JP2007021509A - レーザ加工機 - Google Patents

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裕司 竹中
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達也 山本
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Abstract

【課題】偏光分離素子で分岐したレーザビームそれぞれを円偏光化する場合に、各光路で高い円偏光率を得ることができるレーザ加工機を得ること。
【解決手段】レーザ発振器と、レーザ発振器からのレーザビームを複数の光路に分岐して出力する光路二分岐部2と、光路二分岐部2で分岐された各レーザビームを対象物に照射させる投影レンズと、を備え、対象物に対してレーザ加工を行うレーザ加工機において、光路二分岐部2は、レーザ発振器からのレーザビームIのP偏光を所定の透過率で透過させるとともに、S偏光を所定の反射率で反射させて、2つの光路に分岐させる偏光分離素子21と、偏光分離素子21で分岐されたそれぞれの偏光成分のレーザビームを円偏光または楕円偏光に変換する1/4波長板24a,24bと、の間の少なくとも1つの光路に、分岐されたレーザビームに含まれる他の偏光成分を減衰させる偏光制御素子22a,22bを配置してなる。
【選択図】 図2−1

Description

この発明は、1つの光源から出力されたレーザビームを複数の光路に分岐して出力し、対象物への加工を行うレーザ加工機に関するものである。
図10は、従来のレーザ加工装置の基本的光学系を示す構成図である。このレーザ加工装置は、レーザビーム110を発振するレーザ発振器101と、レーザ発振器101からのレーザビーム110をS,P偏光に分離する偏光ビームスプリッタ102と、偏光ビームスプリッタ102を透過したP偏光を円偏光に変える1/4波長板103と、レーザ加工の対象となる試料106の所定の位置に対してレーザビームを照射するためのマスク104と、マスク104を通過したレーザビームを試料106に投影する投影レンズ105と、を備える。マスク104には、レーザビームを通過させるための開口部104aと、開口部104a以外に照射されたレーザビームを反射させる反射部104bと、が備えられる。また、レーザ加工装置は、偏光ビームスプリッタ102で反射したS偏光を試料106に照射するように他の光学系に導くための偏光ビームスプリッタ102aと、マスク104の反射部104bから反射されたS偏光を試料106に照射するように他の光学系に導くための偏光ビームスプリッタ102bと、を備えており、同時に複数のレーザ加工を実施することができる構成となっている。
つぎに、このような構成のレーザ加工装置の動作について説明する。レーザ発振器101より発振されたレーザビーム110は、一般にランダム偏光であり、偏光ビームスプリッタ102によりS,P偏光にそれぞれ分離される。直進するP偏光は1/4波長板103を通過し、マスク104を照射する。マスク104の開口部である104aを透過したレーザビームは、投影レンズ105により試料106に転写され、所定の形状107に加工される。一方、マスク104の反射部104bで反射したレーザビームは、再び1/4波長板103を通過することにより偏光面が90°回転し、S偏光に変換される。したがって、反射光は偏光ビームスプリッタ102により反射され、レーザ発振器101に戻ることがない。ここでは、偏光ビームスプリッタ102でS偏光を偏光ビームスプリッタ102bへと反射させ、上記と同様の光学系を複数設けることにより、マスク104からの反射光を繰返し試料106に照射することが可能になる。また、レーザ発振器101から発振され、偏光ビームスプリッタ102で反射されたS偏光も、偏光ビームスプリッタ102aへと反射され、上記と同様の光学系を複数設けることにより、反射したレーザビームも試料の加工に用いられる。その結果、レーザビームの利用効率が向上し、ひいては加工能率が向上する(たとえば、特許文献1参照)。
特開平7−9181号公報
従来のレーザ加工装置では、偏光ビームスプリッタ102を透過したレーザビームは1/4波長板103を通過後は円偏光ビームに変換される。これは、理想的な偏光特性を有する偏光ビームスプリッタ、すなわち100%のP偏光ビーム透過、100%のS偏光ビーム反射の偏光ビームスプリッタの場合であり、実際の偏光ビームスプリッタでは、たとえば、98%のP偏光ビーム透過、95%のS偏光ビーム反射が現実的な性能となる。したがって、2%のP偏光ビーム反射、5%のS偏光ビーム透過がノイズ光として存在することになる。
偏光ビームスプリッタ102を透過する偏光ビームに98%のP偏光ビームと5%のS偏光ビームが存在する場合、この2つの偏光ビームが1/4波長板103を通過すると、完全な円偏光ビームにはならない。円偏光率が100%のものを完全な円偏光ビームとし、0%のものを直線偏光ビームとした指標で表すと、この場合の円偏光率は40%程度になる。すなわち、5%のノイズ光の存在のために、円偏光率は100%から40%に低下してしまう。
