JP2007019882A - 携帯型無線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 省スペースであり、広帯域幅で、広い指向性を持ち、かつ所望の周波数の電波を容易に受信できる携帯型無線装置を提供する。
【解決手段】 携帯型無線装置100は、第1筐体部102と、第2筐体部104、第1筐体部102及び第2筐体部104を互いに回動可能に結合するよう設けられた回動部106と、第1筐体部102に取付けられたアンテナ素子120と、アンテナ素子120に電気的に接続された給電線路130と、第2筐体部104に取付けられた、アンテナ素子120に対する接地導体134と、第2筐体部104に取付けられ、給電線路130を介してアンテナ素子120に接続された無線回路132と、第2筐体部104に設けられ、第1筐体部102、第2筐体部104、及び回動部106を支持するためにユーザが把持する把持部116とを含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、携帯型無線装置に関し、特に、種々の周波数帯域の放送波等を受信する携帯型無線装置に関する。
液晶表示パネルに代表される表示装置の高性能化及び無線回路の小型化により、携帯型の無線装置が登場し普及するに至った。また、地上波テレビジョン(以下、「TV」と呼ぶ。)放送信号のデジタル化に伴って、携帯型の無線装置向けのデジタル信号によるTV放送サービスが開始されようとしている。例えば、日本の地上波デジタルTV放送では、470MHz〜700MHzのUHF(Ultra High Frequency)帯が使用され、チャネルごとに異なる周波数が割当てられる。なお、日本の地上波デジタルTV放送では、従来のアナログTV放送と同様に、水平偏波が使用される。
TV放送波の受信及びTV放送の視聴に供される携帯型の装置として、次の2種の装置が想定される。一方の装置は、後述する特許文献1に記載の携帯テレビのような従来の一般的な携帯型TV受像機であり、他方の装置は、携帯電話機等の無線通信装置である。
図19に、従来の一般的な携帯型TV受像機の外観を示す。図19を参照して、携帯型TV受像機800は、筐体802から筐体802の外部に向けて取付けられ、放送波を受信するためのロッドアンテナ804を含む。放送局から送信されてくる放送波は、ロッドアンテナ804により受信され、TV受像機800内部の図示しないチューナにより検波・同調される。そうして得られた放送信号が、表示装置及びスピーカ等の再生装置により再生される。
放送波の波長はチャネルごとに異なる。ロッドアンテナ804の長さ(共振長)が放送波の波長に対し適切であると、目標のチャネルの放送波に対する利得が向上する。そのため、ロッドアンテナ804は一般的に、チャネルごとに異なる放送波の波長に応じて共振長が調整できるよう、多段式の伸縮自在な引出機構を備えている。
また、一般的な携帯型TV受像機800では、ロッドアンテナ804と接地導体とからなるアンテナ系が形成される。このようなアンテナ系において、大きな導体を接地導体として用いると、その分帯域幅を広げることができる。そのため、一般的な携帯型TV受像機800では、筐体802の導体部分など、本体を構成する導体部品のうち比較的大きなものが、ロッドアンテナ804に対する接地導体として用いられている。
送信局から水平偏波が送出される場合であっても、間接波主体のマルチパス環境下では、受信される電波に水平偏波と垂直偏波とが混在する。そのため、ロッドアンテナ804は、筐体802に対して回動可能に取付けられることが多い。これにより、偏波成分に応じた傾きにロッドアンテナ804を傾けることができる。ロッドアンテナ804を引出して共振長を調整し、さらに回動させて傾きを調整することによって、ロッドアンテナ804の特性を、目標のチャネルの放送波を受信するのに適したものに変化させることができる。
携帯電話のアンテナには、一般的に、ロッドアンテナ又はヘリカルアンテナが用いられている。現在携帯電話網では、800MHz帯域又は1.5GHz帯域のいずれかが使用されている。この周波数は放送波に比べて高く、波長は、放送波のものより短い。また、携帯電話網で使用される電波の帯域幅は放送波の帯域幅に比べて狭い。携帯電話機のアンテナにおいては、携帯型TV受像機のアンテナのようには共振長を調整しなくてもよいため、一般的な携帯電話のアンテナは、多段式の引出機構を持たない。また、アンテナに対する接地導体として、携帯型TV受像機のアンテナに対する接地導体ほど大きな接地導体は備えていない。
実開平1−86305号公報
アナログ放送信号にノイズが混入した場合、再生信号が多少乱れるものの、全く再生できないという状態にはならない。ところが、デジタル信号にノイズが混入すると、信号処理の過程で信号を解読できなくなり、全く再生できない状態になることがある。そのため、TV放送信号がデジタル化した場合、その放送波を受信するためのアンテナには、従来のアナログ放送の受信に供されるアンテナより高い利得が求められる。
上記のロッドアンテナ804は、調整さえ適切に行なえば、広い周波数帯域幅に対して高い感度で電波を受信できる。しかし、そのためには、チャネルに応じてアンテナの共振長と傾きとをいちいち調整しなければならず煩わしい。また、良好な受信状態の得られるアンテナの向きが、ユーザにとって都合のいい向きであるとは限らない。そのため、引出したロッドアンテナ804が周囲のものに当たるなどするために、ロッドアンテナ804を好適な方向に向けることができない場合がある。また、せっかく好適な方向にロッドアンテナ804を向けることができても、アンテナに何かが引っかかって、周囲のもの又はロッドアンテナ804自体を破壊したり、本体ごと転倒・落下したりする恐れがある。すなわち、ロッドアンテナ804は、ユーザにとって扱いにくいものとなっている。
携帯電話機のアンテナは小型であるため、ロッドアンテナ804より扱いやすい。しかしながら、放送波の周波数帯域は携帯電話網の周波数帯域より低い。そのため、良好な受信状態を得るには、携帯電話機で一般に用いられているアンテナの共振長より長い共振長のアンテナが必要となる。また、広い周波数帯域幅に対応するためには、より大きな接地導体を用意することが必要となる。しかし、現在の携帯電話機の筐体サイズでは、十分な大きさの接地導体を筐体内に備えることが困難である。
それゆえに、本発明の目的は、省スペースであり、広帯域幅で高感度な受信特性を持ち、かつ所望の周波数の電波を容易に受信できる携帯型無線装置を提供することである。
本発明に係る携帯型無線装置は、第1の筐体と、第2の筐体と、第1の筐体及び第2の筐体を互いに回動可能に連結するよう設けられた回動部と、第1の筐体に取付けられたアンテナ素子と、アンテナ素子に電気的に接続された給電線路と、第2の筐体に取付けられた、アンテナ素子に対する接地導体と、第2の筐体に取付けられ、給電線路を介してアンテナ素子に接続された無線回路と、第2の筐体に設けられ、第1の筐体、第2の筐体、及び回動部を支持するためにユーザが把持する把持部とを含む。
この携帯型無線装置によれば、アンテナ素子は、第1の筐体と、第2の筐体と、回動部とにより、無線回路及び接地導体の両方から空間的に分離される。そのため、接地導体とアンテナ素子との結合又は束縛が低減される。アンテナ素子が取付けられた第1の筐体と第2の筐体とは、回動部を介して回動可能に連結されている。したがって、第2の筐体を把持して第1の筐体を第2の筐体に対して回動させるだけで、アンテナ素子の方向を電波の受信に好適なものになるよう調整することができる。ロッドアンテナのように引出したりしなくても、調整を行なうことができるため、ユーザにとって扱いやすい。加えて、ユーザが携帯型無線装置を支持する際には、第2の筐体に設けられた把持部が用いられる。そのため、第1の筐体に取付けられたアンテナ素子にユーザの体が触れることを回避でき、人体によるアンテナ素子の特性への影響を低減できる。また、把持部が設けられた第2の筐体にアンテナ素子に対する接地導体が取り付けられる。そのため、ユーザが把持部を把持すると、接地導体とユーザの体との間において、電磁界による結合が生じる。これにより、人体をアンテナ素子に対する好適な接地導体として機能させることができる。すなわち、接地導体自体の大きさを大きくすることなく、接地導体を等価的に大きくすることができる。第2の筐体内に大きな接地導体を設置しなくても、広い周波数帯域幅で良好な特性を有するアンテナ系を形成できる。
