JP2007022472A - 車両用油圧式緩衝装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローリング時とピッチング時とにおいて減衰力の大きさを個別に設定できる油圧式緩衝器を提供する。
【解決手段】左側前輪用油圧式緩衝器2の下部油室9と右側後輪用油圧式緩衝器5の下部油室9とに第1の中間ユニット21が接続される。右側前輪用油圧式緩衝器3の下部油室9と左側後輪用油圧式緩衝器4の下部油室9とに第2の中間ユニット22が接続される。中間ユニット21,22は、油圧式緩衝器の下部油室9,9に連通する第1、第2の油室26,27と、これらの油室間を連通する絞り73とを有する。左側前輪用油圧式緩衝器2の下部油室9と、左側後輪用油圧式緩衝器4の下部油室とは、第1の絞り部材23を有する第1の作動油通路に36よって互いに連通され、右側前輪用油圧式緩衝器3の下部油室9と、右側後輪用油圧式緩衝器5の下部油室9とは、第2の絞り部材24を有する第2の作動油通路38によって互いに連通されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車などの車両に対をなすように設けられた油圧式緩衝器の動作が互いに異なる場合に減衰力を相対的に増大させる車両用油圧式緩衝装置に関するものである。
従来のこの種の油圧式緩衝装置としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に示された油圧式緩衝装置は、車体に対をなすように設けられた第1の油圧式緩衝器および第2の油圧式緩衝器と、これらの油圧式緩衝器に接続された中間ユニットを備えている。
前記中間ユニットは、前記第1の油圧式緩衝器の油室に連通された第1の油室を有する第1の調圧シリンダと、前記第2の油圧式緩衝器の油室に連通された第2の油室を有する第2の調圧シリンダと、前記両調圧シリンダに嵌挿されたフリーピストンと、このフリーピストンを挟んで前記第1および第2の油室とは反対側に形成された高圧ガス室と、前記第1の油室と第2の油室とを連通する連通路に設けられた絞りなどによって構成されている。
前記フリーピストンは、これが移動することにより生じる第1、第2の油室の容積の変化分が常に一定の比となるように形成されている。
このように構成された従来の油圧式緩衝装置においては、前記中間ユニットの絞りを作動油が通過するとき、例えば第1の油圧式緩衝器が動作する方向に対して第2の油圧式緩衝器が動作する方向が逆方向になり、前記第1の油室と第2の油室とに圧力差が生じるときに中間ユニットにおいて減衰力が生じる。このときには、前記中間ユニットにおいて発生する減衰力と、車輪毎の油圧式緩衝器に設けられている絞りによって発生する減衰力とが車体に作用する。
一方、この油圧式緩衝装置において、第1の油圧式緩衝器と第2の油圧式緩衝器の動作方向・動作量が等しくなる場合は、前記絞りを作動油が通過することはなく、中間ユニットにおいて減衰力が発生することはない。すなわち、この場合は、車輪毎の油圧式緩衝器でのみ減衰力が発生する。
このように構成された従来の車両用油圧式緩衝装置を使用して車体が左右方向に揺動(以下、この揺動を単にローリングという)するときと、前後方向に揺動(以下、この揺動を単にピッチングという)するときとの両方において減衰力が相対的に大きくなるようにするためには、2個の中間ユニットを使用し、前後方向と左右方向とにおいてそれぞれ反対側に位置する油圧式緩衝器どうしを各中間ユニットに接続する。
すなわち、2個の中間ユニットのうち一方の第1の中間ユニットを、車体左側の前輪用油圧式緩衝器の油室と車体右側の後輪用油圧式緩衝器の油室とに接続し、他方の第2の中間ユニットを、車体右側の前輪用油圧式緩衝器の油室と車体左側の後輪用油圧式緩衝器の油室とに接続する。なお、前輪用の左右一対の油圧式緩衝器を一方の中間ユニットに接続するとともに、後輪用の左右一対の油圧式緩衝器を他方の中間ユニットに接続し、前輪側の中間ユニットを有する油圧系と、後輪側の中間ユニットを有する油圧系とを第3の中間ユニットに接続することによっても、上記構成を採る場合と同等の減衰力が発生することが考えられる。しかし、この構成を採るためには中間ユニットが3台必要になるから、この油圧式緩衝装置は、さらなるコストダウンが要請されている自動車には装備することはできない。
特開平6−72127号公報(第6頁、第12図)
しかしながら、二つの中間ユニットを使用して車体のローリング時とピッチング時との両方において減衰力が増大するように構成すると、ローリング時に発生する減衰力の大きさと、ピッチング時に発生する減衰力の大きさとが略等しくなってしまうという問題が生じる。例えば、ローリング時に大きな減衰力が発生するように設定すると、ピッチング時にも大きな減衰力が発生するようになる。このため、従来においては、ローリング時に発生する減衰力の大きさと、ピッチング時に発生する減衰力の大きさとを個別に設定することができる車両用油圧式緩衝装置が要請されている。
