JPWO2016189980A1 - 電源装置及び除電器 - Google Patents

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Abstract

除電器(1)に用いる電源装置(10)は、交流電圧が入力される一次巻線(N1)と、第1端がグランドに接続された二次巻線(N2)とを有するトランス(T)と、二次巻線(N2)の第2端に接続され、アノードが第2端に接続され、カソードが正側出力端(O1)に接続されたダイオード(D12)を有する正側整流回路(12)と、二次巻線(N2)の第2端に接続され、カソードが第2端に接続され、アノードが負側出力端(O2)に接続されたダイオード(D13)を有する負側整流回路(13)と、二次巻線(N2)の第2端と正側整流回路(12)及び負側整流回路(13)との接続点から、二次巻線(N2)を通り、グランドまでの経路上のいずれかに設けられたコンデンサ(Cb)と備える。これにより、簡易な構成で、正負の電流をバランスよく出力する電源装置、及び除電器を提供する。

Description

本発明は、正の電流と負の電流とをバランスよく出力する電源装置、及びそれを備えた除電器に関する。
静電気対策として用いられる除電器には、例えば、針状の放電電極へ電界を集中させることにより正負両極性のイオンを発生させ、イオン化した空気で除電する(静電気を取り除く)方式を用いたものがある。この方式の除電器の場合、正負のイオン発生量が偏ると対象物が帯電するため、除電器からは、正負のイオンをバランスよく発生することが望まれる。
特許文献1には、正負イオンをバランスよく発生させるための除電器が開示されている。特許文献1に記載の除電器は、電源電圧を昇圧して電極に印加することで、正と負とのイオンを発生させる。このとき、電極から発生する正と負とのイオン量の差を検出し、その検出結果に基づき電極から発生する正と負とのイオン量が同量となるように電源電圧の電圧を制御している。
特許第4367580号公報
しかしながら、特許文献1では、正と負とのイオンの発生バランスを保つよう、フィードバック制御を行うため、制御及び回路構成が複雑となるといった問題がある。また、正電圧と負電圧とをそれぞれ制御する必要があるため出力回路が2つ必要となり、コストがかかりサイズが大きくなる、という課題がある。
そこで、本発明の目的は、簡易な構成で、正負の電流をバランスよく出力する電源装置、及びそれを備えた除電器を提供することにある。
本発明に係る電源装置は、交流電圧入力部と、一次巻線及び二次巻線を有し、前記一次巻線が前記交流電圧入力部に接続され、前記二次巻線の第1端がグランドに接続されたトランスと、前記二次巻線の第2端に接続され、アノードが前記第2端に接続され、カソードが正側出力端に接続された第1ダイオードを有する第1整流回路と、前記二次巻線の第2端に接続され、カソードが前記第2端に接続され、アノードが負側出力端に接続された第2ダイオードを有する第2整流回路と、前記二次巻線の前記第2端と前記第1整流回路及び前記第2整流回路との接続点から、前記二次巻線を通り、前記グランドまでの経路上のいずれかに設けられたキャパシタとを備えたことを特徴とする。
この構成では、二次巻線に接続したキャパシタにより、トランスの二次側の正負電圧ピーク値が変化し、それによって、正側出力端及び負側出力端から出力される電流総量を等しくできる。その結果、フィードバック制御などが不要であるため、簡易な構成で、正負の電流をバランスよく出力することができる。
本発明に係る電源装置において、前記キャパシタは、前記二次巻線と、前記グランドとの間に設けられていてもよい。
本発明に係る電源装置において、前記キャパシタは、前記接続点と前記二次巻線との間に設けられていてもよい。
本発明に係る電源装置は、前記キャパシタに並列接続された第1抵抗分圧回路を備えた構成でもよい。
この構成では、キャパシタの電圧を抵抗分圧により検出でき、その結果から、出力電圧のモニタリングができ、また、電源装置の異常を検出できる。
前記第1整流回路は、前記第1ダイオードのアノードとグランドとの間に接続された第1平滑キャパシタを有し、前記第2整流回路は、前記第2ダイオードのカソードとグランドとの間に接続された第2平滑キャパシタを有している、構成でもよい。
この構成では、出力電圧を抵抗分圧により検出でき、出力電圧のモニタリングができ、また、電源装置の異常を検出できる。
本発明に係る電源装置は、前記第1平滑キャパシタに並列接続された第2抵抗分圧回路と、前記第2平滑キャパシタに並列接続された第3抵抗分圧回路と、を備えた構成でもよい。
この構成では、出力電圧を抵抗分圧により検出でき、出力電圧のモニタリングができ、また、電源装置の異常を検出できる。
前記トランスは三次巻線を有しており、前記電源装置は、前記三次巻線に発生する電圧を検出する検出回路をさらに備えてもよい。
この構成では、トランスの二次側に発生する電圧を検出でき、出力電圧のモニタリングができ、また、電源装置の異常を検出できる。
本発明に係る電源装置は、複数の前記第1整流回路及び前記第2整流回路と、複数の前記正側出力端及び前記負側出力端と、を備え、前記トランスは複数の二次巻線を有し、前記複数の二次巻線それぞれの第2端は、前記第1整流回路及び前記第2整流回路を介して、前記正側出力端及び前記負側出力端に接続されている構成でもよい。
この構成では、機能を満たすために要求される出力電圧を、複数の二次巻線で分担することが可能となり、各二次巻線の必要耐電圧性能を低くすることができる。
