JP2007025067A - 定着液の付与方法、および付与装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】微粒子生成の段階では定着液を低粘度にしておき、記録媒体に到達する迄の間に増粘剤の微粒子と混合させるなどして定着液の粘度を高める。
【選択図】 図4
Description
本技術は高粘度の液体を対象物にダメージを与えないように付与する技術に関する。
このような記録装置には種々の方式があるが、そのうち、電子写真方式の画像形成装置が、普通紙に高精細な画像を高速で記録することができる点から広くオフィスで使用されている。この電子写真方式の画像形成装置では、記録基体上のトナーを加熱して溶解し、これを加圧することでトナーを記録基体上に定着させる熱定着方式が定着速度、定着画像品質等の点から広く普及している。しかしながら、このような電子写真方式の画像形成装置における消費電力の約半分以上は熱定着方式のトナー加熱のために消費されており、近年の環境問題クローズアップの観点から低消費電力(省エネ)の定着装置が望まれている。
全く加熱せずにトナーを定着させる方法として、トナー樹脂を溶解する溶剤を未定着トナーに付与する所謂溶剤定着が知られている(例えば、特許文献1参照。)。これは、トナーを溶解しシリコーンオイルと相溶性を示す溶剤をシリコーンオイルに混合する技術である。トナーを軟化するために開示されている溶剤が、ベンゼン等の芳香族系溶剤やメチルエチルケトン等のケトン系溶剤であり、揮発性を有し、且つ、臭いがきつく、VOC問題の観点からもオフィス環境にはそぐわない。
これに類似した粒子の付与技術としてインクジェットによる画像形成がある。粒子状のインク滴を記録媒体上に噴射し付着させることによって入力信号に応じた画像を記録するものである。記録媒体上でのインクの乾燥時間の短縮と滲みを防止する技術が提案されている。
また、他の方法として、ノズルから噴射されるインク滴の飛翔途中において該インクと、インク滴中の染料を不溶化する溶媒噴霧とを接触させて染料を凝集させて濃度を高めることで滲みを少なくしたものである(例えば、特許文献3参照。)。しかし、この方法ではインクの粘度は向上せず定着させることができない。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の定着液の付与方法において、前記定着液粒子の粘度を高めることのできる増粘剤またはゲル化剤(以下単に増粘剤という)を粒子化して、粒子化された増粘剤粒子と前記定着液粒子を空中で混合することにより前記定着液粒子の粘度を高めることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項2に記載の定着液の付与方法において、前記定着液粒子と前記増粘剤粒子を所定の交叉角度θ1をもって粒子化しながら噴射することにより両粒子を混合させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項2に記載の定着液の付与方法において、揮発性の高い液体(以下揮発液という)を粒子化した揮発液粒子を、前記定着液粒子が高濃度で浮遊する雰囲気中に通して、両粒子が相互付着した混合粒子をさらに前記増粘剤粒子が高濃度で浮遊する雰囲気中を通すことによって混合させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、記録媒体に未定着状態で付着させた画像形成用の樹脂製トナーを軟化させることのできる液体(以下定着液という)と、該定着液の粘度を高めることのできる増粘剤またはゲル化剤(以下単に増粘剤という)と、揮発性が高い液体(以下揮発液という)と、を混合した混合定着液を粒子化し、粒子化された混合定着液粒子のうち前記揮発液の一部または全部を揮発させることにより、該混合定着液粒子が前記トナーに接触する前に前記混合定着液粒子の粘度を高めることを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、請求項8に記載の定着液の付与方法において、前記混合定着液粒子が前記記録媒体に達する前に低湿度の雰囲気中を通すことによって前記揮発液の揮発を促進させることを特徴とする。
請求項11に記載の発明では、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の定着液の付与方法において、前記トナーの量に応じて前記定着液の粘度を異ならせながら多重塗布することを特徴とする。
請求項12に記載の発明では、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の定着液の付与方法を実施する手段を有する画像形成装置用の定着装置を特徴とする。
