JP2007029814A - ガス処理方法およびガス処理装置 - Google Patents

ガス処理方法およびガス処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007029814A
JP2007029814A JP2005214093A JP2005214093A JP2007029814A JP 2007029814 A JP2007029814 A JP 2007029814A JP 2005214093 A JP2005214093 A JP 2005214093A JP 2005214093 A JP2005214093 A JP 2005214093A JP 2007029814 A JP2007029814 A JP 2007029814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
methane
column
adsorbent
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005214093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4509886B2 (ja
Inventor
Seiya Ota
晴也 太田
Kunihiko Shibata
邦彦 柴田
Takefumi Ishikura
威文 石倉
Susumu Nishio
晋 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP2005214093A priority Critical patent/JP4509886B2/ja
Publication of JP2007029814A publication Critical patent/JP2007029814A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4509886B2 publication Critical patent/JP4509886B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

【課題】 コストの高いヘリウムを用いることなく、吸着材への吸着速度の相違を利用した同位体ガス分離方法を提供する。
【解決手段】 その内部に吸着材20を充填したカラム10に、キャリアガスを流した状態で同位体ガスを含むメタンガスを供給し、破過時間直後から一定時間の間カラム10からの排出ガスを捕集タンク50に捕集して13Cメタンの濃縮を行うガス処理装置において、吸着材20として分子篩炭を用い、キャリアガスとして窒素を用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガス処理方法およびガス処理装置に関し、特に、吸着材への吸着速度の相違を利用して、同位体ガスを分離するガス分離技術に適用して有効な技術に関する。
良く知られているように、自然界に存在する物質には同位体がある程度の割合で含まれている。たとえば炭素質量数が12のメタンガス(12CH:以下「12Cメタン」という)の同位体として炭素質量数が13のメタンガス(13CH:以下「13Cメタン」という)が存在し、天然に採取されるメタンガスには12Cメタンと13Cメタンとが98.9:1.1の割合で含まれる。質量数が13の炭素(13C)には医療用検査試薬の用途があるためその利用価値は高く、天然に産するメタンガスから効率的に13Cメタンガスを分離する技術が要請されている。
一般に同位体同士の化学的性質の差異は極めて微少であり、自然界から質量数の異なる同位体を分離するには多額の設備コストとランニングコストが必要である。ガス状態の同位体を分離する方法として、遠心分離法、熱拡散法、ガス拡散法、蒸留法、分離ノズル法、レーザ法、吸着分離法等の各種の方法が知られているが、メタンのような比較的低質量数の同位体ガスを高純度かつ大量に得るには、蒸留法(低温精密蒸留法)による分離技術が有利である。
蒸留による同位体分離法は、同位体の沸点の差を利用して分離する方法である。この蒸留分離法では、蒸留塔と呼ばれる装置を利用する。蒸留塔の上部は冷却され下部は加熱される構造となっている。例えばメタンガスに関して記述した場合、メタンガスを蒸留塔に導入し、蒸留塔内の温度分布を微妙に調整すると、低沸点成分(12Cメタン)は液化し難いので蒸留塔の上部に集まり、高沸点成分(13Cメタン)は液化し易いので蒸留塔の下部に集まる。こうして、12Cメタンと13Cメタンは蒸留塔の上部と下部に分離される。蒸留塔下部に分離された13Cメタンを次段の蒸留塔の供給ガスとするよう蒸留塔を多段に構成して、各段ごとに順次13Cメタンの濃度を高める。このような分離方法を採用すれば、純度の高い13Cメタンを大量に得ることができる。