また、偏光ビームスプリッタ102で反射する偏光ビームに95%のS偏光ビームと2%のP偏光ビームが存在する場合、この2つの偏光ビームが1/4波長板を通過しても、完全な円偏光ビームにはならない。上記と同様の指標で表すと、この場合の円偏光率は55%程度になる。すなわち、2%のノイズ光の存在のために、円偏光率は100%から55%に低下してしまう。
これらのような円偏光率の低下したレーザビームを用いてレーザ加工を実施すると、加工形状が真円ではなく楕円形状になってしまうなど、円偏光率に敏感なレーザ加工では加工品質に悪影響を及ぼしてしまうなどの問題点があった。
さらに、図11に示すように偏光ビームスプリッタ102を透過したレーザビーム110aと、偏光ビームスプリッタ102で反射し、さらに折返しミラー108で反射したレーザビーム110bの2つの偏光ビームを用いた2試料同時加工のレーザ加工機では、1/4波長板103a,103bを透過後、投影レンズ105a,105bを経て、それぞれの試料106a,106bに入射するレーザビームの円偏光率が、上記したようにそれぞれ40%と55%というように違いが発生する。そのため、円偏光率に敏感なレーザ加工では光路の違いによって加工品質が異なってしまうという問題点もあった。
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、偏光分離素子で分岐したレーザビームのそれぞれを円偏光化した場合でも、両光路のそれぞれで高い円偏光率を得ることができるレーザ加工機を得ることを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかるレーザ加工機は、レーザビームを発振するレーザ発振器と、前記レーザ発振器からのレーザビームを複数の光路に分岐して出力する光路分岐部と、前記光路分岐部で分岐されたそれぞれのレーザビームを対象物に照射させる投影レンズと、を備え、前記対象物に対してレーザ加工を行うレーザ加工機において、前記光路分岐部は、前記レーザ発振器からのレーザビームの第1の偏光成分を所定の透過率で透過させるとともに、第2の偏光成分を所定の反射率で反射させて、2つの光路に分岐させる偏光分離手段と、前記偏光分離手段で分岐されたそれぞれの偏光成分のレーザビームを円偏光または楕円偏光に変換する円偏光変換手段と、の間の少なくとも1つの光路に、分岐されたレーザビームに含まれる他の偏光成分を減衰させる偏光制御手段を配置してなることを特徴とする。
この発明によれば、偏光分離素子を透過したレーザビームの光路中でかつ1/4波長板に至る前に、偏光の割合を変化させる偏光制御素子を配置したことにより、1/4波長板で円偏光率が100%に近い円偏光を発生させることができる。その結果、円偏光率に敏感なレーザ加工においても、加工形状を真円状に保つことができ、良好な加工品質を維持することができる。また、1つのレーザ発振器から出力されるレーザビームが分岐されたそれぞれの光路で80%以上の円偏光率が得られるため、光路の違いによる加工品質バラツキも解消することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるレーザ加工機の好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明にかかるレーザ加工機の構成を模式的に示すブロック図であり、図2−1は、図1のレーザ加工機における光路二分岐部の実施の形態1の構成を示す斜視図であり、図2−2は、図2−1の光路二分岐部の上面図であり、図2−3は、図2−1の光路二分岐部の正面図であり、図3は、この実施の形態1において偏光分離素子と偏光制御素子の偏光特性を示す図であり、図4は、偏光分離素子に入射した前後のレーザビームの偏光方向の様子を模式的に示す図である。
このレーザ加工機は、レーザビームを発振するレーザ発振器1と、レーザ発振器1から出力されるレーザビームを2つの光路に分器する光路二分岐部2と、それぞれの光路から出力されるレーザビームを試料4a,4bに照射するための投影レンズ3a,3bと、を備える。
図2−1に示されるように、光路二分岐部2は、レーザ発振器1から入射するレーザビームIの光路を透過させるP偏光と反射させるS偏光に2分岐する偏光分離素子21と、偏光分離素子21を透過したレーザビームT1を下方垂直に折り返す反射型の偏光制御素子22aと、偏光分離素子21で反射したレーザビームR1を水平方向に垂直に折り返す反射型の偏光制御素子22bと、偏光制御素子22bで反射したレーザビームR2を下方垂直に折り返す反射ミラー23と、各光路上の偏光制御素子22aと反射ミラー23で反射したレーザビームT2,R3の偏光を円偏光のレーザビームT3,R4に変換する反射型の1/4波長板(以下、λ/4板という)24a,24bと、を備える。ここで、光路二分岐部2は、特許請求の範囲における光路分岐部に対応し、偏光分離素子21は、同じく偏光分離手段に対応し、偏光制御素子22a,22bは、同じく偏光制御手段に対応し、λ/4板24a,24bは、同じく円偏光変換手段に対応している。
