JP2007032079A - ユニット建物及びその構築方法 - Google Patents

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征寛 嶋崎
Yoshishige Nagaki
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Abstract

【課題】 柱省略した広い連続空間を形成するユニット建物において、柱省略に起因する強度低下を簡易に補強すること。
【解決手段】 ユニット建物10であって、相対する継ぎ天井梁121それぞれの梁内に納められ、それらの梁間に渡る継ぎ材122を設け、継ぎ材122の一端側を一方側の継ぎ天井梁121に接合し、継ぎ材122の他端側を他方側の継ぎ天井梁121に接合するもの。
【選択図】 図1

Description

本発明はユニット建物に関する。
柱省略した広い連続空間を形成可能にするユニット建物として、特許文献1に記載の如く、相隣る建物ユニットのそれぞれに定めた柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突合せ配置し、柱省略接合部の一方側の建物ユニットの天井梁の側から、他方側の建物ユニットの天井梁の側に渡る補強梁を設け、補強梁の一端部を一方側の建物ユニットの柱まわりに接合し、補強梁の他端部を他方側の建物ユニットの柱まわりに接合してなるものがある。
尚、本出願人は、柱省略した広い連続空間を形成可能にする他のユニット建物として、特許文献2に記載のものを特許出願している。このユニット建物は、相隣る建物ユニットの柱省略接合部を含む同一面内で該柱省略コーナー部に交差配置されている天井梁を継ぎ天井梁とし、相隣る建物ユニットの柱省略接合部にて相対する継ぎ天井梁同士を接合してなるものである。柱省略接合部の一方側の継ぎ天井梁の側から、他方側の継ぎ天井梁の側に延在し、それらの継ぎ天井梁に添設される継ぎ材を設け、継ぎ材の一端側を一方側の継ぎ天井梁に接合し、継ぎ材の他端側を他方側の継ぎ天井梁に接合するものである。
特許3260266 特願2004-124349
特許文献1の従来技術には以下の問題点がある。
(1)両建物ユニットの柱省略接合部を含む同一面内で柱省略コーナー部に交差配置されている天井梁に補強梁を添設するに際し、補強梁が一方側の建物ユニットの側から他方側の建物ユニットに渡る長尺梁となり、材料の管理、施工上の困難が大きい。
(2)補強梁を天井梁の外側に添設するものであり、両建物ユニットの周辺に補強梁の設置スペースを余分に必要とする。両建物ユニットの側傍に他の建物ユニットを設置する場合には、他の建物ユニットとの間に補強梁を配置するに足る大きな間隙を設ける必要がある。
尚、特許文献2の先願技術では、相対する継ぎ天井梁それぞれの下フランジの内側面に下内側継ぎ材を、下フランジの外側面に下外側継ぎ材を添設し、それらの下内側継ぎ材と下外側継ぎ材をボルト接合するとともに、上フランジの内側面に上内側継ぎ材を、上フランジの外側面に上外側継ぎ材を添設し、それらの上内側継ぎ材と上外側継ぎ材をボルト接合するものである。継ぎ材が4部品に分散するところに不都合がある。
本発明の課題は、柱省略した広い連続空間を形成するユニット建物において、柱省略に起因する強度低下を簡易に補強することにある。
請求項1の発明は、柱と床梁と天井梁を接合した建物ユニットを隣接設置して構築され、相隣る複数の建物ユニットのそれぞれに定めた柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突合せ配置し、相隣る建物ユニットの柱省略接合部を含む同一面内で該柱省略コーナー部に交差配置されている天井梁を継ぎ天井梁とし、相隣る建物ユニットの柱省略接合部にて相対する継ぎ天井梁同士を接合してなるユニット建物であって、相対する継ぎ天井梁それぞれの梁内に納められ、それらの梁間に渡る継ぎ材を設け、継ぎ材の一端側を一方側の継ぎ天井梁に接合し、継ぎ材の他端側を他方側の継ぎ天井梁に接合するようