JP2001142029A - 光情報処理装置 - Google Patents

光情報処理装置

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JP2001142029A
JP2001142029A JP32249699A JP32249699A JP2001142029A JP 2001142029 A JP2001142029 A JP 2001142029A JP 32249699 A JP32249699 A JP 32249699A JP 32249699 A JP32249699 A JP 32249699A JP 2001142029 A JP2001142029 A JP 2001142029A
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Japan
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light
lens group
beam splitter
fourier transform
reflection
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JP32249699A
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Mitsuru Namiki
満 雙木
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】大容量の画像に対して、相関、コンボルーショ
ン、フィルタリング等の光情報処理を高精度に実行し、
かつ構成要素を少なくすることが可能な反射型SLMを
フィルタ表示として用いた光情報処理装置を提供する。 【解決手段】コヒーレント光源よりの射出光をコリメー
ト光学系と空間変調器と偏光ビームスプリッタとを順に
経る入射光路で反射型空間光変調器に至らせ、反射型空
間光変調器よりの反射光を入射光路を逆進する反射光路
で偏光ビームスプリッタに至らせ、偏光ビームスプリッ
タによって入射光路と反射光路を分離する光情報処理装
置であり、偏光ビームスプリッタと反射型空間光変調器
間の光路中に、入射光に対するフーリェ変換光学系の少
なくとも一部であり、かつ、反射光に対する逆フーリェ
変換光学系の少なくとも一部でもある共用光学系を配置
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報処理装置に
係り、特に、反射型の空間光変調器(以下SLM)をフ
ィルタ表示に用いた画像処理あるいは画像認識を光学的
に行う光情報処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、膨大な計算量を必要とす
る2次元画像のフーリェ変換は、光学的には1枚のレン
ズで高速に求めることができるので、古くからこれを利
用して、相関、コンボリューション、フィルタリング等
を高速に行う光情報処理の研究が種々なされてきてい
る。
【0003】図9は、反射型SLM16をフィルタ表示
に用いた最も一般的な光情報処理装置用光学系の一例を
示している。
【0004】コヒーレント光源10から発する光は、集
光レンズ11、スペイシャルフィルタ12、コリメータ
レンズ群13により波面が整ったコリメータ光となっ
て、透過型SLM14Tに照射される。
【0005】入力画像141が表示された透過型SLM
14Tからフィルタが表示されている反射型SLM16
までと、反射型SLM16から撮像素子18まではそれ
ぞれフーリェ変換レンズ群15と逆フーリェ変換レンズ
群17によって2−f配置されている。
【0006】透過型SLM14Tは、入力画像141画
像の画素値をピクセル内の液晶分子の配向によって表現
する。
【0007】ここでは、入力画像141の情報はP偏光
に変調され、偏光ビームスプリッタ(以下PBS)19
2の反射面192Rによって反射することなく伝搬する
ので、反射型SLM16上にフーリェ変換像161が生
成される。
【0008】反射型SLM16にはフィルタ162が表
示されており、光情報処理用の種々のフィルタリングが
行われる。
【0009】この反射型SLM16では、読み出される
べき情報がS偏光になるように変調されるので、PBS
192の反射面192Rで反射し、最終的に、逆フーリ
ェ変換レンズ群17の後側焦平面IFB付近に置かれた
撮像素子18上に処理結果像181が得られる。
【0010】図9では、入力画像141として開口を表
示し、そのフーリェ変換像161に対してフィルタ16
2によるハイパスフィルタリングを行う処理を一例とし
て挙げている。
【0011】図10は、入力画像141の表示に反射型
SLM14Rを用いた場合の従来例を示している。
【0012】この光情報処理装置も図9に示したものと
同様に機能するが、図9と異なるのは、コリメータ光を
照射するために、偏光ビームスプリッタ191が加えら
れている点である。
【0013】コリメータレンズ群13を出射したコリメ
ータ光はPBS191の反射面191Rで反射して反射
型SLM14Rに入射するようにS偏光となる。
【0014】次に、このコリメータ光は、反射型SLM
14Rに入射して入力画像141を読み出す。
【0015】その際に、入力画像141の情報はP偏光
として表現される。
【0016】そして、反射型SLM14R以降は図9と
同じように機能し、最終的に撮像素子18に処理結果像
181が得られる。
【0017】また、図11に示すような配置でも機能は
同じである。
【0018】この場合には、コリメータレンズ群13を
出射したコリメート光はP偏光に、反射型SLM14R
に表示された入力画像141を読み出す光束はS偏光に
なるようにする。
【0019】すると、入力画像141の情報を持った光
束はPBS191、192の各反射面191R、192
Rで反射し、反射型SLM16に入射する。
【0020】この反射型SLM16によつて、フィルタ
リングが行われ撮像素子18上に処理結果像181が得
られる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】(課題1)上述したよ