本発明に係る電源装置は、第1正負出力回路と、第2正負出力回路と、を備え、前記第1正負出力回路及び前記第2正負出力回路それぞれは、正側出力端及び負側出力端と、交流電圧が入力される一次巻線と、第1端がグランドに接続された二次巻線とを有するトランスと、前記二次巻線の第2端に接続され、アノードが前記第2端に接続され、カソードが前記正側出力端に接続された第1ダイオードを有する第1整流回路と、前記二次巻線の第2端に接続され、カソードが前記第2端に接続され、アノードが前記負側出力端に接続された第2ダイオードを有する第2整流回路と、前記二次巻線の前記第2端と前記第1整流回路及び前記第2整流回路との接続点から、前記二次巻線を通り、前記グランドまでの経路上のいずれかに設けられたキャパシタと、を有し、前記第1正負出力回路が有する前記正側出力端と、前記第2正負出力回路が有する前記負側出力端とは、第1抵抗及び第2抵抗を介して接続され、前記第1正負出力回路が有する前記負側出力端と、前記第2正負出力回路が有する前記正側出力端とは、第3抵抗及び第4抵抗を介して接続され、前記第1抵抗と前記第2抵抗との接続点は、第1正負出力端に接続され、前記第3抵抗と前記第4抵抗との接続点は、第2正負出力端に接続されていることを特徴とする。
この構成では、第1正負出力回路、及び第2正負出力回路を交互に動作させることで、第1正負出力回路、及び第2正負出力回路それぞれから、正負電流をバランスよく交互に出力することができる。つまり、一つの端子(第1正負出力端又は第2正負出力端)から正と負の両方の電流を出力できる。
本発明に係る除電器は、本発明の電源装置と、前記正側出力端に接続された正イオン発生子と、前記負側出力端に接続された負イオン発生子と、を備えたことを特徴とする。
この構成では、正イオン発生子及び負イオン発生子へ流れる電流を等しくできるため、正と負のイオンの発生バランスのよい除電器を実現できる。
本発明に係る除電器は、本発明の電源装置と、前記第1正負出力端及び前記第2正負出力端それぞれに接続されたイオン発生子を備えたことを特徴とする。
この構成では、一つのイオン発生子から交互に正負イオンを発生させることができる。同じイオン発生子から常に正イオンが放出される場合、イオン素子の近傍では、イオンバランスが崩れてしまうという課題がある。また、正イオン発生子における分子の衝突でイオン発生子が摩耗するといった課題がある。また、同じイオン発生子から常に負イオンが放出される場合、シロキサンがイオン発生子に付着するといった課題もある。このため、イオン発生子から交互に正負イオンを発生させることで、前記課題を回避でき、イオン素子の近傍でのイオンバランスの改善や、イオン発生子の長寿命化を実現できる。
本発明によれば、フィードバック制御などが不要であるため、簡易な構成で、正負の電流をバランスよく出力することができる。また、正電圧と負電圧をそれぞれフィードバック制御する必要がなくなるので、コスト低減や小型化が可能となる。さらに、正側出力端及び負側出力端に正イオン発生子及び負イオン発生子を接続すれば、正と負とのイオンの発生バランスのよい除電器を実現できる。
図1は、実施形態1に係る除電器の回路図である。 図2(A)は、一次巻線に正弦波交流入力電圧を印加した直後の接続点Aでの交流電圧波形、並びに、正イオン発生子及び負イオン発生子への印加電圧波形、図2(B)は、正イオン発生子及び負イオン発生子に流れる電流波形、図2(C)は正側整流回路及び負側整流回路に流れる電流波形を示す図である。 図3(A)は、初期状態から定常状態までの、正イオン発生子及び負イオン発生子への印加電圧波形及びバイパスコンデンサ電圧波形、図3(B)は、正イオン発生子及び負イオン発生子へ流れる電流波形を示す図である。 図4(A)は、定常状態で、一次巻線に正弦波交流入力電圧を印加した直後の接続点Aでの交流電圧波形、及び正イオン発生子と負イオン発生子への印加電圧波形、図4(B)は、正イオン発生子と負イオン発生子へ流れる電流波形、図4(C)は正側整流回路及び負側整流回路へ流れる電流波形を示す図である。 図5(A)はパルス電圧波形、図5(B)はフライバック電圧波形、図5(C)は矩形波電圧波形を示す図である。 図6は、別の例の除電器の回路図である。 図7(A)及び図7(B)は、電源装置を備えた負荷装置の回路図である。 図8は、別の例の電源装置の回路図である。 図9は、別の例の電源装置の回路図である。 図10(A)、図10(B)及び図10(C)は、実施形態2に係る除電器の回路図である。 図11は、実施形態3に係る除電器の回路図である。 図12は、実施形態4に係る除電器の回路図である。 図13は、実施形態5に係る電源装置を備える負荷装置の回路図である。 図14は、実施形態6に係る電源装置を備える除電器の回路図である。 図15(A)は、イオン発生子への印加電圧波形、図15(B)は、イオン発生子へ流れる電流波形を示す図である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る除電器1の回路図である。
除電器1は、電源装置10と、正イオン発生子101と、負イオン発生子102とを備えている。電源装置10は、正側出力端O1と負側出力端O2とを有している。電源装置10は、正側出力端O1から正極性の高電圧(以下、正電圧と言う)を出力し、負側出力端O2から負極性の高電圧(以下、負電圧と言う)を出力する。正側出力端O1は、本発明に係る「正側出力端」の一例である。負側出力端O2は、本発明に係る「負側出力端」の一例である。
