に装着するとともに、車体に接地される、例えば金属からなる有底円筒形状の部材である。外部電極10は、筒部10aと、筒部10aの端部から縮径方向に延在する底部10bとから構成されている。筒部10aの外周面には、点火プラグ1をエンジンのシリンダヘッドに固定するためのネジ部10cが形成されている。また、底部10bの中央には、貫通孔10d(噴出孔)が設けられている。図3に示すように、貫通孔10dは長方形形状である。エンジンのシリンダヘッドに点火プラグ1を装着したときに、貫通孔10dの短辺が燃料噴射方向に直交する方向に、長辺が燃料噴射方向になるように設定されている。また、短辺の長さは、長辺の長さの例えば2/5倍に設定されている。
図1及び図2に戻り説明する。図1及び図2に示すように、碍子11は、ターミナル12、中軸13、及び中心電極14を外部電極10から絶縁して固定する、例えばセラミックからなる略円柱形状の部材である。碍子11には、中心軸に沿って貫通孔11aが形成されている。貫通孔11aは、丸孔部11bと、角孔部11cとから構成されている。丸孔部11bは、中軸13が収容され固定される部分であり、碍子11の上端面に向かって形成されている。角孔部11cは、中心電極14が収容され固定されるとともに、後述するチャンバー16(放電空間)が形成される部分であり、碍子11の下端面に向かって形成されている。角孔部11cの軸方向に直交する断面は長方形形状であり、貫通孔10dと同一寸法に設定されている。
ターミナル12は、高電圧が印加される、例えば金属からなる略円柱形状の部材である。ターミナル12は、碍子11の上端面に固定されている。
中軸13は、ターミナル12に印加された高電圧を中心電極14に伝達する、例えば金属からなる円柱形状の部材である。中軸13は、碍子11の丸孔部11bに収容され固定されている。中軸13の一端部は、ターミナル12に電気的に接続されている。
中心電極14は、ターミナル12及び中軸13を介して高電圧が印加され、外部電極10との間で放電する、例えばニッケルなどからなる角柱形状の部材である。中心電極14の軸方向に直交する断面は長方形形状であり、角孔部11cに収容できる最適な寸法に設定されている。中心電極14は、一端部を丸孔部11bに突出させるとともに、他端部の端面を碍子11の下端面から中軸13側に後退させた状態で、角孔部11cに収容され固定されている。中心電極14の一端部は、導電性接着剤15を介して、中軸13の他端部に電気的に接続されている。
ターミナル12、中軸13、及び中心電極14の固定された碍子11は、上端部を外部電極10の開放端部から突出させるとともに、下端面を外部電極10の底部10bに当接させた状態で、筒部10aに収容され固定されている。このとき、中心電極14と、碍子11の角孔部11cと、外部電極10の底部10bによって、角柱形状の空間であるチャンバー15(放電空間)が形成される。チャンバー15の下端面には、外部電極10の貫通孔10dが、点火プラグ1の軸方向下方に向かって連通している。このとき、チャンバー16及び貫通孔10dの断面の形状は同一であり、軸方向に段差を有することなく連通している。
次に、具体的動作について説明する。図1及び図2において、ターミナル12及び中軸13を介し、中心電極14に、車体を基準とした高電圧が印加されると、チャンバー16内の中心電極14と外部電極10の間で放電が起こる。この放電により、チャンバー16内に高温のプラズマガスが発生する。プラズマガスは、チャンバー16内で熱膨張し、連通する貫通孔10dからプラズマ火炎として噴出される。
図4に示すように、プラズマ火炎17は、点火プラグ1の軸方向下方に向かって噴出される。このとき、プラズマ火炎17の側面の形状は略楕円形状である。また、噴出方向に直交する断面の形状は概略長方形形状である。ここで、貫通孔10dの短辺が燃料噴射方向に直交する方向に、長辺が燃料噴射方向になるように設定されているため、プラズマ火炎17の断面の短辺及び長辺も、同様に、それぞれ燃料噴射方向に直交する方向及び燃料噴射方向となる。また、貫通孔10dの短辺の長さが、長辺の長さの2/5倍に設定されているため、プラズマ火炎17の断面の短辺の長さも、同様に、長辺の長さの2/5倍となる。
図5に示すように、燃料が噴射されると、プラズマ火炎17に噴射された燃料の抵抗が加わる。しかし、プラズマ火炎17の断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法(短辺の寸法)が、燃料噴射方向の寸法(長辺の寸法)の2/5倍であるため、従来のように断面が円形形状の場合に比べ、プラズマ火炎17に加わる燃料の噴射流の抵抗が低減する。これにより、プラズマ火炎17の燃料噴射方向の下流側への移動が抑えられる。
ところで、図6に示すように、プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、燃料噴射方向の寸法と等しい円形形状の場合、プラズマ火炎18は、噴射された燃料によって下流側に流され移動する。これに対し、図7に示すように、円形形状を基準として、燃料噴射方向に直交する方向の寸法のみを小さくした長方形形状の場合、噴射された燃料の抵抗が低減し、プラズマ火炎19の移動が抑えられる。
ここで、プラズマ火炎の断面において、燃料噴射方向の寸法に対する燃料噴射方に直交する方向の寸法の比率と、燃料の噴射流によるプラズマ火炎の中心位置の移動量の関係について説明する。図8に示すように、プラズマ火炎の断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、燃料噴射方向の寸法より小さくなるに従って、プラズマ火炎の移動量も小さくなる。つまり、燃料噴射方向に寸法に対する燃料噴射方に直交する方向の寸法の比率を1未満、より好ましくは2/3倍以下、さらに好ましくは1/2倍以下にすることで、プラズマ火炎の移動を抑えることができる。
また、プラズマ火炎の断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、燃料噴射方向の寸法より小さくなるに従って、プラズマ火炎の断面の面積が小さくなる。プラズマ火炎の熱エネルギーは変わらないため、断面の面積が小さくなることで熱密度が上昇する。しかし、実際には各部での熱損失があるため、断面の面積がある値より小さくなると、プラズマ火炎の熱密度は飽和する。図9に示すように、プラズマ火炎の断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、燃料噴射方向の寸法の1/4倍未満になると、プラズマ火炎の熱密度は飽和しほとんど増加しない。つまり、燃料噴射方向に寸法に対する燃料噴射方に直交する方向の寸法の比率を1/4倍以上1倍未満の範囲に設定することで、プラズマ火炎の熱密度を効率的に上昇させることができる。
最後に、具体的効果について説明する。第1の実施形態によれば、貫通孔10dの短辺の寸法を長辺の寸法の2/5倍に設定することで、プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、燃料噴射方向の寸法の2/5倍にすることができる。これにより、従来のように断面が円形形状の場合に比べ、プラズマ火炎17に加わる燃料の噴射流の抵抗が低減される。従って、燃料の噴射流によるプラズマ火炎17の移動が抑えられ、好ましい着火位置に着火することができる。
また、第1実施形態によれば、貫通孔10dの短辺の寸法を長辺の寸法の2/5倍に設定することで、プラズマ火炎17の熱密度を効率的に上昇させ、着火性を向上させることができる。
さらに、第1実施形態によれば、貫通孔10dが、チャンバー16に対して、軸方向に段差を有することなく連通しているため、プラズマ火炎17の噴出抵抗を低減することができる。
なお、本実施形態では、貫通孔10dとして長方形形状の例を挙げているが、これに限られるものではない。例えば、貫通孔10dにおいて、噴射される燃料の上流側の短辺を下流側の短辺より短くし、図10に示すように、台形形状の貫通孔10eとしてもよい。また、噴射される燃料の上流側の短辺を下流側の短辺よりさらに短くし、三角形形状の貫通孔10fとしてもよい。つまり、噴射される燃料の上流側から下流側に向かって大きくなるような形状としてもよい。これにより、プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面において、燃料噴射方向に直交する方向の寸法を、噴射される燃料の上流側から下流側に向かって大きくすることができる。従って、燃料の噴射流の抵抗を低減し、プラズマ火炎の移動をさらに抑えることができる。
また、本実施形態では、チャンバー16及び貫通孔10dの断面の形状が同一である例を挙げているが、これに限られるものではない。チャンバー16の断面の形状が、貫通孔10dの断面の形状と相似形であってもよい。この場合でも、プラズマ火炎17の噴出抵抗を低減することができる。さらに、チャンバー16及び中心電極14の作りやすさを考慮し、チャンバー16の断面の形状は円形形状とし、貫通孔10dの断面の形状のみを長方形形状としてもよい。
本実施形態における点火プラグの正面から見た軸方向断面図である。 図1における点火プラグの側面から見た軸方向断面図である。 図2における点火プラグの底面図である。 図2における点火プラグのプラズマ火炎の側面図及びA−A矢視断面図である。 燃料が噴射されたときの点火プラグのプラズマ火炎の側面図及びB−B矢視断面図である。 点火プラグのプラズマ火炎の断面形状を説明する説明図である。 点火プラグのプラズマ火炎の別の断面形状を説明する説明図である。 プラズマ火炎の断面の寸法比に対する移動量のグラフである。 プラズマ火炎の断面の寸法比に対する熱密度のグラフである。 他の実施形態における点火プラグの底面図である。 従来の点火プラグのプラズマ火炎の側面図、及びC−C矢視断面図である。 燃料が噴射されたときの従来の点火プラグのプラズマ火炎の側面図及びD−D矢視断面図である。
符号の説明
1・・・点火プラグ、10・・・外部電極(第1電極)、10a・・・筒部、10b・・・底部、10c・・・ネジ部、10d、10e、10f・・・貫通孔(噴出孔)、11・・・碍子、11a・・・貫通孔、11b・・・丸孔部、11c・・・角孔部、12・・・ターミナル、13・・・中軸、14・・・中心電極(第2電極)、15・・・導電性接着剤、16・・・チャンバー(放電空間)、17、18、19、170・・・プラズマ火炎