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記継ぎ天井梁がリップ付き形鋼にて形成されるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項2の発明において更に、前記継ぎ材がリップ付き形鋼にて形成されるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記相隣る建物ユニットがそれらの建物ユニットに渡る玄関を形成し、それらの継ぎ天井梁同士の接合部の下部に玄関入口を設けるようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記相隣る建物ユニットがそれらの建物ユニットに渡る車庫を形成し、それらの継ぎ天井梁同士の接合部の下部に車庫入口を設けるようにしたものである。
請求項6の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記相隣る建物ユニットがそれらの建物ユニットに渡る居室を形成し、それらの継ぎ天井梁同士の接合部の下部に居室開口を設けるようにしたものである。
請求項7の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記相隣る建物ユニットがそれらの柱省略接合部を建物内部に配置し、それらの建物ユニットに渡る水平連続空間を形成するようにしたものである。
請求項8の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記相隣る建物ユニットを下階建物ユニットとし、この下階建物ユニットの柱省略コーナー部で、前記継ぎ天井梁に交差する天井梁を切除し、下階建物ユニットの上に搭載した上階建物ユニットの床梁のうち、上記下階建物ユニットの天井梁の切除部に対応するものを設けず、下階建物ユニットから上階建物ユニットに渡る吹抜け空間を形成するようにしたものである。
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載のユニット建物の構築方法において、相対する継ぎ天井梁の一方の梁内に納めてあった継ぎ材をスライドし、その他端側を他方の梁内に納め、該継ぎ材をそれらの梁間に渡すようにしたものである。
請求項10の発明は、請求項9の発明において更に、前記柱が省略される建物ユニットとして、柱省略コーナー部に仮柱を着脱自在としてなるものを用い、建物ユニットに継ぎ天井梁を接続完了するまでは仮柱を設けておき、継ぎ天井梁の接続完了後に仮柱を取外すようにしたものである。
(請求項1)
(a)相隣る建物ユニットのそれぞれにおいて柱省略コーナー部に交差する継ぎ天井梁同士をそれらの梁内に納めた継ぎ材により接合することにて、それらの継ぎ天井梁を両建物ユニットに渡って連続する長尺梁の如くに一本化した。従って、建物ユニットとは別個の長尺梁を用いることなく、柱省略したユニット建物を補強でき、材料の管理性、施工性が良い。
(b)継ぎ天井梁の梁内に納めた継ぎ材によりユニット建物を補強でき、継ぎ天井梁の外側に他の補強部材を添設する必要がない。継ぎ材を単一部品化して接合強度効率を高め、部品管理工数を低減し、接合作業工数も低減できる。建物ユニットの側傍に他の建物ユニットを設置する場合にも、他の建物ユニットとの間に補強部材のための設置間隙の如くを設ける必要がない。
(請求項2)
(c)継ぎ天井梁をリップ付き形鋼にて形成することにより、継ぎ材を該形鋼のC型スペース内にコンパクトに納めることができる。
(請求項3)
(d)継ぎ材をリップ付き形鋼にて形成することにより、同じくリップ付き形鋼からなる継ぎ天井梁の梁内に継ぎ材を嵌め込む如くにコンパクトに納めることができる。両リップ付き形鋼の例えば上フランジ同士、下フランジ同士をボルト接合することにより、高い接合強度を得ることができる。
(請求項4)
(e)相隣る建物ユニットがそれらの建物ユニットに渡る玄関を形成し、それらの継ぎ天井梁同士の接合部の下部に玄関入口を設けるようにした。従って、継ぎ材によりユニット建物の構造強度を確保しながら、相隣る建物ユニットに渡る玄関と玄関入口を形成できる。