なお、この説明では、レーザ発振器1から入射するレーザビームを符号「I」で表し、偏光分離素子21を透過したレーザビームを符号「Ti」(i=1,2,3,・・・)で表し、偏光分離素子21で反射されたレーザビームを符号「Rj」(j=1,2,3,・・・)で表している。また、ここでは、レーザビームI,T1,R1が存在する平面を水平面と仮定して、説明を行う。
図3に示されるように、以上の構成において、偏光分離素子21は、偏光分離素子21に対してS偏光で入射するレーザビームを反射し、そのS偏光反射率は95%以上であるものとする。ただし、この偏光分離素子21は、P偏光で入射するレーザビームも若干反射し、そのP偏光反射率は2%以下であるとする。また、この偏光分離素子21は、偏光分離素子21に対してP偏光で入射するレーザビームは透過し、そのP偏光透過率は98%以上であるとする。ただし、この偏光分離素子21は、S偏光で入射するレーザビームもわずかに透過し、そのS偏光透過率は5%以下であるとする。ここで、S偏光は偏光分離素子21への入射面(入射レーザビームIと偏光分離素子21の反射面の法線とがなす平面)に対して垂直な方向の偏光方向を指し、P偏光は偏光分離素子21への入射面に対して水平な方向の偏光方向を指す。また、各光路上に配置される偏光制御素子22a,22bは、入射するレーザビームがP偏光の場合にはP偏光を吸収(透過)し、入射するレーザビームがS偏光の場合にはS偏光を反射する性質を有する光学素子であり、上記偏光分離素子21と同様の特性を有する。
つぎに、このような構成のレーザ加工機における円偏光したレーザビームの出力動作について説明する。図4に示されるように偏光分離素子21に入射するレーザビームIは、偏光分離素子21への入射面(図2−1〜図2−3または図4においては、レーザビームI,T1,R1が存在する水平面となる)に対して、レーザビームIの進行方向に向かって反時計回りに45度偏光方向が傾いた直線偏光のビームである。なお、図4では反時計回り45度に偏光方向が傾いたレーザビームを使用する場合を記載したが、S偏光成分とP偏光成分とが同等に含まれていればよく、時計回りに45度傾いたレーザビームを用いてもよいし、円偏光を用いてもよい。
このレーザ発振器1からのレーザビームIは、偏光分離素子21で、透過するレーザビームT1と反射するレーザビームR1に分離される。レーザビームT1は、偏光分離素子21を透過したレーザビームであり、その偏光割合は、図3により、偏光分離素子21に対してP偏光成分98%以上、S偏光成分5%以下である。また、レーザビームR1は、偏光分離素子21で反射したレーザビームであり、その偏光割合は、図3により、偏光分離素子21に対してS偏光成分95%以上、P偏光成分2%以下である。
まず、レーザビームT1は、反射型の偏光制御素子22aによって下方垂直に折り返され、レーザビームT2となる。レーザビームT1の偏光割合は偏光分離素子21に対してP偏光成分98%以上、S偏光成分5%以下であるが、反射型の偏光制御素子22aによってレーザビームT1が下方垂直に折り返される配置では、偏光分離素子21に対する入射面と反射型の偏光制御素子22aに対する入射面とが直交することとなり、偏光方向の向きがS偏光とP偏光で入れ替わる。すなわち、反射型の偏光制御素子22aには、S偏光成分98%以上、P偏光成分5%以下のレーザビームT1が入射することになる。
反射型の偏光制御素子22aは、図3に示されるように偏光分離素子21と同じ偏光特性を有するので、反射型の偏光制御素子22aに対してS偏光で入射するレーザビームは反射し、そのS偏光反射率は95%以上である。ただし、P偏光で入射するレーザビームも若干反射し、そのP偏光反射率は2%以下である。また、反射型の偏光制御素子22aに対してP偏光で入射するレーザビームは透過し、そのP偏光透過率は98%以上である。ただし、S偏光で入射するレーザビームもわずかに透過し、そのS偏光透過率は5%以下である。
つまり、反射型の偏光制御素子22aで反射されたレーザビームT2は、S偏光成分が0.98×0.95=0.931(93%)であり、P偏光成分が0.05×0.02=0.001(0.1%)である偏光割合となる。この結果、下方垂直に反射されるレーザビームT2は、反射型の偏光制御素子22aに対してほぼS偏光成分よりなる直線偏光となる。その後、レーザビームT2は反射型のλ/4板24aに入射して、レーザビームT3として反射される。レーザビームT3は、反射型のλ/4板24aで円偏光に変換される。その円偏光率は、反射型の偏光制御素子22aで反射されたS偏光成分とP偏光成分の偏光割合が0.931以上:0.001以下であることを考慮すると、80%以上となる。
