JP2007011248A - 投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空間画像変調素子に表示される画像の寸法が異なった場合とか、スクリーンのサイズを変更する場合でも、投射光学系及び非球面反射ミラーはそのままで、空間画像変調素子に表示された画像の拡大倍率変更の容易な投射型表示装置を提供する。
【解決手段】 空間画像変調素子33に表示された画像をスクリーン45に対して斜めに投射する投射型表示装置10において、空間画像変調素子33に表示された画像を所望の画像サイズに変倍して中間画像MGを出射側に結像する変倍光学系42と、変倍光学系42からの中間画像MGを拡大投射する投射光学系43と、投射光学系43から出射された画像光を反射してスクリーン45側に斜め投射する非球面反射ミラー44と、を備えたことを特徴とする投射型表示装置10である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、空間画像変調素子に表示された画像をスクリーンに対して斜めに投射する投射型表示装置に関するものである。
従来、投射型表示装置は空間画像変調素子に表示された画像を前面からスクリーンに対し投射していたが、投射スペースが広いことやスクリーンの前に人が立つと投射画像の影となってしまうため、近年はスクリーンより低い位置又はスクリーンより高い位置からスクリーンに対して斜めに投射する投射型表示装置が普及してきた。
この種の投射型表示装置のうちで、背面投射型表示装置では、空間画像変調素子に表示された画像をスクリーンの後方から投射すると、後方へ更に投射スペースが必要となるため、反射ミラーを使用して投射光の光路幅を短縮して投射スペースを少なくしていた。この反射ミラーを使用することにより、従来のブラウン管を用いた大画面CRT表示装置より幅の狭い大画面液晶表示装置が実現できるようになってきた。
図14は従来の背面投射型表示装置の光学系を模式的に示した縦断面図である。
図14に示した如く、従来の背面投射型表示装置100では、画像を表示する空間画像変調素子101と、空間画像変調素子101に表示された画像を拡大投射する投射光学系102と、投射光学系102から出射された画像光を斜め上方に反射する反射ミラー103と、この反射ミラー103で斜め上方に反射された画像光を背面投射して拡大した画像を表示する透過型スクリーン104とで構成されており、これらの各構成部材101〜103,4は図示しない筺体内に取り付けられている。
ここで、上記した空間画像変調素子101は、投射光学系102の入射側でこの投射光学系102の光軸Kに対してスクリーン側とは反対側となる下方側にδだけ変位して設置されているので、投射光学系102からの画像光は投射光学系102の光軸Kに対してスクリーン側となる上方側に出射されるため、これに伴って反射ミラー103も投射光学系102の光軸Kに対して上方側に設置されている。
そして、空間画像変調素子101に表示された画像を投射光学系102で拡大した後に反射ミラー103を経由して透過型スクリーン104の背面104a側に斜めに投射された表示画像光を透過型スクリーン104の前面104b側から見ている。
尚、上記の構成において、透過型スクリーン104に代えて、筺体外に別に設置した反射型スクリーン(図示せず)を用いれば、反射ミラー103からの表示画像光は反射型スクリーンの前面側に表示されるので、前面投射型表示装置(図示せず)として構成できる。
この際、下記の特許文献1には上記した反射ミラーを使用して、空間画像変調素子に表示された画像を投射光学系で拡大した後に反射ミラーを経由してスクリーンへ斜めに投射して大画面画像を表示することが記載されている。
特開2004−246042号公報
しかしながら、空間画像変調素子101に表示された画像を投射光学系102で拡大した後に反射ミラー103を経由して透過型スクリーン104へ斜めに投射して大画面画像を表示する従来の背面投射型表示装置100では、空間画像変調素子101に表示される画像の寸法が異なった場合とか、透過型スクリーン104のサイズを変更する場合には、その都度、投射光学系102及び反射ミラー103の設計変更をして拡大倍率を調整しなければならないと言う問題点があり、これに伴って、投射光学系102及び反射ミラー103に対して超精密な設計と製作が必要で且つコストと時間のかかってしまうなどの問題点が生じている。
勿論、前面投射型表示装置(図示せず)の場合でも、上記した背面投射型表示装置100と同様の問題点が発生するものである。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、空間画像変調素子に表示される画像の寸法が異なった場合とか、スクリーンのサイズを変更する場合でも、投射光学系はそのままで、空間画像変調素子に表示された画像の拡大倍率変更の容易な投射型表示装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明は、空間画像変調素子に表示された画像をスクリーンに対して斜めに投射する投射型表示装置において、
前記空間画像変調素子に表示された画像を所望の画像サイズに変倍して中間画像を出射側に結像する変倍光学系と、
前記変倍光学系からの中間画像を拡大投射する投射光学系と、
前記投射光学系から出射された画像光を反射してスクリーン側に斜め投射する非球面反射ミラーと、
を備えたことを特徴とする投射型表示装置である。
また、請求項2記載の発明は、空間画像変調素子に表示された画像をスクリーンに対して斜めに投射する投射型表示装置において、
R光,G光,B光にそれぞれ対応した各色光用の空間画像変調素子と、
前記R光,G光,B光を、前記各色光用の空間画像変調素子にそれぞれ照明するための各色光照明手段と、
前記各色光照明手段からの前記R光,前記G光,前記B光の一方向の偏光成分をそれぞれ透過させると共に、透過した前記R光,前記G光,前記B光を各色光用の空間画像変調素子で各色光の画像信号に応じて光変調して得られた前記一方向の偏光成分とは異なる他方向の偏光成分を各色の画像光として反射させる各色光用の反射型偏光板と、
前記各色光用の反射型偏光板で反射された前記各色光用の空間画像変調素子からの前記各色の画像光に対して不要な偏光成分を除去して出射させる各色光用の不要偏光光除去手段と、