(請求項5)
(f)相隣る建物ユニットがそれらの建物ユニットに渡る車庫を形成し、それらの継ぎ天井梁同士の接合部の下部に車庫入口を設けるようにした。従って、継ぎ材によりユニット建物の構造強度を確保しながら、相隣る建物ユニットに渡る車庫と車庫入口を形成できる。
(請求項6)
(g)相隣る建物ユニットがそれらの建物ユニットに渡る居室を形成し、それらの継ぎ天井梁同士の接合部の下部に居室開口を設けるようにした。従って、継ぎ材よりユニット建物の構造強度を確保しながら、相隣る建物ユニットに渡る居室と居室開口を形成できる。
(請求項7)
(h)相隣る建物ユニットがそれらの柱省略接合部を建物内部に配置し、それらの建物ユニットに渡る水平連続空間を形成するようにした。従って、継ぎ材によりユニット建物の構造強度を確保しながら、相隣る建物ユニットに渡る水平連続空間を形成できる。
(請求項8)
(i)下階建物ユニットの柱省略コーナー部で、継ぎ天井梁に交差する天井梁を切除し、下階建物ユニットの上に搭載した上階建物ユニットの床梁のうち、下階建物ユニットの天井梁の切除部に対応するものを設けないようにした。従って、継ぎ材によりユニット建物の構造強度を確保しながら、下階建物ユニットから上階建物ユニットに渡る吹抜け空間を形成できる。
(請求項9)
(j)相対する継ぎ天井梁の一方の梁内に納めてあった継ぎ材をスライドし、その他端側を他方の梁内に納め、該継ぎ材をそれらの梁間に渡すようにした。従って、施工性が良い。例えば一方の継ぎ天井梁のリップ付き形鋼内に納めてあったリップ付き形鋼の継ぎ材を他方の継ぎ天井梁の側にスライドさせることにより、該継ぎ材をそれらの継ぎ天井梁間に簡易に渡すことができる。
(請求項10)
(k)建物ユニットの柱省略コーナー部に設けた仮柱は、該建物ユニットの工場製造段階、輸送保管段階を経た現地据付け後、継ぎ天井梁の接続完了まで取外されない。従って、継ぎ天井梁の接続時の建物ユニットの強度を低下せしめることがなく、施工段階の建物強度も十分に確保でき、施工性は良い。
図1は本発明の柱省略補強構造が適用されたユニット建物を示し、(A)は一例を示す模式斜視図、(B)は他の例を示す模式斜視図、図2は標準建物ユニットを示す模式斜視図、図3は本発明の継ぎ天井梁と継ぎ材を示し、(A)は一方側から視た模式斜視図、(B)は断面図、(C)は継ぎ材のスライド過程を示す模式斜視図、図4は例1のユニット建物を示す模式斜視図、図5は例1のユニット建物を示し、(A)は下階平面図、(B)は上階平面図、図6は例2のユニット建物を示す模式斜視図、図7は例3のユニット建物を示す模式斜視図、図8は例3のユニット建物を示し、(A)は下階平面図、(B)は上階平面図、図9は例4のユニット建物を示す模式斜視図、図10は例4の下階建物ユニットを示す模式斜視図、図11は例4のユニット建物を示し、(A)は下階平面図、(B)は上階平面図、図12は例5のユニット建物を示す模式斜視図、図13は例5のユニット建物を示し、(A)は下階建物ユニットを示す模式斜視図、(B)は上階建物ユニットを示す模式斜視図、図14は例5のユニット建物を示し、(A)は下階平面図、(B)は上階平面図である。
図1は、本発明の柱省略補強構造が適用されたユニット建物10の一部を示すものである。ユニット建物10は、複数の建物ユニット20を左右上下に隣接設置して構築されるものであるが、その一部を構成する4個の柱省略建物ユニット120により柱省略した広い連続空間を形成するものである。
建物ユニット20は、標準的には、図2に示した如く、4本の角鋼管製柱21と、4本の形鋼製床梁22と、4本の形鋼製天井梁23とを箱形に接合した骨組構造体である。建物ユニット20は、4個のコーナー部で、相交差する床梁22を柱21の下端部に接続し、相交差する天井梁23を柱22の上端部に接合して構成される。
