JP2007027815A - 動画撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画素欠陥が存在する撮像素子を用いて動画取得を行う際に、フレームレートを低下させることなく且つ画素欠陥に対して適正な値を用いて補正する方法を実現する。
【解決手段】撮像装置は、複数の画素からなる撮像素子1移動させるための撮像素子駆動部7と、その複数の画素に含まれる欠陥画素の撮像素子上の位置データが記憶された欠陥位置格納部4bと、撮像画像から撮像時の撮像素子1の位置に応じて動画像再生領域を抽出するデータ抽出部4aと、撮像画像の欠陥画素を、他の位置で撮像素子1により得られた撮像画像の画像データを用いて補完する欠陥補正部4cとを有し、前記欠陥補正部4cにより欠陥画素が補完された動画像再生領域の撮像画像を連続的に出力することにより動画像を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の動画記録可能な撮像装置に関する。
近年、動画記録には受光素子をマトリクス状に配置した撮像素子が用いられている。各々の受光素子は画素と呼ばれ、それぞれの画素は独立に光信号を得ることが出来る。よって、対象物からの反射光を撮像素子へ入射することにより、それぞれの画素から対象物に対応する光信号を得て、画像情報に変換・形成することが出来る。動画像は、これらの画像情報を一定時間毎に連続的に取り込み、前後の画像を接合することで形成する。そのため、対象物の動作をより忠実に再現することが可能な高フレームレートの動画像を得ることが望まれている。
しかしながら、撮像素子の製造品質上の問題から、撮像素子内における各画素の出力特性のバラツキや原料の結晶品質の優劣が少なからず生じてしまい、その結果、所望の光信号を出力出来ない画素、いわゆる画素欠陥が生じてしまうことがある。画素欠陥は、撮像素子を遮光していても出力が生じるなど、画像に少なからず影響を及ぼす原因となる。また、昨今では高精細な撮像素子が求められているものの、それに応える画素欠陥の存在しない撮像素子を製造することは高コストを要するだけでなく品質的に非常に困難である。
この問題に対し、画素欠陥の信号値を、画素欠陥の近傍にある画素で得られる信号値を用いて計算補完する方法が考案されている。この方法によると、欠陥画素付近の対象像に大きな変化がなければ、本来得られるべき信号値と補完値がおおよそ近くなるため、取得画像にも違和感がなく影響は小さい。
しかしながら、欠陥画素が対象像のエッジ部などに重なり、周辺画素信号値と対象値が大きく異なる場合は、計算補完値と本来得られるべき信号値との誤差が大きくなる。また、数画素程度に相当するような微細な対象像が画素欠陥と重なった場合には、信号補完により対象画像の消滅・形状変更が起きるなど、情報欠如による画像への影響が大きい。
一方、特許文献1には、撮像素子を移動させ2度撮像することで、欠陥位置の画像を欠陥画素の周辺にある正常画素により再度取得し、それにより信号補完する方法が記載されている。この方法によれば、対象像から得た光信号の実値を用いて補完することが出来るため、信号補完による誤差は極めて少ない。よって、上記に示したような情報の欠如による画像への影響はほとんどなくなる。
特開2003−156565号公報
しかしながら、特許文献1の方法は、あくまでも静止画取得に着目して提案されているため、仮に、この方法を用いて動画取得を行った場合には、2度撮像を行うことで1枚(1フレーム)の画像情報が形成されることになる。よって、取得される動画像のフレームレートが半分になってしまい、動画再生品質が大きく低下してしまうことになる。
本発明は、上記実情に鑑み、画素欠陥が存在する撮像素子を用いて動画取得を行う際に、フレームレートを低下させることなく且つ画素欠陥に対して適正な値を用いて補正する方法を実現する撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る撮像装置は、複数の画素からなる撮像素子と、前記撮像素子を移動させるための駆動手段と、前記複数の画素に含まれる欠陥画素の前記撮像素子上の位置データが記憶された欠陥位置記憶手段と、前記撮像素子により得られた撮像画像から、撮像時の前記撮像素子の位置に応じて動画像再生領域を抽出する画像抽出手段と、前記撮像素子により得られた撮像画像の欠陥画素を、他の位置で前記撮像素子により得られた撮像画像の画像データを用いて補完する欠陥補正手段と、を有し、前記欠陥補正手段により欠陥画素が補完された前記動画像再生領域の撮像画像を連続的に出力することにより動画像を形成する、ことを特徴とする。
また、本発明の第2の態様に係る撮像装置は、上記第1の態様において、前記連続的に出力される撮像画像は、異なる複数の位置で前記撮像素子により得られた撮像画像を合成した画像である、ことを特徴とする。
また、本発明の第3の態様に係る撮像装置は、上記第1又は2の態様において、前記補完のための前記撮像素子の移動方向を、前記複数の画素に含まれる欠陥画素の相互位置関係から決定する、ことを特徴とする。
