JP2007013091A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的な接続の信頼性が確保される半導体装置とその製造方法を提供する。
【解決手段】ガラス基板1の表面上に1対のソース・ドレイン領域4a,4bが形成された島状シリコン層4が形成されている。島状シリコン層4上に絶縁膜5を介在させてゲート電極6が形成され、そのゲート電極6を覆うように層間絶縁膜7が形成されている。層間絶縁膜7および絶縁膜5にコンタクトホール9が形成され、そのコンタクトホール9内にプラグ10a,10bが形成されている。コンタクトホール9は、島状シリコン層4を貫通するように形成され、島状シリコン層4を貫通するコンタクトホール9aと、コンタクトホール9aよりも大きい開口断面積を有するコンタクトホールの部分9bとにより構成される。コンタクトホール9内に露出した島状シリコン層4の部分に高濃度領域4dが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置およびその製造方法に関し、特に、コンタクトホールを介して電気的な接続が行なわれる半導体装置と、そのような半導体装置の製造方法に関するものである。
液晶表示装置などの表示機能を備えた半導体装置では、画像表示を制御するために薄膜トランジスタが形成されている。そのような薄膜トランジスタが形成された半導体装置の一例として、特許文献1に記載された半導体装置について説明する。
半導体装置では、まず、ガラス基板の表面上に所定の下地膜を介在させて島状シリコン層が形成されている。その島状シリコン層には、間隔を隔てて所定導電型の不純物を含有する1対のソース・ドレイン領域が形成されている。その1対のソース・ドレイン領域によって挟まれた島状シリコン層の領域に、チャネル領域が形成されている。
その島状シリコン層を覆うようにガラス基板上にゲート絶縁膜として絶縁膜が形成され、チャネル領域の直上に位置する絶縁膜の部分上にゲート電極が形成されている。1対のソース・ドレイン領域およびゲート電極によって薄膜トランジスタが構成される。そのゲート電極を覆うように、ガラス基板上に層間絶縁膜が形成されている。層間絶縁膜および絶縁膜には、島状シリコン層におけるソース・ドレイン領域を露出するコンタクトホールが形成されている。そのコンタクトホール内には、ソース・ドレイン領域に電気的に接続されるプラグがそれぞれ形成されている。薄膜トランジスタとして、正常な動作を確保するためには、プラグの底面と島状シリコン層に形成されたソース・ドレイン領域とが常に電気的に良好に接続されていることが求められる。
特開2001−296552号公報
しかしながら、従来の半導体装置では次のような問題点があった。半導体装置に使用されるガラス基板には大面積化が求められている。ガラス基板の面積が大きくなると、たとえばガラス基板の表面に所定の膜を形成したり、その膜にエッチング等の加工を施すなどの所定のプロセスを施す際に、ガラス基板の面内において均一に行なうことが困難になり、ガラス基板面内における膜厚のばらつきや、エッチングレートのばらつきが顕在化してくる。
また、半導体装置では、ソース・ドレイン領域が形成される島状シリコン層の厚さは約50nmであるのに対して、コンタクトホールが形成される層間絶縁膜および絶縁膜の厚さは約300μm以上であるため、層間絶縁膜および絶縁膜の厚さに比べて島状シリコン層の厚さが相対的に薄い構造となっている。
このように、層間絶縁膜等の厚さに比べて島状シリコン層の厚さが相対的に薄い構造であって、しかも、ガラス基板面内においてプロセスの均一性が悪化する状況のもとで、プラグをソース・ドレイン領域に電気的に確実に接続させようとすれば、プラグを形成するためのコンタクトホールを形成する際に十分なエッチングを施す必要がある。そうすると、ガラス基板面内においては、島状シリコン層を貫通してコンタクトホールが形成される部分(領域)が生じることになる。
コンタクトホールが島状シリコン層を貫通して形成されると、コンタクトホール内に形成されるプラグは、島状シリコン層に形成されるソース・ドレイン領域とはコンタクトホールの側壁に露出した島状シリコン層の厚みに相当する部分だけで電気的に接触することになる。このため、薄膜トランジスタが駆動すると、この接触部分において局所的に熱が発生することになる。
このような状況のもとで半導体装置が長期間稼動すると、接触部分におけるプラグやシリコン等に劣化が生じて、プラグとソース・ドレイン領域との良好な電気的な接続を維持することができなくなる。その結果、半導体装置の信頼性が損なわれてしまう。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、一つの目的は電気的な接続の信頼性が確保される半導体装置を提供することであり、他の目的はそのような半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明に係る半導体装置は、第1絶縁膜と半導体層と第2絶縁膜とコンタクトホールと導電体部とを有している。第1絶縁膜は所定の基板の主表面上に形成されている。半導体層は第1絶縁膜上に形成され、所定導電型の不純物を含有する。第2絶縁膜は半導体層を覆うように第1絶縁膜上に形成されている。コンタクトホールは第2絶縁膜に形成され、半導体層の表面を露出する。導電体部はコンタクトホール内に形成され、半導体層と電気的に接続される。コンタクトホールは第1コンタクトホールと第2コンタクトホールを備え、第1コンタクトホールは第1開口断面積を有して少なくとも半導体層の部分に形成され、半導体層の部分を側壁に露出する。第2コンタクトホールは第1コンタクトホールに繋がるように第2絶縁膜の部分に形成され、第1開口断面積よりも大きい第2開口断面積を有して半導体層の上面部分を露出する。そして、コンタクトホール内に露出した半導体層の表面部分における所定の導電型の不純物濃度が、半導体層における他の部分の不純物濃度よりも高く設定されている。
