JP2001212956A - 記録方法 - Google Patents
記録方法Info
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- JP2001212956A JP2001212956A JP2000026688A JP2000026688A JP2001212956A JP 2001212956 A JP2001212956 A JP 2001212956A JP 2000026688 A JP2000026688 A JP 2000026688A JP 2000026688 A JP2000026688 A JP 2000026688A JP 2001212956 A JP2001212956 A JP 2001212956A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- liquid
- intermediate transfer
- transfer member
- recording method
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 版が変るごとに中間転写体の清浄を行わなく
ても済む記録方法を提供する。 【解決手段】 印刷版上のインク又は飛翔インク滴を中
間転写体に付着させた後、該中間転写体上のインクを被
印刷体に転写する記録方法であって、該印刷版上のイン
ク又は該飛翔インク滴が該中間転写体に転写されるのに
先だって、該中間転写体の表面に液体を付着させ、その
液体上にインクを付着させてから、該中間転写体上のイ
ンクを該液体とともに該被印刷体に転写することを特徴
とする。
ても済む記録方法を提供する。 【解決手段】 印刷版上のインク又は飛翔インク滴を中
間転写体に付着させた後、該中間転写体上のインクを被
印刷体に転写する記録方法であって、該印刷版上のイン
ク又は該飛翔インク滴が該中間転写体に転写されるのに
先だって、該中間転写体の表面に液体を付着させ、その
液体上にインクを付着させてから、該中間転写体上のイ
ンクを該液体とともに該被印刷体に転写することを特徴
とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は記録方法に関し、詳
しくは、インクを中間転写体に付着させた後、この中間
転写体上のインクを被記録体（被印刷体）に転写させる
記録方法に関する。
しくは、インクを中間転写体に付着させた後、この中間
転写体上のインクを被記録体（被印刷体）に転写させる
記録方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】中間転写体にインクを付着させた後、こ
のインクを被記録体に転写させて記録を得る方式の代表
的なものとしては、オフセット印刷法がある。このオフ
セット印刷法は、印刷版上のインクを一旦ブランケット
（中間転写体）上に転写し、このインク像を紙などにさ
らに転写して印刷物を得るというものである。
のインクを被記録体に転写させて記録を得る方式の代表
的なものとしては、オフセット印刷法がある。このオフ
セット印刷法は、印刷版上のインクを一旦ブランケット
（中間転写体）上に転写し、このインク像を紙などにさ
らに転写して印刷物を得るというものである。
【０００３】ところが、この方法では画像の異なる印刷
物を得ようとする場合には、第１の印刷版を使用して必
要部数印刷した後、次の印刷を行うために、第１の印刷
版を外し第２の印刷版を版胴にとりつけるとともに、ブ
ランケットに残留した第１の印刷に用いたインクを完全
に除去し、ブランケット表面を清浄しなければならな
い。続いて、第３、第４と続く印刷が行われる場合には
この操作が繰り返される。
物を得ようとする場合には、第１の印刷版を使用して必
要部数印刷した後、次の印刷を行うために、第１の印刷
版を外し第２の印刷版を版胴にとりつけるとともに、ブ
ランケットに残留した第１の印刷に用いたインクを完全
に除去し、ブランケット表面を清浄しなければならな
い。続いて、第３、第４と続く印刷が行われる場合には
この操作が繰り返される。
【０００４】この残存インクの除去はヤレ紙を複数枚
通紙する、ブランケット表面を溶剤によって洗浄す
る、あるいは、これら、の併用等の手段が採用され
ている。ではヤレ紙へインク転移がなくなるまで通紙
を行うのであるが、普通ブランケット上からインクがヤ
レ紙へ転移しなくなった状態になっても、いまだ若干の
インクがブランケット上に付着している。この状態で例
