JP2007024160A - ボールジョイント及びボールシート - Google Patents

ボールジョイント及びボールシート Download PDF

Info

Publication number
JP2007024160A
JP2007024160A JP2005206396A JP2005206396A JP2007024160A JP 2007024160 A JP2007024160 A JP 2007024160A JP 2005206396 A JP2005206396 A JP 2005206396A JP 2005206396 A JP2005206396 A JP 2005206396A JP 2007024160 A JP2007024160 A JP 2007024160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
seat
sheet
lubrication
spiral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005206396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4175548B2 (ja
Inventor
Takayuki Yamada
貴之 山田
Akihiro Umeda
晃浩 梅田
Yoshiaki Shimizu
義明 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rhythm Corp
Original Assignee
Rhythm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rhythm Corp filed Critical Rhythm Corp
Priority to JP2005206396A priority Critical patent/JP4175548B2/ja
Priority to DE102006031914A priority patent/DE102006031914A1/de
Priority to CNA2006101018169A priority patent/CN1896556A/zh
Publication of JP2007024160A publication Critical patent/JP2007024160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4175548B2 publication Critical patent/JP4175548B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/06Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints
    • F16C11/068Special features relating to lubrication
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/06Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints
    • F16C11/0619Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints the female part comprising a blind socket receiving the male part
    • F16C11/0623Construction or details of the socket member
    • F16C11/0628Construction or details of the socket member with linings
    • F16C11/0633Construction or details of the socket member with linings the linings being made of plastics
    • F16C11/0638Construction or details of the socket member with linings the linings being made of plastics characterised by geometrical details
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2240/00Specified values or numerical ranges of parameters; Relations between them
    • F16C2240/30Angles, e.g. inclinations
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2240/00Specified values or numerical ranges of parameters; Relations between them
    • F16C2240/40Linear dimensions, e.g. length, radius, thickness, gap
    • F16C2240/44Hole or pocket sizes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

