JP2010256750A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動モータ65Kによって回転駆動される感光体ドラム11Kの表面を、帯電器12Kによって帯電して、プリントヘッド13Kによって静電潜像を形成し、現像器14Kから供給されるトナーによって現像する。帯電器12Kには帯電電源部60Kによって帯電バイアス電圧が印加される。現像器14Kの現像スリーブ141Kには現像電源部63Kによって現像バイアス電圧が印加される。画像形成ジョブを受け付けると、回転が開始された感光体ドラム11Kの回転数に基づいて、感光体ドラム11Kが所定回転数に達すると予測される時刻を算出した後に、帯電電源部60Kの昇圧を開始して、算出された予測時刻に出力電圧が所定の帯電バイアス電圧が出力されるように制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、感光体の劣化を抑制するとともに、画像形成動作を開始する際に画像形成動作を迅速に開始することができて作業効率を向上させることができる画像形成装置を提供することにある。
好ましくは、前記予測手段は、前記測定時間の間に、所定の時間間隔毎に前記予測時刻の算出を繰り返すことを特徴とする。
好ましくは、前記電源制御手段は、前記昇圧の開始が、前記測定時間が経過した時点であることを特徴とする。
<プリンタの構成>
図1は、プリンタ1の全体の概略構成を示す模式図である。プリンタ1は、周知の電子写真方式によりトナー画像を形成する画像プロセス部10と、給紙カセット31内の記録シートSを画像プロセス部10へ搬送するシート搬送部30とを備えている。シート搬送部30にて搬送される記録シートSは、画像プロセス部10においてトナー画像が転写された後に定着装置40に搬送され、定着装置40においてトナー画像が記録シートSに熱定着される。
画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kは、トナー画像を形成するためのトナーの色のみがそれぞれ異なっていること以外は概略同様の構成になっているために、画像形成ユニット10K以外の画像形成ユニット10Y、10M、10Cの構成の説明は省略する。
図3は、画像プロセス部10におけるK色のトナーによるトナー画像を形成する画像形成ユニット10Kの制御系の主要部の構成を示すブロック図である。画像形成ユニット10Kは、主制御部70に設けられた画像形成制御部50Kによって制御される。画像形成制御部50KはCPU(図示せず)を備えており、ROMに記憶されたプログラムに基づいて、画像形成ユニット10Kにおける感光体ドラム11Kおよび現像スリーブ141Kを回転させる駆動モータ65K、帯電電源部60Kの針状電極電源部61Kおよびシールド電圧生成部62K、現像電源部63K、転写電源部64K、除電電源部68K等を制御する。
なお、他の画像形成ユニット10Y、10M、10Cにも、画像形成制御部50Kと同様の動作を実行する同様の構成の画像形成制御部がそれぞれ設けられている。
このような構成の画像形成制御部50Kによる画像形成動作を開始する際の制御について、図4のタイムチャートおよび図5のフローチャートに基づいて説明する。
画像形成制御部50Kは、感光体ドラム11Kの回転が停止状態であって、帯電電源部62のシールド電圧生成部62K、現像電源部63Kの直流電圧生成部632K、除電電源部68Kのそれぞれが出力停止状態になった待機状態で、受付手段50aにてプリントジョブの指示が受け付けられると、モータ駆動手段50bは、停止状態になった駆動モータ65Kに対して起動を指示する(図5のステップS1参照)。
この場合、画像形成制御部50Kの電源制御手段50eは、制御を開始してから制御時間t2の間にわたって、シールド電圧生成部62Kから−900Vの帯電バイアス電圧が出力されるように、シールド電圧生成部62Kの昇圧を継続して制御するとともに、制御時間t2が経過した時刻に安定回転状態の感光体ドラム11Kの表面部分が帯電器12Kにて帯電されてから、その帯電部分が現像スリーブ141Kの対向位置に達する時間(tr)が経過した時刻(図6において、時間trは省略)に、現像電源部63Kの直流電圧生成部632Kから−700Vの現像バイアス電圧が出力されるように、直流電圧生成部632Kの昇圧を、制御時間t2+時間(tr)にわたって継続する。また、電源制御手段50eは、除電電源部68Kの出力が、制御を開始してから制御時間t2が経過した時刻に24Vの出力電圧になるように制御時間t2にわたって昇圧を継続する。