本発明はこのような要請に応えるためになされたもので、二つの中間ユニットを使用しローリング時とピッチング時との両方において減衰力が発生する構成を採りながら、減衰力の大きさをローリング時とピッチング時とにおいて個別に設定できる車両用油圧式緩衝装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る車両用油圧式緩衝装置は、車体に対をなすように設けた油圧式緩衝器の油室に連通する第1の油室および第2の油室と、これらの油室間を連通する絞りとを有し、かつ前記両油室の容積の変化分が常に一定の比となるように構成された中間ユニットを二つ備え、これらの中間ユニットのうち一方の第1の中間ユニットは、左側前輪用油圧式緩衝器の油室と右側後輪用油圧式緩衝器の油室とに接続され、他方の第2の中間ユニットは、右側前輪用油圧式緩衝器の油室と左側後輪用油圧式緩衝器の油室とに接続された車両用油圧式緩衝装置において、左側の前輪用油圧式緩衝器の油室と、左側の後輪用油圧式緩衝器の油室とを、第1の絞り部材を有する作動油通路によって互いに連通し、右側の前輪用油圧式緩衝器の油室と、右側の後輪用油圧式緩衝器の油室とを、第2の絞り部材を有する作動油通路によって互いに連通したものである。
請求項2に記載した発明に係る車両用油圧式緩衝装置は、車体に対をなすように設けた油圧式緩衝器の油室に連通する第1の油室および第2の油室と、これらの油室間を連通する絞りとを有し、かつ前記両油室の容積の変化分が常に一定の比となるように構成された中間ユニットを二つ備え、これらの中間ユニットのうち一方の第1の中間ユニットが左側前輪用油圧式緩衝器の油室と右側後輪用油圧式緩衝器の油室とに接続され、他方の第2の中間ユニットが右側前輪用油圧式緩衝器の油室と左側後輪用油圧式緩衝器の油室とに接続された車両用油圧式緩衝装置において、左側前輪用油圧式緩衝器と右側前輪用油圧式緩衝器の油室どうしと、左側後輪用油圧式緩衝器と右側後輪用油圧式緩衝器の油室どうしとのうち少なくとも一方の油室どうしを、絞り部材を有する作動油通路によって互いに連通したものである。
請求項3に記載した発明に係る車両用油圧式緩衝装置は、請求項1または請求項2に記載した車両用油圧式緩衝装置において、絞り部材を有する作動油通路の少なくとも一端部を、油圧式緩衝器と中間ユニットとを接続する油圧管に接続したものである。
請求項4に記載した発明に係る車両用油圧式緩衝装置は、請求項1または請求項2に記載した車両用油圧式緩衝装置において、絞り部材を有する作動油通路の少なくとも一端部を中間ユニットに接続したものである。
請求項5に記載した発明に係る車両用油圧式緩衝装置は、請求項1または請求項2に記載した車両用油圧式緩衝装置において、絞り部材を中間ユニット内に設けたものである。
本発明によれば、ピッチング時は中間ユニットの絞りと、第1の絞り部材および第2の絞り部材とを作動油が通過する。一方、ローリング時は、前記第1の絞り部材と第2の絞り部材とを作動油が通過することはなく、作動油は中間ユニットの絞りのみを通過する。
したがって、本発明によれば、ローリング時に発生する減衰力の大きさを第1および第2の中間ユニットの絞りにより設定し、ピッチング時に発生する減衰力の大きさを第1および第2の絞り部材によってローリング時の減衰力より小さくなるように設定することができる。
このため、二つの中間ユニットを使用してローリング時とピッチング時との両方において減衰力が発生する構成を採りながら、ローリング時に発生する減衰力の大きさとピッチング時に発生する減衰力の大きさとを個別に設定可能な車両用油圧式緩衝装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、ローリング時は中間ユニットの絞りと、左右の油圧式緩衝器の油室どうしを連通する作動油通路に設けられた絞り部材とを作動油が通過する。一方、ピッチング時は、前記絞り部材を作動油が通過することはなく、作動油は中間ユニットの絞りのみを通過する。
このため、この発明によれば、中間ユニットの絞りによってピッチング時に発生する減衰力の大きさを設定し、左右の油圧式緩衝器の油室どうしを連通する作動油通路に設けられた絞り部材によってローリング時の減衰力の大きさをピッチング時の減衰力より小さくなるように設定することができる。
したがって、二つの中間ユニットを使用してローリング時とピッチング時との両方において減衰力が発生する構成を採りながら、ローリング時の減衰力の大きさとピッチング時の減衰力の大きさとを個別に設定可能な車両用油圧式緩衝装置を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、油圧式緩衝器に中間ユニットを接続するための油圧管の一部を、絞り部材を有する作動油通路として利用することができる。このため、この発明においては、絞り部材を有する作動油通路が増設されているにもかかわらず、前記油圧管の一部を共用しているから、油圧回路を形成する配管の総配管長を可及的短く抑えることができる。
