JP2007019093A - 半導体研磨用組成物 - Google Patents

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【課題】 仕上げ研磨の前段階に当たる研磨において、高い研磨レートと、研磨後のウエハ表面の面粗れ防止とを同時に満足する半導体研磨用組成物を提供する。
【解決手段】 砥粒、塩基性低分子化合物および窒素含有基を含む水溶性高分子化合物を含み、塩基性低分子化合物によって高い研磨レートを実現し、窒素含有基を含む水溶性高分子化合物によって研磨レートを低下させることなく、研磨後のウエハ表面の面粗れ防止を実現する。窒素含有基を含む水溶性高分子化合物としてはポリエチレンイミンが特に好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、CMP(Chemical Mechanical Polishing)研磨処理に用いる半導体研磨用組成物に関する。
半導体製造の分野では、半導体素子の微細化および多層化による高集積化に伴い、半導体層や金属層の平坦化技術が重要な要素技術となっている。ウエハに集積回路を形成する際、電極配線などによる凹凸を平坦化せずに層を重ねると、段差が大きくなり、平坦性が極端に悪くなる。また段差が大きくなった場合、フォトリソグラフィにおいて凹部と凸部の両方に焦点を合わせることが困難になり微細化を実現することができなくなる。したがって、積層中の然るべき段階でウエハ表面の凹凸を除去するための平坦化処理を行う必要がある。平坦化処理には、エッチングにより凹凸部を除去するエッチバック法、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)などにより平坦な膜を形成する成膜法、熱処理によって平坦化する流動化法、選択CVDなどにより凹部の埋め込みを行う選択成長法などがある。
以上の方法は、絶縁膜、金属膜など膜の種類によって適否があること、また平坦化できる領域がきわめて狭いという問題がある。このような問題を克服することができる平坦化処理技術としてCMPによる平坦化がある。
CMPによる平坦化処理では、微細なシリカ粒子(砥粒)を懸濁したスラリを研磨パッド表面に供給しながら、圧接した研磨パッドと、被研磨物であるシリコンウエハとを相対移動させて表面を研磨することにより、広範囲にわたるウエハ表面を高精度に平坦化することができる。
CMPによるシリコンウエハ研磨は、3段階または4段階の多段研磨を行うことで高精度の平坦化を実現している。第1段階および第2段階に行う1次研磨および2次研磨は、表面平滑化を主な目的とし、高い研磨レートが求められる。
第3段階または第4段階の最終段階に行う仕上げ研磨は、ヘイズ(表面曇り)の抑制を主な目的としている。具体的には、加工圧力を低くしてヘイズを抑制するとともに、研磨用組成物の組成を1次研磨および2次研磨用の組成から変更し、より高精度な研磨と同時に表面の親水化も行う。
仕上げ研磨の前段階に当たる研磨(一般的には2次研磨が相当する)後のウエハの表面状態が、仕上げ研磨後の表面状態にまで影響を及ぼすことが知られており、この2次研磨においては、高い研磨レートに加えて、面粗れの防止も要求されている。
面粗れを改善するために、水溶性高分子化合物、例えばヒドロキシエチルセルロースなどを加えることが知られているが(特許文献1参照)、研磨レートを著しく低下させてしまう。研磨レートを向上させようとすると、研磨促進剤として用いられるアミン化合物の添加が知られている(特許文献2参照)。ただし、これらを加えると研磨レートは向上するもののアミン化合物とシリコンとの反応性の高さにより、ウエハの表面が粗れて、表面状態が悪化する。
特開2001−3036号公報 特開平11−116942号公報
上記のように、アミン化合物による研磨レートの向上効果を強くするとウエハの面粗れが生じ、水溶性高分子化合物による面粗れ防止効果を強くすると研磨レートが低下するので、研磨レートの向上効果と面粗れの防止効果とを同時に満たすことは困難である。
また、研磨促進剤として用いられる塩基性の低分子化合物、例えばピペラジン、アミノエチルエタノールアミンおよびモノエタノールアミンなどは、それ自体が研磨用組成物中の不純物金属、または研磨環境に存在する不純物金属と錯体を形成しやすい。そして、その形成された錯体が研磨環境下でウエハ表面および内部に金属を移動させ、研磨後のウエハが金属汚染されてしまう。
本発明の目的は、仕上げ研磨の前段階に当たる研磨において、高い研磨レートと、研磨後のウエハ表面の面粗れ防止とを同時に満足する半導体研磨用組成物を提供することである。
