JP2007026746A - 燃料電池用電極触媒の製造方法及びその方法で製造された電極触媒並びにその電極触媒を用いた燃料電池 - Google Patents

燃料電池用電極触媒の製造方法及びその方法で製造された電極触媒並びにその電極触媒を用いた燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2007026746A
JP2007026746A JP2005204029A JP2005204029A JP2007026746A JP 2007026746 A JP2007026746 A JP 2007026746A JP 2005204029 A JP2005204029 A JP 2005204029A JP 2005204029 A JP2005204029 A JP 2005204029A JP 2007026746 A JP2007026746 A JP 2007026746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transition metal
nitrogen
compound
boron
thermosetting resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005204029A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4452887B2 (ja
Inventor
Junichi Ozaki
純一 尾崎
Asao Otani
朝男 大谷
Naofumi Kimura
直文 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gunma University NUC
Original Assignee
Gunma University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gunma University NUC filed Critical Gunma University NUC
Priority to JP2005204029A priority Critical patent/JP4452887B2/ja
Publication of JP2007026746A publication Critical patent/JP2007026746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4452887B2 publication Critical patent/JP4452887B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)

Abstract

【課題】 高価な白金や白金合金等の貴金属を担持せずに、高い酸素還元活性を発現させ、また極めて高い電流密度を得る。
【解決手段】 先ず熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物と含窒素化合物とを混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物及び窒素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る。次にこの重合物を熱処理して炭素化した後に、この炭素化物を微粉砕して貴金属以外の遷移金属11及び窒素13が添加された炭素材料12を得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、白金や白金合金等の貴金属を全く担持しない燃料電池用電極触媒を製造する方法と、この方法により製造された電極触媒と、この電極触媒を用いた燃料電池に関するものである。
高効率、無公害の燃料電池の実用化は、地球温暖化、環境汚染問題に対する重要な対処手段である。とくに昨今、燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)や家庭用のコージェネレーション電源等に用いられる固体高分子型燃料電池は、低コスト化の可能性が大きく、広く研究、開発競争が展開されている。
こうした固体高分子型燃料電池において、その反応は多孔質ガス拡散電極内で起こる。十分な電流密度I(A/投影電極面積)を得るために、その電極としては、比表面積が大きくかつ導電性のあるカーボンブラックを多孔質構造体兼触媒担体としたものが一般に使用されている。また、その触媒としては白金(Pt)あるいは白金合金系触媒(Pt−Fe,Pt−Cr,Pt−Ru)が使用され、これら貴金属触媒が担体に高分散担持(粒径2〜数十nm)されている。
固体高分子型燃料電池では、これまで特に、カソード極で起こる酸素の還元反応が非常に起こりにくいため、標準的担体材料としてのある決まった銘柄の炭素担体に、触媒である白金が、例えば、1mg/cm2の割合で多量に投入されてきた。即ち、白金の標準的担体材料としては、(1)カーボンブラック、例えばカーボンブラック(Carbon Black)B1 Degussa−Huels社(フランクフルト)、(2)ファーネスブラック、例えばバルカン(Vulcan)XC−72 Cabot社(マサチューセッツ)、(3)アセチレンブラック、例えばシャウイニガンブラック(Shawinigan Black)Chevron Chemicals社(ヒューストン、テキサス)などが挙げられる。
しかしながら、従来の標準的担体材料であるカーボンブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラックへの白金の担持の仕方は、白金をできるだけ微分散させることに多くの努力が傾注されてきた。そこでは、カーボンブラック等の標準的担体材料は、単に白金を分散させ易くするとともに、担体自体が導電性を与える媒体に過ぎず、担持された白金の活性化を十分に図ることができなかった。
この点を改良するために、炭化水素系固体高分子電解質膜に、酸化物触媒、大環状金属錯体触媒及び遷移金属合金触媒の少なくとも一つの触媒を添加した固体高分子電解質膜が開示されている(例えば、特許文献1)。このように構成された固体高分子電解質膜では、発電時に酸化剤極で中間生成物として生成され強い酸化性を有する2個の過酸化水素分子のうち、一方の過酸化水素分子が酸化し他方の過酸化水素分子が還元する不均化反応により水になる反応の活性化エネルギが、触媒により下げられるので、固体高分子電解質膜中に侵入してきた過酸化水素を分解することができ、固体高分子電解質膜が過酸化水素により分解されるのを防止できる。また上記固体高分子電解質膜では、大環状金属錯体触媒を添加する場合、この触媒として、鉄フタロシアニン、銅フタロシアニン、亜鉛フタロシアニン及びコバルトフタロシアニンの少なくとも一つが用いられる。これにより上記不均化反応の触媒効果が特に大きくなる。
一方、B、N及びPよりなる群から選ばれた少なくとも1種類の元素を含有する粒子状又はファイバー状のカーボン担体に白金粒子等を含む燃料電池用触媒が開示されている。この燃料電池用触媒は、B、N及びPよりなる群から選ばれた少なくとも1種類の元素を含有する化合物をガス状態にしてカーボン担体の入っている炉に導入し、そこで600〜900℃で加熱処理するか、或いはカーボン担体が設置されている真空チャンバーで放電してプラズマを発生させ、そこにキャリアーガスとともにB、N及びPよりなる群から選ばれた少なくとも1種類の元素を含有する化合物をガス状態で導入して一定時間反応させることにより、製造される(例えば、特許文献2)。
特開2000−106203号公報([0004]、[0008]、[0010]、[0017]、[0019]) 特開2004− 79244号公報([0010]、[0019]、[0025]〜[0027])
しかし、上記従来の特許文献1に示された固体高分子電解質膜では、触媒として、鉄フタロシアニン、銅フタロシアニン、亜鉛フタロシアニン及びコバルトフタロシアニンの少なくとも一つを用いることにより、不均化反応の触媒効果が大きくなるけれども、電流密度を増大できないという不具合があった。
また、特許文献2に示された燃料電池用触媒では、B又はNを含有する化合物をガス状態にしてカーボン担体を熱処理又はプラズマ処理しているけれども、カーボン担体の活性点であるエッジ面をカーボン担体に導入できず、もっぱら窒素及びホウ素の電子的な相互作用により白金触媒が活性化された触媒を調製するのみで、電流密度が未だ低い問題点があった。
本発明の目的は、高価な白金や白金合金等の貴金属を担持せずに、高い酸素還元活性を発現できる、燃料電池用電極触媒の製造方法及びその方法で製造された電極触媒を提供することにある。
本発明の別の目的は、高価な白金や白金合金等の貴金属を担持せずに、極めて高い電流密度を得ることができる、燃料電池を提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1に示すように、熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物と含窒素化合物とを混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物及び窒素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、この重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、炭素化物を微粉砕して貴金属以外の遷移金属11及び窒素13が添加された炭素材料12を得る粉砕工程とを含む燃料電池用電極触媒の製造方法である。
請求項2に係る発明は、図1に示すように、熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物を混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、この重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、炭素化物を微粉砕した後にこの炭素化物に含窒素化合物を混合して熱処理することにより貴金属以外の遷移金属11及び窒素13が添加された炭素材料12を得る熱処理工程とを含む燃料電池用電極触媒の製造方法である。
請求項3に係る発明は、図1に示すように、熱硬化性樹脂の前駆体に、含窒素化合物を混合し加熱反応させて重合することにより窒素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、この重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、炭素化物を微粉砕した後にこの炭素化物に貴金属以外の含遷移金属化合物を混合して熱処理することにより貴金属以外の遷移金属11及び窒素13が添加された炭素材料12を得る熱処理工程とを含む燃料電池用電極触媒の製造方法である。
