JP2007025412A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2007025412A JP2005209423A JP2005209423A JP2007025412A JP 2007025412 A JP2007025412 A JP 2007025412A JP 2005209423 A JP2005209423 A JP 2005209423A JP 2005209423 A JP2005209423 A JP 2005209423A JP 2007025412 A JP2007025412 A JP 2007025412A
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隆博 笹井
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Abstract

【課題】 感光ドラムを駆動するモータに対して回転開始を命じる制御信号を発してから、モータの回転速度が所定速度に達して安定化するまでの間に、現像器から感光ドラムに向かってキャリア飛びが発生するのを防止する手段を提供する。
【解決手段】 本画像形成装置1は、プリントジョブ開始時にモータの回転開始を命じる制御信号が発せられて感光ドラム6の回転速度が所定速度で一定化した後に帯電バイアスの印加開始を命じる制御信号が発せられ、帯電器7によって帯電された感光ドラム6の現像器9に面する部分の表面電位が印加すべき現像バイアス以上の大きさとなる時刻以降であって、感光ドラム6の現像器9に面する部分の表面電位と印加すべき現像バイアスとの電位差が、現像器9から感光ドラム6に向かってキャリアの飛び移りが生じ得るキャリア飛び発生電位差Vkより大きくなる時刻前に、現像バイアスの印加開始を命じる制御信号が発せられるものである。
【選択図】 図4

Description

モータによって回転駆動される感光ドラムと、該感光ドラム上に形成された静電潜像をトナーとキャリアからなる2成分現像剤で現像する現像器とを備えてなる画像形成装置に関し、特に、プリントジョブ開始時に現像器から感光ドラムに向かってキャリアの飛び移りが発生しない画像形成装置に関する。
多くのコピー機やファクシミリ機等は、原稿から読み取った画像データやファクシミリ受信した画像データに基づいて記録紙に画像を形成する画像形成装置として機能する。図8は、従来の画像形成装置の一例を示す模式図である。この画像形成装置70は、表面に感光層が形成され図示しないモータによって回転駆動される感光ドラム71の周囲に、帯電バイアスが印加されて感光ドラム71を帯電させる帯電器72、感光ドラム上71に静電潜像を形成する露光器73、現像バイアスが印加されて前記静電潜像をトナー像化する現像器74、転写バイアスが印加されて前記トナー像を記録紙Pに転写する転写ローラ75、トナー像転写後の感光ドラム71の表面を除電する除電ランプ76、がそれぞれ配設されてなるものである。このように構成される画像形成装置70では、ユーザから印字命令が出されると、感光ドラム71の表面が帯電器72により帯電され、記録すべき画像データに応じた光が露光器73から照射されることで感光ドラム71上に静電潜像が形成され、該静電潜像に対して現像器74からトナーが供給されることでトナー像が形成される。一方、画像形成動作の開始に伴い、給紙カセット77にセットされた記録紙Pが、ピックアップローラ78によって搬送路79に順次繰り込まれる。そして、感光ドラム71と転写ローラ75が圧接されてなる転写ニップ位置80を記録紙Pが通過する際に、転写ローラ75に対してトナーと逆極性の転写バイアスが印加されることにより、感光ドラム71上のトナー像が記録紙Pに転写される。その後、記録紙Pは、搬送路79を更に下流側へ搬送され、定着器81によって加熱・加圧されることで記録紙P上のトナー像が定着された後、搬送路79の最下流部に設けられた排紙ローラ82によって排紙トレイ83へと排出されるものとなっている。