本発明は、砥粒、塩基性低分子化合物および窒素含有基を含む水溶性高分子化合物を含むことを特徴とする半導体研磨用組成物である。
また本発明は、前記窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物は、少なくとも主鎖および側鎖に、アミノ基、イミノ基、アミド基、イミド基、第4級アンモニウム基、ピリジン基、ピペリジン基およびピペラジン誘導体基から選ばれる1種または2種以上の高分子化合物であることを特徴とする。
また本発明は、前記窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物は、ポリアルキレンイミン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリオルニチン、ポリリジン、ポリビニルピリジンおよびポリビニルピペラジンから選ばれる1種または2種以上の高分子化合物であることを特徴とする。
また本発明は、前記窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物の数平均分子量は、200以上2000000以下であることを特徴とする。
また本発明は、前記窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物は、ポリエチレンイミンであることを特徴とする。
また本発明は、前記ポリエチレンイミンの数平均分子量は、200以上50000以下であることを特徴とする。
また本発明は、前記ポリエチレンイミンの含有量は、半導体研磨用組成物全量の10ppm以上1000ppm以下であることを特徴とする。
また本発明は、前記塩基性低分子化合物は、アンモニア、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩、第四級アンモニウム塩、第一級アミン、第二級アミンおよび第三級アミンから選ばれる1種または2種以上の化合物であることを特徴とする。
また本発明は、前記塩基性低分子化合物は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化テトラメチルアンモニウム、モノエタノールアミン、アミノエチルエタノールアミン、アミノエチルピペラジン、ピペラジンから選ばれる1種または2種以上の化合物であることを特徴とする。
本発明によれば、砥粒、塩基性低分子化合物および窒素含有基を含む水溶性高分子化合物を含むことを特徴とする。
前記窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物は、少なくとも主鎖および側鎖に、アミノ基、イミノ基、アミド基、イミド基、第4級アンモニウム基、ピリジン基、ピペリジン基およびピペラジン誘導体基から選ばれる1種または2種以上の高分子化合物であり、具体的には、ポリアルキレンイミン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリオルニチン、ポリリジン、ポリビニルピリジンおよびポリビニルピペラジンから選ばれる1種または2種以上の高分子化合物であることが好ましい。
塩基性低分子化合物によって高い研磨レートを実現すると同時に、窒素含有基を含む水溶性高分子化合物によって研磨レートを低下させることなく、研磨後のウエハ表面の面粗れ防止を実現している。また、研磨後のウエハの親水性(濡れ性)を得ることも可能であり、大気中からの異物の固着を防止するなどの効果もある。
また本発明によれば、前記窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物の数平均分子量は、200以上2000000以下であることが好ましい。
また本発明によれば、前記窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物としては、特にポリエチレンイミンが好ましく、ポリエチレンイミンの数平均分子量は、200以上50000以下であり、含有量は、半導体研磨用組成物全量の10ppm以上1000ppm以下である。
また本発明によれば、前記塩基性低分子化合物は、アンモニア、アルカリ金属元素の水酸化物、アルカリ金属元素またはアルカリ土類金属元素の炭酸塩、第四級アンモニウム塩、第一級アミン、第二級アミンおよび第三級アミンから選ばれる1種または2種以上の化合物であり、具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化テトラメチルアンモニウム、モノエタノールアミン、アミノエチルエタノールアミン、アミノエチルピペラジン、ピペラジンから選ばれる1種または2種以上の化合物であることが好ましい。