また、この発明によれば、絞り部材を有する作動油通路の少なくとも一端部は油圧式緩衝器に接続する必要がないから、この一端部を油圧式緩衝器に接続する構成を採る場合に較べて、油圧式緩衝器に設ける配管接続口の数を低減することができる。このため、油圧式緩衝器として一般的で安価なものを使用することができる。
したがって、この発明によれば、コストダウンを図りながら、ローリング時に発生する減衰力とピッチング時に発生する減衰力とを個別に設定することができる。
請求項4記載の発明によれば、油圧式緩衝器に中間ユニットを接続する油圧管と中間ユニットとを、絞り部材を有する作動油通路の一部として利用することができる。このため、この発明においては、絞り部材を有する作動油通路が増設されているにもかかわらず、前記油圧管を共用しているから、油圧回路を構成する配管の総配管長を可及的短く抑えることができる。
また、この発明によれば、絞り部材を有する作動油通路の少なくとも一端部は油圧式緩衝器に接続する必要はないから、この一端部を油圧式緩衝器に接続する構成を採る場合に較べて、油圧式緩衝器に設ける配管接続口の数を低減することができる。このため、油圧式緩衝器として一般的で安価なものを使用することができる。
したがって、この発明によれば、コストダウンを図りながら、ローリング時に発生する減衰力とピッチング時に発生する減衰力とを個別に設定することができる。
請求項5記載の発明によれば、絞り部材のハウジングと、この絞り部材を車体に取付けるための部材とを中間ユニットによって形成することができる。このため、この発明に係る車両用油圧式緩衝装置は、コンパクトに形成され、しかも、車体に搭載するに当たって配管を通す位置の自由度を向上させることができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る車両用油圧式緩衝装置の一実施の形態を図1および図2によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る車両油圧式緩衝装置の構成を示す図、図2は中間ユニットの断面図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による車両用油圧式緩衝装置を示す。この車両用油圧式緩衝装置1は、乗用車に装備されるもので、車輪毎に設けられた油圧式緩衝器2〜5に接続されている。
これら4個の油圧式緩衝器2〜5は、シリンダ本体6内がピストン7によって上部油室8と下部油室9とに画成され、内部が作動油で満たされている。また、前記ピストン7は、前記上部油室8と前記下部油室9とを連通する連通路10が形成され、絞り11が設けられている。
これらの油圧式緩衝器2〜5は、ピストンロッド12の上端部が自動車の車体(図示せず)に装着されるとともに、シリンダ本体6の下端部が車輪懸架用リンク(図示せず)などの車体に対して上下動する部位に枢支され、車体側と車輪側との間に介装されている。
この実施の形態による車両用油圧式緩衝装置1は、これらの油圧式緩衝器2〜5に所定の油圧回路が形成されるように接続された第1および第2の中間ユニット21,22と、前記油圧回路に設けられた第1および第2の絞り部材23,24とから構成されている。
第1の中間ユニット21と第2の中間ユニット22は、内部にフリーピストン25が移動自在に嵌挿されたシリンダによって構成されている。これらの中間ユニット21,22の内部は、前記フリーピストン25によって第1の油室26と、第2の油室27と、高圧ガス室28とに画成されている。これらの第1の油室26と第2の油室27とは、フリーピストン25が移動して容積が変化するときの容積の変化分が常に一定の比となるように構成されており、作動油が満たされている。高圧ガス室28には、高圧のN2 ガスが充填されている。
第1の中間ユニット21の第1の油室26は、車体左側で車体側と前輪側との間に介装された油圧式緩衝器2(以下、この油圧式緩衝器を単に左側前輪用油圧式緩衝器2という)の下部油室9に第1の油圧管31によって接続されている。第1の中間ユニット21の第2の油室27は、車体右側で車体側と後輪側との間に介装された油圧式緩衝器5(以下、この油圧式緩衝器を単に右側後輪用油圧式緩衝器5という)の下部油室9に第2の油圧管32によって接続されている。
第2の中間ユニット22の第1の油室26は、車体右側で車体側と前輪側との間に介装された油圧式緩衝器3(以下、この油圧式緩衝器を右側前輪用油圧式緩衝器3という)の下部油室9に第3の油圧管33によって接続されている。第2の中間ユニット22の第2の油室27は、車体左側で車体側と後輪側との間に介装された油圧式緩衝器4(以下、この油圧式緩衝器を単に左側後輪用油圧式緩衝器4という)の下部油室9に第4の油圧管34によって接続されている。
前記第1の中間ユニット21の第1の油室26は、連通用油圧管35と前記第1の絞り部材23とからなる第1の作動油通路36によって前記第4の油圧管34に接続されている。すなわち、左側前輪用油圧式緩衝器2の下部油室9と、左側後輪用油圧式緩衝器4の下部油室9とは、第1の油圧管31と、第1の中間ユニット21の第1の油室26と、第1の絞り部材23を有する第1の作動油通路36と、第4の油圧管34の一部とによって互いに連通されることになる。
