JP2007027015A - イオン発生装置及び空気調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 消費電力が小さくイオン発生周期のバラツキが少ないイオン発生装置及び空気調節装置を提供する。
【解決手段】 放電によりイオンを発生するイオン発生素子8と、直流入力を昇圧する第1の昇圧回路21と、第1の昇圧回路21の出力をイオン発生素子8の放電電圧に昇圧する第2の昇圧回路22とを備えたイオン発生装置1において、第2の昇圧回路22は第1の昇圧回路21の出力電圧を充電する充電用コンデンサ2と、充電用コンデンサ2の充電電圧が所定の値に達した時に充電用コンデンサ2を放電させる放電スイッチ素子6と、充電用コンデンサ2と直列に接続される抵抗23と、抵抗23の両端の電圧がRef端子に入力されるシャントレギュレータ16を有し、充電用コンデンサ2の充電電流の増減による抵抗23の電圧降下に応じてシャントレギュレータ16をON、OFFし、第1の昇圧回路21の昇圧量を可変して該充電電流を略一定にした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、イオンを発生するイオン発生装置に関する。また本発明は、イオン発生装置を用いて室内にイオンを放出する空気調節装置に関する。
事務所、会議室、車内等の密閉された空間では呼吸により排出される二酸化炭素、たばこの煙、ほこり等の空気汚染物質が増加する。これにより、人をリラックスさせる効果を有するマイナスイオンが減少する。このため、イオン発生装置により発生したマイナスイオンを空気中に放出する空気清浄機等の空気調節装置が実用化されている。
また、空気中にプラスイオンとマイナスイオンとを放出して空気中の浮遊菌を除去できる空気清浄機が特許文献1に開示されている。これにより、一つのイオン発生装置でマイナスイオン発生によるリラックス効果と、プラスイオン及びマイナスイオンの同時発生による浮遊菌の除去の効果とを切り替えることができる。
図4は従来のイオン発生装置を示す回路図である。イオン発生装置1は昇圧を行う第1、第2昇圧トランス3、7を備えている。第1昇圧トランス3は一次巻線3aと、二次巻線3b及びベース巻線3cとから成っている。第2昇圧トランス7は一次巻線7aと二次巻線7bとから成っている。
イオン発生装置1の入力電圧端子+Vと接地端子GNDとの間には、起動抵抗13、制限抵抗12及びベース巻線3cが直列に配される。一次巻線3aはトランジスタ11と直列接続され、一次巻線3a及びトランジスタ11が入力電圧端子+Vと接地端子GNDの間に配される。トランジスタ11はコレクタが一次巻線3aの一端に接続され、エミッタが接地端子GNDに接続される。トランジスタ11のベースは起動抵抗13と制限抵抗12との間に接続される。
二次巻線3bの一端にはダイオード4を介して充電用コンデンサ2の一端が接続され、二次巻線3b及び充電用コンデンサ2の他端は接地端子GNDに接地される。充電用コンデンサ2の一端には二端子サイリスタ6を介して第2昇圧トランス7の一次巻線7aの一端が接続される。充電用コンデンサ2の他端は一次巻線7aの他端と接続されている。
二次巻線7bの両端はイオン発生素子8の互いに対向する電極8a、8bにそれぞれ接続されている。一方の電極8bはダイオード9及びスイッチング用のリレー10を介して接地端子GNDに接地される。リレー10はリレー端子RYONの電圧印加によりONされる。
上記構成のイオン発生装置1において、充電用コンデンサ2にはRCC方式スイッチング電源動作により充電される。即ち、入力電圧端子+Vと接地端子GNDとの間に例えば12Vの直流電圧が印加されると、起動抵抗13の電流がトランジスタ11に流れてトランジスタ11がON状態となる。これにより、第1昇圧トランス3の一次巻線3aに電流が流れ、ベース巻線3cには一次巻線3aとベース巻線3cの巻線比に応じた電位差が発生する。
ベース巻線3cはトランジスタ11がON状態のときトランジスタ11のベースを更にON状態にさせる方向になるよう巻線方向が設定されている。このため、ベース巻線3cに発生する電位差は正帰還状態でトランジスタ11のON状態を加速させる。この時、二次巻線3bはダイオード4により通電が阻止される方向に巻線方向が設定されており、二次巻線3bに電流は流れない。