本発明の半導体研磨用組成物は、砥粒、塩基性低分子化合物および窒素含有基を含む水溶性高分子化合物を含むことを特徴としている。
塩基性低分子化合物によって高い研磨レートを実現し、窒素含有基を含む水溶性高分子化合物によって研磨レートを低下させることなく、研磨後のウエハ表面の面粗れ防止を実現している。
窒素含有基を含む水溶性高分子化合物は、アミノ基などの窒素含有基を有することで研磨レートの低下を防ぐとともに、研磨用組成物中の不純物金属、または研磨環境に存在する不純物金属との錯体が形成されにくく、ウエハの金属汚染を抑制している。
窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物としては、少なくとも主鎖および側鎖に、アミノ基、イミノ基、アミド基、イミド基、第4級アンモニウム基、ピリジン基、ピペリジン基およびピペラジン誘導体基から選ばれる1種または2種以上の高分子化合物であることが好ましい。具体的には、ポリアルキレンイミン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリオルニチン、ポリリジン、ポリビニルピリジンおよびポリビニルピペラジンから選ばれる1種または2種以上を用いる。
窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物は、被研磨物の1つであるシリコンウエハとの反応性が高く、シリコンウエハ表面のヘイズを抑制すると同時にシリコンウエハに対するエッチング作用も有している。従来のように、セルロースなどの水溶性高分子を用いると、研磨レートが低下してしまうが、窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物を用いることにより、研磨レートを低下させることなく被研磨物表面のヘイズを抑制できるのである。
窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物の数平均分子量は、200以上2000000以下であることが好ましく、より好ましくは200以上50000以下であり、特に好ましくは200以上10000以下である。窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物の分子量が、上記範囲より小さいと十分な研磨能力が得られず、ヘイズ抑制効果が発揮できず、分子量が大きいと砥粒であるシリカ粒子が凝集してしまう。
窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物として特に好ましいのは、ポリエチレンイミンであり、ポリエチレンイミンの数平均分子量は、200以上50000以下であることが好ましく、より好ましくは200以上10000以下である。ポリエチレンイミンの含有量は、半導体研磨用組成物全量の10ppm以上1000ppm以下であることが好ましく、より好ましくは25ppm以上100ppmである。
ポリエチレンイミンの含有量が10ppmより小さいと十分な研磨能力が得られず、ヘイズ抑制効果が発揮できず、1000ppmより大きいと砥粒であるシリカ粒子が凝集してしまう。
数平均分子量は、沸点上昇法に基づきGPC(Gel Permeation Chromatography)装置を用いて求めた。GPC装置(島津社製:LC−6A)、RI検出器(東ソー社製、RI−8020 温度40℃)を用い、カラムはTSKgel α−M(温度40℃)を用い溶離液にメタノールを用いた。
塩基性低分子化合物としては、アンモニア、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩、第四級アンモニウム塩、第一級アミン、第二級アミンおよび第三級アミンから選ばれる1種または2種以上の研磨促進性能を備えた化合物であることが好ましい。具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化テトラメチルアンモニウム、モノエタノールアミン、アミノエチルエタノールアミン、アミノエチルピペラジン、ピペラジンから選ばれる1種または2種以上の化合物を用いる。
塩基性低分子化合物の含有量は、特には制限されないが、たとえば、半導体研磨用組成物全量の10ppm以上10000ppm以下が好ましく、より好ましくは10ppm以上1000ppm以下である。
砥粒は、公知の砥粒を用いることができ、特に制限されないが、たとえばヒュームドシリカおよびコロイダルシリカなどが好ましく、より好ましくは、コロイダルシリカである。砥粒は、1種類を単独で使用してもよいし、複数種類の砥粒を混合して使用してもよい。
