JP2007017673A - 結像光学系、露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

結像光学系、露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易な構成でありながら、環境変化に対する光学性能の変化を低減することができる結像光学系、露光装置及びデバイス製造方法を提供する。
【解決手段】 物体面のパターンの像を像面上に結像する結像光学系であって、真空雰囲気での結像倍率αを有し、第1の結像位置に結像する第1の結像光学系と、真空雰囲気での結像倍率βを有し、第2の結像位置に結像する第2の結像光学系とを有し、前記結像光学系が配置される環境が、真空雰囲気から大気雰囲気、又は、大気雰囲気から真空雰囲気に変化した場合において、前記第1の結像位置が光軸に沿って変化する方向と、前記第2の結像位置が光軸に沿って変化する方向とが、互いに逆方向であることを特徴とする結像光学系を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般には、光学系に係り、特に、半導体ウェハ用の単結晶基板、液晶ディスプレイ(LCD)用のガラス基板などの被処理体を露光する露光装置の検出光学系に関する。本発明は、特に、露光光減として紫外線や極端紫外線(EUV:extreme ultraviolet)光を利用する露光装置に用いられる光学系に好適である。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体素子を製造する際に、マスク(レチクル)に描画された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する縮小投影露光装置が従来から使用されている。
縮小投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。従って、波長を短くすればするほど、解像度はよくなる。そして、近年の半導体素子の微細化への要求に伴い露光光の短波長化が進められている。このため、超高圧水銀ランプ(i線(波長約365nm))、KrFエキシマレーザー(波長約248nm)、ArFエキシマレーザー(波長約193nm)が露光光源とされ、露光光としての紫外光の波長は短くなってきた。
しかし、半導体素子は急速に微細化しており、紫外光を用いたリソグラフィーでは限界がある。そこで、42nm以下の非常に微細な回路パターンを効率よく転写するために、縮小投影露光装置(以下、「EUV露光装置」と称する。)が開発されている。そのEUV露光装置は、紫外光よりも更に波長が短い、波長10nm乃至15nm程度の極端紫外(EUV)光を用いている。
露光光の短波長化が進むと物質による光の吸収が非常に大きくなるため、可視光や紫外光で用いられるような光の屈折を利用した屈折素子、即ち、レンズを用いることは難しい。更に、EUV光の波長領域では使用できる硝材が存在しなくなり、光の反射を利用した反射素子、即ち、ミラーのみで光学系を構成する反射型光学系が用いられる。
また、EUV光は、大気雰囲気では吸収されやすく、減衰してしまうため真空雰囲気でEUV露光装置を使用することが必須となっている。そこで、EUV露光装置は、少なくともEUV光が通る光路(照明光学系や投影光学系など)を、真空雰囲気を維持する真空チャンバーに収納し、EUV光を減衰させることなく使用している。
但し、EUV光を使用しないアライメント検出系やフォーカス位置検出系は、真空雰囲気と大気雰囲気とを隔離するガラス(ビューイングウィンドウ)を介して、構成要素の一部を大気雰囲気に配置することができる(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1では、真空雰囲気では動作不良を生じたり、汚染物質を発生させたりしてしまうために真空雰囲気に配置することができない構成要素(計測光光源、撮像素子及び電気回路等)を大気雰囲気に配置している。
一方、アライメント検出系やフォーカス位置検出系の光学系の全て、或いは、一部は、真空雰囲気に配置される。これらの光学系は、大気雰囲気から真空雰囲気に環境が変化した場合、かかる環境の変化に応じて屈折率も変化するため、光学性能が変化してしまうという問題を生じる。例えば、波長820nmの光に対して、真空雰囲気での屈折率を1.00000とすると、大気雰囲気での屈折率は1.00027となる。かかる屈折率の変化が、光学系の光学性能の変化に影響を及ぼすことになる。ここで、光学性能とは、フォーカス位置、結像倍率及び波面収差である。