上記の動作で一次巻線3a及びトランジスタ11に流れる電流が増加し続けることにより、トランジスタ11のコレクタ電圧Vceは飽和領域から外れて増大する。これにより、一次巻線3aの電位差が減少してベース巻線3cの電位差も減少し、トランジスタ11のコレクタ電圧Vceは更に減少する。このため、正帰還状態で動作して急速にトランジスタ11のOFF状態を加速させる。この時、二次巻線3bはダイオード4の導通方向に電圧を発生する。これにより、第1の昇圧回路21が構成され、第1の昇圧回路21の出力により充電用コンデンサ2を充電する。
次に、充電用コンデンサ2の電圧が上昇して二端子サイリスタ6のブレークオーバー電圧(例えば80V)に達すると、二端子サイリスタ6はツェナーダイオードのように動作して更に電流が流れる。二端子サイリスタ6のブレークオーバー電流(例えば1mA)に達した時点で二端子サイリスタ6は略短絡状態となり、充電用コンデンサ2に充電された電荷が放電される。
充電用コンデンサ2の放電により、充電用コンデンサ2と第2昇圧トランス7の一次巻線7aと二端子サイリスタ6とのループによって1次巻線7aにはインパルス電圧が発生する。この時、二次巻線7bには高圧が発生する。これにより、第2の昇圧回路22が構成されている。二次巻線7bに発生する高圧はイオン発生素子8の電極8a、8bに印加され、イオン発生素子8は印加電圧によって放電してイオンを放出する。
一方、リレー端子RYONに動作電圧を印加するとリレー10がONになり、第2昇圧トランス7の二次巻線7bに接続される一方の電極8bがダイオード9を通じて接地端子GNDに接続される。これにより、電極8aに正電圧が印加された時に接地して負電圧のみが印加され、イオン発生素子8からマイナスイオンが放出される。リレー10がOFFのときは、イオン発生素子8からプラスイオンとマイナスイオンとが放出される。
上記のイオン発生装置は、第1の昇圧回路21の各部品のばらつき、周囲温度の変化、入力電圧のばらつきや変化等によって、第1の昇圧回路21の昇圧量が大きく変化する。その結果、第2の昇圧回路22のインパルス電圧の発生周期が安定しないため安定してイオンを発生することができない問題があった。
このため、第1の昇圧回路21の出力電圧を定電圧に制御するイオン発生装置が知られている。図5はこのイオン発生装置を示す回路図である。説明の便宜上、前述の図4と同一の部分には同一の符号を付している。図4に示すイオン発生装置と異なる点は、第1の昇圧回路21の出力電圧を平滑用コンデンサ20で平滑して定電圧に制御し、抵抗17を通じて充電用コンデンサ2に充電している点である。
トランジスタ11のベースには、エミッタを接地端子GNDに接地したトランジスタ14のコレクタが接続される。トランジスタ14のベースにはエミッタを入力電圧端子+Vに接続したトランジスタ15のコレクタが接続される。トランジスタ15のベースはシャントレギュレータ16を介して接地端子GNDに接地される。
平滑用コンデンサ20はダイオード4と接地端子GNDとの間に接続される。平滑用コンデンサ20の一端と充電用コンデンサ2の一端との間には抵抗17が設けられる。直列に接続される分圧抵抗18、19は平滑用コンデンサ20の両端に接続される。分圧抵抗18の一端は抵抗17と平滑用コンデンサ20との間に接続される。
シャントレギュレータ16のRef端子は分圧抵抗18、19の間に接続されている。平滑用コンデンサ20の設定電圧(例えば100V)が分圧抵抗18、19により分圧され、シャントレギュレータ16のRef端子に基準電圧(例えば2.5V)が加わるようになっている。
上記構成のイオン発生装置1において、前述の図4と同様に、平滑用コンデンサ20にはRCC方式スイッチング電源動作により充電される。この時、過昇圧で平滑用コンデンサ20の電圧が設定値を超えるとシャントレギュレータ16が導通状態となり、トランジスタ15がONしてトランジスタ14がONされる。
