JP2014122944A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014122944A
JP2014122944A JP2012277699A JP2012277699A JP2014122944A JP 2014122944 A JP2014122944 A JP 2014122944A JP 2012277699 A JP2012277699 A JP 2012277699A JP 2012277699 A JP2012277699 A JP 2012277699A JP 2014122944 A JP2014122944 A JP 2014122944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
drive
image
image forming
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012277699A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Hata
洋介 畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012277699A priority Critical patent/JP2014122944A/ja
Priority to US14/095,192 priority patent/US9091985B2/en
Publication of JP2014122944A publication Critical patent/JP2014122944A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control
    • G03G15/5008Driving control for rotary photosensitive medium, e.g. speed control, stop position control
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/01Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for producing multicoloured copies
    • G03G15/0142Structure of complete machines
    • G03G15/0178Structure of complete machines using more than one reusable electrographic recording member, e.g. one for every monocolour image
    • G03G15/0189Structure of complete machines using more than one reusable electrographic recording member, e.g. one for every monocolour image primary transfer to an intermediate transfer belt
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control
    • G03G15/5033Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control by measuring the photoconductor characteristics, e.g. temperature, or the characteristics of an image on the photoconductor
    • G03G15/505Detecting the speed, e.g. for continuous control of recording starting time
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00025Machine control, e.g. regulating different parts of the machine
    • G03G2215/00071Machine control, e.g. regulating different parts of the machine by measuring the photoconductor or its environmental characteristics
    • G03G2215/00075Machine control, e.g. regulating different parts of the machine by measuring the photoconductor or its environmental characteristics the characteristic being its speed
    • G03G2215/0008Machine control, e.g. regulating different parts of the machine by measuring the photoconductor or its environmental characteristics the characteristic being its speed for continuous control of recording starting time
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
    • G03G2215/0151Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies characterised by the technical problem
    • G03G2215/0158Colour registration

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】感光ドラムのような感光体の残留トナーの固着を防止しつつ、感光体の回転位相を容易に、低コストで合わせることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光ドラム101a〜101d、感光ドラム101a〜101dを駆動する駆動モータ102a、102d、駆動モータ102a、102dの動作を制御するモータ制御部204、及びプリンタ制御部201を備える画像形成装置である。プリンタ制御部201は、印刷ジョブ終了後、感光ドラム101a〜101dの回転を基準位置で停止させる。また印刷ジョブ終了から規定時間経過した場合、感光ドラム101a〜101dを微小駆動時間だけ微小駆動し、このときの駆動モータ102a、102dによる駆動量を算出する。次の印刷ジョブの開始時には、駆動モータ102a、102dの各々の起動タイミングを駆動量に応じて調整させて微小駆動によるバラツキを小さくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1および第2の感光体上に形成された画像を記録媒体に転写することによりカラー画像を形成する画像形成装置に関する。
