JPH09277856A - シートスライド装置及びスライド駆動部材 - Google Patents

シートスライド装置及びスライド駆動部材

Info

Publication number
JPH09277856A
JPH09277856A JP8089209A JP8920996A JPH09277856A JP H09277856 A JPH09277856 A JP H09277856A JP 8089209 A JP8089209 A JP 8089209A JP 8920996 A JP8920996 A JP 8920996A JP H09277856 A JPH09277856 A JP H09277856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
motor
slide
upper rail
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8089209A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Kamimura
敬一 上村
Tsutomu Saitou
▲ツトム▼ 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP8089209A priority Critical patent/JPH09277856A/ja
Publication of JPH09277856A publication Critical patent/JPH09277856A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】運転者等がシートを前方スライド時のみモータ
駆動し、後方スライド時にはマニュアル操作にてスライ
ドすることができるシートスライド装置を提供する。
又、同シートスライド装置の駆動部分であるスライド駆
動部材を提供する。 【解決手段】シート4に固定したアッパーレール5は、
車体のフロアパネル3に固定されたロワーレール2によ
り移動可能に支持され、ラッチ解放レバー8を操作する
ことにより移動可能又は移動不能に切り換えられる。ス
ライドモータ13は、起動スイッチ10のオンオフに基
づく制御回路16の制御により正転駆動又は逆転駆動す
る。テープ11は、同モータ13が正転駆動したときア
ッパーレール5を前方に移動させ、同モータ13が逆転
駆動したとき、アッパーレール5を後方に移動可能な状
態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートスライド装
置及びスライド駆動部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、自動車のシートは、運転者等
の好みによって前後方にスライド可能に組付けられてい
る。しかし、運転者等がシートをマニュアル操作にてス
ライドさせることは、その運転者等にとって負担とな
る。そこで、上記問題点を考慮してシートを電動でスラ
イドさせるシートスライド装置が、種々提案されてい
る。
【0003】例えば、実公平5−41058号公報で開
示された電動式シートスライド装置では、シートは、車
体に固定したロワーレールに沿ってスライドするアッパ
ーレールに固定する。又、このシートにはモータが固定
され、モータにはリードスクリューが連結している。そ
して、リードスクリューは、アッパーレールに回転可能
かつ軸方向移動不能に組付けられ、同リードスクリュー
に噛み合うナットサポートをロワーレールに固定した。
【0004】モータが回転駆動されると、その回転駆動
によってリードスクリューは回転する。リードスクリュ
ーの回転は、ロワーレールに固定されたナットサポート
の効果によって、そのリードスクリューを組付けたアッ
パーレールは、ロワーレールに沿ってスライドする。つ
まり、アッパーレールに固定されたシートは、自動的に
スライドする。そして、そのモータの回転方向を切り替
えることによって、シートは前後方にスライドし、運転
者等の好みに応じて自動的にシートの位置調節ができ
る。尚、シートの移動速度は、運転者等が微妙な位置調
節できるような速度に予め設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、運転者等が
シートを前方にスライドさせた場合、その運転者等が降
