JP2007022142A - 車両用ステップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構造で、車両ドアの開閉動作に基づいて、ステップを出し入れすることができる車両用ステップ装置を提供する。
【解決手段】 車両用ステップ装置は、スライドドア駆動ユニット21と、スライドドア駆動ユニット21の動力をスライドドア2に伝達してこれを開閉する開閉機構29と、開閉機構29を介したスライドドア駆動ユニット21の動力を可動ステップ4に伝達してこれを出し入れする出し入れ機構35とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用ステップ装置に関するものである。
一般に、ワンボックスカー等の車両においては、車両のフロアが比較的高く設定されているため、車両フロアの乗降口には、一段低くなるようにステップが設けられている。しかし、単に、車両フロアの乗降口にステップを設けた構造では、ステップを設けた分だけ車両フロアの有効面積が小さくなるため、実用上において以下のことが発生するおそれがあった。すなわち、ステップの側部や後部の車両フロア上には座席が設置されているが、ステップを設けることによってこれら座席に着座する乗員の足元に凹部空間が形成されることになり、乗員が不自然な着座姿勢を強いられたり、あるいは車室内に積み込んだ荷物が当該凹部空間に落下してしまったりするおそれがあった。
そこで、こうした事情を鑑みて、例えば特許文献1に記載された車両用ステップ装置が提案されている。この車両用ステップ装置では、フロア端を上述した凹部空間が十分小さくなる位置まで拡大し、これにより減ったステップ面積を補うために、ステップを出し入れする構成としている。すなわち、この車両用ステップ装置は、車両ドアの開閉状態等に応じた検出信号に基づいて、ドアの下部付近に設けられたモータを正転又は逆転することでステップを出し入れする。
実公平4−3870号公報
ところで、特許文献1に記載の車両用ステップ装置では、ステップを出し入れする専用のモータと、ステップが所定の位置に出たことを検出するスイッチと、検出スイッチの信号を基にモータを制御する制御回路等とが必要なため、高価なシステムになってしまう。また、車両ドアとの干渉を避けたり、挟み込みにより物等に過剰な負荷が加わることを防止したりするために、モータの複雑な制御が必要になることから、コストの増大を余儀なくされてしまう。
本発明の目的は、簡易な構造で、車両ドアの開閉動作に基づいて、ステップを出し入れすることができる車両用ステップ装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、電気的駆動源と、前記電気的駆動源の動力を車両ドアに伝達する第1伝達手段と、前記第1伝達手段から前記電気的駆動源の動力を伝達する第2伝達手段と、前記第2伝達手段を介して前記電気的駆動源の動力が伝達されることで移動可能なステップとを備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ステップ装置において、前記第2伝達手段は、前記第1伝達手段が前記車両ドアを全開するときに前記ステップの突出を完了するとともに、該車両ドアを全閉するときに前記ステップの格納を完了するように該ステップを出し入れすることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用ステップ装置において、前記第2伝達手段は、前記第1伝達手段に回転伝達される従動ギヤと、一端が前記ステップに接続されるとともに、他端が前記従動ギヤに噛合され、該従動ギヤの回転運動を直線運動に変換して前記ステップを出し入れするベルトギヤとを有することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ステップ装置において、前記第1伝達手段から前記第2伝達手段に伝達可能な動力を一定値に制限する制限手段を備えたことを要旨とする。
請求項1又は2に記載の発明では、前記ステップは、前記第2伝達手段により、前記第1伝達手段を介した前記電気的駆動源の動力が伝達される。つまり、電気的駆動源の動力は第1伝達手段と第2伝達手段とで分岐される。従って、例えば前記第2伝達手段により、前記第1伝達手段の動力伝達に伴う前記車両ドアの開閉に機械的に同期させて、前記ステップを出し入れ(移動)することで、そのシステム構成を極めて簡易なものにすることができる。