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなどの現像色に対応した複数の画像形成部を、中間転写体の移動方向に沿って配置したタンデム型のフルカラー画像形成装置がある。
タンデム型のフルカラー画像形成装置において、ブラックの画像形成部と中間転写体とを共通の駆動モータで駆動し、他の色の画像形成部を別の駆動モータで駆動する装置が知られている。ブラックの画像形成部を他の色の画像形成部とは異なる駆動モータにより駆動することで、ブラックの画像形成部のみを用いたモノクロの画像形成を行うブラック単色モード時に、他の色の画像形成部を停止させておくことができる。
フルカラー画像形成装置は、画像の高画質化のために、各色の色ずれを少なくする必要がある。そのために、各色の画像形成部を構成する感光ドラムの画像形成時の回転位相を合わせる必要がある。特に、ブラックに対応する感光ドラムは、イエロー、マゼンタ、シアンに対応する感光ドラムとは異なる駆動モータで駆動するために、ブラックに対応する感光ドラムと他の感光ドラムとの回転位相を合わせる必要がある。
複数の感光ドラムの回転位相を合わせる調整には、時間がかかる。従って、画像形成の開始時に回転位相を調整すると、印刷物を出力するまでの時間が長くなる。特許文献1には、複数の感光ドラムの回転位相を検出して、位相調整する技術が開示される。
特開2006−58364号公報
感光ドラムは、画像形成時に用いられるトナー(記録剤)が残留しないように、クリーニングブレードによりトナーが回収される。しかし、画像形成が長時間行われずに感光ドラムが回転駆動しない場合には、感光ドラムとクリーニングブレードの間の残留トナー(残留記録剤)が感光ドラム表面に固着することがある。これを防止するために、画像形成装置では、画像形成を所定時間行わない場合に、すべての感光ドラムを一定時間おきに微少駆動する。
特許文献1のように印刷動作の終了時に各感光ドラムの回転位相を合わせてから停止したとしても、一定時間おきに繰り返される微小駆動によって、次に動作開始する際に、回転位相がずれている可能性がある。このまま起動すると、回転位相がずれているために画質の低下を招く。また、起動時に回転位相を再度合わせる場合には、印刷物を出力するまでの時間が長くなる。回転位相の管理のために、ブラックと他の色の感光ドラムの軸上に、エンコーダなどの回転検出器を設ける案もある。しかし回転検出器を設ける場合、コストアップにつながり現実的ではない。
本発明は、以上のような従来の問題に鑑み、感光体の残留記録剤の固着を防止するために感光体の回転を停止後に駆動させるとともに、、起動時における位相合わせにかかる時間を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決する本発明の画像形成装置は、第1および第2の感光体上に形成された画像を記録媒体に転写することによりカラー画像を形成する画像形成装置であって、第1および第2の感光体と、前記第1および第2の感光体を回転駆動する第1および第2の駆動モータと、前記第1および第2の感光体の回転位相を検出する検出手段と、画像形成終了後に、前記第1および第2の感光体の位相を合わせて前記第1および第2の感光体を停止させる位相合わせ手段と、画像形成終了後に前記位相合わせ手段が前記第1および第2の感光体を停止させた後、前記第1および第2の駆動モータに前記第1および第2の感光体を回転駆動させる制御手段と、前記画像形成終了後に前記位相合わせ手段が前記第1および第2の感光体を停止させた後、前記第1および第2の駆動モータが前記第1および第2の感光体を回転駆動させた駆動量を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された前記第1の感光体の駆動量と、前記第2の感光体の駆動量とに基づき、画像形成するための前記第1および第2の駆動モータの起動を制御する起動制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、感光体の記録剤の固着を防止するために感光体の回転を停止後に駆動させるとともに、起動時における位相合わせにかかる時間を抑制することができる。
本実施形態の画像形成装置の全体構成図。 (a)、(b)は、位相検出センサの説明図。 制御系の構成図。 (a)、(b)は、感光ドラム間の回転の位相差の説明図。 停止時の位相合わせの処理手順を表すフローチャート。 画像形成部の構成の説明図。 微小駆動動作の処理手順のフローチャート。 ブラシレスモータの回転速度と起電力の相関図。 画像形成処理の処理手順を表すフローチャート。 微小駆動シーケンス実行時のモータ制御信号とそのときのモータの回転速度、パルス信号、及びモータ駆動量の関係を表す図。 微小駆動シーケンス及び駆動量の算出処理の処理手順を表すフローチャート。 累積駆動量と起動タイミングの説明図。 印刷シーケンス開始時の起動シーケンス処理を表すフローチャート。 モノクロ印刷モード時の印刷シーケンス終了後の位相合わせ処理を表すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置の全体構成図である。
画像形成装置100は、中間転写ベルト104に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応した画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが配列された、タンデム型のフルカラー画像形成装置である。
画像形成部Paは、露光部126a及び現像スリーブ109aにより、感光体である感光ドラム101aにイエローのトナー像を形成する。画像形成部Pbは、露光部126b及び現像スリーブ109bにより、感光体である感光ドラム101bにマゼンタのトナー像を形成する。画像形成部Pcは、露光部126c及び現像スリーブ109cにより、感光体である感光ドラム101cにシアンのトナー像を形成する。画像形成部Pdは、露光部126d及び現像スリーブ109dにより、感光体である感光ドラム101dにブラックのトナー像を形成する。各感光ドラム101a、101b、101c、101dに形成されたトナー像は、中間転写ベルト104に、順次、重なるように、一次転写される。画像形成部Pa及び画像形成部Pdは、後述する位相検出センサ103a、103dを備える。
中間転写ベルト104は、テンションローラ124、駆動ローラ105、及び対向ローラ106に掛け渡して支持される。中間転写ベルト104は、駆動ローラ105により駆動されて、所定のプロセススピードで矢印R2方向に回転する。二次転写ローラ123は、対向ローラ106に内側面を支持された中間転写ベルト104に当接して二次転写部Tbを構成する。対向ローラ106は接地される。二次転写ローラ123に直流電圧が印加されることで、中間転写ベルト104に一次転写された四色のトナー像が、紙などの記録媒体Pに一括して二次転写される。
ベルトクリーニング部125は、中間転写ベルト104にクリーニングブレードを摺擦し、二次転写部Tb通過後に中間転写ベルト104に残った転写残トナーを回収する。