しかし、天然に産するメタンガスには前記の通り1.1%しか13Cメタンが含まれていないため、これを蒸留塔の初段に供給するのは得策ではない。つまり、ある程度の量の13Cメタンを分離しようとすれば、目標収量以上の13Cメタンを含む天然産メタンガスを初段蒸留塔に投入する必要がある。各段での収率が100%であったとしても、目標収量の100倍程度のメタンガスを初段蒸留塔に供給する必要がある。よって、その処理能力を確保するため初段蒸留塔は必然的に大型化し、投入熱量(エネルギー)も膨大になる。ここで、初段蒸留塔に投入するメタンガスの13Cメタン比率が天然産のものより幾ばくか高ければ、その分初段蒸留塔を小さくできる。たとえば初段蒸留塔への供給ガスにおける13Cメタン比率が天然産の僅か3倍(3.3%)であったとしても、それだけで初段蒸留塔の容量を3分の1に縮小できる。ランニングコストに影響する投入エネルギー量も3分の1に削減できるから、このコストメリットは膨大なものになる。
低濃度の13Cメタンを分離する技術として、活性炭やゼオライトを吸着材として用い、吸着材への13Cメタンと12Cメタンの吸着速度の相違を利用して13Cメタンを分離する方法が知られている。たとえば、特許第3462677号特許公報(特許文献1)や、特開2004−89767号公報(特許文献2)である。特許文献1あるいは2には、Na−A型ゼオライトなどを吸着材として用いて、アンモニアあるいはメタンの同位体を分離する技術が開示されている。これら吸着材への吸着現象を利用したガス分離技術を適用すれば、比較的小規模の設備で低濃度の13Cメタンをある程度の濃度にまで濃縮できるので、前記した初段蒸留塔の前段における前処理設備として好適なものとなる。なお、吸着材を用いた同位体ガス分離では、吸着材への吸着速度の調整のため、分離対象を原料ガス(たとえばメタンガス)を100%の濃度で処理するのではなく、不活性ガスをキャリアガスに用いてメタン濃度を下げ、処理するのが一般的である。
特許第3462677号特許公報 特開2004−89767号公報
ところが、前記した文献記載の技術では、キャリアガスとして高価なヘリウムガスを用いる。同位体ガス分離の実用を考慮すれば、そのコスト低減を図ることは大きな開発課題であるが、従来技術においてはコスト的なデメリットが大きすぎる。また、吸着材への吸着速度の相違を利用して同位体ガスを分離する手法においてキャリアガスについては詳しく検討されていない。大雑把な理解によれば、キャリアガスは分離対象ガスの分圧を調整する役割を担っているものと言える。そのため、キャリアガスは吸着材に吸着しないもの、あるいは、吸脱着速度に変化が無いものであることが好ましく、そのため従来技術においてはヘリウムが選択されていたと理解できる。しかし、吸着現象は、吸着材の細孔径等の形状や吸脱着時の圧力あるいは温度が影響する複雑な過程である。キャリアガスもこのような吸着材の種類や圧力、温度等のパラメータによってその振舞いが変わることも予想される。ところが、従来技術においてはキャリアガスの種類や同位体ガス分離性能に及ぼす吸脱着時のパラメータの検討が十分ではなかった。
本発明の目的は、コストの高いヘリウムを用いることなく、吸着材への吸着速度の相違を利用した同位体ガス分離方法を提供することにある。また、本発明の目的は、キャリアガスに応じた高い同位体分離効率を達成する最適な分離条件を提示することにある。
本明細書で開示する発明は、以下の通りである。すなわち、原子または分子状の第1ガスと、前記第1ガスを構成する元素の少なくとも1つがその同位体に置き換わっている第2ガスと、を含む被処理ガスを、吸着材が充填されたカラムにキャリアガスとともに供給し通過させることによって、前記第1ガスおよび第2ガスの濃度比を変化させるガス処理方法であって、前記カラムのガス供給側から前記被処理ガスの供給を開始するステップと、前記被処理ガスの供給開始から所定の破過時間の経過後に、前記カラムのガス排出側から流出するガスを捕集するステップと、前記カラム内を減圧にする構成、または、前記カラム内を前記キャリアガスによってパージする構成により、前記吸着材を再生するステップと、を有し、前記吸着材として分子篩炭を用い、前記キャリアガスとしてヘリウムガスを除く希ガスまたは不活性ガスを主成分とするガスを用いることを特徴とするものである。本発明では吸着材として分子篩炭を用いるため、キャリアガスとしてヘリウム以外の不活性ガスまたは不活性ガスを主成分とするガスを適用でき、そのため、ランニングコストを低減することが可能になる。
なお、キャリアガスとしては、窒素ガス、アルゴンガス、または、これらの混合ガスを主成分とするガスを例示できる。分子篩炭は、その平均細孔径が、前記第1ガスまたは第2ガスの原子または分子の径Dより大きく、前記Dの1.25倍より小さいものとすることができ、吸着材の温度は−150℃〜室温の範囲内とすることができる。さらに、キャリアガスの質量流量を1とした場合の被処理ガスの質量流量を0.1〜5とすることができ、第1ガスとしては12Cメタンを第2ガスとしては13Cメタンを例示できる。本発明者らの実験検討によれば、これら条件を満足する場合、従来技術で採用するヘリウムをキャリアガスとする場合より、高い同位体の分離効率が得られる。