同図において符号1は中間転写ベルト、2、3、4は中間転写ベルト用の支持ローラ、5は画像形成ユニット、6は感光体、7は2次転写ユニット、8、9は2次転写用の支持ローラ、10は2次転写ベルト、11はベルトクリーニング装置、12は記録媒体(記録紙)、13は一対の給紙ローラ、14は帯電装置、15は現像装置、16はクリーニング装置、17は除電装置、18は一次転写装置、Lは書き込み光をそれぞれ示す。
また、符号Bk、C、M、Y、および、bk、c、m、yはそれぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色を示す。
図2は図1の画像形成装置の一部を示す図である。
まず、本発明の定着液を実際に使用する場合の実施形態について説明する。図1は、複写機やプリンタとして利用されるカラー電子写真のタンデム方式の画像形成装置を示す。
図1に示すように、画像形成部には、トナー像担持体として中間転写ベルト1が設けられている。この中間転写ベルト1は、3つの支持ローラ2、3および4に張架されており、時計方向に回転するよう構成されている。この中間転写ベルト1の搬送方向には、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの各画像形成ユニット5BK、5Y、5Mおよび5Yが配列されている。これら画像形成ユニット5の上方には不図示の露光装置が配置されている。例えば、複写機の場合、スキャナーで原稿の画像情報を読み込み、この画像情報に応じて、感光体ドラム6上に静電潜像を書き込むための光Lが露光装置により照射される。
記録媒体(記録紙)12は、一対の給紙ローラ13で2次転写部へ導かれ、トナー像を記録基体12に転写する際には、2次転写ベルト10を中間転写ベルト1に押し当てて転写を行う。
次に、画像形成ユニットについて説明する。図2に示すように、画像形成ユニットには、感光体ドラム6の周辺に、帯電装置14、現像装置15、クリーニング装置16及び除電装置127が配置されている。また、感光体6に対して、中間転写ベルト1を介して対向する位置に、1次転写装置18が設けられている。
帯電装置14は、帯電ローラを採用した接触帯電方式であり、感光体ドラム6に接触して電圧を印加することにより、感光体ドラム6の表面を一様に帯電する。この帯電装置14としては、非接触のスコロトロン帯電等を採用した非接触帯電方式の帯電装置を採用することもできる。
1次転写装置18は、感光体ドラム6上で可視像化されたトナーを中間転写ベルト1に転写する。ここでは、1次転写装置18としては、転写ローラ方式を採用しており、中間転写ベルト1を挟んで感光体ドラム6に押し当てるように配置されている。1次転写装置18としては、この他に導電性ブラシ形状のもの、非接触のコロナチャージャー等を採用することもできる。
クリーニング装置16は、感光体ドラム6上の不要なトナーを除去する。クリーニング装置16としては、先端が感光体ドラム6に押し当てられるように構成されたブレードを用いることができる。ここで、回収されたトナーは、不図示の回収スクリューやトナーリサイクル装置で現像装置15に回収され、再利用することができる。
除電装置17は、ランプで構成されており、光を照射して感光体ドラム6の表面電位を初期化する。
同図において符号21は未定着トナー、22は紙搬送ローラ、23は定着液付与手段、24は一対の平滑化ローラ、FLは定着液をそれぞれ示す。
定着液をトナーに付与する方法について説明する。定着液FLは、本発明となる後述する定着液付与手段23により記録紙12上の未定着トナー層21に供給される。ここで、記録紙12は上述の画像形成プロセスでトナーが付着されたものである。トナーは所望の色の顔料を樹脂で固めた後、微粉末に粉砕したものが使われる。使用する樹脂は通常であれば熱軟化性のものを用いるところであるが、本発明においては、何らかの溶剤(この場合は定着液FL)により膨潤または溶解する性質の樹脂を用いる。トナーに対する溶剤の量が多くないときは、トナーは溶解するまでに至らず、軟化した状態になる。以下、トナーを「膨潤させる、または溶解する」ことを、「軟化させる」という。
また、ここでいう定着液とは、トナーを軟化させる性質を有する液体のことであるが、はじめから他の性質を有する液体が混合されていても、前記の性質を有していれば定着液と呼ぶことにする。定着液の粘度が高いときは、粒子化したときに小さい粒子になりにくいことは先に述べたとおりである。そこで、本発明では粒子化時点では定着液の粘度を低く保ち、粒子化後に粘度を高める方法をとる。定着液に作用して粘度を高めるものとして増粘剤またはゲル化剤が用いられる。本発明ではこれらをまとめた単に「増粘剤」という。
