JP2007023450A - 古紙処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小規模店舗や一般家庭にも設置可能で、高い機密性を保持することができ、環境に優しくかつランニングコストも低い古紙処理装置を提供する。
【解決手段】 什器サイズの装置ケース5内に、古紙UPを離解し叩解して古紙パルプUPPを製造するパルプ製造部2と、パルプ製造部2で製造された古紙パルプUPPを抄紙して再生紙RPを製造する抄紙部3と、パルプ製造部2および抄紙部3を連動して駆動制御する制御部4を備えてなり、古紙UPが発生する室内に配置されて、古紙UPをパルプ製造部2により離解処理することで、古紙UPに記載された機密情報や個人情報の漏洩・流出を有効に防止し、さらに古紙パルプUPPを抄紙部3により抄紙して再生紙RPを製造する。
【選択図】 図1

Description

本発明は古紙処理装置に関し、さらに詳細には、官公庁・一般企業の機密文書や一般家庭の私的文書等で、使用済みや不要となった書類いわゆる古紙について、これら古紙に記載された機密情報や個人情報など各種情報の漏洩・流出を有効に防止すべく処理する古紙処理技術に関する。
官公庁や一般企業の日常業務において、顧客情報、個人情報、事業計画情報等の各種社内情報や、企画図、装置設計図等の各種図など、多種多様な機密情報が書類化されて管理使用されており、また、一般家庭の日常生活においても、個人住所が記載された封書・葉書や、個人情報が記載された電気・ガスメータ等の検針書類などの私的書類が日々発生しており、これら書類は、使用済みとなったり不要になると、古紙として廃棄処分されることになる。
ところで、IT(Information Technology)の急速な発達により情報社会といわれる現代社会においては、これら古紙に記載された顧客情報、設計図面などの機密情報や、個人住所等の個人情報の漏洩・流出を防止することが必須であり、このための防止対策や技術の開発が積極的に行なわれている。
その中でも、シュレッダは、企業であると一般家庭であるとを問わず、重要な機密事項や個人情報の流出を防ぐために欠かせない装置として広く普及している。すなわち、シュレッダは、廃棄処分する古紙を小さな紙片に裁断する機構を備えており(例えば特許文献1参照)、これにより、古紙に記載された文字や線図を視認・解読不能な状態まで分断させて、これら文字や線図から構成される機密情報や個人情報の漏洩・流出を有効に防止している。
しかしながら、近時の飛躍的な技術進歩は、このように裁断された小さな紙片(裁断屑)から元の書類を復元させて、そこに記載されている機密情報を再現・収集することを可能にしている。これにより、機密情報や個人情報の漏洩・流出を確実に防止すると信じられてきたシュレッダの信頼性も完全でないことが判明している。
また、シュレッダは上記のごとく機密保護のみを目的とする装置であることから、その裁断された紙片は廃棄処分する必要があった。
また、従来のシュレッダのように単に古紙を細かく裁断するだけでなく、少量の水を加えながら古紙を少しずつ引きちぎり細かく裁断する方式の湿式シュレッダが開発されており(例えば特許文献2参照)、このシュレッダにより裁断処理された裁断屑は社外の古紙再生工場等へ送られて、再生紙の原料として再利用されている。
この湿式シュレッダによる裁断屑はパルプ化されて紙片の形態を留めていないので、従来のシュレッダによる裁断屑のように元の書類が復元されることもなく、より高い機密性を保持することができる。
しかしながら、この湿式シュレッダは、通常のシュレッダに比較してかなり大型の装置で、大きな設置スペースを必要とすることから、多量の古紙が発生する大きな事業所等においてのみ使用可能なものであり、大きな設置スペースがなく、発生する古紙も少量であるような小規模店舗や個人事務所、あるいは一般家庭には不向きないしは使用不可能であった。しかも、裁断処理された裁断屑は再生紙の原料として再利用されるといっても、古紙再生工場等の大規模工場でのみ処理可能なもので、紙再生のためのコストも高くつき、不経済であった。
特開昭62−42752号公報 特開平6−134331号公報
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、大きな事業所等だけでなく、小規模店舗や一般家庭などにも設置可能であるとともに、機密情報や個人情報など各種情報の漏洩・流出を確実に防止できて、高い機密性を保持することができ、しかも、環境に優しくかつランニングコストも低く抑えることができる古紙処理装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明の第一の古紙処理装置は、古紙が発生する場所に配置されて、古紙を離解処理することにより、この古紙に記載された機密情報や個人情報の漏洩・流出を防止する装置であって、什器サイズの装置ケース内に、古紙を離解し叩解して古紙パルプを製造するパルプ製造部と、このパルプ製造部で製造された古紙パルプを抄紙して再生紙を製造する抄紙部と、これらパルプ製造部および抄紙部を連動して駆動制御する制御部を備えてなることを特徴とする。
好適な実施態様として、以下の構成が採用される。
(1)上記パルプ製造部で使用される水に、上記抄紙部で脱水回収される水が帰還利用される水循環方式とされる。
(2)上記パルプ製造部および抄紙部の駆動源が一般家庭用交流電源により駆動する電動駆動源である。
(3)上記装置ケースに移動手段が設けられて、設置床面上を移動可能な構成とされる。
(4)上記パルプ製造部は、古紙を攪拌する攪拌手段と、この攪拌手段に水を供給する給水手段を備えてなり、上記装置ケースの投入開口から離解投入された古紙を水の中で攪拌して、離解・叩解する構成とされる。
(5)上記(4)において、上記攪拌手段は、古紙の投入口を備え、上記給水手段から供給される水を貯水可能な攪拌タンクと、この攪拌タンク内に回転可能に設けられた攪拌羽根と、この攪拌羽根を回転駆動する駆動モータとを備える。
(6)上記(5)において、上記攪拌タンクの投入口に、シュレッダ部が設けられて、上記投入口に投入された古紙が上記シュレッダ部で予備的に裁断された後、上記攪拌羽根により攪拌される構成とされる。
(7)上記(4)において、上記給水手段は、上記抄紙部において濾過脱水される白水を回収する白水回収タンクと、この白水回収タンク内の水を上記パルプ製造部の攪拌手段に供給する給水ポンプとを備える。
(8)上記(5)において、上記パルプ製造部は、上記攪拌タンクの下流側に配設されて、攪拌タンクで製造された上記古紙パルプの濃度を調整するパルプ濃度調整手段を備え、このパルプ濃度調整手段は、上記攪拌タンクで製造された上記古紙パルプを貯留する濃度調整タンクと、この濃度調整タンクに水を供給する濃度調整用給水手段とを備えてなり、上記濃度調整タンクにおいて、上記攪拌タンクで製造された上記古紙パルプが上記濃度調整用給水手段からの加水により濃度調整されて、所定濃度のパルプ懸濁液とされるように構成される。
(9)上記(8)において、上記濃度調整タンクにおいて、上記攪拌タンク内で製造された上記古紙パルプの全量に対して、上記濃度調整用給水手段から水が加水されて、これら古紙パルプと水の合計体積が所定値になることにより、上記所定濃度のパルプ懸濁液となるように構成される。
(10)上記(8)において、上記攪拌手段に水を供給する上記給水手段は、上記濃度調整用給水手段としての機能を兼備する。
(11)上記抄紙部は、上記パルプ製造部から送られてくる水と古紙パルプが共存するスラリー状のパルプ懸濁液を抄いて湿紙とする抄紙ネットコンベア部と、この抄紙ネットコンベア部で抄紙形成された湿紙を乾燥させて再生紙とする乾燥ベルトコンベア部と、これら抄紙ネットコンベア部および乾燥ベルトコンベア部の連係部において上記湿紙を圧搾脱水する脱水ロール部とを備えてなり、上記パルプ製造部から供給される上記パルプ懸濁液を抄紙するとともに、脱水・乾燥する構成とされる。
(12)上記(11)において、上記抄紙ネットコンベア部は、パルプ懸濁液を抄きながら搬送する所定幅を有する網状無端ベルトと、この網状無端ベルトを走行駆動する駆動モータと、上記網状無端ベルト上に上記パルプ製造部からの上記パルプ懸濁液を供給するパルプ供給部とを備えてなり、このパルプ供給部により、上記パルプ懸濁液が上記網状無端ベルト上面に均一に広がり供給される構成とされる。
(13)上記(12)において、上記パルプ供給部において、上記網状無端ベルトが走行方向へ向けて上向き傾斜状に配置され、上記パルプ供給部は、上記網状無端ベルトの下面に摺接可能に配設された仕切り部材と、上記網状無端ベルトの上面に摺接可能に配設された型枠体とを備えてなり、上記型枠体内に供給された上記パルプ懸濁液は、上記型枠体と仕切り部材との協働による滞留作用により、上記網状無端ベルト上面に均一に拡散されるとともに、上記網状無端ベルトの走行作用により、上記型枠体で規定された幅寸法を保持しつつ網状無端ベルトと共に搬送されながら、網状無端ベルトの網目による自重濾過作用を受けて脱水される構成とされる。
(14)上記(13)において、上記仕切り部材は、上記網状無端ベルトの下面を摺接支持するスノコ構造とされるとともに、その基端側のパルプ懸濁液の流下供給部位が上記網状無端ベルトの網目を閉塞状態に支持する平板部材が設けられる。
(15)上記(14)において、上記型枠体内にオーバフロー槽が設けられ、型枠体内に供給される上記パルプ懸濁液は、一旦このオーバフロー槽に貯留した後オーバフローして上記仕切り部材の平板部材上に流下する構成とされる。
(16)上記(12)において、上記パルプ供給部の上流側に、上記パルプ製造部で製造された上記パルプ懸濁液を貯留するパルプ供給タンクが設けられ、このパルプ供給タンク内の上記パルプ懸濁液が懸濁液供給ポンプにより上記パルプ供給部の型枠体内に連続的に供給される構成とされる。
(17)上記(11)において、上記乾燥ベルトコンベア部は、上記抄紙ネットコンベア部で抄紙形成された湿紙を受け取り搬送する所定幅を有する上記平滑面無端ベルトと、この平滑面無端ベルトを走行駆動する駆動モータと、上記平滑面無端ベルト上の湿紙を加熱乾燥する加熱乾燥部とを備えてなり、上記脱水ロール部の下流側部位において、上記抄紙ネットコンベア部の圧搾脱水された湿紙が、上記平滑面無端ベルトの平滑面構造により、平滑面無端ベルト下面に転写密着されて搬送される構成とされる。