請求項3に記載の発明では、前記第2伝達手段は、前記従動ギヤと、前記ベルトギヤとを有する極めて簡易な構造で、前記ステップを出し入れすることができる。
請求項4に記載の発明では、例えば外部との干渉などで前記ステップが出し入れ不能に陥った場合であっても、前記第1伝達手段は、前記第2伝達手段に伝達する動力が一定値を超えることで、前記ステップの作動に関わらず前記電気的駆動源の動力を前記車両ドアに伝達して該車両ドアを開閉することができる。つまり、前記ステップが出し入れ不能に陥っても、これによって前記車両ドアが開閉不能に陥ることを好適に防止することができる。
また、前記ステップが物等を挟み込んだとしても、挟み込んだ物等に前記一定値を超える動力が加わることがないため、当該物に過剰な負荷が加わることも防止することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図5は、本発明が適用される自動車などの車両を示す模式図である。同図に示されるように、車両の本体をなす車体1は、その側部に形成されたドア開口1aを有している。このドア開口1aは、後述の態様で車両前後方向に移動する車両ドアとしてのスライドドア2によって開閉される。また、車両フロア3は、上記ドア開口1aに対応して車内側に凹設され、乗降口3aを形成している。そして、この乗降口3aには、車両フロア3よりも一段低い位置で、後述の態様で車両幅方向に出し入れされるステップとしての可動ステップ4が設けられている。なお、可動ステップ4(乗降口3a)の側部や後部の車両フロア3上には、座席5が設置されている。
次に、前記スライドドア2の開閉駆動及び前記可動ステップ4の出し入れ駆動に係る細部構造等について図1〜図4に基づき説明する。なお、図1及び図2は、それぞれ前記スライドドア2の開閉駆動等に係る機構を示す全閉状態及び全開状態での平面図である。同図において、上側が車両幅方向内側(車内側)に相当し、下側が車両幅方向外側(車外側)に相当する。また、同図において、左側が車両前側に相当し、右側が車両後側に相当する。また、図3は、図1のA−A線に沿った断面図であり、図4は、図2のB−B線に沿った断面図である。
図3及び図4に示されるように、車体1には、前記車両フロア3の下方において、車外側に開口する箱状のケース11が固定されている。このケース11は、前記車両フロア3の下方に収容空間S1を形成する。また、車体1には、上記ケース11の高さ方向中間部において、スライドドア2と干渉しない範囲で車外側に延出するサポートパネル12が固定されている。そして、このサポートパネル12には、ガイド部材20が載置・固定されている。このガイド部材20は、高さ方向に所定の間隔をおいて車両幅方向に互いに平行に延出する下壁部20a及び上壁部20bを有している。なお、上記下壁部20aは、乗降口3aを基準にその車外側及び車内側の両方に延出しており、上記上壁部20bは、乗降口3aを基準にその車内側のみに延出している。換言すれば、上記上壁部20bは、車両フロア3の下方に隠蔽されるように配置されている。そして、上記ガイド部材20には、前記可動ステップ4が車両幅方向(車外側及び車内側)に摺動自在に支持されている。
前記サポートパネル12の下面には、ガイドレール13が固着されている(サポートパネル12及びガイドレール13の固定態様については図示略)。このガイドレール13は、前記スライドドア2の開閉作動を案内するためのものである。詳述すると、図1及び図2に示されるように、前記ガイドレール13は、その長手方向中間部に湾曲部13aを有している。そして、ガイドレール13は、上記湾曲部13aの前端側で車両幅方向内側に向かって傾斜する曲成部13bを、同湾曲部13aの後端側で車両後方に延びる直線部13cをそれぞれ形成している。
一方、前記スライドドア2の下部には、車内側に突出するアーム14が設けられており、その先端部には、ローラ支持部材15が回動可能に連結されている。そして、上記ローラ支持部材15は、一対のガイドローラ16と、これらガイドローラ16間に配置されたロードローラ17とを備えている。ガイドローラ16は車両の高さ方向(図1において紙面に直交する方向)に延びる回転軸を有しており、ロードローラ17は両ガイドローラ16の回転軸を含む平面に対し直交する方向に延びる回転軸を有している。このローラ支持部材15は、上記ガイドローラ16が前記ガイドレール13に転動可能に装着された状態で、前記収容空間S1内において上記ロードローラ17によりケース11(車体1)上に転動可能に支持されている。