砥粒の含有量も特には制限されないが、研磨時の濃度で、半導体研磨用組成物全量の
1000ppm以上50000ppm以下であることが好ましく、より好ましくは、1000ppm以上5000ppm以下である。
本発明の研磨用組成物は、研磨レートの低下および面粗れを生じさせない範囲で、たとえば、pH調整剤、腐食防止剤、界面活性剤などの、一般的な添加剤を含有することができる。
以上のように、本発明は、塩基性低分子化合物によって高い研磨レートを実現し、窒素含有基を含む水溶性高分子化合物によって研磨レートを低下させることなく、研磨後のウエハ表面の面粗れ防止を実現しており、特に2次研磨などの仕上げ研磨の前段階に当たる研磨において最適である。
以下では、本発明の実施例および比較例について説明する。
[実施例および比較例の組成]
半導体研磨用組成物としては、研磨使用時に40倍に希釈したものを用いる。以下に示す組成は、希釈済みの組成で、残部は水である。
(実施例1)
砥粒 :コロイダルシリカ粒子(平均粒径70nm) 3000ppm
塩基性低分子化合物:アミノエチルエタノールアミン 300ppm
高分子化合物 :ポリエチレンイミン(分子量200) 25ppm
(実施例2)
砥粒 :コロイダルシリカ粒子(平均粒径70nm) 3000ppm
塩基性低分子化合物:アミノエチルエタノールアミン 300ppm
高分子化合物 :ポリエチレンイミン(分子量200) 100ppm
(実施例3)
砥粒 :コロイダルシリカ粒子(平均粒径70nm) 3000ppm
塩基性低分子化合物:アミノエチルエタノールアミン 300ppm
高分子化合物 :ポリエチレンイミン(分子量10000) 25ppm
(実施例4)
砥粒 :コロイダルシリカ粒子(平均粒径70nm) 1000ppm
塩基性低分子化合物:炭酸水素カリウム 1000ppm
高分子化合物 :ポリエチレンイミン(分子量250) 67ppm
(比較例1)
砥粒 :コロイダルシリカ粒子(平均粒径70nm) 3000ppm
塩基性低分子化合物:水酸化カリウム 250ppm
水溶性高分子 :ヒドロキシエチルセルロース(分子量16万) 30ppm
(比較例2)
砥粒 :コロイダルシリカ粒子(平均粒径70nm) 3000ppm
塩基性低分子化合物:アミノエチルエタノールアミン 300ppm
上記のように、実施例1〜3では、研磨促進性能を備える塩基性低分子化合物としてアミノエチルエタノールアミンを用い、窒素含有基を含む水溶性高分子化合物としてポリエチレンイミンを用いた。実施例1と実施例2との違いは、ポリエチレンイミンの含有量の違いであり、実施例1は、分子量200のポリエチレンイミンを半導体研磨用組成物全量の25ppm含有し、実施例2は、100ppm含有している。実施例3は、用いたポリエチレンイミンの分子量が10000であること以外は実施例1と同じである。
実施例4では、塩基性低分子化合物として炭酸水素カリウムを用い、窒素含有基を含む水溶性高分子化合物としてポリエチレンイミンを用いた。
比較例1は、砥粒は各実施例と同じコロイダルシリカ粒子(平均粒径70nm)を用い、塩基性低分子化合物として水酸化カリウムを用い、水溶性高分子として分子量16万のヒドロキシエチルセルロースを用いた。比較例2は、砥粒は各実施例と同じコロイダルシリカ粒子(平均粒径70nm)を用い、塩基性低分子化合物としてアミノエチルエタノールアミンを用いた。
[研磨レート]
研磨レートは、単位時間当たりに研磨によって除去されたウエハの厚み(μm/min)で表される。研磨によって除去されたウエハの厚みは、ウエハ重量の減少量を測定し、ウエハの研磨面の面積で割ることで算出した。
[表面粗さ]
ウエハ表面の面粗れを評価するために、実施例1〜3および比較例2を用いて下記の条件で研磨を行い、研磨後のウエハ表面の表面粗さを測定した。表面粗さとしては、二乗平均粗さ(rms)を測定した。測定装置として走査型白色干渉計(商品名:Zygo Maxim GP200、Zygo社製)を用いた。
・研磨条件
シリコンウエハ:6インチシリコンウエハ
研磨装置:枚様式研磨装置、商品名Strasbaugh20、Strasbaugh社製
研磨パッド:商品名Whitex100、ニッタ・ハース株式会社製
研磨定盤回転速度:115rpm
加圧ヘッド回転速度:100rpm
研磨荷重面圧:約15kPa(150gf/cm
半導体研磨用組成物の流量:300ml/min
研磨時間:6分間
リンス時間:15秒間
なお、研磨に用いたシリコンウエハは、1次研磨実施後のウエハであり、表面粗さrmsは12.1〜12.3Åの範囲内にあるものを用いた。