真空雰囲気に配置される光学系は、一般には、大気雰囲気において組み立て及び調整される。具体的には、環境変化の影響による光学性能の変化、例えば、結像位置の変化量を予め求めておき、かかる変化を考慮して大気雰囲気にて調整する。しかし、光学系の組み立て及び調整の誤差、又は、光学部材の加工誤差(レンズの曲率半径、厚さ、ガラスの光学定数のばらつき)等の影響によって、結像位置が予め求めた変化量だけ変化するとは限らない。従って、真空環境でのアライメント検出系又はフォーカス位置検出系の光学性能が著しく劣化する懸念がある。換言すれば、環境の変化に応じて光学性能が大きく変化すると、高精度な検出が行えなくなる。そこで、環境変化に伴う光学性能の変化(結像位置の変化量)が少ない光学系が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−217191号公報 特開平11−271604号公報
しかしながら、特許文献2は、環境変化に対する光学性能の変化の少ない光学系を開示しているが、物体距離が無限遠の光学系を開示しているのみで、有限の物体距離の光学系(光学配置)については開示していない。例えば、有限距離にある物体像の結像を、特許文献2の光学系を用いて環境変化の影響を受けにくい光学系を構成することを考える。この場合、特許文献2の光学系を2組用意し、各光学系の無限物体側を互いに向かい合わせて配置する必要がある。更に、それぞれの光学系を、環境変化の影響を受けないように設計する必要がある。また、光学系の全長が長くなること、及び、レンズの枚数が増加する等の不都合を生じてしまう。
また、光学系を調整するための真空チャンバーを設け、真空雰囲気での光学性能の変化(結像位置の変化量)を測定し、かかる測定結果に基づいて大気雰囲気で調整することも考えられる。しかし、時間及びコストがかかることに加えて、調整のための設備が複雑化するという問題を生じてしまう。
そこで、本発明は、簡易な構成でありながら、環境変化に対する光学性能の変化を低減することができる結像光学系、露光装置及びデバイス製造方法を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての結像光学系は、物体面のパターンの像を像面上に結像する結像光学系であって、真空雰囲気での結像倍率αを有し、第1の結像位置に結像する第1の結像光学系と、真空雰囲気での結像倍率βを有し、第2の結像位置に結像する第2の結像光学系とを有し、前記結像光学系が配置される環境が、真空雰囲気から大気雰囲気、又は、大気雰囲気から真空雰囲気に変化した場合において、前記第1の結像位置が光軸に沿って変化する方向と、前記第2の結像位置が光軸に沿って変化する方向とが、互いに逆方向であることを特徴とする。
本発明の別の側面としての結像光学系は、物体面のパターンの像を像面上に結像する結像光学系であって、正の屈折率を有する第1のレンズ群と、第2のレンズ群とを有し、前記第1のレンズ群は、前記物体面側に平面を向けた正の第1のレンズと、前記物体面側に凸面を向けた正の第2のレンズと、前記物体面側に凹面を向けた負の第3のレンズと、前記物体面側に凸面を向けた正の第4のレンズと、前記物体面側に凹面を向けた負の第5のレンズとを有し、前記第2のレンズ群は、前記物体面側に平面を向けた正の第6のレンズと、前記物体面側に凸面を向けたメニスカス形状の負の第7のレンズと、前記物体面側に凸面を向けた正の第8のレンズとを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての結像光学系は、物体面のパターンの像を像面上に結像する結像光学系において、前記物体面のパターンの中間像を結像する第1の結像光学系と、前記中間像の像を結像する第2の結像光学系と、を備え、前記第1の結像光学系及び前記第2の結像光学系が配置される雰囲気の屈折率が変化した場合に、前記第1の結像光学系及び前記第2の結像光学系のうちいずれか一方の物像間距離が長くなると、他方の物像間距離が短くなることを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置は、光源からの光を用いて、マスクのパターンで被処理体を露光する露光装置であって、前記被処理体の表面の位置を検出する検出光学系を有し、前記検出光学系は、上述の結像光学系を含むことを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置は、光源からの光を用いて、マスクのパターンで被処理体を露光する露光装置であって、前記マスクと前記被処理体との相対位置を検出する検出光学系を有し、前記検出光学系は、上述の結像光学系を含むことを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置は、光源からの光を用いて、マスクのパターンで被処理体を露光する露光装置であって、前記被処理体の表面の位置を検出する第1の検出光学系と、前記マスクと前記被処理体との相対位置を検出する第2の検出光学系とを有し、前記第1の検出光学系及び前記第2の検出光学系の少なくとも一方は、上述の結像光学系を含むことを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、簡易な構成でありながら、環境変化に対する光学性能の変化を低減することができる結像光学系、露光装置及びデバイス製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての結像光学系について説明する。なお、各図において同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。また、本出願において、「レンズ群」は、複数のレンズだけではなく、1つのみのレンズも含む表現とする。