えば第２のインク画像がブランケット上に形成され、更
に印刷用紙に転写されると、同じ濃度の画像の印刷で
も、前記第１の画像がある領域に転写された第２の画像
濃度の方が、残存インクがない清浄な中間転写体上へ転
写された第２の画像濃度より高くなる傾向にあり、濃度
むらを生じるという問題がある。では第２の印刷前
に、中間転写体上を十分に洗浄する必要があり、その洗
浄に時間を浪費するという欠点がある。
通紙する、ブランケット表面を溶剤によって洗浄す
る、あるいは、これら、の併用等の手段が採用され
ている。ではヤレ紙へインク転移がなくなるまで通紙
を行うのであるが、普通ブランケット上からインクがヤ
レ紙へ転移しなくなった状態になっても、いまだ若干の
インクがブランケット上に付着している。この状態で例
えば第２のインク画像がブランケット上に形成され、更
に印刷用紙に転写されると、同じ濃度の画像の印刷で
も、前記第１の画像がある領域に転写された第２の画像
濃度の方が、残存インクがない清浄な中間転写体上へ転
写された第２の画像濃度より高くなる傾向にあり、濃度
むらを生じるという問題がある。では第２の印刷前
に、中間転写体上を十分に洗浄する必要があり、その洗
浄に時間を浪費するという欠点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術に鑑み、中間転写体上に付着されたインクを、
被記録体への転写一回ごとに完全に転写させることで、
印刷終了後に中間転写体にインクが残るという問題を解
決する方法を提供することにある。
従来技術に鑑み、中間転写体上に付着されたインクを、
被記録体への転写一回ごとに完全に転写させることで、
印刷終了後に中間転写体にインクが残るという問題を解
決する方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、印刷版上のインク又は飛翔インク滴を中間転写体に
付着させた後、該中間転写体上のインクを被印刷体に転
写する記録方法であって、該印刷版上のインク又は飛翔
インク滴が該中間転写体に転写されるのに先だって、該
中間転写体の表面に液体を付着させ、その液体上にイン
クを付着させてから、該中間転写体上のインクを該液体
とともに該被印刷体に転写することを特徴とする記録方
法が提供される。
に、印刷版上のインク又は飛翔インク滴を中間転写体に
付着させた後、該中間転写体上のインクを被印刷体に転
写する記録方法であって、該印刷版上のインク又は飛翔
インク滴が該中間転写体に転写されるのに先だって、該
中間転写体の表面に液体を付着させ、その液体上にイン
クを付着させてから、該中間転写体上のインクを該液体
とともに該被印刷体に転写することを特徴とする記録方
法が提供される。
【０００７】第二に、中間転写体上に付着させた液体の
表面を平滑化及び／又は増粘させた後、この上にインク
を付着させることを特徴とする上記第一に記載の記録方
法が提供される。
表面を平滑化及び／又は増粘させた後、この上にインク
を付着させることを特徴とする上記第一に記載の記録方
法が提供される。
【０００８】第三に、中間転写体上に付着させた液体の
表面の平滑化及び／又は増粘が、該液体中の溶剤を吸収
する部材を該液体に接触させることにより行うことを特
徴とする上記第二に記載の記録方法が提供される。
表面の平滑化及び／又は増粘が、該液体中の溶剤を吸収
する部材を該液体に接触させることにより行うことを特
徴とする上記第二に記載の記録方法が提供される。
【０００９】第四に、液体中の溶剤を吸収する部材がシ
リコーン部材であることを特徴とする上記第三に記載の
記録方法が提供される。
リコーン部材であることを特徴とする上記第三に記載の
記録方法が提供される。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。図１は本発明の記録方法の実施に有用な装置の一
例の要部構成図である。ここでは先ず、液体供給ユニッ
トの液体供給ローラ１ａから中間転写体２に液体３が付
着される。次に、インキングユニット４により印刷版上
に付着されたインク６は、中間転写体２上の液体３上に
転移される。その後、この中間転写体２に転移されたイ
ンク６'は被記録体（被印刷体）７に液体３ごと転移さ
れる。図中、６”は被記録体７上に形成された記録イン
ク、８は圧胴である。
する。図１は本発明の記録方法の実施に有用な装置の一
例の要部構成図である。ここでは先ず、液体供給ユニッ
トの液体供給ローラ１ａから中間転写体２に液体３が付