また、本発明の第4の態様に係る撮像装置は、上記第1又は2の態様において、前記補完のための前記撮像素子の移動方向及び移動量を、前記複数の画素に含まれる欠陥画素の相互位置関係から決定する、ことを特徴とする。
また、本発明は上記撮像装置に限らず、撮像プログラムとして構成することも可能である。
本発明によれば、画素欠陥を有する撮像素子を用いて動画撮影を行う場合にも、フレームレートを維持しつつ、画素欠陥の影響が極めて少ない画像を取得することが可能となる。よって、撮像素子の製造品質を上げることなく、フレームレートと画質を両立した最適な動画像を得ることができる。また、使用者に対して、コスト・画像品質の両面において優れた撮像装置を提供することにもつながる。
また、画素ずらしによる高解像度化を行いつつ動画撮影を行う場合にも、画素欠陥の影響が極めて少ない高解像な画像を取得することが可能となる。
また、撮像素子に発生する画素欠陥のばらつきに関わらず、画像に残存する画素欠陥が限りなく少ない撮像装置を提供することが出来る。これにより、使用者に対し安定して良質な画像を提供することが出来る。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1乃至図6は、本実施例の説明に用いる図である。
図1は本実施例に係る撮像装置の基本構成を示すブロック図、図2は撮像素子の各画素位置を表す際に用いる座標系のXY軸を示す図、図3は撮像素子を移動した場合の撮像領域と動画再生領域を示す図、図4は撮像素子を移動した場合の欠陥画素の位置を示す図、図5は本実施例に係る撮像装置の動画撮影中に行われる画像取得処理を示すフローチャート、図6はその動画撮影中に行われる画像処理を示すフローチャートである。
はじめに、図1を用いて本実施例に係る撮像装置の主要構成を説明する。
同図において、符号1は複数の画素からなる撮像素子、符号2は撮像素子1で得られたアナログ画像信号をデジタル画像信号(デジタル化された画像データ)に変換するA/D変換器、符号3はデジタル化された画像データを一時的に蓄積するキャッシュメモリ、符号4は各種の画像処理を行う信号処理部、符号5は完成した画像データ(例えば動画像データ)を保存するメモリ、符号6は画像データ(例えば動画像データ)を出力するモニタである。
信号処理部4は、データ抽出部4a、欠陥位置格納部4b、及び欠陥補正部4cを内部に含む。欠陥位置格納部4bは、工場出荷時またはカメラキャリブレーション時に得た、撮像素子1に存在する画素欠陥の位置データを予め記憶している。データ抽出部4aは、キャッシュメモリ3に保存された画像データを逐次読み込み、動画再生領域の画像データを抽出すると共に、欠陥位置格納部4bによって指定された特定位置の画像データを欠陥補正値(補完データ)として抽出する。欠陥補正部4cは、欠陥位置格納部4bに格納されている画素欠陥の位置データと、データ抽出部4aにより抽出された動画再生領域の画像データ及び欠陥補正値とから、動画再生領域の画像データにおける欠陥画素の画像データを欠陥補正値を用いて補完することにより、その動画再生領域の画像データを補正する。欠陥補正部4cにより得られた補正後の画像データは、メモリ5に保存される。また、この補正後の画像データは、モニタ6に画像出力させることも出来る。
撮像素子駆動部7は、撮像素子1をX軸に沿った方向(以下「X方向」という)に移動させることが可能なアクチュエーター7aと、それをY軸に沿った方向(以下「Y方向」という)に移動させることが可能なアクチュエーター7bとを有する。尚、X軸およびY軸は、図2に矢印として示している。
CPU8は、ROM9に記録されている制御プログラムを読み出し実行することによって、撮像素子駆動部7、撮像素子1、信号処理部4を統括的に制御し、撮像装置全体の動作を制御する。
操作部10は、画像取得処理を行うにあたり使用者が操作することが可能な部位であり、所望の画像取得開始・終了のタイミングをCPU8へ伝達することが可能になっている。
次に、このような構成の撮像装置により行われる、動画撮影中の動作について説明する。
本装置では、動画撮影中に撮像素子1が通常位置と所定位置との間を交互に移動し、通常位置にある撮像素子1での画像取得と所定位置にある撮像素子1での画像取得とが交互に繰り返される。本実施例では、その所定位置を、撮像素子1を通常位置から+X方向へ1画素分移動した位置として説明する。
まず、図3及び図4を用いて、このようにして行われる画像取得の詳細を説明する。
図3において、実線で囲む領域は、撮像素子移動前(「画素ずらし前」)の撮像素子上の撮像領域を示し、点線で囲む領域は、撮像素子移動後(「画素ずらし後」)の撮像素子上の撮像領域を示している。尚、同図では、撮像素子移動前の撮像素子の位置を通常位置とし、撮像素子移動後の撮像素子の位置を上記の所定位置として示している。このように撮像素子1の移動前後では当然ながら対象物の撮像領域が異なるので、撮像素子1の移動前後における撮像領域の重なり部分(同図斜線部)を動画再生領域として定める。