【課題】ボールスタッドの揺動と摺動の作動抵抗(トルク)のバランスがよく、かつ作動抵抗が低く抑えられ、耐久性にも優れるようにする。
【解決手段】 ボールシート10の軸方向に対し、内面に、シート開口部と底部をつないでスパイラル状に形成された複数のグリース潤滑溝14と、ボールシート10の環状逃げ部の両側円周方向に分散配置されたの複数の潤滑用窪み(ディンプル)16とを設ける。シート内面12の底中央部には、ボールシートを型成形した際にイジェクタピンの押圧を受ける離型用凹部18を設ける。スパイラル状のグリース潤滑溝14は、ボールシートの軸方向に対し、赤道部にて10°〜45°の角度とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スタッドの球部をソケットに組み込んだボールシートに収納して摺動及び揺動自在に支持するボールジョイント及びボールシートに関する。
従来、車両のリンケージに使用されるボールジョイントとしては例えば図5のものが知られている。図5において、ボールジョイント100は、スタッド102、ボールシート104、ソケット106、エンドカバー108、ダストカバー110で構成され、スタッド102の球部102aをボールシート104を介してソケット106に組込み、スタッド102を矢印Aで示す軸回りの動きとなる摺動方向及び矢印Bで示す揺動方向に移動自在に支持している。
図6は図5のボールジョイント100で使用しているボールシート104を取出して示している。ボールシート104は内面軸方向に沿ってグリース潤滑溝112を複数形成し、スタッド102の軸回りの動きとなる摺動作動のためのグリース溜まりを形成している。
また図7に拡大して示すように、ボールシート104の内面の周方向については、赤道部に環状逃げ部114を形成し、スタッド102の揺動作動を潤滑するためのグリース溜まり部を形成している。
このようにボールシート104の内面に形成したグリース潤滑溝112及び環状逃げ部114により、スタッドの作動をスムーズにさせると共に、耐久時のグリース潤滑供給機能を果たしている。
更に、図6のボールシート104は内型と外型を組合わせた型成形により製造されており、型抜きを容易にするためグリース潤滑溝112の開口側半分を切り欠いてスリット116を形成している。成形されたボールシート104を型から外す場合には、シート底側に配置した複数のイジェクタピンでシート面のイジェクトピン部118を押すことで、容易に型抜きできる。
特開2003−097539号公報
しかしながら、このような従来のボールジョイントでは、特にスタッドの軸回りの動きに伴うボールシート内面でのスタッド球部102aの摺動作動において、作動方向に対し複数のグリース潤滑溝112を直角に横切るため、グリース潤滑溝112によって一時的にグリースを掻き落とすこととなり、作動抵抗を増大させている。
加えて、スタッド102の揺動作動においては赤道部のグリース溜まりを形成する環状逃げ部114は1本であるのに対し、スタッド102の軸回りの動きとなる摺動作動においては複数のグリース潤滑溝112が設置され、グリース溜まり部の数に差があることで、揺動と摺動の作動抵抗のバランスが悪化しているという課題があった。
この課題を解消するためにはグリース潤滑溝を廃止することが考えられるが、反面、長期的に見た場合、グリース潤滑溝を通してダストカバー内にあるグリースをジョイント部に供給する機能が失われ、耐久性を長期間にわたり持続させていくことが懸念されるため、グリース潤滑溝の廃止はできない。
本発明は、ボールスタッドの揺動と摺動の作動抵抗(トルク)のバランスがよく、かつ作動抵抗が低く抑えられ、耐久性にも優れたボールジョイント及びボールシートを提供することを目的とする。
本発明は少なくとも、球部を一体に備えたスタッド、スタッドの球部を収納して摺動及び揺動自在に支持するボールシート、及びボールシートを組込み固定するソケットからなり、ボールシートの内面の赤道部に環状逃げ部を有するボールジョイントに於いて、ボールシートの軸方向に対し、内面に、シート開口部と底部をつないでスパイラル状に形成された複数のグリース潤滑溝と、ボールシートの環状逃げ部の両側円周方向に分散配置された潤滑用の複数の窪み(ディンプル)と、を備えたことを特徴とする。
ここで、ボールシートを型成形した際にイジェクタピンの押圧を受ける離型用の凹部を、シート内面の底中央部に設ける。
また、スパイラル状のグリース潤滑溝は、ボールシートの軸方向に対し、赤道部にて10°〜45°の角度を成すようにする。