まず、図10を参照して、結像光学系1000の配置されている環境が、大気雰囲気から真空雰囲気、或いは、真空雰囲気から大気雰囲気に変化した場合の結像位置の変化について説明する。以下、光学系の配置されている環境が、大気雰囲気から真空雰囲気、或いは、真空雰囲気から大気雰囲気に変化した場合を、環境変化と称する。ここで、図10は、結像光学系1000の環境変化に対する結像位置の変化を説明するための図であって、図10(a)は真空雰囲気での結像関係を、図10(b)は大気雰囲気での結像関係を示している。
大気雰囲気での屈折率nairは、真空雰囲気での屈折率nvacを1.00000とすると、1.00027である。結像光学系1000は、図10に示すように、物体面OSに近い位置に配置された結像倍率αの第1の結像光学系1100と、像面ISに近い位置に配置された結像倍率βの第2の結像光学系1200とから構成される。従って、結像光学系1000の結像倍率は、α×β倍となる。
結像光学系1000の配置されている環境が真空雰囲気から大気雰囲気に変化した場合、第1の結像光学系1100の結像位置IP1は、結像位置IP1’に変化する。同様に、第2の結像光学系1200の結像位置も変化する。従って、結像光学系1000の最終結像面の位置は、真空雰囲気と大気雰囲気との間で変化してしまう(即ち、変化量d3を生じる)。変化量d3は、特に、第1の結像光学系1100及び第2の結像光学系1200の各結像位置が環境変化によって同じ方向に変化すると著しく大きな値となる。
一方、本発明の結像光学系100は、図1に示すように、環境変化に対する最終結像面の位置の変化量d3を極めて小さい値(若しくは、0)に抑えることができる。図1は、本発明の結像光学系100の構成を示す概略断面図である。図1では、真空雰囲気での光路を実線で、大気雰囲気での光路を破線で示している。また、結像光学系100は、物体面OSからの光を像面ISに結像する。
ここで、結像光学系100が、変化量d3を極めて小さい値に抑えることができる理由について説明する。大気雰囲気での屈折率nairは、真空雰囲気での屈折率nvacを1.00000とすると、1.00027である。結像光学系100は、図1に示すように、物体面OSに近い位置に配置された結像倍率αの第1の結像光学系110と、像面ISに近い位置に配置された結像倍率βの第2の結像光学系120とから構成される。従って、結像光学系100の結像倍率は、α×β倍となる。
第1の結像光学系110は、真空雰囲気から大気雰囲気に環境が変化すると、屈折率の変化の影響を受けて、図2に示すように、結像位置(第1の結像位置)IP1が、結像位置IP1から光軸に沿って−x方向にd1だけ変化した結像位置IP1’に変化する。ここで、図2は、第1の結像光学系110の環境変化に対する結像位置の変化を説明するための図であって、図2(a)は真空雰囲気での結像関係を、図2(b)は大気雰囲気での結像関係を示している。
第2の結像光学系120は、真空雰囲気から大気雰囲気に環境が変化すると、屈折率の変化の影響を受ける。そして、第2の結像光学系120は、図3に示すように、結像位置(第2の結像位置)IP2が、結像位置IP2から光軸に沿って+x方向にd2だけ変化した結像位置IP2’に変化する。
このように、結像光学系100は、環境変化によって変化する結像位置の方向が互いに異なる第1の結像光学系110及び第2の結像光学系120で構成されている。これにより、第1の結像光学系110の結像位置の変化と第2の結像光学系120の結像位置の変化とが打ち消し合うことになる。従って、第1の結像光学系110の結像位置の変化量d1と第2の結像光学系120の結像位置の変化量d2とが以下の数式2をほぼ満たすように、第1の結像光学系110と第2の結像光学系120を設計する。そのように設計することで、結像光学系100の最終結像面の位置の変化量d3を、極めて小さい値に抑えることができる。結像光学系110、120を構成するレンズの、曲率半径、レンズ厚、レンズ間隔、ガラス材料(屈折率・分散値)は、数式2をほぼ満たすようにするため、シミュレーション等により適宜設定される。第1の結像光学系110の結像位置の変化量d1と第2の結像光学系120の結像位置の変化量d2の値が共に0とすることで、環境変化に対する最終結像面の位置が変化しない(即ち、変化量d3が0)光学系を構成することもできる。
結像光学系100は、環境変化に対する結像位置の変化量をd3とし、焦点深度をDOFとすると、以下の数式1を満足する。
なお、DOFは、結像光学系100が使用される光の波長をλ、結像光学系100の像面側の開口数をNAIMGとすると、2×λ×(1/2NAIMGで表される。