好ましくは、回動部は、第1の筐体と第2の筐体とが回動部を軸として互いに対して回動し、かつ回動部を中心とする所定範囲内の任意の角度で、第1筐体と第2筐体との間の角度が維持されるよう、第1の筐体と第2の筐体とを連結するための手段を含む。
例えば、第2の筐体が第1の筐体より鉛直方向下向きに位置するように携帯型無線装置を把持する。この状態で第1の筐体を第2の筐体に対し回動させることにより、第1の筐体に取付けられたアンテナ素子の傾きと実効的な高さとを調整することができる。さらに、適切な感度が得られた角度で、回動部を中心とする第1の筐体と第2の筐体と間の角度を維持させることにより、適切な感度で電波の送受信を行なうことができる。したがって、小型でありながら、広帯域にわたり好適な受信特性又は放射特性を得ることができる。
より好ましくは、第1の筐体は、連結するための手段により前記第2の筐体と180度以上360度未満の範囲の任意の角度をなす位置で維持されることにより、第2の筐体のスタンドとして機能する。
第1の筐体が第2の筐体のスタンドとして機能することにより、携帯型無線装置を机等に置いて使用する際に、余分なスペースを取らず便利である。
好ましくは、第1の筐体及び第2の筐体は、それぞれ主表面を有し、携帯型無線装置はさらに、第2の筐体の前記主表面に設けられた表示部を含む。回動部は、第1の筐体の主表面が第2の筐体の主表面に重なる第1の位置と、第1の筐体の主表面及び第2の筐体の主表面が所定の角度をなす第2の位置との間で、第1の筐体と第2の筐体とを所定の軸回りに回動可能に連結するための手段を含む。それによって、第1の位置において、第1の筐体が第2の筐体の表示部に対する蓋体として機能する。
第1の筐体が表示部に対する蓋体として機能することにより、表示部を保護するとともに、携帯型無線装置をコンパクトにすることができる。携帯型無線装置を使用する際には、第1の筐体が第2の筐体に対して第2の位置に回動される。すると、第1の筐体に取付けられたアンテナ素子と、第2の筐体に収納された接地導体及び無線回路とは自ずから空間的に分離される。そのままさらに、第1の筐体の主表面と第2の筐体の主表面との角度を調整することにより、アンテナ素子のアンテナ受信高を調整することができる。したがって、表示部を覆っている蓋体を開くという自然な動作によって、アンテナを電波の送受信に適切な状態に調整することができる。
携帯型無線装置はさらに、所定の誘電体を介して給電線路に略並行するように設けられ、接地導体に電気的に接続されたアンテナ接地線路を含んでもよい。
アンテナ接地線路により、アンテナ給電線路周囲の電磁波の、アンテナ給電線路を介して伝送される信号への影響は低減される。また、アンテナ素子と第2の筐体内の接地導体との結合及び束縛を低減させることができる。
携帯型無線装置はさらに、第2の筐体に設けられた回路基板を含み、アンテナ素子に対する接地導体は、その回路基板上に形成されたグラウンドパターンを含んでもよい。
第2の筐体内に設けられた回路基板のグラウンドパターンを、アンテナ素子に対する好適な接地導体として機能させることができる。したがって、簡易、低コスト、省スペースで、かつ広い周波数帯域幅で良好な特性を有するアンテナ系を形成できる。
好ましくは、把持部は、第2の筐体に設けられ、第1の筐体、第2の筐体、及び回動部を支持するためにユーザが把持する、導体で形成されかつアンテナ素子の接地導体に電気的に接続された把持部材を含む。
把持部材は、アンテナに対する接地導体と電気的に接続されている。ユーザが把持部材を把持すると、ユーザの体と把持部材とが電気的に接続される。その結果、接地導体とユーザの体とが把持部材を介して電気的に接続される。これにより、人体とアンテナ素子に対する接地導体とが電気的に一体となるため、人体をアンテナ素子に対する好適な接地導体としてより効率的に機能させることができる。すなわち、接地導体自体の大きさを大きくすることなく、接地導体を等価的に大きくすることができる。第2の筐体内に大きな接地導体を設置しなくても、広い周波数帯域幅でより良好な特性を有するアンテナ系を形成できる。したがって、省スペースで高性能の携帯型無線装置を提供できる。
好ましくは、把持部は、第2の筐体に設けられ、第1の筐体、第2の筐体、及び回動部を支持するためにユーザが把持する把持部材と、把持部材をユーザが把持する際に、ユーザが把持しやすくなるように第2の筐体に形成され、アンテナ素子に対する接地導体に電気的に接続された、導体からなる突起部材とを含む。
突起部材は、接地導体と電気的に接続されている。ユーザが把持部材を把持する際に、突起部材がユーザの体に触れると、ユーザの体と突起部材とが電気的に接続される。その結果、接地導体とユーザの体とが突起部材を介して電気的に接続される。これにより、人体をアンテナ素子に対する好適な接地導体として機能させることができる。すなわち、接地導体自体の大きさを大きくすることなく、接地導体を等価的に大きくすることができる。第2の筐体内に大きな接地導体を設置しなくても、広い周波数帯域幅で良好な特性を有するアンテナ系を形成できる。したがって、省スペースで高性能の携帯型無線装置を提供できる。また、人体への感電を防止し、静電気を防止することもできる。
第2の筐体は所定の電気抵抗を有し、突起部材は、所定の抵抗より低い電気抵抗を有していてもよい。
好ましくは、アンテナ素子は、予め定められた長さの線状導体からなる所定の形状のライン状アンテナ素子を含む。
ライン状アンテナ素子は、線状導体であるが、第1の筐体に取付けられることにより外形形状が維持される。さらに、第1の筐体を回動させることにより、アンテナ素子の向き及び高さを調整できる。そのため、ライン状アンテナ素子を第1の筐体から引出したりする必要はない。したがって、従来のロッドアンテナにより構成されたアンテナ素子とは異なり、曲がったり、折れたり、邪魔になったりすることを防止できる。
より好ましくは、ライン状アンテナ素子は、1又は複数箇所において屈曲した形状を有する。
したがって、ライン状アンテナ素子が屈曲した形状を有することにより、その形状を維持するのに必要な第1の筐体の長さが短くなる。そのため、携帯型無線装置をコンパクトにすることができる。また、ライン状アンテナ素子が屈曲した形状を有することにより、一つのアンテナ素子で水平偏波と垂直偏波との両方に対応できる。そのため、従来のロッドアンテナを使用する場合のような厳密な方向調整が不要となる。よってマルチパス環境下等において電波の受信が容易になる。
ライン状アンテナ素子の形状は、渦巻状の形状を含んでもよい。
渦巻状の形状の線状導体からなるアンテナ素子は、水平・垂直偏波の両方の波に対して高い感度を得ることができる。そのため、従来のロッドアンテナを使用する場合のような厳密な方向調整は不要となる。また、線状導体を渦巻状にすることにより、アンテナ素子を省スペース化することができる。
アンテナ素子は、所定の形状の板状の導体により形成されていてもよい。
アンテナ素子は、ループ状の導体により形成されていてもよい。
ループ状の線状導体からなるアンテナ素子は、水平・垂直偏波の両方の波に対して高い感度を得ることができる。そのため、従来のロッドアンテナを使用する場合のような厳密な方向調整は不要となる。
好ましくは、給電線路は、アンテナ素子が第1の筐体に取付けられた状態でのアンテナ素子上の位置のうち、回動部からの距離が最短となる位置において、アンテナ素子と電気的に接続される。
第2の筐体内の接地導体部と第1の筐体に取付けられたアンテナ素子との結合及び束縛を低減させることができる。
好ましくは、携帯型無線装置はさらに、給電線路と所定の外部アンテナ素子とを電気的に接続するための接続器を含む。