請求項4に係る発明は、図1に示すように、熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物と含ホウ素化合物とを混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物及びホウ素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、この重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、炭素化物を微粉砕して貴金属以外の遷移金属11及びホウ素14が添加された炭素材料12を得る粉砕工程とを含む燃料電池用電極触媒の製造方法である。
請求項5に係る発明は、図1に示すように、熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物を混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、この重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、炭素化物を微粉砕した後にこの炭素化物に含ホウ素化合物を混合して熱処理することにより貴金属以外の遷移金属11及びホウ素14が添加された炭素材料12を得る熱処理工程とを含む燃料電池用電極触媒の製造方法である。
請求項6に係る発明は、図1に示すように、熱硬化性樹脂の前駆体に、含ホウ素化合物を混合し加熱反応させて重合することによりホウ素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、この重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、炭素化物を微粉砕した後にこの炭素化物に貴金属以外の含遷移金属化合物を混合して熱処理することにより貴金属以外の遷移金属11及びホウ素14が添加された炭素材料12を得る熱処理工程とを含む燃料電池用電極触媒の製造方法である。
請求項7熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物と含窒素化合物と含ホウ素化合物とを混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物、窒素化合物及びホウ素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、この重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、炭素化物を微粉砕して貴金属以外の遷移金属11、窒素13及びホウ素14が添加された炭素材料12を得る粉砕工程とを含む燃料電池用電極触媒の製造方法である。
請求項8に係る発明は、図1に示すように、熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物を混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、この重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、炭素化物を微粉砕した後にこの炭素化物に含窒素化合物及び含ホウ素化合物を混合して熱処理することにより貴金属以外の遷移金属11、窒素13及びホウ素14が添加された炭素材料12を得る熱処理工程とを含む燃料電池用電極触媒の製造方法である。
請求項9に係る発明は、図1に示すように、熱硬化性樹脂の前駆体に、含窒素化合物及び含ホウ素化合物を混合し加熱反応させて重合することにより窒素化合物及びホウ素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、この重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、炭素化物を微粉砕した後にこの炭素化物に貴金属以外の含遷移金属化合物を混合して熱処理することにより貴金属以外の遷移金属11、窒素13及びホウ素14が添加された炭素材料12を得る熱処理工程とを含む燃料電池用電極触媒の製造方法である。
請求項10に係る発明は、請求項1ないし9いずれか1項に係る発明であって、更に貴金属以外の遷移金属がCo、Fe及びCuからなる群より選ばれた1種又は2種以上の金属であることを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項12に記載の燃料電池用電極触媒を固体高分子電解質膜の一方又は双方の面に層状に形成した電解反応層を有する燃料電池である。
請求項1、4又は7に係る発明では、熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物と含窒素化合物又は含ホウ素化合物のいずれか一方又は双方とを混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属と窒素化合物又はホウ素化合物のいずれか一方又は双方を含有する熱硬化性樹脂を得た後に、この重合物を熱処理して炭素化し、この炭素化物を微粉砕したので、貴金属以外の遷移金属の作用により、熱硬化性樹脂の前駆体がシェル状構造を作りながら炭素化して、この炭素材料の表面に活性点となる六角網面のエッジが多数露出し、同時にこれらのエッジに窒素又はホウ素のいずれか一方又は双方が組込まれる。この結果、高価な白金や白金合金等の貴金属を担持せずに、窒素又はホウ素を添加した炭素材料からなる触媒担体の酸素還元活性は、この触媒担体の広い表面積、触媒担体に形成された活性なエッジ面及びこのエッジ面に埋め込まれた窒素及びホウ素により相乗的に向上される、即ち上記炭素材料からなる触媒担体は極めて高い酸素還元活性を発現できる。また貴金属以外の含遷移金属化合物と含窒素化合物又は含ホウ素化合物と混合した後に、重合し炭素化するため、混合工程が1回で済み、製造工数を低減できる。
請求項2、5又は8に係る発明では、熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物を混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物を含有する熱硬化性樹脂を作製し、この重合物を熱処理して炭素化し微粉砕した後に、この炭素化物に含窒素化合物又は含ホウ素化合物のいずれか一方又は双方を混合して熱処理したので、貴金属以外の遷移金属の作用により、熱硬化性樹脂の前駆体がシェル状構造を作りながら炭素化して、この炭素材料の表面に活性点となる六角網面のエッジが多数露出した後に、これらのエッジに窒素又はホウ素のいずれか一方又は双方が組込まれる。この結果、高価な白金や白金合金等の貴金属を担持せずに、窒素又はホウ素が、貴金属以外の遷移金属を添加することにより得られたシェル状構造の炭素材料からなる触媒担体の酸素還元活性を向上させるため、酸素還元活性を向上できる。従って、上記炭素材料からなる触媒担体は相乗的な酸素還元活性、即ち極めて高い酸素還元活性を発現できる。
請求項3、6又は9に係る発明では、熱硬化性樹脂の前駆体に、含窒素化合物又は含ホウ素化合物のいずれか一方又は双方を混合し加熱反応させて重合することにより窒素化合物又はホウ素化合物のいずれか一方又は双方を含有する熱硬化性樹脂を作製し、この重合物を熱処理して炭素化し微粉砕した後に、この炭素化物に貴金属以外の含遷移金属化合物を混合して熱処理したので、炭素材料がシェル状構造とならないけれども、この炭素材料の表面に露出するエッジに窒素又はホウ素のいずれか一方又は双方が組込まれる。この結果、触媒が、窒素又はホウ素を添加した炭素材料からなる触媒担体の酸素還元活性と、貴金属以外の遷移金属の作用により形成された炭素構造がもたらす酸素還元活性とを加えた酸素還元活性、即ち比較的高い酸素還元活性を発現できる。
請求項10に係る発明では、高価な白金や白金合金等の貴金属を担持せずに、比較的低廉のCo、Fe及びCuからなる群より選ばれた1種又は2種以上の遷移金属を担持させたので、触媒の製造コストを低減することができる。
請求項13に係る発明では、上記方法で製造された燃料電池用電極触媒を固体高分子電解質膜の一方又は双方の面に層状に形成した電解反応層を用いて燃料電池を作製したので、触媒で高い酸化還元能力が発現され、燃料電池の電流密度が極めて高く又は比較的高くなる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態の燃料電池用電極触媒は、貴金属以外の遷移金属、ホウ素及び窒素を含む炭素材料により構成される。この炭素材料は、貴金属以外の遷移金属と、14族の炭素原子の両隣に位置するホウ素原子及び窒素原子と、炭素原子とのカーボンアロイ微粒子である。こうしたカーボンアロイ微粒子により、これまで触媒金属を高分散に担持させる触媒担体として用いられてきた炭素材料自身が酸素還元触媒能を有し、燃料電池用電極触媒として好適に使用することが可能となる。なお、貴金属以外の遷移金属としては、Co、Fe及びCuが挙げられる。また遷移金属を貴金属以外の遷移金属に限定したのは、貴金属以外の遷移金属が炭素原子と適度な親和性をもつため、炭素構造形成において触媒的な効果を発現することにより、炭素材料の表面に活性点となる六角網面のエッジを多数露出させることができるからである。更に貴金属以外の遷移金属の担持量は、炭素材料100重量%に対し0.1〜50重量%、好ましくは5〜20重量%に設定される。ここで、貴金属以外の遷移金属の担持量を0.1〜50重量%の範囲に限定したのは、0.1重量%未満では酸素還元活性を十分に発現できず、50重量%を越えると遷移金属の添加量を増大しても酸素還元活性が向上しないからである。
[a] 貴金属以外の遷移金属、窒素及びホウ素を含む炭素材料の第1の製造方法
先ず、熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物と含窒素化合物と含ホウ素化合物とを混合し加熱反応させて重合することにより、貴金属以外の遷移金属化合物、窒素化合物及びホウ素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る。熱硬化性樹脂としては、ポリフルフリルアルコール、フェノールホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂などが挙げられ、貴金属以外の含遷移金属化合物(遷移金属源)としては、遷移金属フタロシアニン錯体、遷移金属ポルフィリン錯体、遷移金属アセチルアセトナト錯体、遷移金属メタロセン錯体、遷移金属塩などが挙げられる。また含窒素化合物(窒素源)としては、メラミン、フタロシアニン、アクリロニトリル、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)などが挙げられ、含ホウ素化合物(ホウ素源)としては、BF3エーテル錯体、BF3メタノール錯体、BF3ピリジン錯体、BF3テトラヒドロフラン(THF)錯体、ホウ酸、ホウ酸塩などが挙げられる。