また、第1の結像光学系110の結像位置の変化量d1と、第2の結像光学系120の結像位置の変化量d2は、以下の数式2を満足する。
ここで、変化量d3のトレランスは、要求される光学性能に応じて変更可能であり、例えば、±DOF/2乃至±DOF/10の間から選択してもよい。また、数式2における左辺の式のトレランスも光学系全系から求められる焦点深度の関係から設定してもよい。
本発明の結像光学系100のレンズデータを以下の表1に示す。
ここで、結像光学系100は、大気雰囲気でのd線に対する屈折率ndairを1.00027、真空雰囲気でのd線に対する屈折率ndvacを1.00000とする。表1に示すレンズデータの屈折率とアッベ数もd線に対する数値を示している。また、結像光学系100の全系の合成焦点距離f=−9.6332及び結像倍率=27は、実際に光学設計をした際の波長λ=820nmに対する値である。その他の光学仕様として、0.0006の像面側の開口数NAimg及び773.5のFナンバーFnoの光学特性を有している。表1において、rは曲率半径、dはレンズ面間隔、nはレンズの屈折率、νはレンズのアッベ値である。そして、各r、d、n、νに付随する番号は面番号であり、物体面側から像面側に向けて番号を付している。
表1に示すレンズデータを有する結像光学系100は、例えば、−2倍の結像倍率を有する第1の結像光学系110と、−13.5倍の結像倍率を有する第2の結像光学系120とから構成され、27倍の結像倍率を有する。なお、第1の結像光学系110は、表1において、r1乃至r18の部分の光学系に相当する。第2の結像光学系120は、表1において、r19乃至r26の部分の光学系に相当する。真空雰囲気から大気雰囲気に環境が変化した場合、第1の結像光学系110の真空雰囲気での結像位置に対する大気雰囲気での結像位置の変化量は、−0.014mmである。また、第2の結像光学系120の真空雰囲気での結像位置に対する大気雰囲気での結像位置の変化量は、+2.618mmである。従って、表1に示すレンズデータを有する結像光学系100は、環境変化による変化量が0.09mmとなり、以下の数式3で示す焦点深度DOFに対して十分に小さい値となっている。換言すれば、表1に示すレンズデータを有する結像光学系100は、環境変化による結像位置の変化量が小さく、光学性能の変化を低減することができる。
これまでは、結像光学系100が配置されている環境が変化した場合に、結像光学系100の結像位置の変化量を所定の範囲内に抑えることができることについて説明した。表1に示すレンズデータを有する結像光学系100の結像倍率は、例えば、真空雰囲気では27倍であり、大気雰囲気では26.97倍である。結像光学系100は、以下の数式4を満足することで、環境変化に対して光学性能の変化を低減することができる。ここで、結像光学系100の真空雰囲気での結像倍率をαvac×βvac、結像光学系100の大気雰囲気での結像倍率をαair×βairとする。
また、表1に示すレンズデータを有する結像光学系100の結像面において、真空雰囲気での波面収差WAvac及び大気雰囲気での波面収差WAairは共に0.0271λである。換言すれば、結像光学系100は、環境変化の前後で、波面収差の変化がない光学系となっている。従って、結像光学系100は、以下の数式5で示される波面収差のトレランスを満たすことで、波面収差の変化のない光学系を構成することができる。
図4は、結像光学系100の具体的なレンズ構成を示す概略断面図である。結像光学系100は、図4に示すように、正の屈折力を有する第1の結像光学系(第1のレンズ群)110と、第2の結像光学系(第2のレンズ群)120とを有する。
第1の結像光学系110は、物体面OS側に平面を向けた正の第1のレンズ111と、物体面OS側に凸面を向けた正の第2のレンズ112と、物体面OS側に凹面を向けた負の第3のレンズ113と、物体面OS側に凸面を向けた正の第4のレンズ114と、物体OS側に凹面を向けた負の第5のレンズ115とを有する。
第2の結像光学系120は、物体面OS側に平面を向けた正の第6のレンズ121と、物体面OS側に凸面を向けたメニスカス状の負の第7のレンズ122と、物体面OS側に凸面を向けた正の第8のレンズ123とを有する。
なお、結像光学系100は、図4に示すように、物体面OSと第1の結像光学系110との間にプリズム130を、第1の結像光学系110と第2の結像光学系120との間に平行平板140及び平行平板150を配置している。
以上のように、本実施例では、雰囲気の屈折率が変化した場合に、第1の結像光学系110及び第2の結像光学系120のうちいずれか一方の物像間距離が長くなると、他方の物像間距離が短くなるように設計している。このように構成することで、雰囲気の屈折率の変化に伴う結像光学系100の物像間距離の変化を低減することが可能となる。
次に、環境変化による屈折率の変化を考慮し、環境変化が生じても結像位置の変化が生じない結像光学系110の他のレンズデータを表2に示す。