(18)上記(17)において、上記加熱乾燥部は、上記平滑面無端ベルトにおける上記湿紙の保持面と反対側面に摺接するヒータプレートを備え、上記平滑面無端ベルト上の湿紙が上記ヒータプレートにより加熱された平滑面無端ベルトにより間接的に加熱乾燥される構成とされる。
(19)上記(17)において、上記加熱乾燥部は、上記平滑面無端ベルト上の上記湿紙に転接する回転可能なヒータロールを備え、上記平滑面無端ベルト上の湿紙が上記ヒータロールにより直接的に加熱乾燥される構成とされる。
(20)上記(17)において、上記加熱乾燥部は、上記平滑面無端ベルト上の上記湿紙に温風を吹き付ける温風ヒータを備え、上記平滑面無端ベルト上の湿紙が上記温風ヒータにより直接的に加熱乾燥される構成とされる。
(21)上記(17)において、上記平滑面無端ベルトは、上記加熱乾燥部の加熱作用に耐え得る可撓性耐熱材料からなる。
(22)上記(21)において、上記平滑面無端ベルトは、フッ素樹脂製ベルトである。
(23)上記(21)において、上記平滑面無端ベルトは、鋼製ベルトである。
(24)上記(11)において、上記脱水ロール部は、抄紙ネットコンベア部の網状無端ベルトおよび乾燥ベルトコンベア部の平滑面無端ベルトを上下両側から挟圧状に転動圧搾して、上記網状無端ベルト上の湿紙を圧搾脱水する。
(25)上記(24)において、上記脱水ロール部は、上記網状無端ベルトに下側から転接する脱水ロールと、この脱水ロールに対して上記平滑面無端ベルトを上側から転動加圧するプレスロールと、これら両ロールを連動して回転駆動する駆動モータとを備えて、これら両ロールにより上記網状無端ベルトおよび平滑面無端ベルトが上下両側から挟圧状に転動圧搾されて、上記網状無端ベルト上の湿紙に含まれている水分が上記網状無端ベルトを介して上記脱水ロールに吸水される構成とされる。
(26)上記(25)において、上記脱水ロールは、高剛性材料からなる円筒ロールの外周に、微細連続気孔の多孔質材料からなる脱水シートが巻装されてなる。
(27)上記(25)において、上記プレスロールは、高剛性材料からなる円筒ロールの形態とされる。
(28)上記(12)において、上記脱水ロール部の上流側において、上記網状無端ベルトに下側から転接する予備脱水ロールが配設される。
(29)上記(28)において、上記予備脱水ロールは、高剛性材料からなる円筒ロールの外周に、微細連続気孔の多孔質材料からなる脱水シートが巻装されてなる。
(30)上記(17)において、上記脱水ロール部の上流側近傍位置に、上記平滑面無端ベルトを上側から転動加圧するスラリー化防止ロールが配設される。
(31)上記(30)において、上記スラリー化防止ロールは、高剛性材料からなる円筒ロールの形態とされる。
(32)上記(17)において、上記平滑面無端ベルトの走行途中に、上記平滑面無端ベルト上の上記湿紙を転動加圧する平滑面仕上げロールが配設される。
(33)上記(17)において、上記平滑面無端ベルトにおける上記加熱乾燥部の下流側に、平滑面無端ベルト上の乾燥処理された乾紙を剥離させる剥離部材が設けられる。
(34)上記(33)において、上記剥離部材の下流側に、上記平滑面無端ベルトから剥離された再生紙を所定長さに切断する定寸カッタが設けられる。
(35)上記(11)において、上記抄紙部において、下流側の上記乾燥ベルトコンベア部の平滑面無端ベルトと上流側の上記抄紙ネットコンベア部の網状無端ベルトとが上下に積層状に配設されるとともに、これら平滑面無端ベルトと網状無端ベルトの上下隣接部分において、上記脱水ロール部が網状無端ベルトおよび平滑面無端ベルトを上下両側から挟圧状に転動圧搾する構造とされる。
(36)上記(35)において、上記抄紙ネットコンベア部と上記乾燥ベルトコンベア部が共用の駆動源により駆動される構造とされる。
また、本発明の第二の古紙処理装置は、什器サイズの装置ケース内に、古紙を離解し叩解して古紙パルプを製造するパルプ製造部と、このパルプ製造部で製造された古紙パルプを抄紙して再生紙を製造する抄紙部とを備えてなり、古紙が発生する場所に配置されて、上記パルプ製造部により、発生した古紙が離解処理されて古紙パルプとされるとともに、上記抄紙部により、上記古紙パルプが抄紙されて再生紙とされ、これにより、上記古紙が、その発生場所内において再生紙として循環使用される構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、以下に列挙するような優れた特有の効果が得られ、大きな事業所等だけでなく、小規模店舗や一般家庭などにも設置可能であるとともに、機密情報や個人情報など各種情報の漏洩・流出を確実に防止できて、高い機密性を保持することができ、しかも、環境に優しくかつランニングコストも低く抑えることができる古紙処理装置を提供することにある。
(1)古紙が発生する場所に配置されて、古紙を離解し叩解して古紙パルプを製造するパルプ製造部を備えるから、古紙は繊維レベルまで分解されて(パルプ化)、そこに記載された文字や線図は完全に分解消滅してしまい、復元不可能である。これにより、これら文字や線図から構成される機密情報や個人情報の漏洩・流出を確実に防止することができ、高い機密性を保持することができる。
(2)さらに、上記パルプ製造部で製造された古紙パルプを抄紙して再生紙を製造する抄紙部を備えるから、古紙を廃棄処分することなく、古紙発生元において自前で再生利用することができ、古紙の廃棄を軽減して、ゴミ問題解決に役立つばかりか、限りある資源を有効利用することができる。
特に、この種の古紙は機密上の問題からリサイクル化が進んでおらず、上記のように古紙発生元において自前で再生利用することができることにより、資源有効利用の効果は顕著である。
(3)什器サイズの装置ケース内に、上記パルプ製造部、上記抄紙部およびこれらを連動して駆動制御する制御部を備えてなるから、装置構造がコンパクトで、大きな事業所等だけでなく、小規模店舗や一般家庭などにも設置可能であり、この観点からも、機密情報や個人情報など各種情報の漏洩・流出を確実に防止することができる。
また、古紙発生場所に、製紙工場や古紙再生工場の大規模な設備と同様な機能を有するコンパクトな古紙再生設備が設置されることになり、これにより、古紙の回収廃棄に要する輸送費や焼却費等の各種経費が不要となって、経済的である。
(4)上記パルプ製造部で使用される水に、上記抄紙部で脱水回収される水が帰還利用される水循環方式とされることにより、および/または、上記パルプ製造部および抄紙部の駆動源が一般家庭用交流電源により駆動する電動駆動源であることにより、環境に優しくかつランニングコストも低く抑えることができ、この点においても経済的である。
(5)古紙が発生する場所に配置されて、上記パルプ製造部により、発生した古紙が離解処理されて古紙パルプとされるとともに、上記抄紙部により、上記古紙パルプが抄紙されて再生紙とされ、これにより、上記古紙が、その発生場所内において再生紙として循環使用される構成とされていることにより、古紙に記載された文字や線図等の各種情報が古紙の発生場所外へ拡散することが全くなく、この点からも、機密情報や個人情報の漏洩・流出を確実に防止することができ、高い機密性を保持することができ、また資源の有効利用を図ることもできる。
すなわち、本発明の古紙処理装置を使用することにより、その使用に係る一定の系(例えば、学校、病院、市役所、特許事務所、一般家庭等)の外へ上記各種情報が拡散するおそれが全くなくなる。
換言すれば、例えば従来周知のシュレッダの場合、古紙が裁断されて小片となり、そこに記載された文字や線図が判読不能となったとしても、裁断された紙片は焼却場等で廃棄処分されることになるため、上記系外への拡散を完全に防止することはできない。この点に関して、上記系外への拡散を防止する目的で、系内の倉庫に保管するという方法も考えられるが、反面、そのような保管場所の確保が必要となり、対象となる紙も一回の使用のみでは、資源の有効利用という観点から効率が悪い。
これに対して、本発明の古紙処理装置によれば、古紙に記載される各種情報がその使用に係る系外へと拡散しまうことは全くなく、しかも、資源を有効に活用することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面全体にわたって同一の符号は同一の構成部材または要素を示している。
実施形態1
本発明に係る古紙処理装置が図1〜図6に示されており、この古紙処理装置1は、具体的には古紙が発生する場所に配置されて、古紙UPを離解処理することにより、この古紙UPに記載された機密情報や個人情報の漏洩・流出を防止する装置であって、古紙UPとしては、官公庁・一般企業の機密文書や一般家庭の私的文書等で、使用済みや不要となった書類が該当する。
古紙処理装置1は、図1に示すように、パルプ製造部2、抄紙部3および制御部4を主要部として構成され、これら装置構成部2〜4が装置ケース5内に装置収容されてなるコンパクト設計とされるとともに、上記パルプ製造部2および抄紙部3の駆動源は、一般家庭用交流電源により駆動する電動駆動源とされている。以下、各構成部について具体的に説明する。
I.装置ケース5:
この装置ケース5は、什器サイズ、つまり、事務所内に配置使用される書棚、ロッカー、事務机、複写機、パーソナルコンピュータなどの什器類と同等の形状寸法を備えるもので、具体的な形状寸法は目的や用途に応じて適宜設計される。図示の実施形態の装置ケース5は、複写機程度の形状寸法を有するほぼ直方体形状の箱体とされている。
II.パルプ製造部2:
パルプ製造部2は、古紙UPを離解し叩解して古紙パルプを製造する工程部位で、古紙UPを攪拌する攪拌装置(攪拌手段)6と、この攪拌装置6に水を供給する給水装置(給水手段)7とを備えてなる。
攪拌装置6は、攪拌タンク10、攪拌羽根11および駆動モータ12を備えてなる。
攪拌タンク10は、その天井壁に、装置ケース5の外部に対して開閉可能な構造を有する投入口10aが設けられるとともに、その内部(図示の場合は底部)に、上記攪拌羽根11が回転可能に設けられている。
