JP2007021753A - インクジェットヘッド、それを用いるインクジェット記録装置およびインクジェット製版装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクに静電力を作用させてインク液滴として吐出させるインクジェットヘッドであって、インクに静電力を作用させる吐出電極が配置された吐出部を2つ以上有し、吐出部は、隣接する吐出部との配置間隔が2mm以下であり、かつ、隣接する吐出電極との電位差をV[V]としたときに、隣接する吐出電極との沿面距離X[μm]が下記式(1)を満足することで、上記課題を解決する。
X≧0.1×V 式(1)
【選択図】図1
Description
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェットヘッドでは、ヘッドを小さくするために吐出部の配置を高密度にすると、つまり吐出部を高集積化すると、隣接した吐出電極(吐出部、チャンネル)間で絶縁性を維持できない可能性がある。
X≧0.1×V 式(1)
また、前記沿面距離Xと前記電位差Vとの関係が下記式(2)を満足することがより好ましい。
X≧0.3×V 式(2)
さらに、前記電位差Vは、1000V以下であることが好ましい。
さらに、前記隣接する2つの吐出電極間の前記吐出口基板に凹部または凸部が形成されていることが好ましい。
または、前記隣接する2つの吐出電極間の前記吐出口基板に壁部が設けられていることが好ましい。
さらに、前記吐出口の開口形状が、インク流方向の長さと前記インク流方向に直交する方向の長さとのアスペクト比が1より大きい形状であることが好ましい。
さらに、前記ヘッド基板の前記吐出口基板側の前記吐出口の配置に対応する位置に配置され、前記吐出口を通過して、その先端部分が前記吐出口基板の前記ヘッド基板とは反対側の表面よりも突出するインクガイドを有することが好ましい。
また、前記インクガイドが、前記吐出口の形状に応じた幅広構造を有することが好ましい。
さらに、前記ヘッド基板の前記インク流路側の面に、インク流の上流側から前記吐出口へ向かうインク流を形成するインク誘導堰を有することが好ましい。
また、前記吐出電極は、前記吐出口基板の前記インク流路側に配置されていることが好ましい。
さらに本発明の第3の態様は、前記記録媒体は、印刷基板であり、上記に記載のインクジェット記録装置を用いて、前記印刷基板上に画像を形成して印刷版を作成するインクジェット製版装置を提供するものである。
図1(A)に、本発明に従うインクジェットヘッドの概略構成の断面を模式的に示し、図1(B)に、図1(A)のB−B線矢視図を示す。
図1(A)に示すように、インクジェットヘッド10は、ヘッド基板12と、インクガイド14と、吐出口28が形成された吐出口基板16とを有する。吐出口基板16には、各々の吐出口28を囲むように吐出電極18が配置されている。インクジェットヘッド10のインク吐出側の面(図中、上面)に対面する位置に、記録媒体Pを支持する対向電極24が配置される。
また、ヘッド基板12と吐出口基板16とは、互いに対面した状態で所定間隔離間して配置される。ヘッド基板12と吐出口基板16との間に形成される空間によって各吐出口28にインクを供給するインク流路30が形成される。
図2に、インクジェットヘッド10の複数の吐出部が二次元的に配列されている様子を模式的に示した。なお、図2は、図1(A)のII−II線矢視図である。また、図1(A)及び図1(B)においては、インクジェットヘッドの構成を分かりやすく示すために、複数の吐出部のうちの隣接する2つの吐出部だけを示している。
本発明では、後述する理由により、吐出部の配置間隔を2mm以下とすることができるので、吐出部を高密度に配置することができる。つまり、吐出部を高集積化することができる。このように、吐出部の配置密度を高密度化することで、インクジェットヘッド10の小型化が可能となり、1プロセスで製作できるヘッドパーツの個数を多くすることができ、さらに、1つのヘッドに必要な材料の量を少なくすることができ、製造コストを低くすることができる。結果として、インクジェットヘッド10をより安価に作製することができる。
また、インクジェットヘッドを小型化することで、ヘッドを走査する場合のキャリッジも小型化することができ、装置全体を小型化することか可能となる。
このように、吐出口基板16のインク流路30側にチャンネル間壁22を設けることで、吐出電極18とこれに隣接する吐出電極18との間、すなわち、隣接する2つの吐出電極18間の沿面距離(以下、単に吐出電極18間の沿面距離ともいう)が所定長以上となる。具体的には、隣接する2つの吐出電極18間の電位差をV[V]としたときに、隣接する2つの吐出電極18間の沿面距離をX[μm]が、下記式(1)を満足する。ここで、隣接する2つの吐出電極18間の電位差とは、画像記録時に、吐出電極18とこれに隣接する吐出電極18との間に生じる最大の電位差である。