本発明に係る半導体装置の製造方法は以下の工程を備えている。所定基板の主表面上に第1絶縁膜を形成する。その第1絶縁膜上に所定導電型の不純物を含有する半導体層を形成する。その半導体層を覆うように第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する。第2絶縁膜および半導体層に、半導体層の表面を露出するコンタクトホールを形成する。そのコンタクトホール内に、半導体層と電気的に接続される導電体部を形成する。コンタクトホールを形成する工程は、所定の開口断面積を有して側壁に半導体層の部分の表面を露出するように、第2絶縁膜および半導体層に加工を施す第1工程と、第2絶縁膜に所定の加工を施して所定の開口断面積を広げることにより、半導体層の上面部分を露出する第2工程とを備えている。そして、コンタクトホールを形成した後導電体部を形成する前に、コンタクトホール内に露出した半導体層の表面部分の不純物濃度を、半導体層における他の部分の不純物濃度よりも高くする不純物導入工程を備えている。
本発明に係る半導体装置によれば、コンタクトホール内に形成される導電体部は、半導体層とは、コンタクトホール内に露出した半導体層の側面部分に加えて上面部分においても接触することになる。しかも、導電体部と接触する半導体層の部分の不純物濃度がより高く設定されている。これにより、導電体部と半導体層との接触面積が増加するとともに、接触抵抗の低減が図られ、その結果、半導体装置の電気的信頼性を向上することができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、所定基板の大型化と、第2絶縁膜の厚さに比べて半導体層の厚さが相対的に薄いことに伴って、導電体部を半導体層に電気的に確実に接続させようとすれば、所定基板面内において、半導体層を貫通してコンタクトホールが形成される部分が生じても、第2工程によって半導体層の上面が露出して導電体部と半導体層との接触面積が増加する。さらに、不純物導入工程により、露出した半導体層の部分の不純物濃度が高くなる。これにより、導電体部と半導体層との接触面積が増加するとともに、接触抵抗の低減が図られて、半導体装置の電気的信頼性を向上することができる。
実施の形態1
本発明の実施の形態1に係る半導体装置について説明する。図1に示すように、ガラス基板1の表面上に、たとえばシリコン窒化膜などからなる第1下地膜2および第2下地膜3が形成されている。その第2下地膜3上に島状シリコン層4が形成されている。その島状シリコン層4には、間隔を隔てて所定導電型の不純物を含有する1対のソース・ドレイン領域4a,4bが形成されている。その1対のソース・ドレイン領域によって挟まれた島状シリコン層4の領域には、チャネル領域4cが形成されている。
その島状シリコン層4を覆うようにガラス基板1上に、ゲート絶縁膜としてのシリコン酸化膜などからなる絶縁膜5が形成されている。チャネル領域4cの直上に位置する絶縁膜5の部分上にゲート電極6が形成されている。そのゲート電極6を覆うように、ガラス基板1上に、たとえばシリコン酸化膜などからなる層間絶縁膜7が形成されている。層間絶縁膜7および絶縁膜5には、島状シリコン層4におけるソース・ドレイン領域4a,4bを露出するコンタクトホール9が形成されている。そのコンタクトホール9内には、ソース・ドレイン領域4a,4bに電気的に接続されるプラグ10a,10bがそれぞれ形成されている。
コンタクトホール9は、島状シリコン層4を貫通するように形成され、島状シリコン層4を貫通しているコンタクトホールの部分9aと、そのコンタクトホールの部分9aに繋がって、コンタクトホールの部分9aの開口断面積よりも大きい開口断面積を有するコンタクトホールの部分9bとにより構成される。
そのコンタクトホール9内に露出した島状シリコン層4の部分、すなわち、コンタクトホールの部分9aとコンタクトホールの部分9bとの繋ぎ目部分に露出した島状シリコン層4の上面からコンタクトホールの部分9aの側壁に露出した島状シリコン層4にかけての部分に不純物濃度のより高い高濃度領域4dが形成されている。その高濃度領域4dにおける不純物濃度は、島状シリコン層4に形成されたソース・ドレイン領域4a,4bの不純物濃度(約1019〜1021ions/cm3)よりも約2〜30倍程度高く設定されている。
上述した半導体装置では、ゲート電極6および1対のソース・ドレイン領域4a,4bによって薄膜トランジスタが構成される。コンタクトホール9内に形成されるプラグ10a,10bは、ソース・ドレイン領域4a,4bとは、コンタクトホール9内に露出した島状シリコン層4の側面部分に加えて上面部分においても接触することになる。しかも、プラグ10a,10bと接触するソース・ドレイン領域の部分には高濃度領域4dが形成されている。これにより、従来の半導体装置と比べて、プラグ10a,10bとソース・ドレイン領域4a,4bとの接触面積が増加するとともに、接触抵抗の低減が図られて、薄膜トランジスタの駆動に伴う発熱を低減することができる。この効果については、以下の実施の形態において詳しく説明する。