更に、潤滑用の複数の窪みは雫形の窪みであり、各雫形の先鋭部の方向を、スパイラル状のグリース潤滑溝に沿ったボールシートの離型方向に合わせて配置する。
本発明は、スタッドの球部を収納して摺動及び揺動自在にソケットに支持するボールジョイントのボールシートを提供する。
本発明のボールシートは、シート軸方向に対し、内面に、シート開口部と底部をつないでスパイラル状に形成された複数のグリース潤滑溝と、シート内面の赤道部に形成された環状逃げ部の両側円周方向に分散配置された潤滑用の複数の窪みと、を備えたことを特徴とする。このボールシートの詳細は、本発明によるボールジョイントの場合と基本的に同じになる。
本発明によれば、グリース潤滑溝をボールシート軸方向に対し、スパイラル状に配置すると共に、赤道部の環状逃げ部両側に円周状に潤滑用の窪み(ディンプル)を複数配置したことによって、スタッド軸回りの動きとなるスタッド球部の摺動作動時、作動方向に対しグリース溝はスパイラル状に配置されているために直角に横切ることがなく、段階的に斜めに横切っていくため、溝を横切る際のグリースを掻き落としが低減され、作動抵抗の増大を抑えることができる。
加えて、ボールスタッド球部とボールシートの接触部となる赤道部に設けた環状逃げ部の両側に円周方向に潤滑用の窪み(ディンプル)を複数分散配置し、分散配置された複数の窪みにグリースを保持させることによって、さらに作動抵抗を下げることができる。
ここで、グリース潤滑溝を廃止してディンプルのみとした場合には、グリース潤滑溝を通してジョイント部に長期的にグリースを供給しにくくなるため、潤滑用の窪みのみでは潤滑効果は充分とはいえず、スパイラル状のグリース潤滑溝と分散配置した複数の潤滑用の窪みとの相乗効果によって、ボールスタッドの揺動と摺動の作動抵抗(トルク)がバランスよくなり、かつ作動抵抗が低く抑えられ、耐久性にも優れたボールジョイントを提供することができる。
また本発明によるスパイラル状のグリース潤滑溝をもったボールシートは型成形で製造されるが、スパイラル状のグリース環状溝の開口側を切り欠いて従来の潤滑溝と同様にスリットを形成した場合には、スパイラル状となるために、ボールシートを型から外すための離型が困難であり、型製作そのものも複雑になってしまう。
この理由は、従来のボールシートの潤滑溝及びスリットが軸方向の直線であるため、シート底側に配置した複数のイジェクタピンでシート面を押すことで、スリットに沿ってシートシートを容易に型抜きできる。しかし、本発明のボールシートはスパイラル状のグリース潤滑溝のために型抜きに対しボールシートが回ろうとし、複数のイジェクタピンの直線運動に対して回転方向の抵抗となり、離型が困難になる。
また、スパイラル状のグリース潤滑溝とこれに続くスパイラル状のスリットを設けるためには、ボールシートの外型と内型にそれぞれ分割してスパイラル状に型を起す必要があり、外型と内型共、スパイラル状に溝型を製作しなければならず、加えてその位置を正確に合わせて作らないと、ばりの発生等につながるため、高度な型製作技術が必要となる。
そこで本発明にあっては、スリットを廃止し、型構造を簡略化するとともに、シート底中央部に離型用の凹部を有し、この部分をイジェクタピンとして押すようにしており、シート底中央部を押すため、スパイラルのグリース潤滑溝に沿ってボールシートが離型しながら回転し、スムーズに型抜きできる。また、外型にスリット用の型を製作しなくて済むため、型製作が簡略化できる。
本発明におけるボールシート内面のスパイラル状のグリース潤滑溝は、ボールシートの軸方向に対して倒しすぎると、離型時に容易に回転しなくなるためスムーズに型抜きができず、ボールシートが変形する懸念が発生する。また、強制的に回転させようとすると型構造が非常に複雑になる。逆に、立てすぎるとスタッドの摺動作動における作動抵抗の増大を招くため、適切な角度を設定する必要がある。本発明においては、スパイラル状のグリース環状溝の角度を赤道部にて、軸方向に対し10°〜45°とすることで、作動抵抗の増大を回避するとともに、型構造を簡略化し、離型時の変形を回避することができる。
本発明においてシート内面に分散配置した複数の窪み(ディンプル)は、離型時、金型が窪みを乗り越えるため、ボールシートに負荷がかかり、変形が懸念される。そこで、窪みを雫形とし、窪みの底から表面へ至るスロープが緩やかとなる雫形の先鋭部をスパイラル状のグリース潤滑溝の沿った離型方向に向けて配列することで、離型時に金型が雫型の窪みの先鋭部の方向に沿ってスムーズに移動することができ、ボールシートにかかる負荷を低減し、変形を回避することができる。