また、前記したガス処理方法は、ガス処理装置として把握することも可能である。すなわち、分子篩炭を含む吸着材が充填されたカラムと、原子または分子状の第1ガスと、前記第1ガスを構成する元素の少なくとも1つがその同位体に置き換わっている第2ガスと、を含む被処理ガスを、前記カラムのガス供給側に供給する被処理ガス供給手段と、ヘリウムガスを除く希ガスまたは不活性ガスを主成分とするガスをキャリアガスとして前記カラムのガス供給側に供給するキャリアガス供給手段と、前記カラムのガス排出側に接続されたガス捕集機構と、を有し、前記キャリアガスを供給している状態において前記被処理ガスの供給を開始し、所定の破過時間の経過後に前記カラムの排出側から流出するガスを前記ガス捕集機構に捕集するガス処理装置である。キャリアガスを窒素ガス、アルゴンガス、または、これらの混合ガスを主成分とするガスとすることができること、分子篩炭の細孔径、吸着材温度、キャリアガス流量比、第1ガスとして12Cメタンを第2ガスとして13Cメタンを例示できること等は、前記の場合と同様である。
本願の発明によれば、吸着材への吸着速度の相違を利用した同位体ガス分離手法におけるコスト削減を図れる。また、同位体ガスの分離効率を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態であるガス処理装置の一例を示した概念図である。本実施の形態のガス処理装置は、カラム10と、カラム10内に充填されている吸着材20と、被処理ガスであるメタンが封入されたボンベ30と、キャリアガスである窒素が封入されたボンベ40と、処理後の排出ガスを貯蔵する捕集ボンベ50とを有する。図示するように、ボンベ30,40の各々は、質量流量計MFC1,MFC2およびバルブV1,V2を介してカラム10のガス入口に接続される。カラム10のガス出口にはバルブV3を介して捕集ボンベ50が接続される。被処理ガスおよびキャリアガスは各々MFC1およびMFC2で流量制御されて各ボンベからカラム10に供給される。バルブV3が閉状態の時のカラム10からの排出ガスは排気ポートEXTに排出される。なお、図示は省略しているがボンベ30および40にはレギュレータ等の圧力調整手段が備えられ、一定圧力の下でガス供給が行われることは勿論である。
カラム10は、たとえばステンレス等の化学的機械的に安定な材質で形成された筒状容器であり、その内部に処理対象ガスおよびキャリアガスが通過するものである。本実施の形態におけるガス処理は大気圧状態で行うため、カラム10に必要以上の機械的強度は要求されない。ただし、後に説明するように吸着材20の再生処理を減圧排気によって実現する場合には、大気圧以下の減圧状態にも耐える程度の機械的強度と外部の空気が混入しない程度のシール性とが要求される。カラム10の形状として、直径が3.13mm(1/8インチ)、長さが30cmの円筒形を例示できる。なお、ここに例示したカラム材質あるいはカラム形状はあくまでも例示であって、任意の材質、サイズおよび形状が適用できる。たとえばアクリル等のプラスチックでカラムが構成されても良いし、角柱状等の形状であっても良い。ただし、ガス流に沿ってガス吸着が十分に行われる必要があるため、カラム径に対するある程度のカラム長は要求される。なお、図示では省略しているが、カラム10の温度を制御するため、適切な加熱冷却手段を備えている。
吸着材20は分子篩炭である。分子篩炭とは活性炭の一種であり、その細孔径が高精度に制御された多孔質炭素組成物である。細孔径が高い精度で揃っているので分子を篩い分ける目的で使用される。分子篩炭は市販品として入手することが可能である。
ボンベ30、40および捕集ボンベ50は、通常のガスボンベが利用できる。ボンベ30に封入されているメタンガスには13Cメタンと12Cメタンが含まれ、後に詳述するように本実施の形態のガス処理装置では13Cメタンを濃縮して捕集ボンベ50に捕集する。メタンガスに含まれる13Cメタンの割合は任意であるが、本願発明の解決しようとする課題の欄で説明した通り本実施の形態のガス処理技術は低濃度の同位体ガス濃縮に適用することを目的とするため13Cメタンの割合を50%以下とする。尤も、50%以上の13Cメタンを含むメタンガスに対して本実施の形態の手法を適用できることは可能である。ただし、13Cメタンを高濃度に含むメタンガスの高純度化においては従来技術で説明した低温精密蒸留法等他の手法を適用する方が有利である。
ボンベ40に封入されている窒素ガスは、キャリアガスである。ここでキャリアガスとして窒素を例示しているが、アルゴン(Ar)またはアルゴンと窒素の混合気体であってもよい。後に説明する窒素をキャリアガスとして用いた場合の本発明者らによる同位体ガス分離実験では、アルゴンをキャリアガスとして用いた場合にも同様の効果が得られている。キャリアガスの純度は、たとえば6N(99.9999%)程度の高純度であることが望ましい。ただし、吸着材20への吸着性能に影響を及ぼさない限り、その純度は低くても良い。
