JPH05221118A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH05221118A
JPH05221118A JP4025413A JP2541392A JPH05221118A JP H05221118 A JPH05221118 A JP H05221118A JP 4025413 A JP4025413 A JP 4025413A JP 2541392 A JP2541392 A JP 2541392A JP H05221118 A JPH05221118 A JP H05221118A
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JP
Japan
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ink
viscosity
recording
fixing agent
latent image
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Pending
Application number
JP4025413A
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English (en)
Inventor
Hidenori Tomono
英紀 友野
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクの粘度が、現像時には現像に適した粘
度であり、転写時には現像時よりも高粘度の転写に適し
た粘度になる。簡単な構成で高画質な画像が得られる記
録装置を提供すること。 【構成】 記録体(4)の表面に液体又は蒸気又は加熱
により液体となる固体と接した状態で加熱し、加熱温度
に応じた後退接触角を形成した後、あるいは形成すると
同時に、この加熱部に顕色剤を含有した記録剤(イン
ク)(2)を接触させて可視像を形成し、この可視像を
記録紙に転写した後、記録体表面に液体又は蒸気又は加
熱により液体となる固体の存在しない状態で加熱し、潜
像を消去する記録装置であって、前記インクを高粘度化
するための定着剤を前記可視像のインクに混合させるイ
ンク増粘手段(10)を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、加熱状態でかつ液体
と接触させた場合に後退接触角が低下する表面を有する
記録体を用いた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の記録装置は、特開平3−2051
85号公報で開示されている。この記録装置は、記録体
の表面を接触材料と接触させた状態で選択的に加熱させ
ることにより又は記録体の表面を選択的に加熱した状態
で接触材料を接触させることにより、記録体の表面に加
熱温度に応じた後退接触角を示す潜像領域を形成せしめ
る接触材料を記録体表面に均一の厚さに塗布して現像を
行なう手段と、接触材料を通して記録体の表面を加熱す
る手段とを具備している。
【0003】このような記録装置において、現像によっ
て形成された可視像の記録紙への転写は、インク自身の
浸透を利用する浸透法、又インクの接着力を利用する接
着法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の記録装置における転写方法の内、浸透法ではドット
のエッジがにじむ等の問題がある。又接着法ではにじみ
の問題はなく高画質が得られるが、インクに接着力を与
えるために樹脂等を添加して、転写時のインク粘度を高
くする必要があるのに対して、現像時のインク粘度は低
い方が良い。したがって、接着法において用いるインク
は、現像時には低粘度、転写時には高粘度になるように
処方しなければならず、インクの処方が複雑になる等の
問題点があった。
【0005】そこで、この発明は、上述した従来の問題
点を解消して、インクの処方が簡単で、高画質な転写画
像が得られる簡単な構成の記録装置を提供することを課
題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の要旨とすると
ころは、加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後退接
触角が低下する表面を有する記録体を備え、該記録体の
表面に、液体もしくは蒸気あるいは加熱により液体もし
くは蒸気となる固体からなる接触材料を接した状態で選
択的に加熱し加熱温度に応じた後退接触角を形成する方
法で当該加熱部に潜像を形成し、該潜像に顕色剤を含有
した記録剤(インク)を接触させ可視像を形成(現像)
し、この可視像を記録紙に転写する記録装置において、
前記インクを高粘度化するための定着剤を前記可視像の
インクに混合させるインク増粘手段を備えたことにあ
る。
【0007】
【作用】したがって、記録体の表面を加熱して、後退接
触角を形成した後、あるいは形成すると同時に、この加
熱部に顕色剤を含有した記録剤(インク)を接触させて
可視像を形成する、即ち、現像を行なう時は、インクの
粘度は現像に適したものであり、その後、インク増粘手
段によって可視像のインクが現像の時よりも高粘度化さ
れ、転写に適した粘度にされる。これにより良好な転写
を行なうことができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。本発明の一実施例を示す図1において、記録体