車するときに、シートとステアリングとのスペースが狭
く、降車し辛い場合がある。そのとき、運転者等はシー
トを後方にスライドする必要が生じる。上記の実公平5
−41058号公報の電動式シートスライド装置では、
後方にシートをスライドする場合でも、そのシートをモ
ータ駆動にてスライドさせるので、運転者等は、降車し
やすいシート位置までスライドするための待ち時間が必
要となる。従って、運転者等は、シートをマニュアル操
作でスライドして降車する場合と比較して迅速な降車が
できないという不具合がある。
【0006】つまり、運転者等がシートをマニュアル操
作にて前方にスライドさせることは、その運転者等にと
っては負担がかかるので、上記した電動式は有効である
が、反対に運転者等がシートを電動式にて後方にスライ
ドさせることは、運転者等にとっては不便であった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、運転者等がシートを
前方スライド時のみモータ駆動し、後方スライド時には
マニュアル操作にてスライドすることができるシートス
ライド装置を提供することにある。又、同シートスライ
ド装置の駆動部分であるスライド駆動部材を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、シートに固定したアッパ
ーレールと、車体のフロアパネルに固定され、前記アッ
パーレールを移動可能に支持するロワーレールと、前記
ロワーレールに対して、前記アッパーレールを移動可能
又は移動不能に切り換え操作する手動操作手段とを備え
たスライド装置において、前記アッパーレールを移動さ
せるべく正逆転駆動するモータと、前記モータが正転駆
動したとき、その正転駆動に基づいて前記アッパーレー
ルを前方に移動させ、又、前記モータが逆転駆動したと
き、その逆転駆動に基づいて前記アッパーレールを後方
に移動可能な状態とする駆動伝達手段と、前記モータの
駆動を指令する指令手段と、前記指令手段の指令信号に
基づいて、前記モータを正転又は逆転駆動に切り換え制
御する制御回路とを備えた。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のシートスライド装置において、前記駆動伝達手段は、
可撓性がありかつ引張り強度がある可撓性部材である。
請求項3に記載の発明は、正逆転駆動するモータと、前
記モータが正転駆動したとき、張ることによりその正転
駆動を伝達してシートを前方に移動させ、又、前記モー
タが逆転駆動したとき、その逆転駆動により撓むことで
シートを後方に移動可能な状態とする可撓性部材とを備
えた。
【0010】従って、請求項1に記載の発明によれば、
モータは、アッパーレールを移動させるべく正逆転駆動
する。駆動伝達手段は、モータが正転駆動したとき、そ
の正転駆動に基づいてアッパーレールを前方に移動さ
せ、又、モータが逆転駆動したとき、その逆転駆動に基
づいてアッパーレールを後方に移動可能な状態とする。
指令手段は、モータの駆動を指令する。制御回路は、指
令手段の指令信号に基づいて、モータを正転又は逆転駆
動に切り換え制御する。
【0011】又、請求項2に記載の発明によれば、可撓
性部材は、モータが正転駆動したとき、その正転駆動に
基づいてアッパーレールを前方に移動させ、又、モータ
が逆転駆動したとき、その逆転駆動に基づいて撓みアッ
パーレールを後方に移動可能な状態とする。
【0012】又、請求項3に記載の発明によれば、可撓
性部材は、モータが正転駆動したとき、張ることにより
その正転駆動を伝達してシートを前方に移動させ、又、
前記モータが逆転駆動したとき、その逆転駆動により撓
むことでシートを後方に移動可能な状態とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)以下、本発明を具体化した第一の
実施の形態を図1〜図3に従って説明する。
【0014】図1(a)は、シートスライド装置1を示
す。シートスライド装置1のロワーレール2は、その固
定部2aにより車体のフロアパネル3に所定間隔をもっ
て前後方向に配置固定されている。そのロワーレール2
には、それぞれシート4に固定されたアッパーレール5
がスライド可能に組付けられている。従って、シート4
は、ロワーレール2に沿って前後方向にスライドするよ
うになっている。
【0015】ロワーレール2の前方側端部には、図1