X≧0.1×V 式(1)
このように、隣接する2つの吐出電極18間の沿面距離Xが上記式(1)を満足することにより、吐出部の配置間隔を2mm以下した場合でも、隣接する2つの吐出電極18間の絶縁性を維持することができる。これにより、インクジェットヘッドを小型化でき、かつ隣接する2つの吐出電極18間の絶縁性を維持することもできる。つまり、安全かつ安価なインクジェットヘッドとすることができる。
具体的には、隣接する2つの吐出電極18間の電位差Vが300Vの場合は、隣接する2つの吐出電極18間の沿面距離Xを30μm以上とすることで、隣接する2つ吐出電極間の絶縁性を維持することができる。
X≧0.3×V 式(2)
上記式(2)を満足することで、上記効果をより好適に得ることができる。
また、隣接する2つの吐出電極の電位差Vは、1000V以下であることが好ましい。電位差Vを1000V以下とすることで、電源および制御回路に用いるパーツのコストを低減することができ、より安価な記録装置を提供することが可能となる。
例えば、図3(A)に示すように、吐出口基板16aのインク流路側の面が、吐出電極が配置された対向電極側の面と平行な面と、吐出口を基準にして吐出電極18から離れていくに従ってヘッド基板に近づく傾斜を有する面とで構成された形状、つまり、ヘッド基板側の面の吐出口を基準にして吐出電極18よりも外側の部分に凸部23aを有する形状としてもよい。他の一例としては、図3(B)に示すように、吐出口基板16bをインク流路側の面が吐出口から離れるに従ってヘッド基板側に凸となる傾斜面のみで構成された形状、つまり、インク流路側の面に凸部23bを有し、吐出口基板16bの断面形状が5角形となる形状としてもよい。
また、凸部を形成することで、沿面距離Xを長くすることに限定されず、吐出口基板に凹部を形成し、沿面距離Xを長くしてもよい。例えば、図3(C)に示すように、吐出口基板16cを隣接した吐出電極18間に凹部23cを設けた形状、つまり、吐出口基板16cの一部が凹んだ形状としてもよい。
特に、吐出部の配列は、図4に示すように、インク流方向において、下流側の列の(吐出部の)吐出口28が上流側の列の(吐出部の)吐出口28に対してインク流に垂直な方向に所定ピッチずつずれて配置されていることが好ましい。このように、下流側の列の吐出口を上流側の列の吐出口に対してインク流方向に垂直な方向にずらして配置することにより、吐出口にインクを良好に供給することができる。
本発明では、このように、吐出口28をインク流方向の長さLとインク流れに直交する方向の長さDとのアスペクト比(L/D)が1以上の開口(インク流方向を長辺とする形状異方性を有する形状、インク流方向を長辺とする長穴形状)とすることで、吐出口28にインクが流れやすくなる。つまり吐出口28へのインクの粒子供給性を高めることができ、周波数応答性を向上させ、さらに目詰まりも防止することができる。この点については、インク液滴の吐出の作用とともに、後ほど詳細に説明する。
また、インクガイド14を吐出口28の長辺方向に幅広に形成することで、インク流れに直交する方向の幅を短くすることができ、インクの流れに及ぼす影響を少なくすることができ、かつ後述するメニスカスを安定して形成させることができる。
また、インクガイド14の最先端部に、金属が蒸着されていることが好ましい。インクガイド14の最先端部に金属を蒸着させることにより、インクガイド14の先端部分14aの誘電率が実質的に大きくなる。これにより、強電界を生じさせ易くなり、インクの吐出性を向上することができる。
また、吐出電極18は、インク流路30に露出し、インク流路30を流れるインクQと接触している。これにより、インク液滴の吐出性を大幅に向上させることができる。この点については、後に、吐出の作用と共に詳述する。
図5(A)は、図1のインクジェットヘッド10における吐出部近傍の構成を示す部分断面斜視図である。同図では、インク誘導堰40の構造を明示するために、吐出口基板16をインクガイド14の略中央の位置でインク流方向に沿って切断して示している。
対向電極24は、インクガイド14の先端部分14aに対向する位置に配置され、接地される電極基板24aと、電極基板24aの図中下側の表面、すなわちインクジェットヘッド10側の表面に配置される絶縁シート24bで構成される。
記録媒体Pは、対向電極24の図中下側の表面、すなわち絶縁シート24bの表面に、例えば静電吸着によって保持されており、対向電極24(絶縁シート24b)は、記録媒体Pのプラテンとして機能する。
その結果、記録媒体Pは負帯電して負の高電圧にバイアスされ、吐出電圧18に対する実質的な対向電極として作用し、かつ、対向電極24の絶縁シート24bに静電吸着される。
なお、本発明に用いられる帯電ユニット26の帯電手段としては、スコロトロン帯電器26aに限定されず、コロトロン帯電器、固体チャージャ、放電針などの種々の放電手段を用いることができる。