攪拌タンク10の内容積は、一度に攪拌処理すべき古紙UPの枚数に応じて設定される。図示の実施形態においては、約3リットルの水を加えて、A4判のPPC(plain paper copier)古紙UPを8枚程度(約32g)一度に攪拌処理(バッチ処理)できる容積を有する攪拌タンク10とされている。
また、攪拌羽根11は、駆動モータ12の回転軸12aに水平状態で直接取り付け固定されたダイレクトモータ構造とされるとともに、この駆動モータ12により正逆回転駆動されるように構成されている。駆動モータ12は具体的には電動モータで、制御部4に電気的に接続されている。
攪拌羽根11が正逆回転されるのは、古紙UPをA4判の大きさのままで攪拌する場合、攪拌羽根11に絡みつくのを防止するために、正回転後の逆回転による水の噴流の作用で分散させるためである。
これに関連して、攪拌羽根11の羽根形状は、正回転と逆回転とにおいて、その攪拌力(拡散効果)が異なるように設計されており、これにより、古紙UP、UP、…の均一な離解・叩解が実現する。
なお、攪拌羽根11の正回転と逆回転の切り替えタイミング、および攪拌時間などの運転条件は、予め行なった実験データに基づいて、所望の古紙UP、UP、…の離解・叩解効果が得られるように設定される。
給水装置7は、白水回収タンク15および給水ポンプ16を備えてなる。白水回収タンク15は、後述するように、抄紙部3において濾過脱水される白水W(抄紙する際に抄き網により濾過された極低濃度のパルプ水)を回収するもので、この白水回収タンク15に回収された白水Wが、給水ポンプ16により、上記攪拌装置6の攪拌タンク10に攪拌用の水として供給される。
また、この給水装置7は、後述するように、パルプ濃度調整部8の濃度調整用給水装置(濃度調整用給水手段)としての機能も兼備し、この目的のため、白水回収タンク15内の白水Wを濃度調整タンク25に濃度調整用の水として供給する濃度調整用給水ポンプ17を備えている。18および19は、白水回収タンク15内に設けられた下限水位用フロートスイッチと上限水位用フロートスイッチをそれぞれ示している。
しかして、攪拌装置6において、装置ケース5の投入開口つまり投入口10aから攪拌タンク10内に投入された古紙UP、UP、…は、駆動モータ12による攪拌羽根11の正転・逆転動作により、給水装置7から供給された水Wの中で所定時間(図示の場合は3分〜5分間)だけ攪拌され、これにより、離解・叩解されて、古紙パルプUPPとなる。
パルプ濃度調整部8は、攪拌タンク10の下流側に設けられて、攪拌タンク10で製造された古紙パルプUPPの濃度を後続の抄紙に適した適正濃度に調整するものである。このパルプ濃度調整部8は、攪拌タンク10で製造された古紙パルプUPPを貯留する濃度調整タンク25と、この濃度調整タンク25に水を供給する濃度調整用給水装置(濃度調整用給水手段)とを備えてなり、この濃度調整用給水装置としては、前述したごとく、給水装置7が兼用されている。
濃度調整タンク25の内容積は、攪拌装置6によりバッチ処理される古紙UPの枚数(量)に応じて設定される。図示の実施形態においては、前述したように、8枚程度(約32g)のA4判の古紙UPがバッチ処理されるので、これに対応した量の古紙パルプUPPの濃度を調整できる容積を有する濃度調整タンク25とされている。
これに関連して、上記攪拌装置6の攪拌タンク10の底部には、排水口10bが設けられており、この排水口10bは図示しない排水弁により開閉動作される構成とされている。この排水弁は具体的には電磁開閉弁からなり、上記制御部4に電気的に接続されている。
パルプ濃度調整部8の具体的な濃度調整方法は、上記濃度調整タンク25において、攪拌タンク10内でバッチ処理にて製造された古紙パルプUPPの全量に対して、上記濃度調整用給水装置7から水Wが加水されて、これら古紙パルプUPPと水Wの合計体積が所定値になることにより、所定濃度のパルプ懸濁液PSとなるように構成されている。なお、調整されるべきパルプ懸濁液PSの目標濃度は、予め行なった実験データに基づいて、後述する抄紙部3における抄紙能力を考慮して設定され、図示の場合は約0.1%濃度に設定されている。26は、濃度調整タンク25内に設けられたフロートスイッチで、濃度調整タンク25内のパルプ懸濁液PSの量(古紙パルプUPPと水Wの合計体積)が上記所定値になったときの水位を検知する。
しかして、上記濃度調整タンク25において、上記攪拌タンク10で製造された古紙パルプUPPの全量が、攪拌タンク10の排水口10bから自重で濃度調整タンク25内へ落下供給されるとともに、この古紙パルプUPPに対して、濃度調整用給水装置7から白水Wが上記所定値になるまで加水されて(フロートスイッチ26により検知)、これにより古紙パルプUPPの濃度が調整されて、所定濃度のパルプ懸濁液PSとされる。図示の実施形態においては、上記古紙パルプUPPの全量(約32gの古紙UP+3リットルの水W)に対して、上記濃度調整用給水装置7から希釈用の水Wが加水されて、古紙パルプUPPと水Wの合計体積(全量)が30リットルになるように制御され、これにより、約0.1%濃度(目標濃度)のパルプ懸濁液PSが調製される。この濃度調整されたパルプ懸濁液PSは、第一懸濁液供給ポンプ27により、次工程の抄紙部3へ送られる。
なお、上記攪拌タンク10の排水口10bから古紙パルプUPPが濃度調整タンク25内へ落下供給される間、攪拌タンク10内においては、給水装置7から給水ポンプ16により水Wが供給されるとともに、駆動モータ12により攪拌羽根11が回転して、攪拌タンク10内の洗浄が行われる。
以上のように、給水装置7の給水源は、白水回収タンク15に回収される抄紙部3で脱水された白水Wであり、換言すれば、抄紙部3で脱水回収される白水Wは、すべて上記パルプ製造部2の攪拌装置6およびパルプ濃度調整部8で帰還利用される水循環方式とされている。
III.抄紙部3:
抄紙部3は、このパルプ製造部2で製造された古紙パルプを抄紙して再生紙を製造する工程部位で、抄紙ネットコンベア部30、脱水ロール部31および乾燥ベルトコンベア部32を備えてなる。
抄紙ネットコンベア部30は、上記パルプ製造部2から送られてくる水Wと古紙パルプUPが共存するスラリー状のパルプ懸濁液PSを抄いて湿紙とする部位で、網状無端ベルト35、駆動モータ36およびパルプ供給部37を備えてなる。
網状無端ベルト35は、パルプ懸濁液PSを抄きながら搬送するもので、具体的には、所定幅を有する抄き網構造の板材が所定長さの環状に接続形成されてなる無端ベルトである。上記所定幅は、パルプ懸濁液PSを抄いて製造すべき再生紙RPの幅寸法よりも若干大きな寸法に設定される。また、抄き網構造の板材は、パルプ懸濁液PSが上記抄き網構造の無数の網目により適正に濾過脱水できる材質とされ、好適には、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)(一般に「ナイロン」と呼ばれる)あるいはステンレス鋼(SUS)などの耐腐食性に優れる材料で形成されており、図示の実施形態においては、PET製網状無端ベルト35とされている。さらに、上記所定長さは、網状無端ベルト35の走行速度との関係で、パルプ懸濁液PSが適正な坪量に抄かれるのに十分な長さとされるとともに、装置ケース5における抄紙ネットコンベア部30の収容空間に収容し得る大きさに設定される。
この網状無端ベルト35は、図1および図2に示すように、駆動ローラ65、従動ローラ66、支持ローラ67、脱水ロール50および予備脱水ロール53を介して、回転走行可能に懸架支持されるとともに、上記駆動ローラ65を介して、上記駆動モータ36に駆動連結されている。
網状無端ベルト35を走行駆動する駆動モータ36は、具体的には電動モータで、制御部4に電気的に接続されている。また、この駆動モータ36は、後述する脱水ロール部31および乾燥ベルトコンベア部32の走行駆動源としても共用され、この共用のための構造つまり駆動連結機構については後述する。
パルプ供給部37は、上記網状無端ベルト35上にパルプ製造部2からのパルプ懸濁液PSを供給する部位で、具体的には、このパルプ供給部37により、パルプ懸濁液PSが上記網状無端ベルト35上面に均一に広がり供給される構成とされている。
図示のパルプ供給部37の具体的構造が図4および図5に示されている。すなわち、このパルプ供給部37において、上記網状無端ベルト35が走行方向へ向けて上向き傾斜状に配置されるとともに、この網状無端ベルト35の上下両側位置に、型枠体38および仕切り部材39がそれぞれ配置されてなる。
型枠体38は、網状無端ベルト35の上面に摺接可能に配設されるもので、図4および図5に示すように、先端部つまり網状無端ベルト35の走行方向側端部が開放された平面コ字形状の本体枠40と、この本体枠40の後端部に設けられたオーバフロー槽41とを備える。
上記本体枠40は、その下端面40aが傾斜走行する上記網状無端ベルト35の上面に摺接するように配されるとともに、本体枠40の枠内幅寸法L(図4参照)が製造すべき再生紙RPの幅寸法に設定されている。
上記オーバフロー槽41は、上記本体枠40の後端部に一体的に固設されており、その前壁上端縁41aが水平直線状に形成されるとともに、このオーバフロー槽41内に、後述するパルプ供給タンク45のパルプ懸濁液PSを供給する懸濁液供給配管49の供給開口49aが臨んで設けられている。
そして、パルプ懸濁液PSが上記懸濁液供給配管49からオーバフロー槽41内に供給され貯留されて、オーバフロー槽41がパルプ懸濁液PSで満杯になると、さらなるパルプ懸濁液PSの供給により、パルプ懸濁液PSは、オーバフロー槽41の前壁上端縁41aから図5に矢符にて示されるようにオーバフローして、後述する仕切り部材39の平板部材42上に流下することとなる。
仕切り部材39は、網状無端ベルト35の下面に摺接可能に配設されるもので、図4および図5に示すように、複数本の骨組み部材39a、39a、…からなる水切り可能なスノコ構造を備え、上記網状無端ベルト35の下面全幅を摺接支持する形状寸法を有するとともに、上記スノコ構造の基端側部位が平板部材42により閉塞されている。