例えば、熱硬化性樹脂としてポリフルフリルアルコールを用い、貴金属以外の含遷移金属化合物としてコバルトフタロシアニン錯体を用い、含ホウ素化合物としてBF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)を用い、含窒素化合物としてメラミンを用いる場合には、先ずフルフリルアルコール100重量%にメタノールを700〜900重量%を混合して混合溶液を調製した後に、この混合溶液100重量%に、コバルトフタロシアニン錯体0.11〜54.3重量%、好ましくは5.43〜21.72重量%と、メラミン0.84〜36重量%、好ましくは1.2〜6.0重量%と、BF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)25.8〜259重量%、好ましくは38.7〜155重量%とを加えて混合する。なお、含窒素化合物としてのメラミンの混合割合は、フルフリルアルコールとメラミンとの配合比をC:Nの原子比で、1:(0.07〜3)、好ましくは1:(0.1〜0.5)になるように計算した。また含ホウ素化合物としてのBF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)の混合割合は、フルフリルアルコールとBF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)との配合比をC:Bの原子比で、1:(0.1〜1)、好ましくは1:(0.15〜0.6)になるように計算した。更に上記BF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)の混合割合をBF3錯体の混合割合に換算すると、5.7〜57重量%、好ましくは8.5〜34.2重量%となる。上記混合物から溶媒を揮発させて除去した後に、圧力1Pa〜101kPa及び温度50〜200℃の窒素又はヘリウム等の不活性ガス雰囲気中に1〜72時間保持して重合反応させると、コバルトフタロシアニン錯体、メラミン及びBF3錯体を含有するポリフルフリルアルコール(重合物)が得られる。ここで、フルフリルアルコール、メタノール、コバルトフタロシアニン錯体、メラミン及びBF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)の混合割合を上記範囲に限定したのは、この組成比で各成分の混合を十分に行うことができるという理由に基づく。またポリフルフリルアルコールを重合するときの雰囲気、圧力、温度及び時間を上記範囲に限定したのは、重合時の酸化防止、生成水の脱離促進及び適切な重合速度が得られるという理由に基づく。次に上記重合物を熱処理して炭素化する。この炭素化工程における雰囲気は窒素やヘリウム等の不活性雰囲気下であることが好ましく、炭素化のための熱処理温度は炭素化可能な温度であれば、特に制限はないが、好ましい温度は600〜1500℃、より好ましい温度は700〜1200℃である。また炭素化のための熱処理圧力は0.1〜0.5MPaであることが好ましい。更に上記炭素化物を微粉砕することにより、貴金属以外の遷移金属、ホウ素及び窒素が添加された炭素材料、即ちカーボンアロイ微粒子が得られる。上記微粉砕には、遊星型ボールミル等のボールミルを用いることが好ましい。
このように製造された燃料電池用電極触媒では、図1に示すように、貴金属以外の遷移金属11の作用により、熱硬化性樹脂の前駆体がシェル状構造を作りながら炭素化して、炭素材料12の表面に活性点となる六角網面のエッジ12aが多数露出し、同時にこれらのエッジ12aに窒素13やホウ素14が組込まれる。即ち、炭素材料12をシェル状構造に形成して炭素材料12に細孔構造を導入することにより、炭素材料12の反応表面積を増大できるとともに、この炭素材料12の広い表面のエッジ12a面に窒素13やホウ素14を効果的に導入できる。この結果、窒素13やホウ素14を添加した炭素材料12からなる触媒担体16の酸素還元活性は、この触媒担体16の広い表面積、触媒担体16に形成された活性なエッジ面及びこのエッジ面に埋め込まれた窒素及びホウ素により相乗的に向上される。従って、この触媒を固体高分子電解質膜の一方又は双方の面に層状に形成した電解反応層を有する燃料電池の電流密度は極めて高くなる。
[b] 貴金属以外の遷移金属、ホウ素及び窒素を含む炭素材料の第2の製造方法
先ず、熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物を混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る。熱硬化性樹脂、貴金属以外の含遷移金属化合物、含ホウ素化合物及び含窒素化合物としては、上記第1の製造方法に挙げたものと同一のものが挙げられる。例えば、熱硬化性樹脂としてポリフルフリルアルコールを用い、貴金属以外の含遷移金属化合物としてコバルトフタロシアニン錯体を用い、含窒素化合物としてメラミンを用い、含ホウ素化合物としてBF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)を用いる場合には、フルフリルアルコール100重量%にメタノール700〜900重量%を混合して混合溶液を調製した後に、この混合溶液100重量%に、コバルトフタロシアニン錯体0.11〜54.3重量%、好ましくは5.43〜21.72重量%を加えて混合し、更に重合開始剤として35%塩酸を1.1〜3.4重量%添加して混合する。この混合物から溶媒を揮発させて除去した後に、圧力1Pa〜101kPa及び温度50〜200℃の窒素又はヘリウム等の不活性ガス雰囲気中に1〜72時間保持して重合反応させる。これによりコバルトフタロシアニン錯体を含有するポリフルフリルアルコール(重合物)を合成する。次にこの重合物を熱処理して炭素化した後に、炭素化物を微粉砕する。この熱処理は上記第1の製造方法の炭素化するための熱処理と同一の熱処理である。更にこの微粉砕した炭素化物100重量%に、メラミン1〜200重量%、好ましくは5〜150重量%と、BF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)20〜3000重量%、好ましくは80〜2500重量%とを加えて混合し含浸担持させた後に、この混合物に対して上記炭素化のための熱処理と同一の熱処理を行うことにより、貴金属以外の遷移金属、ホウ素及び窒素が添加された炭素材料、即ちカーボンアロイ微粒子が得られる。
このように製造された燃料電池用電極触媒では、貴金属以外の遷移金属の作用により、熱硬化性樹脂の前駆体がシェル状構造を作りながら炭素化して、この炭素材料の表面に活性点となる六角網面のエッジが多数露出した構造が形成され、更にホウ素と窒素を含浸担持した状態で熱処理を行うことにより、上記エッジに窒素又はホウ素のいずれか一方又は双方が組込まれる。即ち、炭素材料にシェル状構造を形成して炭素材料に細孔構造を導入することにより、炭素材料の反応表面積を増大できるとともに、この炭素材料の広い表面のエッジ面に窒素又はホウ素を効果的に導入できる。この結果、窒素及びホウ素が、貴金属以外の遷移金属の添加により得られたシェル状構造の炭素材料からなる触媒担体の酸素還元活性を向上させるため、上記炭素材料からなる触媒担体は相乗的な酸素還元活性、即ち極めて高い酸素還元活性を発現できる。従って、この触媒を固体高分子電解質膜の一方又は双方の面に層状に形成した電解反応層を有する燃料電池の電流密度は極めて高くなる。
[c] 貴金属以外の遷移金属、ホウ素及び窒素を含む炭素材料の第3の製造方法
先ず、熱硬化性樹脂の前駆体に、含窒素化合物及び含ホウ素化合物とを混合し加熱反応させて重合することにより窒素化合物及びホウ素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る。熱硬化性樹脂、貴金属以外の含遷移金属化合物、含窒素化合物及び含ホウ素化合物としては、上記第1の製造方法に挙げたものと同一のものが挙げられる。例えば、熱硬化性樹脂としてポリフルフリルアルコールを用い、貴金属以外の含遷移金属化合物としてコバルトフタロシアニン錯体を用い、含ホウ素化合物としてBF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)を用い、含窒素化合物としてメラミンを用いる場合には、フルフリルアルコール100重量%にメタノール700〜900重量%を混合して混合溶液を調製し、この混合溶液100重量%に、メラミン0.84〜36重量%、好ましくは1.2〜6.0重量%と、BF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)25.8〜259重量%、好ましくは38.7〜155重量%とを加えて混合し、この混合物から溶媒を揮発させて除去した後に、圧力1Pa〜101kPa及び温度50〜200℃の窒素又はヘリウム等の不活性ガス雰囲気中に1〜72時間保持して重合反応させる。これによりメラミンお及びBF3錯体を含有するポリフルフリルアルコール(重合体)を合成する。次にこの重合物を熱処理して炭素化した後に、炭素化物を微粉砕する。この熱処理は上記第1の製造方法の炭素化するための熱処理と同一の熱処理である。更にこの微粉砕した炭素化物100重量%に、コバルトフタロシアニン錯体0.1〜50重量%、好ましくは5〜20重量%を加えて混合し含浸担持させた後に、この混合物に対して上記炭素化のための熱処理と同一の熱処理を行うことにより、貴金属以外の遷移金属、ホウ素及び窒素が添加された炭素材料、即ちカーボンアロイ微粒子が得られる。
このように製造された燃料電池用電極触媒では、炭素材料がシェル状構造とならないけれども、この炭素材料の表面に露出するエッジに窒素又はホウ素のいずれか一方又は双方が組込まれる。即ち、炭素材料の反応表面積は増大しないけれども、この炭素材料の表面のエッジ面に窒素又はホウ素を導入できる。この結果、触媒が、窒素及びホウ素を添加した炭素材料からなる触媒担体の酸素還元活性と、貴金属以外の遷移金属の作用により形成された炭素構造がもたらす酸素還元活性とを加えた酸素還元活性、即ち比較的高い酸素還元活性を発現する。従って、この触媒を固体高分子電解質膜の一方又は双方の面に層状に形成した電解反応層を有する燃料電池の電流密度は比較的高くなる。
なお、上記実施の形態では、貴金属以外の遷移金属、ホウ素及び窒素を含む炭素材料を挙げたが、ホウ素を含まず貴金属以外の遷移金属及び窒素を含む炭素材料であってもよく、或いは窒素を含まず貴金属以外の遷移金属及びホウ素を含む炭素材料であってもよい。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