着される。次に、インキングユニット４により印刷版上
に付着されたインク６は、中間転写体２上の液体３上に
転移される。その後、この中間転写体２に転移されたイ
ンク６'は被記録体（被印刷体）７に液体３ごと転移さ
れる。図中、６”は被記録体７上に形成された記録イン
ク、８は圧胴である。
【００１１】インク（記録剤）としては、着色剤を含む
溶液又は分散液が用いられ、例えば筆記用インク、イン
クジェット記録用インク、印刷インク、電子写真用トナ
ー等の従来の印字記録方式に用いられてきた記録剤の中
から、本発明方法に適合するものを選択し使用すること
ができる。より具体的な例を示すと、例えば水性インク
としては、水、湿潤剤、染料を主体とする水溶性インク
や、水、顔料、分散用高分子化合物、湿潤剤を主体とし
た水溶性分散インクや、顔料又は染料を界面活性剤によ
って水に分散せしめたエマルジョンインク等が挙げられ
るし、また、油性インクとしては、油溶性染料を有機溶
媒に分散させたものや、顔料又は染料と樹脂と溶剤とか
らなるもの等が挙げられる。樹脂としては、ロジン変性
フェノール樹脂やアルキド樹脂、溶剤としてはノルマル
パラフィン、インパラフィン、アロマチックス、ナフテ
ン、α−オレフィン、または乾性、不乾性の植物油の含
有もよい。
溶液又は分散液が用いられ、例えば筆記用インク、イン
クジェット記録用インク、印刷インク、電子写真用トナ
ー等の従来の印字記録方式に用いられてきた記録剤の中
から、本発明方法に適合するものを選択し使用すること
ができる。より具体的な例を示すと、例えば水性インク
としては、水、湿潤剤、染料を主体とする水溶性インク
や、水、顔料、分散用高分子化合物、湿潤剤を主体とし
た水溶性分散インクや、顔料又は染料を界面活性剤によ
って水に分散せしめたエマルジョンインク等が挙げられ
るし、また、油性インクとしては、油溶性染料を有機溶
媒に分散させたものや、顔料又は染料と樹脂と溶剤とか
らなるもの等が挙げられる。樹脂としては、ロジン変性
フェノール樹脂やアルキド樹脂、溶剤としてはノルマル
パラフィン、インパラフィン、アロマチックス、ナフテ
ン、α−オレフィン、または乾性、不乾性の植物油の含
有もよい。
【００１２】本発明で用いられる液体は、乾燥してもイ
ンク画像に悪影響を及ぼさない液体であり、例えば、前
記インク（記録剤）から染料又は顔料を除いたもの（ワ
ニス）があげられる。こうした液体は水性、油性のどち
らでもかまわないが、使用するインクと同じ性質の方が
望ましい。また、インクの粘度と液体の粘度及びタック
値はなるべく同じ乃至近接していることが望ましい。
ンク画像に悪影響を及ぼさない液体であり、例えば、前
記インク（記録剤）から染料又は顔料を除いたもの（ワ
ニス）があげられる。こうした液体は水性、油性のどち
らでもかまわないが、使用するインクと同じ性質の方が
望ましい。また、インクの粘度と液体の粘度及びタック
値はなるべく同じ乃至近接していることが望ましい。
【００１３】中間転写体は使用する液体に合わせて即ち
液体をよく担持できるものが用いられる。また、中間転
写体は弾性を有する方が版への転写性が向上することか
ら、弾性はゴム弾性で２０〜８０度程が望ましい。一般
に市販されている中間転写体としては、少なくとも表面
近傍がシリコーン部材で形成されているもの等があげら
れる。シリコーン部材としては、ジメチルシロキサン及
びその変性タイプ（アミノ変性、アルコール変性など）
をベースとし、シリコーン樹脂、シリコーンゴムなどの
形態のいずれであってもよい。
液体をよく担持できるものが用いられる。また、中間転
写体は弾性を有する方が版への転写性が向上することか
ら、弾性はゴム弾性で２０〜８０度程が望ましい。一般
に市販されている中間転写体としては、少なくとも表面
近傍がシリコーン部材で形成されているもの等があげら
れる。シリコーン部材としては、ジメチルシロキサン及
びその変性タイプ（アミノ変性、アルコール変性など）
をベースとし、シリコーン樹脂、シリコーンゴムなどの
形態のいずれであってもよい。
【００１４】インク６および液体３の中間転写体２への
供給手段はいかなる手段でもよく、図２に示す様に、液
体飛翔手段９、インク飛翔手段１０を用いてもよい。飛
翔手段９，１０は、加圧力や電解吸引力や磁界吸引力に
よる手段のいずれでもよく、画像信号に応じてドット状
に液体を飛翔する手段をすべて含む。
供給手段はいかなる手段でもよく、図２に示す様に、液
体飛翔手段９、インク飛翔手段１０を用いてもよい。飛
翔手段９，１０は、加圧力や電解吸引力や磁界吸引力に