接続器を介して所定の外部アンテナ素子と給電線路とを電気的に接続することによってアンテナ系の利得を向上させることが可能になる。
携帯型無線装置はさらに、接続器を介してアンテナ素子に接続される所定の外部アンテナ素子を含んでもよい。外部アンテナ素子は、所定のストラップ状のアンテナ素子を含んでもよい。
携帯型無線装置はさらに、接続器を介してアンテナ素子に接続される所定の外部アンテナ素子を含んでもよい。外部アンテナ素子は、所定のイヤホンアンテナ素子を含む。
接続器は、アンテナ素子と外部アンテナ素子とを電気的に直結するための手段を含んでもよい。
アンテナ素子と外部アンテナ素子とを直結して、アンテナの共振長を大きくすることにより、アンテナ系の利得を向上させることが可能になる。
接続器は、アンテナ素子が発生する信号と、外部アンテナ素子が発生する信号とを合成するための合成器を含んでもよい。
アンテナ素子が発生する信号と、外部アンテナ素子が発生する信号とを、合成器が合成することにより、アンテナ系全体での入力インピーダンスを適切に保ちながら、広帯域特性を確保することができる。
接続器は、所定の制御信号が与えられたことに応じて、給電線路に対し、アンテナ素子と外部アンテナ素子とを選択的に接続するための切替器を含んでもよい。
したがって、制御信号を与えることにより、アンテナ素子と外部アンテナ素子のうち、無線通信に適切な方の素子を選択的に使用することができる。
無線回路は、所定のフィードバック制御信号を発生し、切替器は、フィードバック制御信号が与えられたことに応答して、給電線路に対し、アンテナ素子と外部アンテナ素子とを選択的に接続するための手段を含んでもよい。
本発明によれば、接地導体とアンテナ素子との結合又は束縛が低減し、ロッドアンテナのように引出したりしなくても、第2の筐体を把持して第1の筐体を第2の筐体に対して回動させるだけで、アンテナ素子の方向を電波の授受に好適なものになるよう調整することができる。また、ユーザの体がアンテナ素子に触れることを回避でき、人体によるアンテナ素子の特性への影響を低減できる。さらに、アンテナ受信高を容易に調整でき、小型でありながら、広帯域にわたり好適な特性を得ることができる。
第1の筐体が第2の筐体のスタンドとして機能することにより、余分なスペースを取らずに机等に置くことができる。また、携帯型無線装置を使用する際には、蓋体の開閉という自然な動作で、アンテナの受信高が適切に調整されるようになる。表示部を保護するとともに、携帯型無線装置をコンパクトにすることもできる。
また、アンテナ素子と第2の筐体内の接地導体との結合及び束縛を低減させることができる。
人体又は回路基板上のグラウンドパターンをアンテナ素子に対する接地導体として機能させることができ、アンテナ素子に対する接地導体自体の大きさを大きくすることなく、等価的に接地導体を大きくすることができる。したがって、簡易、低コスト、省スペースで、かつ広い周波数帯域幅で良好な特性を有するアンテナ系を形成できる。第1の筐体によりアンテナ素子の外形形状を維持することにより、ロッドアンテナのように、曲がったり、折れたり、邪魔になったりすることはない。また、省スペースで水平偏波と垂直偏波との両方に対応し、厳密な方向調整の不要な携帯型無線装置を提供できる。さらに、所定の外部アンテナ素子と給電線路とを電気的に接続することによってアンテナ系の利得を向上させることも可能になる。
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施の形態について説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、同一の部品に同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1に、本実施の形態に係る携帯型放送受信装置100の外観を示す。図1を参照して、携帯型放送受信装置100は、それぞれ扁平な略直方体形状の絶縁体からなる第1筐体部102及び第2筐体部104と、第1筐体部102及び第2筐体部104をそれらの一辺において互いに回動可能に連結するよう設けられた回動部106とを含む。
携帯型放送受信装置100はさらに、第2筐体部104の第1筐体部102に対向する面(以下、この面を「第2筐体部104の前面」と呼ぶ。)に取付けられ、放送信号を表示出力するための表示部112を含む。携帯型放送受信装置100はさらに、第2筐体部104に取付けられ、ユーザによる操作を受付けるための操作部114と、第2筐体部104に取付けられ、携帯型放送受信装置100を使用する際にユーザが把持する把持部116とを含む。操作部114は、押ボタン及びスイッチ等と、それらに付随する電気回路とからなり、ユーザによる操作に対応する電気信号を発生する。把持部116は導体からなり、後述するアンテナ系においてユーザの体との電気的な接点となる。
携帯型放送受信装置100はさらに、第1筐体部102の第2筐体部104に対向する面(以下、この面を「第1筐体部102の前面」と呼ぶ。)に取付けられ、放送波を受信するためのアンテナ素子120を含む。アンテナ素子120は、針金状又は平板状の導体線路からなる多角形状のループアンテナである。
図2に、携帯型放送受信装置100の内部の概略的な構成を示す。図2を参照して、携帯型放送受信装置100はさらに、放送波の同調・検波等を行なうためのチューナ部132と、アンテナ素子120及びチューナ部132に対する接地導体になる接地導体板134とを含む。携帯型放送受信装置100はさらに、回路基板140と、回路基板140上に形成され、携帯型放送受信装置100を動作させるための各種の電気回路と、回路基板140上に形成され、各種の電気回路に対する接地導体となるグラウンドパターンとを含む。チューナ部132と、接地導体板134と、回路基板140とは、いずれも第2筐体部104に収納される。
携帯型放送受信装置100はさらに、回動部106に収納されたフレキシブル基板130と、フレキシブル基板130上に形成され、アンテナ素子120とチューナ部132とを電気的に接続するための導体線路とを含む。フレキシブル基板130上に形成される導体線路の詳細については、図4を用いて後述する。
図3に、図1及び図2に示す各部の電気的な接続関係を模式的に示す。図3を参照して、回路基板140上の電気回路には、表示部112、操作部114、及びチューナ部132が接続される。この電気回路は、操作部114が発生する信号に基づきチューナ部132を制御する。またこの電気回路は、チューナ部132により同調・検波された信号を所定の処理方法で処理して、表示部112に表示させる。なお、表示部112、操作部114、チューナ部132、及び回路基板140上の電気回路により行なわれる各種の信号の処理及びそのための回路構成は、一般的な放送受信装置のものと同様であるため、その構成及び動作の詳細については、説明を省略する。
接地導体板134は、チューナ部132、及び回路基板140上のグラウンドパターンと電気的に接続される。接地導体板134はさらに把持部116に接続される。すなわち、接地導体板134と、回路基板140上のグラウンドパターンと、把持部116と、把持部116に触れるユーザの体とが電気的に接続される。これらは、チューナ部132と、回路基板140上の電気回路とに対する接地導体となる。フレキシブル基板130上に形成された複数の導体線路は、第2筐体部104内のチューナ部132に電気的に接続される導体線路と、第2筐体部104内の接地導体板134に電気的に接続される導体線路とを含む。前者の導体線路はさらに、接点122においてアンテナ素子120と電気的に接続される。この点が、アンテナ素子の給電点となる。アンテナ素子120と、フレキシブル基板130上の導体線路と、上記の接地導体とからなる系は、一つのアンテナ系として機能する。