うな従来の技術が有している第1の課題は、光情報処理
装置に必要となるレンズ素子数が増えることである。
【0022】反射型SLM16をフィルタ162の表示
に用いる場合には、処理結果像181を撮像素子18へ
導くためにPBS192が必要となる。
【0023】図9乃至図11に示した従来例では、フー
リェ変換レンズ群15の最終レンズ群と反射型SLM1
6の間に、このPBS192を配置している。
【0024】同時に、逆フーリェ変換レンズ群17の第
1レンズ群と前側焦平面IFF間にPBS192が配置
されることになる。
【0025】しかし、扱う画像の容量が大きくなると、
フーリェ変換レンズ群15や逆フーリェ変換レンズ群1
7には高い光学性能が望まれる。
【0026】その結果、フーリェ変換レンズ群15と逆
フーリェ変換レンズ群17は共に構成枚数が増え、光情
報処理装置全体に必要となるレンズ構成枚数が非常に増
えるという問題が生じる。
【0027】(課題2)また、上述したような従来の技
術が有している第2の課題として、PBS192が良好
な偏光特性を示さないことである。
【0028】ここで、PBSは、入射してくる光束をS
偏光とP偏光に分離する機能を有するものである。
【0029】例えば、最も一般的に利用されているキュ
ーブタイプのPBSでは、P偏光の光は透過し、S偏光
はPBSの反射面で反射される。
【0030】PBSに入射する光束のPBSの反射面に
対する入射角がほぼ45度であれば、透過するP偏光成
分の強度Tpと透過したS偏光成分強度Tsの比Ts/
Tpは、非常に小さくなる。
【0031】同時に反射したS偏光成分の強度Rsと反
射したP偏光成分Rpの比Rp/Rsも小さくなるの
で、非常に高い消光比が得られる。
【0032】ところが、集光していく光束や発散してい
く光束がPBSに入射すると、入射角が45度に近い成
分では高い消光比でPとS偏光の分離が行われるが、そ
れ以外の角度を有する光束では高い消光比が得られな
い。
【0033】図9及び図11に示した従来例では、まさ
に光束が集光されるフーリェ変換レンズ群15と反射型
SLM16間にPBS192を配置している.入力画像
141の各画素の情報は、光束の偏光を利用して表現さ
れるので、従来例のような位置にPBS192を配置す
ると、正確なフーリェ変換像161と、処理結果像18
1とが求められないという問題が生じる。
【0034】特に、扱う画像が大容量になるほど、フー
リェ変換レンズ群には高いNAが要求されるため、従来
例のような構成では、問題はより深刻化する。
【0035】(課題3)また、上述したような従来の技
術が有している第3の課題は、反射型SLM14Rに入
力画像141を表示する場合に必要となるPBS191
が良好な偏光特性を示さないことである。
【0036】入力画像141を表示するために反射型S
LM14Rを用いる場合には、コリメータ光照射用にP
BS191が必要となる。
【0037】図10及び図11に示した従来例では、こ
のPBS191はフーリェ変換レンズ群15の第1群と
反射型SLM14R問に配置されている。
【0038】図10及び図11では反射型SLM14R
とPBS191間の光束は、光軸に対してほぼ平行に描
かれているが、実際には、入力画像141に照射される
コリメータ光は、反射時に回折の影響を受ける。
【0039】この回折角は、入力画像141のもつ空間
周波数成分に起因し、高い空間周波数成分による回折光
ほど大きくなる。
【0040】従って、PBS191は低い空間周波数に
よる回折光には高い消光比で機能するが、高い空間周波
数成分による回折光に対しては機能が低下するので、正
確なフーリェ変換像161が得られないという問題が発
生する。
【0041】(課題4)また、上述したような従来の技
術が有している第4の課題は、反射型SLM16に、い
わゆる電気アドレス型SLMを用いると、ピクセルの周
期構造による−1次、+1次が処理結果像181に重な
ってしまい、正確な処理結果像が得られないことであ
る。
【0042】図12に、反射型SLM16の影響を受け
て、処理結果像181が正確にできない場合を示す。
【0043】但し、ここでは簡単のため、反射型SLM
16での反射の過程を透過として説明する。
【0044】すなわち、入力画像141が表示されてい
るSLM14で発生する回折光のうち、同一の周波数成
分に起因するものは互いに平行となってフーリェ変換レ
ンズ群15に入射し、透過後はフーリェ変換レンズ群1
5の後側焦平面FBの1点に集光する。
【0045】この際、2−f配置で使用するフーリェ変
換レンズ群15は、FB面に対してテレセントリックと
なる特徴があるので、各空間周波数によって生じる光線
のうち主光線はFB面に垂直に入射する。
【0046】反射型SLM16による回折の影響を受け
ない0次光による処理結果像1810は、逆フーリェ変
換レンズ群17の後側焦平面IFB上に、AoBoとし
て得られる。
【0047】また、反射型SLM16による+1次、−
1次の回折光によって得られる処理結果像181p、1
81mはApBp、AmBmとして得られる。
【0048】図12に示すように、反射型SLM16で
の回折の影響を考慮しないと、反射型SLM16で回折
を受けない0次光による処理結果像1810に、+1
次、一1次の回折光による処理結果像181p、181
mが重なり、正確な処理結果像181が得られないとい
う状況になりかねない。
【0049】本発明の目的は、上記の事情に鑑みてなさ
れたもので、大容量の画像に対して、相関、コンボリュ
ーション、フィルタリング等の種々の光情報処理を高精
度に実行することができ、かつ、必要となる構成要素を
少なくすることが可能な反射型SLMをフィルタ表示に
用いた光情報処理装置を提供することである。
【0050】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、(1) コヒーレント光源と、光
をコリメートするコリメート光学系と、入力画像を表示
する空間光変調器と、偏光ビームスプリッタと、光にフ
ィルタリングを施す反射型空間光変調器とを具備し、上
記コヒーレント光源よりの射出光を上記コリメート光学
系と上記空間変調器と上記偏光ビームスプリッタとを順
に経る入射光路で上記反射型空間光変調器に至らせ、上