結像光学系110の各仕様値は、波長λ=820nmに対して、全系の合成焦点距離f=198.24、結像倍率α=2である。その他の光学仕様として、0.0087の像面側の開口数NAIMG及び57.29のFナンバーFnoの光学特性を有している。ここで、大気雰囲気での屈折率は、真空雰囲気での屈折率を1.00000とすると、1.00027である。なお、表2中の各記号等は、表1の定義と同じである。
表2に示すレンズデータを有する結像光学系110は、環境変化による結像位置の変化量が約1.4μmと非常に小さい値であり、このような環境変化による光学性能の変化が小さい結像光学系を複数配置してもよい。
以上、説明したように、本発明の結像光学系100は、大気雰囲気から真空雰囲気、或いは、真空雰囲気から大気雰囲気に環境が変化しても、光学性能の変化を低減することができる。また、本発明の結像光学系100を、例えば、EUV露光装置の真空雰囲気で用いられるアライメント検出系やフォーカス検出系に適用することで、真空雰囲気及び大気雰囲気において高精度な検出が可能となる。
ここで、参考として、環境変化に対して、光学性能、特に、結像位置が著しく変化する結像光学系のレンズデータを表3に示す。大気雰囲気でのd線に対する屈折率ndairを1.00027、真空雰囲気でのd線に対する屈折率ndvacを1.00000とする。表3に示すレンズデータの屈折率とアッベ数もd線に対する数値を示している。また、結像光学系の全系の合成焦点距離f=−12.412及び結像倍率27倍は、実際に光学設計をした際の波長λ=820nmに対する値である。その他の光学仕様として、0.0006の像面側の開口数NAIMG及び515.3のFナンバーFnoの光学特性を有している。なお、表3中の各記号等は、表1の定義と同じである。
表3に示すレンズデータを有する結像光学系は、環境変化が生じると、結像位置が約1.5mも変化してしまい、2×λ×(Fno)で求められる焦点深度=435.5mmに対して大きく外れることになる。換言すれば、表3に示すレンズデータを有する結像光学系は、環境変化に対して著しく光学性能が変化してしまう。従って、例えば、EUV露光装置の真空雰囲気で用いられるアライメント検出系やフォーカス検出系に適用した場合、高精度な検出ができなくなってしまう。
以下、図5を参照して、本発明の結像光学系100を適用した露光装置300について説明する。図5は、本発明の一側面としての露光装置300の構成を示す概略断面図である。
本発明の露光装置300は、EUV光(例えば、波長13.4nm)を露光光とする、ステップ・アンド・スキャン方式又はステップ・アンド・リピート方式でマスク320のパターンを被処理体540に露光する投影露光装置である。以下、本実施形態ではステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる。)を例に説明する。ここで、「ステップ・アンド・スキャン方式」とは、マスクに対してウェハを連続的にスキャン(走査)してマスクパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次の露光領域に移動する露光方法である。「ステップ・アンド・リピート方式」は、ウェハの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次のショットの露光領域に移動する露光方法である。
図5を参照するに、露光装置300は、照明装置310と、マスク320を載置するマスクステージ325と、投影光学系330と、被処理体340を載置するウェハステージ345と、アライメント検出系350と、フォーカス位置検出系360とを有する。
また、図5に示すように、少なくとも、EUV光が通る光路中(即ち、光学系全体)は真空雰囲気VCとなっている。これは、EUV光は、大気に対する透過率が低く、残留ガス(高分子有機ガスなど)成分との反応によりコンタミを生成してしまうためである。なお、本実施形態では、真空雰囲気VCの真空度は、10−5Pa乃至10−4Pa程度である。
照明装置310は、投影光学系330の円弧状の視野に対する円弧状のEUV光(例えば、波長13.4nm)によりマスク320を照明する照明装置であって、EUV光源312と、照明光学系314とを有する。
EUV光源312は、例えば、レーザープラズマ光源が用いられる。これは、真空容器中のターゲット材に高強度のパルスレーザー光を照射し、高温のプラズマを発生させ、これから放射される、例えば、波長13nm程度のEUV光を利用するものである。ターゲット材としては、金属膜、ガスジェット、液滴などが用いられる。放射されるEUV光の平均強度を高くするためにはパルスレーザーの繰り返し周波数は高い方がよく、通常数kHzの繰り返し周波数で運転される。
照明光学系312は、集光ミラー312a、オプティカルインテグレーター312bから構成される。集光ミラー312aは、レーザープラズマからほぼ等方的に放射されるEUV光集める役割を果たす。オプティカルインテグレーター312bは、マスク320を均一に所定の開口数で照明する役割を持っている。また、照明光学系312は、マスク320と共役な位置に、マスク320の照明領域を円弧状に限定するためのアパーチャ312cが設けられている。