平板部材42は、上記型枠体38のオーバフロー槽41に対応した位置に設けられ、具体的には、図5に示すように、オーバフロー槽41からオーバフローするパルプ懸濁液PSの流下位置に対応して配置され、これにより、網状無端ベルト35におけるパルプ懸濁液PSの流下供給部位の網目が平板部材42により閉塞状態に支持されている。
また、上記パルプ供給部37の上流側には、このパルプ供給部37にパルプ懸濁液PSを供給されるパルプ供給タンク45が設けられている。
このパルプ供給タンク45には、パルプ製造部2で製造されたパルプ懸濁液PSが第一懸濁液供給ポンプ27により供給されて貯留される。このパルプ供給タンク45に貯留されるパルプ懸濁液PSは、下限水位用フロートスイッチ46および上限水位用フロートスイッチ47により検知されて、第二懸濁液供給ポンプ(懸濁液供給ポンプ)48により、上記パルプ供給部37のオーバフロー槽41内へ連続的に供給される構成とされている。
しかして、上記パルプ供給タンク45に貯留されるパルプ懸濁液PSが、第二懸濁液供給ポンプ47により、上記パルプ供給部37のオーバフロー槽41内へ供給され、このオーバフロー槽41に供給されたパルプ懸濁液PSは、図4および図5に示すように、オーバフロー槽41からオーバフローした後、平板部材42上に流下する。そして、パルプ懸濁液PSは、型枠体38の本体枠40と仕切り部材39との協働による滞留作用により、網状無端ベルト35上面に均一に拡散されるとともに、網状無端ベルト35の矢符方向への走行作用により、上記本体枠40により規定された幅寸法を保持しつつ網状無端ベルト35と共に搬送されながら、網状無端ベルト35の網目による自重濾過作用を受けて脱水されて、湿紙RP0となる。この濾過脱水された白水W(抄紙する際に抄き網により濾過された極低濃度のパルプ水)は、前述したように、上記給水装置7の白水回収タンク15に回収される。
なお、上記パルプ供給部37において、網状無端ベルト35の走行姿勢は左右水平になるように、つまり網状無端ベルト35の走行方向に対して垂直な断面における上面輪郭線が水平状態となるように走行支持されている。このように構成することにより、上記本体枠40と仕切り部材39の協働によるパルプ懸濁液PSの滞留状態に左右幅方向の偏りを生じるのが有効に防止されて、調整される湿紙RP0の厚みが左右幅方向に均一となり、結果として紙面全体の厚みが均一となる。
脱水ロール部31は、上述の抄紙ネットコンベア部30と後述の乾燥ベルトコンベア部32の連係部において、上記網状無端ベルト35上の湿紙RP0を圧搾脱水する部位である。
具体的には、下流側の上記乾燥ベルトコンベア部32の平滑面無端ベルト60と上流側の上記抄紙ネットコンベア部30の網状無端ベルト35とが図1および図2に示すように、上下に積層状に配設されるとともに、これら平滑面無端ベルト60と網状無端ベルト35の上下隣接部分が上記連係部とされて、上記脱水ロール部31が、これら網状無端ベルト35および平滑面無端ベルト60を上下両側から挟圧状に転動圧搾する構造とされている。
上記脱水ロール部31は、脱水ロール50、プレスロール51および駆動モータ52を主要部として備えるととともに、その補助部として、予備脱水ロール53およびスラリー化防止ロール54が設けられている。
脱水ロール50は、網状無端ベルト35に下側から転接するもので、具体的には、高剛性材料からなる円筒ロール50aの外周に、微細連続気孔の多孔質材料からなる脱水シート50bが巻装されてなる。脱水シート50bは、親水性、吸水性および保水性に優れる材料からなり、好適には柔軟性に優れる微細連続気孔の多孔質材料からなる。また、脱水シート50bの円筒ロール50aに対する巻装構造としては、ある程度厚みのある脱水シート50bを円筒ロール50aの外周に一回巻きする単層構造と、薄い脱水シート50bを円筒ロール50aの外周に複数回巻きする多層構造とがある。
図示の実施形態の脱水ロール50は、ステンレス鋼製円筒ロール50aの円筒外周面に、ミクロンサイズの超微細な連続気孔を有する超微細連続発泡材料からなる所定厚み寸法の脱水シート50bが一回巻きされてなる単層構造とされ、より具体的には、上記脱水シート50bが予め円筒体形状に成形され、この円筒体50bが上記円筒ロール50aの外周に嵌合一体化されてなる。
プレスロール51は、後述する乾燥ベルトコンベア部32の平滑面無端ベルト60を上側から転動加圧するもので、具体的には、高剛性材料からなる円筒ロールの形態とされている。図示の実施形態のプレスロール51は、ステンレス鋼製円筒ロールからなる。
これら脱水ロール50とプレスロール51は、具体的には単一の駆動モータ52に駆動連結されて、両ロール50、51が連動して回転駆動される。この場合、これら両ロール50、51は、その外周面間において挟圧状に転動圧搾される網状無端ベルト35、平滑面無端ベルト60の接触面(網状無端ベルト35の下面および平滑面無端ベルト60の上面)に対して、両ロール50、51の外周面が、互いに実質的に同一の回転速度をもってそれぞれ転動接触するように回転制御される。
また、上記駆動モータ52は、図示の実施形態においては、後述するように、抄紙ネットコンベア部30の駆動モータ36が共用とされている。
そして、この駆動モータ52(36)の駆動により、上記両ロール50、51が、上記両ベルト35、60を上下両側から挟圧状に転動圧搾して、網状無端ベルト35上の湿紙RP0に含まれている水分Mが上記網状無端ベルト35を介して上記脱水ロール50に吸水されて脱水される。この圧搾脱水された白水Wは、給水装置7の白水回収タンク15に回収される。
この圧搾脱水の具体的メカニズムを図6(a)により説明すると、上記両ロール50、51の回転により、上面に湿紙RP0を載置した網状無端ベルト35と平滑面無端ベルト60が、その間に上記湿紙RP0を介在させた状態で、上記両ロール50、51間へ案内されて、上下両側から挟圧状に転動圧搾される。すると、湿紙RP0に含まれている水分Mは、上記両ロール50、51の上流側(図面において右側)へ搾り出されるが、上側の平滑面無端ベルト60が後述するように平滑面を有する孔のない構造であることから、この搾り出された水分Mはすべて下側の網状無端ベルト35の微細な連続気孔を通過して上記脱水ロール50の脱水シート50bに吸水される。
予備脱水ロール53およびスラリー化防止ロール54は、これら脱水ロール部31におけるプレスロール51と脱水ロール50による圧搾脱水作用を補助するために設けられている。
予備脱水ロール53は、図1に示すように、脱水ロール部31の上流側において、上記網状無端ベルト35に下側から網状無端ベルト35に転接してテンションを与えるように配設されている。
この予備脱水ロール53の具体的構造は、上記脱水ロール50と同様であり、高剛性材料からなる円筒ロール53aの外周に、微細連続気孔の多孔質材料からなる脱水シート53bが巻装されてなる。図示の実施形態の予備脱水ロール53は、ステンレス鋼製円筒ロール53aの円筒外周に、ミクロンサイズの超微細な連続気孔を有する超微細連続発泡材料からなる円筒体53bが嵌合一体化されてなる(脱水シート53bが単層構造)。
そして、網状無端ベルト35上面に均一に拡散されて、この網状無端ベルト35と共に搬送される湿紙RP0は、網状無端ベルト35により濾過脱水されながら、上記予備脱水ロール53によっても複合的に吸水脱水されて、プレスロール51と脱水ロール50による圧搾脱水作用を予備的に補助する。
スラリー化防止ロール54は、図1および図6(b)に示すように、脱水ロール部31の上流側近傍位置において、上記平滑面無端ベルト60を上側から転動加圧して、平滑面無端ベルト60を下側の網状無端ベルト35上の湿紙RP0に押さえ付けるように配設されている。
このスラリー化防止ロール54の具体的構造は、上記プレスロール51と同様であり、具体的には、高剛性材料からなる円筒ロールの形態とされ、図示の実施形態のスラリー化防止ロール54は、ステンレス鋼製円筒ロールからなる。
そして、図6(b)を参照して、脱水ロール50とプレスロール51により、上面に湿紙RP0を載置した網状無端ベルト35と平滑面無端ベルト60が上下両側から挟圧状に転動圧搾されると、湿紙RP0に含まれている水分Mは、両ロール50、51の上流側(図面において右側)へ搾り出されるが、同時に、脱水ロール50自身が先の圧搾脱水の結果保水している水分Mもまた搾り出される。
この場合、スラリー化防止ロール54が設けられていないとすると、図6(a)に示すように、両ロール50、51の上流側近傍位置においては、上側の平滑面無端ベルト60が下側の網状無端ベルト35上の湿紙RP0に対して離隔した状態にあり、このため、搾り出された上記湿紙RP0に含まれている水分と脱水ロール50自身が保水していた水分の複合された水分Mの一部M´が、上記網状無端ベルト35を介して上記脱水ロール50に吸水されずに、湿紙RP0に吸収されて、湿紙RP0が再びスラリー化してしまうおそれがある。
これに対して、スラリー化防止ロール54が設けられていると、図6(b)に示すように、両ロール50、51の上流側近傍位置において、上側の平滑面無端ベルト60が下側の網状無端ベルト35上の湿紙RP0に押さえ付けられた状態にあり、このため、搾り出された上記湿紙RP0に含まれている水分と脱水ロール50自身が保水していた水分の複合された水分Mのすべてが、上記網状無端ベルト35を介して下側へ落下して、湿紙RP0に再吸収されることがなく、湿紙RP0の再スラリー化を確実に防止することができ、プレスロール51と脱水ロール50による圧搾脱水作用を予備的に補助する。
なお、両ロール50、51の圧搾により、その上流側へ搾り出された湿紙RP0の水分Mの一部は、脱水ロール50の脱水シート50bと湿紙RP0と一体となって両ロール50、51間を通過することになるが、両ロール50、51間を通過した瞬間に、脱水ロール50の脱水シート50bが原形に弾性復帰するため、この原形復帰作用により、湿紙RP0にさらなる脱水作用が起こる。この結果、湿紙RP0の含水率は所定値まで減少する。
上記脱水ロール部31により圧搾脱水された湿紙RP0は、脱水ロール部31の下流側部位において、下側の網状無端ベルト35の上面から上側の平滑面無端ベルト60の下面に転写移転されて、平滑面無端ベルト60と共に搬送されて、乾燥ベルトコンベア部32による乾燥工程が実施される。