記反射型空間光変調器よりの反射光を上記入射光路を逆
進する反射光路で上記偏光ビームスプリッタに至らせ、
上記偏光ビームスプリッタによって入射光路と反射光路
を分離する光情報処理装置であり、上記偏光ビームスプ
リッタと上記反射型空間光変調器間の光路中に、入射光
に対するフーリェ変換光学系の少なくとも一部であり、
かつ、反射光に対する逆フーリェ変換光学系の少なくと
も一部でもある共用光学系を配置したことを特徴とする
光情報処理装置が提供される。
【0051】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(2) コヒーレント光源と、偏光ビームス
プリッタと、入力画像を表示する反射型空間光変調器と
を具備し、上記コヒーレント光源よりの射出光を上記偏
光ビームスプリッタを経由する入射光路で上記反射型空
間光変調器に至らせ、上記反射型空問光変調器よりの反
射光を上記入射光路を逆進する反射光路で上記偏光ビー
ムスプリッタに至らせ、上記偏光ビームスプリッタによ
って入射光路と反射光路を分離する光情報処理装置であ
り、上記偏光ビームスプリッタと上記反射型空間光変調
器間の光路に、上記反射型空間光変調器側で光束を絞る
アフォーカル光学系を配置したことを特徴とする光情報
処理装置が提供される。
【0052】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(3) 偏光ビームスプリッタと、反射型空
間光変調器とを具備し、上記偏光ビームスプリッタを経
由して上記反射型空間光変調器に至る入射光路で入射光
を上記反射型空間光変調器に至らせ、上記反射型空間光
変調器よりの反射光を上記入射光路を逆進する反射光路
で上記偏光ビームスプリッタに至らせ、上記偏光ビーム
スプリッタによって入射光路と反射光路を分離する光情
報処理装置であり、上記反射光の0次回折光成分と、±
1次回折光成分とが、空間的に重複しないように構成さ
れていることを特徴とする光情報処理装置。
【0053】が提供される。
【0054】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0055】(第1実施形態)本発明による第1実施形
態の光情報処理装置は、上記第1の課題1で述べたよう
に、フーリェ変換レンズ群と逆フーリェ変換レンズ群の
構成枚数が増加することにより、光情報処理装置に必要
なレンズ群が多くなるという問題点と、上記第2の課題
で述べたように、フィルタリング等の処理結果を求める
ために用いるPBSが、高い消光比で機能しないという
問題点を解決するために、少なくとも2群のレンズ群を
有するフーリェ変換レンズ群と、1個のPBS、反射型
SLM、逆フーリェ変換レンズ群から構成され、PBS
がフーリェ変換レンズ群の最終レンズ群よりも入射側に
配置され、最終レンズ群が逆フーリェ変換レンズの全体
もしくは一部のレンズ群としての機能を有することを特
徴とする。
【0056】図1を用いて、本発明による第1実施形態
の光情報処理装置の構成及びその作用について説明す
る。
【0057】この第1実施形態の光情報処理装置は、コ
ヒーレント光源10、集光レンズ11、スペイシャルフ
ィルタ12、コリメータレンズ群13、透過型SLM1
4T、フーリェ変換レンズ15、PBS192、反射型
SLM16、逆フーリェ変換レンズ群17、撮像素子1
8で構成されている。
【0058】ここで、フーリェ変換レンズ群15はレン
ズ群151、レンズ群152で構成され、その間にPB
S192が配置されている。
【0059】ここで、レンズ群152は、レンズ群17
1と172によって構成される逆フーリェ変換レンズ群
17のレンズ群171としても機能する。
【0060】そして、コヒーレント光源10から出射さ
れる光束は、集光レンズ11によってスペイシャルフィ
ルタ12に集光されることにより、波面中の乱れた成分
が取り除かれる。
【0061】ここで、スペイシャルフィルタ12はコリ
メータレンズ群13の前側焦平面CF付近に配置されて
いるので、該スペイシャルフィルタ12で集光された光
束は、コリメータレンズ群13を透過後にコリメータ光
となって透過型SLM14Tに入射する。
【0062】この透過型SLM14Tには入力画像14
1(図9参照)が表示され、フーリェ変換レンズ群15
によってFB付近に配置される反射型SLM16上にフ
ーリェ変換像161(図9参照)を形成する。
【0063】この際、透過型SLM14Tは、入力画像
141の情報がPBS192の反射面192Rで反射し
ないように、入射光束をP偏光に変調する。
【0064】反射型SLM16上にフーリェ変換像16
1を形成する光は、反射時にフィルタ162(図9参
照)によってS偏光に変調されるので、PBS192の
反射面192Rで反射し、処理結果像181(図9参
照)が逆フーリェ変換レンズ群17の後側焦平面IFB
上に得られる。
【0065】ここで、レンズ群152(171)は、P
BS192からの光束に対してはフーリェ変換レンズ群
15の最終レンズ群として機能し、反射型SLM16か
らの光束に対しては、逆フーリェ変換レンズ群17の第
1群のレンズ群171として機能する。
【0066】このようにして、フーリェ変換レンズ群1
5と逆フーリェ変換レンズ群17とが2群以上のレンズ
群で構成されることにより、光学性能を高めることが可
能となる。
【0067】また、PBS192をフーリェ変換レンズ
群15の最終レンズ群よりも入射側に配置しているの
で、光束の光軸に対する角度が、従来例のようにフーリ
ェ変換レンズ群15の最終レンズ群と反射型SLM16
の間にPBSを配置する場合に比べて小さいのでPBS
192の偏光特性は向上する。
【0068】更に、フーリェ変換レンズ群15の最終レ
ンズ群が、逆フーリェ変換レンズ群17の一部のレンズ
群として機能することにより、光情報処理装置に必要と
なる光学素子の数を減らすことができる.但し、図1で
示した透過型のSLM14Tを入力画像141の表示と
して用いる場合には偏光子と検光子が必要であるが、当
業者には明らかであるので、図1中ではそれらの図示を
省略している。
【0069】(第2実施形態)本発明の第2実施形態に
よる光情報処理装置は、上記第3の課題で述べたよう
に、入力画像表示に反射型SLMを用いる場合には、必