また、記録媒体Pの対向電極24への静電吸着と、記録媒体Pへの負の高電圧への帯電または対向電極24への負のバイアス高電圧の印加とを別々の負の高電圧源によって行っても良いし、対向電極24による記録媒体Pの保持は、記録媒体Pの静電吸着に限られず、他の保持方法や保持手段を用いても良い。
記録媒体Pの保持手段としては、記録媒体Pの先端と後端とを保持する固定手段、押さえローラ装置等を用いる機械的方法、対向電極24のインクジェットヘッド10と対向する面に、吸引装置と連通する複数の吸引孔を設け、吸引孔からの吸引力によって記録媒体を対向電極に固定する方法等が例示される。
図1(A)に示すように、インクジェットヘッド10では、図示しないポンプ等を含むインク循環機構により、記録時に吐出電極18に印加される電圧と同極性、例えば、正(+)に帯電した色材粒子を含むインクQが、インク流路30の内部を矢印方向(図中左から右方向)に循環している。
他方、記録に際して、記録媒体Pは、対向電極24に供給され、帯電ユニット26によって色材粒子と逆極性すなわち負の高電圧に帯電されて、バイアス電圧を帯電した状態で、対向電極24に静電吸着される。
この状態で、記録媒体P(対向電極24)とインクジェットヘッド10とを、相対的に移動しつつ、供給された画像データに応じて制御部33で吐出電極18にパルス電圧(以下、駆動電圧という)が印加されるように制御する。そして、基本的には、駆動電圧の印加on/offによって吐出をon/offすることにより、画像データに応じてインク液滴Rを変調して吐出し、記録媒体P上に画像を記録する。
また、吐出電極18から発生する電界によって、吐出口28に色材粒子が凝集している。そして、上述したクーロン引力等によって、その色材粒子は、いわゆる電気泳動でバイアス電圧が帯電された記録媒体Pに向かって移動する。したがって、吐出口28に形成されたメニスカスにおいては、インクQが濃縮された状態となっている。
さらに有限な時間が経過すると曳糸が成長し、この曳糸の成長、レイリー/ウエーバー不安定性によって発生する振動、メニスカス内における色材粒子の分布不均一、メニスカスにかかる静電界の分布不均一等の相互作用によって曳糸が分断される。そして、分断された曳糸が、インク液滴Rとなって吐出され、記録媒体に向かって飛翔し、かつ、バイアス電圧にも引っ張られて、記録媒体Pに着弾する。なお、曳糸の成長および分断は、さらにはメニスカス(曳糸)への色材粒子の移動は、駆動電圧の印加中は連続して発生する。したがって、駆動電圧を印加する時間を調整することによって、1画素当たりのインク液滴の吐出量を調整することができる。
また、駆動電圧の印加を終了(吐出off)した時点で、バイアス電圧のみが印加された先のメニスカスの状態に戻る。
また、吐出部の配置を2mm以下とすることができ、インクジェットヘッドを小型化することができる。
吐出周波数としては、画像の出力時間を考慮すると5kHzで、好ましくは10kHzで、より好ましくは15kHzで描画できることが望まれる。
アスペクト比を1.5以上とすることで、インクガイドへのインク供給性がより向上し、連続した大ドットを形成した際も、より安定してドットを形成することができ、より高い周波数の描画周波数で描画を行うことができる。
吐出電極は、図6(A)に示すように、吐出口の中心を通りかつ吐出口の長径方向と平行な面(図6(A)中α線)に対して対称であり、さらに、吐出口の長径方向に形成された吐出電極の長手部分、すなわち、吐出電極の図6(A)の斜線部分Sを除いた部分が、吐出口の中心を通りかつ吐出口の長径方向と直交する面(図6(A)中β線)に対して対称な形状とすることが好ましい。
吐出部の電界形成に対する寄与が高く、実質的に有効に働くのは吐出電極の長手部分であるため、吐出電極を上記のような形状とすることで、吐出口の中心を通りかつ吐出口の長径方向と平行な面および垂直な面に対して実質的に対称な電界が形成され、吐出位置が安定し、インク液滴の着弾位置を一定にすることができ、より安定した画像形成が可能となり、高画質な画像を形成することができる。
さらに、図6(A)に示した吐出電極は、インク上流側の一部を切り欠いた形状であるので、上述したように吐出口への粒子供給性を向上させ、かつインク液滴の吐出位置を安定させることができる。
このように、図6(A)〜(D)に示すような吐出口の中心を通りかつ吐出口の長手方向と平行な面(図6(A)〜(D)中α線)に対して対称で、さらに吐出電極の長手部分、つまり図6(A)、図6(B)および図6(C)に示した吐出電極は斜線部分Sを除いた部分、図6(D)に示した吐出電極は吐出電極全体が、吐出口の中心を通りかつ吐出口の長径方向と直交する方向と平行な面(図6(A)〜(D)中β線)に対して対称な形状とすることで、インク液滴の着弾位置を安定させ、より高画質な画像を形成することができる。