前記各色光用の不要偏光光除去手段から出射した前記各色の画像光を色合成して色合成画像光として出射させる色合成光学系と、
前記色合成光学系からの前記色合成画像光を所望の画像サイズに変倍して中間画像を出射側に結像する変倍光学系と、
前記変倍光学系からの中間画像を拡大投射する投射光学系と、
前記投射光学系から出射された画像光を反射してスクリーン側に斜め投射する非球面反射ミラーと、
を備えたことを特徴とする投射型表示装置である。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の投射型表示装置において、
前記スクリーンのXY軸面内に表示された表示画像をX軸方向及び/又はY軸方向に変位させるために前記空間画像変調素子と前記変倍光学系とをXY軸駆動機構部上に取り付けたことを特徴とする投射型表示装置である。
更に、請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3うちのいずれか1項記載の投射型表示装置において、
前記非球面反射ミラーは、前記投射光学系の光軸と一致させて回転対称に設計した上で、前記投射光学系から出射した画像光を反射させる反射面を前記光軸に対してスクリンーン側に形成したことを特徴とする投射型表示装置である。
請求項1記載の投射型表示装置によれば、空間画像変調素子に表示された画像を所望の画像サイズに変倍して中間画像を出射側に結像する変倍光学系と、変倍光学系からの中間画像を拡大投射する投射光学系と、投射光学系から出射された画像光を反射してスクリーン側に斜め投射する非球面反射ミラーとを備えているために、空間画像変調素子に表示される画像の寸法が異なった場合とか、スクリーンのサイズを変更する場合でも、画像光の拡大率が高く歪みの生じやすい投射光学系及び非球面反射ミラーは最良に調整された状態でそのまま固定しておき、空間画像変調素子に表示された画像の拡大倍率の変更を、変倍光学系を用いて行うことにより、画像光の歪みのない拡大投射を容易に行うことができる。
また、請求項2記載の投射型表示装置によれば、各色光用の反射型空間光変調素子にそれぞれ照明するための各色光照明手段と色合成光学系との間に偏光分離手段となる板状の反射型偏光板(いわゆる「ワイヤグリッド偏光子」)をR光,G光,B光に対応してそれぞれ配置して、各色光用の反射型偏光板で各色光照明手段からの各色光と各色光用の反射型空間光変調素子からの画像光とを確実に偏光分離し、更に、各色光用の反射型空間光変調素子から出射した各色の画像光に対して不要偏光光を除去するために各色光用の不要偏光光除去手段を各色光用の反射型空間光変調素子と色合成光学系との間に配置したために、不要偏光光が除去された色合成画像光を変倍光学系と投射光学系と非球面反射ミラーとを順に介してスクリーン上に良好に投射できると共に、空間画像変調素子に表示される画像の寸法が異なった場合とか、スクリーンのサイズを変更する場合でも、画像光の拡大率が高く歪みの生じやすい投射光学系及び非球面反射ミラーは最良に調整された状態でそのまま固定しておき、空間画像変調素子に表示された画像の拡大倍率の変更を、変倍光学系を用いて行うことにより、画像光の歪みのない拡大投射を容易に行うことができる。
また、請求項3記載の投射型表示装置によれば、空間画像変調素子と変倍光学系とをXY軸駆動機構部上に取り付けることで、スクリーンのXY軸面内に表示された表示画像をX軸方向及び/又はY軸方向に変位させて、表示画像のスクリーンへのレイアウトに変化をもたせることができる。
更に、請求項4記載の投射型表示装置によれば、非球面反射ミラーは、投射光学系の光軸Kと一致させてこの光軸を中心として360°の範囲に亘って回転対称に設計されているので、非球面反射ミラーの製作が容易である。また、非球面反射ミラーは、画像光に対して諸収差、特に非点収差を良好に補正できるので、投射型表示装置の品質及び信頼性の向上に寄与できる。
以下に本発明に係る投射型表示装置について、図1〜図13を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係る投射型表示装置の光学系全体の構成を示す平面図、
図2は本発明に係る投射型表示装置において、R光用又はG光用もしくはB光用の反射型液晶パネル組立体を拡大して示した斜視図、
図3(a)〜(c)は本発明に係る投射型表示装置において、反射型液晶パネル組立体内の反射型偏光板を説明するための図である。
図1に示した如く、本発明に係る投射型表示装置10は、部屋の床上とか天井などに設置されて、空間画像変調素子に表示された画像をスクリーンに対して斜めに投射するように構成されており、後述するようにR光,G光,B光にそれぞれ対応した空間画像変調素子として例えば光を反射する反射型を用いている。
この投射型表示装置10では、無偏光の白色光を出射する光源11と、光源11からの白色光をR光(赤色光),G光(緑色光),B光(青色光)に色分解する色分解光学系17,19と、R,G,B光用の各反射型空間画像変調素子(以下、反射型液晶パネルと記す)33と、R,G,B光用の各反射型液晶パネル33でそれぞれ光変調された各色の画像光を色合成する3色合成クロスダイクロイックプリズム40と、この3色合成クロスダイクロイックプリズム40で得られた色合成画像光を所望の画像サイズに変倍して中間画像を結像する変倍光学系42と、変倍光学系42により所望の画像サイズに変倍された中間画像を拡大投射する投射光学系43と、投射光学系43から出射された画像光を反射して透過型スクリーン45又は反射型スクリーン46側に斜め投射する非球面反射ミラー44とで概略構成されている。
上記した投射型表示装置10についてより具体的に説明すると、まず、光源11はメタルハライドランプ,キセノンランプ,ハロゲンランプなどを用いてR光,G光,B光を含んだ無偏光の白色光を出射しており、この光源11から出射した白色光が放物面鏡12で反射されることにより、略々平行光となって放物面鏡12の前面に取り付けた第1のフライアイレンズアレイ13と、この第1のフライアイレンズアレイ13の前方に設けた第2のフライアイレンズアレイ14とに順に入射される。これら第1,第2のフライアイレンズアレイ13,14は、対をなして白色光の光束内の照度分布を均一化するためのインテグレータを構成している。