先ずフルフリルアルコール10gにメタノール100mlを混合して混合溶液を調製し、この混合溶液に、コバルトフタロシアニン錯体2.090gと、メラミン7.499gと、BF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)118.7gとを順次加え、常温下でマグネチックスターラを用いて1時間撹拌した。この混合物に超音波を照射しながらロータリエバポレータを用いて60℃で溶媒を除去した後にシャーレに移し、圧力0.1MPa及び温度80℃の窒素雰囲気中に24時間保持して重合反応させ、コバルトフタロシアニン錯体、メラミン及びBF3錯体を含有するポリフルフリルアルコール(重合物)を合成した。
次に上記合成したポリフルフリルアルコールを石英ボートに適量載せ、この石英ボートを石英製反応管の中心部に設置して、この反応管内に窒素500ml/分を20分間流通させた。20分経過後、窒素を500ml/分流通させたまま、反応管内を昇温速度10℃/分で1000℃まで昇温し、この温度に1時間保持した。1時間経過後、窒素を500ml/分流通させたまま室温まで自然冷却した。これによりフラン樹脂を炭素化した。更に上記炭素化物と直径12mmの窒化ケイ素製粉砕ボールとを、遊星ボールミルの窒化ケイ素製容器に入れ、この容器を600rpmの回転速度で1時間回転させて炭素化物を粉砕した。この粉砕された炭素化物を目開き250μmの篩にかけ、粒径250μm以下の炭素化物を、直径3mmの窒化ケイ素製粉砕ボールと15mlの蒸留水とともに遊星ボールミルの窒化ケイ素製容器に入れ、800rpmの回転速度で3時間回転させて炭素化物を湿式粉砕した。この粉砕された炭素化物を目開き45μmの篩にかけ、粒径45μm以下の炭素化物のみを回収し、この炭素化物をロータリエバポレータに収容して80℃に加熱することにより水を除去した後に、減圧乾燥器に入れて80℃に一晩保持し乾燥させた。このカーボンアロイ微粒子を実施例1とした。なお、このカーボンアロイ微粒子の表面には、炭素100重量%に対して、コバルトが3重量%含まれ、ホウ素及び窒素の合計が94.8重量%含まれるように、原料の混合割合を調整したものである。
<実施例2>
先ずフルフリルアルコール10gにメタノール100mlを混合して混合溶液を調製し、この混合溶液に、コバルトフタロシアニン錯体2.090gを加え、更に35%塩酸を1g添加し、常温下でマグネチックスターラを用いて1時間撹拌した。この混合物に超音波を照射しながらロータリエバポレータを用いて60℃で溶媒を除去した後にシャーレに移し、圧力0.1MPa及び温度80℃の窒素雰囲気中に24時間保持して重合反応させ、コバルトフタロシアニン錯体を含有するポリフルフリルアルコール(重合物)を合成した。
次に上記合成したポリフルフリルアルコールを石英ボートに適量載せ、この石英ボートを石英製反応管の中心部に設置して、この反応管内に窒素500ml/分を20分間流通させた。20分経過後、窒素を500ml/分流通させたまま、反応管内を昇温速度10℃/分で1000℃まで昇温し、この温度に1時間保持した。1時間経過後、窒素を500ml/分流通させたまま室温まで自然冷却した。これによりコバルトフタロシアニン錯体を含有するポリフルフリルアルコールを炭素化した。更に上記炭素化物と直径12mmの窒化ケイ素製粉砕ボールとを、遊星ボールミルの窒化ケイ素製容器に入れ、この容器を800rpmの回転速度で3時間回転させて炭素化物を粉砕した。この粉砕された炭素化物を目開き250μmの篩にかけ、粒径250μm以下の炭素化物を、直径3mmの窒化ケイ素製粉砕ボールと15mlの蒸留水とともに遊星ボールミルの窒化ケイ素製容器に入れ、800rpmの回転速度で3時間回転させて炭素化物を湿式粉砕した。この粉砕された炭素化物を目開き45μmの篩にかけ、粒径45μm以下の炭素化物のみを回収し、この炭素化物を目開き1μmの四フッ化エチレン樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)製のフィルタにより水を除去した後に、減圧乾燥器に入れて80℃に一晩保持し乾燥させた。
次に上記コバルトを含むカーボンアロイ微粒子0.3gに、メタノール39.6gと、メラミン0.3621gと、BF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)5.84gとを加え、常温下でソニケーター(超音波破砕装置)を用いて1時間撹拌して混合した後に、ロータリエバポレータに収容し40℃に保持してメタノールを除去した。この混合物を石英ボートに適量載せ、この石英ボートを石英製反応管の中心部に設置して、この反応管内に窒素500ml/分を20分間流通させた。20分経過後、窒素を500ml/分流通させたまま、反応管内を昇温速度10℃/分で1000℃まで昇温し、この温度に1時間保持した。1時間経過後、窒素を500ml/分流通させたまま室温まで自然冷却して熱処理物を得た。このカーボンアロイ微粒子を実施例2とした。なお、このカーボンアロイ微粒子中には、炭素100重量%に対して、コバルトが3重量%含まれ、ホウ素及び窒素の合計が94.4重量%含まれるように、原料の混合割合を調整したものである。
<実施例3>
実施例2と同様にしてコバルトフタロシアニン錯体を含有するポリフルフリルアルコール(重合物)を合成し、この合成したポリフルフリルアルコールを実施例1と同様にして炭素化・粉砕・乾燥してコバルトを含むカーボンアロイ微粒子を作製した。次に上記コバルトを含むカーボンアロイ微粒子0.3gに、メタノール39.6gと、メラミン0.0158gと、BF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)0.26gとを加え、常温下でソニケーターを用いて1時間撹拌して混合した後に、ロータリエバポレータに収容し40℃に保持してメタノールを除去した。この混合物を石英ボートに適量載せ、この石英ボートを石英製反応管の中心部に設置して、この反応管内に窒素500ml/分を20分間流通させた。20分経過後、窒素を500ml/分流通させたまま、反応管内を昇温速度10℃/分で1000℃まで昇温し、この温度に1時間保持した。1時間経過後、窒素を500ml/分流通させたまま室温まで自然冷却して熱処理物を得た。このカーボンアロイ微粒子を実施例3とした。なお、このカーボンアロイ微粒子は、炭素100重量%に対して、コバルトが12.96重量%含まれることがXPS(X線光電子分光)より判明した。これに対し実施例1と同じホウ素/コバルトの比を実現するように、ホウ素及び窒素を添加したのが実施例3である。具体的には、ホウ素及び窒素の合計が7.46重量%含まれるように、原料の混合割合を調整したものである。
<実施例4>
先ずフルフリルアルコール10gにメタノール100mlを混合して混合溶液を調製し、この混合溶液に、メラミン7.499gと、BF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)118.7gとを順次加え、常温下でマグネチックスターラを用いて1時間撹拌した。この混合物に超音波を照射しながらロータリエバポレータを用いて60℃で溶媒を除去した後にシャーレに移し、圧力0.1MPa及び温度80℃の窒素雰囲気中に24時間保持して重合反応させ、メラミン及びBF3錯体を含有するポリフルフリルアルコール(重合物)を合成した。
次に上記合成したポリフルフリルアルコールを石英ボートに適量載せ、この石英ボートを石英製反応管の中心部に設置して、この反応管内に窒素500ml/分を20分間流通させた。20分経過後、窒素を500ml/分流通させたまま、反応管内を昇温速度10℃/分で1000℃まで昇温し、この温度に1時間保持した。1時間経過後、窒素を500ml/分流通させたまま室温まで自然冷却した。これによりメラミン及びBF3錯体を含有するポリフルフリルアルコールを炭素化した。更に上記炭素化物と直径12mmの窒化ケイ素製粉砕ボールとを、遊星ボールミルの窒化ケイ素製容器に入れ、この容器を600rpmの回転速度で1時間回転させて炭素化物を粉砕した。この粉砕された炭素化物を目開き250μmの篩にかけ、粒径250μm以下の炭素化物を、直径3mmの窒化ケイ素製粉砕ボールと15mlの蒸留水とともに遊星ボールミルの窒化ケイ素製容器に入れ、800rpmの回転速度で3時間回転させて炭素化物を湿式粉砕した。この粉砕された炭素化物を目開き45μmの篩にかけ、粒径45μm以下の炭素化物のみを回収し、ロータリエバポレータに収容して80℃に加熱することにより水を除去した後に、減圧乾燥器に入れて80℃に一晩保持し乾燥させた。なお、このカーボンアロイ微粒子の表面には、炭素100重量%に対して、窒素及びホウ素の合計が94.8重量%含まれるように、原料の混合割合を調整したものである。
次に濃硫酸28.54gにコバルトフタロシアニン錯体1.21gを溶解した溶液を、上記窒素及びホウ素を含むカーボンアロイ微粒子0.3gに加え、常温下でソニケーターを用いて1時間撹拌して混合した後に、目開き1μmの四フッ化エチレン樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)製のフィルタを用いて濃硫酸を除去した。この混合物を石英ボートに適量載せ、この石英ボートを石英製反応管の中心部に設置して、この反応管内に窒素500ml/分を20分間流通させた。20分経過後、窒素を500ml/分流通させたまま、反応管内を昇温速度10℃/分で1000℃まで昇温し、この温度に1時間保持した。1時間経過後、窒素を500ml/分流通させたまま室温まで自然冷却して熱処理物を得た。このカーボンアロイ微粒子を実施例4とした。なお、コバルトフタロシアニン担持前の微粒子の表面には、炭素100重量%に対して、窒素及びホウ素が34.2重量%含まれることがXPSより判明した。これに対し実施例1と同じホウ素/コバルトの比になるようにコバルトフタロシアニンを添加したのが実施例4である。具体的には、コバルトが79.1重量%含まれるように、原料の混合割合を調整したものである。
<比較例1>
メラミンとBF3メタノール錯体メタノール溶液(15%BF3含有)を添加しなかったこと以外は実施例2と同様にして、カーボンアロイ微粒子を得た。このカーボンアロイ微粒子を比較例1とした。なお、このカーボンアロイ微粒子には、炭素100重量%に対して、コバルトが3重量%含まれるように、原料の混合割合を調整したものである。
<比較例2>
コバルトフタロシアニン錯体を添加しなかったこと以外は実施例4と同様にして、カーボンアロイ微粒子を得た。このカーボンアロイ微粒子を比較例2とした。なお、このカーボンアロイ微粒子には、炭素100重量%に対して、窒素及びホウ素の合計が94.8重量%含まれるように、原料の混合割合を調整したものである。
<比較試験1及び評価>
実施例1〜4と比較例1及び2のカーボンアロイ微粒子を用いて、これらの電極触媒について、酸化還元機能を調べるために電極活性試験を行った。
この酸素還元に関する電極活性を、図2に模式的に示す3極式電解セル1を用いて測定した。具体的には中央部の作用電極(回転電極)2は周囲が高分子絶縁体、中央部にガラス状炭素からなる電極部を持つ。この電極部にそれぞれ以下のようにして調製した触媒インクを塗布し、作用電極とした。符号3は参照電極(Ag/AgCl)であり、符号4は対極(Pt)である。