図4は、その撮像素子移動前後の撮像素子上の撮像領域を、X方向の位置関係が対応するように縦に並べて示したものである。同図に示したように、撮像素子1の移動により、撮像素子移動前の撮像素子上の座標(x,y)の位置にある欠陥画素Q1は、撮像素子移動後の撮像素子上の座標(x,y)の位置にある欠陥画素Q2へ移動する。このように撮像素子1の移動前後においては、撮像素子上の欠陥画素の相対位置は変わらないが、対象物の特定箇所を示す絶対位置は移動することになる。この位置関係から、欠陥画素Q1で得られるべき対象物の画像データは、移動後の撮像素子上の画素P2(x−1,y)で得ることができ、欠陥画素Q2で得られるべき対象物の画像データは、移動前の撮像素子上の画素P1(x+1,y)で得ることができる。
そこで、本動作では、移動前後の2つの画像から、一方の画像に存在する欠陥画素の画像データを他方の画像の対応する画素の画像データを用いて補完することにより、欠陥画素による画像への影響を無くすようにしている。
次に、図5及び図6に示したフローチャートを用いて、動画撮影中の動作を詳細に説明する。尚、この説明では、便宜上、通常位置にある撮像素子1の撮像領域で得られた画像を画像Aとし、所定位置(+X方向に1画素分移動した位置)にある撮像素子1の撮像領域で得られた画像を画像Bとする。
まず、図5を用いて、本動作中に行われる画像取得処理を詳細に説明する。
同図に示したように、本動作において撮像が開始すると、CPU8は、撮像素子1及び撮像素子駆動部7に駆動タイミング信号を送り、次のような所定のフレームレートでの画像取得制御を開始する。
まず、画像Aの画像取得を行い、取得した画像データをキャッシュメモリ3に保存する(ステップ(以下単に「S」という)1)。続いて、アクチュエーター7aにより撮像素子1を+X方向に1画素分だけ移動させる(S2)。これにより、撮像素子1は上記の所定位置へ移動する。
続いて、同様にして、画像Bの画像取得を行い、キャッシュメモリ3に保存する(S3)。続いて、アクチュエーター7aにより撮像素子1を−X方向へ1画素分だけ移動させ、当初の位置(通常位置)へ戻す(S4)。
続いて、これまでの間にCPU8が操作部10からの画像取得終了の要求を受け付けたか否かを判定し(S5)、その判定結果がYesの場合には、画像取得終了と判断し、画像取得を終了する。
一方、S5の判定がNoの場合には画像取得を続行し、続くS6及びS7では、前述のS1及びS2と同様の処理を行い、続くS8では、前述のS5と同様の処理を行って、S8がNoの場合にはS3へ戻り、それがYesの場合には、画像取得を終了する。
このように、本動作では、画像取得終了の要求を受け付けるまで、通常位置にある撮像素子1での画像取得と、所定位置にある撮像素子1での画像取得とが交互に繰り返される。
続いて、図6を用いて、本動作中に行われる画像処理を詳細に説明する。
同図に示したように、前述の図5のS1の処理によりキャッシュメモリ3に画像Aの画像データが保存されると、データ抽出部4aは、その画像Aの画像データをキャッシュメモリ3から取得し(S11)、その画像Aの画像データから動画再生領域(図3参照)を抽出する(S12)。
続いて、データ抽出部4aは、S11で取得された画像Aの画像データの次にキャッシュメモリ3に保存された画像Bの画像データ(例えば、前述の図5のS3の処理によりキャッシュメモリ3に保存された画像Bの画像データ)をキャッシュメモリ3から取得し(S13)、その画像Bの画像データから動画再生領域を抽出する(S14)と共に、欠陥位置格納部4bに格納されている画素欠陥の位置データを参照して、S12で抽出された画像Aの欠陥画素位置(図4の画素Q1参照)の補完データとして、S13で取得された画像Bの対応する画素(図4の画素P2参照)の画像データを抽出する(S16)。S16の後、続いて、欠陥補正部4cは、S12で抽出された画像Aの欠陥画素の画像データをS16で抽出された補完データを用いて補完することにより画像Aの欠陥補正を行う(S17)。そして、補正後の画像Aはメモリ5へ画像転送される。
一方、データ抽出部4aでは処理が別途続いており、S14の後、続いて、データ抽出部4aは、S13で取得された画像Bの画像データの次にキャッシュメモリ3に保存された画像Aの画像データをキャッシュメモリ3から取得する(S15)。続いて、欠陥位置格納部4bに格納されている画素欠陥の位置データを参照して、S14で抽出された画像Bの欠陥画素位置(図4の画素Q2参照)の補完データとして、S15で取得された画像Aの対応する画素(図4の画素P1参照)の画像データを抽出する(S18)。S18の後、続いて、欠陥補正部4cは、S14で抽出された画像Bの欠陥画素の画像データをS18で抽出された補完データを用いて補完することにより画像Bの欠陥補正を行う(S19)。そして、補正後の画像Bはメモリ5へ画像転送される。
一方、データ抽出部4aでの処理は別途続いており、S15の後は、処理がS12へ戻る。そして、S13又はS15においてキャッシュメモリ9から取得する画像データがなくなるまで、上述の処理を繰り返す。これにより、補正後の画像Aと画像Bが交互に連続的にメモリ5へ画像転送され、動画像が形成される。
このようにして画像処理を行うことにより、画像Aにおける欠陥画素Q1は画像Bにおける正常画素P2により補完し、画像Bにおける欠陥画素Q2は画像Aにおける正常画素P1を用いて補完することが出来る。よって、補完誤差が極めて少ない画像を再現することが出来る。