なお、上記移転作用は平滑面無端ベルト60の平滑面構造により起こるものと考えられる。つまり、下側の網状無端ベルト35の表面が、微細な連続気孔が多数開口されてなる微細凹凸面であるのに対して、上側の平滑面無端ベルト60の表面が孔のない平滑面であり、この結果、僅かに水分を含んでいる湿紙RP0が上記平滑面無端ベルト60の表面との間の表面張力で吸着されるものと考えられる。
乾燥ベルトコンベア部32は、上記抄紙ネットコンベア部30で抄紙形成された後、脱水ロール部31で圧搾脱水された湿紙RP0を乾燥させて再生紙RPとする部位で、上記平滑面無端ベルト60、駆動モータ61および加熱乾燥部62を備えてなる。
平滑面無端ベルト60は、湿紙RP0を加熱乾燥させながら搬送するもので、具体的には、所定幅を有する平滑面構造の板材が所定長さの環状に接続形成されてなる無端ベルトである。上記所定幅は、網状無端ベルト35と同様に、製造すべき再生紙RPの幅寸法よりも若干大きな寸法に設定される。また、平滑面構造の板材は、湿紙RP0の片側表面を適正な平滑面に仕上げることができ、かつ後述する加熱乾燥部62による加熱作用に耐え得る材質とされ、好適には、フッ素樹脂、ステンレス鋼等の可撓性耐熱材料で形成されており、図示の実施形態においては、フッ素樹脂製ベルトが採用されている。さらに、上記所定長さは、湿紙RP0が完成品である再生紙RPに加熱乾燥されるのに十分な長さで、かつ装置ケース5における乾燥ベルトコンベア部32の収容空間に収容し得る大きさに設定される。
この平滑面無端ベルト60は、図1および図2に示すように、駆動ローラ70、従動ローラ71、72、プレスロール51、スラリー化防止ロール54、平滑面仕上げロール73、74および予備脱水ロール53を介して、回転走行可能に懸架支持されるとともに、上記駆動ローラ70を介して、上記駆動モータ61に駆動連結されている。
平滑面無端ベルト60を走行駆動する駆動モータ61は、前述したように、上記抄紙ネットコンベア部30および脱水ロール部31の走行駆動源としても共用され、この共用のための構造つまり駆動連結機構が図3に示されている。
図3において、75は動力伝達ギヤ、76はスプロケット、77はスプロケット76、76間に掛け渡される動力伝達チェーン、および78は動力伝達軸をそれぞれ示している。
上記動力伝達ギヤ75、75、…、スプロケット76、76、…の歯車比は、駆動源が単一の駆動モータ61であることから、駆動ローラ70、従動ローラ71、72、プレスロール51、スラリー化防止ロール54、平滑面仕上げロール73、74および予備脱水ロール53のすべてが、平滑面無端ベルト60に対して、互いに実質的に同一の周速度をもってそれぞれ転動接触するように設定されている。
加熱乾燥部62は、上記平滑面無端ベルト60上の湿紙RP0を加熱乾燥する部位で、上記平滑面無端ベルト60の走行経路途中箇所に配されたヒータプレート75を加熱部として備える。
図示の実施形態のヒータプレート75は、上記平滑面無端ベルト60の走行経路における水平走行部分に設けられており、具体的には、平滑面無端ベルト60における上記湿紙RP0の保持面である上面と反対側面つまり下面に摺接して設けられている。これにより、上記平滑面無端ベルト60上の湿紙RP0は、上記ヒータプレート75により加熱された平滑面無端ベルト60により間接的に加熱乾燥されることとなる。
また、平滑面無端ベルト60の走行途中に、上記2つの平滑面仕上げロール73、74が配設されている。具体的には、これら平滑面仕上げロール73、74は、上記平滑面無端ベルト60の走行経路における水平走行部分において、上記ヒータプレート75と対向して並列状に配置されている。
そして、両平滑面仕上げロール73、74は、平滑面無端ベルト60上の湿紙RP0を順次転動加圧して、平滑面無端ベルト60の表面に接触する湿紙RP0の片側表面と反対側表面を適正な平滑面に仕上げる。
なお、図示の実施形態においては、2つの平滑面仕上げロール73、74が設けられているが、平滑面仕上げロールの配設数は目的に応じて適宜増減される。
上記平滑面無端ベルト60における上記加熱乾燥部62の下流側には、剥離部材80が設けられている。この剥離部材80は、具体的には耐熱性を有する弾性ヘラの形態とされており、図示の実施形態の剥離部材80は、弾性変形可能な0.1〜0.3mm厚程度のステンレス鋼板の外周面にテフロン(登録商標)加工が施されてなり、その基端部が固定側に支持されるとともに(図示省略)、その先端エッジ80aが上記平滑面無端ベルト60の表面に弾発的に当接係止されている。
そして、平滑面無端ベルト60上で乾燥処理されて搬送される乾紙つまり再生紙RPは、上記剥離部材80の先端エッジ80aにより、平滑面無端ベルト60の保持面から順次剥離されることとなる。
これに関連して、この剥離部材80の下流側つまり平滑面無端ベルト60の走行経路終端位置には、定寸カッタ81が設けられている。この定寸カッタ81の具体的構造は図示しないが、例えば、従来公知の両サイドスリッターの形態とされ、ソレノイドによりギロチンカット動作する構造が採用され得る。
そして、平滑面無端ベルト60から剥離された再生紙RPは、定寸カッタ81により所定長さ(図示の実施形態においては、A4版の縦寸法)に切断されて、再使用可能な形状寸法の再生紙RPとされ、装置ケース5の排出口82から排出される。なお、この場合の所定長さでの切断は、平滑面無端ベルト60のベルト送り量を近接スイッチ等のセンサにより計測して行う。
IV.制御部4:
制御部4は、上述したパルプ製造部2および抄紙部3の各駆動部の動作を連動して自動制御するもので、具体的には、CPU,ROM,RAMおよびI/Oポートなどからなるマイクロコンピュータで構成されている。
この制御部4には、パルプ製造部2のパルプ製造工程および抄紙部3の抄紙工程を連続して実行させるためのプログラム等が組み込まれるとともに、各駆動部の駆動に必要な種々の情報、例えば、パルプ製造部2における攪拌装置6の駆動時間および給水装置7の動作タイミング、あるいは、抄紙部3におけるコンベア部30、32の走行速度、加熱乾燥部62の駆動時間および定寸カッタ81の動作タイミングなどが、予めデータとしてまたはキーボード等により適宜選択的に入力設定されている。
また、上記制御部4には、前述したように、各フロートスイッチ18、19、26、46、47および各駆動部12、16、27、36(52、61)、48、75、81が電気的に接続されており、制御部4は、これらの各種実測値およびデータに従って、上記各駆動部12、16、27、36(52、61)、48、75、81を制御する。
しかして、以上のように構成された古紙処理装置1は、電源投入により起動して、制御部4により各駆動部が相互に関連して自動制御され、以下の工程を実行する。これにより、古紙処理装置1に投入された古紙UP、UP、…は、パルプ製造部2により離解処理されて、古紙UPに記載された機密情報や個人情報の漏洩・流出が有効に防止され、さらにはこの古紙パルプUPPが抄紙部3により抄紙されて再生紙RPに再生される。
i)加熱乾燥部62のヒータプレート75が発熱を開始して、所定温度まで昇温すると、以後自動でその所定温度を維持する。
ii)攪拌装置6の攪拌タンク10に、給水装置7から水Wが所定量だけ供給される。この所定量は、攪拌タンク10内に投入される古紙UP、UP、…を離解、叩解するのに最小限度必要な量であり(図示の実施形態においては約3リットル)、タイマーにより給水ポンプ16の給水時間を制御して行う。
iii)古紙UP、UP、…が、攪拌装置6の投入口10aから設定枚数(装置1の処理能力から設定された枚数(分量)(図示の実施形態の場合は、A4版約8枚≒32g))だけ投入されて、スタートスイッチがONされると、攪拌装置6が運転を開始して、攪拌羽根11がタイマー運転により所定時間(図示の実施形態の場合は3〜5分間)だけ正転、逆転動作を繰り返すことにより、古紙UP、UP、…が離解、叩解されて、古紙パルプUPPとなる。
iv)古紙UP、UP、…が十分に離解、叩解されて、古紙パルプUPPとなると、攪拌装置6の排水弁が開いて、攪拌タンク10内の古紙パルプUPPの全量が濃度調整タンク25に排出供給される。
この場合、攪拌タンク10内の洗浄も兼ねて、古紙パルプUPPの排出途中で給水装置7から攪拌タンク10内への給水と攪拌羽根11の回転が行なわれる。上記排出弁の開時間や洗浄用の給水、攪拌羽根11の回転はすべてタイマーで順次行なわれる。
v)濃度調整タンク25に古紙パルプUPPが排出供給されるのと並行して、または排出供給後に、濃度調整タンク25には濃度調整用給水装置7から白水Wが加水供給される。白水Wの加水供給は、濃度調整タンク25内のフロートスイッチ26が水量を検知して働くまで行なわれる。この白水Wの加水により、古紙パルプUPPの濃度が調整されて、所定濃度のパルプ懸濁液PSとなる。
図示の実施形態においては、古紙パルプUPPの全量(約32gの古紙UP+3リットルの水W)に対して、白水Wが濃度調整タンク25内の水量が30リットル、つまり、古紙パルプUPPと水Wの合計体積(全量)が30リットルになるまで加水され、これにより、約0.1%濃度のパルプ懸濁液PSに調製される。
vi)濃度調整タンク25で濃度調整が完了したパルプ懸濁液PSは、フロートスイッチ26がONになると、第一懸濁液供給ポンプ27が作動して、そのほぼ全量がパルプ供給タンク45へ供給される。この全量供給もタイマー運転で行なわれる。
なお、パルプ懸濁液PSがパルプ供給タンク45へ供給されている間は、白水回収タンク15の水は濃度調整タンク25へ入水されない(調整された濃度が変わるのを防止)。
vii)パルプ供給タンク45内の下限水位用フロートスイッチ46(抄紙開始に必要な最少水量の水位に対応して配置されている)がONになると、駆動モータ36(52、61)が駆動して、網状無端ベルト35が走行駆動されて抄紙開始の状態になるとともに、パルプ供給タンク45内のパルプ懸濁液PSが、第二懸濁液供給ポンプ47により、パルプ供給部37のオーバフロー槽41内へ供給される。