柱省略建物ユニット120は、図1(A)に示す如く、標準建物ユニット20の4本の柱21のうちの1本の柱21を省略したものである。柱省略建物ユニット120は、床梁22については、柱省略コーナー部以外の3個のコーナー部で、相交差する床梁22を柱21の下端部に接合し、柱省略コーナー部で、相交差する床梁22を互いに接合している。柱省略建物ユニット120は、天井梁23については、柱省略コーナー部に交差配置される天井梁23のうち、妻方向に沿う天井梁23を継ぎ天井梁121とし、他の天井梁23を標準天井梁23とする。標準天井梁23と柱21の上端部を接合し、継ぎ天井梁121と柱21の上端部を接合し、継ぎ天井梁121と天井梁23を接合している。
柱省略建物ユニット120は、継ぎ天井梁121の断面強度を他の標準天井梁23の断面強度より高くしている。継ぎ天井梁121は、リップ付C形鋼からなるものとされる。
柱省略建物ユニット120は、柱省略コーナー部に仮柱124を着脱自在としている。
仮柱124は、ボルト、ピン等の着脱手段により、床梁22と、天井梁23、121に着脱自在に結合される。
ユニット建物10にあっては、2個の柱省略建物ユニット120(120A、120B)のそれぞれに定めた柱省略コーナー部を柱省略接合部11にて互いに突合せ配置する。
相対応する柱省略建物ユニット120Aと柱省略建物ユニット120Bの間で、両者の柱省略接合部11を含む同一面内でそれらの柱省略コーナー部に交差配置されている天井梁23を前述の継ぎ天井梁121とする。本発明の柱省略補強構造は、このようにして両建物ユニット120A、120Bの柱省略接合部11にて相対する継ぎ天井梁121同士を継ぎ材122により接合するものである。継ぎ材122は、図3に示す如く、相対する継ぎ天井梁121それぞれの梁内に納められ、それらの梁間に渡る。継ぎ材122は、継ぎ天井梁121のリップ付きC形鋼の内側に概ね隙間なく嵌合して納まるリップ付きC形鋼からなるものとされる。
継ぎ材122の一端側の上フランジを一方側の継ぎ天井梁121の上フランジに高力ボルト123により剛接合し、継ぎ材122の一端側の下フランジを一方側の継ぎ天井梁121の下フランジに高力ボルト123により剛接合し、継ぎ材122の他端側の上フランジを他方側の継ぎ天井梁121の上フランジに高力ボルト123により剛接合し、継ぎ材122の他端側の下フランジを他方側の継ぎ天井梁121の下フランジに高力ボルト123により剛接合する(図3(B))。高力ボルト123としては、トルシア形、六角ボルト形等を採用できる。
相対する継ぎ天井梁121同士を継ぎ材122により接合するに際しては、図3(C)に示す如く、一方の継ぎ天井梁121の梁内に納めてあった継ぎ材122をその梁内で軸方向にスライドし、継ぎ材122の他端側を他方の継ぎ天井梁121の梁内に挿入させて納め、結果として継ぎ材122をそれらの継ぎ天井梁121の梁間に渡す。
尚、柱省略建物ユニット120は、図1(B)に示す如く、床梁22についても、柱省略コーナー部に交差配置される床梁22のうち、妻方向に沿う床梁22を継ぎ床梁131とし、他の床梁22を標準床梁22としても良い。標準床梁22と柱21の下端部を接合し、継ぎ床梁131と柱21の下端部を接合し、継ぎ床梁131と床梁22を接合する。柱省略建物ユニット120は、継ぎ床梁131の断面強度を他の標準床梁22の断面強度より高くしている。継ぎ床梁131は、リップ付きC形鋼からなるものとされる。相対する柱省略建物ユニット120Aと柱省略建物ユニット120Bの間で、両者の柱省略接合部11を含む同一面内でそれらの柱省略コーナー部に交差配置されている床梁22を上述の継ぎ床梁131とする。このようにして両建物ユニット120A、120Bの柱省略接合部11にて相対する継ぎ床梁131同士を継ぎ材132により接合する。継ぎ材132は、相対する継ぎ床梁131それぞれの梁内に納められ、それらの梁間に渡る。継ぎ材132は、継ぎ床梁131のリップ付きC形鋼の内側に概ね隙間なく嵌合して納まるリップ付きC形鋼からなるものとされる。継ぎ材132の一端側の上フランジを一方側の継ぎ床梁131の上フランジに高力ボルト133(不図示)により剛接合し、継ぎ材132の一端側の下フランジを一方側の継ぎ床梁131の下フランジに高力ボルト133により剛接合し、継ぎ材132の他端側の上フランジを他方側の継ぎ床梁131の上フランジに高力ボルト133により剛接合し、継ぎ材132の他端側の下フランジを他方側の継ぎ床梁131の下フランジに高力ボルト133により剛接合する。高力ボルト133としては、トルシア形、六角ボルト形等を採用できる。