また、撮像素子1の移動により撮像領域も変化するが、動画再生領域を定めることで常に同箇所を再生することが可能となるので、欠陥画素以外の画素ではフレーム毎にデータを得ることができ、フレームレートを低下させることなく動画撮影を行うことができる。
以上、本実施例によれば、画素欠陥を有する撮像素子を用いて動画撮影を行う場合にも、フレームレートを維持しつつ画素欠陥の影響が極めて少ない画像取得を行うことが可能となる。これにより、フレームレートと画質を両立させた最適な動画像を得ることが出来る。
尚、本実施例では、撮像素子1を1画素分移動させる場合を説明したが、画素の整数倍移動させるようにすることも可能である。
また、本実施例では、通常位置から所定位置への撮像素子1の移動方向を+X方向とした場合を説明したが、それを画素周辺8方向のいずれかの方向とすることも可能である。また、この場合に、予め検出した欠陥画素に対し、近接する欠陥画素の有無を調べ、近接する欠陥画素の重なりが無い方向、又は、それが一番少ない方向に、その移動方向を定めるようにすることも可能である。これにより、どのようなパターンで画素欠陥が発生しても、撮像素子毎に移動方向を最適化することができるので、欠陥画素が残存する可能性(欠陥画素を欠陥画素で補完する可能性)を限りなく少なくすることができる。尚、このようにして撮像素子の移動方向を定める手法については、実施例3にて詳しく説明する。
また、本実施例では、通常位置から所定位置への撮像素子1の移動方向及び移動量を、一律に、+X方向に1画素分としたが、その移動方向及び移動量をユーザが任意に選択できるように構成することもできる。
本実施例は、実施例1に対し、画素ずらし(撮像素子の移動)による高解像化を行う機能を更に有したものである。
尚、画素ずらしを行うと、画素と画素の隙間にあたる対象物の部分に対して撮像を行うことが出来るので、画素ずらし前後の画像を取得して合成することにより、あたかも画素数を増倍したような画像を得ることができる。すなわち、より高解像度の画像を得ることができる。
図7乃至図10は、本実施例の説明に用いる図である。
図7は本実施例に係る撮像装置の基本構成を示すブロック図、図8は撮像素子を移動した場合の欠陥画素の位置を示す図、図9は本実施例に係る撮像装置の動画撮影中に行われる画像取得処理を示すフローチャート、図10はその動画撮影中に行われる画像処理を示すフローチャートである。
はじめに、図7を用いて、本実施例に係る撮像装置の主要構成を説明する。尚、同図において、図1に示した要素と同一の要素は同一の符号を付している。
図7に示したように、図1に示した撮像装置の構成と異なる点は、信号処理部4が画像合成部4dを更に備えた点である。画像合成部4dは、欠陥補正部4cとメモリ5及びモニタ6との間に設けられ、欠陥補正部4cによって補正された複数の画像を合成し、一つの大きな画像(合成画像)を形成する。この合成画像は1フレームとしてメモリ5へ保存、又はモニタ6へ出力される。
次に、このような構成の撮像装置により行われる、動画撮影中の動作について説明する。
本装置では、動画撮影中に撮像素子1が、通常位置と、第1の所定位置と、第2の所定位置と、第3の所定位置との間を順番に移動し、各位置での画像取得が順番に繰り返される。本実施例では、これらの所定位置として、撮像素子1を通常位置から+Y方向へ0.5画素分移動した位置を第1の所定位置とし、撮像素子1を通常位置から+X方向へ1画素分移動した位置を第2の所定位置とし、撮像素子1を+X方向へ1画素分移動し且つ+Y方向へ0.5画素分移動した位置を第3の所定位置として説明する。尚、第2の所定位置は、実施例1で説明した所定位置と同一である。
まず、図8を用いて、このようにして行われる画像取得の詳細を説明する。尚、本実施例においても、撮像素子1の各位置における撮像領域の重なり部分を動画再生領域として定める。
図8は、通常位置及び第1の所定位置にある撮像素子上の撮像領域と、第2の所定位置及び第3の所定位置にある撮像素子上の撮像領域とを、X方向の位置関係が対応するように並べて示したものである。
同図において、上段の実線で囲んだ領域は通常位置にある撮像素子1の撮像領域を示し、上段の点線で囲んだ領域は第1の所定位置にある撮像素子1の撮像領域を示している。また、下段の実線で囲んだ領域は第2の所定位置にある撮像素子1の撮像領域を示し、下段の点線で囲んだ領域は第3の所定位置にある撮像素子1の撮像領域を示している。
通常位置にある撮像素子上の欠陥画素Q1は、第1の所定位置への撮像素子1の移動により第1の所定位置にある撮像素子上の欠陥画素Q3へ移動し、更に第2の所定位置への撮像素子1の移動により第2の所定位置にある撮像素子上の欠陥画素Q2へ移動し、更に第3の所定位置への撮像素子1の移動により第3の所定位置にある撮像素子上の欠陥画素Q4へ移動する。また、通常位置にある撮像素子上の画素P1は、第1の所定位置への撮像素子1の移動により第1の所定位置にある撮像素子上の画素P3へ移動し、第2の所定位置にある撮像素子上の画素P2は、第3の所定位置への撮像素子1の移動により第3の所定位置にある撮像素子上の画素P4へ移動する。