正イオン発生子101は正側出力端O1に接続されている。負イオン発生子102は負側出力端O2に接続されている。正イオン発生子101及び負イオン発生子102はそれぞれ針状の放電電極である。電源装置10により、正側の針状の放電電極に正電圧が印加され、負側の針状の放電電極に負電圧が印加されると、針状の放電電極でコロナ放電が発生し、空気が電離されて正イオン及び負イオンがそれぞれ生成される。
電源装置10は、駆動回路11、トランスT1、正側整流回路12及び負側整流回路13を備えている。
トランスT1は、一次巻線N1及び二次巻線N2を有している。一次巻線N1は駆動回路11に接続されている。駆動回路11は、トランスT1の一次巻線N1へ交流電圧を供給する。トランスT1の一次巻線N1に交流電圧が印加されると、トランスT1の二次巻線N2には、一次巻線N1に印加された交流電圧の巻数比倍の交流電圧が発生する。以下、一次巻線N1に印加される交流電圧を「入力電圧」と言う。
トランスT1の二次巻線N2の第1端は、バイパスコンデンサCbを介してグランドに接続されている。二次巻線N2の第2端には、正側整流回路12及び負側整流回路13が接続されている。正側整流回路12は正側出力端O1に接続され、負側整流回路13は負側出力端O2に接続されている。以下の説明では、二次巻線N2の第2端と、正側整流回路12及び負側整流回路13との接続点を「接続点A」と言う。
正側整流回路12は、ダイオードD12及び平滑コンデンサC12を備えている。ダイオードD12のアノードは、二次巻線N2の第2端に接続され、カソードは正側出力端O1に接続されている。平滑コンデンサC12は、ダイオードD12のカソードとグランドとの間に接続されている。
正側整流回路12は、本発明に係る「第1整流回路」の一例である。ダイオードD12は、本発明に係る「第1ダイオード」の一例である。平滑コンデンサC12は、本発明に係る「第1平滑キャパシタ」の一例である。なお、正側整流回路12は、平滑コンデンサC12を備えていなくてもよい。
負側整流回路13は、ダイオードD13及び平滑コンデンサC13を備えている。ダイオードD13のカソードは、二次巻線N2の第2端に接続され、アノードは負側出力端O2に接続されている。平滑コンデンサC13は、ダイオードD13のアノードとグランドとの間に接続されている。
負側整流回路13は、本発明に係る「第2整流回路」の一例である。ダイオードD13は、本発明に係る「第2ダイオード」の一例である。平滑コンデンサC13は、本発明に係る「第2平滑キャパシタ」の一例である。なお、負側整流回路13は、平滑コンデンサC13を備えていなくてもよい。
除電器1は、対象物を正負電位が偏ることなく除電するために、正と負とのイオンの発生バランスを調整する必要がある。正と負のイオンの発生バランスのよい除電器1を実現するには、正イオン発生子101へ流れる電流(以下、正電流と言う)と、負イオン発生子102へ流れる電流(以下、負電流と言う)の絶対値を等しくする。そして、正イオン発生子101で生成される正イオン量と、負イオン発生子102で生成される負イオン量とを等しくする。本実施形態では、バイパスコンデンサCbを設けることにより、正電流と負電流の絶対値を等しくすることができる。以下、バイパスコンデンサCbを設けると、正電流と負電流の絶対値が等しくなる理由について説明する。
図2(A)は、一次巻線N1に正弦波交流入力電圧を印加した直後の接続点Aでの交流電圧波形、並びに、正イオン発生子101及び負イオン発生子102への印加電圧波形、図2(B)は、正イオン発生子101及び負イオン発生子102に流れる電流波形、図2(C)は正側整流回路12及び負側整流回路13に流れる電流波形を示す図である。
図2(A)において、実線波形は正イオン発生子101への印加電圧、点線波形は負イオン発生子102への印加電圧を示す。図2(B)において、実線波形は正イオン発生子101への電流波形、点線波形は負イオン発生子102への電流波形を示す。図2(C)において、実線波形は正側整流回路12への流入電流、点線波形は負側整流回路13への流入電流を示す。
バイパスコンデンサCbに電荷が蓄えられていないとする。この場合、一次巻線N1に正弦波交流電圧が印加されると、バイパスコンデンサCbの両端間電圧はほぼゼロである。このため、図2(A)に示すように、接続点Aに発生する正弦波交流電圧の正電圧ピーク値(実線波形)と負電圧ピーク値(点線波形)との絶対値はほぼ等しくなる。そして、接続点Aでのほぼ正電圧ピーク値が正側整流回路12を介して正イオン発生子に印加される。また、接続点Aでのほぼ負電圧ピーク値が負側整流回路13を介して負イオン発生子に印加される。
そして、正イオン発生子101に印加された正電圧と、正イオン発生子101のイオン生成のしやすさとに応じて、正イオン発生子101で正極性コロナ放電が発生して正イオンが生成される。そして、正イオン発生子には発生したイオン電荷量に等しい正イオン電流が流れる。また負イオン発生子102に印加された負電圧と負イオン発生子102のイオン生成のしやすさとに応じて、負イオン発生子102で負極性コロナ放電が発生して負イオンが生成される。そして、負イオン発生子には、発生した負イオン電荷量に等しい負イオン電流が流れる。
例えば、正イオンより負イオンが発生しやすい場合においては、図2(B)のように正イオン発生子電流絶対値(=正イオン量)より、負イオン発生子電流(負イオン量)の絶対値の方が大きくなる。これらのイオン発生子電流は、図2(C)のように正側整流回路12及び負側整流回路13への流出入パルス電流として、トランスT1の二次巻線N2から供給される。この場合、負パルス電流絶対値の方が正パルス電流絶対値より大きくなる。これらを踏まえると、正イオン量と負イオン量とを等しくするためには、正電圧ピーク値と負電圧ピーク値とを変化させて、接続点Aから正側整流回路12及び負側整流回路13に流れ込む電流値の和(差異)をゼロにすればよいことが分かる。
