JP2021077603A - 点火プラグ - Google Patents
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Abstract
Description
上記副室を形成する副室形成部(30)と、
上記副室形成部を貫通して形成されて上記副室を主燃焼室(3)に連通させる複数の噴孔(35)と、
上記副室内に先端部(11)が位置する中心電極(10)と、
を備え、
上記副室は、第1領域(21)と、該第1領域よりもプラグ軸方向基端側(Y2)に位置するとともに上記第1領域よりもプラグ径方向に拡大した第2領域(22)とを含み、
上記副室形成部は、上記第1領域を形成する第1形成部(31)と、上記第2領域を形成する第2形成部(32)とを含み、
上記複数の噴孔は、上記第1形成部において、プラグ軸方向から見て放射状に広がる放射仮想線(P1〜P6)に対して所定の角度で傾斜した仮想線(L〜L6)に沿って形成されており、
上記第2形成部(32)と上記中心電極の先端部との間に、火花放電が生じるように構成された火花ギャップ(G)が形成されている、点火プラグにある。
点火プラグの実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の点火プラグ1は、プラグ軸方向先端側Y1に副室2を有する。
そして、点火プラグ1は、副室形成部30、噴孔35、中心電極10を備える。
副室形成部30は副室2を形成している。
噴孔35は複数備えられ、副室形成部30を貫通して形成されて副室2を主燃焼室3に連通させる。
中心電極10は、副室2内に先端部11が位置している。
副室2は第1領域21と、第1領域21よりもプラグ軸方向基端側Y2に位置するとともに第1領域21よりもプラグ径方向Xに拡大した第2領域22とを含む。
副室形成部30は、第1領域21を形成する第1形成部31と、第2領域22を形成する第2形成部32とを含む。
図2に示すように、複数の噴孔35は、第1形成部31において、プラグ軸方向Yから見て放射状に広がる放射仮想線P1〜P6に対して所定の角度で傾斜した仮想線L1〜L6に沿って形成されている。
そして、第2形成部32と中心電極10の先端部11との間に、火花放電が生じるように構成された火花ギャップGが形成されている。
図1に示すように、本実施形態の点火プラグ1は、先端が内燃機関の主燃焼室3に露出するように内燃機関のシリンダヘッド101に取り付けられる。図2に示すように、点火プラグ1は、プラグ軸方向Yを長手方向とする筒状のハウジング40を有する。ハウジング40内にはハウジング40と同軸上に筒状の絶縁碍子50が配置されている。ハウジング40のプラグ軸方向先端側Y1には副室2を形成する副室形成部30が設けられている。絶縁碍子50の内側には絶縁碍子50と同軸上に中心電極10が配置されている。中心電極10のプラグ軸方向先端側Y1の先端部11は、副室2内に露出している。
図5(a)に示すように、副室2には、主燃焼室3で発生するスワール流に起因して複数の噴孔35から混合気が流入してガス流Fが生じる。図3、図4に示すように複数の噴孔35を構成する噴孔351〜356はそれぞれ傾斜した仮想線L1〜L6に沿って形成されているため、図5(a)に示すように、ガス流Fは副室2内において横渦を形成することとなる。そして、火花ギャップGに生じた火花放電により混合気に着火して初期火炎Sが形成され、初期火炎Sはガス流Fによって副室形成部30の内周面30aに沿って広がる。
上述の実施形態1では図1に示すように中心電極10の先端部11は、プラグ径方向Xに平行に突出していたが、本実施形態2では図6に示すように、先端部11は先端に向かうほどプラグ軸方向先端側Y1に位置するように、プラグ軸方向先端側Y1に傾斜して突出している。この場合も、先端部11の先端面11aと内周面32aに設けられた接地電極パッド321の間に火花ギャップGが形成されている。
上記実施形態1では、副室形成部30における第1形成部31を有底の円筒形状としたが、これに替えて、図7に示すように、第1形成部31をプラグ中心軸10aを中心としてプラグ軸方向基端側Y2に広がった部分円錐形状としてもよい。これにより、第1領域21はプラグ軸方向先端側Y1に向かうにつれて内径が小さくなっている。第1形成部31のプラグ軸方向基端側Y2の端部における内径は第2領域22の内径とほぼ同等となっている。そして、第3形成部33のプラグ軸方向Yの高さは実質的にゼロであって、副室2の第3領域23は第1形成部31と第2形成部32との境界線となっている。なお、本実施形態3におけるその他の構成について、実施形態1と同等の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。そして、本実施形態3においても、上記実施形態1の場合と同等の作用効果を奏する。