この位置関係から、欠陥画素Q1で得られるべき対象物の画像データは、第2の所定位置にある撮像素子上の画素P2にて得ることができ、欠陥画素Q3で得られるべき対象物の画像データは、第3の所定位置にある撮像素子上の画素P4にて得ることができ、欠陥画素Q2で得られるべき対象物の画像データは、通常位置にある撮像素子上の画素P1にて得ることができ、欠陥画素Q4で得られるべき対象物の画像データは、第1の所定位置にある撮像素子上の画素P3にて得ることができる。
そこで、本動作では、まず、実施例1と同様に、画像に存在する欠陥画素の画像データを他の位置で取得した画像の対応する画素の画像データを用いて補完することにより、欠陥画素による画像への影響を無くすようにし、更に、補完を終えた画像を合成して高解像度の画像を得るようにしている。詳しくは、補完を終えた通常位置での画像と補完を終えた第1の所定位置での画像とを、対象物の位置関係が一致するように合成して一つの高解像度の画像を形成し、同様に、補完を終えた第2の所定位置での画像と補完を終えた第3の所定位置での画像とを、対象物の位置関係が一致するように合成して一つの高解像度の画像を形成する。
次に、図9及び図10に示したフローチャートを用いて、動画撮影中の動作を詳細に説明する。尚、この説明では、便宜上、通常位置にある撮像素子1の撮像領域で得られた画像を画像Aとし、第1の所定位置にある撮像素子1の撮像領域で得られた画像を画像Cとし、第2の所定位置にある撮像素子1の撮像領域で得られた画像を画像Bとし、第3の所定位置にある撮像素子1の撮像領域で得られた画像を画像Dとする。
まず、図9を用いて、本動作中に行われる画像取得処理を詳細に説明する。
同図に示したように、本動作において撮像が開始すると、CPU8は、撮像素子1及び撮像素子駆動部7に駆動タイミング信号を送り、次のような所定のフレームレートでの画像取得制御を開始する。
まず、画像Aの画像取得を行い、取得した画像データをキャッシュメモリ3に保存し、続いて、撮像素子1を第1の所定位置へ移動させ、画像Cの画像取得を行い、取得した画像データをキャッシュメモリ3へ保存する(S21)。
続いて、撮像素子1を第2の所定位置へ移動させ(S22)、画像Bの画像取得を行い、取得した画像データをキャッシュメモリ3へ保存し、続いて、撮像素子1を第3の所定位置へ移動させ、画像Dの画像取得を行い、取得した画像データをキャッシュメモリ3へ保存する(S23)。
続いて、撮像素子1を通常位置へ移動させる(S24)。
続いて、これまでの間にCPU8が操作部10からの画像取得終了の要求を受け付けたか否かを判定し(S25)、その判定結果がYesの場合には、画像取得終了と判断し、画像取得を終了する。
一方、S25の判定がNoの場合には、画像取得を続行し、続くS26及びS27では、前述のS21及びS22と同様の処理を行い、続くS28では、前述のS25と同様の処理を行って、S28がNoの場合にはS23へ戻り、それがYesの場合には、画像取得を終了する。
このように、本動作では、画像取得終了の要求を受け付けるまで、通常位置、第1の所定位置、第2の所定位置、及び第3の所定位置の各位置での撮像素子1による画像取得が順番に繰り返される。
続いて、図10を用いて、本動作中に行われる画像処理を詳細に説明する。
同図に示したように、前述の図9のS21の処理によりキャッシュメモリ3に画像A及び画像Cの画像データが保存されると、データ抽出部4aは、その画像A及び画像Cの画像データをキャッシュメモリ3から取得し(S31)、その画像A及び画像Cの画像データのそれぞれから動画再生領域を抽出する(S32)。
続いて、データ抽出部4aは、S31で取得された画像A及び画像Cの画像データの次にキャッシュメモリ3に保存された画像B及び画像Dの画像データ(例えば、前述の図9のS23の処理によりキャッシュメモリ3に保存された画像B及び画像Dの画像データ)をキャッシュメモリ3から取得する(S33)。
続いて、この画像B及び画像Dの画像データのそれぞれから同様に動画再生領域を抽出する(S34)と共に、欠陥位置格納部4bに格納されている画素欠陥の位置データを参照して、S32で抽出された画像A及び画像Cの欠陥画素位置(図8の画素Q1及びQ3参照)の補完データとして、S33で取得された画像B及び画像Dの対応する画素(図8の画素P2及びP4参照)の画像データを抽出する(S36)。S36の後、続いて、欠陥補正部4cは、S32で抽出された画像A及び画像Cの欠陥画素の画像データをS36で抽出された補完データを用いて補完することにより画像A及び画像Cの欠陥補正を行う(S37)。続いて、画像合成部4dは、補正後の画像A及び画像Cを合成する(S38)。そして、形成された合成画像は、メモリ5へ画像転送される。
一方、データ抽出部4aでは処理が別途続いており、S34の後、続いて、データ抽出部4aは、S33で取得された画像B及び画像Dの画像データの次にキャッシュメモリ3に保存された画像A及び画像Cの画像データをキャッシュメモリ3から取得する(S35)。続いて、欠陥位置格納部4bに格納されている画素欠陥の位置データを参照して、S34で抽出された画像B及び画像Dの欠陥画素位置(図8の画素Q2及びQ4参照)の補完データとして、S35で取得された画像A及び画像Cの対応する画素(図8の画素P1及びP3参照)の画像データを抽出する(S39)。S39の後、続いて、欠陥補正部4cは、S34で抽出された画像B及び画像Dの欠陥画素の画像データをS39で抽出された補完データを用いて補完することにより画像B及び画像Dの欠陥補正を行う(S40)。続いて、画像合成部4dは、補正後の画像B及び画像Dを合成する(S41)。そして、形成された合成画像は、メモリ5へ画像転送される。