また、前記第2の中間ユニット22の第1の油室26は、連通用油圧管37と前記第2の絞り部材24とからなる第2の作動油通路38によって前記第2の油圧管32に接続されている。すなわち、右側前輪用油圧式緩衝器3の下部油室9と、右側後輪用油圧式緩衝器5の下部油室9とは、第2の油圧管32と、第2の中間ユニット22の第1の油室26と、第2の絞り部材24を有する第2の作動油通路38と、第2の油圧管32の一部とによって互いに連通されることになる。
ここで、第1および第2の中間ユニット21,22の具体的な構造を図2によって詳細に説明する。この実施の形態においては、前記第1の絞り部材23を第1の中間ユニット21の内部に設けるとともに、第2の絞り部材24を第2の中間ユニット22の内部に設ける例を示す。
第1の中間ユニット21と第2の中間ユニット22は、図1において左右方向に対称となるように形成されている。このため、ここにおいては、これらの中間ユニット21,22のうち第1の中間ユニット21のみについて説明し、第2の中間ユニット22については、同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1の中間ユニット21は、図2に示すように、同図において下側に向けて開口する有底円筒状に形成されたシリンダ本体41と、このシリンダ本体41内に移動自在に嵌挿されたフリーピストン25と、前記シリンダ本体41の開口部を閉塞する蓋体42とから構成されている。前記シリンダ本体41は、底壁43によって軸線方向の一端部が閉塞された小径シリンダ本体44と、開口を有する大径シリンダ本体45とが一体に形成されている。小径シリンダ本体44と大径シリンダ本体45とは、同一軸線上に位置するように形成されている。
小径シリンダ本体44の外周部には、前記第1の油圧管31(第2の中間ユニット22においては第3の油圧管33)を取付けるための第1の油圧管取付部45と、この中間ユニット21を車体側に取付けるための3箇所の取付用ボス46が形成されている。
小径シリンダ本体44の底壁43には、前記第1の作動油通路36の連通用油圧管35(第2の中間ユニット22においては第2の作動油通路38の連通用油圧管37)を取付けるための第2の油圧管取付部47が形成されている。この第2の油圧管取付部47と前記第1の油圧管取付部45は、小径シリンダ本体44の内面に開口している。
小径シリンダ本体44の内部には、前記第1の絞り部材23(第2の中間ユニット22においては第2の絞り部材24)が取付けられるとともに、後述するフリーピストン25の小径ピストン48が移動自在に嵌挿されている。
前記第1の絞り部材23(第2の中間ユニット22においては第2の絞り部材24)は、小径シリンダ本体44内に嵌合された円板49と、この円板49を貫通する複数の連通路50,51と、これらの連通路50,51を開閉する第1の逆止弁52および第2の逆止弁53とによって構成されている。
前記円板49は、外周部にシールリング49aが装着されており、底壁43との間に隙間が形成される状態で固定用ボルト54によって底壁43に固定されている。この円板49の前記連通路50,51は、円板49の周方向に間隔をおいて複数形成されている。連通路50における第1の油室26側の端部は、円板49の軸心側であって円板49の両端面(第1の油室26の壁を構成する面と、底壁43に対向する面)に形成された環状凹部55内に開口し、他端部は、円板49における前記環状凹部55より径方向の外側に開口している。連通路51における第1の油室26側の端部は、円板49における前記環状凹部55より径方向の外側に開口し、他端部は、環状凹部55内に開口している。
前記第1の逆止弁52と第2の逆止弁53は、それぞれ板ばねからなる円環状の弁体52a,53aを備え、これらの弁体52a,53aによって前記環状凹部55を開閉する。各弁体52a,53aは、前記環状凹部55の開口部分を塞ぐことができる大きさに形成されており、ワッシャ56と前記円板49とによって軸心部が挾持された状態で前記底壁43に取付けられている。
大径シリンダ本体45の外周部であって小径シリンダ本体44との接続部分には、前記第2の油圧管32(第2の中間ユニット22においては第4の油圧管34)を取付けるための第3の油圧管取付部61が形成されている。この第3の油圧管取付部61は、大径シリンダ本体45内に開口している。
大径シリンダ本体45の内部には、後述するフリーピストン25の大径ピストン62が移動自在に嵌挿されるととともに、前記蓋部材42が挿入されている。この蓋部材42は、高圧ガス室28内に高圧のN2 ガスを充填するためのゴム製の栓部材42aが設けられており、大径シリンダ本体45の開口部内にサークリップ63によって外れることがないように取付けられている。
