JP2007029175A - 透明乃至半透明ゲル状芳香剤組成物 - Google Patents

透明乃至半透明ゲル状芳香剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】
香料などの油性成分を界面活性剤を用いて可溶化した系でジェランガムを用いたゲル状芳香剤組成物において、高い透明性と十分な強度を有するゲルを提供すること。
【解決手段】
(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルの2価金属塩、(B)HLBが10〜16の非イオン性界面活性剤、(C)ジェランガムおよび(D)香料からなることを特徴とする透明乃至半透明ゲル状芳香剤組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、透明性とゲルの硬さを両立させた透明乃至半透明のゲル状芳香剤組成物に関する。
水性の透明なゲル状芳香剤は、香料を可溶化した水溶液をゲル化剤を用いてゲル化するタイプのものが一般に良く使用されている。ゲル化剤としては、カラギーナン、寒天、ゼラチン、ジェランガムなどが用いられ、さらに、香料の可溶化を目的として非イオン性界面活性剤やアニオン性界面活性剤などが用いられている。これらの種類、使用量は香料の性質、量などにより適宜選択される。このような系は、ゲルの透明性と硬さの両立に本質的な問題がある。即ち、ゲル化剤量を増やすとゲルの硬さは増強するが、透明性が低下し、また、香料を可溶化するため、界面活性剤の量を増やすと透明性や香料の安定性は増加するが、同時にゲルの硬さは低下する。これを解決するために、ゲル化剤の中で比較的透明性に優れるジェランガムを用いた各種提案がなされている。例えば、揮散性物質及びジェランガム並びに揮散性物質を可溶化できる界面活性剤を含有する透明ゲル状組成物(特許文献1)、また、ジェランガムと、有機硫酸および/または有機スルホン酸の1価の金属塩、非イオン系界面活性剤、香料および水とを含有する透明水性ゲル状芳香剤により、従来の組成物に比較して、強固なゲルを形成させるだけでなく、著しく透明性を改善する方法(特許文献2)、また、ジェランガムと、単糖またはオリゴ糖を併用してなる経時安定性のよい透明な芳香ゲル組成物により、表面不透明化を抑制する方法(特許文献3)、また、ジェランガムと1価又は2価の金属塩及び金属イオン封鎖剤を含有する透明ゲルにより水のように無色透明なゲルを得る方法(特許文献4)、また、ジェランガムとアンモニウムイオンを放出する電解質とを配合し、透明度が高く、かつ離水の少ない透明乃至半透明のゲル状組成物(特許文献5)などが開示されている。更には、ゲル化剤として脱アシル型ジェランガム及び/又はカラギーナンとネイティブ型ジェランガムとを組み合わせて用いることにより、水に不溶の機能性成分を均一にゲル中に分散させた状態で固化、保持させることが可能となったゲル化組成物(特許文献6)、ゲル化剤としてジェランガムとキサンタンガムとを併用することにより、芳香成分などを均一に分散または溶解した透明度の高いゲル状組成物(特許文献7)などの各種提案がなされなされている。
特許第2562913号公報 特許第2769707号公報 特開平09−131394号公報 特開平10−248505号公報 特開2004−196709号公報 特開2005−073926号公報 特開2002−291859号公報
しかしながら、従来提案されている上記したジェランガムを用いたゲル状芳香剤組成物は、ゲルの透明性及びゲルの強度を両立させるという点において十分満足できるものではなかった。
香料などの油性成分を界面活性剤を用いて可溶化する系でジェランガムを用い、高い透明性と十分な強度を有するゲルを製造しようとする場合、透明性を高めるため、界面活性剤の配合量を増加させたり、ゲル化剤であるジェランガムの配合量を減少させたりすると、十分なゲル強度が得られず、また、ゲルの強度を高めるためにゲル化剤の配合量を増やしたり、香料や界面活性剤の配合量を減少させると、ゲルが不透明になったり、製品にとって重要な性能である十分な強さの香りを提供できないという問題点がある。このように、可溶化系においてジェランガムを用い、ゲルの高い透明性と十分な強度を両立させることについてはまだ解決すべき問題点が残されている。
従って、本発明が解決しようとする課題は、ゲルの高い透明性及びゲルの十分な強度を両立させるゲル状芳香剤組成物を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために研究を行った結果、特定の界面活性剤を使用することで、香料を可溶化したジェランガムの高い透明性と十分な強度が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルの2価金属塩、(B)HLBが10〜16の非イオン性界面活性剤、(C)ジェランガムおよび(D)香料からなることを特徴とする透明乃至半透明ゲル状芳香剤組成物を提供するものである。また本発明は、上記(A)成分の2価金属が、カルシウムまたはマグネシウムである透明乃至半透明ゲル状芳香剤組成物を提供するものである。