一方、データ抽出部4aでの処理は別途続いており、S35の後は、処理がS32へ戻り、S33又はS35においてキャッシュメモリ9から取得する画像データがなくなるまで、上述の処理を繰り返す。これにより、補正後の画像Aと画像Cの合成画像と、補正後の画像Bと画像Dの合成画像が、交互に連続的にメモリ5へ画像転送され、動画像が形成される。
このようにして画像処理を行うことにより、画素ずらしにより高解像化を行った合成画像(画像Aと画像Cとの合成画像及び画像Bと画像Dとの合成画像)に対しても、発生する画素欠陥を実施例1と同様の手法により補正することが可能となる。よって、このような場合にも、フレームレートを維持したまま画素欠陥を適正に補完した動画像を形成することが出来る。
以上、本実施例によれば、画素ずらしによる高解像化を行いつつ動画撮影を行う場合にも、画素欠陥の影響が極めて少ない画像取得を行うことが可能となる。
尚、本実施例では、2つの画像を合成する画素ずらし手法を適用した場合を説明したが、4つ或いは9つの画像を合成するなど他の画素ずらし手法を適用することも可能である。
本実施例は、実施例1及び実施例2に対し、欠陥補正を行うための撮像素子駆動方向(撮像素子移動方向)を最適に定める機能を更に有したものである。
図11乃至図13は、本実施例の説明に用いる図である。
図11は本実施例に係る撮像装置の基本構成を示すブロック図、図12及び図13は本実施例に係る撮像装置において行われる、撮像素子の最適な駆動方向を決定する処理を示すフローチャートである。
はじめに、図11を用いて、本実施例に係る撮像装置の主要構成を説明する。尚、同図において、図1に示した要素と同一の要素は同一の符号を付している。
図11に示したように、図1に示した撮像装置の構成と異なる点は、隣接欠陥計算部11と駆動方向決定部12とを更に備えた点である。隣接欠陥計算部11は、欠陥位置格納部4bに格納されている画素欠陥の位置データから、各欠陥画素に隣接する欠陥画素の数(隣接画素欠陥数)をカウントする。駆動方向決定部12は、隣接欠陥計算部11により得られた隣接画素欠陥数を比較し、その隣接画素欠陥数が最小となる方向に、欠陥補正のために撮像素子1を移動させるための駆動方向を決定する。但し、ここで決定される駆動方向は、撮像素子1を通常位置から駆動させる場合の駆動方向である。例えば、実施例1の場合には通常位置から所定位置へ駆動させる場合の駆動方向であり、実施例2の場合には通常位置から第2の所定位置へ駆動させる場合の駆動方向である。
次に、図12に示したフローチャートを用いて、この隣接欠陥計算部11による隣接画素欠陥数のカウント処理を詳細に説明する。
同図に示したように、隣接欠陥計算部11により隣接画素欠陥の探索を開始すると、まず、欠陥位置格納部4bに格納されているn個の画素欠陥の位置データ{A1〜An}から、1つの画素欠陥の位置データ(比較元欠陥座標)を抽出する(S51)。例えば、ここで比較元欠陥座標としてA1(a,b)が抽出されたとする。
続いて、隣接する画素欠陥を探索する方向へA1の座標をずらす(S52)。例えば、+X方向へ1画素分ずらしたとすると、ずらした座標はA1´(a+1,b)となる。
続いて、このA1´に対し、欠陥位置格納部4bに格納されている全ての画素欠陥の位置データ{A1〜An}を比較し(S53)、A1´と一致する位置データがあるか否かを判定する(S54)。ここで、A1´と一致する位置データがあった場合には(S54がYes)、隣接画素欠陥数Nを1つ加算し(S55)、S56へ進む。 尚、Nは、本フロー開始前においてクリアされている(N=0)。一方、A1´と一致する位置データがなかった場合には(S54がNo)、そのままS56へ進む。
続くS56では、比較元欠陥座標として全ての画素欠陥の位置データ{A1〜An}を対し比較を行ったか否かを判定し、その比較をまだ行っていない場合には(S56がNo)S51へ戻り、比較元欠陥座標として抽出されていない残りの画素欠陥の位置データの中の一つ(例えばA2)について、同様に、S51乃至S56の処理を繰り返す。このようにして、比較元欠陥座標として全ての画素欠陥の位置データ{A1〜An}に対して処理が終了すると(S56がYes)、この時点での隣接欠陥画素数Nが出力される。
このような処理により、隣接画素欠陥を探索する方向に対しての隣接画素欠陥数Nを得ることができる。
次に、図13に示したフローチャートを用いて、駆動方向決定部12による撮像素子1の最適な駆動方向を決定する処理を詳細に説明する。尚、同図のフローは、本処理がカメラキャリブレーション時に行われた場合を示している。
同図に示したように、カメラキャリブレーションを開始すると、まず、撮像素子1の画素欠陥を検出し(S61)、この画素欠陥の位置データを欠陥位置格納部4bに格納する。