前記フリーピストン25は、有底円筒状を呈するように形成された大径ピストン62と、この大径ピストン62の底部(図においては上端部)に取付けられて小径シリンダ本体44内を第1の油室26と第2の油室274とに画成する前記小径ピストン48とから構成されている。
前記大径ピストン62は、開口側の端部に位置するピストン本体64と、他端側に位置する有底筒状部65とから構成されている。前記ピストン本体64は、前記有底筒状部65より外径が大きくなるように形成されて外周部にOリング66とシールリング67とが装着されており、前記大径シリンダ本体45内に移動自在に嵌合されている。この実施の形態による前記大径シリンダ本体45は、前記大径ピストン62によって内部が前記第2の油室27と前記高圧ガス室28とに画成されている。
大径ピストン62の前記有底筒状部65は、前記小径シリンダ本体44の内径より外径が小さくなるように形成されている。この有底筒状部65における前記ピストン本体64とは反対側の端部は、小径シリンダ本体44内に挿入されている。このため、第2の油室27は、小径シリンダ本体44内に連通されている。また、この有底筒状部65におけるピストン本体64とは反対側の端部には、前記小径ピストン48を取付けるための支柱68が突設されている。
小径ピストン48は、前記支柱68に固定用ボルト69によって固定され、小径シリンダ本体44に移動自在に嵌挿されている。この小径ピストン48によって、小径シリンダ本体44内が第1の油室26と第2の油室27とに画成されている。
この実施の形態による小径ピストン48は、円板71の外周部にシールリング72を装着することによって構成されている。また、この小径ピストン48と前記大径ピストン62とは、第1の油室26の有効断面積と第2の油室27の有効断面積とが一致するように形成されている。この構成を採ることにより、この中間ユニット21(22)においては、第1の油室26と第2の油室27の容積の変化分が常に一定の比になる。
前記小径ピストン48には、前記第1の油室26と第2の油室27とを連通するように絞り73が設けられている。この絞り73は、小径ピストン48を貫通するように形成された複数の連通路74,75と、これらの連通路74,75を開閉する第1の逆止弁76および第2の逆止弁77とから構成されている。
前記連通路74,75は、小径ピストン48の周方向に複数設けられている。前記連通路74における第2の油室27側の端部は、円板77の軸心側であって円板77の両端面(第1の油室26の壁を構成する面と、第2の油室27の壁を構成する面)に形成された環状凹部78内に開口し、他端部は、円板77における前記環状凹部78より径方向の外側に開口している。連通路75における第2の油室27側の端部は、円板77における前記環状凹部78より径方向の外側に開口し、他端部は、環状凹部55内に開口している。
前記第1の逆止弁76と第2の逆止弁77は、それぞれ板ばねからなる円環状の弁体76a,77aを備え、これらの弁体76a,77aによって前記環状凹部78を開閉する。各弁体76a,77aは、前記環状凹部78の開口部分を塞ぐことができる大きさに形成されており、ワッシャ80と前記円板77とによって軸心部が挾持された状態で前記支柱68に取付けられている。
このように構成された第1および第2の中間ユニット21,22は、第1の油室26に接続された下部油室9を有する前輪側の油圧式緩衝器2,3と、第2の油室27に接続された下部油室9を有する後輪側の油圧式緩衝器4,5とが互いに異なる方向に動作するような場合や、動作する方向が同一であっても動作量が異なる場合に、第1および第2の中間ユニット21,22内の絞り73を作動油が通過し、第1および第2の中間ユニット21,22によって減衰力が発生する。
このため、この第1および第2の中間ユニット21,22を有する車両用油圧式緩衝装置1においては、4個の油圧式緩衝器2〜5が同時に同方向へ動作する場合などで第1および第2の中間ユニット21,22の絞り73を作動油が通過することがない場合は、4個の油圧式緩衝器2〜5内の絞り11を作動油が通過することによって減衰力が発生する。
この車両用油圧式緩衝装置1において、車体が例えば右旋回を行ったりして車体左側の油圧式緩衝器2,4が縮むとともに車体右側の油圧式緩衝器3,5が伸びる場合、第1の中間ユニット21においては、第1の油室26の油圧が上昇するとともに第2の油室27の油圧が低下し、第2の中間ユニット22においては、第1の油室26の油圧が低下するとともに第2の油室27の油圧が上昇する。
このとき、第1の中間ユニット21においては、第1の油室26内の作動油が絞り73を通って第2の油室27に流入し、第2の中間ユニット22においては、第2の油室27内の作動油が絞り73を通って第1の油室26に流入する。このとき、第1の中間ユニット21の第1の油室26の油圧と、第2の中間ユニット22の第2の油室27の油圧とは略等しくなるから、第1の作動油通路36の絞り部材23を作動油が通ることはない。これと同様に、第1の中間ユニット21の第2の油室27の油圧と、第1の中間ユニット21の第1の油室26の油圧とは略等しくなるから、このときに第2の作動油通路38の絞り部材24を作動油が通ることはない。