記録媒体Pは、記録材カセット120に収容されており、分離ローラ121により1枚ずつ引き出されてレジストローラ122へ送られる。レジストローラ122は、記録媒体Pを停止させる。そして、中間転写ベルト104に一次転写されたトナー像にタイミングを合わせて記録媒体Pを二次転写部Tbへ送る。四色のトナー像が二次転写された記録媒体Pは、定着部107で加熱加圧されて表面に画像が定着された後に、画像形成装置100外部へ排出される。
感光ドラム101a、101b、101cは、駆動モータ102aにより駆動される。現像スリーブ109a、109b、109cは、駆動モータ110により駆動される。感光ドラム101d、駆動ローラ105、及び現像スリーブ109dは、駆動モータ102dにより駆動される。このように、複数の感光ドラム101a、101b、101c、101dは、2以上の駆動モータ102a、102dにより駆動される。駆動モータ102a、102d、110には、例えばブラシレスモータが用いられる。以下、駆動モータ102aをカラーモータ102aといい、駆動モータ102dをモノクロモータ102dという。
図2(a)、(b)は、画像形成部Pa(Pd)に設けられる位相検出センサ(フォトインタラプタ)103a(103d)の説明図である。
感光ドラム101a(101d)には、感光ドラム101a(101d)を駆動するためのギア114a(114d)が設けられる。ギア114a(114d)は、カラーモータ102a(モノクロモータ102d)により駆動され、感光ドラム101a(101d)と一体に回転する。ギア114a(114d)には、フラグ113a(113d)が設けられる。位相検出センサ103a(103d)は、例えば光路が遮られることで検知信号を出力するものである。位相検出センサ103a(103d)は、感光ドラム101a(101d)の回転に伴ってフラグ113a(113d)が位相検出センサ103a(103d)の光路を遮ることで、1回転につき1回のフラグ検知信号を出力する。このようなフラグ検知信号により、位相検出センサ103a(103d)は、感光ドラム101a(101d)の回転位相を検出する。
なお、フラグ113a(113d)は、ギア114a(114d)に環状に一定の間隔で複数設けてもよい。この場合、感光ドラム101a(101d)の1回転につき複数回、フラグ検知信号が出力される。この場合、より細かな回転位相の検出が可能となる。また、複数のフラグ113a(113d)のうち1つだけサイズを大きくすることで、基準となる位相を決めることができる。
図3は、画像形成装置100の動作を制御する制御系の構成図である。
プリンタ制御部201は、画像形成装置100内の各部の動作を制御する。電源202は、画像形成装置100内の各部に電力を供給する。表示部206は、画像形成装置100の動作状況を、視覚的にユーザに報知するための画像などを表示する。通信コントローラ207は、プリンタ制御部201と画像形成装置100外部に設けられるホストコンピュータ208との間の通信制御を行う。ホストコンピュータ208は、画像形成装置100に画像形成を行わせる印刷ジョブのデータを転送する装置である。スキャナ200は、複写時に原稿の画像を読み取り、プリンタ制御部201に読み取ったデータを転送する。定着部107は、上述の動作をプリンタ制御部201の制御により行う。
モータ205は、画像形成装置100内の各部の動力源であって、カラーモータ102a、モノクロモータ102d、及び駆動モータ110を含む。センサ203は、画像形成装置100内の各部の状況を検出するセンサであり、位相検出センサ103a、103dを含む。
モータ制御部204は、高速演算処理回路により実現される。高速演算処理回路は、例えばDSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、CPU(Central Processing Unit)である。モータ制御部204は、DCブラシレスモータからのロータ位置信号による相切り替え制御、プリンタ制御部201からの制御信号によるモータ205の始動及び停止などの制御を実行する。また、プリンタ制御部201からの速度信号とセンサ203の出力とを比較して、モータ205の回転速度を制御する。
図4(a)、(b)は、感光ドラム101a、101b、101cと感光ドラム101dとの回転の位相差を説明する図である。図4(a)は位相ずれが大きい状態を表し、図4(b)は位相ずれが小さい状態を表す。
感光ドラム101a、101b、101c、101dは、画像を形成する際に、中間転写ベルト104に接触して回転する。感光ドラム101a、101b、101c、101d及び中間転写ベルト104は、回転の起動時及び停止時に不必要な摩擦が生じないように制御される。そのために、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dは、回転の起動時及び停止時に、モータ制御部204により精密に制御される。よって、1回の回転の起動及び停止では、感光ドラム101a、101b、101cと感光ドラム101dとの間に、大きな回転位相のずれは生じない。しかし、回転の起動と停止とを繰り返すことで位相ずれが累積し、図4(a)に示すように、大きな位相ずれが生じる。
図4(b)のように位相ずれが小さい場合には、感光ドラム101a、101b、101cと感光ドラム101dとの回転むらに起因する色ずれが一定水準以下に抑制される。しかし、図4(a)のように位相ずれが発生する場合には、感光ドラム101a、101b、101cと感光ドラム101dとの回転むらにより、予期しない大きな色ずれが発生する。
また、ブラック単色モードを実行すると、感光ドラム101dのみが起動して感光ドラム101a、101b、101cが停止状態であるため、感光ドラム101a、101b、101cと感光ドラム101dとの位相関係が不明になる。そのために、次の画像形成で極端に大きな色ずれが発生する可能性がある。記録媒体Pにジャムが発生して緊急停止を行った場合も、感光ドラム101a、101b、101cと感光ドラム101dの位相関係が不明な状態で停止してしまい、次の画像形成で極端に大きな色ずれが発生する可能性がある。そのために、各感光ドラム101a、101b、101c、101dの位相を合わせることが、色ずれのない高画質な画像形成に効果がある。
[位相合わせ]
本実施形態では、感光ドラム101a、101b、101c、101dの停止時に位相合わせを行う。図5は、位相合わせを行う処理手順を表すフローチャートである。
プリンタ制御部201は、ホストコンピュータ208からの印刷ジョブのデータ受信を契機に、モータ制御部204によりモータ205を制御して、感光ドラム101a、101b、101c、101d及び中間転写ベルト104を起動する。プリンタ制御部201は、感光ドラム101a、101b、101c、101dを目標回転速度で安定して回転させるために、感光ドラム101a、101b、101c、101d及び中間転写ベルト104を前回転動作させる(S11)。前回転動作時に位相合わせを行う場合、起動から画像形成までに位相合わせのための速度制御が必要となり、印刷物が出力するまでの時間が長くなる。そのために、本実施形態では、前回転動作時に位相合わせは行わず、停止時に位相合わせを行う。