図4に、携帯型放送受信装置100のアンテナ系の構成を模式的に示す。図4を参照して、フレキシブル基板130上には、並行する複数の導体線路150、152A,及び152Bが形成される。このうち一つの導体線路150に、チューナ部132とアンテナ素子120の給電点122とが接続される。この導体線路150が、チューナ部132とアンテナ素子120との間の給電線路となる。以下、導体線路150を、「アンテナ給電線路」と呼ぶ。これに対して、線路152A及び152Bは、第2筐体部104側で接地導体板134に接続される。これらの線路152A及び152Bの第1筐体部102側は開放端子になっている。以下、これらの線路152A及び152Bを「アンテナ接地線路」と呼ぶ。
フレキシブル基板130上で、並行するアンテナ接地線路152A及び152Bの間にアンテナ給電線路150が配置される。アンテナ給電線路150は、アンテナ接地線路152A及び152Bと電気的には接続されない。すなわちアンテナ給電線路150と、アンテナ接地線路152A及び152Bとが、コプレーナ線路を形成する。
このアンテナ系においては、アンテナ素子120は、第1筐体部102に取付けられ、チューナ部132と、接地導体板134と、回路基板140とは、第2筐体部104に収納される。アンテナ素子120の給電点と、チューナ部132及び接地導体板134との間は、回動部106に収納された上記のコプレーナ線路によって接続される。そのため、アンテナ素子120は、チューナ部132と、接地導体板134と、回路基板140との各々と、空間的に分離した位置に配置される。したがって、アンテナ素子120とアンテナ素子に対する接地導体との間の、結合又は束縛が低減される。また第2筐体部104内の表示部112と、操作部114と、回路基板140上の電気回路とが発生する電磁波ノイズの、アンテナ素子120に対する影響も緩和される。
接地導体板134はさらに、携帯型放送受信装置100の第2筐体部104の側に設けられ、さらに、把持部116を介して人体に触れる。ユーザが把持部116を把持すると、人体がアンテナにとって良好な接地導体なる。
さらに、空間的に離れた位置にあるアンテナ素子120と、チューナ部132及び接地導体板134とをフレキシブル基板130上の導体線路で接続することにより、アンテナ系の入力インピーダンスが低下する。なお、フレキシブル基板130のアンテナ給電線路150及びアンテナ接地線路152A,152Bの形状と、線路同士の間隔と、線路導体の材質等とを、受信の対象として想定される電波に応じて予め選定しておくことにより、アンテナ系における入力インピーダンスの整合がとられる。
第1筐体部102と第2筐体部104とは、回動部106を軸として互いに対して回動する。すなわち、第1筐体部102の前面と第2筐体部104の前面とが、回動部106を中心として任意の角度を形成する。回動部106は、この角度を任意の角度で維持する。
図5に、携帯型放送受信装置100の使用時におけるアンテナ素子120と接地導体板134との位置関係を、回動部の回転軸方向からの視点で示す。
図5(A)は、第1筐体部102の前面と第2筐体部104の前面とが対向するよう互いに回動させた状態を示す。この状態では、第1筐体部102は、第2筐体部104の前面にある表示部112を覆うことになる。そのため第1筐体部102は表示部112に対する蓋体として機能する。
図5(B)は、第1筐体部102の前面が第2筐体部104の前面に対し略90度の角をなすよう、第1筐体部102を、回動部106を中心に回動させた状態を示す。この状態で、第2筐体部104の前面が上になるよう、床160に携帯型放送受信装置100を置くと、第1筐体部102は、第2筐体部104より高い位置に配置される。そのため、第1筐体部102に取付けられたアンテナ素子120は、第2筐体部104内にあるチューナ部132よりも、床160から離れた位置に配置される。アンテナ素子120はさらに、接地導体板134と、接地導体板134に接続された導体とのいずれよりも、床160から離れた位置に配置される。そのため、良好な受信特性を得ることができる。
さらに、第1筐体部102と第2筐体部104とのなす角度を変化させると、アンテナ素子120の床160からの高さが変化し、垂直偏波に対するアンテナ素子120の実効的な長さが変化する。したがって受信の対象となる周波数の電波を受信するのに好適な受信高で受信を行なうことができる。
図5(C)は、第1筐体部102の前面が第2筐体部104の前面に対し略270度の角をなすよう、第1筐体部102を、回動部106を中心に回動させた状態を示す図である。この状態では、第1筐体部102は、第2筐体部104のスタンドとなり、携帯型放送端末装置100を自立させることができる。
以上のように、本実施の形態に係る携帯型放送受信装置100は、アンテナ素子120を第1筐体部102に配置し、アンテナ素子120に対する接地導体となる接地導体板134を第2筐体部104に配置することにより、アンテナ素子120及び接地導体の間の結合及び束縛を低減させることができる。
アンテナ素子120は多角形状であり、水平偏波と垂直偏波とが混在するマルチパス環境下において、水平偏波と垂直偏波との両方の電波を受信することができる。したがって、ロッドアンテナを使用する際のような厳密な角度調整が不要である。
アンテナ素子120は第1筐体部102に取付けられる。第1筐体部102及び第2筐体部104は回動部106を中心に互いに回動可能である。使用していないときには、第1筐体部102と第2筐体部104とを重ね合わせ、折りたたんだ状態にすることができ、収納しやすくなる。この際、第1筐体部102を表示部112の蓋体として利用できる。表示部112を保護することができ、便利である。
回動部106は第1筐体部102と第2筐体部104とを任意の角度で固定することが可能である。そのため、第2筐体部104を第1筐体部102に対して下になるよう把持したり又は置いたりした状態で、第1筐体部102と第2筐体部104との角度を調整することにより、アンテナの実効的な高さを容易に調整できる。したがって、省スペースでかつ広帯域な受信特性を得ることができる。また、第1筐体部102を第2筐体部104のスタンドとして利用することもできる。そのため、床や机に置いて使用するときに、場所を取らず、便利である。
また、ユーザとの接触機会の多い操作部114が第2筐体部104に取付けられ、さらに把持部116が第2筐体部104に取付けられる。ユーザが把持部116を把持して携帯型放送受信装置100を使用することにより、ユーザの体とアンテナ素子120とが接触する確率を低減させる効果が期待できる。さらに、第2筐体部104内の接地導体板134は、把持部116の導体部分を介して人体と電気的に接続できる。これにより、人体が大きな良好な接地導体となるため、等価的にアンテナ素子の接地導体の面積を広くすることができる。よって、幅広い周波数帯域において利得が向上する。
さらに、回動部106内のフレキシブル基板130上に、アンテナ給電線路150とアンテナ接地線路152Aと152Bとからなるコプレーナ線路を形成することにより、アンテナ素子120と接地導体との結合及び束縛を低減させることができる。
〈第1の実施の形態の変形例〉
上記の第1の実施の形態に係る携帯型放送受信装置100のアンテナ素子120は、多角形状のループアンテナであった。しかし、アンテナ素子の形状は、この他にも、様々なものが想定される。図6に、アンテナ素子の形状のその他の例を示す。
図6(A)に示すアンテナ素子170は、導体板からなる平板状のアンテナ素子であり、その形状は三角形である。アンテナ素子170の給電点172は、例えば、アンテナ素子170の頂点に設けられる。
図6(B)に示すアンテナ素子180は、線状又は幅の狭い平板上の導体からなり、2箇所に屈曲点を持ち、その形状は、三角形の一辺の一部を切除した開曲線状である。このアンテナ素子180の給電点182は、例えば導体線路の端のうち、上記した三角形における頂点付近の一端に設けられる。アンテナ素子180の他の端は開放される。
図6(C)に示すアンテナ素子190は、線状又は幅の狭い平板状の導体線路からなり、多数の屈曲点を持ち、その形状は、スパイラル状である。図6(C)に示すアンテナ素子190の給電点192は、例えば導体線路の端のうち、スパイラルの外側に位置する方の端に設けられる。もう一方の端は開放される。