次に、負イオンの方が正イオンより発生しやすい状態で回路動作が継続されている状態を説明する。
図3(A)は、初期状態から定常状態までの、正イオン発生子101及び負イオン発生子102への印加電圧波形及びバイパスコンデンサ電圧波形、図3(B)は、正イオン発生子101及び負イオン発生子102へ流れる電流波形を示す図である。
図3(A)において、実線波形はバイパスコンデンサCbの電圧波形、破線波形は正イオン発生子101への印加電圧波形、点線波形は負イオン発生子102への印加電圧波形である。また、図3(B)において、実線波形は、正イオン発生子101へ流入される電流波形、点線波形は、負イオン発生子102へ流入される電流波形を示す。
接続点Aと正側整流回路12及び負側整流回路13との間で流出入する総電荷は、トランスT1の二次巻線N2を介してバイパスコンデンサCbの充放電によって供給される。このときバイパスコンデンサCbに対して流出入する電荷量に応じて、バイパスコンデンサCbの両端電圧はV=Q(総電荷量)/C(コンデンサ容量)となるように変化する。
初期状態では接続点Aから正側整流回路12及び負側整流回路13へ流入する電流総和が負電流となっているため、バイパスコンデンサCbは負電流供給量(=負電荷)分だけ電圧が上昇する。バイパスコンデンサCbの電圧が増加すると、A点の正電圧ピーク値も増加し、負電圧ピーク値は減少し、正イオン発生量は増加し、負イオン発生量は減少する。よって図3(A)に示すように、バイパスコンデンサCbの電圧の上昇と正イオン発生子101及び負イオン発生子102への印加電圧とは、正負電流の差異(=正負イオンの発生量の差異)が無くなるまで続き、正負電流の差異がなくなるとバイパスコンデンサCbへの電流の流れ込みとコンデンサ電圧の変化もなくなる。
図4(A)は、定常状態で、一次巻線N1に正弦波交流入力電圧を印加した直後の接続点Aでの交流電圧波形、及び正イオン発生子101と負イオン発生子102への印加電圧波形、図4(B)は、正イオン発生子101と負イオン発生子102へ流れる電流波形、図4(C)は正側整流回路12及び負側整流回路13へ流れる電流波形を示す図である。この図において、接続点Aでの電圧波形が正側にシフトし、正イオン発生子101と負イオン発生子102に流れる電流の絶対値と、正側整流回路12及び負側整流回路13に流れる電流の絶対値とがそれぞれ等しくなっていることが分かる。
このように、バイパスコンデンサCbを設けることにより、正イオン発生子101及び負イオン発生子102で生成される正負のイオン量は等しくなり、正と負とのイオンの発生バランスのよい除電器1を実現できる。
また、本実施形態では、バイパスコンデンサCbのみを設けるだけで、除電器1の正と負とのイオンの発生バランスが保たれるため、正負イオン量の検出又はイオン電流検出とこれを用いたフィードバック制御を行う必要がない。このため、フィードバック制御回路を設ける必要がなく、製造コストの削減、部品の削減によるコストダウン、小型化が可能となる。
なお、本実施形態では、トランスT1の一次巻線N1に印加する入力電圧は正弦波交流電圧であるが、必ずしも正弦波交流電圧である必要はなく、交流波形であればどのような波形形状でもよい。例えば、図5(A)、図5(B)及び図5(C)のようなパルス電圧波形又はフライバック電圧波形、矩形波電圧波形であってもよい。図5(A)はパルス電圧波形、図5(B)はフライバック電圧波形、図5(C)は矩形波電圧波形を示す図である。
なお、上記の説明では、正イオンより負イオンが発生しやすい場合を例示としてあげて説明しているが、本発明は、負イオンよりも正イオンが発生しやすい場合においても、同様の効果を奏する。
図6は、別の例の除電器1Aの回路図である。除電器1Aでは、正側出力端O1に複数の正イオン発生子101が接続されている。また、負側出力端O2に複数の負イオン発生子102が接続されている。この構成であっても、正イオン電流及び負イオン電流を等しくし、正と負とのイオンの発生バランスを調整することができる。
電源装置10の正側出力端O1及び負側出力端O2には、正イオン発生子及び負イオン発生子以外の負荷が接続されていてもよい。
図7(A)及び図7(B)は、電源装置10を備えた負荷装置の回路図である。図7(A)に示す負荷装置1Bでは、正側出力端O1に負荷R1が接続され、負側出力端O2に負荷R2が接続されている。図7(B)に示す負荷装置1Cでは、正側出力端O1に複数の負荷R1が接続され、負側出力端O2に複数の負荷R2が接続されている。これらの構成の場合、負荷R1,R2に流れる電流総量を等しくできる。
また、本実施形態では、正と負とのイオンの発生バランスをとるためのバイパスコンデンサCbを、トランスT1の二次巻線N2とグランドとの間に設けているが、バイパスコンデンサCbを設ける位置は特に限定されない。バイパスコンデンサCbは、接続点Aから二次巻線N2を通り、グランドまでの経路上のいずれかに設けられていればよい。
図8は、別の例の電源装置10Aの回路図である。この例では、トランスT1の二次巻線N2と、接続点Aとの間にバイパスコンデンサCbが設けられている。なお、電源装置10Aの正側出力端O1及び負側出力端O2には、正イオン発生子101及び負イオン発生子102が接続されてもよいし、図7(A)に示す負荷R1,R2が接続されてもよい。また、正イオン発生子101等は複数接続されてもよい。この構成の場合であっても、バイパスコンデンサCbの充電電圧が上昇することで、正側出力端O1及び負側出力端O2から流れる電流総量を等しくできる。正側出力端O1及び負側出力端O2に正イオン発生子及び負イオン発生子を接続した場合には、正と負とのイオンの発生バランスのよい除電器を実現できる。