(b)に示すように、そのロワーレール2の前後方向に
所定間隔にラッチ穴6aを設けたラッチ板6が一体的に
形成されている。一方、アッパーレール5にはレバー支
持部7が取着され、そのレバー支持部7は、略L字状を
なしたラッチ開放レバー8をアッパーレール5の前後方
向に沿って、かつ、周方向に回動可能に支持している。
【0016】ラッチ開放レバー8には、前記ラッチ板6
のラッチ穴6aに係合する係合部9が一体的に固定さ
れ、その係合部9はラッチ開放レバー8とともの周方向
に回動する。尚、ラッチ開放レバー8には、ばね(図示
しない)が取り付けられ、常時係合部9がラッチ板6を
押圧するようになっている。つまり、係合部9がそのラ
ッチ板6のラッチ穴6aと係合しているとき、そのばね
力によって、アッパーレール5は、係合部9とラッチ穴
6aの係合によって、ロワーレール2に対してスライド
不能となる。即ち、シート4はアッパーレール5ととも
にロワーレール2に固定される。このとき、運転者等が
ラッチ開放レバー8を操作して係合部9をラッチ穴6a
から開放すると、アッパーレール5はロワーレール2に
対してスライド可能となる。つまり、シート4はアッパ
ーレール5とともにスライド可能となる。
【0017】一方、ラッチ開放レバー8には、後述する
スライドモータ13を駆動するための指令手段としての
起動スイッチ10が設けられている。起動スイッチ10
をオンすると、スライドモータ13にはバッテリ(図示
しない)から電源が供給されるようになっている。
【0018】前記各アッパーレール5には、その内側に
それぞれ等間隔に係合穴11aが形成された駆動伝達手
段及び可撓性部材としてのテープ11の一端が固定され
ている。この左右一対のテープ11は、本実施の形態で
は、可撓性がありかつ引張り強度がある材質を使用して
いる。そして、テープ11は、シート4裏面に回転可能
に固定されたガイドローラ12の外周面に沿って後述す
るガイドケース14に挿入されている。
【0019】各ロワーレール2の間にはスライドモータ
13が配置され、そのスライドモータ13は、後述する
回転軸13aがフロアパネル3に対して垂直となるよう
に、同フロアパネル3に固定されている。スライドモー
タ13は、起動スイッチ10のオンに基づいて正転駆動
するようになっている。又、起動スイッチ10がオフす
ると、スライドモータ13は、所定時間逆転駆動するよ
うになっている。
【0020】スライドモータ13の上部には、ガイドケ
ース14が一体的に組付けられている。ガイドケース1
4には、二対のガイド穴14aが設けられていて、その
各ガイド穴14aには、前記左右一対のテープ11がそ
れぞれ相対向するように挿入されている。
【0021】ガイドケース14の内部は、図2に示すよ
うに、スライドモータ13の回転軸13aに固定された
略円柱状のスプロケット15が備えられている。スプロ
ケット15の外周面には、複数の係合凸部15aが放射
状にかつ等間隔に延出している。この係合凸部15a
は、前記テープ11に形成された係合穴11aと係合す
るようになっている。そして、スプロケット15が正転
すると、そのスプロケット15は前記テープ11をスラ
イドモータ13側に引き込み、スプロケット15が逆転
すると、そのスプロケット15はテープ11をアッパー
レール5側に送り出すようになっている。
【0022】次に、図3は、シートスライド装置1の電
気的構成を示す。前記起動スイッチ10は制御回路16
に接続され、その制御回路16は駆動回路17を介して
スライドモータ13に接続されている。起動スイッチ1
0がオンすると、制御回路16は、駆動回路17を介し
てスライドモータ13を正転駆動させるための駆動信号
を出力する。スライドモータ13は、その駆動信号に基
づいて正転駆動する。又、起動スイッチ10がオフする
と、制御回路16は、約5秒経過後に駆動回路17を介
してスライドモータ13を所定時間逆転駆動させるため
の駆動信号を出力する。スライドモータ13は、その駆
動信号に基づいて所定時間逆転駆動する。尚、制御回路
16は、起動スイッチ10がオフしてから約5秒経過後
に駆動回路17を介して駆動信号を出力するが、運転者
等が再度シート4を前方へスライドさせるべく、起動ス
イッチ10をオンする可能性があり、この約5秒間とい
う時間が経過することによって、運転者が完全にシート
4の前方へのスライドを終了したとみなしている。
【0023】又、上記した所定時間は、本実施の形態で