図6(D)に示すアンテナ素子200は、線状又は狭い平板状の導体線路からなり、1箇所に屈曲点を持ち、その形状は、いわゆる逆L字型である。図6(D)に示すアンテナ素子200の給電点202は、例えば導体線路の端のうち、短辺側の端に設けられる。もう一方の端は開放される。
これらのアンテナ素子170、180、190、及び200は、第1筐体部102の寸法、受信目標の電波の周波数帯域に応じて選定されることが望ましい。目標となる周波数帯域がUHF帯であった場合、第1筐体部102の最大幅が100mmを超えるならば、アンテナ素子170が好適である。最大幅が100mm以下であれば、少ない面積で共振長を長く取ることができるアンテナ素子180、190、及び200が好適である。
アンテナ素子190は、共振点が多く、様々な周波数で共振するため、広帯域の受信に適する。また、線路の全長及び隣接する線路同士の間隔を適切に選択することによって、受信目標の周波数帯域に対し高利得のアンテナ素子を形成することができる。例えば、受信の目標となる帯域の中心周波数が550MHzであった場合、中心周波数に対応する電波の波長λは約545mmであり、1/2波長(約280mm)より長い共振長の線路を形成することが望ましい。アンテナ素子190では、導体線路の幅を0.5mm〜1mm程度とし、導体線路同士の間隔を0.5〜1mm程度とすると、第1筐体部102の最大幅が100mm以下であっても、280mm程度の共振長を確保することができる。
いずれのアンテナ形状であっても、アンテナ素子は、水平・垂直偏波成分に対応するよう、2方向に同程度の共振長を持つ形状であって、かつ第2筐体部104内の接地導体板134から、目標帯域の波長の1/30程度以上離れた空間に配置されることが望ましい。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態に係る携帯放送受信装置100のアンテナ素子120に導体素子を接続して、共振長を長くすることも可能である。図7に、このような実施の形態に係る携帯型放送端末装置220の外観を示す。図7を参照して、この携帯型放送受信装置220は、図1に示す携帯型放送受信装置100に加えて、導体線路を内部に有する柔軟なひも状の素子であって、筐体の所定位置に図示しない取付部材により取付けられたストラップアンテナ230を含む。このストラップアンテナ230は、リング状になっている。ストラップアンテナ230自体の共振長Lは、少なくともUHF帯放送波の中心周波数550MHzの電波の1/4波長(約140mm)〜1/2波長(約280mm)程度あればよい。
図8に、携帯型放送受信装置220のアンテナ系の構成を模式的に示す。図8を参照して、このアンテナ系において、フレキシブル基板130上のアンテナ給電線路150は、図4に示すアンテナ系と同様に、一端が第1筐体部102に取付けられたアンテナ素子120の給電点122に接続され、他端が、第2筐体部104内のチューナ部132に接続される。フレキシブル基板130上のアンテナ接地線路152A及び152Bは、図4に示す第1の実施の形態のものと同一であり、一端が第2筐体部104内の接地導体板134に接続され、もう一方の端が開放端子になっている。
アンテナ給電線路150はさらに、アンテナ素子120の給電点122において、ストラップアンテナ230と電気的に接続される。ストラップアンテナ230は、電気的にはアンテナ素子と一体となる。したがって、携帯型放送受信装置220のアンテナ系は、アンテナ素子120及びストラップアンテナ230と、フレキシブル基板130上のアンテナ給電線路150及びアンテナ接地線路152A及び152Bと、接地導体板134及び接地導体板134に接続された各導体とにより形成されることになる。
本実施の形態に係る携帯型放送受信装置220は、ストラップアンテナ230を取付けることにより、アンテナ素子120とストラップアンテナ230とが電気的に一体となり、共振長が長くなる。そのため、高感度で広帯域幅な受信が可能になる。加えて、ストラップアンテナ230を携帯型放送受信装置220の本体から垂下すると、ストラップアンテナ230は、アンテナ素子120の地上高と異なる高さに位置するようになる。したがって、擬似的に空間ダイバーシティ効果を得ることができる。さらに加えて、ストラップアンテナ230は、ロッドアンテナとは異なり、折り曲げても、そのままポケットに入れたりしても破損することはない。したがって、ストラップアンテナ230により、適切な共振長を有し、かつユーザにとって邪魔にならないアンテナを構成することができる。
なお、ストラップアンテナ230は、取外したり、交換したりすることが可能であってもよい。
[第3の実施の形態]
第2の実施の形態に係る携帯型放送受信装置220のアンテナ系においては、アンテナ素子120とストラップアンテナ230とが電気的に一体となり、一つのアンテナ素子として機能した。以下に示す第3の実施の形態に係る携帯型放送受信装置においては、これと異なり、本体に搭載されたアンテナ素子とは別に、外部のアンテナ素子を接続可能であり、さらに、本体に搭載されたアンテナ素子と外部のアンテナ素子との中から、携帯型放送受信装置のアンテナ系におけるアンテナ素子を選択する。
図9に、本実施の形態に係る携帯型放送受信装置300の外観を概略的に示し、図10に、携帯型放送受信装置300内部のアンテナ系の構成を概略的に示す。図9を参照して、携帯型放送受信装置300は、第1の実施の形態に係る携帯型放送受信装置100のものとそれぞれ同一の第1筐体部102、第2筐体部104、回動部106、表示部112、操作部114、及び把持部116を含む。携帯型放送受信装置300はさらに、第1の実施の形態に係る携帯型放送端末装置100のアンテナ素子120に替えて、図6に示すアンテナ素子180を含む。携帯型放送受信装置300はさらに、ストラップアンテナ230を含む。このストラップアンテナは、第2の実施の形態に係るものと同一である。
携帯型放送受信装置300はさらに、イヤホンと補助的なアンテナ素子とを兼ねるイヤホンアンテナ310と、イヤホン端子312とを含む。イヤホンアンテナ310は、イヤホン端子312に接続される第1ケーブル320と、第1ケーブル320のイヤホン端子312側とは反対側の端部に接続されイヤホン給電端子322と、イヤホン給電端子322に接続された第2ケーブル324A及び第3ケーブル324Bと、第2ケーブル324A及び第3ケーブル324Bにそれぞれ接続されたイヤホン326A及び326Bとを含む。第1ケーブル320は、イヤホン326A及び326Bに供給されるべき信号のイヤホン端子312からイヤホン給電端子322までの伝送経路と、イヤホンアンテナ310におけるアンテナ給電のための線路とを兼ねる。第2ケーブル324A及び第3ケーブル324Bは、イヤホン326A及び326Bへの信号伝送経路と、アンテナ素子とを兼ねる。なお後述の通り、第1ケーブル320は不平衡線路となり、第2ケーブル324A及び第3ケーブル324Bは平衡線路となる。イヤホン給電端子322は、平衡・不平衡変換を行なう機能を有する。
第1ケーブル320、第2ケーブル324A、及び第3ケーブル324Bはそれぞれ、導体線路と被覆とからなり、任意の形状に曲げたり巻取ったりすることが可能である。第2ケーブル324A及び第3ケーブル324Bの長さは、動作周波数の中心周波数に対応する波長に合せて調整されることが望ましい。例えばUHF帯域のTV放送波を想定した場合、第2ケーブル324A及び第3ケーブル324の長さはそれぞれ280mm程度あれば好適である。
図10を参照して、携帯型放送受信装置300はさらに、第1の実施の形態に係る携帯型放送受信装置100とそれぞれ同一の、フレキシブル基板130及びその上に形成された導体線路を含む。携帯型放送受信装置300はさらに、第1の実施の形態に係る携帯型放送受信装置100とそれぞれ同一の、回路基板140及びその上に形成された電気回路とを含む。携帯型放送受信装置300はさらに、フレキシブル基板130及びイヤホン端子312を介してイヤホンアンテナ310に接続され、アンテナ素子180及びストラップアンテナ230と、イヤホンアンテナ310との切替を行なうための切替器340と、切替器340に接続され、切替器340により選択的に接続されたアンテナ要素を用いて、同調・検波を行なうとともに、所定のフィードバック制御信号を発生し、切替器340に印加するチューナ部360とを含む。