ここで、現像器74による静電潜像の現像方式として2成分現像方式がある(例えば特許文献1参照)。この2成分現像方式は、トナーと鉄粉等からなるキャリアとから構成される2成分現像剤を攪拌することによりトナーを摩擦帯電させ、現像器74と感光ドラム71の表面電位差により、トナーだけを現像器74から感光ドラム71上の静電潜像に移動させることでトナー像化するものである。
図9は、記録紙1枚のプリントジョブを実行する際における画像形成装置70の各部の動作制御を示すタイムチャートである。図に示すように、プリントジョブの開始に伴い、モータを制御するモータ信号が時刻T0でONされるが、これに同期して帯電バイアスを制御する帯電バイアス信号と転写バイアスを制御する転写バイアス信号がそれぞれ−ONされるとともに、除電ランプ76を制御する除電ランプ信号がONされる。すなわち、モータに対して回転開始を命じる制御信号が発せられると同時に、帯電器72に負極性の帯電バイアスが、転写ローラ75に負極性の転写バイアスがそれぞれ印加されるとともに、除電ランプ76が点灯されるものとなっている。また、図9に示すように、時刻T0から若干遅延した時刻T1に、現像バイアスを制御する現像バイアス信号が−ONされる、すなわち現像器74に負極性の現像バイアスが印加される。このように、現像バイアスの印加開始を時刻T0より若干遅らせたのは、時刻T0で帯電バイアスの印加が開始された時に、感光ドラム71の表面において最初に帯電された部分が現像器74に到達するまでの時間を考慮したものである。
特開2002−23467号公報
しかし、従来の画像形成装置70では、時刻T0にモータ信号がONされてから感光ドラム71の回転速度が一定速度で安定するまでの間に、2成分現像剤を構成するキャリアが現像器74から感光ドラム71へ飛び移る、いわゆるキャリア飛びが発生する問題があった。図10は、感光ドラム71の現像器74に面する部分の表面電位と現像器74に収容された現像ローラ84の表面電位との関係を示すグラフであり、横軸が時間を縦軸が電位を示している。図に示すように、時刻T0にモータ信号がONされるとともに帯電バイアス信号が−ONされ、この時刻T0に帯電された感光ドラム71の表面部分が現像器74に到達する時刻T1に、現像バイアス信号がONされることにより現像ローラ84の表面電位がV1まで立ち上がるものとなっている。しかし、モータは回転を開始してから所定の回転速度に達して安定化するまでに所定時間を要するのが通常であって、モータの回転が安定化するまでは感光ドラム71の回転が遅く単位面積当りの帯電時間が長くなるため、図10に示すように、感光ドラム71の表面電位が一瞬高くなるいわゆるスパイクSが生じる。従って、モータの回転が安定化して感光ドラム71の表面電位がV2で一定化する時刻T2までは、スパイク箇所Sと現像ローラ84の表面電位差がいわゆるキャリア飛び発生電位差より大きい場合に、現像器74から感光ドラム71に向かってキャリアの飛び移りが発生するという問題がある。
また、本来、時刻T1に現像バイアスの印加を開始する前は、感光ドラム71の表面にトナーは付着していないはずであるが、何らかの理由によって現像器74のトナーが感光ドラム71に移る場合がある。この場合、感光ドラム71に付着したトナーが転写ローラ75に移ることによって、記録紙Pが転写ニップ位置80を通過する際にその裏面がトナーで汚れるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、感光ドラムを駆動するモータに対して回転開始を命じる制御信号を発してから、モータの回転速度が所定速度に達して安定化するまでの間に、現像器から感光ドラムに向かってキャリア飛びが発生するのを防止する手段を提供する。