相対する継ぎ床梁131同士を継ぎ材132により接合するに際しては、一方の継ぎ床梁131の梁内に納めてあった継ぎ材132をその梁内で軸方向にスライドし、継ぎ材132の他端側を他方の継ぎ床梁131の梁内に挿入させて納め、結果として継ぎ材132をそれらの継ぎ天井梁131の梁間に渡す。
相対応する柱省略建物ユニット120Aと柱省略建物ユニット120Bの間で、相対する継ぎ天井梁121同士が継ぎ材122により接合されるとき、また、相対する継ぎ床梁131同士が継ぎ材132により接合されるとき、各建物ユニット120の柱省略コーナー部には仮柱124が設置される。そして、相対する継ぎ天井梁121同士が接合され、また、相対する継ぎ床梁131同士が接合された後、仮柱124が取外される。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)相隣る建物ユニット120A、120Bのそれぞれにおいて柱省略コーナー部に交差する継ぎ天井梁121同士をそれらの梁内に納めた継ぎ材122により接合することにて、それらの継ぎ天井梁121を両建物ユニット120A、120Bに渡って連続する長尺梁の如くに一本化した。従って、建物ユニット120A、120Bとは別個の長尺梁を用いることなく、柱省略したユニット建物10を補強でき、材料の管理性、施工性が良い。
(b)継ぎ天井梁121の梁内に納めた継ぎ材122によりユニット建物10を補強でき、継ぎ天井梁121の外側に他の補強部材を添設する必要がない。継ぎ材122を単一部品化して接合強度効率を高め、部品管理工数を低減し、接合作業工数も低減できる。建物ユニット120A、120Bの側傍に他の建物ユニットを設置する場合にも、他の建物ユニットとの間に補強部材のための設置間隙の如くを設ける必要がない。
(c)継ぎ天井梁121をリップ付き形鋼にて形成することにより、継ぎ材122を該形鋼のC型スペース内にコンパクトに納めることができる。
(d)継ぎ材122をリップ付き形鋼にて形成することにより、同じくリップ付き形鋼からなる継ぎ天井梁121の梁内に継ぎ材122を嵌め込む如くにコンパクトに納めることができる。両リップ付き形鋼の例えば上フランジ同士、下フランジ同士をボルト接合することにより、高い接合強度を得ることができる。
(e)相対する継ぎ天井梁121の一方の梁内に納めてあった継ぎ材122をスライドし、その他端側を他方の梁内に納め、該継ぎ材122をそれらの梁間に渡すようにした。従って、施工性が良い。例えば一方の継ぎ天井梁121のリップ付き形鋼内に納めてあったリップ付き形鋼の継ぎ材122を他方の継ぎ天井梁121の側にスライドさせることにより、該継ぎ材122をそれらの継ぎ天井梁121間に簡易に渡すことができる。
(f)建物ユニット120A、120Bの柱省略コーナー部に設けた仮柱124は、該建物ユニット120A、120Bの工場製造段階、輸送保管段階を経た現地据付け後、継ぎ天井梁121の接続完了まで取外されない。従って、継ぎ天井梁121の接続時の建物ユニット120A、120Bの強度を低下せしめることがなく、施工段階の建物強度も十分に確保でき、施工性は良い。
尚、本発明の実施において、継ぎ材122(132)は継ぎ天井梁121(継ぎ床梁131)の梁内に納められるものであれば良く、リップ付きC形鋼であることを必須としない。また、継ぎ天井梁121(継ぎ床梁131)の梁内に単一材の継ぎ材122(132)を納めるものに限らず、継ぎ天井梁121(継ぎ床梁131)の梁内の上フランジ側に上部継ぎ材を、同梁内の下フランジ側に下部継ぎ材を設ける如くに、継ぎ材122(132)を上下分割適用することもできる。
以下、本発明の上述した柱省略補強構造を適用してなるユニット建物10の具体例について説明する。
(例1)(図4、図5)
図4、図5のユニット建物10Aは、複数の建物ユニット20、120を左右上下に隣接設置して構築されたものである。図5(A)は下階天井面のユニット配置を示し、図5(B)は上階床面のユニット配置を示す。