図1は本発明のボールジョイントで使用するボールシートの第1実施形態の説明図である。図1(A)はボールシートの平面図であり、図1(B)に断面図を示す。
図1において、本発明のボールジョイントに使用するボールシート10は、ボールシート内面12における軸心線22となるシート軸方向に対し、シート開口部と底部を繋いでスパイラル状に、この実施形態あっては4本のグリース潤滑溝14を形成している。グリース潤滑溝14の断面形状は内面側に開いたほぼ台形形状の溝である。
また図1(B)に示すように、ボールシート10における中心を通る水平線24を含む水平面がシート内面12と交わる赤道部において、軸心線22によるボールシートの軸方向に対しグリース潤滑溝14は所定の角度θをなすように形成されている。このシート軸方向に対する角度θは、外型と内型を使用した型成型により本発明のボールシート10を製造した際の離型時に、ボールシート10側をスムーズに回転させて少ない作動抵抗で変形を起こすことなく離型ができるように設定している。
すなわち角度θが大きすぎると離型時にボールシートが容易に回転しなくなるためボールシート10が変形する恐れがある。反対に角度θを小さくしすぎるとボールジョイントに組み込んだ際のスタッド球部の軸方向の回転による摺動作動に対する作動抵抗が増大することになる。したがって、型抜きがスムーズにでき且つスタッド球部の作動抵抗の増加を招くことなく、最適な角度θを設定する必要があり、本発明の実施形態にあっては角度θとしては10°〜45°とすることで作動抵抗の増大を回避するとともに離型をスムーズにして変形を回避することができる。
このようなスパイラル状のグリース潤滑溝14に加え、本発明のボールシート10にあっては、更に水平線24を含む水平面が交差するシート内面12の赤道部には、図7に拡大して示した従来のボールジョイントにおけるボールシート104の環状逃げ部114とと同様、グリース溜りを形成する同じ環状逃げ部が形成されており、この環状逃げ部の両側円周方向に複数の潤滑用窪み(ディンプル)16を分散配置している。
図2は図1の潤滑用窪み16を取り出して示しおり、シート内面12に円弧状に窪ませた小さな潤滑用窪み16が形成されており、潤滑用窪み16がボールスタッド球部をシート内面12で支持した際のグリース溜りを形成することになる。潤滑用窪み16は例えば1〜2ミリ程度の大きさの微小な窪みでよく、ひとつひとつが孤立して分散配置されている。
再び図1を参照するに、ボールシート10のシート内面12の底中央部には離型用凹部18が形成されている。離型用凹部18はボールシート10を内型と外型を組み合わせて成型により製造した後に、内型の底部側に設けたイジェクタピンによる押圧を受けてボールシートを型抜きするために使用される。
この離型用凹部18に対するイジェクタピンの押圧に対する離型の際に、スパイラル状のグリース潤滑溝14によりボールシート10が回転しながら型抜きされることになり、このとき底部中央部に離型用凹部18を形成してイジェクタピンで押していることから、イジェクタピンを中心にボールシート10がスパイラル状の潤滑溝14に沿って、内型に対しスムーズに回転しながら離型することになる。
また本発明のボールシート10にあっては、図6に示した従来のボールシート104のように離型を容易するためのスリット116は設けられておらず、スリットを設けていなくても底部中央部の離型用凹部18をイジェクトピンで押してスパイラル状のグリース潤滑溝14に沿ってボールシート10を回転させることでスムーズに型抜きが実現できる。
このようにボールシート10に型抜き用のスリットを形成する必要がないため、外型にスリット形成用のスパイラル状の切起こしが不要となり、また内型のグリース潤滑溝14をスパイラル状に形成するための切起こしと外型のスリットを形成するための切起しとの位置合わせが不要となり、スリットを廃止したことで内型及び外型を簡単にし、また型加工も容易にすることができる。
図1に示したボールシートは、図5の従来のボールジョイント100と同様、スタッド102のスタッドボール球部102aをシート内面12に挿入した状態でソケット106に組み付け固定され、さらにエンドカバー108及びダストカバー110が装着され、ソケット106に対しスタッド102を軸羽の摺動方向Aや揺動方向Bに回転自在に指示する。