一方、偏光分離素子21で反射されたレーザビームR1は、反射型の偏光制御素子22bによって水平方向に垂直に折り返され、レーザビームR2となる。レーザビームR1の偏光割合は、図3より偏光分離素子21に対してS偏光成分95%以上、P偏光成分2%以下である。また、反射型の偏光制御素子22bによってレーザビームR2が水平方向に垂直に折り返される配置では、偏光分離素子21に対する入射面と反射型の偏光制御素子22bに対する入射面とが平行であるので、反射型の偏光制御素子22bに対するS偏光とP偏光の方向は、偏光分離素子21に対するS偏光とP偏光の方向と同じとなる。つまり、S偏光成分95%以上、P偏光成分2%以下の偏光割合でレーザビームR1は反射型の偏光制御素子22bに入射する。
反射型の偏光制御素子22bは、図3に示されるように偏光分離素子21と同じ偏光特性を有するので、反射型の偏光制御素子22bに対してS偏光で入射するレーザビームは反射し、そのS偏光反射率は95%以上である。ただし、P偏光で入射するレーザビームも若干反射し、そのP偏光反射率は2%以下である。また、反射型の偏光制御素子22bに対してP偏光で入射するレーザビームは透過し、そのP偏光透過率は98%以上である。ただし、S偏光で入射するレーザビームもわずかに透過し、そのS偏光透過率は5%以下である。
つまり、反射型の偏光制御素子22bで反射したレーザビームR2は、S偏光成分が0.95×0.95=0.90(90%)であり、P偏光成分は0.02×0.02=0.0004(0.04%)である偏光割合となる。この結果、レーザビームR2は、反射型の偏光制御素子22bに対してほぼS偏光成分よりなる直線偏光で、水平方向に垂直に反射されることになる。
このようにして反射型の偏光制御素子22bで反射されたレーザビームR2は、反射ミラー23によって下方垂直に折り返され、レーザビームR3となる。このレーザビームR3の偏光割合は、レーザビームR2の偏光割合と同じであり、反射型の偏光制御素子22bに対してS偏光成分とP偏光成分の偏光割合が、0.90以上:0.0004以下である。その後、レーザビームR3は反射型のλ/4板24bに入射し、レーザビームR4として反射される。レーザビームR4は、反射型のλ/4板24bで反射される際に、円偏光に変換される。その円偏光率は、反射型の偏光制御素子22bに対してS偏光成分とP偏光成分の偏光割合が、0.90以上:0.0004以下であることを考慮すると、90%以上となる。
上述したように、この実施の形態1の光路二分岐部2では、偏光分離素子21とλ/4板24a,24bとの間に1以上の偏光制御素子22a,22bを配置させることを特徴とする。このように配置することで、λ/4板24a,24bに入射するレーザビーム中に含まれるノイズとなる偏光成分の割合を低減させることができる。
この実施の形態1によれば、偏光分離素子21の透過側および反射側の両光路に偏光制御素子22a,22bを挿入する構成としたので、偏光制御素子22a,22bで反射されるレーザビームのうち、ノイズとなる偏光成分の割合を、その偏光制御素子22a,22bの偏光特性に合わせてさらに小さくすることができる結果、円偏光率は両光路とも80%以上に改善される。したがって、得られる円偏光率が両光路とも50%程度であった従来のレーザ加工では加工品質が問題になっていたが、この実施の形態1のレーザビームを用いることによって円偏光率に敏感なレーザ加工においても、加工形状が真円状を保てるなど、良好な加工品質を維持することができるという効果を有する。また、この実施の形態1によれば、レーザ発振器1から発振される1つのレーザビームを分岐して得られる複数の光路ともに、80%以上の円偏光率が得られるため、従来では円偏光率に敏感なレーザ加工において発生していた光路の違いによる加工品質のバラツキも解消することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、レーザビームを偏光制御素子22a,22bで反射させることで偏光割合を良化させる場合を示したが、この実施の形態2では、レーザビームが偏光制御素子22a,22bを透過するように光学系を配置して、レーザビームの偏光割合を良化する場合について説明する。なお、この実施の形態2においても、レーザ加工機の構成は図1と同一であるものとする。
図5−1は、図1のレーザ加工機における光路二分岐部の実施の形態2の構成を示す斜視図であり、図5−2は、図5−1の光路二分岐部の上面図であり、図5−3は、図5−1の光路二分岐部の正面図である。
図5−1に示されるように、光路二分岐部2は、レーザ発振器1から入射するレーザビームIの光路を透過させるP偏光と反射させるS偏光に2分岐する偏光分離素子21と、偏光分離素子21を透過したレーザビームT1を透過させる透過型の偏光制御素子22aと、偏光分離素子21で反射したレーザビームR1を透過させる透過型の偏光制御素子22bと、各偏光制御素子22a,22bを透過したレーザビームT2,R2を下方垂直に折り曲げる反射ミラー23a,23bと、反射ミラー23a,23bで反射されたレーザビームT3,R3の偏光を円偏光に変換する反射型のλ/4板24a,24bと、を備える。ここで、光路二分岐部2は、特許請求の範囲における光路分岐部に対応し、偏光分離素子21は、同じく偏光分離手段に対応し、偏光制御素子22a,22bは、同じく偏光制御手段に対応し、λ/4板24a,24bは、同じく円偏光変換手段に対応している。