図11に、携帯型放送受信装置300のアンテナ系の構成を模式的に示す。図11を参照して、本実施の形態に係るアンテナ系において、切替器340及びチューナ部360の接地は、接地導体板134でとられる。イヤホン端子312は、接地導体板134に電気的に接続される接地部分370と切替器340に接続される給電部分372とを有する。
本実施の形態に係る携帯型放送受信装置300は、二つのアンテナ系を持つ。すなわち、一方のアンテナ系は、アンテナ素子180及びストラップアンテナ230と、フレキシブル基板130上のアンテナ給電線路150及びアンテナ接地線路152A及び152Bと、接地導体板134及び当該接地導体板134に接続された各導体とからなるアンテナ系である。このアンテナ系を第1のアンテナ系と呼ぶ。他方のアンテナ系は、イヤホンアンテナ310と、イヤホン端子312と、接地導体板134及び当該接地導体板134に接続された各導体とからなるアンテナ系である。以下、このアンテナ系を第2のアンテナ系と呼ぶ。なお、第1のアンテナ系は、アンテナ素子の違いを除き、第2の実施の形態に係るアンテナ系と類似のものであり、その機能は、第2の実施の形態に係るアンテナ系と同様である。したがって、その詳細な説明は繰返さない。
第2のアンテナ系においては、イヤホン端子312の接地部分370と給電部分372とが、不平衡端子を形成する。イヤホン端子312に接続される第1のケーブル320は不平衡線路となる。イヤホン給電端子322は、平衡・不平衡変換を行ない、第2ケーブル324A及び第3ケーブル324Bに対し給電を行なう。第2ケーブル324A及び第3ケーブル324Bは、イヤホン給電端子322から給電を受ける。これにより、イヤホンアンテナ310、アンテナ端子312、接地導体板134、並びに接地導体板134に接続された導体が、一つのアンテナ系を形成する。
携帯型放送受信装置300をユーザが把持して使用すると、第1のアンテナ系におけるアンテナ素子は、ユーザの手元付近に位置するようになる。これに対し、イヤホンアンテナ310は、ユーザにより装着されると、ユーザの頭から首にかけて位置するようになる。すなわち、第2のアンテナ系におけるアンテナ素子は、ユーザの頭部及び首部付近の高さに位置するようになる。高さが異なる二つの位置で受信を行なった場合、一方の位置で得られる受信感度と他方の位置で得られる受信感度との間には違いが生じる。すなわち、一方の位置での受信感度が、他方の位置での受信感度より高くなる。
切替器340は、第1のアンテナ系及び第2のアンテナ系をチューナ部360に選択的に接続する。チューナ部360は、接続されたアンテナ系を用いて同調・検波を行ない、回路基板140上の電気回路に受信信号を出力する。この際チューナ部360はさらに、受信信号のレベルに対応するフィードバック制御信号、又はキャリア対雑音比(CN比)に対応するフィードバック制御信号を切替器340に印加する。切替器340は、チューナ部360により印加されたフィードバック制御信号に応じて、第1のアンテナ系と第2のアンテナ系とのスイッチングを行なう。スイッチングは、例えば以下のようにして行なわれる。切替器340は、フィードバック制御信号により表されるレベル又はCN比の低下が認められた場合など、所定の条件が充足されると、アンテナ系のスイッチングを開始する。スイッチングを開始すると、切替器340は、その時点でのフィードバック制御信号により表されるレベル又はCN比を記憶する。そして、アンテナ系の試験的な切替を行なう。この切替により新たなアンテナ系に対応するフィードバック制御信号がチューナ部360により切替器340に印加されると、切替器340は、試験的な切替前後でのレベル又はCN比の比較を行ない、レベル又はCN比が高い方のアンテナ系に切替える。
以上のように、第1のアンテナ系と、第2のアンテナ系とを切替えながら、放送波を受信することにより、状況に応じて、受信感度の高いアンテナ系を用いて放送波を受信できる。そのため、特にマルチパス環境下において高感度の受信が可能になる。
なお、本実施の形態では、第1のアンテナ系と、第2のアンテナ系とを切替器340によって切替えることにより、利得の向上を図った。しかし、第1のアンテナ系で受信される信号と、第2のアンテナ系で受信される信号とを合成することによっても利得の向上を図ることができる。この場合、携帯型放送受信装置300は、図10に示す切替器に代えてアンテナ信号の合成器を含む。さらに、合成器が、第1のアンテナ系の入力インピーダンスと第2のアンテナ系の入力インピーダンスとを整合させるための機能を備えると、アンテナ系全体での帯域特性を確保することができる。
以上のように受信する位置の高さが異なる二つのアンテナ素子による受信出力を合成することにより、少なくとも一つのアンテナの場合よりも受信感度を高くすることができる。なお、地上波デジタル放送では、ガードインターバルを有したOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が採用されている。そのため、二つのアンテナ系の間での受信信号の位相差は、殆ど問題にならない。
[第4の実施の形態]
上記の第1〜第3の実施の形態に係る携帯型放送受信装置では、回路基板140が第2筐体部104に収納された。しかし、本発明はこのような実施の形態には限定されない。以下に示す第4の実施の形態に係る携帯型放送受信装置400は、第1筐体及び第2筐体の両方に回路基板を持つ。
図12に、本実施の形態に係る携帯型放送受信装置400の前面からの外観を示す。図13に、携帯型放送受信装置400の背面からの外観を示す。図12を参照して、携帯型放送受信装置400は、それぞれ扁平な略直方体形状の絶縁体からなる第1筐体部402及び第2筐体部404と、第1筐体部402及び第2筐体部404をそれらの一辺において互いに回動可能に連結する回動部406とを含む。
携帯型放送受信装置400はさらに、第1筐体部402に取付けられ、受信した放送を表示するための表示部412と、第2筐体部404に取付けられ、ユーザによる操作を受付けるための操作部414と、第2筐体部404に取付けられ、携帯型放送受信装置400を使用する際にユーザが把持する把持部416とを含む。
図13を参照して、携帯型放送受信装置400はさらに、第2筐体部404の背面に配置されたカメラ418を含む。把持部416には、ユーザがカメラ418を操作する際の滑り止めとなる突起417が設けられる。突起417は、少なくとも第2筐体部404より低い電気抵抗の導体からなり、把持部416とユーザの体との電気的な接点となる。
図14に、携帯型放送受信装置400の内部の概略的な構成を示す。図14を参照して、携帯型放送受信装置400はさらに、第1筐体部402内面に取付けられ、幅1〜3mm程度の導体線又は平板状の導体からなる略多角形状のアンテナ素子420を含む。
携帯型放送受信装置400はさらに、回動部406に収納され、第1の実施の形態に係る携帯型放送受信装置100のフレキシブル基板130と同様のフレキシブル基板430を含む。フレキシブル基板430上には、複数の導体線路が形成されている。フレキシブル基板430上の導体線路の詳細については、図16を用いて後述する。
携帯型放送受信装置400はさらに、第2筐体部404に収納され、第1の実施の形態に係るチューナ部132と同様の機能を持つチューナ部432と、第2筐体部404に収納され、第1の実施の形態に係る接地導体板134と同様の機能を持つ接地導体板434とを含む。携帯型放送受信装置400はさらに、第1筐体部402に収納された第1の回路基板442と、第1の回路基板442上に形成され、携帯型放送受信装置400を動作させるための各種の電気回路と、第1の回路基板442上に形成され、第1の回路基板442上の電気回路に対する接地導体となるグラウンドパターンとを含む。