また、図6(B)〜(D)に示した吐出電極も、図6(A)に示した吐出電極と同様に、インク流上流側の一部を切り欠いた形状であるので、吐出口の粒子供給性も向上させることができる。
このように、インク流路30においてインクQと接液する吐出電極18に駆動電圧を印加(吐出on)すると、吐出電極18に供給された電荷の一部がインクQに注入され、吐出口28と吐出電極18との間に位置するインクQの電導度が高くなる。したがって、本実施形態のインクジェットヘッド10においては、インクQは、吐出電極18に駆動電圧が印加された時(吐出on時)に、インク液滴Rを吐出し易い状態となる(吐出性が向上する)。
さらに、非吐出時、すなわち、駆動電圧を印加していないときに、吐出電極18に色材粒子と同極性の電圧を印加することで、非吐出時においてもインクに電荷が注入され、インクの電導度を一層高めることができる。また、インク流路の上流側を切り欠いたコの字形状の吐出電極とすることで、上流から流れるインク中に浮遊する帯電した色材粒子を、吐出電極による静電力によって吐出口28により確実に押し留められる。
また、吐出電極を吐出口基板の内部に埋設し、その一部が吐出口に露出するように配置してもよい。
インクQは、色材粒子をキャリア液に分散することにより得られる。キャリア液は、高い電気抵抗率(109Ω・cm以上、好ましくは1010Ω・cm以上)を有する誘電性の液体(非水溶媒)であるのが好ましい。キャリア液の電気抵抗が低いと、吐出電極に印加される駆動電圧により、キャリア液自身が電荷注入を受けて帯電してしまい、色材粒子の濃縮がおこらない。また、電気抵抗の低いキャリア液は、隣接する吐出電極間での電気的導通を生じさせる懸念もあるため不向きである。
なお、このようなキャリア液の固有電気抵抗の上限値は1016Ω・cm程度であるのが望ましく、比誘電率の下限値は1.9程度であるのが望ましい。キャリア液の電気抵抗が上記範囲であるのが望ましい理由は、電気抵抗が低くなると、低電界下でのインクの吐出が悪くなるからであり、比誘電率が上記範囲であるのが望ましい理由は、誘電率が高くなると溶媒の分極により電界が緩和され、これにより形成されたドットの色が薄くなったり、滲みを生じたりするからである。
色材として用いる顔料としては、無機顔料、有機顔料を問わず、印刷の技術分野で一般に用いられているものを使用することができる。具体的には、例えば、カーボンブラック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロムイエロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー、酸化クロム、ビリジアン、コバルトグリーン、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、コバルトブルー、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、スレン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、チオインジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体顔料、等の従来公知の顔料を特に限定なく用いることができる。
色材として用いる染料としては、アゾ染料、金属錯塩染料、ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、カーボニウム染料、キノンイミン染料、キサンテン染料、アニリン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、フタロシアニン染料、金属フタロシアニン染料、等の油溶性染料が好ましく例示される。
これらのうち、粒子形成の容易さの観点から、重量平均分子量が2,000〜1000,000の範囲内であり、かつ多分散度(重量平均分子量/数平均分子量)が、1.0〜5.0の範囲内であるポリマーが好ましい。さらに、前記定着の容易さの観点から、軟化点、ガラス転移点または、融点のいずれか1つが40℃〜120℃の範囲内にあるポリマーが好ましい。
荷電制御剤は、一例として、電子写真液体現像剤に用いられている各種のものが利用可能である。また、「最近の電子写真現像システムとトナー材料の開発・実用化」139〜148頁、電子写真学会編「電子写真技術の基礎と応用」497〜505頁(コロナ社、1988年刊)、原崎勇次「電子写真」16(No.2)、44頁(1977年)等に記載の各種の荷電制御剤も利用可能である。
また、色材粒子の荷電量は、好ましくは5〜200μC/g、より好ましくは10〜150μC/g、さらに好ましくは15〜100μC/gの範囲である。
P=100×(σ1−σ2)/σ1