ユニット建物10Aでは、下階にて相隣る2個の柱省略建物ユニット120A、120Bが、それらに定めた柱省略コーナー部を柱省略接合部11にて互いに突合せ配置し、両建物ユニット120A、120Bの柱省略接合部11にて相対する継ぎ天井梁121同士を継ぎ材122により接合したものである。
ユニット建物10Aは、両建物ユニット120A、120Bの柱省略接合部11を挟んでそれらの建物ユニット120A、120Bに渡る玄関200を形成し、それらの継ぎ天井梁121同士の接合部(継ぎ材122)の下部に玄関入口201を設けた。
ユニット建物10Aによれば、継ぎ材122によりユニット建物10Aの構造強度を確保しながら、相隣る建物ユニット120A、120Bに渡る玄関200と玄関入口201を形成できる。
(例2)(図6)
図6のユニット建物10Bは、複数の建物ユニット20、120を例1のユニット建物10Aにおけると同様に、隣接設置して構築され、両建物ユニット120A、120Bの柱省略接合部11を挟んでそれらの建物ユニット120A、120Bに渡る車庫300を形成し、それらの継ぎ天井梁121同士の接合部(継ぎ材122)の下部に車庫入口301を設けた。
ユニット建物10Bによれば、継ぎ材122によりユニット建物10Bの構造強度を確保しながら、相隣る建物ユニット120A、120Bに渡る車庫300と車庫入口301を形成できる。
(例3)(図7、図8)
図7のユニット建物10Cは、複数の建物ユニット20、120を左右上下に隣接設置して構築されたものである。図8(A)は下階天井面のユニット配置を示し、図8(B)は上階天井面のユニット配置を示す。
ユニット建物10Cでは、上階にて相隣る2個の建物ユニット120A、120Bが、それらに定めた柱省略コーナー部を柱省略接合部11にて互いに突合せ配置し、両建物ユニット120A、120Bの柱省略接合部11にて相対する継ぎ天井梁121同士を継ぎ材122により接合したものである。
ユニット建物10Cでは、両建物ユニット120A、120の柱省略接合部11を挟んでそれらの建物ユニット120A、120Bに渡る居室400を形成し、それらの継ぎ天井梁121同士の接合部(継ぎ材122)の下部に居室開口401を設けた。
ユニット建物10Cによれば、継ぎ材122よりユニット建物10Cの構造強度を確保しながら、相隣る建物ユニット120A、120Bに渡る居室400と居室開口401を形成できる。
(例4)(図9〜図11)
図9〜図11のユニット建物10Dは、複数の建物ユニット20、120を左右上下に隣接設置して構築されたものである。図10は下階のユニット配置を示し、図11(A)は下階天井面のユニット配置を示し、図11(B)は上階床面のユニット配置を示す。
ユニット10Dでは、下階にて相隣る3列をなし、かつ各列内で相隣る2個の柱省略建物ユニット120A、120Bが、それらに定めた柱省略コーナー部を建物内部の柱省略接合部11にて互いに突合せ配置し、両建物ユニット120A、120Bの柱省略接合部11にて相対する継ぎ天井梁121同士を継ぎ材122により接合したものである。
ユニット建物10Dは、相隣る建物ユニット120A、120Bがそれらの柱省略接合部11を建物内部に配置し、それらの建物ユニット120A、120Bに渡る水平連続空間500を形成する。水平連続空間500は、結果として3列の柱省略建物ユニット120、換言すれば全6個の柱省略建物ユニット120に渡る大空間をなす。
ユニット建物10Dによれば、継ぎ材122によりユニット建物10Dの構造強度を確保しながら、相隣る建物ユニット120A、120Bに渡る水平連続空間500を形成できる。
(例5)(図12〜図14)
図12〜図14のユニット建物10Eは複数の建物ユニット20、120を左右上下に隣接設置して構築されたものである。図13(A)は下階のユニット建物を示し、図13(B)は上階のユニット建物を示し、図14(A)は下階天井面のユニット配置を示し、図14(B)は上階床面のユニット配置を示す。