上記目的を達成するための請求項1記載の画像形成装置は、表面に感光層が形成されモータによって回転駆動される感光ドラムと、帯電バイアスが印加されて前記感光ドラムの表面を帯電させる帯電器と、前記感光ドラムの回転方向に向かって前記帯電器の下流側に設けられ、前記感光ドラムの表面を部分的に露光して除電することにより静電潜像を形成する露光器と、該露光器の下流側にトナーとキャリアからなる2成分現像剤を収容して設けられ、現像バイアスが印加されることにより前記トナーを前記静電潜像に供給してトナー像化する現像器と、を具備してなる画像形成装置において、プリントジョブ開始時に前記モータの回転開始を命じる制御信号が発せられて前記感光ドラムの回転速度が所定速度で一定化した後に帯電バイアスの印加開始を命じる制御信号が発せられ、前記帯電器によって帯電された前記感光ドラムの前記現像器に面する部分の表面電位が印加すべき現像バイアス以上の大きさとなる時刻以降であって、前記感光ドラムの前記現像器に面する部分の表面電位と印加すべき現像バイアスとの電位差が、前記現像器から前記感光ドラムに向かって前記キャリアの飛び移りが生じ得るキャリア飛び発生電位差より大きくなる時刻前に、現像バイアスの印加開始を命じる制御信号が発せられるものである。
請求項2記載の画像形成装置は、前記現像器の下流側に、搬送路を搬送される記録紙を前記感光ドラムとニップした状態で転写バイアスが印加されることにより前記トナー像を記録紙に転写する転写ローラが設けられ、少なくとも、前記モータの回転開始を命じる制御信号が発せられてから、前記感光ドラムにおける現像バイアスの印加開始時に前記現像器を通過した部分が前記転写ローラに到達するまでの間、前記転写ローラに対して前記トナー像の転写時とは逆極性の転写バイアスが印加されるか又は転写バイアスの印加が停止されるものである。
本発明の請求項1に係る画像形成装置によれば、感光ドラムの回転速度が一定化した後に帯電バイアスの印加が開始されるので、感光ドラムの表面にスパイクが発生するのを防止することができ、加えて、感光ドラムにおける現像器に面する部分の表面電位と印加すべき現像バイアスとの電位差がキャリア飛び発生電位差より小さい時刻に現像バイアスの印加が開始されるので、現像器から感光ドラムに向かってキャリアの飛び移りが発生するのを防止することができる。更に、感光ドラムにおける現像器に面する部分の表面電位が現像バイアスと等しくなる時刻以降に現像バイアスの印加が開始されるので、感光ドラムの表面全体が現像器によって現像されることもない。
本発明の請求項2に係る画像形成装置によれば、感光ドラムの回転開始から現像バイアスの印加を開始するまでの間に、何らかの理由によって現像器から感光ドラムにトナーが移った場合でも、この感光ドラムに付着したトナーが転写ローラに移ることを防止することができる。これにより、記録紙が転写ニップ位置を通過する際にその裏面がトナーで汚れることを防止することができる。
以下、本発明の実施例に係る画像形成装置について図面に基づいて説明する。本画像形成装置は、原稿の複写機能、ファクシミリ通信機能、インターネットファクシミリ通信機能等を備えるコピー・ファクシミリ複合機であって、原稿から読み取った画像データやファクシミリ受信した画像データに基づいて記録紙に画像を形成するものである。もちろん、コピー・ファクシミリ複合機に限られず、例えば、複写機能のみを備えるコピー専用機や、ファクシミリ通信機能のみを備えるファクシミリ専用機として本画像形成装置を構成することも可能である。
図1及び図2は、本実施例に係る画像形成装置1の画像形成部を示す図であり、図1は概略縦断面図、図2は回路構成を示す模式図である。図1に示すように、本画像形成装置1は、記録紙Pを格納するための給紙カセット2と、該給紙カセット2内の記録紙Pを搬送路3に繰り出すピックアップローラ4と、該ピックアップローラ4の下流側に配置されたレジストローラ対5と、表面に感光層が形成されモータ(不図示)によって回転駆動される感光ドラム6と、該感光ドラム6の表面を帯電させる帯電器7と、感光ドラム6の表面に光を照射する露光器8と、感光ドラム6の表面にトナーを供給する現像器9と、感光ドラム6に圧接されて搬送路3を搬送される記録紙Pを感光ドラム6との間にニップする転写ローラ10と、感光ドラム6の表面から紙粉等の異物を除去するクリーニングブレード11と、感光ドラム6の表面に光を照射して除電する除電ランプ12と、記録紙Pを加熱・加圧する定着器13と、搬送路3の最下流部に配置され記録紙Pを排紙トレイ14へ排出する排紙ローラ対15と、を具備してなるものである。