前回転動作後にプリンタ制御部201は、印刷ジョブに応じて画像形成を行う(S12)。プリンタ制御部201は、画像形成が終了すると、画像濃度調整などの後処理を行う後回転動作を開始する(S13:Y、S14)。この後処理後にプリンタ制御部201は、位相検出センサ103a、103dの検出結果に基づいて、感光ドラム101aと感光ドラム101dとの位相差を検出する(S15)。プリンタ制御部201は、検出した位相差に応じて、感光ドラム101aの位相と感光ドラム101dの位相を合わせるために必要な位相差制御時間を計算する(S16)。
停止時の位相合わせでは、停止位置を毎回同じ位置にしてしまうと、停止処理において感光ドラム101a、101b、101c、101dが中間転写ベルト104に当接する位置が毎回同じになる。よって、停止処理の摩擦により、その部分の劣化が他の部分に比べて進む。そのためにプリンタ制御部201は、前回の停止位置と感光ドラム101a、101b、101c、101dの停止位置が重ならないように、今回の位相合わせの位置を決める。そして、計算された位相差制御時間と位相合わせ位置に基づき、各感光ドラムを駆動するモータの停止タイミングを決定する。本実施形態ではモノクロモータ102dとカラーモータ102aそれぞれの停止タイミングを決定する(S17)。
プリンタ制御部201は、感光ドラム101a、101b、101c、101dが中間転写ベルト104に接触している位置を把握するために、位相検出センサ103a及び位相検出センサ103dの検知信号を取得してからの時間をそれぞれカウントする。そして、プリンタ制御部201は、位相検出センサ103aの検知信号を取得してからのカウント値が、S17において決定されたカラーモータ102aの停止タイミングに一致したときに、カラーモータ102aを停止する。位相検出センサ103dの検知信号を取得してからのカウント値が、S17において決定されたモノクロモータ102dの停止タイミングに一致したときに、モノクロモータ102dを停止する(S18:Y、S19)。以上により、感光ドラム101a、101b、101c、101dの停止時の位相合わせが完了する。
以上の処理により、停止時において、感光ドラム101a、101b、101c、101dの位相を合わせることできる。
[微小駆動]
図6は、イエローの画像形成部Paの構成の説明図である。他の画像形成部Pb、Pc、Pdも同様の構成であり、同様に動作する。ここでは画像形成部Paについて説明し、他の画像形成部Pb、Pc、Pdについての説明は省略する。
画像形成部Paは、感光ドラム101aの周囲に、帯電ローラ127a、露光部126a、現像部130a、一次転写ローラ128a、クリーニング部129aを備える。感光ドラム101aは、アルミニウムシリンダの外周面に帯電極性が負極性の感光層が形成され、所定のプロセススピードで矢印R1方向に回転する。
帯電ローラ127aは、感光ドラム101aに当接して従動回転する。帯電ローラ127aは、直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧が印加されることで、感光ドラム101aの表面を一様な負極性の暗部電位VDに帯電する。露光部126aは、イエローに対応する画像データに基づいてレーザを発光させる。レーザから発行されたビームは回転するポリゴン(不図示)によって偏向され、感光ドラム101aを走査する。感光ドラム101aの表面には静電潜像が形成される。現像部130aは、感光ドラム101a上の静電潜像をイエロートナーを用いて現像し、イエロートナー像を生成する。
一次転写ローラ128aは、感光ドラム101aとの間で一次転写部Taを形成する。一次転写ローラ128aは、感光ドラム101aとの間に中間転写ベルト104を挟み、中間転写ベルト104を押圧する。一次転写ローラ128aへ正極性の直流電圧が印加されることにより、感光ドラム101aに形成されたトナー像が、一次転写部Taを通過する中間転写ベルト104に一次転写される。クリーニング部129aは、感光ドラム101aにクリーニングブレードを摺擦させて、中間転写ベルト104へ転写されずに感光ドラム101aに残留した転写残トナーを回収する。
感光ドラム101aが、長時間、回転駆動しない場合、感光ドラム101aとクリーニングブレードの間の残留トナー(残留記録剤)が感光ドラム101a表面に固着することがある。トナーが固着した状態で中間転写ベルト104を押圧すると、スジ状の異常画像が形成されて不良画像となる。所定の回転数以上、感光ドラム101aが回転駆動することにより、この固着したトナーはクリーニングブレードにより取り除かれる。固着したトナーを取り除くために、感光ドラム101aを所定数回転させる必要があるので、画像形成動作に入るまでの待機時間が増加して生産性が低下する。
そのために、画像形成装置100の停止時に、感光ドラム101aを一定時間おきに微小駆動させることで、トナーが感光ドラム101aの表面に固着することを防止する。他の感光ドラム101b、101c、101dについても同様である。
図7は、感光ドラム101aの微小駆動動作の処理手順のフローチャートである。感光ドラム101aを例に説明するが、感光ドラム101b、101c、101dについても同様の処理で微小駆動が行われる。
プリンタ制御部201は、感光ドラム101aの微小駆動動作制御を、印刷ジョブの終了後に開始する(S101:Y)。プリンタ制御部201は、印刷ジョブ終了後の時間をカウントし、所定時間(規定時間)と比較する(S102)。プリンタ制御部201は、カウント時間が規定時間経過した場合に(S102:Y)、これを起点として感光ドラム101aの微小駆動を開始させるとともに、カウント時間をリセットする(S103)。微小駆動を所定時間行った後に、プリンタ制御部201は、感光ドラム101aの微小駆動を終了させる(S104)。微小駆動の終了後、プリンタ制御部201は印刷ジョブの有無を確認し、印刷ジョブがある場合には感光ドラム101aの微小駆動動作制御を終了させ(S105:Y)、印刷ジョブを実行する。一方、印刷ジョブが無い場合には、S102に移行する(S105:N)。
感光ドラム101aとクリーニングブレードとは当接して摺擦する。そのために、感光ドラム101aとクリーニングブレードが摺擦する時間はパーツ寿命に影響する。つまり感光ドラム101aの回転量を出来るだけ少なくする方が、パーツ寿命を延ばし、画像形成装置100のランニングコストの低減に繋がる。そのために、微小駆動による回転量も出来るだけ少なく抑えることが望ましい。
本実施形態では、画像形成終了後に、規定時間間隔で微小駆動を繰り返すため、画像形成後の停止時に各感光ドラム101a、101b、101c、101dの位相合わせを行っても、感光ドラムの回転位相にずれが生じる。このまま起動した場合、起動時に回転位相を合わせる必要があり、印刷物が出力されるまでの時間が長くなる。
ブラシレスモータは、その回転速度に応じてパルス信号(FG信号)を出力する。そのパルス信号をカウントすることで、新たに回転検出器を用いることなく、モータの駆動量を検知することが可能である。つまり、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dの駆動量を、ブラシレスモータのパルス信号(FG信号)のカウント値により検知することができる。カラーモータ102a及びモノクロモータ102dの駆動量を検知することにより、感光ドラム101a、101b、101c、101dの位相を検出することができる。