Claims (7)

  1. 第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極の間に形成される放電空間と、前記放電空間に連通する噴出孔とを備え、前記第1電極と前記第2電極の間に電圧を印加することで、前記放電空間内で放電して前記噴出孔からプラズマ火炎を噴出し、噴射された燃料に着火する点火プラグにおいて、
    前記プラズマ火炎は、噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、燃料噴射方向の寸法より小さいことを特徴とする点火プラグ。
  2. 前記プラズマ火炎は、噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、燃料噴射方向の寸法の2/3倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の点火プラグ。
  3. 前記プラズマ火炎は、噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、燃料噴射方向の寸法の1/4倍以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の点火プラグ。
  4. 前記プラズマ火炎は、噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、噴射される燃料の上流側から下流側に向かって大きくなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の点火プラグ。
  5. 前記噴出孔は、前記プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、燃料噴射方向の寸法より小さいことを特徴とする請求項1に記載の点火プラグ。
  6. 前記噴出孔は、前記プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面の燃料噴射方向に直交する方向の寸法が、噴射される燃料の上流側から下流側に向かって大きくなることを特徴とする請求項4に記載の点火プラグ。
  7. 前記放電空間は、前記プラズマ火炎の噴出方向に直交する断面の形状が、前記プラズマ火炎の噴出方向に直交する前記噴出孔の断面の形状と相似形であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の点火プラグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010077870A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Toyota Motor Corp プラズマ点火装置を備える内燃機関

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