この結果、このようなローリング時は、4個の油圧式緩衝器2〜5と、第1および第2の中間ユニット21,22とにおいて減衰力が発生する。言い換えれば、ローリング時に発生する減衰力の大きさは、第1および第2の中間ユニット21,22の絞り73を作動油が通過するときの抵抗の大きさに依存することになる。
一方、車両が急停止した場合などで車体の前部が下方に傾斜する場合は、第1の中間ユニット21と第2の中間ユニット22の第1の油室26の油圧が上昇し、両中間ユニット21,22の第2の油室27の油圧が低下する。このため、この場合は、第1の中間ユニット21と第2の中間ユニット22との両方において、第1の油室26内の作動油が絞り73を通って第2の油室27内に流入する。また、この場合においては、第1の中間ユニット21の第1の油室26と、第2の中間ユニット22の第2の油室27とに圧力差が生じるから、相対的に高圧になる第1の油室26内の作動油が第1の作動油通路36を通って第2の中間ユニット22の第2の油室27に流入する。
これと同様に、第2の中間ユニット22の第1の油室26と、第1の中間ユニット21の第2の油室27とに圧力差が生じるから、相対的に高圧になる第1の油室26内の作動油が第2の作動油通路38を通って第1の中間ユニット21の第2の油室27に流入する。すなわち、このようなピッチング時には、車輪毎の油圧式緩衝器2〜5に設けられている絞り11と、第1および第2の中間ユニット21,22に設けられている絞り73,73と、第1および第2の絞り部材23,24とを作動油が通過することによって減衰力が発生する。
このため、このピッチング時には、ローリング時に較べて作動油の流れる絞りが多くなり、作動油が相対的に流れ易くなるから、発生する減衰力はローリング時より小さくなる。この減衰力の大きさは、第1および第2の絞り部材23,24を作動油が通過するときの抵抗の大きさに依存して変化する。
したがって、この実施の形態による車両用油圧式緩衝装置1によれば、ローリング時に発生する減衰力の大きさを第1および第2の中間ユニット21,22の絞り73により設定し、ピッチング時に発生する減衰力の大きさを第1および第2の絞り部材23,24によってローリング時の減衰力より小さくなるように設定することができる。この結果、この車両用油圧式緩衝装置1においては、二つの中間ユニット21,22を使用してローリング時とピッチング時との両方において減衰力が発生する構成を採りながら、ローリング時に発生する減衰力の大きさとピッチング時に発生する減衰力の大きさとを個別に設定することができる。
この実施の形態による車両用油圧式緩衝装置1において、第1および第2の絞り部材23,24を有する第1、第2の作動油通路36,38の一端部は、第2の油圧管32と第4の油圧管34の途中に接続されており、他端部は第1および第2の中間ユニット21,22に接続されている。このため、この車両用油圧式緩衝装置1では、車輪毎の油圧式緩衝器2〜5に第1および第2の中間ユニット21,22を接続するために用いる第1〜第4の油圧管31〜34と中間ユニット21,22とを、実質的に第1、第2の作動油通路36,38の一部として利用することができる。
したがって、この車両用油圧式緩衝装置1においては、従来の装置に較べて第1および第2の作動油通路36,38が増えているにもかかわらず、前記油圧管31〜34の一部を共用しているから、この装置に使用されている油圧管の総配管長を可及的短く抑えることができる。
また、この車両用油圧式緩衝装置1によれば、第1の作動油通路36と第2の作動油通路38の両端部を油圧式緩衝器2〜5に接続する必要はないから、これら第1および第2の作動油通路36,38の両端部を車輪毎の油圧式緩衝器にそれぞれ接続する構成を採る場合に較べて、油圧式緩衝器2〜5に設ける配管接続口の数を低減することができる。このため、この実施の形態で示すように、油圧式緩衝器2〜5としては一般的で安価なものを使用することができる。
この実施の形態による車両用油圧式緩衝装置1においては、第1の絞り部材23と第2の絞り部材24は第1、第2の中間ユニット21,22内に設けられている。このため、第1、第2の絞り部材23,24のハウジングと、これらの絞り部材23,24を車体に取付けるための部材とを中間ユニット21,22によって形成することができる。なお、第1の絞り部材23と第2の絞り部材24は、中間ユニット21,22の外であって第1の作動油通路36と第2の作動油通路38の途中に設けることもできる。この構成を採る場合、第1および第2の絞り部材23,24は、図2に示したような逆止弁52,53を用いて構成する他に、第1および第2の作動油通路36,38の通路孔を部分的に狭く形成することによって構成することもできる。また、絞り部材23,24としては、絞り量を増減させることができる可変絞りによって構成することもできる。
(第2の実施の形態)
請求項2に記載した発明に係る車両用油圧式緩衝装置1の一実施の形態を図3によって詳細に説明する。