上述のように感光ドラム101a、101b、101c、101dの摺擦を少なくするためには、モータを低速で回転させてパルス信号をカウントすることが望ましい。しかし図8に示すように、ブラシレスモータのパルス信号は、規定回転速度、例えば600[rpm]以上の回転速度にならなければ出力されない。そのため低速で微小駆動をしながら、パルス信号でその駆動量を検知することは難しい。
[画像形成処理]
図9に、本実施形態における画像形成装置100のプリンタ制御部201による画像形成処理の処理手順を表すフローチャートである。
プリンタ制御部201は、画像形成装置100の電源202がオンされると図9に示す処理を開始する。まず、起動シーケンスを実行する(S202)。起動シーケンスでは、定着部107を所望の温度に立ち上げるなどの印刷動作を行うのに必要な各部の調整を行う。起動シーケンス終了後、画像形成装置100はプリントやコピーなどの印刷ジョブを受け付けるスタンバイ状態に移行する。画像形成装置100は、スタンバイ状態で印刷ジョブの有無を判定する(S203)。プリンタ制御部201は、印刷ジョブがあれば、印刷ジョブに基づく印刷シーケンスを実行する(S203:Y、S205)。S205における印刷シーケンスは図5におけるS11〜S13の処理に対応する。印刷シーケンス終了後は、停止時の位相合わせ処理を実行する(S206)。停止時の位相合わせシーケンスは、図5におけるS14〜S19の処理に対応する。位相合わせ後、電源202がオフされなければ、再びスタンバイ状態に戻る(S207:N、S203)。電源202がオフされれば、終了シーケンスを行って処理を終了する(S207:Y、S208)。
スタンバイ状態においてプリンタ制御部201は、前回の動作から規定時間が経過したかを判定する(S204)。前回の動作とは、印刷ジョブの実行や微小駆動シーケンスである。規定時間は、使用する感光ドラム、トナー、画像形成装置の構成、環境などにより異なり、任意に設定される。ここでは例として、20分とする。
印刷ジョブが無く、規定時間が経過した場合に、プリンタ制御部201は、微小駆動シーケンスを実行する(S204:Y、S209)。微小駆動シーケンスの実行後にプリンタ制御部201は、駆動量算出処理を行う(S210)。微小駆動シーケンス及び駆動量算出処理の詳細については後述する。駆動量算出処理後に、電源202がオフされなければ、再びスタンバイ状態に戻る(S207:N、S203)。電源202がオフされれば、終了シーケンスを行って処理を終了する(S207:Y、S208)。
このように印刷ジョブが無い場合、画像形成装置100は微小駆動シーケンスを規定時間間隔で繰り返す。
図10により、微小駆動シーケンス(S209)及び駆動量算出処理(S210)について説明する。図10は、微小駆動シーケンス実行時のモータ制御信号とそのときのモータの回転速度、パルス信号(FG信号)、及びモータ駆動量の関係を表す図である。微小駆動シーケンスでは、モノクロモータ102d及びカラーモータ102aをそれぞれ一定の微小駆動時間Tonだけ駆動する。印刷動作時のモノクロモータ102d及びカラーモータ102aの目標回転速度は、2400[rpm]程度であるが、微小駆動シーケンスの目標回転速度はそれよりも低速の600[rpm]である。
一般的にブラシレスモータの回転速度の検出には、モータの回転時に発生する起電力を利用したFG方式の検出部が用いられる。FG方式の検出部は、モータのロータ円周内に着磁マグネットが設けられ、ロータが取り付けられた基板上に着磁マグネットの着磁面に対向するように所定の導電性パターンが設けられて構成される。ロータの回転に伴い着磁マグネットも回転するため、基板上の導電性パターンには電磁誘導による起電力が発生する。この起電力に応じたパルス信号(FG信号)からモータの回転速度を検知することが可能である。パルス信号は、回転時の起電力に応じて出力されるため、起電力がある値より低い場合、すなわち回転数が低い場合に出力されない。従ってパルス信号は、モータが所定の回転速度以上で駆動しなければ検出できない。モータを目標回転速度まで加速、停止するためには時間がかかる。
微小駆動シーケンスでは、上述の通り、微小駆動による駆動量をできるだけ小さく抑えながら、パルス信号の検知が可能であることが望ましい。そのために、目標回転速度は、パルス信号を安定して検出可能であり、かつ停止までの時間を短縮できるようになるべく遅い方がよい。そのために本実施形態では、このような条件を満たす目標回転速度を600[rpm]とする。しかし目標回転速度はこれに限ったものではなく、使用するモータのパルス信号が出力可能な範囲に応じて設定すればよい。モータ制御信号がオンになってモータが起動すると、目標回転速度まで加速し、パルス信号の出力を開始する。
モータの起動から目標回転速度に達するまでの加速時間をTacc、加速後に目標回転速度で駆動する等速時間をTconstとすると、微小駆動シーケンスの全体時間である微小駆動時間Tonが一定であるため、Tconst=Ton-Taccとなる。微小駆動時間Tonの経過後、各モータは停止する。モータはショートブレーキなどによりブレーキ停止されるため、モータ制御信号がオフになったあとの負荷イナーシャによる駆動量は無視できる。また通常の回転速度2400[rpm]よりも目標回転速度が遅いために、感光ドラム101a〜101dなどへの負荷イナーシャの影響は小さい。微小駆動シーケンスにおける駆動量Dは、加速時間Taccにおける駆動量Daccと等速時間Tconstにおける駆動量Dconstの和で表される。
加速時間Taccは、モータの起動から回転速度が600[rpm]に対応する周波数に達するまでの時間である。加速時間Taccは、モータ制御信号Tonを出力してからパルス信号を検知するまでの時間を計測することにより求めることができる。通常、パルス信号の出力が始まる回転数は、モータの個体差等により一定ではない。そこで本実施形態では、パルス信号の出力が保証される回転速度の中で最も低いものを目標速度として設定する。実際には、600[rpm]より低い500[rpm]などからパルス信号の出力が始まるが、加速時間Taccとしては回転速度が600[rpm]に達するまでの時間である。
600[rpm]に対応する周波数としているのは、一般にモータの回転数とパルス信号の出力が開始される周波数との間に、(パルス信号の周波数)=(モータの回転数)×A(Aは例えば45/60)といった関係があるためである。
起動から目標回転速度までの加速が図10のように線形であるという仮定から、加速時間Taccにおける駆動量Daccは、底辺が加速時間Tacc、高さが目標回転速度600[rpm]の三角形の面積により求められる。つまり、駆動量Dacc=Tacc×600(目標回転速度)×0.5となる。等速時間Tconstは、Tconst=Ton−Taccにより算出される。等速時間Tconstにおける駆動量Dconstは、長方形の面積、つまりDconst=Tconst×600(目標回転速度)により算出される。
微小駆動シーケンスにおける駆動量Dは、D=Dacc+Dconstとなる。1回の微小駆動シーケンスによる駆動量Dはこのような式を用いて算出することができる。N回(Nは自然数)連続して微小駆動シーケンスを実行した場合の累積駆動量DN=D1+D2+…+Dn-1+Dnとなる。