よる手段のいずれでもよく、画像信号に応じてドット状
に液体を飛翔する手段をすべて含む。
【００１５】液体３の付着面積は画像部のみでも、印刷
物全面でもよい。画像部のみの場合は図２の飛翔手段９
による方法や、図３の様に液体転写用ドラム１１を用い
た方法が挙げられるが、これに限定されるものではな
い。印刷全面の場合は、図１の供給ローラ１ａ，１ｂを
用いる方法や、図２の飛翔手段９による方法や、図４の
ブレード１２を用いる方法や、図５の中間転写体２の上
部に液体滴下手段１３を設ける方法などが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
物全面でもよい。画像部のみの場合は図２の飛翔手段９
による方法や、図３の様に液体転写用ドラム１１を用い
た方法が挙げられるが、これに限定されるものではな
い。印刷全面の場合は、図１の供給ローラ１ａ，１ｂを
用いる方法や、図２の飛翔手段９による方法や、図４の
ブレード１２を用いる方法や、図５の中間転写体２の上
部に液体滴下手段１３を設ける方法などが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【００１６】液体を中間転写体に付着するタイミング
は、インクを中間転写体に付着する度に、インクが中間
転写体から被記録体に転写した後で、インクを中間転写
体に付着する前に行う。液体の中間転写体上での厚さは
インクが中間転写体に付着する直前では常にほぼ一定
で、中間転写体上でインクの厚さよりも厚くすることが
望ましい。また、中間転写体上のインク及び液体は完全
に硬化すると被記録体へのタック力がなくなるため、転
写性が落ちる。そこで、インク及び液体が完全に硬化す
る前に被記録体に転写するタイミングも必要である。
は、インクを中間転写体に付着する度に、インクが中間
転写体から被記録体に転写した後で、インクを中間転写
体に付着する前に行う。液体の中間転写体上での厚さは
インクが中間転写体に付着する直前では常にほぼ一定
で、中間転写体上でインクの厚さよりも厚くすることが
望ましい。また、中間転写体上のインク及び液体は完全
に硬化すると被記録体へのタック力がなくなるため、転
写性が落ちる。そこで、インク及び液体が完全に硬化す
る前に被記録体に転写するタイミングも必要である。
【００１７】前記のとおり、本発明においては液体の粘
度とインクの粘度とは同じ又は近接しているのが望まし
いが、液体の中間転写体への供給の容易さや厚みの管理
の容易さの観点から、液体の粘度がインク粘度に比べ、
ある程度低くした場合には、インクが液体表面に着肉し
難くなるので、液体表面を平滑化及び／又は増粘化する
ことでインクの液体への着肉性を向上させるのが効果的
である。
度とインクの粘度とは同じ又は近接しているのが望まし
いが、液体の中間転写体への供給の容易さや厚みの管理
の容易さの観点から、液体の粘度がインク粘度に比べ、
ある程度低くした場合には、インクが液体表面に着肉し
難くなるので、液体表面を平滑化及び／又は増粘化する
ことでインクの液体への着肉性を向上させるのが効果的
である。
【００１８】図６は中間転写体２上の液体を平滑化及び
／又は増粘化する装置１４によって、液体表面を平滑化
及び／又は増粘化するものである。液体表面平滑化手段
としては、液体が付着しない材質のものを液体表面に接
触させることが望ましい。その例として、含フッ素アク
リレート材料のローラー状の部材などが挙げられる。ま
た、液体の増粘化手段は、液体の性質に合わせた装置を
選択できる。例えば加熱、紫外線照射の他、インク硬化
反応を起こす部材アルコール、ゴムの可塑剤などの塗布
又は接触により行われる。また、シリコーン部材の液体
への接触などがある。
／又は増粘化する装置１４によって、液体表面を平滑化
及び／又は増粘化するものである。液体表面平滑化手段
としては、液体が付着しない材質のものを液体表面に接
触させることが望ましい。その例として、含フッ素アク
リレート材料のローラー状の部材などが挙げられる。ま
た、液体の増粘化手段は、液体の性質に合わせた装置を
選択できる。例えば加熱、紫外線照射の他、インク硬化
反応を起こす部材アルコール、ゴムの可塑剤などの塗布
又は接触により行われる。また、シリコーン部材の液体
への接触などがある。
【００１９】従って、図６に示したように、液体表面平
滑化・増粘化手段１４としては液体中の溶剤を吸収する
部材を用い、これと液体３を担持した中間転写体２とを
接触させることで、前記溶剤吸収部材が液体と接触した