制御時間t2が経過した以降は、駆動モータ65Kは、画像形成制御部50Kのモータ駆動手段50bによって所定の回転数で回転する安定回転状態に維持され、これにより、感光体ドラム11Kおよび現像スリーブ141Kも、同様に、所定の回転数で回転する安定回転状態に維持される。また、画像形成制御部50Kの電源制御手段50eによって、シールド電圧生成部62Kおよび直流電圧生成部632Kが、それぞれ、−900Vおよび−700Vの安定出力状態に維持されるとともに、除電電源部68Kも24Vの安定出力状態に維持される。
この場合、感光体ドラムおよび現像スリーブは、画像形成の開始が指示されることにより、回転停止状態から、共通の駆動モータによって、同時に、回転駆動が開始される。また、感光体ドラムおよび現像スリーブの回転と同時に、光学除電部材も、所定電圧が印加されたフル発光状態になり、感光体ドラム表面の感光層を露光して除電する。
さらに、本実施形態では、感光体ドラム11Kは、測定時間t1にわたる低速回転状態の間は帯電されないために、感光層が劣化することを抑制することができる。また、感光体ドラム11Kの感光層は、光学除電部材68Kによる露光量が増加することによっても劣化することが知られているが、光学除電部材68Kによるフル発光状態での露光時間も、図10に示す従来の制御方法の場合よりも短縮することができる。これによっても、感光層の劣化を抑制することができ、感光体ドラム11Kを高寿命化することができる。
この場合、画像形成制御部50Kの電源制御手段50eは、制御を開始してから制御時間t4が経過した時刻に、シールド電圧生成部62Kから、待機時における出力電圧である−300Vの帯電バイアス電圧が出力されるように、シールド電圧生成部62Kを制御時間t4にわたって降圧制御するとともに、現像電源部63Kの直流電圧生成部632Kから、待機時における出力電圧である−200Vの現像バイアス電圧が出力されるように、直流電圧生成部632Kを制御時間t4にわたって降圧制御する。また、除電電源部68Kも、制御時間t4が経過した時刻に、待機時における出力電圧である0Vになるように制御時間t4にわたって降圧制御する。
本実施形態では、画像形成動作を終了させる際に、駆動モータ65Kの回転が所定の安定回転状態から回転停止状態になる時間を、駆動モータ65Kの回転に基づいて予測しているために、駆動モータ65K固有の回転特性のばらつき、環境変化による駆動モータ65Kの回転特性の変化等に関係なく、回転停止状態になる時間を高精度で正確に予測することができる。従って、感光体ドラム11Kおよび現像スリーブ141Kのそれぞれが回転停止状態になるまでの時間を、図11に示す制御方法よりも短縮することが可能になる。
また、本発明は、上記の実施形態の構成に限定されるものではない。上記の実施形態では、予め設定された測定時間にわたって、駆動モータ65Kの回転数を監視して、所定回転数に達する予測時間を算出し、測定時間が経過した時点で、帯電電源部60Kおよび現像電源部63Kの制御を開始する構成であったが、例えば、測定時間を設定することなく、駆動モータ65Kの回転数に基づいて所定回転数に達する予測時刻を算出し、予測時刻が算出された時点で、帯電電源部60Kおよび現像電源部63Kが所定の出力状態(例えば最大出力状態)で所定電圧に達するために要する必要時間を予測時間(制御時間)として算出し、予測時間(制御時間)後に前記予測時刻に達するための制御の開始時刻を算出して、その開始時刻において帯電電源部60Kおよび現像電源部63Kの昇圧または降圧を開始するようにしてもよい。この場合、帯電電源部60Kおよび現像電源部63Kを、それぞれ昇圧または降圧の変化が一定になるような所定の出力状態に維持するように制御して、昇圧または降圧が継続して実行される。
10Y、10M、10C、10K 画像形成ユニット
11Y、11M、11C、11K 感光体ドラム
12Y、12M、12C、12K 帯電器