ここでは1つのモータに対しての累積駆動量DNの算出処理について説明したが、実際にはこの処理をモノクロモータ102d及びカラーモータ102aの各々で行う。また累積駆動量DNは微小駆動シーケンスが行われるたびに累積されていくが、印刷シーケンスを行った場合は、印刷ジョブ後の位相合わせが行われるため、累積駆動量DNはリセットされる。
図11は、微小駆動シーケンス(S209)及び駆動量の算出処理(S210)の処理手順を表すフローチャートである。
プリンタ制御部201は、微小駆動シーケンスにおいて、まず、モータ制御部204にオン状態を表すモータ制御信号を入力する。モータ制御部204は、このモータ制御信号を用いてカラーモータ102a及びモノクロモータ102dを起動する(S221)。プリンタ制御部201は、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dの回転速度が目標回転速度に到達したかを監視する(S222)。つまり、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dのパルス信号(FG信号)を検出できたか否かを検知する。
目標回転速度に到達後にプリンタ制御部201は、モータ制御信号がオンになってからカラーモータ102a及びモノクロモータ102dが目標回転速度に到達するまでの時間(加速時間Tacc)を取得する(S222:Y、S223)。つまりプリンタ制御部201は、モータ制御信号がオン状態になってからパルス信号を検出するまでの時間を計測する。
カラーモータ102a及びモノクロモータ102dは、目標回転速度到達後に、目標回転速度で等速駆動する。プリンタ制御部201は、モータ制御信号がオン状態になってからの時間が微小駆動時間Tonに達すると、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dをブレーキ停止する(S224:Y、S225)。ここまでが、微小駆動シーケンスである。
プリンタ制御部201は、微小駆動シーケンス後に、微小駆動シーケンスによる駆動量を算出する。そのためにプリンタ制御部201は、前回の画像形成装置100の動作が印刷シーケンスであったか否かを判断する(S226)。前回の動作が印刷シーケンスの場合には、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dの位相合わせが行われているので、累積駆動量DNをゼロにリセットする(S226:Y、S227)。前回の動作が印刷シーケンスではない場合、前回も微小駆動シーケンスが実行されたことになり、累積駆動量DNのリセットは行わない(S226:N)。
プリンタ制御部201は、以下の式を用いて加速時の駆動量Dacc及び等速時の駆動量Dconstを算出する(S228、S229)。
Dacc=Tacc×600(目標回転速度)×0.5
Dconst=Tconst×600(目標回転速度)
プリンタ制御部201は、加速時の駆動量Dacc及び等速時の駆動量Dconstから微小駆動シーケンスにおける駆動量Dを算出する(S230)。
D=Dacc+Dconst
プリンタ制御部201は、算出した今回の微小駆動シーケンスによる駆動量Dを累積駆動量DNに加算して、累積駆動量DNを更新する(S231)。
累積駆動量DNの算出は、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dの各々について独立に行われる。ここまでが、駆動量算出処理となる。
累積駆動量を用いた印刷シーケンス開始時の起動タイミング制御処理について説明する。図12は、モノクロモータ102d及びカラーモータ102aの累積駆動量の関係と、起動タイミング制御を説明する図である。
微小駆動シーケンスをN回連続で実行した後のモノクロモータ102d及びカラーモータ102aの各々の累積駆動量を累積駆動量DN.bk、累積駆動量DN.clとする。微小駆動シーケンスにおけるモノクロモータ102d及びカラーモータ102aの駆動時間は等しいため、理想的には2つの累積駆動量DN.bk、DN.clが等しくなる。つまり、理想としてはDN.bk=DN.clとなる。しかし実際には、モノクロモータ102dとカラーモータ102aとは、個体差や負荷条件の相違などの駆動条件の違いが存在するため、微小駆動シーケンスの回数が多くなるほど、累積駆動量DN.bk、DN.clの差が大きくなる。このような累積駆動量DN.bk、DN.clの差は、モノクロモータ102dとカラーモータ102aの位相差として表れる。そのために、累積駆動量DN.bk、DN.clの差分に応じて、モノクロモータ102dとカラーモータ102aとの起動タイミングを決める必要がある。
累積駆動量DN.bk、DN.clに差がない場合(DN.bk=DN.cl)、停止状態でモノクロモータ102dとカラーモータ102aの位相差がゼロである。よって、モノクロモータ102dとカラーモータ102aとを同時に起動する。
累積駆動量DN.bkが累積駆動量DN.clよりも大きい場合(DN.bk>DN.cl)、モノクロモータ102dはカラーモータ102aよりも位相が先に進んでいることになる。そのために、モノクロモータ102dの起動をカラーモータ102aの起動よりも遅延時間Td.bk分遅延する。遅延時間Td.bkは、累積駆動量の差分ΔD=DN.bk−DN.clに基づいて算出される。差分ΔDが大きいほど、遅延時間Td.bkも大きくなる。
累積駆動量DN.bkが累積駆動量DN.clよりも小さい場合(DN.bk<DN.cl)、カラーモータ102aはモノクロモータ102dよりも位相が先に進んでいることになる。そのために、カラーモータ102aの起動をモノクロモータ102dの起動よりも遅延時間Td.cl分遅延する。遅延時間Td.clは、累積駆動量の差分ΔD=Dn.cl−Dn.bkに基づいて算出される。差分ΔDが大きいほど、遅延時間Td.clも大きくなる。
このように遅延時間Td.bk、Td、blの分だけモノクロモータ102d又はカラーモータ102aの起動をずらすことにより、モノクロモータ102dとカラーモータ102aの位相を合わせることができる。
図13は、印刷シーケンス(図5のS11、図9のS205)開始時の起動シーケンス処理を表すフローチャートである。
プリンタ制御部201は、前回の画像形成装置100の動作が印刷シーケンスか否かを判断する(S241)。印刷シーケンスである場合、印刷シーケンス後の位相合わせによりカラーモータ102aとモノクロモータ102dの位相が合った状態である。そのためにプリンタ制御部201は、起動タイミングを調整する必要がなく、遅延時間Td.bk、Td、blをそれぞれゼロにする(S241:Y、S247)。
前回の動作が微小駆動シーケンスである場合、プリンタ制御部201は、累積駆動量DN.bk、DN.clの差分ΔDを算出する(S241:N、S242)。プリンタ制御部201は、累積駆動量DN.bk、DN.clの大小関係に基づき、差分ΔDから遅延時間Td.bk又は遅延時間Td.clを算出する(S243)。このように、前回の動作が微小駆動シーケンスである場合には、遅延時間Td.bk又は遅延時間Td.clを算出する。