塗布工程後に、軟化したトナー層21‘に対し一対の加圧による平滑化ローラ(ハードローラ)24を付設することで、トナーの表面の平滑化による光沢付与や記録紙12の繊維内への押し込みによる定着性向上を図ることができる。
以下に、本発明の構成・動作を実施例に基づいて説明する。以下の実施例ではトナーを軟化させる液体としてコハク酸ジエトキシエチルを含有するA水溶液、A水溶液を増粘する液体(増粘剤)としてポリアクリル酸を含有するB水溶液を用いている。ポリアクリル酸は極微量でコハク酸ジエトキシエチルを短時間で増粘できる。本実施例は、本発明を例示したものに過ぎず、これら実施例により本発明は限定されない。
同図において符号31,33は容器、32はトナーを軟化させるA水溶液、34はA水溶液を増粘するB水溶液、35はスプレーノズル、36はケース、37はインクジェットノズルをそれぞれ示す。
以下の各実施例は、図3において示した定着液付与手段23の具体的な内容を示すものである。
容器31にトナーを軟化させるA水溶液32、容器33にA水溶液を増粘するB水溶液34が貯留されている。本実施例ではA水溶液が定着液となる。
容器33内のB水溶液34はスプレーノズル35で霧化されて増粘剤粒子となってケース36内に高濃度で充満している。容器31内のA水溶液32はインクジェットノズル37で粒子化され定着液粒子となって噴射される。噴射されたA水溶液32の定着液粒子はケース内を通過する際に霧化されたB水溶液34の増粘剤粒子と接触し増粘されてから記録紙に到達し、記録紙上の図示しない未定着トナーを定着する。ここで、相異なる水溶液の粒子同士が同じ空間内に互いに独立して存在している状態を「混在」と呼び、相異なる水溶液の粒子が接触して一体化した粒子にさせることを「混合する」といい、一体化粒子となったものを混合粒子もしくは混合液と呼ぶことにする。
このように本発明では、定着液を、粒子化しやすい低粘度の状態において粒子化するので、粒子の初速度が小さく、消費エネルギーも小さくてすむ。また、空中で混合させるため装置構成が簡単になる。トナーへの付着時点では、低速の定着液粒子の粘度が高くなっているので、トナー像を乱すことなく、トナーに着実に付着し、未定着トナーを軟化させることができる。B水溶液(ポリアクリル酸)が混合液の0.05%程度になるように混合すると、約10mPa・sであったA水溶液が混合後には約1Pa・sに増粘された。これらの効果は以下のすべての実施例について共通である。
インクジェットノズル37は紙面に垂直な方向に並べられ記録紙12全体に噴射することができる。A水溶液32の噴射手段はインクジェットノズル37に限らないが、気流などでケース36内のB水溶液34の粒子を乱さないものが望ましい。B水溶液34の霧化手段はスプレーノズル35でなくてもよく、生成できる粒子が小さいものであるほどよい。
同図において符号38、39はスプレーノズル、40はマスク部材、θ1はスプレーの交差角、θ2はマスクを通過する液の存在範囲を示す角度をそれぞれ示す。
容器31にトナーを軟化させるA水溶液32、容器33にA水溶液を増粘するB水溶液34が貯留されている。本実施例でもA水溶液が定着液となる。
容器31内のA水溶液32はスプレーノズル38で粒子化され定着液粒子となって噴射され、容器33内のB水溶液34はスプレーノズル39で粒子化され増粘剤粒子となって噴射される。また、スプレーノズル38とスプレーノズル39は所定の角度θ1を以って配置されており、それぞれの気流が交差して混在状態から一部が混合粒子となり増粘された粒子が生成される。さらに、マスク部材40の開口部40aを通過することで混合粒子になる確率の高いθ2(θ2<θ1)の角度の範囲にある粒子のみが記録紙に到達する。これにより、増粘されていない粒子は記録紙に到達しにくくなる。
スプレーノズル38、スプレーノズル39は紙面に垂直な方向に並べられ記録紙全体に噴射することができる。本実施例ではθ1を60度、θ2を30度としている。A水溶液32、B水溶液34の噴射手段はスプレーノズルに限らず、生成できる粒子が小さいものであるほどよい。
同図において符号41、42はケース、43は容器、44は揮発性のC水溶液、45はインクジェットノズルをそれぞれ示す。
容器31にトナーを軟化させるA水溶液32、容器33にA水溶液を増粘するB水溶液34が、容器43に揮発性のC水溶液44が貯留されている。本実施例では揮発性のC水溶液としてエタノールを用いている。本実施例でもA水溶液が定着液となる。