は、シート4を前方にスライドさせるべく起動スイッチ
10のオン時間と同等の時間である。尚、そのオン時間
は、前記制御回路16にてカウントし、記憶される。そ
のため、制御回路16には時間をカウントするカウンタ
16aとそのカウント数を記憶するメモリ16bとを備
えている。
【0024】従って、前記ラッチ開放レバー8を操作し
て係合部9をラッチ穴6aから開放し、かつ、起動スイ
ッチ10をオンすると、制御回路16は、駆動回路17
を介してスライドモータ13を正転駆動させるための駆
動信号を出力する。スライドモータ13は、その駆動信
号に基づいて正転駆動する。すると、スプロケット15
は、回転軸13aとともに正転する。
【0025】スプロケット15が正転すると、同スプロ
ケット15はガイドローラ12を介して前記テープ11
をスライドモータ13側に引き込み、そのテープ11が
固定されたアッパーレール5はロワーレール2に対して
前方にスライドする。つまり、シート4はアッパーレー
ル5とともに前方にスライドする。
【0026】起動スイッチ10をオフにすると、スライ
ドモータ13の正転駆動は停止し、シート4の前方への
スライドは停止する。又、起動スイッチ10がオフする
と、約5秒経過後に制御回路16は、駆動回路17を介
してスライドモータ13をカウンタ16aがカウントし
たオン時間だけ逆転駆動させるために駆動信号を出力す
る。スライドモータ13は、その駆動信号に基づいて逆
転駆動する。すると、スプロケット15は、回転軸13
aとともに逆転する。
【0027】スプロケット15が逆転すると、同スプロ
ケット15はテープ11をアッパーレール5側に送り出
す。このとき、シート4はそのままの位置に保持されて
いるので、テープ11はその性質上撓む。つまり、運転
者等がマニュアル操作にてシート4をテープ11が撓ん
だ分だけ後方へのスライドが可能となる。
【0028】次に、上記のように構成されたシートスラ
イド装置1の作用を説明する。運転者等がシート4を前
方にスライドさせるべく、ラッチ開放レバー8を操作し
て係合部9をラッチ穴6aから開放し、かつ、起動スイ
ッチ10をオンする。起動スイッチ10のオンに基づい
て制御回路16は、駆動回路17を介してスライドモー
タ13を正転駆動させるための駆動信号を出力する。ス
ライドモータ13は、その駆動信号に基づいて正転駆動
する。すると、スプロケット15は、回転軸13aとと
もに正転する。
【0029】スプロケット15が正転すると、同スプロ
ケット15はガイドローラ12を介して前記テープ11
をスライドモータ13側に引き込まれる。この引き込み
によりテープ11が固定されたアッパーレール5はロワ
ーレール2に対して前方にスライドする。つまり、シー
ト4はアッパーレール5とともに前方にスライドする。
従って、運転者等が起動スイッチ10をオンしている間
シート4は前方にスライドし、運転者等はシート4の位
置調節をすることができる。
【0030】そして、運転者等がシート4の位置調節を
終了させるべく、起動スイッチ10をオフにすると、ス
ライドモータ13の正転駆動は停止し、シート4の前方
へのスライドは停止する。又、起動スイッチ10がオフ
すると、約5秒経過後に制御回路16は、駆動回路17
を介してスライドモータ13をカウンタ16aがカウン
トしたオン時間だけ逆転駆動させるために駆動信号を出
力する。スライドモータ13は、その駆動信号に基づい
て逆転駆動する。すると、スプロケット15は、回転軸
13aとともに逆転する。
【0031】スプロケット15が逆転すると、同スプロ
ケット15はテープ11をアッパーレール5側に送り出
す。このとき、シート4はそのままの位置に保持されて
いるので、テープ11はその性質上撓む。又、ラッチ開
放レバー8の操作を止めると、係合部9がラッチ板6の
ラッチ穴6aと係合し、シート4はスライド不能とな
る。
【0032】ここで、運転者等がシート4を後方にスラ
イドさせるべく、ラッチ開放レバー8を操作して係合部
9をラッチ穴6aから開放する。すると、シート4は、
前記テープ11が撓んだ分だけ後方へのスライド可能と
なる。従って、運転者等は、フロアパネル3を脚力等を
使うことにより迅速にシート4を後方にスライドするこ
とができる。
【0033】上記したように、本実施の形態によれば、
以下の効果を有する。 (1)運転者等が起動スイッチ10のオンに基づいて、
シート4は、前方にはスライドモータ13の駆動によっ
てスライドし、かつ、その駆動後、後方には運転者等が