本発明のゲル状芳香剤組成物によれば、特定の界面活性剤を用いて香料を可溶化するため、ゲルの強度を低下させることなく、機能発現に十分な量の香料を配合することができ、高い透明性と十分な強度を有する消費者満足度の高いゲル状芳香剤組成物が提供できる。
本発明のゲル状芳香剤組成物は、(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルの2価金属塩、(B)HLBが10〜16の非イオン性界面活性剤、(C)ジェランガムおよび(D)香料とを組み合わせて用いたものである。
本発明に用いる(A)および(B)の界面活性剤は、ゲルの透明性及び硬さをバランスよく調整するために用いるものである。本発明における(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルの2価金属塩は、下記一般式で表され、
Figure 2007029175
[ここでRは炭素数が10〜18のアルキル基、nは2〜8の整数、Mはカルシウムまたはマグネシウムなどの2価金属を示す。]
具体的には、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸カルシウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸マグネシウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸カルシウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸マグネシウム、ポリオキシエチレンパルミチルエーテル硫酸カルシウム、ポリオキシエチレンパルミチルエーテル硫酸マグネシウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテル硫酸カルシウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテル硫酸マグネシウムなどがあげられる。
また、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルの2価金属塩は、例えば、通常ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルがナトリウム塩の形で市販されているため、これらに計算量の単純な2価金属塩、例えば塩化カルシウム、塩化マグネシウムなどを添加して、複分解により生成させたポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルの2価金属塩を利用することができる。その配合量は、活性剤の種類、香料の種類およびそれらの配合量、非イオン性界面活性剤の配合量により異なるが、ゲル状芳香剤組成物に対して、通常0.2〜5.0重量%の範囲を挙げることができ、好ましくは0.5〜3.0重量%の範囲を挙げることができる。この際、0.2重量%未満の場合は、香料の可溶化が充分できず、不均一になったり透明性が得られず、また5.0重量%を超える場合にはゲル強度に問題がある。
本発明に用いる非イオン性界面活性剤としては、HLBが10〜16の範囲にあるものであれば特に制限はない。例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシドなどがあげられる。これらの非イオン性界面活性剤は、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用してもよい。その配合量は、活性剤の種類、香料の種類およびそれらの配合量、アニオン性界面活性剤の配合量によって異なるが、ゲル状芳香剤組成物に対して、通常1〜15重量%の範囲を挙げることができ、好ましくは2〜10重量%の範囲を挙げることができる。この際、1重量%未満の場合は、不均一になったり、透明度に問題があり、また15重量%を超える場合には充分な強度のゲルを形成しない。
本発明に用いるジェランガムは微生物の産生するヘテロ多糖類であり、近年ゲル化剤として工業的に生産、使用されているもので、容易に入手でき、例えば、脱アシル型ジェランガムを用いることができる。その配合量は、ゲル状芳香剤組成物に対して、通常0.1〜3.0重量%の範囲を挙げることができるが、好ましくは0.2〜1.0重量%の範囲を挙げることができる。この際、0.1重量%未満の場合は、ゲル強度が弱く、また3.0重量%を超える場合には透明度が低下する。
本発明に用いる香料としては、特に制限されるものではなく、いずれの香料も使用することができる。その配合量は、ゲル状芳香剤組成物に対して、通常0.3〜20重量%、好ましくは1〜15重量%の範囲をあげることができる。具体的には、炭化水素類としては、例えば、オシメン、α−ピネン、β−ピネン、カンフェン、ミルセン、ジヒドロミルセン、リモネン、テルピノーレン、α−フェランドレン、p−サイメン、β−カリオフィレン、β−ファルネセン、ビサボレン、セドレン、バレンセン、ツヨプセン、ロンギホレンなどを挙げることができる。