これにより、スイッチング用のトランジスタ11のベース電流がトランジスタ14に引き込まれる状態となる。このため、第1トランス3による昇圧量が減少して平滑用コンデンサ20の電圧が低下する。この動作がバランスすることで平滑用コンデンサ20の電圧が安定化される。
平滑用コンデンサ20の電圧から成る第1の昇圧回路21の出力は、抵抗17を介して充電用コンデンサ2に充電される。そして、充電用コンデンサ2の電圧が上昇して二端子サイリスタ6のブレークオーバー電圧に達し、二端子サイリスタ6のブレークオーバー電流に達すると、充電用コンデンサ2に充電された電荷が放電される。これにより、一次巻線7aにインパルス電圧が発生して二次巻線7bに発生する高圧がイオン発生素子8の電極8a、8bに印加され、イオン発生素子8は放電してイオンを放出する。
特開2003−100419号公報(第3頁−第6頁、第1図)
しかしながら、上記の図5に示す従来のイオン発生装置1によると、抵抗17で消費される電力が大きくなる。即ち、二端子サイリスタ6は短絡開始時にブレークオーバー電流以上の供給電流が必要である。平滑用コンデンサ20の制御電圧値VA=100V、二端子サイリスタ6のブレークオーバー電圧VB=80V、二端子サイリスタ6のブレークオーバー電流IB=1mAとしたとき、抵抗17の抵抗値R≦(VA−VB)/IBであるため、抵抗17の抵抗値Rは20kΩ以下にする必要がある。ここで、第2の昇圧トランス7の一次巻線7aの両端電圧は微少であるため無視している。
このため、抵抗17の電力Wは、二端子サイリスタ6の短絡直前では
W=(100V−80V)2/20kΩ
となり、20mWである。また、二端子サイリスタ6の短絡終了後では
W=(100V)2/20kΩ
となり、500mWとなる。従って、抵抗17の電力Wが大きく、イオン発生装置1の消費電力が大きい問題があった。
また、図6は平滑用コンデンサ20及び充電用コンデンサ2の出力電圧を示している。縦軸は出力電圧、横軸は時間である。図中、C1は平滑用コンデンサ20の出力電圧、C2は充電用コンデンサ2の出力電圧である。同図によると、充電用コンデンサ2の電圧は抵抗17及び充電用コンデンサ2による時定数によって曲線を描く。このため、二端子サイリスタ6の短絡点は該曲線の傾斜が緩やかになった点になる。その結果、第1の昇圧回路21の出力電圧の僅かなばらつきにより、以前として放電(イオン発生)周期のバラツキが発生する問題もあった。
本発明は、消費電力が小さくイオン発生周期のバラツキが少ないイオン発生装置及び空気調節装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、放電によりイオンを発生するイオン発生素子と、直流入力を昇圧する第1の昇圧回路と、第1の昇圧回路の出力を前記イオン発生素子の放電電圧に昇圧する第2の昇圧回路とを備えたイオン発生装置において、第2の昇圧回路は第1の昇圧回路の出力電圧を充電する充電用コンデンサと、前記充電用コンデンサの充電電圧が所定の値に達した時に前記充電用コンデンサを放電させる放電スイッチ素子とを有し、第1の昇圧回路の昇圧量を前記充電用コンデンサの充電電流に基づいて可変したことを特徴としている。
この構成によると、直流電圧が第1、第2の昇圧回路で昇圧され、昇圧された電圧をイオン発生素子に印加してイオンを発生する。第2の昇圧回路は第1の昇圧回路の出力電圧を充電用コンデンサで充電し、第1の昇圧回路は充電用コンデンサの充電電流に応じて昇圧量が可変される。充電用コンデンサの充電電圧が所定の値に達すると、放電スイッチ素子により充電用コンデンサが放電し、第2の昇圧回路からインパルス電圧が出力される。
また本発明は、上記構成のイオン発生装置において、前記充電用コンデンサの充電電流の増減に応じて第1の昇圧回路の昇圧量を可変して該充電電流を略一定にしたことを特徴としている。この構成によると、充電用コンデンサの充電電流が所定値よりも増加すると第1の昇圧回路の昇圧量が下げられる。その結果、充電用コンデンサの充電電流が降下する。充電用コンデンサの充電電流が所定値よりも減少すると第1の昇圧回路の昇圧量が増加される。その結果、充電用コンデンサの充電電流が上昇する。これにより、充電用コンデンサの充電電流が所定値に維持される。