この後、第1,第2のフライアイレンズアレイ13,14により照度分布を均一化された無偏光の白色光は、偏光変換光学素子となる偏光変換プリズムアレイ15に入射される。この偏光変換プリズムアレイ15は、偏光分離プリズムアレイと、λ/2位相差板とを有して、全体として平板状に構成されている。即ち、この偏光変換プリズムアレイ15に入射した光は、まず、偏光分離プリズムアレイが有する偏光ビームスプリッタ膜面により、この偏光ビームスプリッタ膜面に対するP偏光成分とS偏光成分とに分離される。この際、偏光変換プリズムアレイ15の偏光ビームスプリッタ膜面は、平行なストライプ状に複数設けられており、それぞれが偏光変換プリズムアレイ15の主面に対して45°の傾斜を有している。この偏光ビームスプリッタ膜面において、P偏光成分は透過して偏光変換プリズムアレイ15の表面側に出射され、S偏光成分は反射される。一つの偏光ビームスプリッタ膜面によって反射されたS偏光成分は、光路を90°曲げられ、隣接する他の偏光ビームスプリッタ膜面によって再び反射されて光路を90°曲げられて、偏光変換プリズムアレイ15の表面側に出射される。そして、このようなS偏光成分が出射される領域には、λ/2位相差板が設けられている。このλ/2位相差板を透過したS偏光成分は、偏光方向を90°回転され、偏光ビームスプリッタ膜面を透過したP偏光成分(または、偏光ビームスプリッタ膜面に2回反射されたS偏光成分)と同一の偏光方向となされる。このようにして、光源11からの無偏光の白色光が偏光変換プリズムアレイ15を透過した後に、所定の一方向の偏光光となされている。
この実施例の形態においては、偏光変換プリズムアレイ15を透過した光は、図1中の符号で示すように、所定の一方向の偏光光として例えばP偏光光に変換されている。ただし、偏光変換プリズムアレイ15における偏光変換効率は100%ではなく、この偏光変換プリズムアレイ15からの出射光には、数%乃至数十%のS偏光成分が混入している。
尚、以下では、偏光変換プリズムアレイ15によって得られる所定の一方向の偏光光をP偏光光として説明するが、これに限られるわけではなく、光源11からの白色光を光変換プリズムアレイ15でS偏光光に偏光変換する方法も可能である。
この後、偏光変換プリズムアレイ15を透過したP偏光光の白色光は、フィールドレンズ16を経て、第1のダイクロイックミラー17に入射する。この第1のダイクロイックミラー17では、R光,G光,B光を含んだ白色光からR光及びG光の2色の成分を反射させて90°方向を変え、残りのB光を透過させてそのまま直進させている。そして、第1のダイクロイックミラー17で反射されたR光及びG光は、第1の金属膜反射ミラー18に入射し、この第1の金属膜反射ミラー18で反射されて90°方向を変えた後に第2のダイクロイックミラー19に入射する。この第2のダイクロイックミラー19では、R光を透過させてそのまま直進させて、R光をR光用反射型液晶パネル組立体30Rに入射させる一方、G光を反射させて90°方向を変えて、G光をG光用反射型液晶パネル組立体30Gに入射させている。
また、第1のダイクロイックミラー17を透過したB光は、第2,第3の金属膜反射ミラー20,21で順に反射されてB光用反射型液晶パネル組立体30Bに入射される。
上記から第1,第2のダイクロイックミラー17,19が光源11からの白色光をR光,G光,B光に色分解する色分解光学系を構成しており、且つ、光源11から色分解光学系17,19までの各構成部材が、R光,G光,B光を、各色光用の反射型液晶パネル(反射型空間画像変調素子)33にそれぞれ照明するための各色光照明手段となっている。
尚、この実施例では、光源11からの白色光を色分解光学系17,19によりR光,G光,B光に色分解させた例を用いて説明しているが、これに限ることなく、例えば、R光,G光,B光をそれぞれ出射するR光用,G光用,B光用の各LED光源を用いれば、色分解光学系17,19を設ける必要がなくなるので、各色光照明手段となる各色光用のLED光源からそれぞれ出射したR光,G光,B光の各一方向の偏光成分を、各色光に対応した各色光用の反射型液晶パネル33にそれぞれ直接照明しても良いものである。
ここで、R光用反射型液晶パネル組立体30R及びG光用反射型液晶パネル組立体30G並びにB光用反射型液晶パネル組立体30Bは全て同一に構成されており、且つ、R光用反射型液晶パネル組立体30R及びG光用反射型液晶パネル組立体30G並びにB光用反射型液晶パネル組立体30Bは、直方体形状に形成された色合成光学系となる3色合成クロスダイクロイックプリズム40の各入射面40a〜40cに対してそれぞれ隙間を隔てて対向している。
この際、R光用反射型液晶パネル組立体30R及びG光用反射型液晶パネル組立体30G並びにB光用反射型液晶パネル組立体30Bと、3色合成クロスダイクロイックプリズム40は、アルミ材などを用いた不図示のベース台上に垂設されて接着剤により固定されている。
更に、図2に拡大して示した如く、R光用反射型液晶パネル組立体30R及びG光用反射型液晶パネル組立体30G並びにB光用反射型液晶パネル組立体30Bのそれぞれは、板金材を用いて三角柱状に枠組みした内部を中空状に形成した三角柱31を各色光ごとに用意して、各色光用の三角柱31内で光源11(図1)から色分解光学系17,19(図1)までの各色光照明手段からの各色光の光軸に対して45°の傾斜角を有する第1面31aに偏光分離手段となる板状の反射型偏光板(いわゆる「ワイヤグリッド偏光子」)32が取り付けられ、且つ、各色光用の反射型偏光板32を透過させた各色光の光軸に対して直交する第2面31bに反射型液晶パネル33が取り付けられていると共に、各色光用の反射型液晶パネル33による反射光を各色光用の反射型偏光板32で反射させた各色光の光軸に対して直交する第3面31cに不要偏光光除去手段となる透過型偏光板34が取り付けられ、更に、三角柱31の第1面31a〜第3面31cで囲まれた空間を三角形状の下面31d及び上面31eにより塵埃などに対して密閉させた状態で、各色光用の透過型偏光板34側を3色合成クロスダイクロイックプリズム40の各入射面40a〜40c(図1)に対してそれぞれ隙間を隔てて対向させている。