アルコール類としては、例えば、リナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ミルセノール、ラバンジュロール、ムゴール、テトラヒドロリナロール、ヒドロキシシトロネロール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロミルセノール、3,6−ジメチル−3−オクタノール、エチルリナロール、テルピネオール、ジヒドロテルピネオール、l−メントール、カルベオール、ペリラアルコール、4−ツヤノール、ミルテノール、α−フェンキルアルコール、ファルネソール、ネロリドール、セドレノール、シス−3−ヘキセノール、1−ウンデカノール、2−ウンデカノール、1−ドデカノール、プレノール、10−ウンデセノール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール、p−t−ブチルシクロヘキサノール、サンダロール(Givaudan社商品名)、バクダノール(IFF社商品名)、フェニルエチルアルコール、ヒドロトロパアルコール、アニスアルコール、3−フェニルプロピルアルコール、シンナミックアルコール、アミルシンナミックアルコールなどを挙げることができる。
アルデヒド類としては、例えば、シトラール、ゲラニアール、ネラール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、α−メチレンシトロネラール、ミルテナール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、3,7−ジメチルオクタナール、アセトアルデヒド、n−ヘキサナール、n−ヘプタナール、n−オクタナール、n−ノナナール、2−メチルオクタナール、n−デカナール、ウンデカナール、2−メチルデカナール、ドデカナール、テトラデカナール、シス−3−ヘキセナール、トランス−2−ヘキセナール、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、シス−4−デセナール、トランス−2−デセナール、10−ウンデセナール、トランス−2−ウンデセナール、トランス−2−ドデセナール、3−ドデセナール、2,4−ヘキサジエナール、2,4−デカジエナール、2,4−ドデカジエナール、シクロシトラール、ジメチルテトラヒドロベンズアルデヒド、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、シトラールプロピレングリコールアセタール、シトロネラールシクロモノグリコールアセタール、アセトアルデヒドエチルリナリルアセタール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、オクタナールジメチルアセタール、ノナナールジエチルアセタール、デカナールジメチルアセタール、デカナールジエチルアセタール、2−メチルウンデカナールジメチルアセタール、ベンズアルデヒド、p−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、p−イソプロピルヒドラトロパルアルデヒド、シクラメンアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、アニスアルデヒド、p−メチルフェノキシアセトアルデヒド、ベンズアルデヒドジエチルアセタール、アミルシンナミックアルデヒドジエチルアセタール、ヘリオトロピンジメチルアセタール、アセトアルデヒドエチルアェニルエチルアセタール、アセトアルデヒド2−フェニル−2,4−ペンタンジオールアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタールなどを挙げることができる。
ケトン類としては、例えば、カンファー、メントン、ピペリテノン、ゲラニルアセトン、アセチルセドレン、ヌートカトン、ヨノン、メチルヨノン、アリルヨノン、イロン、ダマスコン、ダマセノン、イソダマスコン、2−ペンタノン、3−ヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−オクタノン、3−オクタノン、2−ノナノン、3−ノナノン、2−ウンデカノン、2−トリデカノン、メチルヘプテノン、ジメチルオクテノン、 メチレンテトラメチルヘプタノン、2,3−ヘキサジオン、2−シクロペンチルシクロペンタノン、エチルマルトール、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフラノン、p−メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、ベンジリデンアセトン、ラズベリーケトン、メチルナフチルケトン、ベンゾフェノン、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン、3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノン、ホモフロナール(Givaudan社商品名)、マルトール、エチルマルトール、4,7−ジヒドロ−2−イソペンチル−2−メチル−1,3−ジオキセピン、アセト酢酸エチルエチレングリコールケタールなどを挙げることができる。