続いて、隣接画素欠陥の探索を開始する(S62)。
まず、前述のS52における隣接画素欠陥を探索する方向及び座標のずらし量を+X方向へ1画素分(X+1)として、前述の図12に示した処理を行い、この場合の隣接画素欠陥数NをDef1として取得する(S63)。続いて、Def1=0であるか否かを判定し(S64)、Def1=0であれば(S64がYes)、欠陥補正のための撮像素子1の駆動方向及び駆動量を+X方向へ1画素分として決定する(S65)。
一方、Def1=0でないなら(S64がNo)、続いて、前述のS52における隣接画素欠陥を探索する方向及び座標のずらし量を−X方向へ1画素分(X−1)として、前述の図12に示した処理を行い、この場合の隣接画素欠陥数NをDef2として取得する(S66)。続いて、Def2=0であるか否かを判定し(S67)、Def2=0であれば(S67がYes)、撮像素子1の駆動方向及び駆動量を−X方向へ1画素分として決定する(S68)。
一方、Def2=0でないなら(S67がNo)、続いて、前述のS52における隣接画素欠陥を探索する方向及び座標のずらし量を+Y方向へ1画素分(Y+1)として、前述の図12に示した処理を行い、この場合の隣接画素欠陥数NをDef3として取得する(S69)。続いて、Def3=0であるか否かを判定し(S70)、Def3=0であれば(S70がYes)、撮像素子1の駆動方向及び駆動量を+Y方向へ1画素分として決定する(S71)。
一方、Def3=0でないなら(S70がNo)、続いて、前述のS52における隣接画素欠陥を探索する方向及び座標のずらし量を−Y方向へ1画素分(Y−1)として、前述の図12に示した処理を行い、この場合の隣接画素欠陥数NをDef4として取得する(S72)。続いて、Def4=0であるか否かを判定し(S73)、Def4=0であれば(S73がYes)、撮像素子1の駆動方向及び駆動量を−Y方向へ1画素分として決定する(S74)。
一方、Def4=0でないなら(S73がNo)、続いて、前述のS52における隣接画素欠陥を探索する方向及び座標のずらし量を+X方向へ1画素分かつ+Y方向へ1画素分(X+1,Y+1)として、前述の図12に示した処理を行い、この場合の隣接画素欠陥数NをDef5として取得する(S75)。続いて、Def5=0であるか否かを判定し(S76)、Def5=0であれば(S76がYes)、撮像素子1の駆動方向及び駆動量を、+X方向へ1画素分かつ+Y方向へ1画素分として決定する(S77)。
一方、Def5=0でないなら(S76がNo)、続いて、前述のS52における隣接画素欠陥を探索する方向及び座標のずらし量を−X方向へ1画素分かつ+Y方向へ1画素分(X−1,Y+1)として、前述の図12に示した処理を行い、この場合の隣接画素欠陥数NをDef6として取得する(S78)。続いて、Def6=0であるか否かを判定し(S79)、Def6=0であれば(S79がYes)、撮像素子1の駆動方向及び駆動量を−X方向へ1画素分かつ+Y方向へ1画素分として決定する(S80)。
一方、Def6=0でないなら(S79がNo)、続いて、前述のS52における隣接画素欠陥を探索する方向及び座標のずらし量を+X方向へ1画素分かつ−Y方向へ1画素分(X+1,Y−1)として、前述の図12に示した処理を行い、この場合の隣接画素欠陥数NをDef7として取得する(S81)。続いて、Def7=0であるか否かを判定し(S82)、Def7=0であれば(S82がYes)、撮像素子1の駆動方向及び駆動量を+X方向へ1画素分かつ−Y方向へ1画素分として決定する(S83)。
一方、Def7=0でないなら(S82がNo)、続いて、前述のS52における隣接画素欠陥を探索する方向及び座標のずらし量を−X方向へ1画素分かつ−Y方向へ1画素分(X−1,Y−1)として、前述の図12に示した処理を行い、この場合の隣接画素欠陥数NをDef8として取得する(S84)。続いて、Def8=0であるか否かを判定し(S85)、Def8=0であれば(S85がYes)、撮像素子1の駆動方向及び駆動量を、−X方向へ1画素分かつ−Y方向へ1画素分として決定する(S86)。
一方、Def8=0でないなら(S85がNo)、続いて、Def1乃至8の最小値を求め(S87)、その最小値が得られたときの、隣接画素欠陥を探索する方向及び座標のずらし量を、撮像素子1の駆動方向及び駆動量として決定する(S88)。
このような処理により、欠陥補正を行うための撮像素子駆動方向を最適に定めることができる。
尚、本処理は、カメラキャリブレーション時に行われる他、カメラの工場出荷時などにおける初期設定時に行われるものであり、動画撮影時の動作については、実施例1及び実施例2と同様である。
以上、本実施例によれば、画素欠陥の発生パターンによらず、画素欠陥の重なりがない又はそれが一番少ない方向へ撮像素子の駆動方向を定めることが出来るので、撮像素子のばらつきの影響を受けることなく補正後の残留欠陥を限りなく少なくすることが可能となる。