4の周面に近接してサーマルヘッド1およびインク2を
有し、潜像形成と現像を同時に行なう現像装置3、可視
像のインクの粘度を高めるためのインク増粘手段である
定着剤塗布機構10、記録紙7を介して記録体4を圧接
する転写ローラ6、記録体4上の残留インクを除去する
クリーナ8、記録体4上の潜像5を消去する除像ヒータ
9等が配置されている。なお、図1では潜像形成と現像
とを同時に行なっているが、潜像は顕色剤を含有しない
接触材料(潜像形成液)で形成し、その後インクを潜像
部に接触させて現像してもよい。
【0009】ところで、インク2は現像に適した比較的
低粘度のものであれば染料系、顔料系のどちらでも良
い。又水性系、油性系のどちらでも良いが、インクの表
面張力が低いと定着剤11を塗布してもインクが紙に浸
透してドットのエッジがにじんでしまうこともあるの
で、表面張力の高い水性系インクが良い。
【0010】また、定着剤塗布機構10に用いる定着剤
11の成分としては、樹脂(酢酸ビニルエマルジョン、
エチレン酢酸ビニルエマルジョン等)、高分子ゲル(ゼ
ラチン、寒天、種々の合成高分子ゲル等)等が挙げられ
る。
【0011】上記構成の記録装置において、記録体4は
矢印の方向へ回転し、先ず、現像装置3のサーマルヘッ
ド1によって記録体4上に潜像が形成されると同時に、
インク2が潜像に付着して現像が行なわれ、可視像が形
成される。そして、定着剤塗布機構10によって、この
可視像に定着剤11が霧状に噴射され、インク2が高粘
度化されて、記録紙7への接着力が与えられた後、転写
ローラ6によって可視像のインクが記録紙7に転写され
る。その後、記録体4上の残留インクがクリーナ8によ
って除去され、除像ヒータ9によって潜像5が消去され
て、次の現像プロセスに備える。
【0012】なお、定着剤塗布機構10はこの実施例で
示したような噴霧方式以外にも、図2に示すように、定
着剤11中に直接漬ける直接方式(12は高粘度化され
たインク)、又図3に示すように、定着剤塗布ローラ1
3を介して定着剤11を可視像に塗布するローラ方式、
あるいは図4に示すように、定着剤11を含浸させた多
孔質体14を矢印方向に回転させながら、定着剤11を
可視像に塗布する多孔質体方式等が考えられる。
【0013】ここで、前記定着剤11について詳細に説
明する。この定着剤11の増粘化原理には物理的作用に
よるものと化学的作用によるものとがある。物理的作用
によるものは、例えば粘度の高い材料や樹脂のエマルジ
ョン、ゾルゲル転移等を利用することができ、又化学的
作用によるものには、熱硬化性あるいは紫外線硬化性の
樹脂等を利用できる。何れを利用する場合でも、現像時
に必要なインク2の粘度範囲は100cP以下であり、
転写時に必要な粘度範囲は1000cP以上である。そ
こで、上記実施例の如く、物理的作用による方式で、定
着剤11としてゼラチンを用いた場合の粘度変化を調べ
ると、図5に示すように、ゼラチン濃度を10wt%近
くまで高めると、転写時に必要なインクの粘度が得られ
る(ゼラチン濃度が10wt%を越えるとゲル化す
る)。ちなみに、インクの組成が水41wt%、エチレ
ングリコール50wt%、染料(BKS−207)9w
t%の時、インクの粘度は6cP(A点で示す)であ
り、又インクの組成が水40wt%、エチレングリコー
ル46wt%、染料(BKS−207)9wt%、ゼラ
チン5wt%の時、インクの粘度は65cP(B点で示
す)であった。
【0014】上記実施例のように、定着剤11を噴霧方
式で供給する場合には、樹脂エマルジョンや高分子ゲル
等を微粒子状にして噴射させる。この微粒子の粘径は一
画素ドットに対して充分小さい方が良い。例えば、40
0dpiの解像度の場合、1ドットの大きさは約50μ
m×50μmであるから微粒子の大きさは10μm以下
が良い。また、図2、図3、図4で示した方式を用いる
場合は、定着剤11が記録体4に付着して地肌汚れが生
じることがないように、定着剤11の粘度は前記の如く
100cP以下である必要がある。そのため、これらの
方式を用いる場合には、定着剤11としては、化学作用
によって粘度の高くなるものを用いる必要がある。例え
ば、加熱や紫外線によって硬化する熱硬化性樹脂、紫外
線硬化性樹脂等を定着剤して用い、定着剤塗布後に加
熱、紫外線照射等によって増粘させる。
【0015】次に、使用するインク2の組成について詳
細に説明する。インク2の組成は、色材、溶媒、その他
の成分とから成っている。この色材には前記の如く、顔
料系と染料系とがあり、顔料系の例としては、アゾ系、
フタロシアニン系等の有機顔料、酸化鉄、酸化チタン等
の無機顔料等がある。又染料系としては、酸性染料、直
接染料等の種々の水性染料や油性染料が挙げられる。そ
して、溶媒には前記の如く、水性系と油性系とがあり、
水性系では水やアルコール等の水溶性有機溶媒が挙げら
れる。又油性系としてはn−アルカン、エーテル類等の
有機溶媒が挙げられる。その他の成分としては、表面張
力を変化させる浸透剤、粘度を変える増粘剤等がある。
この浸透剤としてはジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル等、溶媒に可溶で表面張力の低いものが挙げら
れ、又増粘剤としてはグリセリン等の溶媒に可溶で粘度
の高いもの、樹脂のエマルジョン等が挙げられる。
【0016】次に、上述した種々の材料を用いた具体的
な実験例を示す。先ず、実験例1として、記録体4には
ダイキン工業(株)製の含フッ素アクリレート材料TG