なお、透過型の偏光制御素子22a,22bは、この偏光制御素子に対してP偏光で入射するレーザビームのほとんどを透過させ、S偏光で入射するレーザビームをわずかに透過させるものであるが、同時にこの偏光制御素子に対してS偏光で入射するレーザビームのほとんどを反射させ、P偏光で入射するレーザビームをわずかに反射させるものでもある。つまり、実施の形態1で使用した偏光制御素子22a,22bとその偏光特性は同じであり、光学的な配置方法のみが異なるものである。そのため、この実施の形態2では、透過型の偏光制御素子に対しても、実施の形態1で使用した反射型の偏光制御素子22a,22bと同じ符号を使用している。また、この説明でも、レーザビームの符号を実施の形態1と同様に付するものとし、レーザビームI,T1,R1が存在する平面を水平面と仮定している。
つぎに、このような構成のレーザ加工機における円偏光したレーザビームの出力動作について説明する。ただし、この実施の形態2でも、偏光分離素子と偏光制御素子は、図3に示される偏光特性を有するものとし、偏光分離素子21に入射するレーザビームIは、実施の形態1と同様に、S偏光成分とP偏光成分とが同等に含まれているものとする。
レーザ発振器1から入力されたレーザビームIは、偏光分離素子21で、透過するレーザビームT1と反射するレーザビームR1に分離される。レーザビームT1は、偏光分離素子21を透過したレーザビームであり、その偏光割合は、図3により、偏光分離素子21に対してP偏光成分98%以上、S偏光成分5%以下である。また、レーザビームR1は、偏光分離素子21で反射したレーザビームであり、その偏光割合は、図3により、偏光分離素子21に対してS偏光成分95%以上、P偏光成分2%以下である。
まず、レーザビームT1は、透過型の偏光制御素子22aを透過し、レーザビームT2となる。レーザビームT1の偏光割合は偏光分離素子21に対してP偏光成分98%以上、S偏光成分5%以下であるが、偏光制御素子22aを偏光分離素子21と光学特性が同じになるように配置することで、P偏光成分98%以上、S偏光成分5%以下で偏光制御素子22aに入射する。そして、偏光制御素子22aは、偏光分離素子21と同じ偏光特性を有するので、P偏光で入射するレーザビームをP偏光透過率98%以上で透過させ、S偏光で入射するレーザビームをS偏光透過率5%以下でわずかに透過させる。
つまり、偏光制御素子22aを透過したレーザビームT2は、P偏光成分は0.98×0.98=0.96(96%)であり、S偏光成分は0.05×0.05=0.0025(0.25%)である偏光割合となる。この結果、偏光制御素子22aを透過したレーザビームT2は、偏光制御素子22aに対してほぼP偏光成分よりなる直線偏光となる。その後、レーザビームT2は、反射ミラー23aで垂直下方に折り曲げられ、レーザビームT3として反射型のλ/4板24aに入射し、レーザビームT4として反射される。レーザビームT4は、反射型のλ/4板24aで反射される際、円偏光に変換される。その円偏光率は、偏光制御素子22aに対してP偏光成分とS偏光成分の偏光割合が0.96以上対0.0025以下であることを考慮すると、80%以上となる。
一方、偏光分離素子21で反射されたレーザビームR1は、偏光制御素子22bを透過し、レーザビームR2となる。レーザビームR1の偏光割合は、図3より、偏光分離素子21に対してS偏光成分95%以上、P偏光成分2%以下であるが、偏光制御素子22bによってレーザビームR1のS偏光成分を下方垂直に折り返す配置では、偏光分離素子21に対する入射面と偏光制御素子22bに対する入射面とが直交することとなり、偏光方向の向きがS偏光とP偏光で入れ替わる。すなわち、偏光制御素子22bには、P偏光成分95%以上、S偏光成分2%以下のレーザビームR1が入射することになる。偏光制御素子22bは、図3に示されるように偏光分離素子21と同じ偏光特性を有するので、P偏光で入射するレーザビームは透過し、そのP偏光透過率は98%以上である。ただし、S偏光で入射するレーザビームもわずかに透過し、そのS偏光透過率は5%以下である。
つまり、偏光制御素子22bを透過したレーザビームR2の偏光割合は、P偏光成分が0.95×0.98=0.93(93%)であり、S偏光成分が0.02×0.05=0.001(0.1%)である。この結果、偏光制御素子22bを透過したレーザビームR2は、偏光制御素子22bに対してほぼP偏光成分よりなる直線偏光となる。その後、レーザビームR2は、反射ミラー23bで垂直下方に折り曲げられ、レーザビームR3として反射型のλ/4板24bに入射し、レーザビームR4として反射される。レーザビームR4は、反射型のλ/4板24bで反射される際、円偏光に変換される。その円偏光率は、反射型の偏光制御素子22bに対してP偏光成分とS偏光成分の偏光割合が0.93以上対0.001以下であることを考慮すると、80%以上となる。
この実施の形態2によれば、偏光分離素子21で分離されたレーザビームをλ/4板24a,24bに導くまでの光路に透過型の偏光制御素子22a,22bを設置することによっても実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