マスク320は、反射型マスクで、その上には転写されるべき回路パターン(又は像)が形成され、マスクステージに支持及び駆動されている。マスク320から発せられた回折光は、投影光学系330で反射されて被処理体340上に投影される。マスク320と被処理体340とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置300は、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置であるため、マスク320と被処理体340を走査することによりマスク320のパターンを被処理体340上に縮小投影する。
マスクステージ325は、マスクチャック325aを介して、マスク320を支持して図示しない移動機構に接続されている。マスクステージ325は、当業界周知のいかなる構造をも適用することができる。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、少なくともX方向にマスクステージ325を駆動することでマスク320を移動することができる。露光装置300は、マスク320と被処理体340を同期した状態で走査する。ここで、マスク320又は被処理体340面内で走査方向をX、それに垂直な方向をY、マスク320又は被処理体340面内に垂直な方向をZとする。
投影光学系330は、複数の反射ミラー(即ち、多層膜ミラー)330aを用いて、マスク320面上のパターンを像面である被処理体340上に縮小投影する。複数の多層膜ミラー330aの枚数は、4枚乃至6枚程度である。多層膜ミラー330aの反射面の形状は、凸面又は凹面の球面又は非球面である。少ない枚数のミラーで広い露光領域を実現するには、光軸から一定の距離だけ離れた細い円弧状の領域(リングフィールド)だけを用いて、マスク320と被処理体340を同時に走査して広い面積を転写する。投影光学系330の開口数(NA)は、0.1乃至0.3程である。
被処理体340は、本実施形態ではウェハであるが、液晶基板その他の被処理体を広く含む。被処理体340には、フォトレジストが塗布されている。
ウェハステージ345は、ウェハチャック345aによって被処理体345を支持する。ウェハステージ345は、例えば、リニアモーターを利用してXYZ方向に被処理体340を移動する。マスク320と被処理体340は、同期して走査される。また、マスクステージ325の位置とウェハステージ345との位置は、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。
アライメント検出系350は、例えば、Off−Axis方式の明視野照明の画像処理検出系で構成され、所定のベースライン量を有しながらウェハアライメントを行う。ここで、ウェハアライメントは、マスク320の位置と投影光学系330の光軸との位置関係、及び、被処理体340の位置と投影光学系330の光軸との位置関係を含む。アライメント検出系350は、真空雰囲気VCと大気雰囲気とを隔離するビューイングウィンドウVWを介して、真空雰囲気VC及び大気雰囲気に配置される。アライメント検出系350を構成し、真空雰囲気VCに配置される光学系に本発明の結像光学系100を適用することができる。これにより、アライメント検出系350は、環境変化による光学系の光学性能の変化が低減され、高精度な検出を行うことができる。なお、結像光学系100をアライメント検出系350に具体的に適用した構成は、後述するフォーカス位置検出系と同様であるため、詳細な説明は省略する。
フォーカス位置検出系360は、被処理体340面のZ方向の位置を計測し、ウェハステージ345の位置及び角度を制御することによって、露光中、常時被処理体340面を投影光学系330の結像位置に保つ。フォーカス位置検出系360は、アライメント検出系350と同様に、ビューイングウィンドウVWを介して、真空雰囲気VC及び大気雰囲気に配置される。フォーカス位置検出系360を構成する光学系に本発明の結像光学系100を適用することができる。これにより、光学系の組み立て及び調整を大気雰囲気で行い、露光装置300に配置した後、配置した雰囲気が真空雰囲気に変化しても光学性能に変化が生じないため、大気雰囲気で得られる同等の光学性能で検出を行うことができる。
ここで、本発明の結像光学系100をフォーカス位置検出系360に適用した具体的な構成について説明する。図6は、フォーカス位置検出系360の構成を示す概略断面図である。フォーカス位置検出系360は、LED光源361と、マーク362と、プロジェクションユニット363と、ディテクションユニット364と、CCD365とを有する。なお、プロジェクション363とディテクションユニット364は、真空雰囲気VCに配置される。