捕集ボンベ50は、予めその内部を減圧に排気し本装置に適用する。ガス処理時のカラム10の内部圧力は大気圧であるため、特別な送ガス手段等を備えることなく差圧を利用して捕集ボンベ50に排出ガスを捕集できる。
なお、前記した例示では、被処理ガスおよびキャリアガスの供給手段として、ボンベ30および40とそれに付随するMFC等の流量制御手段を示している。しかし、ガス供給手段としてはこれらボンベを利用する手段に限らず、一定流量でガス供給が行われる限り任意のガス供給手段を適用できる。たとえばメタンガスは天然ガスプラントから供給を受けても良い。また、処理後のガスの捕集手段として捕集ボンベ50を例示している。しかし、捕集手段はボンベを利用することに限られず、カラム10からの排出ガスを適切なタイミングで捕集できる限り任意のガス捕集手段を適用できる。たとえば、適切な送ガス設備を介して低温精密蒸塔設備の初段蒸留塔に接続されても良い。また、図示はしないが、後に説明するカラム10内の吸着材20の再生を減圧排気により行う場合には真空ポンプが備えられる。
図2は、本実施の形態のガス処理装置の処理方法の一例を示したフローチャートである。処理開始の前提としてカラム10内の吸着材20は再生されているものとする。まず、バルブV2を開き、キャリアガスである窒素でカラム10内をパージする(ステップ101)。このとき、カラム10内が減圧状態である場合には一旦EXTを閉じカラム10内を大気圧以上の圧力にしてEXTを開く。このパージにおける窒素流量はMFC2により一定流量に制御される。たとえば10〜50ml/minの範囲である。またパージ時のカラム10内圧力は大気圧である。
窒素ガスの圧力および流量が安定すると、バルブV1を開きメタンガスの供給を開始する(ステップ102)。バルブV1は一定時間だけ開き、一定時間の経過後にはバルブV1を閉じる。一定時間としては10秒を例示できる。メタンガスはキャリアガスによってカラム10内を運ばれ、カラム10内の移動に従って吸着材20に吸着される。メタンガスパルスがカラム10の出口に到達すると出口からの排出ガスにはメタンガスが含まれるようになる。メタンガスを供給した後、メタンガスがカラム出口に到達するまでの時間を破過時間という。破過時間はカラムサイズ、メタンガスおよびキャリアガスの供給流量、カラム温度等処理パラメータによって変動するが、処理パラメータが固定されると一定になり、一般的には100〜200秒程度である。
このメタンガスがカラム内を通過しているときの現象を詳しく説明する。本実施の形態の吸着材20である分子篩炭はキャリアガスである窒素をほとんど吸着しない。よってキャリアガスはメタンガスを運搬する役割の他にメタンガスの分圧を調整する役割があると考えられる。一方、メタンガスは吸着材20に吸着されるが、メタンガスに含まれる13Cメタンと12Cメタンとでは吸着速度が相違する。質量の大きい13Cメタンより質量の小さい12Cメタンの方が吸着速度が高く、あるいは脱着速度が遅い。この結果、破過時間直後に排出されてくるメタンガスには多くの13Cメタンが含まれることになる。よって、破過時間後の短い期間だけ排出ガスを捕集すれば、投入したメタンガスより13Cメタンの濃度の高いメタンガスが得られる。つまり13Cメタンの濃縮が図れる。
図3は典型的な排出ガスの12Cメタン数に対する13Cメタン数を比として示したグラフである。図3において横軸は時間である。12Cメタン数と13Cメタン数は質量分析装置によって測定した。破過時間Tの後、12Cメタン数に対する13Cメタン数の比(以下「13Cメタン比」という)は、1.1程度の値から次第に低下して一定値(破線で示したベースライン)に収束する。この一定値は投入したメタンガスにおける13Cメタン比である。図3に示したデータでは投入したメタンガスにおける12Cメタンと13Cメタンを1対1としているので一定値は1である。図示したベースライン(破線)より高い13Cメタン比を示している領域60で排出ガスを捕集すると投入メタンガスより13Cメタン比の高いメタンガスが得られる。言い方を変えれば、領域60に相当する部分が明瞭に観察され、その領域が大きいほど効率よく13Cメタンを濃縮できることになる。
図2に戻って説明を続ける。前記の通り、破過時間の経過後に高い13Cメタン濃度の排出ガスが得られるので、破過時間を待って(ステップ103)、排出ガスの捕集を行う(ステップ104)。排出ガスの捕集はバルブV3を開いて捕集ボンベ50に排出ガスを導くことにより行う。バルブV3の開時間は、図3における領域60が観察される期間あるいはそれより短い期間が望ましい。高い13Cメタン比が得られる期間は処理パラメータによって変動するので、処理パラメータごとに最適化する必要がある。
次に、吸着材20の再生処理を行う(ステップ105)。再生処理は、カラム10内を窒素パージする方法と減圧排気する方法の何れかの再生方法を採用できる。窒素パージする方法では、カラム10内のメタンガス分圧が小さくなるので吸着材20に吸着したメタンガスが自然に離脱するのを待つ。減圧排気する方法ではカラム内を減圧状態にし、強制的に吸着したメタンガスを離脱させる。何れの再生方法であっても吸着材20を加熱すれば窒素の離脱が早くなり効果的である。