帯電器7は、図2に示すように、タングステン等の細線からなるコロナワイヤ16がケーシング17で包囲されたいわゆるスコロトロン帯電器であって、コロナワイヤ16が帯電バイアス用電源18に接続されるとともに、該帯電バイアス用電源18の動作がプリンタコントローラ19によって制御されている。これにより、帯電バイアス用電源18から帯電器7に所定の帯電バイアスが印加されると、コロナワイヤ16と感光ドラム6の間にコロナ放電が発生し、コロナワイヤ16の周辺の空気が電離してイオンが発生する。このイオンを感光ドラム6へ導くことによりその表面を帯電させるものとなっている。
現像器9は、感光ドラム6の回転方向に向かって露光器8の下流側に設けられ、感光ドラム6上に形成された静電潜像を前記2成分現像方式でトナー像化する役割を果たすものである。この現像器9は、図2に示すように、感光ドラム6から離間して設けられた現像ローラ20と、該現像ローラ20から所定の間隔をあけて設けられたブレード21とを備えている。現像ローラ20は、図に詳細は示さないが、マグネットからなり固定配置されたマグローラの周囲に金属製のスリーブが回転自在に設けられたものであり、現像器9内に収容された2成分現像剤Gをマグローラの磁力によってスリーブの周囲に吸着保持し、そのうちトナーのみを感光ドラム6に供給するものである。この現像ローラ20は、図2に示すように、現像バイアス用電源22に接続され、この現像バイアス用電源22の動作がプリンタコントローラ19によって制御されている。また、現像ローラ20は、図2に示すように、感光ドラム6を駆動する前記モータ23によって回転駆動される。一方、ブレード21は、現像ローラ20に吸着保持された2成分現像剤Gの厚みを均一化するものである。
このように構成される現像器9では、2成分現像剤Gが現像ローラ20上に吸着保持されると、図2及び図3に示すように、2成分現像剤Gを構成するキャリア24がトナー25を保持した状態で現像ローラ20上にキャリア穂26を形成し、このキャリア穂26がブレード21にカットされてその厚みが均一化する。そして、現像バイアス用電源22から現像ローラ20に対して現像バイアスが印加されると、現像ローラ20と感光ドラム6上の静電潜像との表面電位差によって、キャリア穂26が感光ドラム6に接触してトナー25のみが静電潜像に転移するものとなっている。また、現像バイアスの大きさを変化させることにより、現像効率を調整することが可能となっている。
転写ローラ10は、図2に示すように、感光ドラム6の回転方向に向かって現像器9の下流側に感光ドラム6と圧接して設けられ、転写ニップ位置27を形成するものである。この転写ローラ10は、転写バイアス用電源28に接続され、この転写バイアス用電源28の動作がプリンタコントローラ19によって制御されている。これにより、搬送路3を搬送される記録紙Pを転写ニップ位置27で感光ドラム6に密着させるとともに、この時、感光ドラム6上のトナー像と逆極性の転写バイアスを転写ローラ10に印加することにより、トナー像が記録紙Pに転写されるものとなっている。
除電ランプ12は、図2に示すように、感光ドラム6の回転方向に向かって転写ローラ10の下流側であって帯電器7の上流側に設けられ、感光ドラム6を軸方向に渡って露光することによりその表面を除電するものである。この除電ランプ12でトナー像転写後の感光ドラム6の表面を除電することにより、帯電器7による次の帯電動作に備えて感光ドラム6の表面電位を安定させるものとなっている。