尚、本実施例では、撮像素子の駆動方向を定める際の探索方向を、右(X+1)、左(X−1)、下(Y+1)、上(Y−1)、右下(X+1,Y+1)、左下(X−1,Y+1)、右上(X+1,Y−1)、左上(X−1,Y−1)の8方向として説明したが、これに限らず、例えば、処理時間の短縮を考慮して、上下左右の4方向とすることも可能である。また、座標のずらし量は1画素分に限られるものではなく、2画素分以上とすることも可能である。また、座標のずらし量は、1画素分の1つに限らず、1画素分と2画素分等といった具合に複数とすることも可能である。この場合には、撮像素子の駆動方向に加え、撮像素子の駆動量(移動量)も、欠陥画素の相互位置関係から決定することができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良及び変更を行っても良いのはもちろんである。
実施例1に係る撮像装置の基本構成を示すブロック図である。 撮像素子の各画素位置を表す際に用いる座標系のXY軸を示す図である。 撮像素子を移動した場合の撮像領域と動画再生領域を示す図である。 実施例1において撮像素子を移動した場合の欠陥画素の位置を示す図である。 実施例1に係る撮像装置の動画撮影中に行われる画像取得処理を示すフローチャートである。 実施例1に係る撮像装置の動画撮影中に行われる画像処理を示すフローチャートである。 実施例2に係る撮像装置の基本構成を示すブロック図である。 実施例2において撮像素子を移動した場合の欠陥画素の位置を示す図である。 実施例2に係る撮像装置の動画撮影中に行われる画像取得処理を示すフローチャートである。 実施例2に係る動画撮影中に行われる画像処理を示すフローチャートである。 実施例3に係る撮像装置の基本構成を示すブロック図である。 実施例3に係る撮像装置において行われる、撮像素子の最適な駆動方向を決定する処理を示すフローチャートである。 実施例3に係る撮像装置において行われる、撮像素子の最適な駆動方向を決定する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 撮像素子
2 A/D変換器
3 キャッシュメモリ
4 信号処理部
5 メモリ
6 モニタ
7 撮像素子駆動部
8 CPU
9 ROM
10 操作部
11 隣接欠陥計算部
12 駆動方向決定部

Claims (8)

  1. 複数の画素からなる撮像素子と、
    前記撮像素子を移動させるための駆動手段と、
    前記複数の画素に含まれる欠陥画素の前記撮像素子上の位置データが記憶された欠陥位置記憶手段と、
    前記撮像素子により得られた撮像画像から、撮像時の前記撮像素子の位置に応じて動画像再生領域を抽出する画像抽出手段と、
    前記撮像素子により得られた撮像画像の欠陥画素を、他の位置で前記撮像素子により得られた撮像画像の画像データを用いて補完する欠陥補正手段と、
    を有し、
    前記欠陥補正手段により欠陥画素が補完された前記動画像再生領域の撮像画像を連続的に出力することにより動画像を形成する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記連続的に出力される撮像画像は、異なる複数の位置で前記撮像素子により得られた撮像画像を合成した画像である、
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記補完のための前記撮像素子の移動方向を、前記複数の画素に含まれる欠陥画素の相互位置関係から決定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記補完のための前記撮像素子の移動方向及び移動量を、前記複数の画素に含まれる欠陥画素の相互位置関係から決定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  5. 撮像装置のコンピュータに、
    複数の画素からなる撮像素子を移動させるための駆動機能と、
    前記撮像素子により得られた撮像画像から、撮像時の前記撮像素子の位置に応じて動画像再生領域を抽出する画像抽出機能と、
    欠陥位置記憶部に記憶されている、前記複数の画素に含まれる欠陥画素の前記撮像素子上の位置データに基づき、前記撮像素子により得られた撮像画像の欠陥画素を、他の位置で前記撮像素子により得られた撮像画像の画像データを用いて補完する欠陥補正機能と、
    前記欠陥補正機能により欠陥画素が補完された前記動画像再生領域の撮像画像を連続的に出力することにより動画像を形成する機能と、
    を実現させるための撮像プログラム。
  6. 前記連続的に出力される撮像画像は、異なる複数の位置で前記撮像素子により得られた撮像画像を合成した画像である、
    ことを特徴とする請求項5記載の撮像プログラム。
  7. 前記補完のための前記撮像素子の移動方向を、前記複数の画素に含まれる欠陥画素の相互位置関係から決定する、
    ことを特徴とする請求項5又は6記載の撮像プログラム。
  8. 前記補完のための前記撮像素子の移動方向及び移動量を、前記複数の画素に含まれる欠陥画素の相互位置関係から決定する、
    ことを特徴とする請求項5又は6記載の撮像プログラム。
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