マニュアル操作にて自由にかつ迅速にスライドすること
ができる。
【0034】(2)シートスライド装置1は、スライド
モータ13の駆動を可撓性がありかつ引張り強度がある
テープ11を用いることによって、簡単かつスペースが
小さく構成でき、又、低コスト化を図ることができる。
【0035】(3)既存のマニュアル操作によってシー
トをスライドできるシートスライド装置の構成部材を大
きく変更することなく、簡単に本実施の形態のシートス
ライド装置1を組付けることができる。
【0036】(第二の実施の形態)以下、本発明を具体
化した第二の実施の形態を図4に従って説明する。尚、
この実施の形態において、前記第一の実施の形態の同様
の部材については同一の符号を付して説明を省略する。
従って、以下には第一の実施の形態と異なった点を中心
に説明する。
【0037】図4は、第二の実施の形態のシートスライ
ド装置1aを示す。前記第一の実施の形態と異なるの
は、テープ11を外周面にねじを形成した駆動伝達手段
としてのスクリューシャフト18に変更した。左右一対
のスクリューシャフト18は、その両端を各スクリュー
サポート20に回転可能かつ軸線方向移動不能に支持さ
れている。又、左右一対のスクリューシャフト18の一
端には、ハウジング19内部でギヤ(図示しない)がフ
ランジ状に固定されている。同ギヤには、ハウジング1
9内部でウォーム(図示しない)が歯合していて、同ウ
ォームには、スライドモータ13の回転軸13aが固定
されている。スライドモータ13は、第一の実施の形態
同様に起動スイッチ10のオンに基づいて正転駆動し、
起動スイッチ10がオフすると、スライドモータ13
は、逆転駆動するようになっている。
【0038】そして、スライドモータ13が駆動され回
転軸13aが正転すると、ハウジング19内のウォーム
及びギヤによって、スクリューシャフト18は、その軸
線方向後方に向かって時計回りに回転するようになって
いる。反対に、スライドモータ13の回転軸13aが逆
転すると、ハウジング19内のウォーム及びギヤによっ
て、スクリューシャフト18は、その軸線方向後方に向
かって反時計回りに回転するようになっている。
【0039】一方、各スクリューシャフト18には、駆
動伝達手段としてのナットサポート21が螺合してい
て、そのナットサポート21は各アッパーレール5に一
体形成された駆動伝達手段としてのサポート22に対し
て後方で係合するようになっている。尚、ナットサポー
ト21は、左右一対に設けられた断面略コ字状のガイド
レール23に嵌合していて、回転不能かつ軸線方向移動
可能となっている。
【0040】そして、スクリューシャフト18が、その
軸線方向後方に向かって時計回りに回転すると、ナット
サポート21は、前方に移動するようになっている。ナ
ットサポート21が前方に移動すると、ナットサポート
21は、アッパーレール5に一体形成されたサポート2
2と係合して、アッパーレール5を前方にスライドさせ
る。つまり、シート4は、アッパーレール5とともに前
方にスライドする。
【0041】反対に、スクリューシャフト18が、その
軸線方向後方に向かって反時計回りに回転すると、ナッ
トサポート21は、後方に移動するようになっている。
ナットサポート21が後方に移動すると、アッパーレー
ル5に一体形成されたサポート22と離れ、ナットサポ
ート21のみが後方に移動する。
【0042】次に、上記のように構成されたシートスラ
イド装置1aの作用を説明する。運転者等がシート4を
前方にスライドさせるべく、ラッチ開放レバー8を操作
して係合部9をラッチ穴6aから開放し、かつ、起動ス
イッチ10をオンする。起動スイッチ10のオンに基づ
いて、スライドモータ13は正転駆動し、そのスライド
モータ13の回転軸13aは正転する。すると、スクリ
ューシャフト18は、その軸線方向後方に向かって時計
回りに回転する。
【0043】スクリューシャフト18が、その軸線方向
後方に向かって時計回りに回転すると、ナットサポート
21は前方に移動する。ナットサポート21が前方に移
動すると、ナットサポート21は、アッパーレール5に
一体形成されたサポート22と係合して、アッパーレー
ル5は前方にスライドされる。つまり、シート4はアッ
パーレール5とともに前方にスライドする。従って、運
転者等が起動スイッチ10をオンしている間シート4は
前方にスライドし、運転者等はシート4の位置調節をす