吸着材20の再生が完了すると、ステップ101に戻って同様の処理を繰り返す。このような方法により、13Cメタンの濃縮を行うことができる。本実施の形態ではキャリアガスとして窒素を用い、従来技術のようにヘリウムを必要としない。このため、設備のランニングコストを低減することができる。
次に、従来考慮されていない窒素でもこれをキャリアガスとして用いて有効に作用することを示す実験データについて説明する。図4は、図3に示したと同様な13Cメタン比データを複数同時に対比して示したグラフである。図4において、(a)および(b)は吸着材としてCa部分置換のNa−A型ゼオライトを用いたデータであり、(c)および(d)は吸着材としてモルデナイト型ゼオライトを用いたデータであり、(e)および(f)は吸着材として細孔径が4オングストロームの分子篩炭を用いたデータであり、(g)は吸着材として細孔径が5オングストロームの分子篩炭を用いたデータであり、(h)は吸着材として細孔径が3オングストロームの分子篩炭を用いたデータである。また、(a)、(c)、(f)および(h)はキャリアガスとしてヘリウムを用いたデータであり、(b)、(d)、(e)および(g)はキャリアガスとして窒素を用いたデータである。図3における領域60に相当する領域が存在すれば、13Cメタン濃縮が有効に機能することになる。よって図4におけるデータでは、(a)、(c)、(e)、(f)の各データが有効に機能することになる。すなわち、以下のことが結論付けられる。
(1)4オングストローム細孔径の分子篩炭では、キャリアガスとしてヘリウム、窒素何れであっても13Cメタンの濃縮が可能である(eおよびf)。
(2)Ca部分置換のNa−A型ゼオライト、モルデナイト型ゼオライトの何れを用いた場合であっても、キャリアガスがヘリウムであれば13Cメタンの濃縮が可能であるが(aおよびc)、キャリアガスが窒素であれば正常に機能しない(bおよびd)。
(3)分子篩炭であっても、細孔径が3オングストロームや5オングストロームという非処理ガス(メタン)の分子径(約3.8オングストローム)から外れると13Cメタンの濃縮はできなくなる。
以上の結果から、本実施の形態のガス処理で用いる分子篩炭の細孔径が被処理ガスの分子径に適合している場合には、従来不可能であった窒素キャリアガスを適用することが可能であることがわかる。
図5は、処理温度が相違する13Cメタン比データを対比して示したグラフである。(a)は室温、(b)は−20℃、(c)は−70℃である。何れのデータも吸着材は4オングストローム細孔径の分子篩炭、キャリアガスは窒素である。図5を参照すれば、何れのデータでも領域60に相当する領域が存在する。よって、何れのカラム温度でも有効に13Cメタン濃縮が行えることがわかる。この結果が示すとおり、室温においても有効に機能することがわかる。よって、カラムの冷却機構を備える必要はなく、また、冷却のためのエネルギーも必要でない。なお、処理温度が低いほど、13Cメタン濃縮が効果的に行える傾向が見られる。
図6は、メタン流量および窒素流量が相違する13Cメタン比データを対比して示したグラフである。(a)はメタン流量が24ml/min、窒素流量が25ml/min、(b)はメタン流量が60ml/min、窒素流量が25ml/min、(c)はメタン流量が120ml/min、窒素流量が25ml/min、(d)はメタン流量が24ml/min、窒素流量が12.5ml/min、(e)はメタン流量が60ml/min、窒素流量が12.5ml/minである。何れのデータも吸着材は4オングストローム細孔径の分子篩炭、キャリアガスは窒素である。なお、メタン流量はバルブV1を開いているときの流量であり、10秒間しかバルブV1を開かないため、メタンガスの総流出量は、流量24ml/minの場合4mlとなる。また、本実験では供給メタンガス内の13Cメタンと12Cメタンの比率は1:1なので、13Cメタンの総流出量は2ml、12Cメタンの総流出量は2mlとなる。流量60ml/minや120ml/minの場合も同様である。図6を参照すれば、何れのデータでも領域60に相当する領域が存在する。よって、何れのメタン/窒素流量比でも有効に13Cメタン濃縮が行えることがわかる。この結果が示すとおり、高いメタン流量比でも有効に機能するので、キャリアガスの消費量を抑制でき、ランニングコストを低減できる。
以上、実験データに基づき定性的に本願発明の有効性を説明した。次に効果の定量化を試みる。前記している通り、13Cメタンの濃縮効率は図3における領域60の広さに関わる。よって、単純に領域60の面積を求めるため各データを時間積分することも考え螺得る。しかし、図7に示すように、破過時間の経過直後からメタン分圧は上昇し、ある程度の経過後にピークを示して漸減する。13Cメタンの回収効率という点から考えれば、13Cメタン比が高くともメタン分圧が低ければ回収できる13Cメタンの量は少なく、一方、多少13Cメタン比が低くともメタン分圧が高ければ回収できる13Cメタンは多くなることになる。よって、領域60の定量的な評価としては各時間における13Cメタン比の値にその時のメタン分圧を掛け、これを時間積分するのが妥当であると考える。