この実施の形態3では、従来よりも性能の向上された偏光分離素子と偏光制御素子を用いて、実施の形態1よりも簡易な光学系で、分光されたレーザビームの円偏光率の改善を行うものである。なお、この実施の形態3においても、レーザ加工機の構成は図1と同一であるものとする。
図6−1は、図1のレーザ加工機における光路二分岐部の実施の形態3の構成を示す斜視図であり、図6−2は、図6−1のレーザビームの上面図であり、図6−3は、図6−1のレーザビームの正面図であり、図7は、この実施の形態3における偏光分離素子と偏光制御素子の偏光特性を示す図であり、図8は、偏光分離素子に入射した前後のレーザビームの偏光方向の様子を模式的に示す図である。
図6−1に示されるように、光路二分岐部2は、レーザ発振器1から入射するレーザビームの光路を透過させるP偏光と反射させるS偏光に2分岐する偏光分離素子31と、偏光分離素子31を透過したレーザビームT1を下方垂直に折り返す反射型の偏光制御素子32と、偏光分離素子31で反射されたレーザビームR1を下方に折り返す反射ミラー23と、偏光制御素子32と反射ミラー23によって下方に折り返されたレーザビームT2,R2の偏光を円偏光に変換する反射型のλ/4板24a,24bと、を備える。なお、この説明でも、レーザビームの符号を実施の形態1と同様に付するものとする。ここで、光路二分岐部2は、特許請求の範囲における光路分岐部に対応し、偏光分離素子31は、同じく偏光分離手段に対応し、偏光制御素子32は、同じく偏光制御手段に対応し、λ/4板24a,24bは、同じく円偏光変換手段に対応している。
図7に示されるように、以上の構成において、偏光分離素子31は、偏光分離素子31に対してS偏光で入射するレーザビームを反射し、そのS偏光反射率は98%以上であるとする。ただし、P偏光で入射するレーザビームも若干反射し、そのP偏光反射率は0.2%以下であるとする。また、偏光分離素子31に対してP偏光で入射するレーザビームを透過し、そのP偏光透過率は98%以上であるとする。ただし、S偏光で入射するレーザビームもわずかに透過し、そのS偏光透過率は2%以下であるとする。
つぎに、このような構成のレーザ加工機における円偏光したレーザビームの出力動作について説明する。図8に示されるように、偏光分離素子31に入射するレーザビームIは、偏光分離素子31への入射面(入射レーザビームIと偏光分離素子31の反射面の法線とのなす平面。図6−1〜図6−3または図8においては、レーザビームI,R1,1が存在する水平面となる。)に対して、レーザビームIの進行方向に向かって反時計回りに45度偏光方向が傾いた直線偏光のビームである。なお、図8では反時計回り45度に偏光方向が傾いた場合を記載したが、S偏光成分とP偏光成分とが同等に含まれていればよく、時計回りに偏光方向が45度傾いているレーザビームでもよいし、円偏光のレーザビームでもよい。
レーザ発振器1から入力したレーザビームIは、偏光分離素子31で、透過するレーザビームT1と反射するレーザビームR1に分離される。レーザビームR1は、偏光分離素子31で反射したレーザビームであり、その偏光割合は、図7により、偏光分離素子31に対してS偏光成分98%以上、P偏光成分0.2%以下である。また、レーザビームT1は、偏光分離素子31を透過したレーザビームであり、その偏光割合は、図7により、偏光分離素子31に対してP偏光成分98%以上、S偏光成分2%以下である。
まず、レーザビームR1は、反射ミラー23によって下方に折り返され、レーザビームR2となる。レーザビームR2の偏光割合は、図7により、偏光分離素子31に対してS偏光成分98%以上、P偏光成分0.2%以下である。その後、反射ミラー23で反射されたレーザビームR2は反射型のλ/4板24bに入射し、レーザビームR3として反射される。レーザビームR3は、反射型のλ/4板24bで反射される際に、円偏光に変換される。このときの円偏光率は、レーザビームR2の偏光割合、すなわち偏光分離素子31に対してS偏光成分98%以上、P偏光成分0.2%以下のレーザビームR2の偏光割合を考慮すると、80%以上となる。
一方、レーザビームT1は、反射型の偏光制御素子32によって下方に折り返され、レーザビームT2となる。レーザビームT1の偏光割合は、偏光分離素子31に対してP偏光成分98%以上、S偏光成分2%以下であるが、反射型の偏光制御素子32によってレーザビームT1が下方垂直に折り返される配置では、偏光分離素子31に対する入射面と反射型の偏光制御素子32に対する入射面とが直交することとなり、偏光方向の向きがS偏光とP偏光で入れ替わる。すなわち、S偏光成分98%以上、P偏光成分2%以下のレーザビームT1として反射型の偏光制御素子32に入射する。
反射型の偏光制御素子32は、図7に示されるように偏光分離素子31と同じ偏光特性を有し、反射型の偏光制御素子32に対してS偏光で入射するレーザビームをS偏光反射率98%以上で反射し、P偏光で入射するレーザビームもP偏光反射率0.2%以下で反射する。また、反射型の偏光制御素子32に対してP偏光で入射するレーザビームをP偏光透過率98%以上で透過し、S偏光で入射するレーザビームもS偏光透過率2%以下で透過する。