時に液体の固形分濃度を上昇させ、それによって液体の
粘度を上げることによりインクの付着性を向上させるこ
とができる。溶剤吸収部材としては、液体が水性の場合
は吸水性高分子、油性の場合は吸油性のゴムやシリコー
ン部材が挙げられる。部材の形状はローラー状であるも
のが望ましい。
滑化・増粘化手段１４としては液体中の溶剤を吸収する
部材を用い、これと液体３を担持した中間転写体２とを
接触させることで、前記溶剤吸収部材が液体と接触した
時に液体の固形分濃度を上昇させ、それによって液体の
粘度を上げることによりインクの付着性を向上させるこ
とができる。溶剤吸収部材としては、液体が水性の場合
は吸水性高分子、油性の場合は吸油性のゴムやシリコー
ン部材が挙げられる。部材の形状はローラー状であるも
のが望ましい。
【００２０】液体の表面平滑化・増粘化手段１４として
は、シリコーン部材を使用し液体に接触させることで、
シリコーン部材が液体と接触した時に液体の固形分濃度
を上昇させ、それによって液体の粘度を上げることによ
りインクの付着性を向上させることができる。シリコー
ン部材としては、先に中間転写体において説明したのと
同じ、ジメチルシロキサン及びその変性タイプ（アミノ
変性、アルコール変性等）をベースとしたシリコーン樹
脂、シリコーンゴムなどの形態何れでもよい。
は、シリコーン部材を使用し液体に接触させることで、
シリコーン部材が液体と接触した時に液体の固形分濃度
を上昇させ、それによって液体の粘度を上げることによ
りインクの付着性を向上させることができる。シリコー
ン部材としては、先に中間転写体において説明したのと
同じ、ジメチルシロキサン及びその変性タイプ（アミノ
変性、アルコール変性等）をベースとしたシリコーン樹
脂、シリコーンゴムなどの形態何れでもよい。
【００２１】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。ここでの部は重量基準である。
する。ここでの部は重量基準である。
【００２２】 実施例１ （液体の調製） ロジン変性フェノール樹脂 ４５部 鉱物油 ５５部 を混合し、２０℃での粘度がスプレッドメーター直径Ｄ
２９．４のワニス（液体）を調製した。 （インクの調製） ロジン変性フェノール樹脂 ２４部 鉱物油 ５６部 黒色顔料 ２０部 を混合し、２０℃での粘度がスプレッドメーター直径Ｄ
４５．２のインクを調製した。 （中間転写体）市販のオフセット印刷機用ブランケット
を用意した。 （被記録体）市販のコート紙を用意した。 上記の条件でプリューバウ印刷適性試験機を使用し、中
間転写体上にワニスを転写した後、ワニスの厚さよりも
薄くなるようにインクを転写し、コート紙に転写したと
ころ中間転写体上のインクがほとんどコート紙に転移
し、中間転写体上の残存インクは僅かに見られる程度で
あった。
２９．４のワニス（液体）を調製した。 （インクの調製） ロジン変性フェノール樹脂 ２４部 鉱物油 ５６部 黒色顔料 ２０部 を混合し、２０℃での粘度がスプレッドメーター直径Ｄ
４５．２のインクを調製した。 （中間転写体）市販のオフセット印刷機用ブランケット
を用意した。 （被記録体）市販のコート紙を用意した。 上記の条件でプリューバウ印刷適性試験機を使用し、中
間転写体上にワニスを転写した後、ワニスの厚さよりも
薄くなるようにインクを転写し、コート紙に転写したと
ころ中間転写体上のインクがほとんどコート紙に転移
し、中間転写体上の残存インクは僅かに見られる程度で
あった。
【００２３】実施例２ （ワニスの調製）実施例１の液体と同じ。 （インクの調製）実施例１のインクと同じ。 （中間転写体）市販のオフセット印刷機用ブランケット
を用意した。 （ワニス表面平滑化部材）ローラ表面に含フッ素アクリ
レート材料を塗布したものを用意した。 （被記録体）市販のコート紙を用意した。 上記の条件でプリューバウ印刷適性試験機を使用し、中
間転写体上にワニスを転写した後、ワニスの厚さよりも
薄くなるようにインクを転写し、コート紙に転写すると
中間転写体上のインクがほとんど転移し、中間転写体上
の残存インクはほんの僅かに見られる程度であった。
を用意した。 （ワニス表面平滑化部材）ローラ表面に含フッ素アクリ
レート材料を塗布したものを用意した。 （被記録体）市販のコート紙を用意した。 上記の条件でプリューバウ印刷適性試験機を使用し、中
間転写体上にワニスを転写した後、ワニスの厚さよりも
薄くなるようにインクを転写し、コート紙に転写すると
中間転写体上のインクがほとんど転移し、中間転写体上