図3は絞り部材を有する作動油通路によって左右の油圧緩衝器の油室どうしを連通させた他の実施の形態を示す構成図である。同図において、前記図1および図2によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図3に示す車両用油圧式緩衝装置1においては、左側前輪用油圧式緩衝器2の上部油室8と、右側前輪用油圧式緩衝器3の上部油室8とが作動油通路81によって連通されている。この作動油通路81は、連通用油圧管82と、この連通用油圧管82の途中に設けられた絞り部材83とから構成されている。
前記絞り部材83は、前記第1の実施の形態で示したような逆止弁52,53を用いて構成する他に、作動油通路の通路孔を部分的に狭く形成することによって構成することもできる。また、絞り部材83としては、絞り量を増減させることができる可変絞りによって構成することもできる。
このように構成された車両用油圧式緩衝装置1によれば、ローリング時は車輪毎の油圧式緩衝器2〜5の絞り11と、第1および第2の中間ユニット21,22の絞り73と、前記作動油通路81に設けられた絞り部材83とを作動油が通過することによって減衰力が発生する。
一方、この車両用油圧式緩衝装置1において、ピッチング時は、前記絞り部材83を作動油が通過することはなく、車輪毎の油圧式緩衝器2〜5の絞り11と、第1および第2の中間ユニット21,22の絞り73とを作動油通過することによって減衰力が発生する。
したがって、この実施の形態によれば、第1および第2の中間ユニット21,22の絞り73によってピッチング時に発生する減衰力の大きさを設定し、前記絞り部材83によってローリング時の減衰力の大きさをピッチング時の減衰力より小さくなるように設定することができる。
このため、この車両用油圧式緩衝装置1においても、二つの中間ユニット21,22を使用してローリング時とピッチング時との両方において減衰力が発生する構成を採りながら、ローリング時の減衰力の大きさとピッチング時の減衰力の大きさとを個別に設定することができる。
(第3の実施の形態)
請求項2に記載した発明に係る車両用油圧式緩衝装置は図4に示すように構成することができる。
図4は絞り部材を有する作動油通路によって左右の油圧緩衝器の油圧系どうしを連通させた他の実施の形態を示す構成図である。同図において、前記図1および図2によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図4に示す車両用油圧式緩衝装置1は、第1の中間ユニット21の第1の油室26と、第2の中間ユニット22の第1の油室26とが第1の絞り部材23を有する第1の作動油通路36によって連通されている。また、この車両用油圧式緩衝装置1は、第2の油圧管32と第4の油圧管34とが第2の絞り部材24を有する第2の作動油通路38によって互いに接続されている。
すなわち、この実施の形態によれば、左側前輪用油圧式緩衝器2の下部油室9と、右側前輪用油圧式緩衝器3の下部油室9とは、第1および第3の油圧管31,33と、第1および第2の中間ユニット21,22の第1の油室26,26と、第2の油圧管32の一部および第3の油圧管33の一部と、第1の作動油通路36とによって互いに連通されることになる。
また、左側後輪用油圧式緩衝器4の下部油室と、右側後輪用油圧式緩衝器5の下部油室9とは、第2の油圧管32の一部と、第4の油圧管34の一部と、第2の作動油通路38とによって互いに連通されることになる。
前記第1の絞り部材23と第2の絞り部材24は、前記図2に示したように逆止弁52,53を用いて構成する他に、第1および第2の作動油通路36,38の通路孔を部分的に狭く形成することによって構成することもできる。なお、これらの絞り部材23,24としては、絞り量を増減させることができる可変絞りによって構成することもできる。
このように構成しても第1および第2の中間ユニット21,22の絞り73によってピッチング時に発生する減衰力の大きさを設定し、第1の絞り部材23と第2の絞り部材24とによってローリング時の減衰力の大きさをピッチング時の減衰力より小さくなるように設定することができる。
このため、この車両用油圧式緩衝装置1においても、二つの中間ユニット21,22を使用してローリング時とピッチング時との両方において減衰力が発生する構成を採りながら、ローリング時の減衰力の大きさとピッチング時の減衰力の大きさとを個別に設定することができる。
この実施の形態による車両用油圧式緩衝装置1では、前輪用の左右の油圧式緩衝器2,3の下部油室9,9どうしを接続するための第1の作動油通路36は、第1の中間ユニット21と第2の中間ユニット22とに接続されている。また、後輪用の左右の油圧式緩衝器4,5の下部油室9,9どうしを接続するための第2の作動油通路38は、第2の油圧管32と第4の油圧管34とに接続されている。このため、この車両用油圧式緩衝装置1においては、車輪毎の油圧式緩衝器2〜5に第1および第2の中間ユニット21,22を接続するための第1〜第4の油圧管31〜34と中間ユニット21,22とを、実質的に第1、第2の作動油通路36,38の一部として利用することができる。