図9は、別の例の電源装置10Bの回路図である。
この例では、トランスT1の二次巻線が、複数の巻線N21,N22,N23が直列接続された構成である。また、トランスT1の二次側には、複数のバイパスコンデンサCb1,Cb2,Cb3,Cb4が設けられている。バイパスコンデンサCb1は、巻線N21,N22の間に設けられている。バイパスコンデンサCb2は、巻線N22,N23の間に設けられている。バイパスコンデンサCb3は、巻線N23とグランドとの間に設けられている。バイパスコンデンサCb4は、巻線N21と接続点Aとの間に設けられている。この構成の場合、トランスT1の二次巻線を複数に分割することにより各巻線に要求される耐電圧を低減することができる。本実施形態では二次巻線数は3つであるが、実際はいくつでもよい。またバイパスコンデンサはグランドから接続点Aの間のどこかに少なくとも1つ挿入されていればよい。
(実施形態2)
図10(A)、図10(B)及び図10(C)は、実施形態2に係る除電器2A,2B,2Cの回路図である。除電器2A,2B,2Cは、出力電圧を検出する抵抗分圧回路を備えている。
図10(A)に示す除電器2Aの場合、バイパスコンデンサCbに、分圧抵抗R31,R32の直列回路が並列接続されている。分圧抵抗R31,R32の直列回路を用いることで、バイパスコンデンサCbの電圧を検出できる。分圧抵抗R32の両端電圧をVmで表すと、バイパスコンデンサCbの電圧Vbは、Vb≒(R31+R32)/R32*Vmである。これより、バイパスコンデンサCbの両端電圧を低電圧で測定することが可能となる。
また、入力電圧をV1、トランスT1の二次側に発生する電圧をV2、一次巻線N1の巻数をN1、二次巻線N2の巻数をN2で表すと、V2=N2/N1*V1である。そして、正イオン発生子101へ印加される正電圧V(+)は、V(+)=V2/2+Vbである。負イオン発生子102へ印加される負電圧V(−)は、V(−)=V2/2−Vbである。この関係から、正常電圧範囲が予測でき、それを超える場合に除電器2Aの異常、例えば正イオン発生子101又は負イオン発生子102が腐食し、又は汚れが付着していることを検出できる。分圧抵抗R31,R32の直列回路は、本発明に係る「第1抵抗分圧回路」の一例である。
図10(B)に示す除電器2Bの場合、平滑コンデンサC12に、分圧抵抗R41,R42の直列回路が並列接続され、平滑コンデンサC13に、分圧抵抗R43,R44の直列回路が並列接続されている。分圧抵抗R42の両端電圧をVm1で表すと、正電圧V(+)は、V(+)≒(R41+R42)/R42*Vm1である。また、分圧抵抗R44の両端電圧をVm2で表すと、負電圧V(−)は、V(−)≒(R43+R44)/R44*Vm2である。この関係から、図10(A)と同様に、除電器2Aの異常等を検出できる。分圧抵抗R41,R42の直列回路は、本発明に係る「第2抵抗分圧回路」の一例である。分圧抵抗R43,R44の直列回路は、本発明に係る「第3抵抗分圧回路」の一例である。
なお、除電器2Bは、R41,R42の直列回路、又は分圧抵抗R43,R44の直列回路の一方のみを備えていてもよい。この場合、例えば、正電圧V(+)を検出した場合、負電圧V(−)は、V(−)=V2−V(+)で検出できる。
図10(C)に示す除電器2Cの場合、トランスT1は三次巻線N3をさらに備えている。三次巻線N3には検出回路20が接続されている。この検出回路20により、三次巻線N3に発生する電圧V3を検出することで、二次巻線N2の電圧V2を検出できる。三次巻線N3の巻数をN3で表すと、V3=N3/N2*V2であり、これにより、二次巻線N2の電圧V2を検出できる。この関係から、図10(A)と同様に、除電器2Cの出力電圧のモニタリングや出力異常検出などができる。
(実施形態3)
図11は、実施形態3に係る除電器3の回路図である。
除電器3は電源装置10Cを備える。電源装置10Cは、二つの正側出力端O1,O3と、二つの負側出力端O2,O4とを備える。正側出力端O1,O3には正イオン発生子101,103が接続され、負側出力端O2,O4には負イオン発生子102,104が接続されている。なお、正側出力端O1,O3及び負側出力端O2,O4には、複数の正イオン発生子101,103及び負イオン発生子102,104が接続されていてもよい。
電源装置10Cは、駆動回路11、トランスT2、正側整流回路12,14及び負側整流回路13,15を備えている。正側整流回路14は、正側整流回路12と同じ構成であり、ダイオードD14及び平滑コンデンサC14を備えている。負側整流回路15は、負側整流回路13と同じ構成であり、ダイオードD15及び平滑コンデンサC15を備えている。
トランスT2は、一次巻線N1と、二次巻線N2,N4とを備えている。一次巻線N1は駆動回路11に接続されている。二次巻線N2の第1端は、バイパスコンデンサCbを介してグランドに接続され、第2端は、正側整流回路12及び負側整流回路13を介して、正側出力端O1及び負側出力端O2に接続されている。二次巻線N4の第1端は、バイパスコンデンサCb5を介してグランドに接続され、第2端は、正側整流回路14及び負側整流回路15を介して、正側出力端O3及び負側出力端O4に接続されている。ここでは二次巻線とこれに接続された正側整流回路12,14及び負側整流回路13,15が2組ずつを示しているが、何組あってもよい。