ることができる。
【0044】そして、運転者等がシート4の位置調節を
終了させるべく、起動スイッチ10をオフにすると、ス
ライドモータ13の正転駆動は停止し、シート4の前方
へのスライドは停止する。又、起動スイッチ10がオフ
すると、約5秒経過後に制御回路16は、駆動回路17
を介してスライドモータ13をカウンタ16aがカウン
トしたオン時間だけ逆転駆動させるために駆動信号を出
力する。スライドモータ13は、その駆動信号に基づい
て逆転駆動する。すると、スクリューシャフト18は、
その軸線方向後方に向かって反時計回りに回転する。
【0045】スクリューシャフト18が反時計回りに回
転すると、ナットサポート21は後方に移動する。ナッ
トサポート21が後方に移動すると、アッパーレール5
に一体形成されたサポート22と離れ、ナットサポート
21のみが後方に移動する。又、ラッチ開放レバー8の
操作を止めると、係合部9がラッチ板6のラッチ穴6a
と係合し、シート4はスライド不能となる。
【0046】ここで、運転者等がシート4を後方にスラ
イドさせるべく、ラッチ開放レバー8を操作して係合部
9をラッチ穴6aから開放する。すると、シート4は、
前記ナットサポート21が後方へ移動した分だけ後方へ
のスライド可能となる。従って、運転者等は、フロアパ
ネル3を脚力等を使うことにより迅速にシート4を後方
にスライドすることができる。
【0047】上記したように、本実施の形態によれば、
前記第一の実施の形態の各特徴に加えて以下の効果を有
する。 (1)従来の電動シートスライド装置と部品が共通化で
き、低コスト化を図ることができる。
【0048】なお、本発明は上記形態に限定されること
はなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下のよう
にしてもよい。 (1)上記各実施の形態では、スライドモータ13をフ
ロアパネル3に固定したが、ロワーレール2に固定して
もよい。又、第一の実施の形態において、図5に示すよ
うに、スライドモータ13をアッパーレール5を含むシ
ート4側に固定して、テープ11をロワーレール2に固
定してもよい。又、第二の実施の形態において、図示し
ないが、スライドモータ13をアッパーレール5を含む
シート4側に固定して、サポート22をロワーレール2
に固定して、スクリューシャフト18に螺合したナット
サポート21を前方で係合させてもよい。
【0049】(2)上記第一の実施の形態では、等間隔
の係合穴11aが形成されたテープ11を使用したが、
テープ11とスプロケット15とが係合するような形状
であればこれに限らない。例えば、図6(a)に示すよ
うに、ラグ付ロッド等を使用してもよい。尚、それらに
合わせてスプロケットの形状を変更する。又、図6
(b)に示すように、ワイヤ等を使用してもよい。この
とき、このワイヤをスプロケットに巻き付けるようにす
る。
【0050】(3)上記各実施の形態では、前記所定時
間は、シート4を前方にスライドさせるべく起動スイッ
チ10のオン時間と同等の時間としたが、前記スライド
モータ13に回転数検出手段を設けて、同回転数検出手
段によりシート4を前方にスライドさせたときのスライ
ドモータ13の回転数を制御回路16にて記憶して、そ
の回転数だけ逆転駆動をする時間としてもよい。又、シ
ート4が最後方にスライドできるように、テ−プ11を
完全にアッパーレール5側に送り出す時間としてもよ
い。
【0051】(4)上記各実施の形態では、制御回路1
6は、起動スイッチ10がオフしてから約5秒経過後に
駆動回路17を介して駆動信号を出力するが、この反転
を開始する時間はこれに限定されるものではなく、適宜
変更してもよい。又、ラッチ開放レバー8の係合部9が
ラッチ板6のラッチ穴6aに係合したときにオンされる
リミットスイッチ等を設けてもよい。このリミットスイ
ッチは、図3の破線で示すように、制御回路16に接続
されていて、同リミットスイッチのオンに基づいてスラ
イドモータ13が逆転駆動するようにしてもよい。
【0052】(5)上記第一の実施の形態では、ガイド
ローラ12をシート4裏面に回転可能に固定したが、こ
れに限らない。例えば、フロアパネル3等に固定しても
よい。
【0053】(6)上記第二の実施の形態では、ナット
サポート21及びサポート22を別体として接離可能と
したが、そのナットサポート21及びサポート22を一
体として、スライドモータ13等にクラッチを設けてロ