この場合、パルプ供給部37にパルプ懸濁液PSが送られる時間分だけ、上記駆動モータ36(52、61)が所定のタイムラグをもって駆動して、網状無端ベルト35は遅延運転される。
また、駆動モータ36(52、61)は、上記網状無端ベルト35だけでなく、脱水ロール部31のロール50、51の回転駆動源、乾燥ベルトコンベア部32の平滑面無端ベルト60の走行駆動源、および平滑面仕上げロール73、74の回転駆動源としても共用されているから、これらも同時に連動して運転される。
viii)上記オーバフロー槽41に供給されたパルプ懸濁液PSは、オーバフロー槽41からオーバフローして、仕切り部材39の平板部材42上に流下し、型枠体38の本体枠40と仕切り部材39との協働による滞留作用により、網状無端ベルト35上面に均一に拡散される。これと同時に、網状無端ベルト35の走行作用により、上記拡散されたパルプ懸濁液PSは、本体枠40により規定された幅寸法Lを保持しつつ網状無端ベルト35に引き摺られながら搬送されて、網状無端ベルト35の網目により濾過脱水されて、湿紙RP0となる。
この網状無端ベルト35により濾過脱水された白水Wは、給水装置7の白水回収タンク15に回収されて、循環再利用される。
ix)網状無端ベルト35と共に搬送される湿紙RP0は、予備脱水ロール53のところで、傾斜走行状態から水平走行状態に姿勢変換されながら、この予備脱水ロール53の吸水作用との協働作用による相乗効果で複合的にさらに軽く脱水された後、スラリー化防止ロール54の押付け作用により、網状無端ベルト35と平滑面無端ベルト60により挟持された状態で、脱水ロール部31へ送られる。
x)脱水ロール部31において、スラリー化防止ロール54の押付け作用により、網状無端ベルト35と平滑面無端ベルト60により挟持された湿紙RP0は、脱水ロール50とプレスロール51の間を、これら両ロール50、51により上下両側から挟圧状に転動圧搾されながら通過する。これにより、湿紙RP0は、前述したように、スラリー化防止ロール54の予備的な補助作用も手伝って、図6(b)に示すような圧搾脱水メカニズムにより所定の含水率まで脱水される。
xi)脱水ロール部31により圧搾脱水された湿紙RP0は、脱水ロール部31の下流側部位において、下側の網状無端ベルト35から上側の平滑面無端ベルト60のに転写移転されて、今度は、平滑面無端ベルト60と共に搬送されながら、乾燥ベルトコンベア部32のヒータプレート75により加熱乾燥されて、再生紙RPとなる。
また、これと並行して、湿紙RP0または再生紙RPは、平滑面無端ベルト60に対して上記ヒータプレート75と反対側に配された二つの平滑面仕上げロール73、74の連続した転動加圧により、平滑面無端ベルト60の表面に接触する側の表面と反対側の表面が適正な平滑面に仕上げられていく。
xii)二つの平滑面仕上げロール73、74による表面仕上げを経た再生紙RPは、平滑面無端ベルト60の表面に固着状態で保持されており、剥離部材80の先端エッジ80aにより、平滑面無端ベルト60の保持面から順次剥離されるとともに、定寸カッタ81により所定長さに切断されて、再使用可能な形状寸法の再生紙RPとして、装置ケース5の排出口82から排出される。
xiii)パルプ供給タンク45内のパルプ懸濁液PSが抄紙開始に必要な最少水量より減少すると(ほとんど空の状態)、下限水位用フロートスイッチ46がOFFとなり、第二懸濁液供給ポンプ47によるパルプ懸濁液PS供給が停止するとともに、駆動モータ36(52、61)も駆動停止して、抄紙工程が停止する。
この場合、駆動モータ36(52、61)は、現在抄紙中のパルプ懸濁液PSが全量再生紙RPになって上記排出口82から排出されるまでの時間分だけ、所定のタイムラグをもって駆動停止する。
ixv)以後、iii)の工程に戻り、古紙UP、UP、…を設定枚数だけ追加投入して、(装置1の処理能力から設定された枚数(分量)(図示の実施形態の場合は、A4版約8枚≒32g))だけ投入されて、スタートスイッチが再びONされることにより、iv)〜xiii)の工程が順次連続して実行される。
なお、以上の工程は、古紙パルプ化・再生紙抄紙に必要な動作を示したものであって、実際の運転には他の安全対策等のインターロック制御が付加されている。
しかして、以上のような構成とされた古紙処理装置1においては、以下のような効果が得られ、大きな事業所等だけでなく、小規模店舗や一般家庭などにも設置可能であるとともに、機密情報や個人情報など各種情報の漏洩・流出を確実に防止できて、高い機密性を保持することができ、しかも、環境に優しくかつランニングコストも低く抑えることができる。
(1)古紙UPが発生する場所に配置されて、古紙UPを離解し叩解して古紙パルプUPPを製造するパルプ製造部2を備えるから、古紙UPは繊維レベルまで分解されて(パルプ化)、そこに記載された文字や線図は完全に分解消滅してしまい、復元不可能である。これにより、これら文字や線図から構成される機密情報や個人情報の漏洩・流出を確実に防止することができ、高い機密性を保持することができる。
(2)さらに、上記パルプ製造部2で製造された古紙パルプUPを抄紙して再生紙RPを製造する抄紙部3を備えるから、古紙UPを廃棄処分することなく、古紙UPの発生元において自前で再生利用することができ、古紙UPの廃棄を軽減して、ゴミ問題解決に役立つばかりか、限りある資源を有効利用することができる。
特に、この種の古紙UPは機密上の問題からリサイクル化が進んでおらず、上記のように古紙UPの発生元で自前により再生利用することができることで、資源有効利用の効果は顕著である。
(3)什器サイズの装置ケース5内に、上記パルプ製造部2、上記抄紙部3およびこれらを連動して駆動制御する制御部4を備えてなるから、装置構造がコンパクトで、大きな事業所等だけでなく、小規模店舗や一般家庭などにも設置可能であり、この観点からも、機密情報や個人情報など各種情報の漏洩・流出を有効かつ確実に防止することができる。
(4)上記パルプ製造部2で使用される水Wに、上記抄紙部3で脱水回収される水Wが帰還利用される水循環方式とされることにより、また、上記パルプ製造部2および抄紙部3の駆動源が一般家庭用交流電源により駆動する電動駆動源であることにより、環境に優しくかつランニングコストも低く抑えることができ、この点においても経済的である。
実施形態2
本実施形態は図7および図8に示されており、実施形態1の古紙処理装置1を若干改変したものである。
すなわち、本実施形態の古紙処理装置1は、官公庁・一般企業等の事務所などのビジネスの現場においても、あるいは一般家庭などの個人的な場所においても設置使用可能な汎用型のもので、図7に示すようなコンパクトな外観を呈する。
この古紙処理装置1は、その装置構成部であるパルプ製造部2および抄紙部3の駆動源が、実施形態1と同様に、一般家庭用交流電源により駆動する電動駆動源とされており、図7に示すように、電源コード100の先端には、一般企業等の事務所や一般家庭の室内壁部に設置されている電源コンセント101に差込み接続可能な差込みプラグ102を備えている。
装置ケース5は、図7に示すように、事務所等に配置される一般的な複写機の外形よりも小さなほぼ直方体形状の箱体とされるとともに、その底部には移動手段としてキャスタ103、103、…が設けられて、設置床面F上を方向自在に移動可能とされている。
また、装置ケース5の天板部には、古紙UPを投入するための投入口10aと、スタートスイッチを含めた各種操作ボタン等を備えた操作盤110とが設けられるとともに、上端部の前側部位には、再生紙RP、RP、…をストックするための再生紙収容部104が設けられている。この再生紙収容部104には、装置ケース5の排出口82が臨んで設けられており、この排出口82から排出される再生紙RP、RP、…が順次積層状に載置収容されていく。なお、この再生紙収容部104には、上開き式の透明保護カバー105が開閉可能に設けられている。
さらに、上記攪拌タンク10の投入口10aには、シュレッダ部105が設けられている。このシュレッダ部105は、上記投入口10aに投入された古紙UP、UP、…を予備的に裁断して、攪拌装置6による離解・叩解を高効率化するためのものである。
このシュレッダ部105の具体的構造は、従来周知のシュレッダと同様、古紙UPを小さな紙片に裁断する機構を備えてなるが、この裁断機構による裁断サイズは以下の条件を満たすように設定されている。
すなわち、従来周知のシュレッダは、古紙UPに記載された文字や線図を視認・解読不能な状態まで分断させて、これら文字や線図から構成される機密情報や個人情報の漏洩・流出を有効に防止することを主目的として、可及的に小さいサイズに裁断する構成とされているが、本実施形態におけるシュレッダ部105の主目的は、裁断処理された裁断古紙CUP、CUP、…から製造される古紙パルプUPPが次工程の抄紙部3で抄紙製造される再生紙RPの原料パルプとして望ましい特性を有するサイズに裁断することである。
この目的のため、上記シュレッダ部105の裁断機構の裁断サイズは、裁断古紙CUPの紙繊維が上記再生紙RPの原料パルプとして求められる大きさ以下に寸断されない程度に設定されている。したがって、この条件を満たす限り、上記裁断機構の具体的構成は、ダブルカット方式やクロスカット方式など種々の方式が選択的に採用され得る。
しかして、上記投入口10aから古紙UPが投入されると、この古紙UPは、上記シュレッダ部105により、予備的に裁断されて所定サイズの裁断古紙CUP、CUP、…とされた後、攪拌装置6の攪拌羽根11の正転・逆転動作により、給水装置7から供給された水Wの中で所定時間だけ攪拌され、これにより、離解・叩解されて、古紙パルプUPPとなる。この離解・叩解に要する時間は、実施形態1の場合よりも短い。
その他の装置構成部、つまり、パルプ製造部2の給水装置7およびパルプ濃度調整部8、抄紙部3の抄紙ネットコンベア部30、脱水ロール部31および乾燥ベルトコンベア部32、ならびに制御部4の具体的構造および作用は、装置ケース5の小型化に伴う小型コンパクト化を除いて、実施形態1と実質的に同様である。
実施形態3
本実施形態は図9に示されており、実施形態1の古紙処理装置1を若干改変したものである。