以下、プリントジョブ開始時における画像形成装置1の動作制御について説明する。図4は、1枚の記録紙Pについてのプリントジョブ実行時における画像形成装置1の動作制御を示すタイムチャートである。図に示すように、プリントジョブの開始に際し、プリンタコントローラ19は、まず時刻T0にモータ23の動作を制御するモータ信号をONする、すなわちモータ23に対して回転開始を命じる。そして、これに同期して、プリンタコントローラ19は、転写バイアス用電源28の動作を制御する転写バイアス信号を−ONする、すなわち転写バイアス用電源28に負極性の転写バイアスの印加開始を命じる。これは、感光ドラム6に付着したトナー25が転写ローラ10に移ることを防止するためである。すなわち、本来、現像器9に現像バイアスの印加を開始するまでは感光ドラム6の表面にトナー25は付着していないはずであるが、前述のようにキャリア穂26を感光ドラム6に接触させながら感光ドラム6上の静電潜像を現像する方式を採用している以上、何らかの理由によって現像ローラ20から感光ドラム6にトナー25が移る場合があり、このトナー25が感光ドラム6から転写ローラ10に移ると、記録紙Pが転写ニップ位置27を通過する際にその裏面がトナー25で汚れるという問題が生じる。本発明では係る問題を防止すべく、時刻T0で感光ドラム6の回転開始と同時に、トナー像の転写時とは逆極性の転写バイアスを転写ローラ10に印加することにより、万が一、感光ドラム6にトナー25が付着した場合でも該トナー25が転写ローラ10に移ることなく通過するようにしている。
尚、本実施例に係る画像形成装置1は、感光ドラム6上に形成されるトナー像が負極性に帯電され、転写ローラ10に対して正極性の転写バイアスを印加することによりトナー像を記録紙Pに転写するシステムであるため、感光ドラム6に付着したトナー25が転写ローラ10に移るのを防止する手段として、トナー像の転写時とは逆極性である負極性の転写バイアスを転写ローラ10に印加しているが、画像形成装置1のシステムによっては、正極性の転写バイアスを印加したり、転写バイアスの印加を停止することももちろん可能である。
また、図4に示すように、プリンタコントローラ19は、時刻T0にモータ信号をONするのと同期して、除電ランプ12の動作を制御する除電ランプ信号をONする、すなわち除電ランプ12に対して点灯開始を命じる。これにより、感光ドラム6の回転開始と同時にその表面が除電されることにより、トナー像転写後の感光ドラム6の表面電位が安定化される。
また、図4に示すように、プリンタコントローラ19は、時刻T0より若干遅延した時刻T1に、帯電バイアス用電源18の動作を制御する帯電バイアス信号を+ONする、すなわち帯電バイアス用電源18に正極性の帯電バイアスの印加開始を命じる。図5は、感光ドラム6の回転速度と、感光ドラム6における現像器9に面する部分の表面電位との関係を示すグラフであり、縦軸が電位又は回転速度を横軸が時間を示している。図に示すように、感光ドラム6は、時刻T0にモータ信号がONされることによって回転を開始し、その回転速度が徐々に上昇して時刻T1に所定速度に達して安定化するものとなっているが、本実施例では、この感光ドラム6の回転速度が安定化する時刻T1に帯電バイアスの印加を開始している。これは、前述のように、感光ドラム6の回転速度が安定化する前に帯電器7による帯電が開始されると、感光ドラム6の表面にスパイクが生じ、該スパイク箇所と現像器9との表面電位差によってキャリア飛びが発生する。従って、本実施例では、感光ドラム6の回転速度が安定化した後に帯電バイアスの印加を開始することにより、感光ドラム6上にスパイク箇所が生じるのを防止している。尚、モータ23が回転を開始してから回転速度が安定化するまでに要する時間はモータ23の特性に依存するため、時刻T1は使用するモータ23の種類等に応じて適宜決定することができる。また、時刻T1は、本実施例では感光ドラム6の回転速度が安定化する時刻と一致させているが、これに限られず、感光ドラム6の回転速度が安定化する時刻以降であれば任意の時刻とすることが可能である。