ここで、σ1は、インクQの電気伝導度、σ2は、インクQを遠心分離器にかけた上澄みの電気伝導度である。電気伝導度は、LCRメーター(安藤電気(株)社製AG−4311)および液体用電極(川口電機製作所(株)社製LP−05型)を使用し、印加電圧5V、周波数1kHzの条件で測定を行った値である。また遠心分離は、小型高速冷却遠心機(トミー精工(株)社製SRX−201)を使用し、回転速度14500rpm、温度23℃の条件で30分間行った。
以上のようなインクQを用いることによって、荷電粒子の泳動が起こりやすくなり、濃縮しやすくなる。
また、インクQの表面張力は、15〜50mN/mの範囲が好ましく、より好ましくは15.5〜45mN/m、さらに好ましくは16〜40mN/mの範囲である。表面張力をこの範囲とすることによって、吐出電極に印加する電圧が極端に高くならず、ヘッド周りにインクが漏れ広がり汚染することがない。
さらに、インクQの粘度は0.5〜5mPa・secが好ましく、より好ましくは0.6〜3.0mPa・sec、さらに好ましくは0.7〜2.0mPa・secである。
(1)色材あるいはさらに分散樹脂粒子をあらかじめ混合(混練)した後、必要に応じて分散剤を用いてキャリア液に分散し、荷電調整剤を加える方法。
(2)色材、あるいはさらに分散樹脂粒子および分散剤を、キャリア液に同時に添加して、分散し、荷電調整剤を加える方法。
(3)色材および荷電調整剤、あるいはさらに分散樹脂粒子および分散剤を、同時にキャリア液に添加して、分散する方法。
また、上記実施例では、色材粒子に色材を含有させたが、必ずしも色材を含有させる必要はなく、例えば、分散樹脂粒子のみで構成された微粒子も用いることができる。さらに、金属微粒子を分散したインクも好適に用いることができる。
同図に示すインクジェット記録装置60(以下、プリンタ60とする)は、記録媒体Pに片面4色印刷を行う装置で、記録媒体Pの搬送手段、画像記録手段、および溶媒回収手段を有するものであり、これらを筐体61に収容して構成される。
また、搬送手段は、フィードローラ対62、ガイド64、ローラ66(66a,66bおよび66c)、搬送ベルト68、搬送ベルト位置検知手段69、静電吸着手段70、除電手段72、剥離手段74、定着・搬送手段76およびガイド78を有する。画像記録形成手段は、ヘッドユニット80、インク循環系82、ヘッドドライバ84、および記録媒体位置検出手段86を有する。さらに、溶媒回収手段は、排出ファン90および溶媒回収装置92を有する。
異物除去手段としては、公知の吸引除去、吹き飛ばし除去、静電除去等の非接触法や、ブラシ、ローラ等による接触法によるものの1以上を組み合わせて使用すればよい。また、フィードローラ対62を微粘着ローラとし、さらにフィードローラ対62のクリーナを設けて、フィードローラ対62による記録媒体Pのフィード時に塵埃・紙粉等の異物の除去を行っても良い。
搬送ベルト68は、ヘッドユニット80による画像記録時には、記録媒体Pの走査搬送手段に加え、記録媒体Pを保持するプラテンとして機能し、さらに、画像記録後、定着・搬送手段76まで搬送する。従って、搬送ベルト68は、寸法安定性に優れ、耐久性を有する材料で形成されるのが好ましく、例えば、金属、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、その他の樹脂およびそれらの複合体で形成される。
すなわち、搬送ベルト68は、記録媒体Pを保持するとき、図1(A)に示す電極基板24aと絶縁シート24bからなる対向電極24として機能するものである。
また、搬送ベルト68の記録媒体Pに接する表面は平滑であるのが好ましく、これにより、記録媒体Pの良好な吸着性が得られる。
図示例おいては、静電吸着手段70は、記録媒体Pを帯電させるスコロトロン帯電器70aと、スコロトロン帯電器70aに接続される高圧電源70bと、バイアス電圧源77cとを有する。スコロトロン帯電器70aのコロナワイヤは、高圧電源70bの負側の端子に接続されており、高圧電源70bの正側の端子とスコロトロン帯電器70aの金属製シールドケースは接地されている。また、バイアス電圧源70cの負側の端子は、スコロトロン帯電器70aのグリット電極に接続され、正側の端子は接地されている。
記録媒体Pは、フィードローラ対62および搬送ベルト68によって搬送されつつ、負の高圧電源70bに接続されたスコロトロン帯電器70aにより、負のバイアス電圧を帯電され、かつ、搬送ベルト68の絶縁層に静電吸着される。
なお、図示例では、静電吸着手段70で記録媒体Pの静電吸着および帯電を行っているが、静電吸着手段と帯電手段とを別々に設けてもよい。
ヘッドユニット80は、前記本発明のインクジェットヘッドの制御方法を実施するインクジェットヘッドを用いて、画像データに応じてインク液滴を吐出して、記録媒体Pに画像を記録する。ここで、本発明のインクジェットヘッドは、記録媒体Pの帯電電位をバイアス電圧とし、吐出電極18に駆動電圧を印加することにより、バイアス電圧に駆動電圧を重畳し、インク液滴Rを吐出し、記録媒体Pに画像を記録するのは、前述のとおりである。この際、搬送ベルト68の加熱手段を設け、記録媒体Pの温度を高めることで、記録媒体P上におけるインク液滴Rの定着を促進することができ、滲みをより一層抑制して画質の向上を図ることができる。