すなわち、本実施形態の古紙処理装置1は、特に、官公庁・一般企業等の大規模な事務所や専用の処理室などのビジネスの現場において設置使用される大型のものである。
古紙処理装置1の具体的な内部構造については図示省略するが、実施形態1または実施形態2と同様の装置構成部、つまり、パルプ製造部2の攪拌装置6、給水装置7およびパルプ濃度調整部8、抄紙部3の抄紙ネットコンベア部30、ならびに、脱水ロール部31および乾燥ベルトコンベア部32などが、それぞれ大型化されたり、処理機能を向上されたり、あるいは配置変換されたりして、古紙UP、古紙UP、…の大量処理が可能な構成とされている。
しかして、以上のように構成された古紙処理装置1にあっては、大きな設置スペースを有する場合に、古紙UP、古紙UP、…を、年に一回または数回定期的に、あるいは年度末の時期などにまとめて投入口10aに投入することにより、装置ケース5内のパルプ製造部2および抄紙部3で実施形態1で説明したように順次連続して処理された後、排出口(図示省略)から大量の再生紙RP、RP、…として再生紙収容部104に連続して排出され、これらの再生紙RP、RP、…は、手作業であるいは古紙処理装置1の整理機構(図示省略)により図示のごとく積層状に堆積されて整理される。
実施形態4
本実施形態は図10に示されており、実施形態1の古紙処理装置1を若干改変したものである。
すなわち、本実施形態の古紙処理装置1は、特に、小規模な事務所や一般家庭における個人的使用の現場において、図示のような事務机115の天板上115aの片隅など、狭い設置スペースに置いて使用される卓上用の小型のものである。
古紙処理装置1の具体的な内部構造については、実施形態3と同様に図示省略するが、実施形態1または実施形態2と同様の装置構成部、つまり、パルプ製造部2の攪拌装置6、給水装置7およびパルプ濃度調整部8、抄紙部3の抄紙ネットコンベア部30、ならびに、脱水ロール部31および乾燥ベルトコンベア部32などが、それぞれ小型コンパクト化されたり、処理機能を限定した簡易なものとされたりして、古紙UP、古紙UP、…の少量処理に適した構成とされている。
しかして、以上のように構成された古紙処理装置1にあっては、図示のような事務机115上に置かれて、日常の業務または生活の中で日々発生する少量の古紙UP、UP、…を、発生の都度順次1枚ずつ投入口10aに投入することにより、、装置ケース5内のパルプ製造部2および抄紙部3で実施形態1で説明したように順次連続して処理された後、排出口82から再生紙RPとして順次再生紙収容部104に排出され、自動的に積層状に堆積される。
なお、上述した実施形態1〜4はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲内で種々の設計変更が可能である。一例として以下のような改変が可能である。
(1)図示の実施形態においては、加熱乾燥部62の加熱部としてヒータプレート75が採用されているが、このヒータプレート75に代えて、回転可能なヒータロールや温風ヒータなど他の加熱手段を採用することも可能である。
すなわち、具体的には図示しないが、加熱乾燥部62の加熱部として上記ヒータロールを備える場合は、例えば、このヒータロールが上記平滑面無端ベルト60上の湿紙RP0に直接転接するように配されて、上記平滑面無端ベルト60上の湿紙RP0が上記ヒータロールにより直接的に加熱乾燥される構成とされる。
また、加熱乾燥部62の加熱部として上記温風ヒータを備える場合は、例えば、この温風ヒータが、上記平滑面無端ベルト60上の湿紙RP0に温風を吹き付けて、上記平滑面無端ベルト60上の湿紙RP0が上記温風ヒータにより直接的に加熱乾燥される構成とされる。
(2)制御部4による具体的な処理工程については、プログラム等の変更により、実施形態1において実行される工程(パルプ製造部2のパルプ製造工程および抄紙部3の抄紙工程)以外の他の工程とすることも可能であり、目的に応じて、あるいは処理能力に応じて適宜設計変更することができる。
本発明の実施形態1である古紙処理装置の全体構成を、装置ケースを切開して示す正面図である。 同じく同古紙処理装置の抄紙部の概略構成を示す斜視図である。 同抄紙部における駆動連結機構を示す平面図である。 同抄紙部におけるパルプ供給部の構成を拡大して示す斜視図である。 同じく同パルプ供給部の構成を一部切開して示す正面図である。 同抄紙部における脱水ロール部の圧搾脱水の具体的メカニズムを説明するための模式図で、図6(a)は基本的な圧搾脱水メカニズムを示し、図6(b)はスラリー化防止ロールが脱水ロール部の上流側近傍位置に設けられている場合の圧搾脱水メカニズムを示す。 本発明の実施形態2である古紙処理装置の外観構成を示す斜視図である。 同古紙処理装置の全体構成を、装置ケースを切開して示す正面図である。 本発明の実施形態3である古紙処理装置の外観構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態4である古紙処理装置の外観構成を示す斜視図である。
符号の説明
UP 古紙
CUP 裁断古紙
W 水(白水)
UPP 古紙パルプ
PS パルプ懸濁液
RP0 湿紙
RP 再生紙
M、M´ 水分
F 設置床面
1 古紙処理装置
2 パルプ製造部
3 抄紙部
4 制御部
5 装置ケース
6 攪拌装置(攪拌手段)
7 給水装置(給水手段)
10 攪拌タンク
10a 投入口
10b 排水口
11 攪拌羽根
12 駆動モータ
15 白水回収タンク
16 給水ポンプ
17 濃度調整用給水ポンプ
25 濃度調整タンク
27 第一懸濁液供給ポンプ
30 抄紙ネットコンベア部
31 脱水ロール部
32 乾燥ベルトコンベア部
35 網状無端ベルト
36 駆動モータ
37 パルプ供給部
38 型枠体
39 仕切り部材
41 オーバフロー槽
42 平板部材
45 パルプ 供給タンク
48 第二懸濁液供給ポンプ(懸濁液供給ポンプ)
50 脱水ロール
51 プレスロール
50a 円筒ロール
50b 脱水シート
52 駆動モータ
53 予備脱水ロール
53a 円筒ロール
53b 脱水シート
54 スラリー化防止ロール
60 平滑面無端ベルト
61 駆動モータ
62 加熱乾燥部
73、74 平滑面仕上げロール
75 ヒータプレート
80 剥離部材
81 定寸カッタ
100 電源コード
101 電源コンセント
102 差込みプラグ
103 キャスタ(移動手段)
104 再生紙収容部

Claims (42)

  1. 古紙が発生する場所に配置されて、古紙を離解処理することにより、この古紙に記載された機密情報や個人情報の漏洩・流出を防止する古紙処理装置であって、
    什器サイズの装置ケース内に、古紙を離解し叩解して古紙パルプを製造するパルプ製造部と、このパルプ製造部で製造された古紙パルプを抄紙して再生紙を製造する抄紙部と、これらパルプ製造部および抄紙部を連動して駆動制御する制御部を備えてなる
    ことを特徴とする古紙処理装置。
  2. 前記パルプ製造部で使用される水に、前記抄紙部で脱水回収される水が帰還利用される水循環方式とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の古紙処理装置。
  3. 前記パルプ製造部および抄紙部の駆動源が一般家庭用交流電源により駆動する電動駆動源である
    ことを特徴とする請求項1に記載の古紙処理装置。
  4. 前記装置ケースに移動手段が設けられて、設置床面上を移動可能な構成とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の古紙処理装置。
  5. 前記パルプ製造部は、古紙を攪拌する攪拌手段と、この攪拌手段に水を供給する給水手段を備えてなり、
    前記装置ケースの投入開口から離解投入された古紙を水の中で攪拌して、離解・叩解する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の古紙処理装置。
  6. 前記攪拌手段は、古紙の投入口を備え、前記給水手段から供給される水を貯水可能な攪拌タンクと、この攪拌タンク内に回転可能に設けられた攪拌羽根と、この攪拌羽根を回転駆動する駆動モータとを備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の古紙処理装置。
  7. 前記攪拌タンクの投入口に、シュレッダ部が設けられて、前記投入口に投入された古紙が前記シュレッダ部で予備的に裁断された後、前記攪拌羽根により攪拌される構成とされている
    ことを特徴とする請求項6に記載の古紙処理装置。
  8. 前記給水手段は、前記抄紙部において濾過脱水される白水を回収する白水回収タンクと、この白水回収タンク内の水を前記パルプ製造部の攪拌手段に供給する給水ポンプとを備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の古紙処理装置。
  9. 前記パルプ製造部は、前記攪拌タンクの下流側に配設されて、攪拌タンクで製造された前記古紙パルプの濃度を調整するパルプ濃度調整手段を備え、
    このパルプ濃度調整手段は、前記攪拌タンクで製造された前記古紙パルプを貯留する濃度調整タンクと、この濃度調整タンクに水を供給する濃度調整用給水手段とを備えてなり、
    前記濃度調整タンクにおいて、前記攪拌タンクで製造された前記古紙パルプが前記濃度調整用給水手段からの加水により濃度調整されて、所定濃度のパルプ懸濁液とされるように構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の古紙処理装置。
  10. 前記濃度調整タンクにおいて、前記攪拌タンク内で製造された前記古紙パルプの全量に対して、前記濃度調整用給水手段から水が加水されて、これら古紙パルプと水の合計体積が所定値になることにより、前記所定濃度のパルプ懸濁液となるように構成されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の古紙処理装置。
  11. 前記攪拌手段に水を供給する前記給水手段は、前記濃度調整用給水手段としての機能を兼備する
    ことを特徴とする請求項9に記載の古紙処理装置。