本実施形態4の点火プラグ1では、図8に示すように、中心電極10の先端部11と、ハウジング40又は副室形成部30との間に生じる火花放電の少なくとも一部が、絶縁碍子50のプラグ軸方向先端側Y1の端部51を介した沿面放電Crを形成するように構成されている。かかる構成において、火花ギャップGは沿面放電Crの沿面経路を含む。なお、本実施形態4におけるその他の構成について、実施形態1と同等の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態5では、図9に示すように副室形成部30を第1分割体301と第2分割体302との2部品からなる。第1分割体301と第2分割体302とはプラグ軸方向Yに互いに組付けられ、両者の接合部303において溶接されて副室形成部30が形成されている。これにより、副室形成部30は2部品からなるため、成形しやすくなっている。なお、本実施形態5におけるその他の構成について、実施形態1と同等の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。そして、本実施形態5においても実施形態1の場合と同様の作用効果を生じる。
2 副室
3 主燃焼室
10 中心電極
11 先端部
21 第1領域
22 第2領域
23 第3領域
30 副室形成部
35、351〜356 噴孔
Cr 沿面放電
G 火花ギャップ
L1〜L6 仮想線
P1〜P6 放射仮想線
S 初期火炎
Claims (5)
- プラグ軸方向先端側に副室(2)を有する点火プラグ(1)であって、
上記副室を形成する副室形成部(30)と、
上記副室形成部を貫通して形成されて上記副室を主燃焼室(3)に連通させる複数の噴孔(35)と、
上記副室内に先端部(11)が位置する中心電極(10)と、
を備え、
上記副室は、第1領域(21)と、該第1領域よりもプラグ軸方向基端側(Y2)に位置するとともに上記第1領域よりもプラグ径方向に拡大した第2領域(22)とを含み、
上記副室形成部は、上記第1領域を形成する第1形成部(31)と、上記第2領域を形成する第2形成部(32)とを含み、
上記複数の噴孔は、上記第1形成部において、プラグ軸方向から見て放射状に広がる放射仮想線(P1〜P6)に対して所定の角度で傾斜した仮想線(L〜L6)に沿って形成されており、
上記第2形成部(32)と上記中心電極の先端部との間に、火花放電が生じるように構成された火花ギャップ(G)が形成されている、点火プラグ。 - 上記中心電極の先端部は、上記第2領域を形成する上記副室形成部の内周面に向かって突出している、請求項1に記載の点火プラグ。
- 上記中心電極を内側に保持するとともに、上記先端部を上記副室内に露出させる筒状の絶縁碍子(50)を備え、
上記絶縁碍子のプラグ軸方向先端側の端部(51)には、上記火花放電の少なくとも一部を上記中心電極の先端部から上記第2形成部の内周面に向けて沿面放電させる沿面経路を形成するように構成されている、請求項1に記載の点火プラグ。 - 上記副室は、上記第1領域と上記第2領域との間に両者をつなぐ第3領域(23)を有し、
上記副室形成部は、上記第3領域を形成する第3形成部(33)を含み、
該第3形成部の内周面(33a)は段差部を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の点火プラグ。 - 上記副室は、上記第1領域と上記第2領域との間に両者をつなぐ第3領域(23)を有し、
上記副室形成部は、上記第3領域を形成する第3形成部(33)を含み、
該第3形成部の内周面(33a)は、上記第1形成部の内周面(31a)と上記第2形成部の内周面(32a)とに滑らかに連続するようにプラグ軸方向において徐変している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の点火プラグ。
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