このような評価値を計算し纏めたのが表1である。
Figure 2007029814
表1を参照すれば、分子篩炭を吸着材に用い、キャリアガスとして窒素を用いた実験において高い評価値が得られている。なお、表中においてAはCa部分置換のNa−A型ゼオライト、MORはモルデナイト型ゼオライトである。従来技術における最適条件は実験例13に相当するが、本願発明における最適値(実験例18)ではそれより高い評価値が得られている。
最後に、天然組成比の13Cメタンを含むメタンガスでの実験結果を示す。図8は、天然組成比の13Cメタンを含むメタンガスを供給した場合の分離係数をメタン/キャリアガス比をパラメータとして示したグラフである。実線は吸着材として分子篩炭、キャリアガスとして窒素を用いた場合のデータであり、破線は比較のために示した従来技術のデータ(吸着材がモルデナイト型ゼオライト、キャリアガスがヘリウム)である。なお、分離係数の定義は以下の通りである。
分離係数β=(捕集ガスの13Cメタン濃度)/(原料ガスの13Cメタン濃度)
図示するように、本発明の場合はメタン/キャリアガス比が高くなるに従い分離係数が大きくなるが、従来技術の場合はメタン/キャリアガス比が小さくなければある程度の分離係数は得られない。これは、従来技術においては多量のキャリアガスが必要なことを示しており、一方本願発明の場合はキャリアガスが少なくて良い。しかも本願発明では安価な窒素が適用できるので、そのコストメリットは従来技術と比較して各段に大きくなる。また、本願発明における分離係数の最大値は従来技術のそれより大きく、13Cメタンの濃縮効率の観点からも本願発明は従来技術を凌駕している。
以上、本発明を具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。たとえば、上記した実施の形態では、キャリアガスとして窒素を例示したが、アルゴンでも同様な効果が得られる。
本発明の一実施の形態であるガス処理装置の一例を示した概念図である。 本発明の一実施の形態であるガス処理装置の処理方法の一例を示したフローチャートである。 典型的な排出ガスの12Cメタン数に対する13Cメタン数を比として示したグラフである。 図3に示したと同様な13Cメタン比データを複数同時に対比して示したグラフである。 処理温度が相違する13Cメタン比データを対比して示したグラフである。 メタン流量および窒素流量が相違する13Cメタン比データを対比して示したグラフである。 典型的な排出ガスの13Cメタン比データとともにメタン分圧を示したグラフである。 天然組成比の13Cメタンを含むメタンガスを供給した場合の分離係数をメタン/キャリアガス比をパラメータとして示したグラフである。
符号の説明
10…カラム、20…吸着材、30…ボンベ、40…ボンベ、50…捕集ボンベ、EXT…排気ポート、MFC1,2…質量流量計、T…破過時間、V1…バルブ、V2…バルブ、V3…バルブ、β…分離係数。

Claims (12)

  1. 原子または分子状の第1ガスと、前記第1ガスを構成する元素の少なくとも1つがその同位体に置き換わっている第2ガスと、を含む被処理ガスを、吸着材が充填されたカラムにキャリアガスとともに供給し通過させることによって、前記第1ガスおよび第2ガスの濃度比を変化させるガス処理方法であって、
    前記カラムのガス供給側から前記被処理ガスの供給を開始するステップと、
    前記被処理ガスの供給開始から所定の破過時間の経過後に、前記カラムのガス排出側から流出するガスを捕集するステップと、
    前記カラム内を減圧にする構成、または、前記カラム内を前記キャリアガスによってパージする構成により、前記吸着材を再生するステップと、
    を有し、
    前記吸着材として分子篩炭を用い、前記キャリアガスとしてヘリウムガスを除く希ガスまたは不活性ガスを主成分とするガスを用いることを特徴とするガス処理方法。
  2. 前記キャリアガスは、窒素ガス、アルゴンガス、または、これらの混合ガス、を主成分とするガスである請求項1記載のガス処理方法。
  3. 前記分子篩炭は、その平均細孔径が、前記第1ガスまたは第2ガスの原子または分子の径Dより大きく、前記Dの1.25倍より小さいものである請求項1または2記載のガス処理方法。
  4. 前記吸着材の温度を、−150℃〜室温の範囲内に保持する請求項1〜3の何れか一項に記載のガス処理方法。
  5. 前記キャリアガスの質量流量を1とした場合の前記被処理ガスの質量流量を、0.1〜5とする請求項1〜4の何れか一項に記載のガス処理方法。
  6. 前記第1ガスの分子を12CH、前記第2ガスの分子を13CHとする請求項1〜5の何れか一項に記載のガス処理方法。
  7. 分子篩炭を含む吸着材が充填されたカラムと、