実施の形態2
次に、実施の形態1において説明した半導体装置の製造方法の一例について説明する。図2に示すように、ガラス基板1の主表面上に第1下地膜2が形成される。その第1下地膜2上にさ
らに第2下地膜3が形成される。その第2下地膜3上にアモルファスシリコン膜(図示せず)が形成される。そのアモルファスシリコン膜に所定の加熱処理またはレーザアニール処理を施すことにより、アモルファスシリコン膜を多結晶シリコン膜に変化させる。その多結晶シリコン膜に所定の微細加工技術を施して、多結晶シリコン膜を島状に加工することにより、島状シリコン層4が形成される。
次に、その島状シリコン層4を覆うようにゲート絶縁膜となる絶縁膜5が形成される。その絶縁膜5上にゲート電極となる所定の金属膜(図示せず)が形成される。その金属膜に所定の微細加工技術を施すことにより、ゲート電極6が形成される。そのゲート電極6をマスクとして島状シリコン層4に所定導電型の不純物イオンを注入することにより、1対のソース・ドレイン領域4a,4bが形成される。1対のソース・ドレイン領域4a,4bによって挟まれた島状シリコン層4の領域に、チャネル領域4cが形成されることになる。
次に、図3に示すように、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、
ゲート電極6を覆うように絶縁膜5上に、たとえばシリコン酸化膜などの所定の厚さの層間絶縁膜7が形成される。次に、図4に示すように、層間絶縁膜7上にレジスト膜8が塗布形成される。そのレジスト膜8に所定の露光および現像処理を施すことにより、図5に示すように、コンタクトホールを形成するための開口部8aが形成される。
次に、図6に示すように、開口部8aが形成されたレジスト膜8をマスクとして、層間絶縁膜7および絶縁膜5に異方性エッチングを施すことにより、コンタクトホール9が形成される。このとき、コンタクトホール9内にその後形成されるプラグをソース・ドレイン領域4a,4bに電気的に確実に接続させるために、ガラス基板1面内においては、島状シリコン層4を貫通してコンタクトホールが形成される部分(領域)がある。図6は、そのようなコンタクトホールが島状シリコン層を貫通して形成された領域における断面構造を示す。その後、レジスト膜8が除去される。
次に、コンタクトホール9が形成されたガラス基板1を、たとえばフッ酸を含む所定の溶液に浸漬して、シリコン酸化膜からなる絶縁膜5および層間絶縁膜7の部分にエッチングを施すことにより、コンタクトホール9の開口断面積が広げられる。こうして、図7に示すように、島状シリコン層4の上面よりも上方では、島状シリコン層4の上面よりも下方に位置するコンタクトホール9aよりも開口断面積の大きいコンタクトホール9bが形成されて、コンタクトホール9内に島状シリコン層4の上面が露出する。
次に、図8に示すように、イオン注入法により所定導電型の不純物イオンを露出した島状シリコン層4の部分に導入することにより、高濃度領域4dが形成される。次に、図9に示すように、たとえばスパッタ法によってコンタクトホール9内を含む層間絶縁膜7上に所定の金属膜10が形成される。その金属膜10に所定の写真製版および加工を施すことにより、図10に示すように、ソース・ドレイン領域4a,4bにそれぞれ電気的に接続されるプラグ10a,10bが形成される。このようにして、ゲート電極6および1対のソース・ドレイン領域4a,4bによって薄膜トランジスタが構成されて、図1に示す半導体装置が形成される。
上述した半導体装置では、島状シリコン層4を貫通するように形成されたコンタクトホール9の一部の開口断面積を広げることによって島状シリコン層4の上面が露出される。そして、その露出した島状シリコン層4の部分に不純物を導入することによって高濃度領域4dが形成される。
これにより、コンタクトホール9内に形成されるプラグ10a,10bは、ソース・ドレイン領域4a,4bとは、コンタクトホール9内に露出した島状シリコン層4の側面部分に加えて上面部分においても接触することになる。
このような半導体装置の構造による効果について、比較例に係る半導体装置との関係で説明する。まず、比較例に係る半導体装置は、以下のように形成される。図2〜図5に示す方法と同様にして、図11に示すように、ガラス基板101の表面上に第1下地膜102および第2下地膜103が形成される。その第2下地膜103上に島状シリコン層104が形成される。
その島状シリコン層104を覆うように絶縁膜105が形成され、さらにゲート電極106が形成される。そのゲート電極106をマスクとして、イオン注入処理を施すことによって、島状シリコン層4に、間隔を隔てて所定導電型の不純物を含有する1対のソース・ドレイン領域104a,104bが形成される。1対のソース・ドレイン領域104a,104bによって挟まれた領域にチャネル領域104cが形成される。
ゲート電極106を覆うように層間絶縁膜7が形成され、その層間絶縁膜7上にレジスト膜108が形成される。そのレジスト膜108にコンタクトホールを形成するための開口部108aが形成される。次に、図12に示すように、レジスト膜108をマスクとして層間絶縁膜107および絶縁膜105に異方性エッチングを施すことにより、島状シリコン層104を露出するコンタクトホール109が形成される。その後、図13に示すように、レジスト膜108が除去される。