また本発明は、上記構成のイオン発生装置において、前記放電スイッチ素子は二端子サイリスタから成り、前記充電用コンデンサの充電電流を前記二端子サイリスタのブレークオーバー電流以上かつ保持電流以下にしたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成のイオン発生装置において、第1の昇圧回路は一次巻線及び二次巻線を有したトランスを備えるとともに、前記充電用コンデンサに直列に接続される抵抗を設け、前記抵抗の両端電圧に応じて前記一次巻線の電流を可変したことを特徴としている。この構成によると、抵抗の両端電圧が増加すると第1の昇圧回路の昇圧量が下げられる。これにより、抵抗の両端電圧が降下し、抵抗及び充電用コンデンサの充電電流が降下して所定値に維持される。
また本発明は、上記構成のイオン発生装置において、前記一次巻線に直列に接続されるスイッチング素子と、前記抵抗の両端電圧が所定値よりも大きいときに導通するとともに前記抵抗の電圧が所定値よりも小さいときに非導通となるシャントレギュレータとを設け、前記シャントレギュレータの導通によって前記スイッチング素子の電流を減少させることを特徴としている。この構成によると、抵抗の両端電圧が増加するとシャントレギュレータが導通してスイッチング素子の電流が減少する。これにより、一次巻線の電流も減少し、第1の昇圧回路の昇圧量が下げられる。
また本発明の空気調節装置は、上記各構成のイオン発生装置を備え、室内にイオンを送出することを特徴としている。
本発明のイオン発生装置によると、第1の昇圧回路の昇圧量を充電用コンデンサの充電電流に基づいて可変したので、イオン発生装置の消費電力を削減できるとともに、イオン発生周期のバラツキを低減することができる。従って、イオン発生量が安定して効率よくイオンを発生できるとともに、イオン発生時の放電音を安定させることができる。
また本発明のイオン発生装置によると、充電用コンデンサの充電電流の増減に応じて第1の昇圧回路の昇圧量を可変して該充電電流を略一定にしたので、容易にイオン発生装置の消費電力を削減できるとともに、イオン発生周期のバラツキを低減することができる。
また本発明のイオン発生装置によると、充電用コンデンサの充電電流を二端子サイリスタのブレークオーバー電流以上かつ保持電流以下にしたので、イオン発生を確実に行うことができる。
また本発明のイオン発生装置によると、抵抗の両端電圧に応じて一次巻線の電流を可変したので、容易に充電用コンデンサの充電電流に基づいて第1の昇圧回路の昇圧量を可変することができる。
また本発明のイオン発生装置によると、抵抗の両端電圧が所定値よりも大きいときに導通するシャントレギュレータの導通によって一次巻線に直列なスイッチング素子の電流を減少させるので、容易に抵抗の両端電圧に応じて一次巻線の電流を可変することができる。
また本発明の空気調節装置によると、上記のイオン発生装置を備え、室内にイオンを送出するので、省電力化を図ることができるとともに、イオン発生周期の安定した高効率なイオン発生が可能になる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。説明の便宜上、前述の図4、図5に示す従来例と同一の部分には同一の符号を付している。図1は一実施形態のイオン発生装置を示す回路図である。イオン発生装置1は昇圧を行う第1、第2昇圧トランス3、7を備えている。第1昇圧トランス3は一次巻線3aと、二次巻線3b及びベース巻線3cとから成っている。第2昇圧トランス7は一次巻線7aと二次巻線7bとから成っている。
イオン発生装置1の入力電圧端子+Vと接地端子GNDとの間には、起動抵抗13、制限抵抗12及びベース巻線3cが直列に配される。一次巻線3aはトランジスタ11(スイッチング素子)と直列接続され、一次巻線3a及びトランジスタ11が入力電圧端子+Vと接地端子GNDの間に配される。トランジスタ11はコレクタが一次巻線3aの一端に接続され、エミッタが接地端子GNDに接続される。トランジスタ11のベースは起動抵抗13と制限抵抗12との間に接続される。