なお、ヘッドユニット80等による画像記録に関しては、後に詳述する。
図示例において、除電手段72は、コロトロン除電器72aと、交流電圧源72bと、高圧電源72cとを備えている、いわゆるACコロトロン除電器である。コロトロン除電器72aのコロナワイヤは、交流電圧源72bを介して高圧電源72cに接続されており、高圧電源72cの他端とコロトロン除電器72aの金属製シールドケースは接地されている。なお、除電手段は、これ以外にも、例えばスコロトロン除電器、固体チャージャ、放電針等の種々の手段や方法などが利用でき、また、上述の静電吸着手段70のように、導電性ローラや導電性プラテンを用いる構成も好適に使用される。
剥離手段74としては、剥離用ブレード、逆回転ローラ、エアナイフ等公知の技術が利用可能である。
画像が定着された記録媒体Pは、ガイド78に案内されて図示しない排紙ストッカに排紙される。
なお、加熱定着の場合、記録媒体Pとして、コート紙やラミネート紙を用いた場合には、急激な温度上昇により紙内部の水分が急激に蒸発し紙表面に凹凸が発生する、ブリスターと呼ばれる現象が生じる可能性がある。これを防止するために、複数の定着器を配置し、記録媒体Pが徐々に昇温するように、各定着器の電力供給および記録媒体Pまでの距離の一方または両方を変えるのが好ましい。
また、定着・搬送手段76における定着の際の記録媒体Pの移動速度には、特に限定はなく、画像形成時の搬送ベルト68による搬送速度と同じであっても良いし、異なっていても良い。画像形成時の搬送速度と異なる場合には、定着・搬送手段76の直前に記録媒体Pの速度バッファを設けるのも好ましい。
前述のように、プリンタ60の画像記録手段は、インクジェットを吐出するヘッドユニット80、ヘッドユニット80にインクQの供給および回収を行うインク循環系82、図示されないコンピュータ、RIP(Raster Image Processor)等の外部機器からの出力画像信号によりヘッドユニット80を駆動するヘッドドライバ84、記録媒体Pにおける画像記録位置を決定するために記録媒体Pを検出する記録媒体位置検出手段86を有して構成される。
ヘッドユニット80は、フルカラー画像の記録を行うためのシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色のインク吐出に対応して、4つのインクジェットヘッド80aを有し、画像データを供給されたヘッドドライバ84からの信号に従って、インク循環系82によって供給されるインクQをインク液滴Rとして吐出して、搬送ベルト68によって所定速度で搬送されている記録媒体Pに画像を記録する。各色のインクジェットヘッド80aは、搬送ベルト68の搬送方向に配列されている。
なお、ヘッドユニット80の各色のインクジェットヘッド80aは、本発明に従うインクジェットヘッドである。
従って、図示例においては、搬送ベルト68に記録媒体Pを保持させた状態で、ヘッドユニット80に対して記録媒体Pを搬送によって1回通過させるだけで、すなわち1回の走査搬送を行うのみで、記録媒体Pの全面に画像が形成される。従って、吐出ヘッドをシリアルスキャンする場合に比べて、高速での画像記録(描画)が可能となる。
この際においては、各インクジェットヘッドの吐出口28の列(単列でもマルチチャンネルでもよい)を搬送ベルト68の搬送方向と一致させてヘッドユニット80を構成し、ヘッドユニット80を記録媒体Pの搬送方向と直交する方向に走査する走査手段を設ける。走査手段としては、既に知られた走査手段を用いることができる。
画像記録は、通常のシャトルタイプのインクジェットプリンタと同様に行えばよく、吐出口28の列の長さに応じて、搬送ベルト68によって記録媒体Pを間欠的に搬送しつつ、この間欠搬送に同期して、停止時にヘッドユニット80を走査して、記録媒体Pの全面に画像を記録する。
このようにして、ヘッドユニット80によって記録媒体Pの全面に形成された画像は、前述のように、記録媒体Pが定着・搬送手段76によって挟持搬送されることにより、定着・搬送手段76によって定着される。
このシステム制御部は、コンピュータやRIP、画像スキャナ、磁気ディスク装置、画像データ伝送装置等の外部装置から受け取った画像データに、色分解、適当な画素数や階調数への分割演算等を行って、ヘッドドライバ84がヘッドユニット80(インクジェットヘッド)を駆動するための画像データとする部位である。また、システム制御部は、搬送ベルト68による記録媒体Pの搬送タイミングに合わせたヘッドユニット80によるインクの吐出タイミングの制御を行う。吐出タイミングの制御は、記録媒体位置検出手段86からの出力や、搬送ベルト68または搬送ベルト68の駆動手段へ配置したエンコーダからの出力信号を利用して行われる。