よって、反射型の偏光制御素子32によって下方に反射したレーザビームT2の偏光割合は、反射型の偏光制御素子32に対するS偏光成分が0.98×0.98=0.96(96%)となり、P偏光成分が0.02×0.002=0.00004(0.004%)となる。この結果、反射型の偏光制御素子32に対してほぼS偏光成分よりなる直線偏光のレーザビームT2が下方に反射される。その後、レーザビームT2は反射型のλ/4板24aに入射して、レーザビームT3として反射される。レーザビームT3は、反射型のλ/4板24aで反射される際、円偏光に変換される。その円偏光率は、反射型の偏光制御素子32に対してS偏光成分とP偏光成分の偏光割合が0.96以上対0.00004以下であることを考慮すると、95%以上となる。
この実施の形態3によれば、P偏光に対する反射を0.2%以下に抑える偏光分離素子31と偏光制御素子32を用いることができれば、S偏光に対して偏光特性を改善するための偏光制御素子を設けることなく、実施の形態1の構成よりもさらに簡易な構成で、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、偏光特性を増した偏光分離素子31や偏光制御素子32を用いる場合には、偏光分離素子31と偏光制御素子32の単体のコストは増加するものの、実施の形態1に比べ偏光制御素子の数を減らすことができるので、光学系が単純な構成となり、トータルのコストとして低減することができる。さらに、光学系が単純になり、特に偏光分離素子31の透過側と反射側のレーザビームの光路が対称となるので、両レーザビームの品質が略同じとなり、加工品質のばらつき低減が可能となる。
実施の形態4.
実施の形態3では、偏光分離素子31の透過側の光路に偏光制御素子32を挿入した場合を説明したが、この実施の形態4では、これらの偏光分離素子31と偏光制御素子32を実施の形態1に適用する場合を説明する。なお、この実施の形態4においても、レーザ加工機の構成は図1と同一であるものとする。
図9は、図1のレーザ加工機における光路二分岐部の実施の形態4の構成を示す斜視図である。この光路二分岐部2は、実施の形態1の図2−1において、偏光分離素子21と偏光制御素子22a,22bの光学仕様(偏光特性)をそれぞれ向上させた偏光分離素子31と偏光制御素子32a,32bに置き換えたものである。なお、実施の形態1の図2−1と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
つぎに、このような構成のレーザ加工機における円偏光したレーザビームの出力動作について説明する。なお、この実施の形態4でも、偏光分離素子31と偏光制御素子32a,32bは、図7に示される偏光特性を有するものとする。レーザ発振器1から入力したレーザビームIは、偏光分離素子31で、透過するレーザビームT1と反射するレーザビームR1に分離される。実施の形態3と同様に、偏光分離素子31で反射したレーザビームR1の偏光割合は、図7により、偏光分離素子31に対してS偏光成分98%以上、P偏光成分0.2%以下であり、偏光分離素子31を透過したレーザビームT1の偏光割合は、図7により、偏光分離素子31に対してP偏光成分98%以上、S偏光成分2%以下である。ここで、光路二分岐部2は、特許請求の範囲における光路分岐部に対応し、偏光分離素子31は、同じく偏光分離手段に対応し、偏光制御素子32a,32bは、同じく偏光制御手段に対応し、λ/4板24a,24bは、同じく円偏光変換手段に対応している。
レーザビームT1は、実施の形態3の図6−1と同じ構成の光学系を通過するので、その詳細な説明を省略する。このときの反射型のλ/4板24aで反射されたレーザビームT3の円偏光率は、上述したように95%以上となる。
一方、レーザビームR1は、偏光分離素子31に対してS偏光成分98%以上、P偏光成分0.2%以下の偏光割合を有するが、偏光分離素子31に対する入射面と偏光制御素子32bに対する入射面とは直交せず平行であるので、この偏光割合のまま反射型の偏光制御素子32bに入射する。この反射型の偏光制御素子32bでは、レーザビームR1は水平方向に90度向きを変えて反射され、レーザビームR2となる。反射型の偏光制御素子32bは、偏光分離素子31と同じ偏光特性を有し、反射型の偏光制御素子32bに対してS偏光で入射するレーザビームに対してはS偏光反射率98%以上で反射する。ただし、P偏光で入射するレーザビームにたいしてもP偏光反射率0.2%以下で反射する。