したがって、この車両用油圧式緩衝装置1においては、従来の装置に較べて第1および第2の作動油通路36,38が増えているにもかかわらず、前記油圧管31〜34の一部を共用しているから、この装置に用いる油圧管の総配管長を可及的短く抑えることができる。
また、この車両用油圧式緩衝装置1によれば、第1の作動油通路36と第2の作動油通路38の両端部を油圧式緩衝器2〜5に接続する必要がないから、これら第1および第2の作動油通路36,38の両端部を車輪毎の油圧式緩衝器2〜5にそれぞれ接続する構成を採る場合に較べて、油圧式緩衝器2〜5に設ける配管接続口の数を低減することができる。このため、この実施の形態で示すように、油圧式緩衝器2〜5としては一般的で安価なものを使用することができる。
この実施の形態による車両用油圧式緩衝装置1においては、第1の絞り部材23は第1の作動油通路36の途中に設けられているが、この第1の絞り部材23は、例えば前記図2に示したように、一方の中間ユニットに内蔵させることができる。この構成を採ることにより、第1の絞り部材23のハウジングと、この絞り部材を車体に取付けるための部材とを中間ユニットによって形成することができる。
なお、図4に示す実施の形態においては、前輪側の二つの油圧式緩衝器2,3の下部油室9,9どうしを第1の作動油通路36によって接続し、後輪側の二つの油圧式緩衝器4,5の下部油室9,9どうしを第2の作動油通路38によって接続する例を示したが、第1の作動油通路36と第2の作動油通路38とは、少なくともいずれか一方を設けるだけでも同等の効果を奏する。
本発明に係る車両油圧式緩衝装置の構成を示す図である。 中間ユニットの断面図である。 他の実施の形態を示す構成図である。 他の実施の形態を示す構成図である。
符号の説明
1…車両用油圧式緩衝装置、2〜5…油圧式緩衝器、8…上部油室、9…下部油室、21…第1の中間ユニット、22…第2の中間ユニット、23…第1の絞り部材、24…第2の絞り部材、26…第1の油室、27…第2の油室、31…第1の油圧管、32…第2の油圧管、33…第3の油圧管、34…第4の油圧管、36…第1の作動油通路、38…第2の作動油通路、73…絞り。

Claims (5)

  1. 車体に対をなすように設けた油圧式緩衝器の油室に連通する第1の油室および第2の油室と、これらの油室間を連通する絞りとを有し、かつ前記両油室の容積の変化分が常に一定の比となるように構成された中間ユニットを二つ備え、
    これらの中間ユニットのうち一方の第1の中間ユニットは、左側前輪用油圧式緩衝器の油室と右側後輪用油圧式緩衝器の油室とに接続され、
    他方の第2の中間ユニットは、右側前輪用油圧式緩衝器の油室と左側後輪用油圧式緩衝器の油室とに接続された車両用油圧式緩衝装置において、
    左側の前輪用油圧式緩衝器の油室と、左側の後輪用油圧式緩衝器の油室とは、第1の絞り部材を有する作動油通路によって互いに連通され、
    右側の前輪用油圧式緩衝器の油室と、右側の後輪用油圧式緩衝器の油室とは、第2の絞り部材を有する作動油通路によって互いに連通されていることを特徴とする車両用油圧式緩衝装置。
  2. 車体に対をなすように設けた油圧式緩衝器の油室に連通する第1の油室および第2の油室と、これらの油室間を連通する絞りとを有し、かつ前記両油室の容積の変化分が常に一定の比となるように構成された中間ユニットを二つ備え、
    これらの中間ユニットのうち一方の第1の中間ユニットが左側前輪用油圧式緩衝器の油室と右側後輪用油圧式緩衝器の油室とに接続され、
    他方の第2の中間ユニットが右側前輪用油圧式緩衝器の油室と左側後輪用油圧式緩衝器の油室とに接続された車両用油圧式緩衝装置において、
    左側前輪用油圧式緩衝器と右側前輪用油圧式緩衝器の油室どうしと、
    左側後輪用油圧式緩衝器と右側後輪用油圧式緩衝器の油室どうしとのうち少なくとも一方の油室どうしは、絞り部材を有する作動油通路によって互いに連通されていることを特徴とする車両用油圧式緩衝装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の車両用油圧式緩衝装置において、
    絞り部材を有する作動油通路の少なくとも一端部は、油圧式緩衝器と中間ユニットとを接続する油圧管に接続されていることを特徴とする車両用油圧式緩衝装置。
  4. 請求項1または請求項2記載の車両用油圧式緩衝装置において、
    絞り部材を有する作動油通路の少なくとも一端部は中間ユニットに接続されていることを特徴とする車両用油圧式緩衝装置。
  5. 請求項1または請求項2記載の車両用油圧式緩衝装置において、絞り部材は中間ユニット内に設けられていることを特徴とする車両用油圧式緩衝装置。
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