次に、図14に示すように、コンタクトホール109内を含む層間絶縁膜107上に所定の金属膜110が形成される。その金属膜110に所定の写真製版および加工を施すことにより、図15に示すように、ソース・ドレイン領域104a,104bにそれぞれ電気的に接続されるプラグ110a,110bが形成されて、比較例に係る半導体装置が形成されることになる。
ところで、発明が解決しようとする課題の項において述べたように、ガラス基板101の大型化と、層間絶縁膜107および絶縁膜105の厚さに比べて島状シリコン層104の厚さが相対的に薄いことに伴って、プラグをソース・ドレイン領域に電気的に確実に接続させようとすれば、ガラス基板101面内においては、島状シリコン層104を貫通してコンタクトホールが形成される部分が生じることになる。
すなわち、図16に示されるレジスト膜108をマスクとして層間絶縁膜107および絶縁膜105に異方性エッチングを施すことによって、図17に示すように、島状シリコン層104を貫通するようにしてコンタクトホール108aが形成される。このように、島状シリコン層104を貫通するようにして形成されたコンタクトホール108a内にプラグが形成されると、図18の点線枠A内に示すように、そのプラグ110bはソース・ドレイン領域104a,104bとは、コンタクトホール108aの側壁に露出した島状シリコン層104の厚みに相当する部分だけで電気的に接触することになる。このため、薄膜トランジスタが駆動すると、この接触部分において局所的に熱が発生してしまう。
これに対して、本実施の形態に係る半導体装置では、コンタクトホール9内に形成されるプラグ10a,10bは、ソース・ドレイン領域4a,4bとは、コンタクトホール9内に露出した島状シリコン層4の側面部分に加えて上面部分においても接触することになる。これにより、比較例に係る半導体装置と比べて、プラグ10a,10bとソース・ドレイン領域4a,4bとの接触面積が増加する。
さらに、本実施の形態に係る半導体装置では、プラグ10a,10bと接触するソース・ドレイン領域の部分には高濃度領域4dが形成されている。これにより、プラグ10a,10bとソース・ドレイン領域4a,4bとの接触抵抗の低減が図られる。これらの結果、薄膜トランジスタの駆動に伴う発熱を大幅に低減することができて、半導体装置としての信頼性を確保することができる。なお、低抵抗化のための高濃度領域4dは、ゲート電極6から比較的離れているため、薄膜トランジスタの動作に影響を与えることはない。
次に、プラグ10a,10bとソース・ドレイン領域4a,4bとの接触面積についてより具体的に説明する。図19に示すように、まず、コンタクトホール9のうちコンタクトホール9aの直径R1を3.0μm、島状シリコン層4の厚さTを50nmとすると、島状シリコン層4の側面部分の面積(π・R1・T)は、4.7×105nm2と見積もられる。
次に、島状シリコン層4の露出した上面の径方向の長さLを0.1μm、コンタクトホール9bの直径R2を3.2μmとすると、島状シリコン層4の上面部分の面積(π・(R2/2)2−π・(R1/2)2)は、9.7×105nm2と見積もられる。
そうすると、プラグ10a,10bとソース・ドレイン領域4a,4bとが接触する接触面積は、14.4×105nm2となり、プラグとソース・ドレイン領域とが島状シリコン層4の側面部分だけで接触している比較例に係る半導体装置に比べて、本半導体装置では約3倍の接触面積を確保することができる。
ここで、コンタクトホールの径を約3μm程度以下に設定することを前提として、開口径が広げられたコンタクトホール9bにおける径方向の長さLの増加分を約0.1μmよりも短くしようとすると、その増加した寸法はコンタクトホール9a径の約7%程度以下となる。この数値は、薄膜トランジスタの寸法に比べるとわずかな寸法の変更であり、半導体装置全体のレイアウトを変更する必要がないが、接触面積の増加にはほとんど寄与しない。長さLが0.1μmの場合には、島状シリコン層4の露出した上面部分の面積は、コンタクトホール9aの底面の面積(π・(R1/2)2)の約13%に相当することになる。
一方、コンタクトホール9bにおける径方向の長さLの増加分が約0.3μmを超えると、その増加した寸法はコンタクトホール9a径の約20%程度を超えることになり、半導体装置全体のレイアウトを変更する必要が生じる。長さLが0.3μmの場合には、島状シリコン層4の露出した上面部分の面積は、コンタクトホール9aの底面の面積(π・(R1/2)2)の約44%に相当することになる。
したがって、コンタクトホールの径を約3μm程度以下に設定することを前提とする場合には、コンタクトホール9bの径方向の長さの増加分を約0.1μm以上とし、約0.3μmを超えないように設定することが好ましく、島状シリコン層4の露出した上面部分の面積とコンタクトホール9aの底面の面積との関係では、島状シリコン層4の露出した上面部分の面積を、コンタクトホール9aの底面の面積の約13%以上約44%以下に設定することが好ましい。
上述した半導体装置では、ガラス基板1面内において島状シリコン層4を貫通してコンタクトホールが形成される部分(領域)を例に挙げて説明したが、ガラス基板1面内では、島状シリコン層4を貫通せずに島状シリコン層4を露出するコンタクトホールが形成される部分も存在する。以下、そのような部分に対しても、上述した製造方法を適用しても特に問題はないことについて説明する。