    原子または分子状の第1ガスと、前記第1ガスを構成する元素の少なくとも1つがその同位体に置き換わっている第2ガスと、を含む被処理ガスを、前記カラムのガス供給側に供給する被処理ガス供給手段と、
    ヘリウムガスを除く希ガスまたは不活性ガスを主成分とするガスをキャリアガスとして前記カラムのガス供給側に供給するキャリアガス供給手段と、
    前記カラムのガス排出側に接続されたガス捕集機構と、を有し、
    前記キャリアガスを供給している状態において前記被処理ガスの供給を開始し、所定の破過時間の経過後に前記カラムの排出側から流出するガスを前記ガス捕集機構に捕集するガス処理装置。
  8. 前記キャリアガスは、窒素ガス、アルゴンガス、または、これらの混合ガス、を主成分とするガスである請求項7記載のガス処理装置。
  9. 前記分子篩炭は、その平均細孔径が、前記第1ガスまたは第2ガスの原子または分子の径Dより大きく、前記Dの1.25倍より小さいものである請求項7または8記載のガス処理装置。
  10. 前記吸着材の温度を、−150℃〜室温の範囲内に保持する請求項7〜9の何れか一項に記載のガス処理装置。
  11. 前記キャリアガスの質量流量を1とした場合の前記被処理ガスの質量流量を、0.1〜5とする請求項7〜10の何れか一項に記載のガス処理装置。
  12. 前記第1ガスの分子を12CH、前記第2ガスの分子を13CHとする請求項7〜11の何れか一項に記載のガス処理装置。
JP2005214093A 2005-07-25 2005-07-25 ガス処理方法およびガス処理装置 Expired - Fee Related JP4509886B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005214093A JP4509886B2 (ja) 2005-07-25 2005-07-25 ガス処理方法およびガス処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005214093A JP4509886B2 (ja) 2005-07-25 2005-07-25 ガス処理方法およびガス処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007029814A true JP2007029814A (ja) 2007-02-08
JP4509886B2 JP4509886B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=37789714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005214093A Expired - Fee Related JP4509886B2 (ja) 2005-07-25 2005-07-25 ガス処理方法およびガス処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4509886B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020022926A (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 栗田工業株式会社 燃料ガス吸着カラムの再生方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001239127A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Toho Kako Kensetsu Kk 有機溶剤の回収方法
JP2002035527A (ja) * 2000-07-26 2002-02-05 Japan Atom Energy Res Inst ガス分離装置
JP2003210945A (ja) * 2002-01-18 2003-07-29 Tokyo Gas Co Ltd 同位体ガス分離方法および同位体ガス分離装置
WO2004078324A1 (ja) * 2003-03-07 2004-09-16 Tokyo Gas Co., Ltd. 同位体ガス分離方法および同位体ガス分離装置
JP2005000862A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Idemitsu Eng Co Ltd 吸着装置及び吸着方法
JP2005519733A (ja) * 2002-03-08 2005-07-07 東京瓦斯株式会社 同位体ガス分離方法および同位体ガス分離装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001239127A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Toho Kako Kensetsu Kk 有機溶剤の回収方法