エステル類としては、例えば、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸オクチル、ギ酸リナリル、ギ酸シトロネリル、ギ酸ゲラニル、ギ酸ネリル、ギ酸テルピニル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸シス−3−ヘキセニル、酢酸トランス−2−ヘキセニル、酢酸オクチル、酢酸ノニル、酢酸デシル、酢酸ドデシル、酢酸ジメチルウンデカジエニル、酢酸オシメニル、酢酸ミルセニル、酢酸ジヒドロミルセニル、酢酸リナリル、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸ネリル、酢酸テトラヒドロムゴール、酢酸ラバンジュリル、酢酸ネロリドール、酢酸ジヒドロクミニル、酢酸テルピニル、酢酸シトリル、酢酸ノピル、酢酸ジヒドロテルピニル、酢酸3−ペンテニルテトラヒドロピラニル、酢酸ミラルディル、酢酸2,4−ジメチル−3−シクロヘキセニルメチル、プロピオン酸デセニル、プロピオン酸リナリル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸ネリル、プロピオン酸テルピニル、プロピオン酸トリシクロデセニル、プロピオン酸スチラリル、酪酸オクチル、酪酸ネリル、酪酸シンナミル、イソ酪酸エチル、イソ酪酸イソプロピル、イソ酪酸シス−3−ヘキセニル、イソ吉草酸フェニルエチル、3−ヒドロキシヘキサン酸メチル、安息香酸メチル、安息香酸ゲラニル、安息香酸リナリル、桂皮酸メチル、桂皮酸エチル、桂皮酸リナリル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、フェニル酢酸オイゲニル、フェニル酢酸ゲラニル、フェニル酢酸シトロネリル、フェニル酢酸メンチルサリチル酸アミル、ヘキサン酸リナリル、ヘキサン酸シトロネリル、オクタン酸リナリル、アンゲリカ酸イソプレニル、ゲラン酸メチル、ゲラン酸エチル、シクロゲラン酸メチル、アセト酢酸エチル、2−ヘキシルアセト酢酸エチル、ベンジルアセト酢酸エチル、2−エチル酪酸アリル、3−ヒドロキシ酪酸エチル、などを挙げることができる。
フェノール類としては、例えば、チモール、カルバクロール、β−ナフトールイソブチルエーテル、アネトール、β−ナフトールメチルエーテル、β−ナフトールエチルエーテル、グアヤコール、クレオゾール、ベラトロール、ハイドロキノンジメチルエーテル、2,6−ジメトキシフェノール、4−エチルグアヤコール、オイゲノール、イソオイゲノール、エチルイソオイゲノール、tert−ブチルハイドロキノンジメチルエーテルなどを挙げることができる。
エーテル類としては、例えば、デシルビニルエーテル、α−テルピニルメチルエーテル、イソプロキセン(IFF社商品名)、2,2−ジメチル−5−(1−メチル−1−プロペニル)−テトラヒドロフラン、ローズフラン、1,4−シネオール、ネロールオキサイド、2,2,6−トリメチル−6−ビニルテトラヒドロピラン、メチルヘキシルエーテル、オシメンエポキシド、リモネンオキサイド、ルボフィクス(Firmenich社商品名)、カリオフィレンオキサイド、リナロールオキサイド、5−イソプロペニル−2−メチル−2−ビニルテトラヒドロフラン、テアスピラン、ローズオキサイドなどを挙げることができる。
ラクトン類としては、例えば、γ−ウンデカラクトン、δ−ドデカラクトン、γ−ヘキサラクトン、γ−ノナラクトン、γ−デカラクトン、γ−ドデカラクトン、ジャスミンラクトン、メチルγ−デカラクトン、ジャスモラクトン、プロピリデンフタリド、δ−ヘキサラクトン、δ−2−デセノラクトン、ε−ドデカラクトン、ジヒドロクマリン、クマリンなどを挙げることができる。
酸類としては、例えば、安息香酸、フェニル酢酸、フェニルプロピオン酸、桂皮酸、フタール酸、アビエチン酸、バニリン酸、ピロガロールなどを挙げることができる。
合成ムスクとしては、例えば、ムスコン、シクロペンタデカノン、5−シクロヘキサデセン−1−オン、シクロペンタデカノリド、アンブレットリド、シクロヘキサデカノリド、ムスクアンブレット、6−アセチルヘキサメチルインダン、6−アセチルヘキサテトラリン、ガラクソリド(IFF社商品名)などを挙げることができる。