この構成では、正イオン発生子101及び負イオン発生子102と、正イオン発生子103及び負イオン発生子104とを離れた場所に設置することが可能となるので、一つの駆動回路で広範囲を正と負とのイオンの発生バランスが保たれた状態で除電することが可能となる。また、トランスT2の二次巻線N2,N4の巻数を異ならせることにより、二次巻線N2,N4それぞれに接続された正負イオン発生子への印加電圧も異ならせることが可能となり、正イオン発生子101及び負イオン発生子102で生成される総イオン量と、正イオン発生子103及び負イオン発生子104で生成される総イオン量を目的や用途に応じて、異ならせることが可能となる。
(実施形態4)
図12は、実施形態4に係る除電器4の回路図である。
除電器4の電源装置10Dは、トランスT3,T4,T5を有している。また、トランスT3,T4,T5二次巻線は、一次巻線N31,N41,N51と二次巻線N32,N42,N52とを有している。二次巻線N32,N42,N52は直列接続されて構成されている。バイパスコンデンサCb1は、二次巻線N32,N42の間に設けられている。バイパスコンデンサCb2は、二次巻線N42,N52の間に設けられている。バイパスコンデンサCb3は、二次巻線N52とグランドとの間に設けられている。この例ではトランスは3組であるが、実際には何組でもよい。
この構成の場合、トランスを複数にし、これらの二次巻線N32,N42,N52を直列に接続することにより、機能上必要とされる出力電圧を各巻線に分担することにより、耐電圧性能を向上することが可能となる。
(実施形態5)
図13は、実施形態5に係る電源装置10Eを備える負荷装置5の回路図である。
電源装置10Eは、正側整流回路16と負側整流回路17とを備える。二次巻線N2の第2端は、正側整流回路16及び負側整流回路17を介して、正側出力端O1及び負側出力端O2に接続されている。正側整流回路16及び負側整流回路17と二次巻線N2との接続点を、接続点B1と言う。
正側整流回路16は、キャパシタC21,C22,C23及びダイオードD21,D22,D23を有する3段のコッククロフト回路である。正側整流回路16は、本発明に係る「第1整流回路」の一例である。ダイオードD21は、本発明に係る「第1ダイオード」の一例である。
負側整流回路17は、キャパシタC24,C25,C26及びダイオードD24,D25,D26を有する3段のコッククロフト回路である。負側整流回路17は、本発明に係る「第2整流回路」の一例である。ダイオードD24は、本発明に係る「第2ダイオード」の一例である。
この電源装置10Eにおいて、トランスT1の二次側に発生する電圧をV2、バイパスコンデンサCbの電圧をVbで表すと、接続点B1の最大電圧はV2/2+Vb、最小電圧は−V2/2+Vbである。
正側整流回路16において、ダイオードD21は、接続点B1の最大電圧を整流する。したがって、ダイオードD21のカソード側(B2点)の電圧は、V2/2+Vbである。キャパシタC21の充電電圧は、接続点B2の電圧と接続点B1の最小電圧の差異、つまり(V2/2+Vb)−(−V2/2+Vb)=V2である。したがって、キャパシタC21とダイオードD22との接続点B3の最大電圧は、V2/2+Vb+V2=3×V2/2+Vbである。キャパシタC23とダイオードD23との接続点B4は、接続点B3の最大電圧が整流された電圧、3×V2/2+Vbとなる。
なお、キャパシタC22の充電電圧は、接続点B1の最大電圧|V2/2+Vb|である。キャパシタC21及びC23の充電電圧はV2である。
負側整流回路17において、ダイオードD24は接続点B1の最小電圧を整流する。したがって、ダイオードD24のアノード側(B5点)の電圧は、−V2/2+Vbである。キャパシタC24の充電電圧は、接続点B1の最小電圧と接続点B5の最大電圧の差異、つまり、(−V2/2+Vb)−(V2/2+Vb)=−V2である。したがって、キャパシタC24とダイオードD25との接続点B6の最小電圧は、−V2/2+Vb−V2=−3×V2/2+Vbである。キャパシタC26とダイオードD26との接続点B7は、接続点B7の最小電圧が整流された電圧、−3×V2/2+Vbとなる。
なお、キャパシタC25の充電電圧は、接続点B1の最小電圧の絶対値|−V2/2+Vb|である。キャパシタC24及びC26の充電電圧はそれぞれ−V2である。つまりR1に印加される正電圧(+)はV(+)=3×V2/2+Vbである。R2に印加される負電圧(−)はV(−)=−3×V2/2+Vbである。
この構成において、バイパスコンデンサCbに電荷が蓄えられていないとする。すなわち、Vb=0である。この場合、接続点B4,B7での電圧は3V2/2と、−3V2/2である。この時、正側出力端O1及び負側出力端O2に接続される負荷R1,R2が異なると出力電流も異なってくる。
例えば、正側出力端O1に接続される負荷R1が小さい場合、つまり、正側整流回路16に電流が流れにくい場合、接続点B1から正側整流回路16及び負側整流回路17に流れ込む電流の和は負となる。この負電流は、二次巻線N2、接続点B1を介してバイパスコンデンサCbから供給される。
ここで、バイパスコンデンサCbに流れ込んだ電荷量をΔQで表すと、バイパスコンデンサCbの電圧はΔV=ΔQ/Cb(CbはバイパスコンデンサCbの容量)だけ上昇する。正側整流回路16ではキャパシタC22の両端電圧もΔV上昇し、接続点B4の電圧もΔV上昇する。負側整流回路17では、キャパシタC25の両端電圧がΔV減少し、接続点B7の電圧もΔV減少する。最終的には、バイパスコンデンサCbの電圧は、正電流と負電流が等しくなるように収束する。