の残存インクはほんの僅かに見られる程度であった。
【００２４】実施例３ （ワニスの調製）実施例１の液体と同じ。 （インクの調製）実施例１のインクと同じ。 （中間転写体）市販のオフセット印刷機用ブランケット
を用意した。 （ワニス表面増粘化部材）シリコーンゴムシートを用意
した。 （被記録体）市販のコート紙を用意した。 上記の条件でプリューバウ印刷適性試験機を使用し、中
間転写体上にワニスを転写した後、ワニス表面にシリコ
ーンゴムシートを接触させて表面を硬化させた。その
後、再び、プリューバウ印刷適性試験機でインクを転写
した。その後、コート紙に転写すると中間転写体にはワ
ニスのみが残り、インキによる画像はまったく見られな
かった。
を用意した。 （ワニス表面増粘化部材）シリコーンゴムシートを用意
した。 （被記録体）市販のコート紙を用意した。 上記の条件でプリューバウ印刷適性試験機を使用し、中
間転写体上にワニスを転写した後、ワニス表面にシリコ
ーンゴムシートを接触させて表面を硬化させた。その
後、再び、プリューバウ印刷適性試験機でインクを転写
した。その後、コート紙に転写すると中間転写体にはワ
ニスのみが残り、インキによる画像はまったく見られな
かった。
【００２５】比較例１ ワニスを中間転写体に供給しなかった以外は実施例１と
まったく同様にしてコート紙に画像を形成させた。その
結果、中間転写体にははっきりと残存インクによる画像
が残った。
まったく同様にしてコート紙に画像を形成させた。その
結果、中間転写体にははっきりと残存インクによる画像
が残った。
【００２６】
【発明の効果】請求項１の発明によれば、従来技術より
も中間転写体に残るインキは格段に少なくなった。請求
項２の発明によれば、請求項１の効果がより向上するよ
うになった。請求項３の発明によれば、さらに効果が向
上し、中間転写体上に残存インクによる画像の形成が見
られず、版を交換したときの中間転写体のクリーニング
も必要がなく、常に安定した画像が得られる。請求項４
の発明においては、特に安定した画像が被記録体上に得
られる。
も中間転写体に残るインキは格段に少なくなった。請求
項２の発明によれば、請求項１の効果がより向上するよ
うになった。請求項３の発明によれば、さらに効果が向
上し、中間転写体上に残存インクによる画像の形成が見
られず、版を交換したときの中間転写体のクリーニング
も必要がなく、常に安定した画像が得られる。請求項４
の発明においては、特に安定した画像が被記録体上に得
られる。
【図１】本発明の方法を説明するための図である。
【図２】本発明の方法を説明するための図である。
【図３】本発明の方法を説明するための図である。
【図４】本発明の方法を説明するための図である。
【図５】本発明の方法を説明するための図である。
【図６】本発明の方法を説明するための図である。
１ａ、１ｂ 液体供給ローラ ２ 中間転写体 ３ 液体 ４ インキングジェット ５ 版胴 ６、６’ インク ６” 記録インク ７ 被記録体（被印刷体） ８ 圧胴 ９ 液体飛翔手段 １０ インク飛翔手段 １１ 液体転写用ドラム １２ 液体供給ブレード １３ 液体滴下手段 １４ 液体表面平滑化・増粘化装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C056 FD13 HA42 2H113 AA01 BA05 BA21 BA25 BB02 BB22 DA38 FA50
Claims (4)
- 【請求項１】 印刷版上のインク又は飛翔インク滴を中
間転写体に付着させた後、該中間転写体上のインクを被
印刷体に転写する記録方法であって、該印刷版上のイン
ク又は該飛翔インク滴が該中間転写体に転写されるのに
先だって、該中間転写体の表面に液体を付着させ、その
液体上にインクを付着させてから、該中間転写体上のイ
ンクを該液体とともに該被印刷体に転写することを特徴
とする記録方法。 - 【請求項２】 中間転写体上に付着させた液体の表面を
平滑化及び／又は増粘させた後、この上にインクを付着
させることを特徴とする請求項１記載の記録方法。 - 【請求項３】 中間転写体上に付着させた液体の表面の
平滑化及び／又は増粘が、該液体中の溶剤を吸収する部
材を該液体に接触させることにより行うことを特徴とす
る請求項２記載の記録方法。 - 【請求項４】 液体中の溶剤を吸収する部材がシリコー
ン部材であることを特徴とする請求項３記載の記録方
法。
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