要となるコリメータ光照射用のPBSが、入力画像によ
って広がった回折光に対して高い消光比で機能しないと
いう問題点を解決するため、コヒーレント光源10と、
集光レンズ11と、スペイシャルフィルタ12と、コリ
メータ光学系と、入力画像を表示する第1の反射型SL
Mと、第1の反射型SLMからの光をフーリェ変換する
もので、第1群が負のパワー、第2群が正のパワーを有
した3群以上のレンズ群で構成されるフーリェ変換レン
ズ群と、該フーリェ変換レンズ群によって得られるフー
リェ変換像に対してフィルタリングを行うための第2の
反射型SLMと、逆フーリェ変換レンズ群と第1および
第2のPBSによって構成され、上記コリメート光学系
が、上記フーリェ変換レンズ群と一部の光学系を共用
し、上記フーリェ変換レンズ群の最終レンズ群が、逆フ
ーリェ変換レンズ群の全体もしくは一部のレンズ群とし
ての機能を有することを特徴とする。
【0070】図2を用いて、本発明による第2実施形態
の光情報処理装置の構成及びその作用について説明す
る。
【0071】この第2実施形態の光情報処理装置は、コ
ヒーレント光源10、集光レンズ11、スペイシャルフ
ィルタ12、コリメータレンズ群13、PBS191、
反射型SLM14R、フーリェ変換レンズ15、PBS
192、反射型SLM16、逆フーリェ変換レンズ群1
7、撮像素子18で構成されている。
【0072】そして、コヒーレント光源10から出射さ
れる光束は、集光レンズ11によってスペイシャルフィ
ルタ12に集光されることにより、波面中の乱れた成分
が取り除かれる。
【0073】このスペイシャルフィルタ12はコリメー
タレンズ群13の前側焦平面付近に配置されているの
で、該スペイシャルフィルタ12で集光された光束は、
コリメータレンズ群13を透過後にコリメータ光となっ
てPBS191に入射する。
【0074】この際、コリメータ光をS偏光に選んで、
PBS191の反射面191Rで反射するようにして、
レンズ群132、133へと入射させる。
【0075】これらのレンズ群132、133はアフォ
ーカル光学系を構成し、PBS191に入射する前のコ
リメータ光の光束を縮小して、入力画像141が表示さ
れている反射型SLM14Rに入射する。
【0076】この反射型SLM14Rでは、読み出す入
力画像141(図9参照)の情報をP偏光となるように
変調するので、入力画像141の情報を持つた光束は、
PBS191及び192で反射することなく伝搬し、反
射型SLM16上にフーリェ変換像161を形成する。
【0077】この反射型SLM16上にフーリェ変換像
161(図9参照)を形成する光は、反射時にフィルタ
162によってS偏光に変調されるので、PBS192
の反射面192Rで反射し、処理結果像181(図9参
照)が逆フーリェ変換レンズ群17の後側焦平面FB付
近に置かれた撮像素子18上に得られる。
【0078】ここで、コリメータレンズ群13とフーリ
ェ変換レンズ群15で共通して用いられるレンズ群13
3(151)、132(152)は、それぞれ、負、正
のパワーで光束幅を拡大するアフォーカル光学系として
機能する。
【0079】図3は、反射型SLM14Rで回折を受け
た同一の空間周波数に起因する光束がレンズ群151、
152へ入射する様子を示している。
【0080】平行光が、負、正というパワーを有する2
群構成のアフォーカル光学系を出射するときの光軸に対
する角度は、入射する際の角度に比べて小さい。
【0081】つまり、入力画像141によって生じる回
折光の回折角は、拡大するアフォーカル光学系であるレ
ンズ群152、153を出射する際に小さくなってPB
S191に入射するので、図10乃至図11に示したよ
うな従来例のようにPBS191を反射型SLM14R
とフーリェ変換レンズ群15の第1レンズ群間に配置す
る場合よりも、高い消光比を実現できる。
【0082】また、PBS192もPBS191直後に
配置されているため、入射する光束の入射角は小さいの
で高い消光比で機能する。
【0083】また、図2に示したような構成にすると、
コリメータレンズ群13のレンズ群132と133は、
それぞれフーリェ変換レンズ群15の第2レンズ群15
2と第1レンズ群151として機能し、更に、フーリェ
変換レンズ群15のレンズ群153は、逆フーリェ変換
レンズ群17のレンズ群171として機能する。
【0084】この結果、コリメータレンズ群13、フー
リェ変換レンズ群15、逆フーリェ変換レンズ群17を
それぞれ別々に用意する場合に比べ、必要となるレンズ
素子を減らすことが可能となる。
【0085】(第3実施形態)この第3実施形態による
光情報処理装置は、上記第3の課題で述べたように、フ
ィルタ表示用の反射型SLMによって生じる回折光の影
響を防ぐために、以下の式(1)、(2)を満足するこ
とを特徴とする。
【0086】 φmin(+)>θmax、 …(1) φmax(−)<θmin …(2) ここで、θmax、θminは、それぞれ、入力画像1
41を表示するSLMから発生する回折光の同一の周波
数成分の光束がフーリェ変換レンズ群を透過後に集光す
る際の最大の角と、最小の角を表している。
【0087】また、φmin(+)、φmax(−)
は、それぞれ、θminの+1次の回折光と、θmax
の−1次の回折光の光軸に対する角度を示している。
【0088】図12では、反射型SLM16にて発生す
る−1次、0次、+1次の回折光によって生じる処理結
果像1810、181p、181mが重なった例を示し
ている。
【0089】図4は、−1次、0次、+1次の回折光に
よつて生じる処理結果像1810、181p、181m
が互いに重なり合わない揚合を示している。
【0090】図4中、フーリェ変換レンズ群15によっ
て集光する光束をPOQで表す。
【0091】これは入力画像141の同一の空間周波数
に起因する回折光を表している。
【0092】この回折光POQが反射型SLM16によ
って更に回折を受けるとき、その+1次、0次、−1次
回折光をそれぞれ、図4中、PpOQp、P′OQ′、
PmOQmで表す。
【0093】また、図4中、POQと、P′OQ′の主
光線をCC′をし、角QOC=θmax>0、角POC
=θmin<0とする。