図6を参照するに、LED光源361からの照明光はマーク362を照明し、マーク362の像がプロジェクションユニット363を介して被処理体340に投影される。被処理体340からの反射光は、ディテクションユニット354を介してCCD365に結像される。本実施形態では、ディテクションユニット354に結像光学系100を適用することを想定している。但し、結像光学系100の結像倍率等を最適化すれば、プロジェクションユニット363に適用することも可能である。
照明装置310から射出されたEUV光はマスク320を照明する。マスク320面上のパターンの像は投影光学系により被処理体340面上に結像される。本実施形態において、像面上の露光領域は円弧状(リング状)である。そして、マスク320と被処理体340を縮小倍率比の速度比で走査することにより、マスク320の全面を露光する。露光装置300は、アライメント検出系350やフォーカス位置検出系360に結像光学系100を適用しているため、ウェハアライメント及びフォーカス位置検出を大気雰囲気と同等の精度で行うことができる。これにより、露光装置300は、高いスループットで経済性よく従来よりも高品位なデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
なお、本実施形態では、アライメント検出系350及びフォーカス位置検出系360は、真空雰囲気VC及び大気雰囲気に配置されている。しかし、図7に示すように、アライメント検出系350及びフォーカス位置検出系360の全体を真空雰囲気VCに配置しても同様の効果を得ることができる。ここで、図7は、本発明の一側面としての露光装置300の別の構成を示す概略断面図である。
次に、図8及び図9を参照して、露光装置100を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図8は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図9は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置100によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重の回路パターンが形成される。かかるデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置100を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、EUV露光装置だけでなく、その他の真空雰囲気で使用される光学系に適用することができる。
本発明の一側面としての結像光学系の構成を示す概略断面図である。 図1に示す第1の結像光学系の環境変化に対する結像位置の変化を説明するための図である。 図1に示す第2の結像光学系の環境変化に対する結像位置の変化を説明するための図である。 図1に示す結像光学系の具体的なレンズ構成を示す概略断面図である。 本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略断面図である。 図5に示すフォーカス位置検出系の構成を示す概略断面図である。 本発明の一側面としての露光装置の別の構成を示す概略断面図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図8に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。 結像光学系の環境変化に対する結像位置の変化を説明するための図である。
符号の説明
100 結像光学系
110 第1の結像光学系
111 第1のレンズ
112 第2のレンズ
113 第3のレンズ
114 第4のレンズ
115 第5のレンズ
120 第2の結像光学系
121 第6のレンズ
122 第7のレンズ
123 第8のレンズ
300 露光装置
350 アライメント検出系
360 フォーカス位置検出系
361 LED光源
362 マーク
363 プロジェクションユニット
364 ディテクションユニット
365 CCD
VC 真空雰囲気

Claims (14)

  1. 物体面のパターンの像を像面上に結像する結像光学系であって、
    真空雰囲気での結像倍率αを有し、第1の結像位置に結像する第1の結像光学系と、
    真空雰囲気での結像倍率βを有し、第2の結像位置に結像する第2の結像光学系とを有し、
    前記結像光学系が配置される環境が、真空雰囲気から大気雰囲気、又は、大気雰囲気から真空雰囲気に変化した場合において、
    前記第1の結像位置が光軸に沿って変化する方向と、前記第2の結像位置が光軸に沿って変化する方向とが、互いに逆方向であることを特徴とする結像光学系。
  2. 前記結像光学系が配置される環境が、真空雰囲気から大気雰囲気、又は、大気雰囲気から真空雰囲気に変化した場合において、
    前記結像光学系の結像位置が光軸に沿って変化する変化量d3は、前記結像光学系の前記像面側の開口数をNAIMG、前記光の波長をλとすると、
    −2×λ×(1/2NAIMG<d3<2×λ×(1/2NAIMG