容器31内のA水溶液32はスプレーノズル38で霧化されて定着液粒子となってケース41内に高濃度で充満している。容器33内のB水溶液34はスプレーノズル39で霧化されて増粘剤粒子となって、ケース42内に高濃度で充満している。容器43内の揮発性のC水溶液44はインクジェットノズル45で粒子化され噴射される。この粒子を揮発液粒子と呼ぶ。噴射された揮発液粒子はケース41、ケース42内を通過する際に霧化された定着液粒子、増粘剤粒子と接触し、それらが混合粒子となり、かつ、その過程で揮発性のC水溶液44が揮発することにより、増粘される。その後、記録紙12に到達し、記録紙上の図示しない未定着トナーを定着する。
すなわち、この実施例では、十分粘度の低い揮発性の液体が粒子として噴射されるので、小さな初速度で揮発液粒子が移動し、定着液粒子と増粘剤粒子を付着させながら記録媒体に向かう。その過程で揮発性の液体が揮発し、増粘剤の作用とあいまって、定着液の粒子の粘度が高くなり、しかも、揮発性の液体が揮発した分だけ粒子サイズも小さくなって、記録媒体上の未定着トナーに付与される。この効果は次の実施例4でも同様である。
インクジェットノズル45は紙面に垂直な方向に並べられ記録紙12全体に噴射することができる。揮発性C水溶液44の噴射手段はインクジェットノズル45に限らないが、気流などでケース41、42内の水溶液32、水溶液34の粒子を乱さないものが望ましい。水溶液32、水溶液34の霧化手段はスプレーノズルでなくてもよく、生成できる粒子が小さいものであるほどよい。
同図において符号46は容器、47は混合定着液、48はスプレーノズル、49はダクト、Aは空気をそれぞれ示す。
容器46にトナーを軟化させるA水溶液、A水溶液を増粘するB水溶液、揮発性のC水溶液を混合した定着液47が貯留されている。容器46内の定着液47は低粘度であるがC水溶液が揮発すると高粘度となる。容器46内の混合定着液47はスプレーノズル48で粒子化され混合定着液粒子となって噴射される。噴射された粒子は、シリカゲルなどの乾燥剤により低湿化された空気A(ヒータなどによる加熱でも可能)が低速で流れ、低湿度に保たれているダクト49内を通過する際にC水溶液の揮発が促進され、一部または全部が揮発することにより、増粘されるとともに粒子径が小さくなる。その後、記録紙12に到達し、記録紙12上の図示しない未定着トナーを定着する。この構成によれば、装置内では1種類の液体(混合定着液)を使用するだけなので、装置構成が簡単となる。また、揮発性の高い液体の揮発が促進されるので、短時間、短い距離で増粘できるため、装置を小型にすることができる。
スプレーノズル48は紙面に垂直な方向に並べられ記録紙12全体に噴射することができる。定着液47の噴射手段はスプレーノズルに限らず、生成できる粒子が小さいものであるほどよい。
同図において符号50は定着液、51はヒータをそれぞれ示す。
容器46にはA水溶液とB水溶液を混合した定着液50が貯留されている。また、容器底面にはヒータ51が設けられており容器内の定着液50を温めている。容器内の定着液50は高温であるため低粘度であるが、使用環境温度程度の常温では高粘度となる。容器46内の定着液50はスプレーノズルで粒子化され噴射される。噴射された粒子は、空中で温度が下がり記録紙12に到達するまでに増粘される。その後、記録紙12に到達し、記録紙12上の図示しない未定着トナーを定着する。
スプレーノズル48は紙面に垂直な方向に並べられ記録紙12全体に噴射することができる。定着液50の噴射手段はスプレーノズルに限らず、生成できる粒子が小さいものであるほどよい。
同図において符号53は吸引ノズル、61,63は容器、64はA水溶液を増粘するB水溶液、65はスプレーノズル、66はケース、67はインクジェットノズル、68は吸引ノズルをそれぞれ示す。
容器31にトナーを軟化させるA水溶液、容器33にA水溶液を増粘するB水溶液が貯留されている。本実施例ではA水溶液が定着液となる。
容器33内のB水溶液はスプレーノズル35で霧化され増粘剤粒子としててケース36内に充満している。スプレーノズル35には図示しないレギュレータと図示しない制御装置が設けられており噴霧する量を制御することができる。また、ケース36には吸引ノズル53が設けられておりケース36内を吸引することができる。これにより、ケース36内のB水溶液の濃度を変えることができる。容器31内のA水溶液はインクジェットノズル37で粒子化され定着液粒子として噴射される。噴射された定着液粒子はケース36内を通過する際に霧化された増粘剤粒子と接触し混合して増粘されるが、ケース36内のB水溶液の濃度を変えることで粘度を調節可能である。その後、定着液粒子と増粘剤粒子の混合粒子は記録紙12に到達し、記録紙12上の図示しない未定着トナーを定着する。