121K 針状電極
122K シールド
123K グリッド電極
13Y、13M、13C、13K プリントヘッド
14Y、14M、14C、14K 現像器
140K 現像マグネットローラ
141K 現像スリーブ
18 中間転写ベルト
30 シート搬送部
40 定着装置
50K 制御部
60K 帯電電源部
61K 針状電極電源部
62K シールド電圧生成部
63K 現像電源部
631K 矩形波交流電圧生成部
632K 直流電圧生成部
65K 駆動モータ
66K 変速機
67K FG信号発生器
Claims (7)
- 回転される感光体の表面を、帯電器によって一様帯電した後、静電潜像を形成し、現像器によって前記静電潜像を現像する画像形成装置であって、
前記感光体を回転駆動する回転駆動装置と、
前記帯電器に印加される帯電バイアス電圧を出力する帯電電源部と、
画像形成ジョブを受け付ける受付手段と、
装置が待機状態にある時に前記画像形成ジョブを受け付けると、前記回転駆動装置を起動して所定回転速度に達するまで加速するモータ駆動手段と、
前記回転駆動装置が起動されてから前記所定回転速度に達するまでの移行期間の初期において、前記感光体の回転速度の変化を監視する監視手段と、
当該監視手段の監視結果に基づいて、前記感光体が所定回転速度に達すると予測される予測時刻を算出する予測手段と、
前記予測時刻が算出された後に、前記帯電電源部の出力電圧の昇圧を開始し、前記予測時刻に出力電圧が所定の帯電バイアス電圧に達するように、前記帯電電源部を制御する電源制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記予測手段は、前記移行期間の初期において予め設定された所定の測定時間が経過するまでの間に、前記予測時刻の算出を終了することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記予測手段は、前記測定時間の間に、所定の時間間隔毎に前記予測時刻の算出を繰り返すことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記電源制御手段は、前記昇圧の開始が、前記測定時間が経過した時点であることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
- 前記現像器は、現像電源部から出力される所定の現像バイアス電圧が印加された現像剤担持体によって搬送される現像剤により前記静電潜像を現像し、
前記電源制御手段は、前記予測手段が前記予測時刻の算出が終了した後に前記現像電源部から出力される現像バイアス電圧の昇圧を開始し、前記予測時刻に出力電圧が所定の帯電バイアス電圧に達するように、前記現像電源部を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記感光体の表面は、前記帯電器による帯電前に、除電電源部から出力される所定電圧が印加された光学除電部材によって除電されるようになっており、
前記電源制御手段は、前記予測手段が前記予測時刻を算出した後に、前記除電電源部から出力される電圧の昇圧を開始し、前記予測時刻に出力電圧が所定の電圧に達するように、前記除電電源部を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記モータ駆動手段は、前記受付手段によって受け付けられた画像形成ジョブが終了することにより前記回転駆動装置の駆動停止を指示し、
前記監視手段は、前記回転駆動装置の停止が指示された後、回転停止するまでの移行期間の初期において、前記感光体の回転速度の変化を監視し、
前記予測手段は、当該監視手段の監視結果に基づいて、前記感光体の回転が停止すると予測される停止予測時刻を算出し、
前記電源制御手段は、前記停止予測時刻が算出された後に、前記帯電電源部から出力される帯電バイアス電圧の降圧を開始し、前記停止予測時刻に出力電圧が所定の待機電圧に達するように前記帯電電源部を制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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