従って、前記アーム14を介してガイドローラ16に連結されたスライドドア2は、上記ガイドローラ16がガイドレール13に案内されることで車両前後方向にスライド移動して前記ドア開口1aを開閉する。そして、上記スライドドア2は、上記ロードローラ17によりその荷重が支持されている。特に、上記スライドドア2は、上記ガイドローラ16が前記湾曲部13aの前端側(曲成部13b)においてガイドレール13に案内されることで、例えば全閉状態から開作動する直後に車外側に押し出され、あるいは全閉状態になる直前に車内側に引き込まれる。これは、スライドドア2の開作動時にその後方へのスライドを許容し、全閉時にこれを車体1の側面と面一になるように配置するためである。
ここで、前記サポートパネル12には、前記ガイドレール13よりも車内側の下方において、前記スライドドア2を開閉駆動するための機構が搭載されている。詳述すると、上記サポートパネル12の下面側には、電気的駆動源としてのスライドドア駆動ユニット21と、同スライドドア駆動ユニット21から時計回転方向に順次配置された複数のアイドルギヤ22,23,24,25,26,27と、前記スライドドア駆動ユニット21の出力ギヤ21a及びこれらアイドルギヤ22〜27に噛み合う態様で掛け渡された駆動ベルト28とが設けられている。これらアイドルギヤ22〜27及び駆動ベルト28は、第1伝達手段としての開閉機構29を構成する。
上記スライドドア駆動ユニット21は、サポートパネル12に固定されており、その出力ギヤ21aを回転駆動する。前記アイドルギヤ22〜27は、サポートパネル12に回転可能に支持されている。つまり、これらアイドルギヤ22〜27は、上記サポートパネル12を介して車体1に回転可能に支持されている。なお、前記アイドルギヤ25,22は、ガイドレール13の前端及び後端にそれぞれ対応してその近傍に配置されている。また、前記アイドルギヤ24,23は、前記湾曲部13aに対応してその前後の近傍にそれぞれ配置されている。さらに、前記アイドルギヤ26は、前記アイドルギヤ22,25間の中間部であって、前記可動ステップ4の車両前後方向中央部となる車内側の位置に配置されている。
そして、前記駆動ベルト28には、前記ガイドレール13に沿うアイドルギヤ22〜25間で前記ローラ支持部材15の先端部が固着されている。このローラ支持部材15の先端部は、図1に示した全閉状態において、アイドルギヤ25の近傍、即ちガイドレール13の前端近傍に配置されている。また、上記ローラ支持部材15の先端部は、図2に示した全開状態において、アイドルギヤ22の近傍、即ちガイドレール13の後端近傍に配置されている。従って、前記スライドドア駆動ユニット21により、出力ギヤ21aが図1において反時計回転方向に回転駆動されると、前記駆動ベルト28は、前記アイドルギヤ22〜27を回転させつつ、ガイドレール13に沿うアイドルギヤ22〜25間で車両後方に移動する。このとき、前記アイドルギヤ26は、図1において反時計回転方向に回転する。そして、前記ローラ支持部材15等を介して駆動ベルト28に連結されたスライドドア2は、前記ガイドレール13に沿って車両後方に移動して前記ドア開口1aを開放する。
一方、前記スライドドア駆動ユニット21により、出力ギヤ21aが図2において時計回転方向に回転駆動されると、前記駆動ベルト28は、前記アイドルギヤ22〜27を回転させつつ、ガイドレール13に沿うアイドルギヤ22〜25間で車両前方に移動する。このとき、前記アイドルギヤ26は、図2において時計回転方向に回転する。そして、前記ローラ支持部材15等を介して駆動ベルト28に連結されたスライドドア2は、前記ガイドレール13に沿って車両前方に移動して前記ドア開口1aを閉鎖する。