ワーレール2に対してアッパーレール5を摺動可能又は
摺動不能に切り替えてもよい。
【0054】(7)上記各実施の形態では、ラッチ板6
にラッチ穴6aを設けて、ラッチ開放レバー8に一体的
に固定した係合部9と係合するようにしたが、ラッチ板
6と係合部9とが係合するような形状であればよい。例
えば、ラッチ板6に凸部を形成してもよい。
【0055】以上、この発明の各実施の形態について説
明したが、各実施の形態から把握できる請求項以外の技
術的思想について、以下にそれらの効果とともに記載す
る。 (イ)請求項1に記載のスライド装置において、前記駆
動伝達手段は、外周面にねじを形成し、回転可能かつ軸
線方向移動不能に支持されたスクリューシャフト18
と、同スクリューシャフト18に螺合し、回転不能かつ
軸線方向移動可能に支持されたナットサポート21と、
前記アッパーレール5に一体形成され、同ナットサポー
ト21が後方で係合するサポート22とを備えた。この
ような構成にすれば、従来の電動シートスライド装置と
部品が共通化でき、低コスト化を図ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、運
転者等がシートを前方スライド時のみモータ駆動し、後
方スライド時にはマニュアル操作にてスライドすること
ができるシートスライド装置を提供することができる。
又、同シートスライド装置の駆動部分であるスライド駆
動部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、第一の実施の形態におけるシート
スライド装置の構成側面図。(b)は、シートスライド
装置の構成図。
【図2】 ガイドケースの要部断面図。
【図3】 シートスライド装置の電気的構成図。
【図4】 第二の実施の形態におけるシートスライド装
置の構成図。
【図5】 別例におけるシートスライド装置の構成図。
【図6】 別例におけるテープの構成図。
【符号の説明】
2…ロワレール、3…フロアパネル、4…シート、5…
アッパーレール、6…ラッチ板、8…ラッチ開放レバ
ー、9…係合部、10…指令手段としての起動スイッ
チ、11…駆動伝達手段及び可撓性部材としてのテー
プ、13…スライドモータ、16…制御回路、18…駆
動伝達手段としてのスクリューシャフト、21…駆動伝
達手段としてのナットサポート、22…駆動伝達手段と
してのサポート。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート(4)に固定したアッパーレール
    (5)と、 車体のフロアパネル(3)に固定され、前記アッパーレ
    ール(5)を移動可能に支持するロワーレール(2)
    と、 前記ロワーレール(2)に対して、前記アッパーレール
    (5)を移動可能又は移動不能に切り換え操作する手動
    操作手段(6,8,9)とを備えたスライド装置におい
    て、 前記アッパーレール(5)を移動させるべく正逆転駆動
    するモータ(13)と、 前記モータ(13)が正転駆動したとき、その正転駆動
    に基づいて前記アッパーレール(5)を前方に移動さ
    せ、又、前記モータ(13)が逆転駆動したとき、その
    逆転駆動に基づいて前記アッパーレール(5)を後方に
    移動可能な状態とする駆動伝達手段(11,18,2
    1,22)と、 前記モータ(13)の駆動を指令する指令手段(10)
    と、 前記指令手段(10)の指令信号に基づいて、前記モー
    タ(13)を正転又は逆転駆動に切り換え制御する制御
    回路(16)とを備えたシートスライド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスライド装置におい
    て、 前記駆動伝達手段(11)は、可撓性がありかつ引張り
    強度がある可撓性部材(11)であるシートスライド装
    置。
  3. 【請求項3】 正逆転駆動するモータ(13)と、 前記モータ(13)が正転駆動したとき、張ることによ
    りその正転駆動を伝達してシート(4)を前方に移動さ
    せ、又、前記モータ(13)が逆転駆動したとき、その
    逆転駆動により撓むことでシート(4)を後方に移動可
    能な状態とする可撓性部材(11)とを備えたスライド
    駆動部材。