先ず、実施例1〜4と比較例1及び2のカーボンアロイ微粒子を、それぞれ5mg量り取り、これにバインダー(商品名:ナフィオン、デュポン社)溶液、水、エタノールを適量加え、各触媒インクを調製した。次いで、得られた触媒インクを微量ピペットにより吸い取り、回転電極装置のガラス状炭素部分(直径5mm)に塗布し、乾燥させることにより、作用電極を作製した。
電解質溶液としては、1M硫酸水溶液に酸素を常温で溶解したものを用いた。回転速度1500rpmで電極を回転し、電位を掃引速度0.5mVs-1で掃引して、そのときの電流を電位の関数として記録した。その結果を図3に示す。なお、図3において、縦軸は反応速度を表す電流であり、縦軸の電流密度の絶対値が大きくなるほど反応速度が大きくなることを示し、また横軸は反応を進ませる力としての電圧であり、横軸の電圧が小さくなるほど反応を引き起す力が大きくなり、更にこの反応は燃料電池のプラス極の反応であるため、より電圧の高いところで大きな電流が流れるものほど触媒としての性能が高いことを意味する。
図3から明らかなように、実施例1〜3のカーボンアロイ微粒子を用いた電極触媒では、比較例1及び2のカーボンアロイ微粒子を用いた電極触媒に比べて、極めて高い電位から酸素還元電流が流れ始め、同じ電位で比較すると、極めて大きな電流密度を示すことが分かった。また実施例4のカーボンアロイ微粒子を用いた電極触媒では、比較例1及び2のカーボンアロイ微粒子を用いた電極触媒に比べて、比較的高い電位から酸素還元電流が流れ始め、同じ電位で比較すると、比較的大きな電流密度を示すことが分かった。
<比較試験2及び評価>
実施例1〜4と比較例1及び2のカーボンアロイ微粒子について、X線回折法により結晶構造及び添加物の状態の分析を行った。その結果を図4に示す。
図4から明らかなように、比較例1及び実施例4では、2θ=25°に幅の広い回折線が現れ、比較例2と実施例1〜3では、2θ=26°に鋭い回折線が現れた。これらの回折線は炭素の(002)面反射に対応する回折線であり、この回折線が鋭いほど、炭素構造に規則性が現れて結晶化が進んでいる。また2θ=26°は乱層構造に対応している。従来の知見より、実施例1〜3ではシェル状構造の炭素が形成されていると考えられる。ここで、比較例1では、2θ=26°に鋭い回折線が現れ、シェル状構造の炭素の形成は認められているけれども、炭素材料に窒素やホウ素が導入されていないため、低い酸素還元活性しか得られなかったものと考えられる。また、実施例4では、2θ=25°に幅の広い回折線が現れ、シェル状構造の炭素の形成が認められなかったけれども、この炭素材料の表面に窒素やホウ素が導入されたため、比較的高い酸素還元活性が得られたものと考えられる。なお、実施例2の2θ=42°に現れた鋭い回折線はコバルトが析出したものであり、実施例2及び3では2回も熱処理しているため、コバルトが凝集し始めたものと考えられる。
<実施例5>
コバルトフタロシアニン錯体に替えて鉄フタロシアニン錯体3.053gを用いたことを以外は実施例1と同様にして、カーボンアロイ微粒子を得た。このカーボンアロイ微粒子を実施例5とした。なお、このカーボンアロイ微粒子には、炭素100重量%に対して、鉄が3重量%含まれるように、原料の混合割合を調整したものである。
<実施例6>
コバルトフタロシアニン錯体に替えて銅フタロシアニン錯体2.720gを用いたことを以外は実施例1と同様にして、カーボンアロイ微粒子を得た。このカーボンアロイ微粒子を実施例6とした。なお、このカーボンアロイ微粒子には、炭素100重量%に対して、銅が3重量%含まれるように、原料の混合割合を調整したものである。
<比較試験3及び評価>
実施例1、5及び6と比較例2のカーボンアロイ微粒子を用いて、これらの電極触媒について、上記比較試験1と同様に、酸化還元機能を調べるために電極活性試験を行った。その結果を図5に示す。
図5から明らかなように、実施例1及び実施例5のカーボンアロイ微粒子を用いた電極触媒では、比較例2のカーボンアロイ微粒子を用いた電極触媒に比べて、極めて高い電位から酸素還元電流が流れ始め、同じ電位で比較すると、極めて大きな電流密度を示すことが分かった。また実施例6のカーボンアロイ微粒子を用いた電極触媒では、比較例2のカーボンアロイ微粒子を用いた電極触媒に比べて、比較的高い電位から酸素還元電流が流れ始め、同じ電位で比較すると、比較的大きな電流密度を示すことが分かった。
<比較試験4及び評価>
実施例1、5及び6と比較例2のカーボンアロイ微粒子について、X線回折法により結晶構造及び添加物の状態の分析を行った。その結果を図6に示す。
図6から明らかなように、比較例2及び実施例6では、2θ=25°に幅の広い回折線が現れ、実施例1及び5では、2θ=26°に鋭い回折線が現れた。これらの回折線は炭素の(002)面反射に対応する回折線であり、この回折線が鋭いほど、炭素構造に規則性が現れて結晶化が進んでいる。また2θ=26°は乱層構造に対応している。従来の知見より、実施例5ではシェル状構造の炭素が形成されていると考えられる。更に実施例6では、2θ=25°に幅の広い回折線が現れ、シェル状構造の炭素の形成が認められなかったけれども、炭素材料に窒素とホウ素を導入したため、比較的高い酸素還元活性が得られたものと考えられる。なお、実施例5の2θ=42°に現れた鋭い回折線は鉄及び炭化鉄が析出したものであり、実施例5では鉄フタロシアニン錯体の熱分解特性が実施例1又は6のコバルト又は銅それぞれのフタロシアニン錯体の熱分解特性と異なるため、鉄が凝集し始めたものと考えられる。
本発明実施形態の燃料電池用電極触媒のエッジを含む要部模式図である。 3極回転電極セルの模式図である。 実施例1〜4と比較例1及び2の炭素材料の電位と電流密度との関係を示すグラフである。 実施例1〜4と比較例1及び2のX線入射角と回折X線強度との関係を示すグラフである。 実施例1、5及び6と比較例2の炭素材料の電位と電流密度との関係を示すグラフである。 実施例1、5及び6と比較例2のX線入射角と回折X線強度との関係を示すグラフである。
符号の説明
11 遷移金属
12 炭素材料
13 窒素
14 ホウ素

Claims (13)

  1. 熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物と含窒素化合物とを混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物及び窒素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、
    前記重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、
    前記炭素化物を微粉砕して貴金属以外の遷移金属(11)及び窒素(13)が添加された炭素材料(12)を得る粉砕工程と
    を含む燃料電池用電極触媒の製造方法。
  2. 熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物を混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、
    前記重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、
    前記炭素化物を微粉砕した後にこの炭素化物に含窒素化合物を混合して熱処理することにより前記貴金属以外の遷移金属(11)及び窒素(13)が添加された炭素材料(12)を得る熱処理工程と
    を含む燃料電池用電極触媒の製造方法。
  3. 熱硬化性樹脂の前駆体に、含窒素化合物を混合し加熱反応させて重合することにより窒素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、
    前記重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、
    前記炭素化物を微粉砕した後にこの炭素化物に貴金属以外の含遷移金属化合物を混合して熱処理することにより前記貴金属以外の遷移金属(11)及び窒素(13)が添加された炭素材料(12)を得る熱処理工程と
    を含む燃料電池用電極触媒の製造方法。
  4. 熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物と含ホウ素化合物とを混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物及びホウ素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、
    前記重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、
    前記炭素化物を微粉砕して貴金属以外の遷移金属(11)及びホウ素(14)が添加された炭素材料(12)を得る粉砕工程と
    を含む燃料電池用電極触媒の製造方法。
  5. 熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物を混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、
    前記重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、
    前記炭素化物を微粉砕した後にこの炭素化物に含ホウ素化合物を混合して熱処理することにより前記貴金属以外の遷移金属(11)及びホウ素(14)が添加された炭素材料(12)を得る熱処理工程と
    を含む燃料電池用電極触媒の製造方法。
  6. 熱硬化性樹脂の前駆体に、含ホウ素化合物を混合し加熱反応させて重合することによりホウ素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、
    前記重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、
    前記炭素化物を微粉砕した後にこの炭素化物に貴金属以外の含遷移金属化合物を混合して熱処理することにより前記貴金属以外の遷移金属(11)及びホウ素(14)が添加された炭素材料(12)を得る熱処理工程と
    を含む燃料電池用電極触媒の製造方法。
  7. 熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物と含窒素化合物と含ホウ素化合物とを混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物、窒素化合物及びホウ素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、
    前記重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、