又、天然香料としては、例えば、アビエス、アンブレット・シード、アンジェリカ、アニス、アルモアゼ、ベージル、ベイ、ベルガモット、バーチ、ボア・ド・ローズ、カラムス、カンファー、カナンガ、キャラウェイ、カルダモン、カシア、シダーウッド、カモミル、シトロネラ、コスタス、クミン、ディル、エレミ、ユーカリ、ガルバナム、ゼラニウム、ジンジャー、グレープフルーツ、グアイアック、ガーデニア、ひのき、ホウショウ、ヒアシンス、ジャスミン、ジュニパ・ベリー、ラブダナム、ラバンジン、ラベンダー、レモン、レモングラス、ライム、リナロエ、ミモザ、ミント、オークモス、オレンジフラワー、オリス、イリス、パチョリ、パルマローザ、ペパーミント、ローズ、クラリー・ゼージ、サンダル、チュベローズ、ベチバー、スミレ、イラン・イランなどの精油などを挙げることができる。
その他香料化学総覧,1,2,3[奥田治著 廣川書店出版]、Perfume and flavor Chemicals,1,2[Steffen Arctander著]、合成香料[印藤元一著 化学工業日報社出版]などに記載の香料化合物を挙げることができる。
本発明のゲル状芳香剤組成物には、本発明の効果を妨げないことを限度として、通常芳香剤組成物に使用されている各種の添加剤を配合することができる。かかる添加剤としては、例えば、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、防腐剤、消臭剤、抗菌剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ハイドロトロープ剤、紫外線吸収剤、色素、防虫剤、殺虫剤、忌避剤、ゲル化助剤としてのカルシウム、マグルシウム、カリウムなどを配合することができる。
本発明のゲル状芳香剤組成物の製造方法としては、特に制限されることはなく一般的なゲルの製法でよく、例えば、ジェランガムを水に分散させ、約90℃以上で加熱攪拌して水に溶解させ、約70℃前後で界面活性剤、香料及び他の配合成分を加え溶解させた後、約50〜60℃に冷却し容器に充填してゲル化させる方法などにより得ることができる。
以下、実施例により本発明の実施の態様を更に具体的に説明する。なお、これらの実施例は本発明を何ら限定するものではない。
(実施例1〜8および比較例1〜6)
下記処方1、配合方法および評価方法に基づいてゲル状芳香剤組成物を作製し評価した。その結果を表1に示す。なお、数値は全て重量%である。
処方1
ジェランガム 0.50
乳酸カルシウム 0.05
香料 5.00
(ラベンダーNo.3176 長谷川香料社製)
界面活性剤 適量(表1に使用した界面活性剤の種類、使用量を示す)
イオン交換水 残量
合 計 100.00

配合方法
ジェランガムを攪拌しながらイオン交換水に加え、十分に分散させた後加熱を開始する。約90〜95℃で加熱攪拌を行うことにより、ジェランガムを完全に溶解させる。これを約80℃まで冷却し、攪拌しながら乳酸カルシウムを添加、溶解させる。更に冷却を行い約65〜70℃としたところで、香料と界面活性剤とを均一に混合したものを添加、攪拌し、約60℃で容器に充填しゲル化させる。

ゲルの評価方法
(1)外観 肉眼観察により均一性および透明性を評価した。評価は下記の基準を設けて行った。
均一性 ○ 均一にゲル化
△ 不均一
× ゲル化せず

透明性 ◎ 極めて透明性が高い
○ 透明である
△ 若干濁りがある
× 不透明
(2)ゲルの強度 におい紙(幅0.6cm、長さ15cm 株式会社大文字洋紙店製)をゲルの表面に突き刺し、その際の抵抗により下記の基準で判定をした。
○ かなりの抵抗がある(硬い)
△ やや抵抗がある(やや硬い)
× 全く抵抗がない(軟らかい)
Figure 2007029175
界面活性剤(A):ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸カルシウム
界面活性剤(B):ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸マグネシウム
界面活性剤(C):ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム
界面活性剤(D):直鎖アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム
界面活性剤(E):ラウリル硫酸カルシウム
界面活性剤(F):ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油