図4に示されるように、前記アイドルギヤ26は、同軸上に上方(サポートパネル12側)に突設された駆動側回転部26aを有している。この駆動側回転部26aには、これと同軸に配置されて前記サポートパネル12の上方に突出する従動側回転体30が設けられている。この従動側回転体30も、サポートパネル12に回転可能に支持されている。これら駆動側回転部26a及び従動側回転体30は、これらの間に機械的に所定の作動圧力が付与されることで摩擦係合する。上記駆動側回転部26a及び従動側回転体30は、駆動側回転部26a(アイドルギヤ26)から従動側回転体30に伝達可能な動力(トルク)を一定値に制限する制限手段としてのトルクリミッタ31を構成する。このトルクリミッタ31は、駆動側回転部26a及び従動側回転体30間で伝達されるトルクが上記一定値を超えると、これらの間で滑るように機械的に設定されている。従って、上記アイドルギヤ26は、駆動側回転部26aから従動側回転体30に伝達されるトルクが前記一定値よりも小さいときには、同従動側回転体30と一体回転する。また、上記アイドルギヤ26は、駆動側回転部26aから従動側回転体30に伝達されるトルクが前記一定値を超えるときには、同従動側回転体30に対し相対回転する。
ここで、前記従動側回転体30の先端部には、従動ギヤ32が一体回転するように連結されている。そして、図1及び図2に示されるように、上記従動ギヤ32は、その車外側及び車内側の各角度位置で一対のベルトギヤ33,34と噛み合っている。これら従動ギヤ32及びベルトギヤ33,34は、第2伝達手段としての出し入れ機構35を構成する。上記両ベルトギヤ33,34は、前記従動ギヤ32との噛合位置で車両前後方向に延び、前記可動ステップ4の後端及び前端でそれぞれ車外側に延びるように、車体1に固定されたガイドレール(図示略)によって案内されている。上記両ベルトギヤ33,34は、従動ギヤ32の回転運動を直線運動に変換する。そして、これらベルトギヤ33,34の車外側に延びる先端は、前記サポートパネル12(ガイド部材20)に支持された可動ステップ4の上面に接続されている。
従って、前記アイドルギヤ26からのトルクリミッタ31を介した回転伝達によって、前記従動ギヤ32が図1において反時計回転方向に回転すると、前記両ベルトギヤ33,34の先端が車外側に押し出されることで、上記可動ステップ4が車外側に突出する。一方、前記従動ギヤ32が図2において時計回転方向に回転すると、前記両ベルトギヤ33,34の先端が車内側に引き込まれることで、上記可動ステップ4が車内側に引っ込む。この従動ギヤ32の回転に伴う上記可動ステップ4の出し入れが、前記スライドドア2の開閉に連動していることはいうまでもない。
なお、本実施形態では、前記スライドドア駆動ユニット21の駆動によって前記スライドドア2が全開されるときに前記可動ステップ4の所定の使用位置(図2及び図4参照)への突出が完了し、同スライドドア2が全閉されるときに前記可動ステップ4の所定の収容位置(図1及び図3参照)への格納が完了するように、前記アイドルギヤ26及び従動ギヤ32の伝達比が設定されている。上記可動ステップ4は、所定の収容位置にある状態ではその大半が前記ケース11内に格納されている。そして、前記車両フロア3は、スライドドア2との間に形成される凹部空間S2(図3参照)が十分に小さくなる位置まで拡大されている。
次に、本実施形態の動作について総括して説明する。まず、図1及び図3に示したように、前記スライドドア2が全閉状態にあり、これに対応して前記可動ステップ4が所定の収容位置にあるとする。このとき、前記スライドドア駆動ユニット21により、出力ギヤ21aが図1において反時計回転方向に回転駆動されると、前記駆動ベルト28は、前記ガイドレール13に沿うアイドルギヤ22〜25間で車両後方に移動することで、同駆動ベルト28に連結されたスライドドア2を開作動する。このとき、前記トルクリミッタ31を介して前記アイドルギヤ26から回転伝達される前記従動ギヤ32が図1において反時計回転方向に回転することで、前記ベルトギヤ33,34の先端が車外側に押し出され、上記可動ステップ4が車外側に突出する。そして、前記スライドドア2の全開に合わせて、前記可動ステップ4の所定の使用位置への突出が完了する(図2及び図4参照)。