まず、図5に示す工程の後、レジスト膜8をマスクとして層間絶縁膜7および絶縁膜5に異方性エッチングを施すことにより、図20に示すように、島状シリコン層4の表面をを露出するコンタクトホール9cが形成される。次に、コンタクトホール9cが形成されたガラス基板1を、フッ酸を含む所定の溶液に浸漬してシリコン酸化膜からなる絶縁膜5および層間絶縁膜7の部分にエッチングを施すことにより、図21に示すように、島状シリコン層4の上面よりも上方の部分に開口断面積のより大きいコンタクトホール9bが形成される。
次に、図22に示すように、コンタクトホール9の底面全体に露出した島状シリコン層4に対してイオン注入法により所定導電型の不純物イオンを導入することにより、高濃度領域4dが形成される。次に、図9および図10に示す工程と同様の工程を経て、図23に示すように、ソース・ドレイン領域4a,4bにそれぞれ電気的に接続されるプラグ10a,10bが形成される。
この半導体装置では、プラグ10a,10bは、ソース・ドレイン領域4a,4bとはコンタクトホール9の底面の全体に位置する島状シリコン層4の部分(高濃度領域4d)において接触するため、接触面積は十分に確保されることになる。しかも、その接触する部分には高濃度領域4dが形成されているため、プラグ10a,10bとソース・ドレイン領域4a,4bとの接触抵抗の大幅な低減を図ることができる。その結果、半導体装置としての信頼性を十分に確保することができる。
実施の形態3
ここでは、半導体装置の製造方法の他の例について説明する。まず、図2および図3に示す工程と同様の工程を経て、図24に示すように、ゲート電極6を覆う層間絶縁膜7が形成される。次に、図25に示すように、層間絶縁膜7上に層間絶縁膜7とはエッチング特性の異なる層間保護膜11が形成される。層間絶縁膜7として、たとえばシリコン酸化膜が適用される場合には、層間保護膜11としてシリコン窒化膜が適用される。
次に、図26に示すように、その層間保護膜11上にレジスト膜8が形成され、そのレジスト膜8にコンタクトホールを形成するための開口部8aが形成される。そのレジスト膜8をマスクとして層間保護膜11、層間絶縁膜7および絶縁膜5に異方性エッチングを施すことにより、コンタクトホール9aが形成される。その後、図27に示すように、レジスト膜8が除去され、そして、所定のウエット処理を施すことによりガラス基板1の表面が洗浄される。
次に、層間保護膜11が被覆した状態で、ガラス基板1をフッ酸を含む所定の溶液に浸漬して、シリコン酸化膜からなる絶縁膜5および層間絶縁膜7の部分にエッチングを施すことにより、図28に示すように、コンタクトホール9の開口断面積が広げられて、コンタクトホール9bが形成される。このとき、層間絶縁膜7の上面が層間保護膜11によって覆われていることで、層間絶縁膜7の膜厚が減少するのを阻止することができる。
その後、ガラス基板1をリン酸溶液に浸漬することにより、図29に示すように、層間保護膜11が除去される。そして、図8〜図10に示す工程と同様の工程を経て、図30に示すように、プラグ10a,10bが形成されて半導体装置が完成する。
上述した製造方法では、層間絶縁膜7上に層間絶縁膜とはエッチング特性の異なる層間保護膜11が形成され、その層間保護膜11によって被覆された状態で、コンタクトホールの開口断面積を大きくするための所定のウエットエッチングが施される。これにより、ウェットエッチングの際に層間絶縁膜7の厚み方向にエッチングが行なわれることが阻止されて、層間絶縁膜7の膜厚が減少するのを阻止することができる。また、コンタクトホール9が変形するのを抑制することができる。
実施の形態4
ここでは、半導体装置の他の例について説明する。図31に示すように、この半導体装置では、前述した半導体装置における層間絶縁膜7を覆うように、シリコン窒化膜等の窒化シリコンを主成分とする第2の層間絶縁膜12が形成されている。そして、その層間絶縁膜12、層間絶縁膜7および絶縁膜5に、島状シリコン層4におけるソース・ドレイン領域4a,4bを露出するコンタクトホール9が形成されている。なお、これ以外の構成については、図10に示す半導体装置の構造と同様なので、同一部材には同一符号を付し、その説明を省略する。
上述した半導体装置では、第2の層間絶縁膜12として窒化シリコンを主成分とする材料からなる膜が形成されている。文献(特開昭60-136259号公報(特公平04−057098号公報))によれば、シリコン窒化膜は水素を多量に含有することで、熱処理を施す際には水素供給源となって、半導体装置の薄膜トランジスタのしきい値電圧を下げる効果があることが提案されている。
したがって、上述した半導体装置では、薄膜トランジスタを覆うようにそのような窒化シリコンを主成分とする材料からなる第2の層間絶縁膜12が形成されていることで、薄膜トランジスタのしきい値電圧を下げることができて、より低い電圧でより大きな電流を流すことができる。その結果、薄膜トランジスタの性能を向上させることができる。また、前述した半導体装置の製造方法のように、シリコン窒化膜からなる層間保護膜11を最終的に除去する場合と比べて、第2の層間絶縁膜12の全体を除去しないので、工程時間の短縮と薬液等の節約を図ることができる。
実施の形態5
次に、実施の形態4において説明した半導体装置の製造方法の一例について説明する。まず、図2に示す工程と同様の工程を経て、図32に示すように、ゲート電極6が形成される。次に、図33に示すように、そのゲート電極6を覆うように絶縁膜5上に、シリコン酸化膜などの酸化シリコンを主成分とする第1の層間絶縁膜7が形成される。次に、図34に示すように、層間絶縁膜7上に、シリコン窒化膜などの窒化シリコンを主成分とする第2の層間絶縁膜12が形成される。
次に、その層間保護膜12上に所定のレジスト膜のマスク(図示せず)が形成され、そのレジスト膜をマスクとして層間保護膜11、層間絶縁膜7および絶縁膜5に異方性エッチングを施すことにより、図35に示すように、コンタクトホール9aが形成される。その後、レジスト膜が除去され、そして、所定のウエット処理を施すことによりガラス基板1の表面が洗浄される。
次に、ガラス基板1をたとえばフッ酸を含む所定の溶液に浸漬することにより、窒化シリコンを主成分とする層間絶縁膜12の部分を実質的にエッチングすることなく、酸化シリコンを主成分とする層間絶縁膜7と絶縁膜5の部分にエッチングが施されて、図36に示すように、コンタクトホールの開口断面積が広げられて、コンタクトホール9bが形成される。このとき、層間絶縁膜7が層間絶縁膜12によって覆われていることで、層間絶縁膜7の膜厚が減少するのを阻止することができる。
次に、ガラス基板1をたとえばリン酸溶液に浸漬することにより、図37に示すように、コンタクトホール9の側壁に突出する層間絶縁膜12の庇の部分が少なくとも除去される。次に、図8に示す工程と同様の工程を経て、図38に示すように、コンタクトホール9の側壁に露出した島状シリコン層4の部分に高濃度領域4dが形成される。その後、図9および図10に示す工程と同様の工程を経て、図31に示すように、コンタクトホール9内にプラグ10a,10bが形成されて半導体装置が完成する。
上述した製造方法では、コンタクトホール9の開口を広げる際に、層間絶縁膜12が層間絶縁膜7を覆った状態でウエットエッチングが施されことで、ウェットエッチングの際に層間絶縁膜7の厚み方向にエッチングが行なわれることが阻止されて、層間絶縁膜7の膜厚が減少するのを阻止することができ、また、コンタクトホール9が変形するのを抑制することができる。そして、さらに、層間絶縁膜12を完全に除去しないことで、工程時間の短縮と薬液等の節約を図ることができる。
このようにして製造された半導体装置では、既に説明したように、窒化シリコンを主成分とする第2の層間絶縁膜12が形成されていることで、薄膜トランジスタのしきい値電圧を下げることができて、より低い電圧でより大きな電流を流すことができる。その結果、薄膜トランジスタの性能を向上させることができる。
なお、上述した各半導体装置の製造方法では、コンタクトホールの開口断面積を広げるのに、フッ酸を含む溶液にガラス基板を浸漬する場合を例に挙げて説明したが、この他に、フッ酸を含む気体にガラス基板を晒すようにしてもよい。また、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素およびアスタチンからなる群から選ばれる少なくともいずれかを含むガスと、酸素ガスとの混合ガスの雰囲気のもとで生成されるプラズマにガラス基板を晒すようにしてもよい。
また、上述した各半導体装置の製造方法では、高濃度領域を形成するのにイオン注入法によって所定の不純物イオンを注入する場合を例に挙げて説明したが、その不純物としては、リン、砒素、アンチモン、アルミニム、ホウ素、ガリウムおよびインジウムからなる群から選ばれる少なくともいずれかを含むものが好ましい。
さらに、上述した各半導体装置では、コンタクトホールとして薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域に接続されるプラグを形成するためのコンタクトホールを例に挙げて説明したが、当該構造は、薄膜トランジスタに限られるものではなく、絶縁膜中に形成された比較的膜厚の薄い導電層などに対して電気的な接続を図る構造として適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべて例示にすぎず、これに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1に係る半導体装置の断面図である。 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図2に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図3に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図4に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図5に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図6に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図7に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図8に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図9に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、比較例に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図11に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図12に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図13に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図14に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、比較例に係る半導体装置の問題点を説明するため製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図16に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図17に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、半導体装置におけるプラグとソース・ドレイン領域との接触部分を示す部分拡大断面図である。 同実施の形態において、プラグとソース・ドレイン領域との接触の他の態様を説明するための製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図20に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図21に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図22に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図24に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図25に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図26に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図27に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図28に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図29に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係る半導体装置の断面図である。 本発明の実施の形態5に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図32に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図33に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図34に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図35に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図36に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図37に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。
符号の説明
1 ガラス基板、2 第1下地膜、3 第2下地膜、4 島状シリコン層、4a,4b ソース・ドレイン領域、4c チャネル領域、4d 高濃度領域、5 絶縁膜、6 ゲート電極、7,12 層間絶縁膜、8 レジスト膜、8a 開口部、9,9a,9b,9c コンタクトホール、10 金属膜、10a,10b プラグ、11 層間保護膜。

Claims (16)

  1. 所定基板の主表面上に形成された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に形成され、所定導電型の不純物を含有する半導体層と、
    前記半導体層を覆うように前記第1絶縁膜上に形成された第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜に形成され、前記半導体層の表面を露出するコンタクトホールと、
    前記コンタクトホール内に形成され、前記半導体層と電気的に接続される導電体部と
    を有し、
    前記コンタクトホールは、
    第1開口断面積を有して少なくとも前記半導体層の部分に形成され、前記半導体層の部分を側壁に露出する第1コンタクトホールと、
    前記第1コンタクトホールに繋がるように前記第2絶縁膜の部分に形成され、前記第1開口断面積よりも大きい第2開口断面積を有して前記半導体層の上面部分を露出する第2コンタクトホールと
    を備え、
    前記コンタクトホール内に露出した前記半導体層の表面部分における前記所定の導電型の不純物濃度が、前記半導体層における他の部分の不純物濃度よりも高く設定された、半導体装置。
  2. 前記半導体層において所定の間隔を隔てて形成された1対の不純物領域と、
    前記1対の不純物領域によって挟まれた前記半導体層の部分の領域上に形成された電極部と
    を備え、