表1の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜8のポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸カルシウムまたはポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸マグネシウムとポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油とを併用したゲル状芳香剤は、ゲルの均一性、透明性および硬さにおいて、明らかに良好な結果が得られた。それに比べ、比較例1で明らかなように、本発明の2価金属塩であるポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸カルシウムのみで、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油を併用せずに調製したゲル状芳香剤は、ゲルの均一性は得られるもののゲルは非常に軟らかかった。また比較例2で明らかなように、アニオン性界面活性剤の1価金属塩とポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油とを併用して調製したゲル状芳香剤は、比較例1と同様にゲル化したものの、ゲルは不透明であり非常に軟らかかった。また、比較例5〜6から明らかなように、本発明以外のアニオン性界面活性剤の2価金属塩とポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油とを併用してゲル状芳香剤を調製したが全くゲル化しなかった。
(実施例9)
次の処方2と製造方法1によりゲル状芳香剤組成物を調製した。なお、数値は全て重量%である。
処方2
ジェランガム 0.50
ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸カルシウム 0.10
ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 1.00
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 4.00
乳酸カルシウム 0.05
香料(ラベンダーNo.3176 長谷川香料社製) 5.00
プロピレングリコール 5.00
イオン交換水 バランス量
合計 100.00

製造方法1
プロピレングリコールにジェランガムを加えて分散させる。この分散液を攪拌しながらイオン交換水に加え、約90〜93℃で加熱し溶解させる。透明に溶解させた後、冷却を開始し約80℃となったところで乳酸カルシウムを加え、よく攪拌する。更に冷却を行い約65〜70℃とし、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸カルシウム、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油および香料とを均一に混合したものを添加して攪拌する。これを約55〜60℃で容器に充填しゲル化させる。
このようにして製造されたゲル状芳香剤組成物は、ゲルの均一性および透明性に優れると共に十分なゲル強度を有し製品として満足できるものであった。
(実施例10)
次の処方3と製造方法2によりゲル状芳香剤組成物を調製した。なお、数値は全て重量%である。
処方3
ジェランガム 0.40
乳酸カルシウム(1%) 1.30
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 5.00
ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(25%) 1.00
塩化カルシウム(10%) 0.50
香料(ラベンダーNo.3176 長谷川香料社製) 5.00
イオン交換水 バランス量
合計 100.00

製造方法2
ジェランガムを攪拌しながらイオン交換水に加えてよく分散させ、約90〜93℃で加熱し溶解させる。透明に溶解させた後冷却を開始し約80℃となったところで乳酸カルシウムを加えてよく攪拌する。更に冷却を行い約65〜70℃とし、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、香料および塩化カルシウムとを均一に混合したものを添加して攪拌する。この塩化カルシウムの配合量はポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムの約27%をカルシウム塩に複分解する事ができる量である。次にこれを約55〜60℃で容器に充填しゲル化させる。
このようにして製造されたゲル状芳香剤組成物は、ゲルの均一性および透明性に優れると共に十分なゲル強度を有し製品として満足できるものであった。

Claims (2)

  1. (A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルの2価金属塩、(B)HLBが10〜16の非イオン性界面活性剤、(C)ジェランガムおよび(D)香料からなることを特徴とする透明乃至半透明ゲル状芳香剤組成物。
  2. 上記(A)成分の2価金属が、カルシウムまたはマグネシウムである請求項1に記載の透明乃至半透明ゲル状芳香剤組成物。
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