プリンタ制御部201は、遅延時間Td.bk又は遅延時間Td.clに応じて、モノクロモータ102d又はカラーモータ102aの起動タイミングを調整して、モノクロモータ102d及びカラーモータ102aを起動する(S244)。プリンタ制御部201は、モノクロモータ102d及びカラーモータ102aの起動後に画像形成を行い、画像形成の終了により印刷ジョブを終了する(S245、S246:Y)。
本実施形態では、モノクロモータ102d又はカラーモータ102aの起動タイミングを、累積駆動量DN.bk、DN.clの差分ΔDに基づき、位相が合うように調整する。駆動モータが更に多数の場合には、各駆動モータの累積駆動量のバラツキに応じて、バラツキが小さくなるように、各駆動モータの起動タイミングを調整することになる。
以上はモノクロモータ102dとカラーモータ102aの同時動作、つまりカラー印刷モード時の動作である。モノクロ印刷モードでは、モノクロモータ102dのみが駆動し、カラーモータ102aは駆動しない。
モノクロ印刷モードの場合、モノクロモータ102dは印刷シーケンスで起動するが、カラーモータ102aは、そのまま一定の時間間隔で微小駆動を継続する。そのため図13のS241〜S244の印刷シーケンス開始時の起動タイミング制御は不要であり、位相合わせを行うことなくモノクロモータ102dが起動される。モノクロ印刷モードでの印刷シーケンス終了後に、位相合わせを実行する。
カラー印刷モードであれば、印刷シーケンス終了後に、モノクロモータ102dもカラーモータ102aも駆動しているため、それぞれの位相検出センサ103a、103dの検出結果に基づいて位相合わせ(図5のS14〜S19の処理)が実行される。
モノクロ印刷モードにおける印刷シーケンス終了後の位相合わせでは、カラーモータ102aが停止しており、印刷シーケンスの時間によっては、複数回の微小駆動を継続している。そこでカラーモータ102aの累積駆動量DN.clおよび前回のカラー印刷モードの印刷シーケンス終了後に決定された位相合わせ位置(図5のS17)とに基づいて、モノクロモータ102dの停止位置を決定し停止させる。これにより、モノクロモータ102dとカラーモータ102aとの位相を合わせることができる。
図14は、モノクロ印刷モード時の印刷シーケンス終了後の位相合わせ処理(図5のS14〜S19、図9のS206)を表すフローチャートである。この場合、モノクロモータ102dが印刷ジョブ時の動作を行い、カラーモータ102aが微小駆動を行う。駆動モータが3以上の場合には、一部の駆動モータが印刷ジョブ、残部の駆動モータが微小駆動を行う。
プリンタ制御部201は、モノクロ印刷モードによる印刷シーケンス終了後に、モノクロモータ102dの回転速度を変更する(S261)。停止時の負荷イナーシャの影響が小さくなるように、低速にするのが望ましいが、駆動量をパルス数で管理するために、パルス(FG)信号が出力される程度の回転速度にする必要がある。そのために、この実施形態では、モノクロモータ102dの回転速度を微小駆動シーケンス時の目標回転速度に変更する。
次いで、プリンタ制御部201は、カラーモータ102aの累積駆動量DN.cl及び前回のカラー印刷モードの印刷シーケンス終了後に決定された位相合わせ位置(図5のS17)とに基づいて、モノクロモータ102dの停止位置を決定する。つまり、モノクロモータ102dの停止位置がカラーモータ102aの位相に合わせるための、パルス(FG)信号のパルス数である目標パルス数P算出する(S262)。
プリンタ制御部201は、位相検出センサ103dを監視し、位相検出センサ103dが基準位置を検出してから、目標パルス数Pだけモノクロモータ102dを駆動する(S263:Y、S264)。目標パルス数Pだけ駆動後に、プリンタ制御部201は、モノクロモータ102dをブレーキ停止する(S264:Y、S265)。
以上の処理により、モノクロモータ102dとカラーモータ102aとは、位相が合った状態で停止する。
なお、目標パルス数Pに替えて、累積駆動量とモノクロモータ102dの回転速度に基づいて、位相検出センサ103dによる検出時間を目標時間とし、目標時間経過後にモノクロモータを停止させるとしてもよい。
以上の実施形態では、微小駆動シーケンス実行時のモノクロモータ102dとカラーモータ102aとの微小駆動時間Tonを一定とした。しかし一定時間であっても、モノクロモータ102dとカラーモータ102aとで駆動量が異なることがある。例えばモノクロモータ102dとカラーモータ102aとして同一品を選定しても、それぞれが担う負荷が等しくなる可能性は低い。また仮に負荷が等しい場合であっても、特性バラツキが存在するために、駆動量が等しくなる可能性が低い。モノクロモータ102dとカラーモータ102aで別の部品を選定した場合は尚更である。
このようにモノクロモータ102dとカラーモータ102aとを同じ時間だけ微小駆動しても駆動量が異なるために、複数回の微小駆動シーケンスを実行することで、駆動量の傾向が判明する。例えば、複数回の微小駆動による駆動量がモノクロモータ102dの方が大きい場合、微小駆動時間Tonの場合にもモノクロモータ102dの駆動量がカラーモータ102aの駆動量よりも大きいことがわかる。
このような傾向に合わせて、微小駆動時間Tonをモノクロモータ102dとカラーモータ102aとで異ならせてもよい。例えば、モノクロモータ102dの方が駆動量が大きい場合、モノクロモータ102dの微小駆動時間Tonをカラーモータ102aの微小駆動時間Tonよりも短くする。これにより、微小駆動シーケンスを複数回実行したときのモノクロモータ102dとカラーモータ102aとの駆動量の差分を低減させることができる。また、印刷シーケンス開始時の遅延時間を低減させ、印刷物が出力されるまでの待ち時間を低減することができる。
微小駆動時間Tonの調整量は、例えば画像形成装置100の工場出荷時の検査などで各モータの特性を取得して、それに合わせて決定することができる。また微小駆動時間Tonは、動的に決められてもよい。例えば、印刷シーケンス開始時に累積駆動量DN.bk、DN.clの差分に基づいて、次回以降の微小駆動時間Tonを決めてもよい。
以上のように、新たなセンサなどを設けることなく、モノクロモータ102dとカラーモータ102aとの停止時の位相合わせ及び微小駆動を実現することができる。そのために画像形成装置100のコストアップを抑制しつつ、形成する画像の高画質化を実現可能である。また、印刷物が出力されるまでの時間の増加を最小限にすることができ、ユーザの業務効率の低下を抑えることができる。
100…画像形成装置、101a,101b,101c,101d…感光ドラム、102a,102d,110…駆動モータ、103a,103d…位相検出センサ、104…中間転写ベルト、105…駆動ローラ、106…対向ローラ、107…定着部。113a,113d…フラグ、114a,114d…ギア、126a,126b,126c,126d…露光部、200…スキャナ、201…プリンタ制御部、202…電源、203…センサ、204…モータ制御部、205…モータ、206…表示部、207…通信コントローラ、208…ホストコンピュータ。

Claims (4)

  1. 第1および第2の感光体上に形成された画像を記録媒体に転写することによりカラー画像を形成する画像形成装置であって、
    第1および第2の感光体と、
    前記第1および第2の感光体を回転駆動する第1および第2の駆動モータと、