つまり、反射型の偏光制御素子32bによって水平方向に90度向きを変えられたレーザビームR2の偏光割合は、反射型の偏光制御素子32bに対するS偏光成分が0.98×0.98=0.96(96%)であり、P偏光成分が0.002×0.002=0.000004(0.0004%)である。この結果、レーザビームR1は、反射型の偏光制御素子32bに対してほぼS偏光成分よりなる直線偏光のレーザビームR2として反射される。その後、レーザビームR2は反射ミラー23によって下方垂直に折り返され、レーザビームR3となる。レーザビームR3は反射型のλ/4板24bに入射し、レーザビームR4として反射される。レーザビームR4は、反射型のλ/4板24bで反射される際、円偏光に変換され、その円偏光率は、反射型の偏光制御素子32bに対してS偏光成分とP偏光成分の偏光割合が0.96以上対0.000004以下であることを考慮して、95%以上となる。
この実施の形態4によれば、P偏光に対する反射を0.2%以下に抑える偏光分離素子31と偏光制御素子32a,32bを用いることができれば、実施の形態1の構成よりもさらに簡易な構成で、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、実施の形態1と同様な構成で偏光分離素子31および偏光制御素子32a,32bを置き換えるだけで、両光路とも95%以上の円偏光率が得られるため、円偏光率に非常に敏感なレーザ加工において発生していた光路の違いによる加工品質のバラツキが解消される。
なお、上述した実施の形態3,4では、偏光制御素子32,32a,32bを反射するように配置した光学系とした場合を例に挙げているが、実施の形態2で説明したように、偏光制御素子32,32a,32bを透過するように光学系を配置しても同様の効果を得ることができる。
また、上述した実施の形態において、レーザ発振器1およびレーザ加工機の種類については特に限定されるものではなく、光路を二分岐する必要のある穴あけや切断加工などに用いられる一般のレーザ加工機に適用することができ、レーザ発振器1についても炭酸ガスレーザやYAGレーザなどの赤外レーザ発振器、または発振波長が355nmのYAGレーザの第3高調波をレーザ発振器に用いた紫外レーザ発振器などに対しても使用することができる。
以上のように、この発明にかかるレーザ加工機は、レーザ発振器から出力される一本の光路を複数に分離して加工を行う場合に有用である。
この発明によるレーザ加工機の構成を模式的に示すブロック図である。 図1のレーザ加工機における光路二分岐部の実施の形態1の構成を示す斜視図である。 図2−1の光路二分岐部の上面図である。 図2−1の光路二分岐部の正面図である。 偏光分離素子と偏光制御素子の偏光特性の一例を示す図である。 偏光分離素子に入射した前後のレーザビームの偏光方向の様子を模式的に示す図である。 図1のレーザ加工機における光路二分岐部の実施の形態2の構成を示す斜視図である。 図5−1の光路二分岐部の上面図である。 図5−1の光路二分岐部の正面図である。 図1のレーザ加工機における光路二分岐部の実施の形態3の構成を示す斜視図である。 図6−1のレーザビームの上面図である。 図6−1のレーザビームの正面図である。 偏光分離素子と偏光制御素子の偏光特性の一例を示す図である。 偏光分離素子に入射した前後のレーザビームの偏光方向の様子を模式的に示す図である。 図1のレーザ加工機における光路二分岐部の実施の形態4の構成を示す斜視図である。 従来のレーザ加工装置の基本的光学系を示す構成図である。 従来のレーザ加工装置の基本的光学系を示す構成図である。
符号の説明
1 レーザ発振器
2 光路二分岐部
3a,3b 投影レンズ
4a,4b 試料
21,31 偏光分離素子
22a,22b,32,32a,32b 偏光制御素子
23 反射ミラー
24a,24b λ/4板(1/4波長板)

Claims (3)

  1. レーザビームを発振するレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器からのレーザビームを複数の光路に分岐して出力する光路分岐部と、
    前記光路分岐部で分岐されたそれぞれのレーザビームを対象物に照射させる投影レンズと、
    を備え、前記対象物に対してレーザ加工を行うレーザ加工機において、
    前記光路分岐部は、前記レーザ発振器からのレーザビームの第1の偏光成分を所定の透過率で透過させるとともに、第2の偏光成分を所定の反射率で反射させて、2つの光路に分岐させる偏光分離手段と、前記偏光分離手段で分岐されたそれぞれの偏光成分のレーザビームを円偏光または楕円偏光に変換する円偏光変換手段と、の間の少なくとも1つの光路に、分岐されたレーザビームに含まれる他の偏光成分を減衰させる偏光制御手段を配置してなることを特徴とするレーザ加工機。
  2. 前記偏光制御手段は、前記レーザビームを反射させて、前記レーザビームに含まれる他の偏光成分を減衰させることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機。
  3. 前記偏光制御手段は、前記レーザビームを透過させることで、前記レーザビームに含まれる他の偏光成分を減衰させることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機。


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