一方、図2及び図4に示したように、前記スライドドア2が全開状態にあり、これに対応して前記可動ステップ4が所定の使用位置にあるとする。このとき、前記スライドドア駆動ユニット21により、出力ギヤ21aが図2において時計回転方向に回転駆動されると、前記駆動ベルト28は、前記ガイドレール13に沿うアイドルギヤ22〜25間で車両前方に移動することで、同駆動ベルト28に連結されたスライドドア2を閉作動する。このとき、前記従動ギヤ32が図2において時計回転方向に回転することで、前記ベルトギヤ33,34の先端が車内側に引き込まれ、上記可動ステップ4が車内側に引っ込む。そして、前記スライドドア2の全閉に合わせて、前記可動ステップ4の所定の収容位置への格納が完了する(図1及び図3参照)。
また、仮に、物等を挟み込んで前記可動ステップ4の作動が停止し、前記トルクリミッタ31が滑って(駆動側回転部26a及び従動側回転体30が相対回転して)、上述したスライドドア2の開閉位置と可動ステップ4の突出位置との関係にずれが生じたとする。この場合、挟み込んだ物等を除去した後に、改めて前記スライドドア2を全開又は全閉すれば、再び前記トルクリミッタ31が滑って、上述の位置関係が本来の状態に自動的に戻される。
なお、前記スライドドア2を手動で開閉する場合には、この開閉に合わせて前記駆動ベルト28が移動することで、上記に準じて前記アイドルギヤ26から前記従動ギヤ32に回転伝達される。従って、この場合であっても、前記スライドドア2の開閉に合わせて前記可動ステップ4が出し入れされる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記可動ステップ4は、前記出し入れ機構35により、前記開閉機構29を介した前記スライドドア駆動ユニット21の動力(トルク)が伝達されることで出し入れされる。このとき、アイドルギヤ26及び従動ギヤ32の伝達比の設定によって、前記スライドドア2の開閉に機械的に同期させて、前記可動ステップ4を出し入れすることができる。従って、例えば特許文献1のようなステップを出し入れする専用のモータ、ステップが所定の位置に出たことを検出するスイッチ、検出スイッチの信号を基にモータを制御する制御回路なども不要となって、そのシステム構成を極めて簡易なものにすることができる。また、前記スライドドア2と前記可動ステップ4とが連動して動くため、例えばスライドドア2との干渉を避けるといった複雑なモータ制御も不要となり、コストを低減させることができる。
(2)本実施形態では、前記出し入れ機構35は、前記従動ギヤ32と、前記ベルトギヤ33,34とを有する極めて簡易な構造で、前記可動ステップ4を出し入れすることができる。
(3)前記トルクリミッタ31を設けたことで、例えば外部との干渉(物等の挟み込み、凍結等)などで前記可動ステップ4が出し入れ不能に陥った場合であっても、前記開閉機構29は、前記出し入れ機構35(従動ギヤ32)に伝達するトルクが一定値を超えることで、前記可動ステップ4の作動に関わらず前記スライドドア駆動ユニット21の動力を前記スライドドア2に伝達して同スライドドア2を開閉することができる。つまり、前記可動ステップ4が出し入れ不能に陥っても、これによって前記スライドドア2が開閉不能に陥って、例えば乗降不能に陥ることを好適に防止することができる。
また、前記可動ステップ4が物等を挟み込んだとしても、挟み込んだ物等に前記一定値を超えるトルク相当の動力が加わることがないため、当該物に過剰な負荷が加わることも防止することができる。これにより、例えば挟み込み制御といったモータの複雑な制御も不要となり、コストを低減させることができる。
(4)本実施形態では、スライドドア2の開閉位置と可動ステップ4の突出位置との関係にずれが生じたとしても、挟み込んだ物等を除去した後に、改めて前記スライドドア2を全開又は全閉することで容易に上記位置関係を本来の状態に戻すことができる。
(5)本実施形態では、手動でスライドドア2を開閉する場合であっても、これに連動して前記可動ステップ4を出し入れすることができる。
(6)本実施形態では、座席5に着座する乗員の足元に形成される凹部空間S2が十分に小さくなるようにしたことで、乗員が不自然な着座姿勢を強いられたり、あるいは車室内に積み込んだ荷物が当該凹部空間S2に落下したりすることを抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・トルクリミッタ31は、機械的な係合によって伝達可能なトルクを一定値に制限するものに限定されるものではなく、例えば電磁吸引力を利用した電磁気的な作用によって伝達可能なトルクを一定値に制限するものであってもよい。