このように、バイパスコンデンサCb、キャパシタC22,C25により、正負の電流が等しくなるようにしている。本実施形態では、正側整流回路16及び負側整流回路17は3段のコッククロフト回路としているが、その段数を変えても、正負の電流を等しくできる。負荷R1、R2は、例えばイオン発生子等であるが、それに限定されず、その他の負荷であっても構わない。
(実施形態6)
図14は、本実施形態に係る電源装置10Fを備える除電器6を示す図である。
電源装置10Fは、2つの電源装置10F1,10F2を備えている。電源装置10F1,10F2は、実施形態1で説明した電源装置10と同じ構成であるため、電源装置10F1,10F2を構成する各素子には同符号を付している。電源装置10F1は、本発明に係る「第1正負出力回路」の一例である。電源装置10F2は、本発明に係る「第2正負出力回路」の一例である。
電源装置10F1が有するダイオードD12のカソードと、電源装置10F2が有するダイオードD13のアノードとは、短絡回避のための抵抗R51,R52を介して接続されている。抵抗R51,R52の接続点は出力端O5に接続されている。出力端O5にはイオン発生子105が接続されている。出力端O5は、本発明に係る「第1正負出力端」の一例である。抵抗R51,R52は、本発明に係る「第1抵抗」及び「第2抵抗」の一例である。
また、電源装置10F1が有するダイオードD13のアノードと、電源装置10F2が有するダイオードD12のカソードとは、短絡回避のための抵抗R53,R54を介して接続されている。抵抗R53,R54の接続点は出力端O6に接続されている。出力端O6にはイオン発生子106が接続されている。出力端O6は、本発明に係る「第2正負出力端」の一例である。抵抗R53,R54は、本発明に係る「第3抵抗」及び「第4抵抗」の一例である。
この構成において、電源装置10F1,10F2を交互に動作させる。これにより、一つのイオン発生子は交互に正負のイオンを放出する。
図15(A)は、イオン発生子105,106への印加電圧波形、図15(B)は、イオン発生子105,106へ流れる電流波形を示す図である。
図15(A)において、実線波形はイオン発生子105への印加電圧波形、点線波形はイオン発生子106への印加電圧波形である。また、図15(B)において、実線波形はイオン発生子105への電流波形、点線波形はイオン発生子106への電流波形を示す。なお、図15(B)の点線波形は、イオン発生子105への電流方向に合わせて、正負を反転させて表示している。
例えば、0〜0.2secで電源装置10F1を動作させると、抵抗R51を介してイオン発生子105へ正電流が流れる。そして、イオン発生子105からは正イオンが発生する。また、抵抗R53を介してイオン発生子106へ負電流が流れる。そして、イオン発生子106からは負イオンが発生する。このとき、実施形態1で説明したように、発生バランスが保たれた状態で正負イオンは放出される。なお、抵抗R51,R52を介して電源装置10F2の負側出力端O2に流入した正電流は、電源装置10F2のダイオードD13、ダイオードD12、抵抗R54,R53を介して電源装置10の負側出力端O2に流入する。これは電源装置10F1の負側出力端O2から流出する負電流と等価になるため、結局全ての正と負の電流及び正負イオン電流のバランスが保たれる事となる。
0.2〜0.4secで電源装置10F2を動作させると、抵抗R52を介してイオン発生子105へ負電流が流れる。そして、イオン発生子105からは負イオンが発生する。また、抵抗R54を介してイオン発生子106へ正電流が流れる。そして、イオン発生子106からは正イオンが発生する。このとき、発生バランスが保たれた状態で正負イオンは放出される。ここでも電源装置10F2の正側出力端O1から抵抗R54,R53を介して電源装置10F1に流れ込む正電流と、電源装置10F2の負側出力端O2から抵抗R52,R51を介して電源装置10F1に流れ込む負電流は等しくなり、全ての正負電流、正負イオン電流のバランスが保たれる事となる。
このように、イオン発生子105は交互に正負のイオンを発生する。また、イオン発生子106も交互に正負のイオンを発生する。つまり、一つのイオン発生子から交互に正負のイオンが放出される。正イオン発生子から常に正イオンが放出される場合、分子の衝突でイオン発生子が摩耗するといった課題がある。また、イオン発生子から常に負イオンが放出される場合、シロキサンがイオン発生子に付着するといった課題もある。さらに、イオン発生子から常に、正又は負のイオンが放出される場合、イオン素子の近傍では、正負バランスが崩れてしまう課題がある。
このため、イオン発生子を極性反転させることで、イオン素子近傍におけるイオンバランスを保つことが可能となる。また正イオン発生時における分子の衝突時間を短くできるので、イオン素子の摩耗を減らす事が出来、同様に負イオン発生時間を短く出来るので、シロキサンの付着時間も短くできる。さらに、正イオン発生時に分子を素子に衝突させることでシロキサンを除去することができる。この結果、前記課題を解決でき、イオン発生子の長寿命化を実現できる。
A,B,B1,B3,B4,B6,B7…接続点
12,C14…平滑コンデンサ(第1平滑キャパシタ)
13,C15…平滑コンデンサ(第2平滑キャパシタ)
21,C22,C23,C24,C25,C26…キャパシタ
Cb,Cb1,Cb2,Cb3,Cb4…バイパスコンデンサ
12,D14,D21…ダイオード(第1ダイオード)