なお、記録媒体位置検出手段86は、ヘッドユニット80によるインク液滴の吐出位置に搬送されてくる記録媒体Pを検出するためのもので、フォトセンサ等の既に知られた検出手段を用いることができる。
ここで、ヘッドドライバ84は、ラインヘッド適用時など、制御する吐出部の数(チャンネル数)が多数有る場合には、描画を分割し、公知の抵抗マトリクス型駆動法や抵抗ダイオードマトリクス型駆動法を用いてもよい。これにより、ヘッドドライバ84の使用IC数を低減することができ、コストを低下させると共に制御回路サイズを抑制することができる。
インクタンクは、各色のインクQを貯留しており、インクQがポンプで汲み出されてヘッドユニット80へ送られる。ヘッドユニット80からインクが吐出されることにより、インク循環系82で循環しているインクの濃度が低下するので、インク循環系82では、インク濃度検出器によってインク濃度を検出し、それ応じて補給用インクタンクから適宜インクを補充して、インク濃度を所定の範囲に保つのが望ましい。
攪拌装置としては回転羽、超音波振動子、循環ポンプ等が使用できる。
インクの温度制御装置としてはヘッドユニット80、インクタンク、インク配管系等に、ヒータやペルチェ素子等の発熱素子または冷却素子を配し、温度センサ、例えばサーモスタットにより制御する方法等、公知の方法が使用できる。温度制御装置をインクタンク内に配置する場合には、温度分布を一定にするように攪拌装置と共に配するのがよい。また、タンク内の濃度分布を一定に保つための攪拌装置は、インクの固形成分の沈澱・濃縮の抑制するための攪拌装置と共用しても良い。
排出ファン90は、プリンタ60の筐体61内部の空気を吸い込んで溶媒回収装置92へ送るためのものである。
溶媒回収装置92は、溶媒蒸気吸収材を備えており、排出ファン90によって吸い込まれた溶媒蒸気を含む気体の溶媒成分をこの溶媒蒸気吸収材に吸着し、溶媒が吸着回収された後の気体をプリンタ60の筐体61外に排出する。溶媒蒸気吸収材としては、各種の活性炭などが好適に使用される。
同図に示すインクジェット製版装置100は、記録媒体Pとして印刷基板(版材)を用い、版材上に画像を形成することで印刷版を作製する装置で、記録媒体Pを支持するためのドラム102と、インクジェット記録装置104と、データ演算制御装置106と、ドラム102に記録媒体Pを自動で供給するための図示しない自動供給装置とを有する。自動供給装置は、ドラム102に自動的に記録媒体Pを供給する公知の自動供給装置である。
ドラム102は、アルミ、ステンレス等の金属等で形成され、インクジェット記録装置104のインクジェットヘッド110の対向電極としての機能を有し、図示しない高圧電源と接続され、画像記録時は、その表面に高電圧が印加された状態となる。
また、ドラム102には、記録媒体Pを固定する固定手段(図示せず)が設けられており、この固定手段により、自動供給装置から供給された記録媒体Pを表面に固定する。固定手段としては、ドラム102に吸引装置と連通する複数の吸引孔を形成し、吸引孔からの吸引力によって記録媒体Pを固定する方法、記録媒体Pの先端および後端を銜える装置、押さえローラ装置などにより記録媒体Pを固定する機械的方法、あるいは、静電的な方法により記録媒体Pを固定する方法等が例示される。
インクジェットヘッド110は、ドラム102に対面する位置に配置され、ドラム102表面に固定された記録媒体Pに向かってインク液滴を吐出し、画像を形成する。ここで、インクジェットヘッド110は、上述したインクジェットヘッドと同様の構成を有するものであるので、詳しい説明は省略する。なお、インクジェットヘッド110は、上述したように、小型でかつ安全なインクジェットヘッドである。
ここで、本実施形態のインクジェットヘッド110は、複数の吐出部を有するマルチチャンネルヘッドであり、ドラム102の軸方向に複数の吐出部が延在して配置されている。
画像データ演算制御装置106に入力された演算データは一旦バッファに格納される。
画像データ演算制御装置106は、ドラム102を回転させ、インクジェットヘッド110をヘッド離接手段114によりドラム102と近接された位置に近づける。インクジェットヘッド110とドラム102上の記録媒体Pとの距離は、突き当てローラのような機械的距離検出器、あるいは光学的距離検出器からの信号によるヘッド離接手段の制御により、描画中、所定距離に制御される。このように距離制御を行うことで、記録媒体Pの浮きなどによりドット径が不均一になったり、特に製版装置に振動が加わった際などにもドット径が変化することなく、良好な製版を行うことができる。
インクジェットヘッドとして、フルラインヘッドを用いる場合は、ドラム102が一回転することによってドラム102の表面に巻き付けられた印刷原版に、印刷原稿一色分のインク画像が形成される。