このような本発明のボールシート10を使用したボールジョイントにあっては、スタッド球部をスパイラル状のグリース潤滑溝14及び複数の潤滑用窪み16を分散配置したシート内面12に組み込んでソケットにより支持しており、この状態でスタッド球部をボールシート10における軸心線22回りの回転、即ち摺動作動に対してはグリース潤滑溝14がスパイラル状に形成されているためスタッド球部はグリース潤滑溝14を直角に横切らずに段階的に斜めに横にいくため、グリース潤滑溝14を横切る際のグリースの掻き落とし具合が低減され、これによって作動抵抗の増大を抑えることができる。
またスタッド球部がシート内面12と接触する赤道部に形成した環状逃げ部の上下両側に円周方向に複数の潤滑用窪み16を分散配置しているため、この潤滑用窪み16のそれぞれにグリースが保持され、これによってボールシート10に対するスタッド球部の作動抵抗をさらに下げることができる。
その結果、ボールシート10に設けたスパイラル状のグリース潤滑溝14と赤道部の環状逃げ部両側に配置した複数の潤滑用窪み16との相乗効果によりボールスタッドの摺動と揺動の作動抵抗(トルク)のバランスが良好となり、且つ作動抵抗が低く抑えられ、耐久性にも優れたボールジョイントを実現することができる。
図3は本発明のボールジョイントで使用するボールシートの第2実施形態の説明図である。図3において、ボールシート10のシート内面12に形成したスパイラル状のグリース潤滑溝14及びシート底部中央部に形成した離型用凹部18は図1の実施形態と同じであるが、第2実施形態にあっては、ボールシート10のシート内面12の赤道部の両側に分散配置する潤滑用窪みとして、雫形潤滑用窪み26を設けたことを特徴とする。
図4は図3の第2実施形態に設けた雫型潤滑用窪み26を取り出して示している。雫型潤滑用窪み26は、シート内面12側から見て水滴が落ちる際の雫形状、すなわち円形部分に先鋭部32を設けた形状を備えている。この雫形潤滑用窪み26は図4(B)の断面から明らかなように、先鋭部32に対し窪みの底部からの距離が長くなるため、底部から先端部32に向かってゆるやかな傾きとなるスロープ34を形成している。
このような雫形潤滑用窪み26は、図3(B)のように水平線24を含む水平面がシート内面と交差する赤道部に設けた図7の従来例と示したのと同じ環状逃げ部114の両側に分散配置されており、雫形潤滑用窪み26における先鋭部32の方向30がスパイラル状のグリース潤滑溝14の方向できまる離型方向28に合うようにシート内面12に配置している。
このように雫型潤滑用窪み26の先鋭部32の方向30をスパイラル状のグリース潤滑溝14の方向できまる離型方向28に揃えて配置することで、イジェクトピンにより底中央部の離型用凹部18を押してボールシート10を回転させながら型抜きする際に、内型表面に形成している雫形潤滑用窪み26を形成する突起が図4(B)のスロープ34に沿って抜かれることとなり、スロープ34の傾きはゆるやかであることから、型抜きの際のボールシート10の変形を抑制し、型抜きの際に抵抗を軽減してスムーズに回転しながら離型することを可能としている。
尚、本発明のボールシート内面に分散配置する潤滑用窪みの形状としては図1の第1実施形態に示す球面形、図3の第2実施形態に示した雫形に限定されず、例えば楕円形など適宜のディンプル形状をとることができる。
また上記の実施形態にあっては、シート内面の底部から開口部に向けてスパイラル状に4本のグリース潤滑溝14を形成した場合を例にとるものであるが、グリース潤滑溝の数は例えば5本であってもよく必要に応じて適宜の数とすることができる。
また本発明は図1の第1実施形態もしくは図3の第2実施形態に示したボールシートそのものを提供するものであり、本発明のボールシートを使用するボールジョイントとしてはスタッド、ソケット及びボールシートで構成されるものであれば適宜のボールジョイントにつき、そのまま適用することができる。
本発明のボールジョイントで使用するボールシートの第1実施形態の説明図 図1のシート内面に配置した潤滑用窪みを取出して示した説明図 本発明のボールジョイントで使用するボールシートの第2実施形態の説明図 図3のシート内面に配置した雫形潤滑用窪みを取出して示した説明図 従来のボールジョイントの断面説明図 従来のボールシートを取出して示した説明図 図5のボールジョインにおけるボールシート部分を拡大して示した説明図
符号の説明
10:ボールシート
12:シート内面
14:グリース潤滑溝
16:潤滑用窪み
18:離形用凹部
20:センター穴
22:シート軸心線
24:シート水平線
26:雫形潤滑用窪み
28:離型方向
32:先鋭部
34:スロープ