また、反射型液晶パネル33は、液晶のプレチルト分を往復で補正するための波長板33aが表面に取り付けられており、且つ、反射型液晶パネル33を冷却するためのヒートシンク33bがこの反射型液晶パネル33の裏面に取り付けられている。
そして、例えば、R光用反射型液晶パネル組立体30RにP偏光成分のR光が入射した時に、このP偏光成分のR光を三角柱31に取り付けた反射型偏光板32を透過させて、R光用の反射型液晶パネル33に入射させる。
また、上記した「ワイヤグリッド偏光子」とも呼称される反射型偏光板32は、図3(a)に示した如く、光学ガラス板32a上に、アルミニウムなどの金属線32bを例えば140nmのピッチで規則正しくストライプ状に多数本並べて形成したものであり、金属線32bに垂直な偏光成分(例えば、P偏光光)をそのまま透過させ、且つ、金属線32bに平行な偏光成分(例えば、S偏光光)は反射する機能を有している。
そして、図3(b)に示した如く、反射型偏光板32へのP偏光光による入射光の入射角θをパラメータとした時に、P偏光成分の透過率の波長依存性を図3(c)に示している。この図3(c)において、aは反射型偏光板32へのP偏光光による入射光の入射角θが0°、bは入射角θが−15°、cは入射角θが+15°の場合を示している。尚、入射角θは、反射型偏光板32への入射光が光軸に対してなす角度であり、反射型偏光板32の入射面は光軸に対して45°傾斜されている。この反射型偏光板32においては、入射角θが±15°に達しても、P偏光光の透過率の波長依存性は、可視波長領域で極めて小さく、安定している。
このため、反射型偏光板32を用いると、明るく、色再現性の良好な表示画像が得られることがわかる。また、反射型偏光板32は、一枚の板状の偏光分離板であるので、軽量である。また、反射型偏光板32は、光源11(図1)から発せられる光を吸収しにくいため、複屈折による表示画像の品質低下を抑えることができる。
再び図1に戻り、R光用の反射型偏光板32を透過したP偏光光によるR光がR光用の反射型液晶パネル33に入射すると、反射型液晶パネル33の表面に取り付けた波長板33aを経てR光用の反射型液晶パネル33内でR光の画像信号に応じて光変調された後に反射された光束は再び波長板33aを透過してR光用の反射型偏光板32に戻る。ここで、R光用の反射型偏光板32においては、R光用の反射型液晶パネル33で光変調されて反射されたS偏光光の光束のみを反射する。
この際、反射型液晶パネル33は、シリコン基板上にスイッチング素子をマトリックス状に設けると共にこの上方に絶縁層を介してアルミニウム等の金属からなる画素電極をマトリックス状に複数設け、この複数の画素電極と透明基板に設けた共通電極との間に液晶を封入して、複数の画素電極と共通電極との間に電圧を印加して、透明基板側から入射させた入射光に各色光の画像信号に応じて光変調し、この入射光を複数の画素電極で反射させた画像光を出射するように反射型として構成されている。このような反射型液晶パネル33は、画素集積度が高いので高解像度画像に適しており、また、複数の画素電極の下方に回路構造を積層できるので、開口率を90%程度に高めることができ、明るく滑らかで細密な画像を表示できるという長所がある。
この後、R光用の反射型偏光板32で反射されたS偏光光によるR光は、R光用の三角柱31内で3色合成クロスダイクロイックプリズム40と対向して配置されたR光用の不要偏光光除去手段となる透過型偏光板34に入射され、この透過型偏光板34で不要な偏光成分であるP偏光光(不要偏光光)を除去しながらR光を3色合成クロスダイクロイックプリズム40の入射面40aから入射させている。
この際、上記した不要偏光光除去手段となる透過型偏光板34は、反射型偏光板32で反射された反射光に不要偏光光であるP偏光光が混入されている場合に、このままでは表示画像のコントラスト比が低下する要因となるので、不要なP偏光光を除去するために設けられている。そして、透過型偏光板34としては、基材フィルム(ポリビニルアルコール;PVA)にヨウ素や有機染料などの二色性の材料を染色、吸着させ、高度に延伸、配向させることで、吸収二色性を発現させているものである。このPVA偏光層をTAC(トリアセチルセルロース)層で挟んだ偏光フィルムを、ガラス基板上に粘着材、または、接着剤で貼り付けた構成である。このような吸収二色性を基本原理とした透過型偏光板34は、入射する光束の直交する偏光成分のうち、二色性染料の配列と同方向の偏光成分を吸収し、他方の偏光成分を透過する。
この透過型偏光板34は光吸収型であるので、耐熱性、放熱性を考慮し、水晶やサファイアなどの熱伝導性に優れた基板を用いて構成することが望ましい。光利用率の向上のためと、界面での不要反射光による表示画像の品位低下を防止するため、透過型偏光板34の空気界面には、減反射コートを施す必要がある。これらの偏光特性、反射防止膜特性は、R,G,B各色について最適化されることが望ましい。
また、透過型偏光板34は、片面フィルムで構成しても良いが、フィルムの表面を波長オーダで平坦化するのは困難であるので、このフィルム表面の非平面性が波面収差となり、解像度を劣化させる要因となる。そこで、より高い解像度を実現するためには、この偏光フィルムを平坦な光学研磨の施された基板(白板ガラス、光学ガラス、水晶、石英、サファイアなど)で挟み、接着剤、または、粘着材でフィルムの凹凸を埋めることで、解像度劣化を防ぐことができる。
以下、上記したR光と同様に、G光及びB光をG光用反射型液晶パネル組立体30G及びB光用反射型液晶パネル組立体30Bに入射させた時に、G光用及びB光用の反射型液晶パネル33,33で光変調されて反射されたS偏光光のG光及びB光を3色合成クロスダイクロイックプリズム40の入射面40b及び入射面40cから入射させている。
この後、3色合成クロスダイクロイックプリズム40の各入射面40a〜40cから入射されたR光,G光,B光の各画像光は、3色合成クロスダイクロイックプリズム40内に形成した第1,第2ダイクロイック膜40e,40fによって色合成されている。
この際、上記した3色合成クロスダイクロイックプリズム40は、光学ガラスを用いて直方体(立方体も含む)に形成されており、上面から見た時に第1,第2ダイクロイック膜40e,40fがX字状にクロスしている。