JP2002035527A (ja) * 2000-07-26 2002-02-05 Japan Atom Energy Res Inst ガス分離装置
JP2003210945A (ja) * 2002-01-18 2003-07-29 Tokyo Gas Co Ltd 同位体ガス分離方法および同位体ガス分離装置
JP2005519733A (ja) * 2002-03-08 2005-07-07 東京瓦斯株式会社 同位体ガス分離方法および同位体ガス分離装置
WO2004078324A1 (ja) * 2003-03-07 2004-09-16 Tokyo Gas Co., Ltd. 同位体ガス分離方法および同位体ガス分離装置
JP2005000862A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Idemitsu Eng Co Ltd 吸着装置及び吸着方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020022926A (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 栗田工業株式会社 燃料ガス吸着カラムの再生方法
JP7234530B2 (ja) 2018-08-06 2023-03-08 栗田工業株式会社 燃料ガス吸着カラムの再生方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4509886B2 (ja) 2010-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2253915B1 (en) Method and apparatus for separating blast furnace gas
TWI426047B (zh) 氙回收系統及回收裝置
US7258725B2 (en) Gas supplying method and system
JP2007130611A (ja) 圧力変動吸着式ガス分離方法及び分離装置
RU2630099C2 (ru) Сепаратор кислорода и способ генерации кислорода
US11650010B2 (en) Adsorptive xenon recovery process from a gas or liquid stream at cryogenic temperature
KR101928606B1 (ko) 프로판의 정제 방법 및 정제 시스템
JP2008296089A (ja) 水素同位体の分離・濃縮方法
JP5647388B2 (ja) 高炉ガスの分離方法、および高炉ガスの分離装置
Das et al. Development of a helium purification system using pressure swing adsorption
JP4509886B2 (ja) ガス処理方法およびガス処理装置
US11103826B2 (en) Use of Type V adsorbent and gas concentration for gas adsorption and capture
JP2007261840A (ja) 液化炭酸ガス精製装置
JP4087117B2 (ja) 同位体ガス分離方法および同位体ガス分離装置
US20050229781A1 (en) Separation method and separation apparatus of isotopes from gaseous substances
JP4444208B2 (ja) 同位体ガス分離方法および同位体ガス分離装置
JP2009249571A (ja) バイオガス中の硫化水素の除去方法
JP2008136935A (ja) トリフルオロメタンの選択的処理方法、処理ユニットおよび該処理ユニットを用いた試料処理システム
WO2022149499A1 (ja) 酸素同位体の分離方法
TW201924766A (zh) 電子氣體之原位純化
JPH0531331A (ja) 水素同位体の分離方法
JP4602202B2 (ja) ガス処理方法およびガス処理装置
Izumi et al. 14 CO and 12 CO separation on Na-X using pressure swing adsorption at low temperatures
JP5031275B2 (ja) 圧力スイング吸着法を利用する同位体ガスの分離方法
JP2005313128A (ja) 同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070305

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100428

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees