JP2007015526A - 車載用音響制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】音源ソースが再生するメディア情報に応じて自動音響制御方法を変更することによって、メディア交換時やメディア内における音源チャンネルが切り替わっても、聴感上最適な自動音響制御ができる車載用音響制御システムを提供する。
【解決手段】複数の音源ソース101、102、103と車の走行速度を検出する車速検出ユニット113と、音響再生装置120が車載通信ネットワーク100に接続され、車速検出ユニット113より送信される車速信号に応じて再生音響信号を制御する車載用音響制御システムであって、音響再生装置120は入力される複数の音源ソースおよび音源ソースのメディア情報に応じて、車速信号から決定される音響制御部106への制御量を切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は車速や車室内騒音に感応し、音量などの音響特性値を自動的に調整する車載用音響制御システムに関するものである。
図6に、車内における騒音レベルにより自動音量制御を行うシステムの一例として、音源入力ソースの切り替え時に補正値を変更する切り替え器を介して自動的に音量制御することにより、聴感上自然な音質・音量制御効果を得る方法が示されている。
図6において、音源A10で音源信号が出力中であるときは、切り替え器12は音源A10側を入力させるようにしている。この時、マイクロフォン16で集音されたマイク信号と音源A10からの音源信号は制御量算出器17に入力され、推定される騒音レベルから予め音源A10用に決められた制御量に基づいて、音響制御部13を制御する。この状態において、音源B11が選択されると、切り替え制御器18は制御量算出器17および切り替え器12を制御する。制御量算出器17は、予め音源B11用に決められた制御量に基づいて、音響制御部13を制御し、切り替え器12は音源B11側を入力させる。このような制御を行うことにより、音源A10と音源B11に対する制御量を常に算出しておき、音源信号が切り替わったときに制御量も切り替えるため、音源信号レベルが急に大きくなったとき、又はその逆のときにも、最適な制御量で音質や音量を調整でき聴感上自然な制御ができるようにしている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特許第3352946号公報
しかしながら、前記の公報においては音源入力ソースによる切り替え制御となっているが、近年DVDなどのマルチ・チャンネルオーディオに代表される多チャンネル化、多メディア化により、同一の音源ソースであっても入力される音源信号は変化するため、例えば音源ソースがDVDの場合、DVDリニアPCM信号再生時やDVD5.1ch信号再生時などに、制御方法を変化させないと、DVD5.1ch信号再生時にセンターチャンネルから出力されるセリフ音などが、自動音響制御によりかえって聴き取りづらくなる場合や、聴感上不自然な制御になるという問題があった。
本発明は上記の従来の課題を解決するもので、音源ソースが再生するメディア情報に応じて自動音響制御方法を変更することによって、メディア交換時やメディア内における音源チャンネルが切り替わっても、聴感上最適な自動音響制御ができる車載用音響制御システムを提供するものである。
前記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有する。
本発明の請求項1に記載の発明は、複数の音源ソースと車の走行速度を検出する車速検出ユニットと音響再生装置が車載通信ネットワークに接続され、前記車速検出ユニットより送信される車速信号に応じて再生音響信号を制御する車載用音響制御システムであって、前記音響再生装置は複数のスピーカと接続され、前記複数の音源ソースから入力される音源信号を所定のチャンネルに振り分ける音源信号分配部と、前記チャンネル毎に振り分けられた音源信号の周波数特性と音量を調整する音響制御部と、この音響制御部を通じて出力される複数のチャンネル毎の再生信号を前記スピーカにそれぞれ入力し、前記音響制御部、音源信号分配部を制御するマイクロコントローラとを備え、入力される前記複数の音源ソースおよび音源ソースのメディア情報に応じて前記車速信号から決定される音響制御部への制御量を切り替えることにより、同じ音源ソースにおいて再生チャンネルや音源信号のレベルが大きく異なるメディアに切り替わった場合においても、最適な自動音響制御が行えるという効果が得られる。
本発明の請求項2に記載の発明は、複数の音源ソースと車の走行速度を検出する車速検出ユニットと音響再生装置が車載通信ネットワークに接続され、前記音響再生装置には複数のスピーカと少なくとも1つ以上のマイクロフォンが接続され、前記車速検出ユニットより送信される車速信号または前記マイクロフォンで検出した騒音レベルに応じて再生音響信号を制御する車載用音響制御システムであって、前記音響再生装置は前記複数の音源ソースから入力される音源信号を所定のチャンネルに振り分ける音源信号分配部と、前記チャンネル毎に振り分けられた音源信号の周波数特性と音量を調整する音響制御部と、この音響制御部を通じて出力される複数のチャンネル毎の再生信号を前記スピーカにそれぞれ入力し、前記音響制御部を通じて出力される複数のチャンネル毎の再生信号を所定の方法で抽出する再生信号分析・選択部と、前記それぞれのマイクロフォンから入力される信号を所定の方法で抽出するマイク信号分析・抽出部と、前記再生信号分析・選択部とマイク信号分析・抽出部からの出力信号レベルを比較する信号レベル比較部と、前記音響制御部、音源信号分配部、再生信号分析・選択部、マイク信号分析・抽出部を制御するマイクロコントローラとを備え、入力される前記複数の音源ソースおよび音源ソースのメディア情報に応じて、再生信号分析・選択部で選択するチャンネルの再生信号とマイク信号分析・抽出部で抽出するマイク信号とを切り替えることにより、メディアの種類や再生チャンネルにより騒音信号検出方法を変化させるとともに、前記車速信号またはマイクロフォンで抽出した騒音レベルから音響制御部への制御方法を最適な方法に切り替えることができるという効果が得られる。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、信号レベル比較部の出力がある所定のレベル以上かつ所定の時間以上継続しない場合は、車速信号によって音響制御部への制御量を決定することにより、一時的に発生するマイクロフォンから集音される騒音に対して過度な制御を行わないという効果が得られる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、音源ソースにDVDデッキが含まれる時に、メディア情報として、ディスクの種類情報を得る再生メディア情報と、メディアの録音情報を得るデジタルサラウンド情報と、再生チャンネルを得る出力チャンネル情報とを識別できる所定の通信手順とを備え、セットされた再生メディアの音源がセンターチャンネルよりセリフ音が出力されるメディアであると特定されたとき、再生信号分析・選択部とマイク信号分析・抽出部に対して、センターチャンネルにおける帯域での騒音レベルを特定できるように制御を行うことにより、センターチャンネル個別の音響制御を行いセリフ音を聴き取り易い状態にすることができるという効果が得られる。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項2〜4に記載の発明において、音源ソースから無音区間を検知した時には、信号レベル比較部の動作を停止することにより、曲間やオーディオ機器の操作中断時にマイクロフォンから集音される騒音に対して過度な制御を行わないという効果が得られる。
以上のように本発明の車載用音響制御システムは、同一の音源ソースであっても再生メディアに応じて自動音響制御方法を変更することができるので、メディア交換時やメディア内における音源チャンネルが切り替わっても、聴感上最適な自動音響制御ができる車載用音響制御システムを提供することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態1における車載用音響制御システムの構成例を示す図である。
図1において、車載通信ネットワーク100に、第1の音源ソースであるDVDデッキ101と、第2の音源ソースであるヘッドユニット102と、第3の音源ソースであるナビゲーションユニット103と、車速検出ユニット113と、音響再生装置120が接続されている。音響再生装置120は、音源信号入力部104から入力された音源ソースを音源信号分配部105により所定のチャンネルに振り分け、DSPなどで構成される音響制御部106に直接もしくはA/D変換器107を通して入力される。音響制御部106で所定の音量や周波数特性を制御された再生信号は、D/A変換器108、増幅器109に入力され、再生チャンネル毎に設置された複数のスピーカ110により各再生チャンネルが出力される。マイクロコントローラ111は通信I/F部112から車速検出ユニット113より送信される車速信号や各音源ソース101、102、103から送信される制御信号を受信し、音響制御部106、音源信号分配部105を制御する。
次に具体的な動作事例を図2〜図3を用いて説明する。
図2は、音響再生装置120がある音源ソースを再生中である場合に、音源ソースの切り替え(もしくは、同音源ソースのメディア交換)が発生したときにマイクロコントローラ111が行う処理内容である。
音源ソースの出力開始要求(変更要求)を表す制御信号を受信すると、音響出力を停止し自動音量制御を停止する(S21〜22)。現在の音量値を保存しておき(S23)、音源ソース情報を前記音源ソースより受信し、その音源ソースがマルチメディア型であるかを判定する(S24)。ここでマルチメディア型とは、その音源ソースが多くの音源媒体を出力可能なものとする。マルチメディア型でなければ、音源ソースによってのみ決定される自動音響制御パラメータを設定し(S27)、マルチメディア型であれば、さらに再生メディア情報を通信信号等で要求し(S25)、受信した再生メディア情報により決定される自動音響制御パラメータを設定する(S26)。
なお、自動音響制御パラメータとは、車速信号情報と上記の音源ソース、メディア情報によって決まるもので、音響制御部106、音源信号分配部105へマイクロコントローラ111が行う制御量である。
以上の処理終了後、自動音量制御が開始され(S28)、前記車速信号値の刻々の変化に応じてマイクロコントローラ111は最適な音量で出力させるため、音響制御部106を制御するようになる。その後、音響出力を開始し処理終了となる(S29)。
図3は、図2における音響制御パラメータ設定(S26)の再生メディア情報の取得処理方法の具体例であり、本事例ではDVDメディアについて記したものである。
図2のS25において、メディア情報を要求後、メディア情報を取得すると、現在の再生メディアを特定する(S31)。メディアがDVDメディアである場合は、DVDの録音情報を要求、取得する(S32)。DVDの場合、録音形態が映画用DVDビデオメディア等で多く用いられるDTS、Dolby Digitalであるかを判断し、該当すればその出力チャンネル情報を要求、取得し(S33)、5.1chと判断すれば5.1ch音響制御パラメータを設定する(S34)。
一方、S31においてDVDメディア以外(CDなど)と判断された場合や、S32において音楽用DVDメディアに多く使用されるリニアPCMやMLPと判断された場合や、S33において5.1ch以外と判断された場合において、2chサラウンド用音響信号パラメータを設定する(S35)。
なお、上記5.1ch音響制御パラメータ、2chサラウンド用音響信号パラメータについては詳細に記載しないが、例えば、5.1ch音響制御パラメータでは車速の上昇につれ、センタースピーカの音量増幅度を他のチャンネルのスピーカの増幅度よりも強調するようにし、センタースピーカ音をより聴取しやすくするように働くものであり、2chサラウンド用音響信号パラメータは車速の上昇につれ、全体のチャンネル出力音が増幅するように働くものである。
以上のように、音源ソースだけではなく、再生メディアに応じて自動音響制御パラメータを変更することで、最適な制御を行えるようになる。
なお、本実施の形態についてはDVDデッキにおける再生メディアの一例についてのみ説明したが、他のメディアや音源ソースの場合においても同様に制御できることは自明である。
また、メディア交換時などに自動音響制御によって音量レベルに大きな差異が発生するような場合(特に急激に上昇してしまう場合)については、所定の時定数に応じた音量変化を与えることにより違和感を防止できる。
(実施の形態2)
次に実施の形態2について図面を参照しながら説明する。
図4は本発明の実施の形態2における車載用音響制御システムの構成例を示す図である。
図4は実施の形態1で説明した図1の構成要素に加え、音響再生装置420内に再生信号分析・選択部413と、信号レベル比較部414と、マイク信号分析・抽出部415とを備え、マイクロフォン416と接続させた構成である。なお、マイクロフォン416とマイク信号分析・抽出部415は対であり、図示しないが複数個備えるものとする。
再生信号分析・選択部413はマイクロコントローラ411に制御され、増幅器409の出力信号から所定の出力チャンネルを選択・抽出し、信号レベル比較部414に入力するような動作を行う。
マイク信号分析・抽出部415はマイクロコントローラ411に制御され、マイクロフォン416に入力されるスピーカ410から出力される再生音に騒音を含んだ車内音に対し、所定の加工処理を行い信号レベル比較部414に入力する。信号レベル比較部414は前記再生信号分析・選択部413からの入力信号とマイク信号分析・抽出部415からの入力信号のレベルを比較し、そのレベル差を表す信号をマイクロコントローラ411に入力する。
次に本実施例の自動音響制御方法について説明する。
本実施例では、車速検出ユニット417より送信される、車速信号もしくは前記信号レベル比較部414の出力より推定される、騒音レベルに応じて自動音響制御される。
マイクロコントローラ411は推定騒音レベルが所定のレベル以上かつ所定の時間以上を計測した場合は、推定騒音レベルを自動音響制御のパラメータとし、前記条件を満たさない場合は、車速信号を自動音響制御のパラメータとして適用する。なお、自動音響制御パラメータとは、実施の形態1と同様に、車速信号情報もしくは推定騒音レベルと音源ソース、メディア情報によって決まる、音響制御部406、音源信号分配部405へマイクロコントローラ411が行う制御量である。
具体的な動作事例については、実施の形態1で説明した図2、図3と同様の処理を行うが、図3における再生メディアによる音響制御パラメータ設定処理(S34、S35)、および音源信号再生中の処理が異なるので以下ではそれらについて説明する。
まず、前者の再生メディアによる音響制御パラメータ設定処理については、音響制御部406に対する音響パラメータ設定だけではなく、再生信号分析・選択部413およびマイク信号分析・抽出部415に対しても制御を行う。
具体的には、5.1ch音響制御パラメータの設定処理(S34)においては、再生信号分析・選択部413でセンタースピーカへの出力チャンネルを選択するとともに、マイク信号分析・抽出部415でセンタースピーカからの出力音の入力が大きいマイクロフォン416からの入力を抽出する。もしくは、各スピーカチャンネルからの出力とそれに対応するマイク入力をそれぞれ入力し、信号レベル比較部414でセンタースピーカ出力成分に対して大きな重みを与えるような計算処理を行っても良い。以上の処理によって、センターチャンネルの出力に与える騒音成分に着目した制御ができる。
一方、2chサラウンド用音響信号パラメータ設定処理(S35)においては、順次もしくは同時に出力再生チャンネルを選択し、それら各々においてマイク入力信号から騒音レベルを推定し平均化するなどの処理を行うなどの処理を行えばよい。
次に後者の音源信号再生中の処理について説明する。
本実施例では、マイクロフォンと音源の出力音により騒音レベルの推定を行うため、音源出力がゼロになる無音区間(例えば、再生メディアの音源トラック間やユーザ操作による音源出力一時停止やスイッチング動作など)が発生すると、無音区間におけるマイク入力音の変動に過度に反応し、無音区間終了後に音が変動し、自動音響制御によりかえって違和感を生じる可能性となり得る。
上記の問題を解決するため、本実施例では音源再生中に図5に示す処理を行う。
マイクロコントローラ411は、音源信号再生中に無音区間開始情報を受信すると、無音区間測定タイマをスタートさせる(S51)。次に、信号レベル比較部414の動作を停止させる(S52)。この状態で無音区間終了情報を受信すると、前記タイマ状態を判定する(S53)。タイマ状態が終了していない場合は、現在の音量値を維持し一定時間経過後に信号レベル比較部の動作を開始させる(S56)。一方、タイマ状態が終了していれば、現在の車速値を取得しその車速値に対する自動音量制御値に現在の音量値を更新する(S54〜55)。その後、前記と同様に一定時間経過後に信号レベル比較部414の動作を開始させる(S56)。以上のように、音源出力がゼロになる無音区間に信号レベル比較部414の動作を停止させることで、自動音響制御による違和感を防止させる。
また、上記実施例では詳細に説明しなかったが、車速度による音量制御値と推定騒音レベルによる音量制御値の差が大きい場合は、両者の制御切り替え時に、急激な音量差が起きないように時定数的に変化させることで、より違和感の少ない自動音響制御が可能となる。
本発明にかかる車載用音響制御システムは、多様なマルチメディア音源ソースと車載通信ネットワークで接続され、計測した車速信号や周囲の騒音レベルに応じて自動音響制御を行い、特に音源ソースが5.1chメディアを再生する手法として用いるのに有用である。
本発明の実施の形態1における車載用音響制御システムの例を示す図 実施の形態1における音響再生装置が音源ソースを再生中である場合に、音源ソース切り替えが発生したときのマイクロコントローラが行う処理フロー図 実施の形態1における再生メディア情報の取得処理方法の処理フローの例を示す図 実施の形態2における車載用音響制御システムの例を示す図 実施の形態2における音響再生装置が音源信号再生中に無音区間情報を受信したときのマイクロコントローラが行う処理フロー図 従来の車載用音響制御システムの例を示す図
符号の説明
100 車載通信ネットワーク
101 DVDデッキ
102 ヘッドユニット
103 ナビゲーションユニット
104 音源信号入力部
105、405 音源信号分配部
106、406 音響制御部
107 A/D変換器
108 D/A変換器
109、409 増幅器
110、410 スピーカ
111、411 マイクロコントローラ
112 通信I/F部
113、417 車速検出ユニット
120、420 音響再生装置
413 再生信号分析・選択部
414 信号レベル比較部
415 マイク信号分析・抽出部
416 マイクロフォン

Claims (5)

  1. 複数の音源ソースと車の走行速度を検出する車速検出ユニットと音響再生装置が車載通信ネットワークに接続され、前記車速検出ユニットより送信される車速信号に応じて再生音響信号を制御する車載用音響制御システムであって、前記音響再生装置は複数のスピーカと接続され、前記複数の音源ソースから入力される音源信号を所定のチャンネルに振り分ける音源信号分配部と、前記チャンネル毎に振り分けられた音源信号の周波数特性と音量を調整する音響制御部と、この音響制御部を通じて出力される複数のチャンネル毎の再生信号を前記スピーカにそれぞれ入力し、前記音響制御部、音源信号分配部を制御するマイクロコントローラとを備え、入力される前記複数の音源ソースおよび音源ソースのメディア情報に応じて、前記車速信号から決定される音響制御部への制御量を切り替えることを特徴とする車載用音響制御システム。
  2. 複数の音源ソースと車の走行速度を検出する車速検出ユニットと音響再生装置が車載通信ネットワークに接続され、前記音響再生装置には複数のスピーカと少なくとも1つ以上のマイクロフォンが接続され、前記車速検出ユニットより送信される車速信号または前記マイクロフォンで検出した騒音レベルに応じて再生音響信号を制御する車載用音響制御システムであって、前記音響再生装置は前記複数の音源ソースから入力される音源信号を所定のチャンネルに振り分ける音源信号分配部と、前記チャンネル毎に振り分けられた音源信号の周波数特性と音量を調整する音響制御部と、この音響制御部を通じて出力される複数のチャンネル毎の再生信号を前記スピーカにそれぞれ入力し、前記音響制御部を通じて出力される複数のチャンネル毎の再生信号を所定の方法で抽出する再生信号分析・選択部と、前記それぞれのマイクロフォンから入力される信号を所定の方法で抽出するマイク信号分析・抽出部と、前記再生信号分析・選択部とマイク信号分析・抽出部からの出力信号レベルを比較する信号レベル比較部と、前記音響制御部、音源信号分配部、再生信号分析・選択部、マイク信号分析・抽出部を制御するマイクロコントローラとを備え、入力される前記複数の音源ソースおよび音源ソースのメディア情報に応じて、再生信号分析・選択部で選択するチャンネルの再生信号とマイク信号分析・抽出部で抽出するマイク信号とを切り替え、前記車速信号またはマイクロフォンで抽出した騒音レベルから決定される音響制御部への制御量を切り替えることを特徴とする車載用音響制御システム。
  3. 信号レベル比較部の出力がある所定のレベル以上かつ所定の時間以上継続しない場合は、車速信号により音響制御部への制御量を決定することを特徴とする請求項2に記載の車載用音響制御システム。
  4. 音源ソースにDVDデッキが含まれる時に、メディア情報として、ディスクの種類情報を得る再生メディア情報と、メディアの録音情報を得るデジタルサラウンド情報と、再生チャンネルを得る出力チャンネル情報とを識別できる所定の通信手順とを備え、セットされた再生メディアの音源がセンターチャンネルよりセリフ音が出力されるメディアであると特定されたとき、再生信号分析・選択部とマイク信号分析・抽出部に対して、センターチャンネル出力における騒音レベルを特定できるように制御を行うことを特徴とする請求項2および3に記載の車載用音響制御システム。
  5. 音源ソースから無音区間を検知した時には、信号レベル比較部の動作を停止することを特徴とする請求項2〜4に記載の車載用音響システム。
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