【0094】但し、角度の正負は、光線を光軸に向けて
回転させたときに時計回りのとき正、反時計回りのとき
負とする。
【0095】このルールに従うと、角Q′OC′=θm
axとなり、角P′OC=θminとなる。
【0096】図4より、逆フーリェ変換レンズ群17の
後側焦平面FBでそれぞれの回折光による処理結果像1
810、181p、181mが重ならないためには、入
射角θminの+1次の回折光の角度φmin(+)=
角PpOC′と、入射角θmaxの−1次の回折光の角
度φmax(−)=角QmOC′がそれぞれ式(1)、
(2)を満足すればよいことがわかる。
【0097】ここで、θmax(=−θmin)は、入
力画像141のサイズ2rとフーリェ変換レンズ群15
の焦点距離fFLとから、θmax=−θmin=tan
-1(r/fFL)と求められる。
【0098】また、φmin(+)とφmax(−)
は、以下の式 sinφmin(+)=sinθmin+(λ/
2 )、 sinφmax(−)=sinθmax−(λ/d2 ) から得られる。
【0099】但し、λは使用波長であり、d2 は反射型
SLM16のピクセルのピッチ間隔である。
【0100】従って、式(1)、(2)を満足するよう
にフーリェ変換レンズ群15の焦点距離fFLを決めるこ
とにより、フィルタ表示用の反射型SLM16によって
発生する0次以外の回折光の影響をほとんど取り除くこ
とが可能で、正確な処理結果像181が得られる。
【0101】(実施例)以下に実施例を示す。
【0102】各実施例における光学系の曲率半径、面間
隔、屈折率に関するデータをそれぞれの表1乃至3にて
少数第3位まで示す。
【0103】但し、フーリェ変換レンズ群15と逆フー
リェ変換レンズ群17のデータのみとする。
【0104】各表中のFF、IFBはそれぞれフーリェ
変換レンズ群15の前側焦平面、逆フーリェ変換レンズ
群I7の後側焦平面を表している。
【0105】また、曲率半径と面間隔は、フーリェ変換
レンズ群15の焦点距離fFLで規格化した値で、面間隔
の符号の変化は反射を表す。
【0106】(実施例1)この実施例1は、上述した第
1実施形態を実現するための例である。
【0107】図5は、この実施例1による光情報処理装
置を示している。
【0108】コヒーレント光源10から出射される光束
は、コリメータレンズ群13の前側焦平面CFに配置さ
れるスペイシャルフィルタ12上に集光レンズ11で集
光されることにより、乱れた波面成分が除去される。
【0109】このスペイシャルフィルタ12を透過した
光束は、コリメータレンズ群13に入射してコリメータ
光となる。
【0110】尚、図5では、ミラ−20により光軸が9
0度曲げられ、光学系全体が一方向に長くなることを防
いでいる。
【0111】上記コリメータ光は、透過型SLM14T
に入射して、入力画像141(図9参照)の情報を読み
出す。
【0112】その際、透過型SLM14Tでは、入力画
像141の情報を持った光束はS偏光に変調される。
【0113】これにより、この入力画像141の情報を
持った光束は、PBS192の反射面192Rで反射し
た後、フーリェ変換レンズ群15の後側焦平面FB付近
に配置される反射型SLM16上に入力画像141のフ
ーリェ変換像161(図9参照)を形成する。
【0114】そして、反射型SLM16上に表示される
フィルタ162によって反射時にフィルタリングが行わ
れ、逆フーリェ変換レンズ群17によって処理結果像1
81(図9参照)が撮像素子18に得られる。
【0115】この際、処理結果像181に関する光束が
PBS192の反射面192Rで反射しないように、反
射型SLM16での反射時にP偏光へ変調される。
【0116】ここで、フーリェ変換レンズ群15はいず
れも正のパワーをもつ、接合のレンズ群151、152
の間にPBS192を配置する構成となっている。
【0117】つまり、透過型SLM14Tから発してく
る同じ空間周波数に起因する光束は、レンズ群151に
入射する直前まで平行な光束として伝搬するが、レンズ
群151、152によって2段階に集光される。
【0118】ここで、この光束の角度は、レンズ群15
1透過直後の方が、レンズ群152透過直後よりも小さ
い。
【0119】従つて、PBS192を、レンズ群151
とレンズ群152の間に配置すれば、レンズ群152と
反射型SLM16の間に配置するよりも高い消光比が実
現でき、正確な処理結果が求められる。
【0120】更に、フーリェ変換レンズ群15の最終レ
ンズ群152が逆フーリェ変換レンズ群17の第1レン
ズ群として機能するため、光情報処理装置に必要となる
レンズ素子を減らすことが可能となる。
【0121】以下の表1に実施例1のレンズデータを示
す。
【0122】
【表1】
【0123】(実施例2)この実施例2は、上述した第
1実施形態を実現するための例である。
【0124】図6は、実施例2による光情報処理装置を
示している。
【0125】コヒーレン卜光源10から出射される光束
は、コリメータレンズ群13の前側焦平面CFに配置さ
れるスペイシャルフィルタ12上に集光レンズ11で集
光されることにより、その乱れた波面成分が除去され
る。
【0126】このスペイシャルフィルタ12を透過した
光束は、コリメータレンズ群13に入射してコリメータ
光となる。
【0127】尚、図6では、ミラ−20により光軸が9
0度曲げられ、光学系全体が一方向に長くなることを防
いでいる。
【0128】上記コリメータ光は、透過型SLM14T
に入射して、入力画像141(図9参照)の情報を読み
出す。
【0129】その際、透過型SLM14Tでは、入力画
像141の情報を持った光束はP偏光に変調される。
【0130】この結果、この入力画像141の情報を持
った光束は、PBS192の反射面192Rで反射する
ことなく、フーリェ変換レンズ群15の後側焦平面FB
付近に配置される反射型SLM16上に入力画像141
のフーリェ変換像161(図9参照)を形成する。
【0131】そして、反射型SLM16上に表示される
フィルタ162によって反射時にフィルタリングが行わ
れ、逆フーリェ変換レンズ群17によって処理結果像1
81(図9参照)が撮像素子18に得られる。
【0132】この際、処理結果像181に関する光束が
PBS192の反射面192Rで反射するように、反射