また、本発明では、記録媒体をドラムに装着させて記録を行う形態としたが、本発明はこれに限定されず、記録媒体を載置台に載せて搬送させながら記録を行うフラットベット搬送方式や、記録媒体をローラでニップ搬送しながら記録を行うローラニップ搬送方式など、公知の記録装置形態も好適に用いることができる。
まず、自動給版装置(図示しない)により、ドラム102の表面に記録媒体Pを装着する。この時、記録媒体Pは、図示しない固定手段によりドラム102の表面上に密着固定される。これにより記録媒体Pがドラム102の表面からはがれて、描画時にインクジェットヘッド110に接触し破損することを防止できる。また、ドラム102の描画位置の上流、及び下流に押さえローラを配する等の方法も有効である。さらに描画を行わない場合には、インクジェットヘッド110を記録媒体Pから離しておくことが望ましく、それによってインクジェットヘッド110に接触破損等の不具合が発生することを有効に防止できる。
次に、本発明のインクジェット製版装置に用いられる版材(印刷基板)について説明する。印刷基板としては、アルミ、クロムメッキを施した鋼板などの金属版が挙げられる。特に砂目立て、陽極酸化処理により表面の保水性および耐摩耗性が優れるアルミ版が好ましい。より安価な版材として、耐水性を付与した紙、プラスチックフィルム、プラスチックをラミネートした紙などの耐水性支持体上に画像受理層を設けた版材が使用できる。この版材の膜厚は100〜300μmの範囲が好適であり、そのうち設けられる画像受理層の厚さは5〜30μmの範囲が好適である。
12 ヘッド基板
14 インクガイド
14a 先端部分
16、16a、16b、16c 吐出口基板
18 吐出電極
22 チャンネル間壁
23a、23b 凸部
23c 凹部
24 対向電極
24a 電極基板
24b 絶縁シート
26a スコロトロン帯電器
26b バイアス電圧源
28 吐出口
30 インク流路
33 制御部
40 誘導堰
60 インクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)
62 フィードローラ
64 ガイド
66 ローラ
66a ローラ
68 搬送ベルト
69 搬送ベルト位置検知手段
70 静電吸着手段
70a スコロトロン帯電器
70b 高圧電源
72 除電手段
72a コロトロン除電器
72b 交流電源
72c 直流高圧電源
76 定着・搬送手段
76a ヒートローラ
78 ガイド
80 ヘッドユニット
80a 各インクジェットヘッド
80b、80c インク供給系
82 インク循環系
82a インク循環装置
82b インク供給系
82c インク回収系
84 ヘッドドライバ
86 記録媒体位置検出手段
90 排出ファン
100 インクジェット製版装置
102 ドラム
104 インクジェット記録装置
106 データ演算制御装置
112 インク供給手段
114 ヘッド離接手段
116 ヘッド副走査手段
120 インク濃度制御部
122 インクタンク
124 インク送出部
126 攪拌手段
128 インク温度管理手段
130 インク供給管
P 記録媒体
Q インク
R インク液滴
Claims (5)
- インクに静電力を作用させてインク液滴として吐出させるインクジェットヘッドであって、
インクに静電力を作用させる吐出電極が配置された吐出部を2つ以上有し、
隣接する2つの吐出部間の配置間隔が2mm以下であり、かつ、隣接する2つの吐出電極の電位差をV[V]としたときに、前記隣接する2つの吐出電極間の沿面距離X[μm]が下記式(1)を満足することを特徴とするインクジェットヘッド。
X≧0.1×V 式(1) - 前記インクは、絶縁性の溶媒に少なくとも荷電および色材を含む微粒子を分散してなる請求項1に記載のインクジェットヘッド。
- 前記沿面距離Xと前記電位差Vとの関係が下記式(2)を満足する請求項1または2に記載のインクジェットヘッド。
X≧0.3×V 式(2) - 請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットヘッドを用いて、画像データに応じた画像を記録媒体上に記録することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 前記記録媒体は、印刷基板であり、
請求項4に記載のインクジェット記録装置を用いて、前記印刷基板上に画像を形成して印刷版を作成するインクジェット製版装置。
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- 2005-07-12 JP JP2005202927A patent/JP2007021753A/ja not_active Abandoned
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