そして、3色合成クロスダイクロイックプリズム40内の第1ダイクロイック膜40eは、入射面40aから入射したR光を反射して90°方向を変えて出射面40dから出射させ、且つ、入射面40bから入射したG光をそのまま透過して出射面40dから出射させ、入射面40cから入射したB光も透過させる機能を備えている。また、3色合成クロスダイクロイックプリズム40内の第2ダイクロイック膜40fは、入射面40cから入射したB光を反射して90°方向を変えて出射面40dから出射させ、且つ、入射面40bから入射したG光をそのまま透過して出射面40dから出射させ、入射面40aから入射したR光も透過させる機能を備えている。従って、3色合成クロスダイクロイックプリズム40内に形成した第1,第2ダイクロイック膜40e,40fで3色合成が可能になっている。
この後、色合成クロスダイクロイックプリズム40で得られた色合成画像光が出射面40dから出射されて1/4波長板41に入射される。この1/4波長板41は、投射光学系43のレンズ表面からの微量な反射光が3色合成クロスダイクロイックプリズム40,各色光用の透過型偏光板34,各色光用の反射型偏光板32を介して各色光用の反射型液晶パネル33側に戻り、再度反射されてスクリーンに達し、ゴースト状に不要光が現われるのを防ぐためのものであり、この1/4波長板41は必要に応じて設置すれば良いものである。
そして、1/4波長板41を透過した色合成画像光は、本発明の要部となる後述する変倍光学系42と投射光学系43と非球面反射ミラー44とに順に入射され、透過型偏光板34により不要偏光光が除去され且つ変倍光学系42により所望の画像サイズに変倍された中間画像を投射光学系43で拡大した後に、投射光学系43からの画像光を非球面反射ミラー44で斜め上方に反射させて透過型スクリーン45又は反射型スクリーン46上に斜めに投射しているので、これにより高輝度化、高コントラス化が達成でき、且つ、投射距離を短く設定できるので、投射型表示装置10の品質及び信頼性の向上に寄与できると共に、投射型表示装置10の小型化及び薄型化が達成できる。
ここで、空間画像変調素子(例えば反射型液晶パネル)33に表示された画像を、本発明の要部となる変倍光学系42と、投射光学系43と、非球面反射ミラー44とにより所望の画像サイズに変倍して透過型スクリーン45又は反射型スクリーン46上に斜めに投射する場合の具体例について図4〜図8を用いて説明する。
尚、以下の説明では、図示の都合上、色合成光学系となる3色合成クロスダイクロイックプリズム40の図示を省略しており、一つの空間画像変調素子(反射型液晶パネル)33を変倍光学系42の入射側に仮に配置した状態で図示して説明する。
尚更に、この実施例では、空間画像変調素子33として反射型液晶パネルを用いた例を説明してきたが、以下に説明する本発明の技術的思想では、空間画像変調素子33として反射型液晶パネルに限ることなく、透過型液晶パネルとかCRT(Cathode Ray Tube)やDMD(Digital Micromirror Device)と呼称される画像デバイスを用いた場合にも、変倍光学系42と、投射光学系43と、非球面反射ミラー44とにより所望の画像サイズに変倍して透過型スクリーン45又は反射型スクリーン46上に斜めに投射することが可能である。
図4は本発明に係る投射型表示装置を背面投射型表示装置として構成した場合の光学系の一例を模式的に示した縦断面図、
図5は本発明に係る投射型表示装置を背面投射型表示装置として構成した場合の光学系の他例を模式的に示した縦断面図、
図6は本発明に係る投射型表示装置を前面投射型表示装置として構成した場合の光学系の一例を模式的に示した縦断面図、
図7は本発明に係る投射型表示装置を前面投射型表示装置として構成した場合の光学系の他例を模式的に示した縦断面図、
図8(a),(b),(c)は本発明に係る投射型表示装置を背面投射型表示装置又は前面投射型表示装置として構成した場合の光学系の別例を示した平面図,正面図,右側面である。
本発明に係る投射型表示装置10(図1)を背面投射型表示装置として構成する場合には、図4に示した背面投射型表示装置10Aの光学系の一例と、図5に示した背面投射型表示装置10A’の光学系の他例とがあり、両者10A,10A’は光学系の構成部材は同じであるものの、変倍光学系の光軸と投射光学系の光軸の設定方法がそれぞれ異なっている。更に、図8に示した背面投射型表示装置10A’’の光学系の別例もある。
また、本発明に係る投射型表示装置10(図1)を前面投射型表示装置として構成する場合には、図6に示した前面投射型表示装置10Bの光学系の一例と、図7に示した前面投射型表示装置10B’の光学系の他例とがあり、両者10B,10B’は光学系の構成部材は同じであるものの、変倍光学系の光軸と投射光学系の光軸の設定方法がそれぞれ異なっている。更に、図8に示した前面投射型表示装置10B’’の光学系の別例もある。
まず、図4に示した如く、本発明に係る投射型表示装置10(図1)を背面投射型表示装置10Aとして構成した場合の光学系の一例では、画像を表示する空間画像変調素子33と、レンズ鏡筒内に複数のレンズを有し且つ空間画像変調素子33に表示された画像を所望の画像サイズに変倍して中間画像MGを出射側に結像する変倍光学系42と、レンズ鏡筒内に複数のレンズを有し且つ変倍光学系42により所望の画像サイズに変倍された中間画像MGを拡大投射する投射光学系43と、投射光学系43から出射された画像光を反射してこの画像光を透過型スクリーン45側に向かって斜め投射する非球面反射ミラー44と、非球面反射ミラー44で反射された画像光を表示する透過型スクリーン45とで構成されており、これらの各構成部材33,42〜45は図示しない筺体内に取り付けられている。
尚、上記した変倍光学系42は、不図示のズームモータの駆動力により複数のレンズを収納したレンズ鏡筒を光軸方向に移動したり、あるいは、このズームモータと連動するカムリングを介してレンズ鏡筒内のレンズを光軸方向に移動することで、空間画像変調素子33に表示された画像を変倍して所望の画像サイズが得られるような周知のズーミング機構を備えているものである。