型SLM16での反射時にS偏光へ変調される。
【0133】ここで、フーリェ変換レンズ群15は、参
照符号151、152、153、154で示す4群のレ
ンズ群で構成される。
【0134】また、逆フーリェ変換レンズ群17も参照
符号171、172、173、174で示す4群のレン
ズ群で構成される。
【0135】ここで、PBS192はフーリェ変換レン
ズ群15のレンズ群152、153間に配置されている
ため、フーリェ変換レンズ群15のレンズ群153、1
54は逆フーリェ変換レンズ群17のレンズ群172、
171として作用する。
【0136】これにより、フーリェ変換レンズ群15と
逆フーリェ変換レンズ群17を独立に4群構成とし、偏
光ビームスプリッタ192をフーリェ変換レンズ群15
の最終レンズ群154と反射型SLM16間に配置した
場合に、全部で8群のレンズ素子が必要となるのに対
し、共通に使われる2群分だけレンズ素子数を減らすこ
とが可能となる。
【0137】また、フーリェエ変換レンズ群15のレン
ズ群152と153の間の光束の方が、レンズ群154
と反射型SLIM16間の光束よりも、光軸に対する角
度が小さい。
【0138】このため、PBS192は、最終レンズ群
154と反射型SLM16の間に置かれるよりも、高い
消光比で機能するので、精度の高いフィルタリングを実
行することが可能となる。
【0139】以下の表2に実施例2のレンズデータを示
す。
【0140】
【表2】
【0141】(実施例3)この実施例3では、上述した
第1乃至第3実施形態を実現するための例を示してい
る。
【0142】使用する反射型SLM14Rに表示する入
力画像141のサイズを2r=19.55mm、反射型
SLM16のピクセルサイズをd2 =13.5μmとす
る。
【0143】この仕様から、式(1)と(2)を満足す
るためのフーリェ変換レンズ群15の焦点距離fFLを求
めると、図7に示すように、272.44mm以上であ
ればよいことがわかる。
【0144】但し、図7中ではθmin(+)とθma
xについてのみ示している。
【0145】これは、図4に示した反射型SLM16に
集光する光束が主光線CC′に関して対称であることか
ら、θmax(−)とθminについても、図7中のθ
min(+)とθmaxと同様の結果が得られるため
に、図7ではθmax(−)とθminとを省略してい
るものである。
【0146】図8は、このようにして求められる反射型
SLM16による回折の影響をなくしたフーリェ変換レ
ンズ群15を採用した実施例3による光情報処理装置を
示している。
【0147】コヒーレント光源10から出射される光束
は、コリメータレンズ群13の前側焦平面CFに配置さ
れるスペイシャルフィルタ12上に集光レンズ11で集
光されることにより、その乱れた波面成分が除去され
る。
【0148】このスペイシャルフィルタ12を透過した
光束の偏光をPBS191の反射面191Rで反射する
ようにS偏光としている。
【0149】次に、コリメータレンズ群13を透過した
コリメータ光は、反射型SLM14Rに入射し、入力画
像141(図9参照)を読み出す。
【0150】反射型SLM14Rでは読み出される入力
画像141の情報がP偏光となるように変調されるの
で、反射型SLM14Rからの反射光はPBS191と
192で反射することなく伝搬し、FF面付近に配置さ
れる撮像素子18上にフーリェ変換像162(図9参
照)を形成する。
【0151】フーリェ変換レンズ群15の第1レンズ群
151と第2レンズ群152は、それぞれコリメータレ
ンズ群13の第2レンズ群133、第3レンズ群132
と共通である。
【0152】また、フーリェ変換レンズ群15のレンズ
群153、154、155は逆フーリェ変換レンズ群1
7の173、172、171として機能する。
【0153】この結果、コリメータレンズ群13、フー
リェ変換レンズ群15、逆フーリェ変換レンズ群17を
別々に用意する場合に比べてレンズ群の数を減らすこと
が可能となる。
【0154】また、フーリェ変換レンズ群15の第1レ
ンズ群151は負のパワー、第2レンズ群が正のパワー
で光束幅を広げるアフォーカル系に近い機能を持つの
で、反射型SLM14Rからの回折光の光軸に対する角
度は、レンズ群151、152を透過後に小さくなって
PBS191に入射する。
【0155】この結果、PBS191の反射面191R
に対する光束の入射角は小さくなるため、従来の反射型
SLM14Rとフーリェ変換レンズ群15の第1レンズ
群の間に配置する場合に比べて、PBS191は高い消
光比で機能し、正確なフィルタリングが可能となる。
【0156】また、PBS192についても、これと同
様に良好な偏光特性で機能する。
【0157】尚、図8では、ミラ−20、21により光
軸が90度曲げられ、光学系全体が一方向に長くなるこ
とを防いでいる。
【0158】以下の表3に実施例3のレンズデータを示
す。
【0159】
【表3】
【0160】そして、上述したような実施の形態で示し
た本明細書には、特許請求の範囲に示した請求項1乃至
3以外にも、以下に付記1乃至付記11として示すよう
な発明が含まれている。
【0161】(付記1) コヒーレント光源と、光をコ
リメートするコリメート光学系と、入力画像を表示する
空間光変調器と、偏光ビームスプリッタと、光にフィル
タリングを施す反射型空間光変調器とを具備し、上記コ
ヒーレント光源よりの射出光を上記コリメート光学系と
上記空間変調器と上記偏光ビームスプリッタとを順に経
る入射光路で上記反射型空間光変調器に至らせ、上記反
射型空間光変調器よりの反射光を上記入射光路を逆進す
る反射光路で上記偏光ビームスプリッタに至らせ、上記
偏光ビームスプリッタで入射光路と反射光路を分離する
光情報処理装置であり、上記偏光ビームスプリッタと上
記反射型空間光変調器間の光路中に、入射光に対するフ
ーリェ変換光学系の少なくとも一部であり、かつ、反射
光に対する逆フーリェ変換光学系の少なくとも一部でも
ある共用光学系を配置したことを特徴とする光情報処理
装置。
【0162】(付記2) 上記空間変調器と上記偏光ビ
ームスプリッタとの間の入射光路中に更に第1の光学系
を具備し、上記第1の光学系と上記共用光学系とで上記