インクジェットノズル37は紙面に垂直な方向に並べられ記録紙12全体に噴射することができる。A水溶液の噴射手段はインクジェットノズル37に限らないが、気流などでケース36内の水溶液2の粒子を乱さないものが望ましい。B水溶液の霧化手段はスプレーノズル35でなくてもよく、生成できる粒子が小さいものであるほどよい。
記録紙上のトナー量が多い場合には、定着液を2回付与しさらに先に付与する定着液の粘度を高くしてトナーの上層を乱さないように定着し、後から付与する定着液の粘度を小さくしてトナーの下層にも定着液が供給できるようにする。記録紙上のトナー量が少ない場合には上記実施例1と同様である。
本実施例では、記録紙の搬送方向に2組の定着液付与手段を設けているがそれ以上であってもよい。また、定着液の付与手段が一組であっても往復搬送等することで同一箇所に複数回定着液粒子を付与することもできる。
第1ないし第5の実施例においても、B水溶液の濃度を変えることで、定着液の粘度を異ならせることができるので、本実施例と同様、記録媒体に対し、定着液の粘度を異ならせて複数回付与する構成にしてもよい。
31,33 容器
32 定着液
34 増粘剤
35、38,39 スプレーノズル
37、45 インクジェットノズル
44 揮発液
51 ヒータ
Claims (12)
- 記録媒体に未定着状態で付着させた画像形成用樹脂製のトナーを軟化させることのできる液体(以下定着液という)を粒子化し、粒子化された定着液粒子が前記トナーに接触する前に前記定着液粒子の粘度を高めることを特徴とする定着液の付与方法。
- 請求項1に記載の定着液の付与方法において、前記定着液粒子の粘度を高めることのできる増粘剤またはゲル化剤(以下単に増粘剤という)を粒子化して、粒子化された増粘剤粒子と前記定着液粒子を空中で混合することにより前記定着液粒子の粘度を高めることを特徴とする定着液の付与方法。
- 請求項2に記載の定着液の付与方法において、前記定着液粒子を、前記増粘剤粒子が高濃度で浮遊する雰囲気中に通すことにより両粒子を混合させることを特徴とする定着液の付与方法。
- 請求項2に記載の定着液の付与方法において、前記定着液粒子と前記増粘剤粒子を所定の交叉角度θ1をもって粒子化しながら噴射することにより両粒子を混合させることを特徴とする定着液の付与方法。
- 請求項4に記載の定着液の付与方法において、前記定着液粒子と前記増粘剤粒子の噴射方向の交叉位置を超えた前記θ1の範囲内でθ1よりも小さい所定の角度θ2の範囲内にある前記両粒子を含んだ気流のみを前記記録媒体側に到達させることを特徴とする定着液の付与方法。
- 請求項2に記載の定着液の付与方法において、揮発性の高い液体(以下揮発液という)を粒子化した揮発液粒子を、前記定着液粒子が高濃度で浮遊する雰囲気中に通して、両粒子が相互付着した混合粒子をさらに前記増粘剤粒子が高濃度で浮遊する雰囲気中を通すことによって混合させることを特徴とする定着液の付与方法。
- 請求項6に記載の定着液の付与方法において、前記混合粒子が前記記録媒体に達する前に低湿度の雰囲気中を通すことによって前記揮発液の揮発を促進させることを特徴とする定着液の付与方法。
- 記録媒体に未定着状態で付着させた画像形成用の樹脂製トナーを軟化させることのできる液体(以下定着液という)と、該定着液の粘度を高めることのできる増粘剤またはゲル化剤(以下単に増粘剤という)と、揮発性が高い液体(以下揮発液という)と、を混合した混合定着液を粒子化し、粒子化された混合定着液粒子のうち前記揮発液の一部または全部を揮発させることにより、該混合定着液粒子が前記トナーに接触する前に前記混合定着液粒子の粘度を高めることを特徴とする定着液の付与方法。
- 請求項8に記載の定着液の付与方法において、前記混合定着液粒子が前記記録媒体に達する前に低湿度の雰囲気中を通すことによって前記揮発液の揮発を促進させることを特徴とする定着液の付与方法。
- 請求項1に記載の定着液の付与方法において、前記定着液として使用環境温度では高粘度で、高温においては低粘度となる材料を使用し、該定着液を低粘度になるまで加熱してから粒子化することを特徴とする定着液の付与方法。
- 請求項1ないし10のいずれか1つに記載の定着液の付与方法において、前記トナーの量に応じて前記定着液の粘度を異ならせながら多重塗布することを特徴とする定着液の付与方法。
- 請求項1ないし11のいずれか1つに記載の定着液の付与方法を実施する手段を有することを特徴とする画像形成装置用の定着装置。
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