この図4に示した一例では、変倍光学系42と投射光学系43とが同一の光軸K上に設置されていると共に、非球面反射ミラー44は上記した光軸Kと一致させて回転対称に設計した上で光軸Kの上方側のみを使用しており、この場合に、上記した空間画像変調素子33は、変倍光学系42の入射側で変倍光学系42及び投射光学系43の光軸Kに対してスクリーン側となる上方側にαだけ変位して設置されているので、変倍光学系42からの中間画像MGは変倍光学系42の出射側で変倍光学系42及び投射光学系43の光軸Kに対してスクリーン側とは反対側となる下方側にβだけ変位して結像されて投射光学系43に入射され、更に、投射光学系43からの画像光は変倍光学系42及び投射光学系43の光軸Kに対して上方側に出射されるため、これに伴って非球面反射ミラー44も変倍光学系42及び投射光学系43の光軸Kに対して上方側に設置されている。
この際、空間画像変調素子33の光軸Kに対する変位量α及び変倍光学系42により結像された中間画像MGの光軸Kに対する変位量βは、変倍光学系42により最大の画像サイズに拡大した時に空間画像変調素子33に表示された画像が透過型スクリーン45内に完全に表示される範囲に設定されている。
そして、上記のように構成した背面投射型表示装置10Aを用いて空間画像変調素子33に表示された画像を透過型スクリーン45上に斜め投射する動作について説明すると、変倍光学系42及び投射光学系43の光軸Kよりも上方側に設置された空間画像変調素子33に表示された画像を、変倍光学系42により所望の倍率に調整して光軸Kよりも下方側に中間画像MGに結像させている。この中間画像MGは投射光学系43により拡大された後に光軸Kよりも上方側に設置されている非球面反射ミラー44で斜め上方に向かって反射されて透過型スクリーン45の背面45a側に斜め投射されるので、使用者は透過型スクリーン45の前面45b側に表示された表示画像を見ている。
次に、図5に示した如く、本発明に係る投射型表示装置10(図1)を背面投射型表示装置10A’として構成した場合の光学系の他例では、図4と同じ構成で空間画像変調素子33,変倍光学系42,投射光学系43,非球面反射ミラー44,透過型スクリーン45が設けられているものの、図4に対して異なる点は、変倍光学系42の光軸K1に対して投射光学系43の光軸K2がスクリーン側となる上方側にβだけ変位していると共に、非球面反射ミラー44は投射光学系43の光軸K2に一致させて回転対称に設計した上で光軸K2の上方側のみを使用している。
これに伴って、空間画像変調素子33は変倍光学系42の入射側でこの変倍光学系42の光軸K1上に設置されているので、空間画像変調素子33に表示された画像を変倍光学系42により所望の画像サイズに変倍した中間画像MGも変倍光学系42の光軸K1上に結像されるが、この中間画像MGは投射光学系43の入射側でこの投射光学系43の光軸K2に対して下方側にβだけ変位した位置から投射光学系43に入射され、この投射光学系43により拡大された後に投射光学系43の光軸K2よりも上方側に設置されている非球面反射ミラー44で斜め上方に向かって反射されて透過型スクリーン45の背面45a側に斜め投射されるので、使用者は透過型スクリーン45の前面45b側に表示された表示画像を見ている。
従って、図4及び図5から、空間画像変調素子33に表示された画像を変倍光学系42により所望の画像サイズに変倍して得た中間画像MGを、投射光学系43の入射側にこの投射光学系43の光軸K(図4)又は投射光学系43の光軸K2(図5)に対してスクリーン側とは反対側となる下方側にβだけ変位した位置から入射させれば、投射光学系43の光軸K(図4)又は投射光学系43の光軸K2(図5)に対してスクリーン側となる上方側に設置した非球面反射ミラー44を介して空間画像変調素子33に表示された画像を透過型スクリーン45内に表示できる。
このように、上記した背面投射型表示装置10A,10A’によれば、非球面反射ミラー44を経由して透過型スクリーン45上に斜めに投射するために超精密な設計と製作が必要でかつコストと時間のかかる投射光学系43及び非球面反射ミラー44は固定しておき、空間画像変調素子33に表示される画像の寸法が異なった場合とか、透過型スクリーン45のサイズを変更する場合でも、変倍光学系42を用いることにより、投射光学系43及び非球面反射ミラー44はそのままで、空間画像変調素子33に表示された画像の拡大倍率変更を容易に行うことができる。
更に、図4又は図5に示した透過型スクリーン45の位置にこの透過型スクリーン45に代えて反射ミラー(図示せず)を置き、この反射ミラーと対向して非球面反射ミラー44の上方位置に透過型スクリーン(図示せず)を設置すれば、透過型スクリーン(図示せず)に表示される画像の位置を反対方向とすることができると共に、不図示の筺体の奥行き寸法を狭く設定できる。
次に、図6に示した如く、本発明に係る投射型表示装置10(図1)を前面投射型表示装置10Bとして構成した場合の光学系の一例では、画像を表示する空間画像変調素子33と、レンズ鏡筒内に複数のレンズを有し且つ空間画像変調素子33に表示された画像を所望の画像サイズに変倍して中間画像MGを出射側に結像する変倍光学系42と、レンズ鏡筒内に複数のレンズを有し且つ変倍光学系42により所望の画像サイズに変倍された中間画像MGを拡大投射する投射光学系43と、投射光学系43から出射された画像光を反射してこの画像光を反射型スクリーン46側に向かって斜め投射する非球面反射ミラー44とで構成されており、これらの各構成部材33,42〜44は図示しない筺体内に取り付けられている一方、非球面反射ミラー44で反射された画像光を表示する反射型スクリーン46は前面投射型表示装置10Bとは別体に用意されている。
この図6に示した一例では、変倍光学系42と投射光学系43とが同一の光軸K上に設置されていると共に、非球面反射ミラー44は上記した光軸Kと一致させて回転対称に設計した上で光軸Kの上方側のみを使用しており、この場合に、上記した空間画像変調素子33は、変倍光学系42の入射側で変倍光学系42及び投射光学系43の光軸Kに対してスクリーン側となる上方側にαだけ変位して設置されているので、変倍光学系42からの中間画像MGは変倍光学系42の出射側で変倍光学系42及び投射光学系43の光軸Kに対してスクリーン側とは反対側となる下方側にβだけ変位して結像されて投射光学系43に入射され、更に、投射光学系43からの画像光は変倍光学系42及び投射光学系43の光軸Kに対して上方側に出射されるため、これに伴って非球面反射ミラー44も変倍光学系42及び投射光学系43の光軸Kに対して上方側に設置されている。