    前記炭素化物を微粉砕して貴金属以外の遷移金属(11)、窒素(13)及びホウ素(14)が添加された炭素材料(12)を得る粉砕工程と
    を含む燃料電池用電極触媒の製造方法。
  8. 熱硬化性樹脂の前駆体に、貴金属以外の含遷移金属化合物を混合し加熱反応させて重合することにより貴金属以外の遷移金属化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、
    前記重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、
    前記炭素化物を微粉砕した後にこの炭素化物に含窒素化合物及び含ホウ素化合物を混合して熱処理することにより前記貴金属以外の遷移金属(11)、窒素(13)及びホウ素(14)が添加された炭素材料(12)を得る熱処理工程と
    を含む燃料電池用電極触媒の製造方法。
  9. 熱硬化性樹脂の前駆体に、含窒素化合物及び含ホウ素化合物を混合し加熱反応させて重合することにより窒素化合物及びホウ素化合物を含有する熱硬化性樹脂を得る重合工程と、
    前記重合物を熱処理して炭素化する炭素化工程と、
    前記炭素化物を微粉砕した後にこの炭素化物に貴金属以外の含遷移金属化合物を混合して熱処理することにより前記貴金属以外の遷移金属(11)、窒素(13)及びホウ素(14)が添加された炭素材料(12)を得る熱処理工程と
    を含む燃料電池用電極触媒の製造方法。
  10. 貴金属以外の遷移金属がCo、Fe及びCuからなる群より選ばれた1種又は2種以上の金属である請求項1ないし9いずれか1項に記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
  11. 熱硬化性樹脂がポリフルフリルアルコール、フェノールホルムアルデヒド樹脂又はメラミン樹脂であり、貴金属以外の含遷移金属化合物が遷移金属フタロシアニン錯体、遷移金属ポルフィリン錯体、遷移金属アセチルアセトナト錯体、遷移金属メタロセン錯体又は遷移金属塩であり、含窒素化合物がメラミン、フタロシアニン、アクリロニトリル又はエチレンジアミン四酢酸であり、含ホウ素化合物がBF3錯体、ホウ酸又はホウ酸塩である請求項1ないし9いずれか1項に記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
  12. 請求項1ないし11いずれか1項に記載の方法で製造された燃料電池用電極触媒。
  13. 請求項12に記載の燃料電池用電極触媒を固体高分子電解質膜の一方又は双方の面に層状に形成した電解反応層を有する燃料電池。
JP2005204029A 2005-07-13 2005-07-13 燃料電池用電極触媒の製造方法及びその方法で製造された電極触媒並びにその電極触媒を用いた燃料電池 Active JP4452887B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005204029A JP4452887B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 燃料電池用電極触媒の製造方法及びその方法で製造された電極触媒並びにその電極触媒を用いた燃料電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005204029A JP4452887B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 燃料電池用電極触媒の製造方法及びその方法で製造された電極触媒並びにその電極触媒を用いた燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007026746A true JP2007026746A (ja) 2007-02-01
JP4452887B2 JP4452887B2 (ja) 2010-04-21

Family

ID=37787282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005204029A Active JP4452887B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 燃料電池用電極触媒の製造方法及びその方法で製造された電極触媒並びにその電極触媒を用いた燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4452887B2 (ja)

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008282725A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Gunma Univ 炭素系燃料電池用電極触媒の製造方法
JP2009208061A (ja) * 2008-02-06 2009-09-17 Gunma Univ 炭素触媒及びこの炭素触媒を含むスラリー、炭素触媒の製造方法、ならびに、炭素触媒を用いた燃料電池、蓄電装置及び環境触媒
WO2010064555A1 (ja) 2008-12-02 2010-06-10 日清紡ホールディングス株式会社 炭素触媒及びその製造方法、これを用いた電極及び電池
WO2010064556A1 (ja) 2008-12-02 2010-06-10 日清紡ホールディングス株式会社 炭素触媒及びその製造方法、これを用いた電極及び電池
JP2010275115A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Teijin Ltd 炭素材料及びその製造方法
JP2010275116A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Teijin Ltd 炭素材料及びその製造方法
WO2011001772A1 (ja) * 2009-07-03 2011-01-06 日清紡ホールディングス株式会社 酸化触媒、還元触媒及び排気ガス浄化触媒
WO2011001773A1 (ja) * 2009-07-03 2011-01-06 日清紡ホールディングス株式会社 酸化触媒、吸着材及び有害物質浄化材
JP2011006281A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Teijin Ltd 炭素材料及びその製造方法
JP2011006293A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Teijin Ltd 炭素材料及びその製造方法
JP2011006294A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Teijin Ltd 炭素材料及びその製造方法
WO2011070975A1 (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 日清紡ホールディングス株式会社 触媒担持用担体、触媒担持体、電極及び電池
JP2011195361A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Teijin Ltd 炭素材料及びその製造方法
WO2011132676A1 (ja) * 2010-04-20 2011-10-27 日清紡ホールディングス株式会社 直接型燃料電池のカソード用炭素触媒並びにこれを用いた直接型燃料電池用カソード及び直接型燃料電池
JP2011213586A (ja) * 2010-03-18 2011-10-27 Teijin Ltd 炭素材料及びその製造方法
JP2011225431A (ja) * 2010-03-30 2011-11-10 Fujifilm Corp 含窒素カーボンアロイ、その製造方法及びそれを用いた炭素触媒
JP2011251285A (ja) * 2011-07-19 2011-12-15 Nisshinbo Holdings Inc 触媒担持用担体、触媒担持体、電極及び電池
JP2012160457A (ja) * 2011-01-14 2012-08-23 Showa Denko Kk 燃料電池用電極触媒の製造方法、燃料電池用電極触媒およびその用途
WO2012161335A1 (ja) 2011-05-23 2012-11-29 帝人株式会社 粒子状炭素触媒およびその製造方法
WO2013021698A1 (ja) * 2011-08-08 2013-02-14 昭和電工株式会社 酸素還元触媒の製造方法ならびにその用途
JP2013038083A (ja) * 2011-01-14 2013-02-21 Showa Denko Kk 燃料電池用電極触媒およびその用途
WO2013129023A1 (ja) * 2012-02-29 2013-09-06 株式会社 日立製作所 燃料電池用電極触媒、膜電極接合体および燃料電池システム
JP2014019625A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Kawamura Institute Of Chemical Research 炭素−鉄系結晶体複合ナノシート及びその製造方法
JP2014087794A (ja) * 2013-11-26 2014-05-15 Seizo Miyata 炭素触媒の製造方法
US9040452B2 (en) 2009-11-05 2015-05-26 National University Corporation Gunma University Carbon catalyst, method of producing same, and electrode and battery each utilizing same
WO2015137377A1 (ja) * 2014-03-11 2015-09-17 旭化成ケミカルズ株式会社 窒素含有炭素材料及びその製造方法、並びに、スラリー、インク、及び燃料電池用電極
JP2016531382A (ja) * 2013-09-19 2016-10-06 カウンスィル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチCouncil Of Scientific & Industrial Research 窒素ドープ多孔質炭素電極触媒およびその製造方法
WO2020027194A1 (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 株式会社グラヴィトン カーボンナノチューブ電極又はカーボンナノホーン電極及び電極製造方法
JP2020021577A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 株式会社グラヴィトン 固体高分子形燃料電池及び電極製造方法