    を満足することを特徴とする請求項1記載の結像光学系。
  3. 前記結像光学系が配置される環境が、真空雰囲気から大気雰囲気、又は、大気雰囲気から真空雰囲気に変化した場合において、
    前記第1の結像位置が光軸に沿って変化する変化量d1と、前記第2の結像位置が光軸に沿って変化する変化量d2とは、
    |d1|−|d2|/(α×β)/α=0
    を満足することを特徴とする請求項1記載の結像光学系。
  4. 前記第1の結像光学系の結像倍率αと、前記第2の結像光学系の結像倍率βとは、
    2<2|α|<|β|
    を満足することを特徴とする請求項1記載の結像光学系。
  5. 前記結像光学系が配置される環境が、真空雰囲気から大気雰囲気、又は、大気雰囲気から真空雰囲気に変化した場合において、
    前記結像光学系の真空雰囲気での結像倍率αvac×βvacと、前記結像光学系の大気雰囲気での結像倍率αair×βairとは、
    −(αvac×βvac)/10≦(αvac×βvac)−(αair×βair)≦(αvac×βvac)/10
    を満足することを特徴とする請求項1記載の結像光学系。
  6. 前記結像光学系が配置される環境が、真空雰囲気から大気雰囲気、又は、大気雰囲気から真空雰囲気に変化した場合において、
    真空雰囲気での前記結像光学系の結像面位置の波面収差WAvacと、大気雰囲気での前記結像光学系の結像面位置の波面収差WAairとは、前記光の波長をλとすると、
    |WAvac|≦λ/4 且つ |WAair|≦λ/4
    を満足することを特徴とする請求項1記載の結像光学系。
  7. 前記第1の結像光学系の第1の結像位置の光軸方向の変化量d1と、前記第2の結像光学系の第2の結像位置の光軸方向の変化量d2の変化の方向が互いに逆方向になるように、前記第1及び第2の結像光学系を構成するガラス材料の分散値を所定の値に設定したことを特徴とする請求項1記載の結像光学系。
  8. 物体面のパターンの像を像面上に結像する結像光学系であって、
    正の屈折率を有する第1のレンズ群と、
    第2のレンズ群とを有し、
    前記第1のレンズ群は、
    前記物体面側に平面を向けた正の第1のレンズと、
    前記物体面側に凸面を向けた正の第2のレンズと、
    前記物体面側に凹面を向けた負の第3のレンズと、
    前記物体面側に凸面を向けた正の第4のレンズと、
    前記物体面側に凹面を向けた負の第5のレンズとを有し、
    前記第2のレンズ群は、
    前記物体面側に平面を向けた正の第6のレンズと、
    前記物体面側に凸面を向けたメニスカス形状の負の第7のレンズと、
    前記物体面側に凸面を向けた正の第8のレンズとを有することを特徴とする結像光学系。
  9. 物体面のパターンの像を像面上に結像する結像光学系において、
    前記物体面のパターンの中間像を結像する第1の結像光学系と、
    前記中間像の像を結像する第2の結像光学系と、を備え、
    前記第1の結像光学系及び前記第2の結像光学系が配置される雰囲気の屈折率が変化した場合に、前記第1の結像光学系及び前記第2の結像光学系のうちいずれか一方の物像間距離が長くなると、他方の物像間距離が短くなることを特徴とする結像光学系。
  10. 光源からの光を用いて、マスクのパターンで被処理体を露光する露光装置であって、
    前記被処理体の表面の位置を検出する検出光学系を有し、
    前記検出光学系は、請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の結像光学系を含むことを特徴とする露光装置。
  11. 光源からの光を用いて、マスクのパターンで被処理体を露光する露光装置であって、
    前記マスクと前記被処理体との相対位置を検出する検出光学系を有し、
    前記検出光学系は、請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の結像光学系を含むことを特徴とする露光装置。
  12. 光源からの光を用いて、マスクのパターンで被処理体を露光する露光装置であって、
    前記被処理体の表面の位置を検出する第1の検出光学系と、
    前記マスクと前記被処理体との相対位置を検出する第2の検出光学系とを有し、
    前記第1の検出光学系及び前記第2の検出光学系の少なくとも一方は、請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の結像光学系を含むことを特徴とする露光装置。
  13. 前記光は、波長20nm以下のEUV光であることを特徴とする請求項10、11又は12記載の露光装置。
  14. 請求項10乃至13のうちいずれか一項記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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