(a)ユニット建物10Eでは、下階前側にて相隣る2個の柱省略建物ユニット120A、120Bが、それらの前面に定めた柱省略コーナー部を建物前面側の柱省略接合部11にて互いに突合せ配置し、それらの両建物ユニット120A、120Bの上記柱省略接合部11にて相対する継ぎ天井梁121同士を継ぎ材122により接合したものである。
ユニット建物10Eは、両建物ユニット120A、120Bの継ぎ天井梁121同士の接合部(継ぎ材122)の下部に居室開口601を設けた。
(b)ユニット建物10Eでは、下階にて相隣る2列をなし、かつ各列内で相隣る2個の柱省略建物ユニット120A、120Bが、それらに定めた柱省略コーナー部を建物内部の柱省略接合部11にて互いに突合せ配置し、両建物ユニット120A、120Bの柱省略接合部11にて相対する継ぎ天井梁121同士を継ぎ材122により接合したものである(図14(A))。
建物ユニット10Eは、相隣る建物ユニット120A、120Bがそれらの柱省略接合部11を建物内部に配置し、それらの建物ユニット120A、120Bに渡る水平連続空間600を形成する。水平連続空間600は、結果として2列の柱省略建物ユニット120、換言すれば全4個の柱省略建物ユニット120に渡る大空間をなす。
(c)ユニット建物10Eでは、下階前側にて相隣る2個の柱省略建物ユニット120A、120Bの柱省略コーナー部で、継ぎ天井梁121に交差する天井梁23を切除する。そして、下階の柱省略建物ユニット120A、120Bの上に搭載した2個の上階建物ユニット30の床梁22のうち、下階の柱省略建物ユニット120A、120Bの天井梁23の切除部に対応するものを設けず、下階の柱省略建物ユニット120A、120Bの水平連続空間600から上階の建物ユニット30に渡る吹抜け空間700を形成した。
ユニット建物10Eの施工過程では、下階の建物ユニット120A、120Bの天井梁23の切除部には仮梁125が設けられ、上階の建物ユニット30の床梁22の切除部にも仮梁126が設けられ、これらの仮梁125、126はユニット建物10Eの施工最終段階で取外し除去される。
尚、ユニット建物10Eでは、下階の建物ユニット120A、120Bの継ぎ天井梁121に対応する上階の2個の建物ユニット30の床梁22を継ぎ床梁131とし、相対する継ぎ床梁131同士を継ぎ材132により接合する(図14(B))。
ユニット建物10Eによれば、下階建物ユニット120A、120Bの柱省略コーナー部で、継ぎ天井梁121に交差する天井梁23を切除し、下階建物ユニット120A、120Bの上に搭載した上階建物ユニット30の床梁22のうち、下階建物ユニット120A、120Bの天井梁23の切除部に対応するものを設けないようにした。従って、継ぎ材121によりユニット建物10Eの構造強度を確保しながら、下階建物ユニット120A、120Bから上階建物ユニット30に渡る吹抜け空間700を形成できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の建物ユニットは、3個以上の柱省略建物ユニットの柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突合せ接合するものでも良い。
図1は本発明の柱省略補強構造が適用されたユニット建物を示し、(A)は一例を示す模式斜視図、(B)は他の例を示す模式斜視図である。 図2は標準建物ユニットを示す模式斜視図である。 図3は本発明の継ぎ天井梁と継ぎ材を示し、(A)は一方側から視た模式斜視図、(B)は断面図、(C)は継ぎ材のスライド過程を示す模式斜視図である。 図4は例1のユニット建物を示す模式斜視図である。 図5は例1のユニット建物を示し、(A)は下階平面図、(B)は上階平面図である。 図6は例2のユニット建物を示す模式斜視図である。 図7は例3のユニット建物を示す模式斜視図である。 図8は例3のユニット建物を示し、(A)は下階平面図、(B)は上階平面図である。 図9は例4のユニット建物を示す模式斜視図である。 図10は例4の下階建物ユニットを示す模式斜視図である。 図11は例4のユニット建物を示し、(A)は下階平面図、(B)は上階平面図である。 図12は例5のユニット建物を示す模式斜視図である。 図13は例5のユニット建物を示し、(A)は下階建物ユニットを示す模式斜視図、(B)は上階建物ユニットを示す模式斜視図である。 図14は例5のユニット建物を示し、(A)は下階平面図、(B)は上階平面図である。