この際、空間画像変調素子33の光軸Kに対する変位量α及び変倍光学系42により結像された中間画像MGの光軸Kに対する変位量βは、変倍光学系42により最大の画像サイズに拡大した時に空間画像変調素子33に表示された画像が反射型スクリーン46内に完全に表示される範囲に設定されている。
そして、上記のように構成した前面投射型表示装置10Bを用いて空間画像変調素子33に表示された画像を反射型スクリーン46上に斜め投射する動作について説明すると、変倍光学系42及び投射光学系43の光軸Kよりも上方側に設置された空間画像変調素子33に表示された画像を、変倍光学系42により所望の倍率に調整して光軸Kよりも下方側に中間画像MGに結像させている。この中間画像MGは投射光学系43により拡大された後に光軸Kよりも上方側に設置されている非球面反射ミラー44で斜め上方に向かって反射されて反射型スクリーン46の前面46a側に斜め投射されるので、使用者は反射型スクリーン46の前面46a側に表示された表示画像を見ている。
次に、図7に示した如く、本発明に係る投射型表示装置10(図1)を前面投射型表示装置10B’として構成した場合の光学系の他例では、図6と同じ構成で空間画像変調素子33,変倍光学系42,投射光学系43,非球面反射ミラー44が設けられ、且つ、前面投射型表示装置10B’とは別体で反射型スクリーン46が用意されているものの、図6に対して異なる点は、変倍光学系42の光軸K1に対して投射光学系43の光軸K2がスクリーン側となる上方側にβだけ変位していると共に、非球面反射ミラー44は投射光学系43の光軸K2に一致させて回転対称に設計した上で光軸K2の上方側のみを使用している。
これに伴って、空間画像変調素子33は変倍光学系42の入射側でこの変倍光学系42の光軸K1上に設置されているので、空間画像変調素子33に表示された画像を変倍光学系42により所望の画像サイズに変倍した中間画像MGも変倍光学系42の光軸K1上に結像されるが、この中間画像MGは投射光学系43の入射側でこの投射光学系43の光軸K2に対して下方側にβだけ変位した位置から投射光学系43に入射され、この投射光学系43により拡大された後に投射光学系43の光軸K2よりも上方側に設置されている非球面反射ミラー44で斜め上方に向かって反射されて反射型スクリーン46の前面46a側に斜め投射されるので、使用者は反射型スクリーン46の前面46b側に表示された表示画像を見ている。
従って、図6及び図7から、空間画像変調素子33に表示された画像を変倍光学系42により所望の画像サイズに変倍して得た中間画像MGを、投射光学系43の入射側にこの投射光学系43の光軸K(図6)又は投射光学系43の光軸K2(図7)に対してスクリーン側とは反対側となる下方側にβだけ変位した位置から入射させれば、投射光学系43の光軸K(図6)又は、投射光学系43の光軸K2(図7)に対してスクリーン側となる上方側に設置した非球面反射ミラー44を介して空間画像変調素子33に表示された画像を反射型スクリーン46内に表示できる。
このように、上記した前面投射型表示装置10B,10B’によれば、非球面反射ミラー44を経由して反射型スクリーン46上に斜めに投射するために超精密な設計と製作が必要でかつコストと時間のかかる投射光学系43及び非球面反射ミラー44は固定しておき、空間画像変調素子33に表示される画像の寸法が異なった場合とか、反射型スクリーン46のサイズを変更する場合でも、変倍光学系42を用いることにより、投射光学系43及び非球面反射ミラー44はそのままで、空間画像変調素子33に表示された画像の拡大倍率変更を容易に行うことができる。
更に、図8(a)〜(c)に示した如く、本発明に係る投射型表示装置を背面投射型表示装置10A’’又は前面投射型表示装置10B’’として構成した場合の光学系の別例について簡略に説明すると、背面投射型表示装置10A’’又は前面投射型表示装置10B’’は、空間画像変調素子33と、変倍光学系42と、投射光学系43と、平面反射ミラー47と、非球面反射ミラー44と、透過型スクリーン45又は反射型スクリーン46とからなり、ここでは投射光学系43と非球面反射ミラー44との間に平面反射ミラー47を投射光学系43の光軸Kに対して45°傾けて配置し、投射光学系43から出射した画像光を平面反射ミラー47で筺体(図示せず)の奥行き方向に反射させて方向転換してから非球面反射ミラー44により透過型スクリーン45又は反射型スクリーン46上に斜め投射している。
従って、投射光学系43と非球面反射ミラー44との間に平面反射ミラー47を設置することで、不図示の筐体内で光路の方向変換が可能となるので、光学部品のレイアウト変更が可能になる。尚、この場合も、非球面反射ミラー44は投射光学系43の光軸Kと一致させて回転対称に設計した上で光軸Kの上方側のみを使用している。
ここで、本発明の要部の一部となる変倍光学系42について更に図9〜図11を用いて更に詳述する。
図9は本発明の要部の一部となる変倍光学系による透過型スクリーン又は反射型スクリーン上での表示状態を説明するための図であり、(a)は広角端の場合、(b)は中間焦点距離の場合、(c)は望遠端の場合をそれぞれ示した図、
図10は本発明の要部の一部となる空間画像変調素子と変倍光学系とをXY軸駆動機構部上に取り付けた状態を示した斜視図、
図11(a),(b)は本発明の要部の一部となる空間画像変調素子と変倍光学系とをXY軸駆動機構部上に取り付けた時に、変倍光学系による透過型スクリーン又は反射型スクリーン上での表示状態を説明するための図であり、(a)は画像を左下側に移動した場合、(b)は画像を右上側に移動した場合をそれぞれ示した図である。