携帯型放送受信装置400はさらに、第2筐体部404に収納された第2の回路基板440と、第2の回路基板440上に形成され、第1の回路基板442上の電気回路と協働して携帯型放送受信装置400を動作させるための各種の電気回路と、第2の回路基板440上に形成され、電気回路に対する接地導体となるグラウンドパターンとを含む。携帯型放送受信装置400はさらに、第1の回路基板442上のグラウンドパターンと後述するアンテナ系とのインピーダンスの整合をとるための整合器444を含む。
第1の回路基板442と第2の回路基板440との上に形成された電気回路は、第1の回路基板442と第2の回路基板440とに分けて形成されることを除き、第1の実施の形態に係る回路基板140上の電気回路と同様である。したがって、これらの詳細な説明については省略する。
図15に、図12〜図14に示す各部の電気的な接続関係を模式的に示す。図15を参照して、アンテナ素子420は、給電点422において、フレキシブル基板430上の導体線路を介してチューナ部432に接続される。アンテナ素子420はフレキシブル基板430上の導体線路を介してチューナ部432から給電を受ける。チューナ部432は、さらに第2の回路基板440上の電気回路に接続される。第2の回路基板440上の電気回路は、操作部414と第1の回路基板442上の電気回路に接続される。第1の回路基板442上の電気回路は表示部412に接続される。フレキシブル基板430上の導体線路と、チューナ部432と、第2の回路基板440上のグラウンドパターンとは、接地導体板434に電気的に接続される。第1の回路基板442上のグラウンドパターンは、整合器444と第1のフレキシブル基板430上の導体線路とを介して接地導体板434に接続される。接地導体板434はさらに、チューナ部432、把持部416の突起417に接続される。すなわち、接地導体板434、把持部416の突起417、及び把持部416の突起417に触れるユーザが、チューナ部432と、第2の回路基板440上の電気回路と、後述するアンテナ系との接地導体となる。
図16に、携帯型放送受信装置400のアンテナ系の構成を模式的に示す。図16を参照して、フレキシブル基板430上には、アンテナ給電線路450と、アンテナ接地線路452A及び452Bとが形成される。アンテナ給電線路450と、アンテナ接地線路452A及び452Bとは、第1の実施の形態に係るフレキシブル基板130上の線路150、152A、及び152Bと同様に、フレキシブル基板430上にコプレーナ線路を形成する。アンテナ接地線路452A及び452Bの少なくとも一方は、整合器444に接続される。整合器444は、第1の回路基板442上のグラウンドパターンに接続される。整合器444は、グラウンドパターンとアンテナ接地線路との間でのインピーダンスの整合をとる。したがって、アンテナ素子420と、フレキシブル基板430上のアンテナ給電線路450と、アンテナ接地線路452A及び452Bと、接地導体板434と、接地導体板434に接続された各導体とにより、携帯型放送受信装置400のアンテナ系が形成され、当該アンテナ系と第1の回路基板442上のグラウンドパターンとの間でインピーダンスが整合される。
このアンテナ系においては、アンテナ素子420は、アンテナ給電線路450を介して、チューナ部432に接続され、接地導体板434、及び第2の回路基板440と空間的に分離される。またアンテナ素子420は、アンテナ素子420と空間的に同じ側に位置する第1の回路基板442上のグラウンドパターンとの間でインピーダンスの整合がとられている。そのため、接地導体板434とアンテナ素子420との結合又は束縛は低減される。接地導体板434はさらに、第2筐体部402の側に設けられ、さらに、把持部416の突起417に接続される。ユーザが把持部416の突起417に触れると、接地導体板434とユーザの体とが電気的に接続され、ユーザの体がアンテナ素子420に対する良好な接地導体となる。
〈第4の実施の形態の変形例〉
さらに、第2の実施の形態に係るストラップアンテナ230を、第4の実施の形態に係る携帯型放送受信装置400に設置してもよい。図17に、ストラップアンテナ230付の携帯型放送受信装置500の外観を示し、図18に、携帯型放送受信装置500のアンテナ系の構成を模式的に示す。図17を参照して、携帯型放送受信装置500は、図12に示す第4の実施の形態に係る携帯型放送受信装置400に、第2の実施の形態に係るストラップアンテナ230を取付けたものである。図18を参照して、本実施の形態に係る携帯型放送受信装置500のアンテナ系は、第4の実施の形態に係る携帯型放送受信装置400の図16に示すアンテナ系と同様の構成を持つ。携帯型放送受信装置500のアンテナ系はさらに、アンテナ素子420の給電点422においてストラップアンテナ230に接続される。
[その他の変形例]
なお、上記の第2の実施の形態と、第3の実施の形態と、第4の実施の形態の変形例とにおけるストラップアンテナ230は、切替器又は合成器を介してアンテナ素子に接続されてもよい。合成器を介して接続する場合、合成器がさらに、アンテナ素子の入力インピーダンスとストラップアンテナ230の入力インピーダンスとを整合させるための機能を備えると、アンテナ系全体での帯域特性を確保することができる。
上記の実施の形態では、携帯型放送受信装置の第2筐体部内には、接地導体板が取付けられ、アンテナ接地を当該接地導体板からとっていた。しかし、本発明はこのような実施の形態には限定されない。例えば、第2筐体部の内側に導電性の塗装が施されていれば、その塗膜をアンテナ素子に対する接地導体として利用してもよい。また、シールド板等があれば、そのシールド板をアンテナ素子に対する接地導体として利用してもよい。また、これらがアンテナ素子120に対する接地導体として十分な大きさを備えているならば、これらの導体を接地導体板の代替として利用してもよい。こうすることにより、アンテナの接地導体板を構成する必要がなくなり、より簡易かつ低コストに構成できる。
上記の実施の形態では、第2筐体部内にあるアンテナ素子に対する接地導体とユーザの体とが、把持部を介して電気的に接続された。しかし、第2筐体部内にあるアンテナ素子に対する接地導体とユーザの体とを電気的に接続しなくても、ユーザの体を利用して接地導体を等価的に大きくすることは可能である。例えば、第2筐体部を絶縁体で形成し、その内面にアンテナ素子に対する接地導体を形成する。そして、第2筐体部の接地導体が形成された部分付近の外面上に把持部を設ける。ユーザが把持部を把持すると、ユーザの体と接地導体とが物理的に接近する。これにより、接地導体とユーザの体との間において、電磁界による結合が生じる。その結果、アンテナに対する接地導体の大きさは等価的に大きくなり、アンテナ特性が向上する。
上記の実施の形態では、第1筐体部に取付けられたアンテナ素子と、第2筐体部内のチューナ部及び接地導体とは、フレキシブル基板に形成されたコプレーナ線路により接続された。しかし、本発明はこのような実施の形態には限定されない。例えば、コプレーナ線路に替えて同軸ケーブルを用いることも可能である。また、例えば、フレキシブル基板からアンテナ接地線路を廃することにより、アンテナ給電線路とアンテナ素子とからなる導電体を、チューナ部とアンテナ給電線路との接点において給電を受ける一つのアンテナ素子として機能させることができる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。