フーリェ変換光学系を構成することを特徴とする付記1
記載の光情報処理装置。
【0163】(付記3) 上記偏光ビームスプリッタよ
り射出する反射光路中に更に第2の光学系を具備し、上
記共用光学系と上記第2の光学系で上記逆フーリェ変換
光学系を構成することを特徴とする付記1または2記載
の光情報処理装置。
【0164】(付記4) コヒーレント光源と、偏光ビ
ームスプリッタと、入力画像を表示する反射型空間光変
調器とを具備し、上記コヒーレント光源よりの射出光を
上記偏光ビームスプリッタを経由する入射光路で上記反
射型空間光変調器に至らせ、上記反射型空間光変調器よ
りの反射光を上記入射光路を逆進する反射光路で上記偏
光ビームスプリッタに至らせ、上記偏光ビームスプリッ
タによって入射光路と反射光路を分離する光情報処理装
置であり、上記偏光ビームスプリッタと上記反射型空間
光変調器間の光路に、上記反射型空間光変調器側で光束
を絞るアフォーカル光学系を配置したことを特徴とする
光情報処理装置。
【0165】(付記5) 上記アフォーカル光学系は、
上記コヒーレント光源よりの光をコリメートするコリメ
ート光学系の少なくとも1部であり、かつ、上記反射光
に対するフーリェ変換光学系の少なくとも一部であるこ
とを特徴とする付記4記載の光情報処理装置。
【0166】(付記6) 偏光ビームスプリッタと、反
射型空間光変調器とを具備し、上記偏光ビームスプリッ
タを経由して上記反射型空間光変調器に至る入射光路で
入射光を上記反射型空間光変調器に至らせ、上記反射型
空間光変調器よりの反射光を上記入射光路を逆進する反
射光路で上記偏光ビームスプリッタに至らせ、上記偏光
ビームスプリッタによって入射光路と反射光路を分離す
る光情報処理装置であり、上記反射光の0次回折光成分
と、±1次回折光成分が、空間的に重複しないように構
成されていることを特徴とする光情報処理装置。
【0167】(付記7) 少なくともコヒーレント光源
と、上記コヒーレント光源からの光をコリメートするコ
リメータ光学系と、入力画像を表示する空間光変調器
と、上記空間光変調器からの光をフーリェ変換する2群
以上のレンズ群で構成されるフーリェ変換レンズ群と、
上記フーリェ変換レンズ群によって得られるフーリェ変
換像に対してフィルタリングを行うための反射型空間光
変調器と、逆フーリェ変換レンズ群と、偏光ビームスプ
リッタとによって構成され、上記偏光ビームスプリッタ
が上記フーリェ変換レンズ群の最終レンズ群よりも入射
側に配置され、上記フーリェ変換レンズ群の最終レンズ
群が上記逆フーリェ変換レンズ群の全体もしくは一部の
レンズ群としての機能を有することを特徴とする光情報
処理装置。
【0168】(付記8) 少なくともコヒーレント光源
と、上記コヒーレント光源からの光をコリメートするコ
リメータレンズ群と、入力画像を表示する空間光変調器
と、上記空間光変調器からの光をフーリェ変換する、3
群以上のレンズ群で構成されるフーリェ変換レンズ群
と、上記フーリェ変換レンズ群によって得られるフーリ
ェ変換像に対してフィルタリングを行うための反射型空
間光変調器と、逆フーリェ変換レンズ群と、第1および
第2の偏光ビームスプリッタとによって構成され、上記
第1の偏光ビームスプリッタを上記コリメータレンズ群
の第1レンズ群と最終レンズ群間に配置することによ
り、上記コリメートレンズ群の全部もしくは一部のレン
ズ群が、上記フーリェ変換レンズ群のレンズ群としての
機能を有し、上記第2の偏光ビームスプリッタを上記フ
ーリェ変換レンズ群の最終レンズ群よりも入射側に配置
することにより、上記フーリェ変換レンズ群の最終レン
ズ群が、上記逆フーリェ変換レンズ群の全体もしくは一
部としての機能を有することを特徴とする光情報処理装
置。
【0169】(付記9)以下の式(1)、(2) φmin(+)>θmax …(1) φmax(−)<θmin …(2) (ここで、θmax、θminはそれぞれ、上記空間光
変調器から発生する回折光の同一の周波数成分の光束
が、上記フーリェ変換レンズ群を透過後に集光する際の
最大の角と、最小の角とを表し、φmin(+)、φm
ax(−)はそれぞれ、θminの+1次の回折光と、
θmaxの−1次の回折光の光軸に対する角度を示す)
を満足することを特徴とする付記7または8記載の光情
報処理装置。
【0170】(付記10) 上記フーリェ変換レンズ群
の第1、2レンズ群が、上記入力画像を表示する上記空
間光変調器と上記偏光ビームスプリッタとの間に配置さ
れ、ほぼアフォーカル系として機能することを特徴とし
た付記7乃至9記載の光情報処理装置。
【0171】(付記11) 上記フーリェ変換レンズ群
の第1、第2レンズ群がそれぞれ負、正のパワーを有し
て、上記入力画像を表示する上記空間光変調器と上記偏
光ビームスプリッタとの間に配置され、ほぼアフォーカ
ル系として機能することを特徴とした付記7乃至9記載
の光情報処理装置。
【0172】
【発明の効果】従って、以上説明したように、本発明に
よれば、反射型SLMをフィルタ表示として用いた場合
において、大容量の画像に対して、相関、コンボルーシ
ョン、種々のフィルタリング等の種々の光情報処理を高
精度に実行することができ、かつ、必要となる構成要素
を少なくすることが可能な光情報処理装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に基づく第1実施形態による光
情報処理装置の構成を説明する図である。
【図2】図2は、本発明に基づく第2実施形態による光
情報処理装置の構成を説明する図である。
【図3】図3は、本発明に基づく第2実施形態における
アフォーカル光学系を説明する図である。
【図4】図4は、本発明に基づく第3実施形態による光
情報処理装置の構成を説明する図である。
【図5】図5は、本発明に基づく実施例1を説明する図
である。
【図6】図6は、本発明に基づく実施例2を説明する図
である。
【図7】図7は、本発明に基づく実施例3に用いるフー
リェ変換レンズ群15の焦点距離を求めるグラフであ
る。
【図8】図8は、本発明に基づく実施例3を説明する図
である。
【図9】図9は、透過型SLMと反射型SLMをそれぞ
れ入力画像表示とフィルタ表示に用いた場合の従来技術
として、最も一般的な光情報処理装置用光学系の構成を
示す図である。