Claims (8)

  1. 少なくとも、球部を一体に備えたスタッド、前記スタッドの球部を収納して摺動及び揺動自在に支持するボールシート、及び前記ボールシートを組込み固定するソケットからなり、前記ボールシートの内面の赤道部に環状逃げ部を有するボールジョイントに於いて、
    前記ボールシートの軸方向に対し、内面に、シート開口部と底部をつないでスパイラル状に形成された複数のグリース潤滑溝と、
    前記ボールシートの前記環状逃げ部の両側円周方向に分散配置された潤滑用の複数の窪みと、
    を備えたことを特徴とするボールジョイント。
  2. 請求項1記載のボールジョイントに於いて、前記ボールシートを型成形した際にイジェクタピンの押圧を受ける離型用の凹部を、シート内面の底中央部に設けたことを特徴とするボールジョイント。
  3. 請求項1又は2記載のボールジョイントに於いて、前記スパイラル状のグリース潤滑溝は、ボールシートの軸方向に対し、赤道部にて10°〜45°の角度を成すことを特徴とするボールジョイント。
  4. 請求項1記載のボールジョイントに於いて、前記潤滑用の複数の窪みは雫形の窪みであり、前記各雫形の先鋭部の方向を、前記スパイラル状のグリース潤滑溝に沿った前記ボールシートの離型方向に合わせて配置したことを特徴とするボールジョイント。
  5. スタッドの球部を収納して摺動及び揺動自在にソケットに支持するボールジョイントのボールシートに於いて、
    前記ボールシートの軸方向に対し、内面に、シート開口部と底部をつないでスパイラル状に形成された複数のグリース潤滑溝と、
    シート内面の赤道部に形成された環状逃げ部の両側円周方向に分散配置された潤滑用の複数の窪みと、
    を備えたことを特徴とするボールシート。
  6. 請求項5記載のボールシートに於いて、前記ボールシートを型成形した際にイジェクタピンの押圧を受ける離型用の凹部を、シート内面の底中央部に設けたことを特徴とするボールシート。
  7. 請求項5又は6記載のボールシートに於いて、前記スパイラル状のグリース潤滑溝は、シート軸方向に対し、赤道部にて10°〜45°の角度を成すことを特徴とするボールシート。
  8. 請求項5記載のボールシートに於いて、前記潤滑用の複数の窪みは雫形の窪みであり、前記各雫形の先鋭部の方向を、前記スパイラル状のグリース潤滑溝に沿った前記ボールシートの離型方向に合わせて配置したことを特徴とするボールシート。
JP2005206396A 2005-07-15 2005-07-15 ボールジョイント及びボールシート Active JP4175548B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005206396A JP4175548B2 (ja) 2005-07-15 2005-07-15 ボールジョイント及びボールシート
DE102006031914A DE102006031914A1 (de) 2005-07-15 2006-07-10 Kugellagerverbindung und Kugelsitz
CNA2006101018169A CN1896556A (zh) 2005-07-15 2006-07-11 球窝接头和球座