本発明の第1の実施の形態に係る携帯型放送受信装置100の外観図である。 携帯型放送受信装置100の内部の構成を示す概略図である。 携帯型放送受信装置100の各部の電気的な接続関係を示す模式図である。 携帯型放送受信装置100のアンテナ系の構成を示す模式図である。 携帯型放送受信装置100の使用時におけるアンテナ素子120と接地導体板134との位置関係を示す図である。 第1の実施の形態の変形例に係るアンテナ素子の形状を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る携帯型放送受信装置220の外観図である。 携帯型放送受信装置220のアンテナ系の構成を示す模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係る携帯型放送受信装置300の外観図である。 携帯型放送受信装置300内部の構成を示す図である。 携帯型放送受信装置300のアンテナ系の構成を模式的に示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る携帯型放送受信装置400の、前面からの外観を示す図である。 携帯型放送受信装置400の背面からの外観を示す図である。 携帯型放送受信装置400の内部の構成を示す概略図である。 携帯型放送受信装置400の各部の電気的な接続関係を示す模式図である。 携帯型放送受信装置400のアンテナ系の構成を模式的に示す図である。 ストラップアンテナ230付の携帯型放送受信装置500の外観図である。 携帯型放送受信装置500のアンテナ系の構成を模式的に示す図である。 従来の一般的な携帯型TV受像機の外観を示す図である。
符号の説明
100,220、300、400、500 携帯型放送受信装置、102,402 第1筐体部、104,404 第2筐体部、106,406 回動部、112,412 表示部、114,414 操作部、116,416 把持部、120,170,180,190,200,420 アンテナ素子、130,430 フレキシブル基板、132,360,432 チューナ部、134,334,434 接地導体板、140,440,442 回路基板、150,450 アンテナ給電線路、152A,152B,452A,452B アンテナ接地線路、230 ストラップアンテナ、310 イヤホンアンテナ、312 イヤホン端子、320 第1ケーブル、322 イヤホン給電端子、324A 第2ケーブル、324B 第3ケーブル、326A,326B イヤホン、340 切替器、370 接地部分、372 給電部分、417 突起、418 カメラ、444 整合器

Claims (22)

  1. 第1の筐体と、
    第2の筐体と、
    前記第1の筐体及び前記第2の筐体を互いに回動可能に連結するよう設けられた回動部と、
    前記第1の筐体に取付けられたアンテナ素子と、
    前記アンテナ素子に接続された給電線路と、
    前記第2の筐体に取付けられた、前記アンテナ素子に対する接地導体と、
    前記第2の筐体に取付けられ、前記給電線路を介して前記アンテナ素子に接続された無線回路と、
    前記第2の筐体に設けられ、前記第1の筐体、前記第2の筐体、及び前記回動部を支持するためにユーザが把持する把持部とを含む、携帯型無線装置。
  2. 前記回動部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが当該回動部を軸として互いに対して回動し、かつ当該回動部を中心とする所定範囲内の任意の角度で、前記第1筐体と前記第2筐体との間の角度が維持されるよう、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを連結するための手段を含む、請求項1に記載の携帯型無線装置。
  3. 前記第1の筐体は、前記連結するための手段により前記第2の筐体と180度以上360度未満の範囲の任意の角度をなす位置で維持されることにより、前記第2の筐体のスタンドとして機能する、請求項2に記載の携帯型無線装置。
  4. 前記第1の筐体及び前記第2の筐体は、それぞれ主表面を有し、
    前記携帯型無線装置はさらに、前記第2の筐体の前記主表面に設けられた表示部を含み、
    前記回動部は、前記第1の筐体の前記主表面が前記第2の筐体の前記主表面に重なる第1の位置と、前記第1の筐体の前記主表面及び前記第2の筐体の前記主表面が所定の角度をなす第2の位置との間で、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを所定の軸回りに回動可能に連結するための手段を含み、それによって、
    前記第1の位置において、前記第1の筐体が前記第2の筐体の前記表示部に対する蓋体として機能する、請求項1に記載の携帯型無線装置。
  5. さらに、所定の誘電体を介して前記給電線路に略並行するように設けられ、前記接地導体に電気的に接続されたアンテナ接地線路を含む、請求項1に記載の携帯型無線装置。
  6. さらに、前記第2の筐体に設けられた回路基板を含み、
    前記アンテナ素子に対する接地導体は、前記回路基板上に形成されたグラウンドパターンを含む、請求項1の携帯型無線装置。
  7. 前記把持部は、前記第2の筐体に設けられ、前記第1の筐体、前記第2の筐体、及び前記回動部を支持するためにユーザが把持する、導体で形成されかつ前記アンテナ素子の接地導体に電気的に接続された把持部材を含む、請求項1に記載の携帯型無線装置。
  8. 前記把持部は、
    前記第2の筐体に設けられ、前記第1の筐体、前記第2の筐体、及び前記回動部を支持するためにユーザが把持する把持部材と、
    前記把持部材をユーザが把持する際に、ユーザが把持しやすくなるように前記第2の筐体に形成され、前記アンテナ素子に対する接地導体に電気的に接続された、導体からなる突起部材とを含む、請求項1に記載の携帯型無線装置。
  9. 前記第2の筐体は所定の電気抵抗を有し、
    前記突起部材は、前記所定の抵抗より低い電気抵抗を有する、請求項8に記載の携帯型無線装置。
  10. 前記アンテナ素子は、予め定められた長さの線状導体からなる所定の形状のライン状アンテナ素子を含む、請求項1に記載の携帯型無線装置。
  11. 前記ライン状アンテナ素子は、1又は複数箇所において屈曲した形状を有する、請求項10に記載の携帯型無線装置。
  12. 前記所定の形状は、渦巻状の形状を含む、請求項10に記載の携帯型無線装置。
  13. 前記アンテナ素子は、所定の形状の板状の導体により形成されている、請求項1に記載の携帯型無線装置。
  14. 前記アンテナ素子は、所定の形状のループ状の導体により形成されている、請求項1に記載の携帯型無線装置。
  15. 前記給電線路は、前記アンテナ素子が前記第1の筐体に取付けられた状態での当該アンテナ素子上の位置であって、前記回動部からの距離が最短となる位置において、前記アンテナ素子と電気的に接続される、請求項1に記載の携帯型無線装置。
  16. さらに、前記アンテナ素子と所定の外部アンテナ素子とを電気的に接続するための接続器を含む、請求項1に記載の携帯型無線装置。
  17. さらに、前記接続器を介して前記アンテナ素子に接続される前記所定の外部アンテナ素子を含み、
    前記外部アンテナ素子は、ストラップ状のアンテナ素子を含む、請求項16に記載の携帯型無線装置。
  18. さらに、前記接続器を介して前記アンテナ素子に接続される前記所定の外部アンテナ素子をさらに含み、
    前記外部アンテナ素子は、所定のイヤホンアンテナ素子を含む、請求項16に記載の携帯型無線装置。
  19. 前記接続器は、前記アンテナ素子と前記外部アンテナ素子とを電気的に直結するための手段を含む、請求項16に記載の携帯型無線装置。
  20. 前記接続器は、前記アンテナ素子が発生する信号と、前記外部アンテナ素子が発生する信号とを合成するための合成器を含む、請求項16に記載の携帯型無線装置。
  21. 前記接続器は、所定の制御信号が与えられたことに応じて、前記給電線路に対し、前記アンテナ素子と前記外部アンテナ素子とを選択的に接続するための切替器を含む、請求項16に記載の携帯型無線装置。
  22. 前記無線回路は、前記切替器より与えられる信号の特性に応じて前記所定の制御信号を発生し、
    前記切替器は、前記制御信号に応答して、前記給電線路に対し、前記アンテナ素子と前記外部アンテナ素子とを選択的に接続するための手段を含む、請求項21に記載の携帯型無線装置。
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