その後、図5に示すように、感光ドラム6における現像器9に面する部分の表面電位は、時刻T1から若干遅延した時刻Taに立ち上がって徐々に上昇し、この時刻Taから更に遅延した時刻Tbに所定電位に達して安定化する。これは、図3に示すように、感光ドラム6上において帯電器7による帯電を受ける帯電領域Eは帯電器7を構成するケーシング17の開口幅によって決まり、時刻T1で帯電バイアスの印加が開始された時に帯電領域Eのうち感光ドラム6の回転方向に向かって最も下流側の位置E1にあった部分が時刻Taに現像器9に到達し、時刻T1に帯電領域Eのうち最も上流側の位置E2にあった部分が時刻Tbに現像器9に到達することを示しており、時刻T1に帯電領域E内にあった部分は上流側ほど単位面積当りの帯電時間が長くなるため、時刻Taから時刻Tbまでは感光ドラム6の表面電位が徐々に上昇するものとなっている。
その後、プリンタコントローラ19は、図4に示すように、時刻T1より更に遅延した時刻T2に、現像バイアス用電源22の動作を制御する現像バイアス信号を+ONする、すなわち現像バイアス用電源22に正極性の現像バイアスの印加開始を命じる。図6は、感光ドラム6における現像器9に面する部分の表面電位と現像ローラ20の表面電位との関係を示すグラフであり、縦軸が電位を横軸が時間を示している。図4に示すように、時刻T2に現像バイアスの印加を開始するに際しては、現像処理時に印加する現像バイアスと同極性であってそれよりも小さいステップバイアスが印加されることにより、図6に示すように、現像ローラ20の表面電位が時刻T2にステップバイアスの大きさV1まで立ち上がるが、本発明ではこの現像バイアスの印加開始時刻T2を、時刻Tc以降であって時刻Tdより前に設定している。ここで、時刻Tcは、図6に示すように、時刻Taで立ち上がった感光ドラム6における現像器9に面する部分の表面電位が、現像バイアスの大きさV1と等しくなる時刻である。また、時刻Tdは、現像器9とこれに面する感光ドラム6の表面電位差が、キャリア飛び発生電位差Vkすなわち現像器9から感光ドラム6に向かって前記キャリア24の飛び移りが発生し得る電位差と等しくなる時刻である。
このように本発明では、前述のように感光ドラム6の回転速度が安定化した後に帯電バイアスの印加を開始することによって感光ドラム6上にスパイクが生じるのを防止し、且つ、現像器9とこれに面する感光ドラム6の表面電位差がキャリア24飛び発生電位差より大きくなる前に現像バイアスの印加を開始することにより、プリントジョブ開始時に現像器9から感光ドラム6に向かってキャリア飛びが発生するのを防止している。加えて、感光ドラム6における現像器9に面する部分の表面電位が印加すべき現像バイアスより大きくなった後に現像バイアスの印加を開始するので、感光ドラム6の表面全体が現像器9によって現像されてしまうこともない。
尚、時刻T2は、現像バイアス用電源22の立ち上がり速度の公差や前記帯電領域Eの幅等を考慮すれば、一般的には、図3に示すように時刻T1に帯電器7の直下位置E3にあった部分が現像器9に到達する時刻(Ta+Tb)/2を中心として±100msec程度の範囲内に設定することが好適であるが、画像形成装置1のシステムに応じて適宜変更することがもちろん可能である。
その後、プリンタコントローラ19は、前記レジストローラ対5の回転を制御することにより搬送路3を搬送される記録紙Pを転写ニップ位置27へと送り込み、これにタイミングを合わせるようにして、図4に示すように、時刻T2より更に遅延した時刻T3に、転写バイアス信号を+ONする、すなわち転写バイアス用電源28に正極性の転写バイアスの印加開始を命じる。図7は、感光ドラム6における現像器9に面する部分の表面電位と転写バイアスとの関係を示すグラフである。本発明では、時刻T3を、時刻T2で現像バイアスの印加を開始した時に現像器9を通過した感光ドラム6の表面部分が転写ローラ10に到達する時刻としている。これにより、時刻T2以降に感光ドラム6上に形成されるトナー像を記録紙Pに転写することが可能となっている。また、前述のように、転写ローラ10には、感光ドラム6の回転開始時刻である時刻T0から負極性の転写バイアスが印加されているが、この負極性の転写バイアスを時刻T3まで継続して印加している。これにより、感光ドラム6が回転を開始してからトナー像の転写処理を実行する直前まで、感光ドラム6上に付着したトナー25が転写ローラ10に移ることを防止している。