CN113285083A (zh) * 2021-04-08 2021-08-20 上海应用技术大学 一种铁氮共掺杂介孔碳的非贵金属氧还原电催化剂及其制备方法与应用

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102247869A (zh) * 2011-06-10 2011-11-23 广州大学 一种球状氮掺杂碳载非贵金属氧还原催化剂及其制备方法
US20150214554A1 (en) 2012-08-01 2015-07-30 Toyo Ink Sc Holdings Co., Ltd. Cell catalyst composition andmanufacturing method thereof, electrode material, and fuel cell
JP6244936B2 (ja) * 2013-01-30 2017-12-13 東洋インキScホールディングス株式会社 炭素触媒及びその製造方法、及び該炭素触媒を用いた触媒インキ並びに燃料電池

Cited By (59)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008282725A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Gunma Univ 炭素系燃料電池用電極触媒の製造方法
JP2009208061A (ja) * 2008-02-06 2009-09-17 Gunma Univ 炭素触媒及びこの炭素触媒を含むスラリー、炭素触媒の製造方法、ならびに、炭素触媒を用いた燃料電池、蓄電装置及び環境触媒
US9711803B2 (en) 2008-12-02 2017-07-18 Nisshinbo Holdings Inc. Carbon catalyst, method for manufacturing the carbon catalyst, and electrode and battery using the carbon catalyst
WO2010064555A1 (ja) 2008-12-02 2010-06-10 日清紡ホールディングス株式会社 炭素触媒及びその製造方法、これを用いた電極及び電池
WO2010064556A1 (ja) 2008-12-02 2010-06-10 日清紡ホールディングス株式会社 炭素触媒及びその製造方法、これを用いた電極及び電池
US9059471B2 (en) 2008-12-02 2015-06-16 Nisshinbo Holdings Inc. Carbon catalyst, method for manufacturing the carbon catalyst, and electrode and battery using the carbon catalyst
US9548499B2 (en) 2008-12-02 2017-01-17 Nisshinbo Holdings Inc. Carbon catalyst, method for manufacturing the carbon catalyst, and electrode and battery using the carbon catalyst
JP4979816B2 (ja) * 2008-12-02 2012-07-18 日清紡ホールディングス株式会社 炭素触媒及びその製造方法、これを用いた電極及び電池
JP4979817B2 (ja) * 2008-12-02 2012-07-18 日清紡ホールディングス株式会社 炭素触媒及びその製造方法、これを用いた電極及び電池
JP2010275115A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Teijin Ltd 炭素材料及びその製造方法
JP2010275116A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Teijin Ltd 炭素材料及びその製造方法
JP2011006281A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Teijin Ltd 炭素材料及びその製造方法
JP2011006293A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Teijin Ltd 炭素材料及びその製造方法
JP2011006294A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Teijin Ltd 炭素材料及びその製造方法
JP2011011165A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Seizo Miyata 酸化触媒、還元触媒及び排気ガス浄化触媒
WO2011001772A1 (ja) * 2009-07-03 2011-01-06 日清紡ホールディングス株式会社 酸化触媒、還元触媒及び排気ガス浄化触媒
JP2011011166A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Seizo Miyata 酸化触媒、吸着材及び有害物質浄化材
WO2011001773A1 (ja) * 2009-07-03 2011-01-06 日清紡ホールディングス株式会社 酸化触媒、吸着材及び有害物質浄化材
CN102481550A (zh) * 2009-07-03 2012-05-30 宫田清蔵 氧化催化剂、吸附材料及有害物质净化材料
JP5896744B2 (ja) * 2009-11-05 2016-03-30 国立大学法人群馬大学 炭素触媒並びにその製造方法及びこれを用いた電極並びに電池
US9040452B2 (en) 2009-11-05 2015-05-26 National University Corporation Gunma University Carbon catalyst, method of producing same, and electrode and battery each utilizing same
CN102648050A (zh) * 2009-12-07 2012-08-22 日清纺控股株式会社 用于负载催化剂的载体、负载有催化剂的负载体、电极和电池
US8993164B2 (en) 2009-12-07 2015-03-31 Nisshinbo Holdings Inc. Support for catalyst supporting, carrier with supported catalyst, electrode, and battery
JP2011115760A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Nisshinbo Holdings Inc 触媒担持用担体、触媒担持体、電極及び電池
WO2011070975A1 (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 日清紡ホールディングス株式会社 触媒担持用担体、触媒担持体、電極及び電池
JP2011213586A (ja) * 2010-03-18 2011-10-27 Teijin Ltd 炭素材料及びその製造方法
JP2011195361A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Teijin Ltd 炭素材料及びその製造方法
JP2011225431A (ja) * 2010-03-30 2011-11-10 Fujifilm Corp 含窒素カーボンアロイ、その製造方法及びそれを用いた炭素触媒
US9084992B2 (en) 2010-03-30 2015-07-21 Fujifilm Corporation Process for producing a nitrogen-containing carbon alloy
WO2011132676A1 (ja) * 2010-04-20 2011-10-27 日清紡ホールディングス株式会社 直接型燃料電池のカソード用炭素触媒並びにこれを用いた直接型燃料電池用カソード及び直接型燃料電池
CN102859766A (zh) * 2010-04-20 2013-01-02 日清纺控股株式会社 用于直接型燃料电池的阴极的碳催化剂和使用所述催化剂的直接型燃料电池的阴极和直接型燃料电池
US8617768B2 (en) 2010-04-20 2013-12-31 Nisshinbo Holdings Inc. Carbon catalyst for direct fuel cell cathode, and direct fuel cell cathode and direct fuel cell using same
CN105449228A (zh) * 2011-01-14 2016-03-30 昭和电工株式会社 燃料电池用电极催化剂的制造方法、燃料电池用电极催化剂和其用途
CN105449228B (zh) * 2011-01-14 2018-02-16 昭和电工株式会社 燃料电池用电极催化剂的制造方法、燃料电池用电极催化剂和其用途
JP2012160457A (ja) * 2011-01-14 2012-08-23 Showa Denko Kk 燃料電池用電極触媒の製造方法、燃料電池用電極触媒およびその用途
US9350025B2 (en) 2011-01-14 2016-05-24 Showa Denko K.K. Method for producing fuel cell electrode catalyst, fuel cell electrode catalyst, and uses thereof
US9118083B2 (en) 2011-01-14 2015-08-25 Showa Denko K.K Method for producing fuel cell electrode catalyst, fuel cell electrode catalyst, and uses thereof
JP2013038083A (ja) * 2011-01-14 2013-02-21 Showa Denko Kk 燃料電池用電極触媒およびその用途
US9692060B2 (en) 2011-05-23 2017-06-27 Teijin Limited Particulate carbon catalyst including nitrogen and metal and method for producing the same
KR20140032445A (ko) 2011-05-23 2014-03-14 데이진 가부시키가이샤 입자상 탄소 촉매 및 그 제조 방법
WO2012161335A1 (ja) 2011-05-23 2012-11-29 帝人株式会社 粒子状炭素触媒およびその製造方法