    前記導電体部は前記1対の不純物領域の少なくとも一方に接続されるように形成された、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第2コンタクトホールの底に露出する前記半導体層の上面部分の面積が、前記第1コンタクトホールの底面の面積の13%以上44%以下とされた、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2絶縁膜上に形成され、前記第2絶縁膜とはエッチング特性の異なる第3絶縁膜を備え、
    前記コンタクトホールは、前記第2コンタクトホールに繋がるように前記第3絶縁膜に形成された第3コンタクトホールを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記第2絶縁膜は酸化シリコンを主成分とする材料から形成され、前記第3絶縁膜は窒化シリコンを主成分とする材料から形成された、請求項4記載の半導体装置。
  6. 所定基板の主表面上に第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜上に所定導電型の不純物を含有する半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層を覆うように前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜および前記半導体層に、前記半導体層の表面を露出するコンタクトホールを形成する工程と、
    前記コンタクトホール内に、前記半導体層と電気的に接続される導電体部を形成する工程と
    を有し、
    前記コンタクトホールを形成する工程は、
    所定の開口断面積を有して側壁に前記半導体層の部分の表面を露出するように、前記第2絶縁膜および前記半導体層に加工を施す第1工程と、
    前記第2絶縁膜に所定の加工を施して前記所定の開口断面積を広げることにより、前記半導体層の上面部分を露出する第2工程と
    を備え、
    前記コンタクトホールを形成した後前記導電体部を形成する前に、前記コンタクトホール内に露出した前記半導体層の表面部分の不純物濃度を、前記半導体層における他の部分の不純物濃度よりも高くする不純物導入工程を備えた、半導体装置の製造方法。
  7. 前記コンタクトホールを形成する前に、前記第2絶縁膜上に前記第2絶縁膜とはエッチング特性の異なる保護膜を形成する工程を備え、
    前記コンタクトホールを形成した後前記不純物導入工程前に、前記保護膜を除去する工程を備えた、請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2絶縁膜は酸化シリコンを主成分とする材料から形成され、前記保護膜は窒化シリコンを主成分とする材料から形成された、請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記保護膜を除去する工程は、前記所定基板をリン酸を含む溶液に浸漬する工程を含む、請求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記コンタクトホールを形成する前に、前記第2絶縁膜上に前記第2絶縁膜とはエッチング特性の異なる第3絶縁膜を形成する工程を備え、
    前記コンタクトホールを形成する工程では、前記コンタクトホールは前記第3絶縁膜および前記第2絶縁膜に形成され、
    前記コンタクトホールを形成する工程は、前記第3絶縁膜に所定の加工を施して前記第3絶縁膜に形成される前記コンタクトホールの部分の開口断面積を広げる第3工程を含む、請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第2絶縁膜は酸化シリコンを主成分とする材料から形成され、前記第3絶縁膜は窒化シリコンを主成分とする材料から形成された、請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第3工程は、前記所定基板をリン酸を含む溶液に浸漬する工程を含む、請求項11記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記第2工程は、前記所定基板をフッ酸を含む溶液に浸漬するか、または、フッ酸を含む気体に晒す工程を含む、請求項8,9,11,12のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記第2工程は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素およびアスタチンからなる群から選ばれる少なくともいずれかを含むガスと、酸素ガスとの混合ガスの雰囲気のもとで生成されるプラズマに前記所定基板を晒す工程を含む、請求項8,9,11,12のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記不純物導入工程はイオン注入法によって所定の不純物を導入する工程を含む、請求項6〜14のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記所定の不純物は、リン、砒素、アンチモン、アルミニム、ホウ素、ガリウムおよびインジウムからなる群から選ばれる少なくともいずれかを含む、請求項15記載の半導体装置の製造方法。
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