また、トランジスタ11のベースには、エミッタを接地端子GNDに接地したトランジスタ14のコレクタが接続される。トランジスタ14のベースにはエミッタを入力電圧端子+Vに接続したトランジスタ15のコレクタが接続される。トランジスタ15のベースはシャントレギュレータ16を介して接地端子GNDに接地される。
二次巻線3bの一端にはダイオード4を介して電流安定用コンデンサ5の一端が接続され、二次巻線3b及び電流安定用コンデンサ5の他端は接地端子GNDに接地される。電流安定用コンデンサ5の両端には、直列な充電用コンデンサ2及び抵抗23が接続される。充電用コンデンサ2の一端には二端子サイリスタ6を介して第2昇圧トランス7の一次巻線7aの一端が接続される。充電用コンデンサ2の他端は一次巻線7aの他端と接続されている。
二次巻線7bの両端はイオン発生素子8の互いに対向する電極8a、8bにそれぞれ接続されている。一方の電極8bはダイオード9及びスイッチング用のリレー10を介して接地端子GNDに接地される。リレー10はリレー端子RYONの電圧印加によりONされる。
シャントレギュレータ16のRef端子は充電用コンデンサ2と抵抗23との間に接続されている。これにより、抵抗23の両端の電圧がシャントレギュレータ16のRef端子に加わり、基準電圧(例えば2.5V)を超えるとシャントレギュレータ16が導通する。
上記構成のイオン発生装置1において、電流安定用コンデンサ5にはRCC方式スイッチング電源動作により充電される。即ち、入力電圧端子+Vと接地端子GNDとの間に例えば12Vの直流電圧が印加されると、起動抵抗13の電流がトランジスタ11に流れてトランジスタ11がON状態となる。これにより、第1昇圧トランス3の一次巻線3aに電流が流れ、ベース巻線3cには一次巻線3aとベース巻線3cの巻線比に応じた電位差が発生する。
ベース巻線3cはトランジスタ11がON状態のときトランジスタ11のベースを更にON状態にさせる方向になるよう巻線方向が設定されている。このため、ベース巻線3cに発生する電位差は正帰還状態でトランジスタ11のON状態を加速させる。この時、二次巻線3bはダイオード4により通電が阻止される方向に巻線方向が設定されており、二次巻線3bに電流は流れない。
上記の動作で一次巻線3a及びトランジスタ11に流れる電流が増加し続けることにより、トランジスタ11のコレクタ電圧Vceは飽和領域から外れて増大する。これにより、一次巻線3aの電位差が減少してベース巻線3cの電位差も減少し、トランジスタ11のコレクタ電圧Vceは更に減少する。
このため、正帰還状態で動作して急速にトランジスタ11のOFF状態を加速させる。この時、二次巻線3bはダイオード4の導通方向に電圧を発生して電流安定用コンデンサ5を充電する。これにより、第1の昇圧回路21が構成され、第1の昇圧回路21の出力となる電流安定用コンデンサ5の電圧により充電用コンデンサ2が充電される。
この時、充電用コンデンサ2の充電電流は抵抗23を流れる電流と一致し、抵抗23による電圧降下と等しい電圧がシャントレギュレータ16に加わる。電荷の蓄積により電流安定用コンデンサ5の電圧が増加すると、充電用コンデンサ2及び抵抗23を流れる電流が増加する。
第1の昇圧回路21の過昇圧で抵抗23の両端の電圧がシャントレギュレータ16の基準電圧を超えるとシャントレギュレータ16が導通状態となり、トランジスタ15がONに移行してトランジスタ14がONに移行する。これにより、スイッチング用のトランジスタ11のベース電流がトランジスタ14に引き込まれる状態となる。このため、第1トランス3による昇圧量が減少して電流安定用コンデンサ5の電圧が低下する。
また、電流安定用コンデンサ5の電圧が低下すると、充電用コンデンサ2の充電電流が減少して抵抗23の電圧が低下する。抵抗23の電圧がシャントレギュレータ16の基準電圧より低くなると、シャントレギュレータ16は非導通状態となる。これにより、トランジスタ15がOFFになり、トランジスタ14がOFFになるため、トランジスタ11のベース電流の引き込みがなくなる。従って、第1の昇圧回路21の昇圧量が増加し、充電用コンデンサ2の充電電流が増加する。この動作がバランスすることで充電用コンデンサ2及び抵抗23の電流が略一定値に制御される。