符号の説明
10、10A、10B、10C、10D、10E ユニット建物
11 柱省略接合部
20 建物ユニット
21 柱
22 床梁
23 天井梁
30 上階建物ユニット
120、120A、120B 柱省略建物ユニット
121 継ぎ天井梁
122 継ぎ材
124 仮柱
200 玄関
201 玄関入口
300 車庫
301 車庫入口
400 居室
401 居室開口
500 水平連続空間
600 水平連続空間
601 居室開口
700 吹抜け空間

Claims (10)

  1. 柱と床梁と天井梁を接合した建物ユニットを隣接設置して構築され、
    相隣る複数の建物ユニットのそれぞれに定めた柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突合せ配置し、
    相隣る建物ユニットの柱省略接合部を含む同一面内で該柱省略コーナー部に交差配置されている天井梁を継ぎ天井梁とし、
    相隣る建物ユニットの柱省略接合部にて相対する継ぎ天井梁同士を接合してなるユニット建物であって、
    相対する継ぎ天井梁それぞれの梁内に納められ、それらの梁間に渡る継ぎ材を設け、継ぎ材の一端側を一方側の継ぎ天井梁に接合し、継ぎ材の他端側を他方側の継ぎ天井梁に接合するユニット建物。
  2. 前記継ぎ天井梁がリップ付き形鋼にて形成される請求項1に記載のユニット建物。
  3. 前記継ぎ材がリップ付き形鋼にて形成される請求項2に記載のユニット建物。
  4. 前記相隣る建物ユニットがそれらの建物ユニットに渡る玄関を形成し、それらの継ぎ天井梁同士の接合部の下部に玄関入口を設ける請求項1〜3のいずれかに記載のユニット建物。
  5. 前記相隣る建物ユニットがそれらの建物ユニットに渡る車庫を形成し、それらの継ぎ天井梁同士の接合部の下部に車庫入口を設ける請求項1〜3のいずれかに記載のユニット建物。
  6. 前記相隣る建物ユニットがそれらの建物ユニットに渡る居室を形成し、それらの継ぎ天井梁同士の接合部の下部に居室開口を設ける請求項1〜3のいずれかに記載のユニット建物。
  7. 前記相隣る建物ユニットがそれらの柱省略接合部を建物内部に配置し、それらの建物ユニットに渡る水平連続空間を形成する請求項1〜3のいずれかに記載のユニット建物。
  8. 前記相隣る建物ユニットを下階建物ユニットとし、この下階建物ユニットの柱省略コーナー部で、前記継ぎ天井梁に交差する天井梁を切除し、
    下階建物ユニットの上に搭載した上階建物ユニットの床梁のうち、上記下階建物ユニットの天井梁の切除部に対応するものを設けず、
    下階建物ユニットから上階建物ユニットに渡る吹抜け空間を形成する請求項1〜3のいずれかに記載のユニット建物。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のユニット建物の構築方法において、
    相対する継ぎ天井梁の一方の梁内に納めてあった継ぎ材をスライドし、その他端側を他方の梁内に納め、該継ぎ材をそれらの梁間に渡すユニット建物の構築方法。
  10. 前記柱が省略される建物ユニットとして、柱省略コーナー部に仮柱を着脱自在としてなるものを用い、建物ユニットに継ぎ天井梁を接続完了するまでは仮柱を設けておき、継ぎ天井梁の接続完了後に仮柱を取外す請求項9に記載のユニット建物の構築方法。
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JP2009035990A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Misawa Homes Co Ltd 補強梁、ユニット式建物及びユニット式建物の施工方法

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