−702(商品名)を三井・デュポンフロロケミカル
(株)製のフレオンTF(商品名)で3倍に希釈したも
のをポリイミドフィルムにコーティングした後、130
℃で30分間乾燥させて形成した。また、インクは水性
染料系のものを、定着剤は酢酸ビニルエマルジョンをそ
れぞれ用いた。又インクの増粘方式は図1で示した噴霧
方式を用いた。実験結果は、現像、転写共に良好で、高
画質記録を行なうことができた。
【0017】また、実験例2として、記録体は実験例1
と同じものを用い、インクは水性顔料系、定着剤はエチ
レン酢酸ビニルエマルジョンをそれぞれ使用し、インク
の増粘方式は図2に示した直接方式を用いた。実験結果
は、実験例1と同様に、良好な記録を行なうことができ
た。
【0018】また、実験例3として、記録体は実験例1
と同じものを用い、インクは水性染料系、定着剤はゼラ
チンをそれぞれ用い、インクの増粘方式は図3に示した
ローラ方式を用いた。実験結果は実験例1と同様に良好
な記録を行なうことができた。
【0019】さらに、実験例4として、記録体、イン
ク、定着剤はそれぞれ実験例2と同じものを用い、イン
クの増粘方式は図4に示した多孔質体方式を用いたとこ
ろ、実験例1と同様に、良好な記録を行なうことができ
た。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、現像によって形成した可視像のインクに、インクを
高粘度化するための定着剤を混合させるインク増粘手段
を備えたので、現像時には、現像に適した粘性のインク
が使用でき、且つ転写時には転写に適した高粘度のイン
クとなって記録紙に対する定着度が高まり、高画質の記
録を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す記録装置の概略構成図
である。
【図2】インク増粘手段の種々の実施例を示す概略図で
ある。
【図3】インク増粘手段の種々の実施例を示す概略図で
ある。
【図4】インク増粘手段の種々の実施例を示す概略図で
ある。
【図5】定着剤としてゼラチンを用いた場合の、インク
の粘度変化を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド 2 インク 3 現像装置 4 記録体 9 除像ヒータ 10 インク増粘手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後
    退接触角が低下する表面を有する記録体を備え、該記録
    体の表面に、液体もしくは蒸気あるいは加熱により液体
    もしくは蒸気となる固体からなる接触材料を接した状態
    で選択的に加熱し加熱温度に応じた後退接触角を形成す
    る方法で当該加熱部に潜像を形成し、該潜像に顕色剤を
    含有した記録剤(インク)を接触させ可視像を形成(現
    像)し、この可視像を記録紙に転写する記録装置におい
    て、 前記インクを高粘度化するための定着剤を前記可視像の
    インクに混合させるインク増粘手段を備えていることを
    特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の記録装置において、可視像
    を記録紙に転写した後、記録体表面に液体又は蒸気又は
    加熱により液体となる固体の存在しない状態で加熱し潜
    像を消去することを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の記録装置において、
    潜像形成をインクで行ない潜像形成と現像を同時に行な
    うことを特徴とする記録装置。
JP4025413A 1992-02-12 1992-02-12 記録装置 Pending JPH05221118A (ja)

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JP4025413A JPH05221118A (ja) 1992-02-12 1992-02-12 記録装置

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JP4025413A JPH05221118A (ja) 1992-02-12 1992-02-12 記録装置

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JP4025413A Pending JPH05221118A (ja) 1992-02-12 1992-02-12 記録装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007025067A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Ricoh Co Ltd 定着液の付与方法、および付与装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007025067A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Ricoh Co Ltd 定着液の付与方法、および付与装置
JP4732043B2 (ja) * 2005-07-13 2011-07-27 株式会社リコー 定着液の付与方法、および付与装置

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