    前記第1および第2の感光体の回転位相を検出する検出手段と、
    画像形成終了後に、前記第1および第2の感光体の位相を合わせて前記第1および第2の感光体を停止させる位相合わせ手段と、
    画像形成終了後に前記位相合わせ手段が前記第1および第2の感光体を停止させた後、前記第1および第2の駆動モータに前記第1および第2の感光体を回転駆動させる制御手段と、
    前記画像形成終了後に前記位相合わせ手段が前記第1および第2の感光体を停止させた後、前記第1および第2の駆動モータが前記第1および第2の感光体を回転駆動させた駆動量を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記第1の感光体の駆動量と、前記第2の感光体の駆動量とに基づき、画像形成するための前記第1および第2の駆動モータの起動を制御する起動制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記算出手段は、画像形成終了後に前記位相合わせ手段が前記第1および第2の感光体を停止させた後に駆動された前記第1の感光体の駆動量の累積値と、前記第2の感光体の駆動量の累積値とを算出し、
    前記起動制御手段は、前記第1の感光体の駆動量の累積値と前記第2の感光体の駆動量の累積値との差に基づき、画像形成するための前記第1および第2の駆動モータの起動を制御すること特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記算出手段は、前記駆動量を、前記駆動モータが起動から規定の回転速度になるまでの時間、前記規定の回転速度による駆動時間、及び前記規定の回転速度に基づいて算出することを特徴とする、
    請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の駆動モータを使用せずに、前記第2の駆動モータを用いて画像を形成する場合、該第2の駆動モータを用いて画像を形成した後に、前記位相合わせ手段は、前記算出手段が算出した前記第1の駆動モータの駆動量に基づき、前記第2の感光体を停止させることを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2012277699A 2012-12-20 2012-12-20 画像形成装置 Pending JP2014122944A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012277699A JP2014122944A (ja) 2012-12-20 2012-12-20 画像形成装置
US14/095,192 US9091985B2 (en) 2012-12-20 2013-12-03 Image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012277699A JP2014122944A (ja) 2012-12-20 2012-12-20 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014122944A true JP2014122944A (ja) 2014-07-03

Family

ID=50974810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012277699A Pending JP2014122944A (ja) 2012-12-20 2012-12-20 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9091985B2 (ja)
JP (1) JP2014122944A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019061004A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 キヤノン株式会社 画像形成装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113156783A (zh) * 2021-04-13 2021-07-23 中山市三藏电子科技有限公司 直接检测和控制感光鼓转速的激光打印机和方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006058364A (ja) 2004-08-17 2006-03-02 Canon Inc 画像形成装置
JP5346775B2 (ja) * 2009-10-30 2013-11-20 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019061004A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9091985B2 (en) 2015-07-28
US20140178085A1 (en) 2014-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9599923B2 (en) Image forming apparatus with control of developing bias and charging bias
JP2011133870A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP5890645B2 (ja) 画像形成装置
JP2014122944A (ja) 画像形成装置
US11733631B2 (en) Image forming apparatus
JP5380126B2 (ja) トナー付着量検出方法及びカラー画像形成装置
JP7302366B2 (ja) 画像形成装置
JP6335664B2 (ja) 画像形成装置
JP5423130B2 (ja) 画像形成装置
JP5665311B2 (ja) 画像形成装置
JP5081769B2 (ja) 画像形成装置
JP2014122945A (ja) 画像形成装置
JP2014122943A (ja) 画像形成装置
US12044984B2 (en) Image forming apparatus with charge and development bias controlling features
US11934131B2 (en) Image forming apparatus with a laser power correcting feature
US20230125186A1 (en) Image forming apparatus
CN112099322B (zh) 图像形成装置
JP5884679B2 (ja) 画像形成装置
JP2002162795A (ja) 画像形成装置
US20220057740A1 (en) Image forming apparatus and recording medium
JP2011154082A (ja) 画像形成装置
JP2006091324A (ja) 画像形成装置
JP6319183B2 (ja) 画像形成装置
JP2010204484A (ja) 画像形成装置
JP2011007982A (ja) 画像形成装置