JP2011251285A (ja) * 2011-07-19 2011-12-15 Nisshinbo Holdings Inc 触媒担持用担体、触媒担持体、電極及び電池
WO2013021698A1 (ja) * 2011-08-08 2013-02-14 昭和電工株式会社 酸素還元触媒の製造方法ならびにその用途
CN103747872A (zh) * 2011-08-08 2014-04-23 昭和电工株式会社 氧还原催化剂的制造方法以及其用途
JPWO2013021698A1 (ja) * 2011-08-08 2015-03-05 昭和電工株式会社 酸素還元触媒の製造方法ならびにその用途
US9780385B2 (en) 2011-08-08 2017-10-03 Showa Denko K.K. Process for producing oxygen reducing catalyst and uses thereof
WO2013129023A1 (ja) * 2012-02-29 2013-09-06 株式会社 日立製作所 燃料電池用電極触媒、膜電極接合体および燃料電池システム
JP2014019625A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Kawamura Institute Of Chemical Research 炭素−鉄系結晶体複合ナノシート及びその製造方法
JP2016531382A (ja) * 2013-09-19 2016-10-06 カウンスィル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチCouncil Of Scientific & Industrial Research 窒素ドープ多孔質炭素電極触媒およびその製造方法
JP2014087794A (ja) * 2013-11-26 2014-05-15 Seizo Miyata 炭素触媒の製造方法
JPWO2015137377A1 (ja) * 2014-03-11 2017-04-06 旭化成株式会社 窒素含有炭素材料及びその製造方法、並びに、スラリー、インク、及び燃料電池用電極
WO2015137377A1 (ja) * 2014-03-11 2015-09-17 旭化成ケミカルズ株式会社 窒素含有炭素材料及びその製造方法、並びに、スラリー、インク、及び燃料電池用電極
US10727495B2 (en) 2014-03-11 2020-07-28 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Nitrogen-containing carbon material and process for producing nitrogen-containing carbon material, and slurry, ink, and electrode for fuel cell
WO2020027194A1 (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 株式会社グラヴィトン カーボンナノチューブ電極又はカーボンナノホーン電極及び電極製造方法
JP2020021577A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 株式会社グラヴィトン 固体高分子形燃料電池及び電極製造方法
JP2020021576A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 株式会社グラヴィトン カーボンナノチューブ電極又はカーボンナノホーン電極及び電極製造方法
JP7193111B2 (ja) 2018-07-31 2022-12-20 グローバル・リンク株式会社 カーボンナノチューブ電極又はカーボンナノホーン電極及び電極製造方法
JP7281158B2 (ja) 2018-07-31 2023-05-25 グローバル・リンク株式会社 固体高分子形燃料電池及び電極製造方法
CN113285083A (zh) * 2021-04-08 2021-08-20 上海应用技术大学 一种铁氮共掺杂介孔碳的非贵金属氧还原电催化剂及其制备方法与应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP4452887B2 (ja) 2010-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4452887B2 (ja) 燃料電池用電極触媒の製造方法及びその方法で製造された電極触媒並びにその電極触媒を用いた燃料電池
JP4452889B2 (ja) 燃料電池用電極触媒及びその製造方法並びに該触媒を用いた燃料電池
Mahmood et al. Fe2N/S/N codecorated hierarchical porous carbon nanosheets for trifunctional electrocatalysis
Wu et al. Palladium nanoparticles anchored on anatase titanium dioxide‐black phosphorus hybrids with heterointerfaces: highly electroactive and durable catalysts for ethanol electrooxidation
Wang et al. Graphene composites with cobalt sulfide: efficient trifunctional electrocatalysts for oxygen reversible catalysis and hydrogen production in the same electrolyte
Hou et al. Strongly coupled 3D hybrids of N‐doped porous carbon nanosheet/CoNi alloy‐encapsulated carbon nanotubes for enhanced electrocatalysis
Wong et al. Recent progress in nitrogen-doped carbon and its composites as electrocatalysts for fuel cell applications
Nabae et al. RETRACTED: The role of Fe species in the pyrolysis of Fe phthalocyanine and phenolic resin for preparation of carbon-based cathode catalysts
JP5149364B2 (ja) 炭素触媒及びその製造方法並びにこれを用いた電極及び電池
CA2782719C (en) Support for catalyst supporting, carrier with supported catalyst, electrode, and battery
Zhao et al. Enhanced activity of Pt nano-crystals supported on a novel TiO 2@ N-doped C nano-composite for methanol oxidation reaction
Zhu et al. The construction of nitrogen-doped graphitized carbon–TiO2 composite to improve the electrocatalyst for methanol oxidation
JP4452885B2 (ja) 炭素系燃料電池用触媒及びその製造方法並びに該触媒を用いた燃料電池
JP4041429B2 (ja) 燃料電池用電極およびその製造方法
WO2006003831A1 (ja) 燃料電池用電極触媒及びその製造方法並びに該触媒を用いた燃料電池
JP5893305B2 (ja) 固体高分子形燃料電池用電極触媒およびその製造方法
JP2007137755A (ja) 中型多孔性炭素の製造方法、中型多孔性炭素、担持触媒および燃料電池
Chen et al. Highly active Fe, N co-doped graphene nanoribbon/carbon nanotube composite catalyst for oxygen reduction reaction
Kuroki et al. Oxygen reduction activity of pyrolyzed polypyrroles studied by 15N solid-state NMR and XPS with principal component analysis
Wang et al. Pt nanoparticles supported on N-doped porous carbon derived from metal–organic frameworks for oxygen reduction
Deng et al. Metal–nitrogen (Co-gC 3 N 4) doping of surface-modified single-walled carbon nanohorns for use as an oxygen reduction electrocatalyst
Ji et al. Thermal treatment of Co (II) tetracarboxyphenyl porphyrin supported on carbon as an electrocatalyst for oxygen reduction
Qiao et al. Pyrolytic Carbon‐coated Cu‐Fe Alloy Nanoparticles with High Catalytic Performance for Oxygen Electroreduction
Wang et al. Mesoporous non-noble metal electrocatalyst derived from ZIF-67 and cobalt porphyrin for the oxygen reduction in alkaline solution
Kim et al. Cobalt‐Based Active Species Molecularly Immobilized on Carbon Nanotubes for the Oxygen Reduction Reaction

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100112

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150