図1は、研磨レートの評価結果を示すグラフである。縦軸は研磨レート(μm/min)を示す。アミノエチルエタノールアミンまたは炭酸水素カリウムと、ポリエチレンイミンとを用いた実施例1〜4は、ヒドロキシエチルセルロースを用いた比較例1に比べて研磨レートが高く、窒素含有基を含む水溶性高分子化合物を用いることで高い研磨レートを達成していることがわかる。
図2は、表面粗さの評価結果を示すグラフである。縦軸は表面粗さrms(Å)を示す。アミノエチルエタノールアミンまたは炭酸水素カリウムと、ポリエチレンイミンとを用いた実施例1〜4は、アミノエチルエタノールアミンを用い、ポリエチレンイミンを用いない比較例2に比べて表面粗さが小さく、ウエハ表面の面粗れが防止されていることがわかる。
実施例2と実施例3とを比較すると、ポリエチレンイミンの濃度が25ppm(実施例3)から100ppm(実施例2)に増加させることで表面粗さがより小さくなっている。また、実施例1と実施例3とを比較すると、ポリエチレンイミンの含有量を等しく、分子量を200(実施例1)から10000(実施例3)に増加させることで、表面粗さがより小さくなっている。また、実施例4と他の実施例とを比較すると、塩基性低分子化合物として炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属元素の炭酸塩を用いることでウエハ表面の面粗れを防止しつつ研磨レートをより高めることができる。
また、各実施例で用いているポリエチレンイミンは、分子量が200以上であり、高分子化合物であることから、同じく窒素を含む低分子化合物であるアンモニア、ピペラジンおよびアミノエチルエタノールアミンなどと比べると、銅、ニッケルなどの不純物金属イオンと錯体を形成しにくい。これは高分子鎖の立体障害によるものであり、この高分子の主鎖および側鎖に属する窒素化合物は、低分子化合物のアミン類に比べてウエハの金属汚染を増加させる要因とはならない。
研磨レートの評価結果を示すグラフである。 表面粗さの評価結果を示すグラフである。

Claims (9)

  1. 砥粒、塩基性低分子化合物および窒素含有基を含む水溶性高分子化合物を含むことを特徴とする半導体研磨用組成物。
  2. 前記窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物は、少なくとも主鎖および側鎖に、アミノ基、イミノ基、アミド基、イミド基、第4級アンモニウム基、ピリジン基、ピペリジン基およびピペラジン誘導体基から選ばれる1種または2種以上の高分子化合物であることを特徴とする請求項1記載の半導体研磨用組成物。
  3. 前記窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物は、ポリアルキレンイミン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリオルニチン、ポリリジン、ポリビニルピリジンおよびポリビニルピペラジンから選ばれる1種または2種以上の高分子化合物であることを特徴とする請求項1記載の半導体研磨用組成物。
  4. 前記窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物の数平均分子量は、200以上2000000以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体研磨用組成物。
  5. 前記窒素含有基を含むカチオン性水溶性高分子化合物は、ポリエチレンイミンであることを特徴とする請求項1記載の半導体研磨用組成物。
  6. 前記ポリエチレンイミンの数平均分子量は、200以上50000以下であることを特徴とする請求項5記載の半導体研磨用組成物。
  7. 前記ポリエチレンイミンの含有量は、半導体研磨用組成物全量の10ppm以上1000ppm以下であることを特徴とする請求項5または6に記載の半導体研磨用組成物。
  8. 前記塩基性低分子化合物は、アンモニア、アルカリ金属元素の水酸化物、アルカリ金属またはアルカリ土類金属元素の炭酸塩、第四級アンモニウム塩、第一級アミン、第二級アミンおよび第三級アミンから選ばれる1種または2種以上の化合物であることを特徴とする請求項1記載の半導体研磨用組成物。
  9. 前記塩基性低分子化合物は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化テトラメチルアンモニウム、モノエタノールアミン、アミノエチルエタノールアミン、アミノエチルピペラジン、ピペラジンから選ばれる1種または2種以上の化合物であることを特徴とする請求項1記載の半導体研磨用組成物。
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