次に、充電用コンデンサ2の電圧が上昇して二端子サイリスタ6のブレークオーバー電圧(例えば80V)に達すると、二端子サイリスタ6はツェナーダイオードのように動作して更に電流が流れる。二端子サイリスタ6のブレークオーバー電流(例えば1mA)に達した時点で二端子サイリスタ6は略短絡状態となり、充電用コンデンサ2に充電された電荷が放電される。
充電用コンデンサ2の放電により、充電用コンデンサ2と第2昇圧トランス7の一次巻線7aと二端子サイリスタ6とのループによって1次巻線7aにはインパルス電圧が発生する。この時、二次巻線7bには高圧が発生する。これにより、第2の昇圧回路22が構成されている。二次巻線7bに発生する高圧はイオン発生素子8の電極8a、8bに印加され、イオン発生素子8は印加電圧によって放電してイオンを放出する。
一方、リレー端子RYONに動作電圧を印加するとリレー10がONになり、第2昇圧トランス7の二次巻線7bに接続される一方の電極8bがダイオード9を通じて接地端子GNDに接続される。これにより、電極8aは正電圧の印加時に接地されて負電圧のみが印加され、イオン発生素子8からマイナスイオンが放出される。リレー10がOFFのときは、イオン発生素子8からプラスイオンとマイナスイオンとが放出される。
本実施形態によると、第1の昇圧回路21の昇圧量を充電用コンデンサ2の充電電流に基づいて可変したので、充電電流を略一定に制御することにより充電用コンデンサ2に直列接続される抵抗23の消費電力を低減することができる。即ち、抵抗23は二端子サイリスタ6のブレークオーバー電流以上を流す必要があり、二端子サイリスタ6のブレークオーバー電流IB=1mA、シャントレギュレータ16の基準電圧Vref=2.5Vとすると、抵抗23の抵抗値Rは2.5kΩ以下にする必要がある。
このため、抵抗23で消費される電力Wは、
W=(2.5V)2/2.5kΩ
となり、2.5mWで略一定となる。従って、抵抗23の消費電力Wが小さく、イオン発生装置1の消費電力を削減することができる。
また、図2は電流安定用コンデンサ5及び充電用コンデンサ2の出力電圧を示している。縦軸は出力電圧、横軸は時間である。図中、D1は電流安定用コンデンサ5の出力電圧、D2は充電用コンデンサ2の出力電圧である。同図によると、充電用コンデンサ2は充電電流が略一定のため、出力電圧は時定数による曲線とならずに直線的に増加する。このため、第1の昇圧回路21の出力電圧に僅かなばらつきが生じても放電(イオン発生)周期のバラツキが小さい。従って、イオン発生周期のバラツキを低減し、イオン発生量が安定して効率よくイオンを発生できるとともに、イオン発生時の放電音を安定させることができる。
尚、充電用コンデンサ2の充電電流を二端子サイリスタ6が保持電流を超えると、二端子サイリスタ6の短絡状態を解除することができずに短絡状態で安定する恐れがある。従って、充電用コンデンサ2の充電電流は二端子サイリスタ6の保持電流以下にすることにより、イオン発生を確実に行うことができる。
また、電流安定用コンデンサ5は前述の図5に示す平滑用コンデンサ20のように第1の昇圧回路21の出力電圧を定電圧に平滑するものではなく、第1の昇圧回路23の出力電流を安定化するために設けられる。このため、電流安定用コンデンサ5の容量を従来の平滑用コンデンサ20よりも小さくすることができる。
また、ダイオード9と並列にコンデンサを設けてもよい。これにより、特許文献1と同様に、リレー10をONにしてマイナスイオン放出する際に微量のプラスイオンを放出することができる。
次に、図3は上記のイオン発生装置1を搭載した空気清浄機の内部を示す背面図である。空気清浄機80は前面中央に吸気口85を有し、背面上部に吹出口87を有している。吸気口85には塵埃を捕集するフィルター(不図示)が対峙されている。吸気口85と吹出口87との間は環状の送風経路86で連通し、送風経路86に面してイオン発生装置1の電極8a、8b(図1参照)が配されている。送風経路86の内側には軸方向から吸気して周方向に排気する送風ファン(不図示)が設けられている。