JP8089209A 1996-04-11 1996-04-11 シートスライド装置及びスライド駆動部材 Pending JPH09277856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8089209A JPH09277856A (ja) 1996-04-11 1996-04-11 シートスライド装置及びスライド駆動部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8089209A JPH09277856A (ja) 1996-04-11 1996-04-11 シートスライド装置及びスライド駆動部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09277856A true JPH09277856A (ja) 1997-10-28

Family

ID=13964338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8089209A Pending JPH09277856A (ja) 1996-04-11 1996-04-11 シートスライド装置及びスライド駆動部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09277856A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6857613B2 (en) 2003-02-12 2005-02-22 Tachi-S Co., Ltd Slide device for automotive seat
US6986493B2 (en) 2003-05-09 2006-01-17 Tachi-S Co., Ltd. Slide device for automotive seat

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6857613B2 (en) 2003-02-12 2005-02-22 Tachi-S Co., Ltd Slide device for automotive seat
US6986493B2 (en) 2003-05-09 2006-01-17 Tachi-S Co., Ltd. Slide device for automotive seat

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11151158A (ja) カーテン移動装置
JP4682726B2 (ja) 車両用ステップ装置
JPH09277856A (ja) シートスライド装置及びスライド駆動部材
JPH11324482A (ja) ドア開閉装置
JPS61189967A (ja) 紙送り機構
JPH11286243A (ja) 車両用トノカバー装置
JP2007204982A (ja) ドア駆動装置
JP3902311B2 (ja) 車両用スイングレジスタ装置
JPH046569B2 (ja)
JP3281071B2 (ja) 車両用サンシェード装置
JPH10295732A (ja) 手動車椅子の電動化操作装置
JP4367634B2 (ja) 車輌空調用コントロール装置
KR20030088899A (ko) 차량 시트 좌우 이동 장치
JP2001025342A (ja) 魚釣用電動リール
JPH03227718A (ja) 電動サンバイザ
JPH1016643A (ja) 車両用アンダーミラー装置の駆動制御装置
KR930001988Y1 (ko) 자동차용 백미러 자동 조절장치
KR0139737Y1 (ko) 자동차 시이트용 아암 레스트 높이 조절장치
JP3721452B2 (ja) サンシェード用アクチュエータ制御装置
JPH0355005Y2 (ja)
JPH0741628Y2 (ja) パワーシート装置
JP2930630B2 (ja) 電動リール用クラッチ
JP2554773Y2 (ja) 座椅子式按摩機における揉み位置制御装置
JP2006097407A (ja) 車両用自動開閉装置
JPH0672247A (ja) 車両用アンダーミラー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060307

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060627