【図10】図10は、反射型SLMを入力画像表示とフ
ィルタ表示に用いた場合の従来技術である光情報処理装
置用光学系の構成を示す図てある。
【図11】図11は、反射型SLMを入力画像表示とフ
ィルタ表示に用いた場合の従来技術である光情報処理装
置用光学系の構成を示す図である
【図12】図12は反射型SLMをフィルタ表示に用い
た場合の従来技術である光情報処理装置用光学系の問題
点を説明する図である。
【符号の説明】
10:コヒーレント光源、 11:集光レンズ、 12:スペイシャルフィルタ、 13:コリメータレンズ群、 131〜133:コリメータレンズ群13の各レンズ
群、 14:入力画像表示用空間光変調器(SLM)、 141:入力画像、 14T:入力画像表示用透過型SLM、 14R:入力画像表示用反射型SLM、 15:フーリェ変換レンズ群、 151〜155:フーリェ変換レンズ群15の各レンズ
群、 16:フィルタ表示用反射型SLM、 162:フーリェ変換像、 17:逆フーリェ変換レンズ群、 171〜175:逆フーリェ変換レンズ群17の各レン
ズ群、 18:撮像素子、 181:処理結果像、 191:偏光ビームスプリッタ(PBS)、 192:偏光ビームスプリッタ(PBS)、 191R:偏光ビームスプリッタ191の反射面、 192R:偏光ビームスプリッタ192の反射面、 20:ミラー、 21:ミラー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コヒーレント光源と、 光をコリメートするコリメート光学系と、 入力画像を表示する空間光変調器と、 偏光ビームスプリッタと、 光にフィルタリングを施す反射型空間光変調器とを具備
    し、 上記コヒーレント光源よりの射出光を上記コリメート光
    学系と上記空間変調器と上記偏光ビームスプリッタとを
    順に経る入射光路で上記反射型空間光変調器に至らせ、
    上記反射型空間光変調器よりの反射光を上記入射光路を
    逆進する反射光路で上記偏光ビームスプリッタに至ら
    せ、上記偏光ビームスプリッタによって入射光路と反射
    光路を分離する光情報処理装置であり、 上記偏光ビームスプリッタと上記反射型空間光変調器間
    の光路中に、入射光に対するフーリェ変換光学系の少な
    くとも一部であり、かつ、反射光に対する逆フーリェ変
    換光学系の少なくとも一部でもある共用光学系を配置し
    たことを特徴とする光情報処理装置。
  2. 【請求項2】 コヒーレント光源と、 偏光ビームスプリッタと、 入力画像を表示する反射型空間光変調器とを具備し、 上記コヒーレント光源よりの射出光を上記偏光ビームス
    プリッタを経由する入射光路で上記反射型空間光変調器
    に至らせ、上記反射型空問光変調器よりの反射光を上記
    入射光路を逆進する反射光路で上記偏光ビームスプリッ
    タに至らせ、上記偏光ビームスプリッタによって入射光
    路と反射光路を分離する光情報処理装置であり、 上記偏光ビームスプリッタと上記反射型空間光変調器間
    の光路に、上記反射型空間光変調器側で光束を絞るアフ
    ォーカル光学系を配置したことを特徴とする光情報処理
    装置。
  3. 【請求項3】 偏光ビームスプリッタと、 反射型空間光変調器とを具備し、 上記偏光ビームスプリッタを経由して上記反射型空間光
    変調器に至る入射光路で入射光を上記反射型空間光変調
    器に至らせ、上記反射型空間光変調器よりの反射光を上
    記入射光路を逆進する反射光路で上記偏光ビームスプリ
    ッタに至らせ、上記偏光ビームスプリッタによって入射
    光路と反射光路を分離する光情報処理装置であり、 上記反射光の0次回折光成分と、±1次回折光成分と
    が、空間的に重複しないように構成されていることを特
    徴とする光情報処理装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006506604A (ja) * 2002-01-18 2006-02-23 ルック ダイナミックス,インコーポレイテッド 画像の形状内容に関する半径方向および角配向または回転方向解析と照合のための装置および方法この特許出願は、1999年6月4日付で米国特許商標庁に出願された出願シリアル番号第09/326,362の一部継続出願である2000年3月27日付け米国特許商標庁出願の出願シリアル番号09/536,426の一部継続出願である。
USRE42070E1 (en) 2000-03-27 2011-01-25 Look Dynamics, Inc. Apparatus and method for radial and angular or rotational analysis of images for shape content and matching
US7988297B2 (en) 2007-10-19 2011-08-02 Look Dynamics, Inc. Non-rigidly coupled, overlapping, non-feedback, optical systems for spatial filtering of fourier transform optical patterns and image shape content characterization
US9597928B2 (en) 2002-11-01 2017-03-21 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Tire with tread pattern having pre-selected variations in lug stiffnesses to improve tire noise
US11410028B2 (en) 2017-09-20 2022-08-09 Look Dynamics, Inc. Photonic neural network system

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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