13,D15,D24…ダイオード(第2ダイオード)
22,D23,D25,D26…ダイオード
N1…一次巻線
N2,N4…二次巻線
N21,N22,N23…巻線
N3…三次巻線
N31,N41,N51…一次巻線
N32,N42,N52…二次巻線
O1,O3…正側出力端
O2,O4…負側出力端
O5…出力端(第1正負出力端)
O6…出力端(第2正負出力端)
R1,R2…負荷
R31,R32…分圧抵抗(第1抵抗分圧回路)
R41,R42…分圧抵抗(第2抵抗分圧回路)
R43,R44…分圧抵抗(第3抵抗分圧回路)
R51,R52…抵抗(第1抵抗、第2抵抗)
R53,R54…抵抗(第3抵抗、第4抵抗)
T1,T2,T3,T4,T5…トランス
1,1A,2A,2B,2C,3,4,6…除電器
1B,1C,5…負荷装置
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F…電源装置
10F1…電源装置(第1正負出力回路)
10F2…電源装置(第2正負出力回路)
11…駆動回路
12,14,16…正側整流回路
13,15,17…負側整流回路
20…検出回路
101,103…正イオン発生子
102,104…負イオン発生子
105,106…イオン発生子

Claims (11)

  1. 交流電圧が入力される一次巻線と、第1端がグランドに接続された二次巻線とを有するトランスと、
    前記二次巻線の第2端に接続され、アノードが前記第2端に接続され、カソードが正側出力端に接続された第1ダイオードを有する第1整流回路と、
    前記二次巻線の第2端に接続され、カソードが前記第2端に接続され、アノードが負側出力端に接続された第2ダイオードを有する第2整流回路と、
    前記二次巻線の前記第2端と前記第1整流回路及び前記第2整流回路との接続点から、前記二次巻線を通り、前記グランドまでの経路上のいずれかに設けられたキャパシタと、
    を備えた電源装置。
  2. 前記キャパシタは、
    前記二次巻線と、前記グランドとの間に設けられている、
    請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記キャパシタは、
    前記接続点と前記二次巻線との間に設けられている、
    請求項1に記載の電源装置。
  4. 前記キャパシタに並列接続された第1抵抗分圧回路、
    を備えた、請求項1から3のいずれかに記載の電源装置。
  5. 前記第1整流回路は、
    前記第1ダイオードのアノードとグランドとの間に接続された第1平滑キャパシタを有し、
    前記第2整流回路は、
    前記第2ダイオードのカソードとグランドとの間に接続された第2平滑キャパシタを有している、
    請求項1から4のいずれかに記載の電源装置。
  6. 前記第1平滑キャパシタに並列接続された第2抵抗分圧回路と、
    前記第2平滑キャパシタに並列接続された第3抵抗分圧回路と、
    を備えた、請求項5に記載の電源装置。
  7. 前記トランスは三次巻線を有しており、
    前記三次巻線に発生する電圧を検出する検出回路をさらに備えている、
    請求項1から6のいずれかに記載の電源装置。
  8. 複数の前記第1整流回路及び前記第2整流回路と、
    複数の前記正側出力端及び前記負側出力端と、
    を備え、
    前記トランスは複数の二次巻線を有し、
    前記複数の二次巻線それぞれの第2端は、前記第1整流回路及び前記第2整流回路を介して、前記正側出力端及び前記負側出力端に接続されている、
    請求項1から7のいずれかに記載の電源装置。
  9. 第1正負出力回路と
    第2正負出力回路と、
    を備え、
    前記第1正負出力回路及び前記第2正負出力回路それぞれは、
    正側出力端及び負側出力端と、
    交流電圧が入力される一次巻線と、第1端がグランドに接続された二次巻線とを有するトランスと、
    前記二次巻線の第2端に接続され、アノードが前記第2端に接続され、カソードが前記正側出力端に接続された第1ダイオードを有する第1整流回路と、
    前記二次巻線の第2端に接続され、カソードが前記第2端に接続され、アノードが前記負側出力端に接続された第2ダイオードを有する第2整流回路と、
    前記二次巻線の前記第2端と前記第1整流回路及び前記第2整流回路との接続点から、前記二次巻線を通り、前記グランドまでの経路上のいずれかに設けられたキャパシタと、
    を有し、
    前記第1正負出力回路が有する前記正側出力端と、前記第2正負出力回路が有する前記負側出力端とは、第1抵抗及び第2抵抗を介して接続され、
    前記第1正負出力回路が有する前記負側出力端と、前記第2正負出力回路が有する前記正側出力端とは、第3抵抗及び第4抵抗を介して接続され、
    前記第1抵抗と前記第2抵抗との接続点は、第1正負出力端に接続され、
    前記第3抵抗と前記第4抵抗との接続点は、第2正負出力端に接続されている、
    電源装置。
  10. 請求項1から8のいずれかに記載の電源装置と、
    前記正側出力端に接続された正イオン発生子と、
    前記負側出力端に接続された負イオン発生子と、
    を備えた除電器。
  11. 請求項9に記載の電源装置と、
    前記第1正負出力端及び前記第2正負出力端それぞれに接続されたイオン発生子、
    を備えた除電器。
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