  12. 前記抄紙部は、前記パルプ製造部から送られてくる水と古紙パルプが共存するスラリー状のパルプ懸濁液を抄いて湿紙とする抄紙ネットコンベア部と、この抄紙ネットコンベア部で抄紙形成された湿紙を乾燥させて再生紙とする乾燥ベルトコンベア部と、これら抄紙ネットコンベア部および乾燥ベルトコンベア部の連係部において前記湿紙を圧搾脱水する脱水ロール部とを備えてなり、
    前記パルプ製造部から供給される前記パルプ懸濁液を抄紙するとともに、脱水・乾燥する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の古紙処理装置。
  13. 前記抄紙ネットコンベア部は、パルプ懸濁液を抄きながら搬送する所定幅を有する網状無端ベルトと、この網状無端ベルトを走行駆動する駆動モータと、前記網状無端ベルト上に前記パルプ製造部からの前記パルプ懸濁液を供給するパルプ供給部とを備えてなり、
    このパルプ供給部により、前記パルプ懸濁液が前記網状無端ベルト上面に均一に広がり供給される構成とされている
    ことを特徴とする請求項12に記載の古紙処理装置。
  14. 前記パルプ供給部において、前記網状無端ベルトが走行方向へ向けて上向き傾斜状に配置され、
    前記パルプ供給部は、前記網状無端ベルトの下面に摺接可能に配設された仕切り部材と、前記網状無端ベルトの上面に摺接可能に配設された型枠体とを備えてなり、
    前記型枠体内に供給された前記パルプ懸濁液は、前記型枠体と仕切り部材との協働による滞留作用により、前記網状無端ベルト上面に均一に拡散されるとともに、前記網状無端ベルトの走行作用により、前記型枠体で規定された幅寸法を保持しつつ網状無端ベルトと共に搬送されながら、網状無端ベルトの網目による自重濾過作用を受けて脱水される構成とされている
    ことを特徴とする請求項13に記載の古紙処理装置。
  15. 前記仕切り部材は、前記網状無端ベルトの下面を摺接支持するスノコ構造とされるとともに、その基端側のパルプ懸濁液の流下供給部位が前記網状無端ベルトの網目を閉塞状態に支持する平板部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項14に記載の古紙処理装置。
  16. 前記型枠体内にオーバフロー槽が設けられ、型枠体内に供給される前記パルプ懸濁液は、一旦このオーバフロー槽に貯留した後オーバフローして前記仕切り部材の平板部材上に流下する構成とされている
    ことを特徴とする請求項15に記載の古紙処理装置。
  17. 前記パルプ供給部の上流側に、前記パルプ製造部で製造された前記パルプ懸濁液を貯留するパルプ供給タンクが設けられ、このパルプ供給タンク内の前記パルプ懸濁液が懸濁液供給ポンプにより前記パルプ供給部の型枠体内に連続的に供給される構成とされている
    ことを特徴とする請求項13に記載の古紙処理装置。
  18. 前記乾燥ベルトコンベア部は、前記抄紙ネットコンベア部で抄紙形成された湿紙を受け取り搬送する所定幅を有する前記平滑面無端ベルトと、この平滑面無端ベルトを走行駆動する駆動モータと、前記平滑面無端ベルト上の湿紙を加熱乾燥する加熱乾燥部とを備えてなり、
    前記脱水ロール部の下流側部位において、前記抄紙ネットコンベア部の圧搾脱水された湿紙が、前記平滑面無端ベルトの平滑面構造により、平滑面無端ベルト下面に転写密着されて搬送される構成とされている
    ことを特徴とする請求項12に記載の古紙処理装置。
  19. 前記加熱乾燥部は、前記平滑面無端ベルトにおける前記湿紙の保持面と反対側面に摺接するヒータプレートを備え、前記平滑面無端ベルト上の湿紙が前記ヒータプレートにより加熱された平滑面無端ベルトにより間接的に加熱乾燥される構成とされている
    ことを特徴とする請求項18に記載の古紙処理装置。
  20. 前記加熱乾燥部は、前記平滑面無端ベルト上の前記湿紙に転接する回転可能なヒータロールを備え、前記平滑面無端ベルト上の湿紙が前記ヒータロールにより直接的に加熱乾燥される構成とされている
    ことを特徴とする請求項18に記載の古紙処理装置。
  21. 前記加熱乾燥部は、前記平滑面無端ベルト上の前記湿紙に温風を吹き付ける温風ヒータを備え、前記平滑面無端ベルト上の湿紙が前記温風ヒータにより直接的に加熱乾燥される構成とされている
    ことを特徴とする請求項18に記載の古紙処理装置。
  22. 前記平滑面無端ベルトは、前記加熱乾燥部の加熱作用に耐え得る可撓性耐熱材料からなる
    ことを特徴とする請求項18に記載の古紙処理装置。
  23. 前記平滑面無端ベルトは、フッ素樹脂製ベルトであることを特徴とする請求項22に記載の古紙処理装置。
  24. 前記平滑面無端ベルトは、鋼製ベルトであることを特徴とする請求項22に記載の古紙処理装置。
  25. 前記脱水ロール部は、抄紙ネットコンベア部の網状無端ベルトおよび乾燥ベルトコンベア部の平滑面無端ベルトを上下両側から挟圧状に転動圧搾して、前記網状無端ベルト上の湿紙を圧搾脱水する
    ことを特徴とする請求項12に記載の古紙処理装置。
  26. 前記脱水ロール部は、前記網状無端ベルトに下側から転接する脱水ロールと、この脱水ロールに対して前記平滑面無端ベルトを上側から転動加圧するプレスロールと、これら両ロールを連動して回転駆動する駆動モータとを備えて、これら両ロールにより前記網状無端ベルトおよび平滑面無端ベルトが上下両側から挟圧状に転動圧搾されて、前記網状無端ベルト上の湿紙に含まれている水分が前記網状無端ベルトを介して前記脱水ロールに吸水される構成とされている
    ことを特徴とする請求項25に記載の古紙処理装置。
  27. 前記脱水ロールは、高剛性材料からなる円筒ロールの外周に、微細連続気孔の多孔質材料からなる脱水シートが巻装されてなる
    ことを特徴とする請求項26に記載の古紙処理装置。
  28. 前記プレスロールは、高剛性材料からなる円筒ロールの形態とされている
    ことを特徴とする請求項26に記載の古紙処理装置。
  29. 前記脱水ロール部の上流側において、前記網状無端ベルトに下側から転接する予備脱水ロールが配設されている
    ことを特徴とする請求項13に記載の古紙処理装置。
  30. 前記予備脱水ロールは、高剛性材料からなる円筒ロールの外周に、微細連続気孔の多孔質材料からなる脱水シートが巻装されてなる
    ことを特徴とする請求項29に記載の古紙処理装置。
  31. 前記脱水ロール部の上流側近傍位置に、前記平滑面無端ベルトを上側から転動加圧するスラリー化防止ロールが配設されている
    ことを特徴とする請求項18記載の古紙処理装置。
  32. 前記スラリー化防止ロールは、高剛性材料からなる円筒ロールの形態とされている
    ことを特徴とする請求項31に記載の古紙処理装置。
  33. 前記平滑面無端ベルトの走行途中に、前記平滑面無端ベルト上の前記湿紙を転動加圧する平滑面仕上げロールが配設されている
    ことを特徴とする請求項18に記載の古紙処理装置。
  34. 前記平滑面無端ベルトにおける前記加熱乾燥部の下流側に、平滑面無端ベルト上の乾燥処理された乾紙を剥離させる剥離部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項18に記載の古紙処理装置。
  35. 前記剥離部材の下流側に、前記平滑面無端ベルトから剥離された再生紙を所定長さに切断する定寸カッタが設けられている
    ことを特徴とする請求項34に記載の古紙処理装置。
  36. 前記抄紙部において、下流側の前記乾燥ベルトコンベア部の平滑面無端ベルトと上流側の前記抄紙ネットコンベア部の網状無端ベルトとが上下に積層状に配設されるとともに、
    これら平滑面無端ベルトと網状無端ベルトの上下隣接部分において、前記脱水ロール部が網状無端ベルトおよび平滑面無端ベルトを上下両側から挟圧状に転動圧搾する構造とされている
    ことを特徴とする請求項12に記載の古紙処理装置。
  37. 前記抄紙ネットコンベア部と前記乾燥ベルトコンベア部が共用の駆動源により駆動される構造とされている
    ことを特徴とする請求項36に記載の古紙処理装置。
  38. 什器サイズの装置ケース内に、古紙を離解し叩解して古紙パルプを製造するパルプ製造部と、このパルプ製造部で製造された古紙パルプを抄紙して再生紙を製造する抄紙部とを備えてなり、
    古紙が発生する場所に配置されて、前記パルプ製造部により、発生した古紙が離解処理されて古紙パルプとされるとともに、前記抄紙部により、前記古紙パルプが抄紙されて再生紙とされ、これにより、前記古紙が、その発生場所内において再生紙として循環使用される構成とされている
    ことを特徴とする古紙処理装置。
  39. 前記パルプ製造部は、古紙を攪拌する攪拌手段と、この攪拌手段に水を供給する給水手段を備えてなり、
    前記装置ケースの投入開口から離解投入された古紙を水の中で攪拌して、離解・叩解する構成とされている
    ことを特徴とする請求項38に記載の古紙処理装置。
  40. 前記抄紙部は、前記パルプ製造部から送られてくる水と古紙パルプが共存するスラリー状のパルプ懸濁液を抄いて湿紙とする抄紙ネットコンベア部と、この抄紙ネットコンベア部で抄紙形成された湿紙を乾燥させて再生紙とする乾燥ベルトコンベア部と、これら抄紙ネットコンベア部および乾燥ベルトコンベア部の連係部において前記湿紙を圧搾脱水する脱水ロール部とを備えてなり、
    前記パルプ製造部から供給される前記パルプ懸濁液を抄紙するとともに、脱水・乾燥する構成とされている
    ことを特徴とする請求項38に記載の古紙処理装置。
  41. 前記パルプ製造部で使用される水に、前記抄紙部で脱水回収される水が帰還利用される水循環方式とされている
    ことを特徴とする請求項38に記載の古紙処理装置。
  42. 前記パルプ製造部および抄紙部の駆動源が一般家庭用交流電源により駆動する電動駆動源である
    ことを特徴とする請求項38に記載の古紙処理装置。
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