本発明は、複写機能のみを備えるコピー専用機や、ファクシミリ通信機能のみを備えるファクシミリ専用機にも適用可能である。
本発明の実施例に係る画像形成装置1の構成を示す概略縦断面図。 本発明の実施例に係る画像形成装置1の回路構成を示す模式図。 帯電器7と現像器9の機能を説明するための説明図。 1枚の記録紙Pについてのプリントジョブ実行時における画像形成装置1の動作制御を示すタイムチャート。 感光ドラム6の回転速度と現像器9に面する部分の表面電位との関係を示すグラフ。 感光ドラム6における現像器9に面する部分の表面電位と現像ローラ20の表面電位との関係を示すグラフ。 感光ドラム6における現像器9に面する部分の表面電位と転写バイアスとの関係を示すグラフ。 従来例に係る画像形成装置70の構成を示す模式図。 1枚の記録紙Pについてのプリントジョブ実行時における画像形成装置70の動作制御を示すタイムチャート。 感光ドラム71における現像器74に面する部分の表面電位と現像ローラ84の表面電位との関係を示すグラフ。
符号の説明
1 画像形成装置
3 搬送路
6 感光ドラム
7 帯電器
8 露光器
9 現像器
10 転写ローラ
23 モータ
24 キャリア
25 トナー
G 2成分現像剤
P 記録紙
Vk キャリア飛び発生電位差

Claims (2)

  1. 表面に感光層が形成されモータによって回転駆動される感光ドラムと、帯電バイアスが印加されて前記感光ドラムの表面を帯電させる帯電器と、前記感光ドラムの回転方向に向かって前記帯電器の下流側に設けられ、前記感光ドラムの表面を部分的に露光して除電することにより静電潜像を形成する露光器と、該露光器の下流側にトナーとキャリアからなる2成分現像剤を収容して設けられ、現像バイアスが印加されることにより前記トナーを前記静電潜像に供給してトナー像化する現像器と、を具備してなる画像形成装置において、
    プリントジョブ開始時に前記モータの回転開始を命じる制御信号が発せられて前記感光ドラムの回転速度が所定速度で一定化した後に帯電バイアスの印加開始を命じる制御信号が発せられ、
    前記帯電器によって帯電された前記感光ドラムの前記現像器に面する部分の表面電位が印加すべき現像バイアス以上の大きさとなる時刻以降であって、前記感光ドラムの前記現像器に面する部分の表面電位と印加すべき現像バイアスとの電位差が、前記現像器から前記感光ドラムに向かって前記キャリアの飛び移りが生じ得るキャリア飛び発生電位差より大きくなる時刻前に、現像バイアスの印加開始を命じる制御信号が発せられることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像器の下流側に、搬送路を搬送される記録紙を前記感光ドラムとニップした状態で転写バイアスが印加されることにより前記トナー像を記録紙に転写する転写ローラが設けられ、
    少なくとも、前記モータの回転開始を命じる制御信号が発せられてから、前記感光ドラムにおける現像バイアスの印加開始時に前記現像器を通過した部分が前記転写ローラに到達するまでの間、前記転写ローラに対して前記トナー像の転写時とは逆極性の転写バイアスが印加されるか又は転写バイアスの印加が停止されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
JP2005209423A 2005-07-20 2005-07-20 画像形成装置 Pending JP2007025412A (ja)

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