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005206396A JP4175548B2 (ja) 2005-07-15 2005-07-15 ボールジョイント及びボールシート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007024160A true JP2007024160A (ja) 2007-02-01
JP4175548B2 JP4175548B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=37575884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005206396A Active JP4175548B2 (ja) 2005-07-15 2005-07-15 ボールジョイント及びボールシート

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4175548B2 (ja)
CN (1) CN1896556A (ja)
DE (1) DE102006031914A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100903962B1 (ko) 2008-11-21 2009-06-25 주식회사 센트랄 볼 시트의 제조방법
JP2009144749A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Somic Ishikawa Inc ボールジョイント用ベアリングシート、および同ボールジョイント用ベアリングシートを備えたボールジョイント
CN107598115A (zh) * 2017-10-09 2018-01-19 崇州天智轻量化制造有限公司 一种镁合金无缝闭合腔体半固态智能成型系统

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6300772B2 (ja) * 2015-10-02 2018-03-28 日本発條株式会社 ボールジョイント
KR101871043B1 (ko) * 2016-06-30 2018-06-25 두산중공업 주식회사 볼 소켓형 틸팅 패드 저널 베어링
CN108317159B (zh) * 2018-02-08 2019-08-27 河北科技大学 一种适用于多自由度球面运动装置的润滑轴承
JP2020016325A (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 日本発條株式会社 ボールジョイント、スタビリンク、及びボールジョイントの製造方法
CN117734851A (zh) * 2024-02-21 2024-03-22 成都理工大学 具有减振功能的并联机器人及足式机器人

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009144749A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Somic Ishikawa Inc ボールジョイント用ベアリングシート、および同ボールジョイント用ベアリングシートを備えたボールジョイント
KR100903962B1 (ko) 2008-11-21 2009-06-25 주식회사 센트랄 볼 시트의 제조방법
WO2010058889A1 (ko) * 2008-11-21 2010-05-27 주식회사 센트랄 볼 조인트 및 볼 시트의 제조방법
CN107598115A (zh) * 2017-10-09 2018-01-19 崇州天智轻量化制造有限公司 一种镁合金无缝闭合腔体半固态智能成型系统
CN107598115B (zh) * 2017-10-09 2023-12-22 崇州天智轻量化制造有限公司 一种镁合金无缝闭合腔体半固态智能成型系统

Also Published As

Publication number Publication date
CN1896556A (zh) 2007-01-17
JP4175548B2 (ja) 2008-11-05
DE102006031914A1 (de) 2007-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4175548B2 (ja) ボールジョイント及びボールシート
JP6911761B2 (ja) 円錐ころ軸受及び円錐ころ軸受の製造方法
WO2015029851A1 (ja) 玉軸受用保持器
US7338273B2 (en) Cutter machine
US20020172438A1 (en) Bearing apparatus and method for manufacturing same
CN101057083B (zh) 轴承中的或有关轴承的改进
JP2011137489A (ja) ボールジョイント
US7526976B2 (en) Control device for periodical driving system
JP5364331B2 (ja) ゴルフボール成形用金型、及びそれを用いて製造されたゴルフボール
JP2002061649A (ja) キャリブレーションされた滑り軸受ブッシュ及び滑り軸受ブッシュを製作するためのキャリブレーション工具
WO2007117076A1 (en) Universal joint
JP5272737B2 (ja) 冠型保持器及び玉軸受
JP5820644B2 (ja) 回転ダンパ
JP2006161882A (ja) 転がり軸受用保持器
US4082383A (en) Ball cages for ball bearings of the angular contact type having a double row of balls with opposed angular contacts
JP2005351421A (ja) スラストワッシャおよびそれを用いた十字軸継手
JP5190393B2 (ja) 樹脂造粒装置
JP2006009816A (ja) 合成樹脂製保持器
KR102374992B1 (ko) 순환형 볼 스크류
JP2008111456A (ja) ラジアル玉軸受用合成樹脂製冠型保持器及びラジアル玉軸受
JP6786196B2 (ja) 円すいころ軸受用保持器の製造方法
CN220372050U (zh) 一种带铜芯的模具斜顶座结构
JP2010162350A (ja) ゴルフボール成形用金型及びゴルフボール
JPH0942294A (ja) スラスト軸受用樹脂保持器
KR200356542Y1 (ko) 개선된 립스틱 케이스

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080722

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080814

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4175548

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250