イオン発生装置1及び送風ファンを駆動すると、室内の空気は吸気口85から取り込まれ、フィルターで塵埃が除去された後、矢印Eに示すように送風経路86を流通する。送風経路86の空気はイオン発生装置1で発生したイオンを含んで吹出口87から送出される。これにより、イオン発生装置1によりマイナスイオンを発生するとリラクゼーション効果を得ることができる。また、イオン発生装置1によりマイナスイオン及びプラスイオンを発生すると室内の浮遊菌を殺菌することができる。
上記において、イオン発生装置1を空気清浄機80に設けているが、他の機器に設けてもよい。即ち、空気の状態を調節して室内に送出する空気調和機、除湿器、加湿器、空気清浄機、ファンヒータ等の空気調節装置について同様に構成することができる。
本発明は、空気中にイオンを発生させるイオン発生装置に利用することができる。また本発明は、イオン発生装置を備えた空気調和機、除湿機、加湿器、空気清浄機、ファンヒータ等の空気調節装置に利用することができる。
本発明の実施形態のイオン発生装置を示す回路図 本発明の実施形態のイオン発生装置の電流安定用コンデンサ及び充電用コンデンサの出力電圧を示す図 本発明の実施形態のイオン発生装置を搭載した空気清浄機の内部示す背面図 従来のイオン発生装置を示す回路図 従来の他のイオン発生装置を示す回路図 従来のイオン発生装置の平滑用コンデンサ及び充電用コンデンサの出力電圧を示す図
符号の説明
1 イオン発生装置
2 充電用コンデンサ
3 第1昇圧トランス
3a 一次巻線
3b 二次巻線
3c ベース巻線
4 ダイオード
5 電流安定用コンデンサ
6 二端子サイリスタ
7 第2昇圧トランス
7a 一次巻線
7b 二次巻線
8 イオン発生素子
8a、8b 電極
9 ダイオード
10 リレー
11、14、15 トランジスタ
12 制限抵抗
13 起動抵抗
16 シャントレギュレータ
17、23 抵抗
18、19 分圧抵抗
20 平滑用コンデンサ
21 第1の昇圧回路
22 第2の昇圧回路
80 空気清浄機
85 吸気口
86 送風経路
87 吹出口

Claims (6)

  1. 放電によりイオンを発生するイオン発生素子と、直流入力を昇圧する第1の昇圧回路と、第1の昇圧回路の出力を前記イオン発生素子の放電電圧に昇圧する第2の昇圧回路とを備えたイオン発生装置において、第2の昇圧回路は第1の昇圧回路の出力電圧を充電する充電用コンデンサと、前記充電用コンデンサの充電電圧が所定の値に達した時に前記充電用コンデンサを放電させる放電スイッチ素子とを有し、第1の昇圧回路の昇圧量を前記充電用コンデンサの充電電流に基づいて可変したことを特徴とするイオン発生装置。
  2. 前記充電用コンデンサの充電電流の増減に応じて第1の昇圧回路の昇圧量を可変して該充電電流を略一定にしたことを特徴とする請求項1に記載のイオン発生装置。
  3. 前記放電スイッチ素子は二端子サイリスタから成り、前記充電用コンデンサの充電電流を前記二端子サイリスタのブレークオーバー電流以上かつ保持電流以下にしたことを特徴とする請求項2に記載のイオン発生装置。
  4. 第1の昇圧回路は少なくとも一次巻線及び二次巻線を有したトランスを備えるとともに、前記充電用コンデンサに直列に接続される抵抗を設け、前記抵抗の両端電圧に応じて前記一次巻線の電流を可変したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のイオン発生装置。
  5. 前記一次巻線に直列に接続されるスイッチング素子と、前記抵抗の両端電圧が所定値よりも大きいときに導通するとともに前記抵抗の電圧が所定値よりも小さいときに非導通となるシャントレギュレータとを設け、前記シャントレギュレータの導通によって前記スイッチング素子の電流を減少させることを特徴とする請求項4に記載のイオン発生装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のイオン発生装置を備え、室内にイオンを送出することを特徴とする空気調節装置。
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