・前記実施形態において、出し入れ機構35の構成は一例である。例えば、従動ギヤ32に噛み合うベルトギヤ33,34に代えて、同従動ギヤ32に連結されたプッシュブルケーブルを採用してもよい。
・前記実施形態において、開閉機構29の構成は一例である。例えば、出力ギヤ21aやアイドルギヤ22〜27に代えて、適宜のプーリを採用してもよい。
・前記実施形態において、スライドドア2を開閉駆動する電気的駆動源(スライドドア駆動ユニット21)を割愛してもよい。この場合、同様の機構(開閉機構29、出し入れ機構35)を搭載することで、手動でのスライドドア2の開閉に連動して前記可動ステップ4を出し入れすることができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)車体に回転自在に支持された複数のアイドルギヤに掛け渡され、車両ドアの開閉に連動して前記複数のアイドルギヤを回転させつつ移動する駆動ベルトと、
前記複数のアイドルギヤのいずれか1つと同軸に配置され、前記駆動ベルトの移動に伴う当該アイドルギヤの回転が伝達される従動ギヤと、
一端がステップに接続されるとともに、他端が前記従動ギヤに噛合され、該従動ギヤの回転運動を直線運動に変換して前記ステップを出し入れするベルトギヤとを有することを特徴とする車両用ステップ装置。この技術的思想によれば、前記従動ギヤは、前記車両ドアの開閉に連動して前記駆動ベルトが前記複数のアイドルギヤを回転させつつ移動することで回転する。そして、前記ステップは、前記ベルトギヤにより前記従動ギヤの回転運動が直線運動に変換されることで出し入れされる。つまり、前記ステップは、前記車両ドアの開閉に連動して出し入れされる。この場合、前記従動ギヤ及びこれに同軸のアイドルギヤ間にトルクリミッタを設けて当該アイドルギヤから前記従動ギヤに伝達可能なトルクを一定値に制限することで、例えば実開昭57−134979号公報に記載されるようなロッドとアームとからなる機構に比べて、極めて簡易に前記車両ドア側から前記ステップ側に伝達可能な動力を一定値に制限することができる。
本発明の一実施形態を示す全閉状態での平面図。 同実施形態を示す全開状態での平面図。 図1のA−A線に沿った断面図。 図2のB−B線に沿った断面図。 同実施形態を示す概略図。
符号の説明
2…車両ドアとしてのスライドドア、4…ステップとしての可動ステップ、21…電気的駆動源としてのスライドドア駆動ユニット、21a…出力ギヤ、22〜27…アイドルギヤ、26a…駆動側回転部、28…駆動ベルト、29…第1伝達手段としての開閉機構、30…従動側回転体、31…制限手段としてのトルクリミッタ、32…従動ギヤ、33,34…ベルトギヤ、35…第2伝達手段としての出し入れ機構。

Claims (4)

  1. 電気的駆動源と、
    前記電気的駆動源の動力を車両ドアに伝達する第1伝達手段と、
    前記第1伝達手段から前記電気的駆動源の動力を伝達する第2伝達手段と、前記第2伝達手段を介して前記電気的駆動源の動力が伝達されることで移動可能なステップとを備えたことを特徴とする車両用ステップ装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ステップ装置において、
    前記第2伝達手段は、前記第1伝達手段が前記車両ドアを全開するときに前記ステップの突出を完了するとともに、該車両ドアを全閉するときに前記ステップの格納を完了するように該ステップを出し入れすることを特徴とする車両用ステップ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用ステップ装置において、
    前記第2伝達手段は、
    前記第1伝達手段に回転伝達される従動ギヤと、
    一端が前記ステップに接続されるとともに、他端が前記従動ギヤに噛合され、該従動ギヤの回転運動を直線運動に変換して前記ステップを出し入れするベルトギヤとを有することを特徴とする車両用ステップ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ステップ装置において、
    前記第1伝達手段から前記第2伝達手段に伝達可能な動力を一定値に制限する制限手段を備えたことを特徴とする車両用ステップ装置。
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