本発明の要部の一部となる変倍光学系42を用いて空間画像変調素子33に表示された画像を所望の画像サイズに変倍して、投射光学系43,非球面反射ミラー44を介して透過型スクリーン45又は反射型スクリーン46に向かって斜め投射する時に、前述したように、変倍光学系42から出射された中間画像MGが投射光学系43の光軸に対して下方側にβだけ変位しているので、図9(a)に示したように広角端側(WIDE側)に変倍すると透過型スクリーン45又は反射型スクリーン46上のXY軸面全域に亘って表示画像が拡大表示される。また、図9(b)に示したように中間焦点距離(MIDDLE)となるように変倍すると透過型スクリーン45又は反射型スクリーン46の画枠よりも少し内側に表示画像が広角端の場合よりも一回り小さく表示される。更に、図9(c)に示したように望遠端側(TELE側)に変倍すると透過型スクリーン45又は反射型スクリーン46の中央近傍に表示画像が中間焦点距離の場合よりも更に縮小されて表示される。
一方、図10に示したように、本発明の要部の一部となる空間画像変調素子33と変倍光学系42とをXY軸駆動機構部50上に取り付けることも可能であり、この場合に、変倍光学系42から出射された中間画像MGを投射光学系43,非球面反射ミラー44を介して投射した時に、透過型スクリーン45のXY軸面内又は反射型スクリーン46のXY軸面内で表示画像がX軸方向及び/又はY軸方向に移動可能になるように空間画像変調素子33と変倍光学系42とをXY軸駆動機構部50により一体的に変位させており、これにより表示画像はズーミングされながら透過型スクリーン45内又は反射型スクリーン46内の適宜な位置に表示することができる。
尚、図10では、先に図5又は図7で説明したように空間画像変調素子33を変倍光学系42の光軸に一致させて取り付けた例を示しているが、これに限ることなく、先に図4又は図6で説明したように空間画像変調素子33を変倍光学系42の光軸に対してαだけ変位させて取り付けても良い。
この具体例として、空間画像変調素子33と変倍光学系42とをXY軸駆動機構部50上に取り付けた時に、例えば図11(a)に示したように表示画像をスクリーン45又は46の左下側に移動したり、あるいは、図11(b)に示したように表示画像をスクリーン45又は46の右上側に移動することで、表示画像のスクリーン45又は46へのレイアウトに変化をもたせることができる。
この際、上記したXY軸駆動機構部50は、図10に示したように、ベース台51上に、不図示のモータ又は圧電素子などの駆動力によってX軸方向に移動自在なX軸ステージ52及びY軸方向に移動自在なY軸ステージ53を積層して、Y軸ステージ53上に空間画像変調素子33と変倍光学系42とを取り付けている。
そして、このXY軸駆動機構部50では、X軸ステージ52の位置及びY軸ステージ53の位置を不図示のモータ又は圧電素子などに取り付けた位置センサ(図示せず)によりそれぞれ検出することで、X軸ステージ52が初期位置に至っている時には変倍光学系42の中心が投射光学系43の光軸に一致し、また、Y軸ステージ52が初期位置に至っている時には変倍光学系42の中心が先に説明したと同様に投射光学系43の光軸に対してスクリーン側とは反対側となる下方側にβだけ変位した位置に至るように構成されているので、X軸ステージ52及びY軸ステージ52が共に初期位置に至っている時には先に図9(a)〜(c)に示した変倍動作を行うことができる。
次に、空間画像変調素子33に表示された画像を変倍光学系42により所望の画像サイズに変倍して、変倍光学系42により結像された中間画像MGを投射光学系43,非球面反射ミラー44を介して透過型スクリーン45又は反射型スクリーン46上に斜めに投射する場合について図12及び図13を用いて更に詳述する。
図12は変倍光学系により結像された中間画像を投射光学系,非球面反射ミラーを介して透過型スクリーン又は反射型スクリーン上に斜めに投射する状態を示した図、
図13は図12に示した投射光学系と非球面反射ミラーとによる非点収差を説明するために模式的に示した図である。
図12に示した如く、投射光学系43は、レンズ鏡筒43a内に例えばそれぞれ形状の異なる複数のレンズ43b1〜43bnが所定の位置に配置されており、複数のレンズ43b1〜43bnの各面は球面と一部非球面から構成されている。
そして、空間画像変調素子33に表示された画像を変倍光学系42により所望の画像サイズに変倍して、変倍光学系42により結像された中間画像MGは、投射光学系43の入射側でこの投射光学系43の光軸Kに対してβだけ下方側に変位した位置から入射され、この後、投射光学系43の出射側から投射光学系43の光軸Kに対して上方側に出射されて、投射光学系43の光軸Kに対して上方側に設置された非球面反射ミラー44に入射される。
ここで、上記した非球面反射ミラー44は、投射光学系43の光軸Kと一致させてこの光軸Kを中心として360°の範囲に亘って回転対称に設計されているので、非球面反射ミラー44の製作が容易であり、且つ、光軸Kの下方側を二点鎖線で示したように切り欠いて、光軸Kの上方側に非球面状の反射面44aを形成したものである。
そして、変倍光学系42により結像された中間画像MGを、投射光学系43,非球面反射ミラー44を介して透過型スクリーン45又は反射型スクリーン46上に斜めに投射する際に、スクリーン45又は46上の投射像の上端部45a又は46aへ至る最外側の画像光Loutは、図示下方に設置した投射光学系43を斜めに出射し、且つ、非球面反射ミラー44の上端部位で反射されてから斜めに出射しており、最外側の画像光Loutが投射光学系43,非球面反射ミラー44を順に経由してスクリーン45又は46に至るまでの光路長は最長になっている。
一方、スクリーン45又は46の投射像の下端部45b又は46bへ至る最内側の画像光Linは、投射光学系43を斜めに出射し、且つ、非球面反射ミラー44の下端部位で反射されてから斜めに出射しており、最内側の画像光Linが投射光学系43,非球面反射ミラー44を順に経由してスクリーン45又は46に至るまでの光路長は最短になっている。勿論、最外側の画像光Loutと最内側の画像光Linとの間の各画像光が投射光学系43,非球面反射ミラー44を順に経由してスクリーン45又は46に至るまでの光路長は最外側から最内側に向かって徐々に短くなっている。
従って、非球面反射ミラー44で反射された画像光がスクリーン45又は46に至るまでの各光路長が異なる場合に、スクリーン45又は46上でぼけることなく且つ台形歪みなく光学的に鮮明に結像させるためには、最外側の画像光Loutの光路長と最内側の画像光Linの光路長との差分以上の被写界深度を設定する必要があると共に、各画像光の各光路長に合わせて被写界深度と画像の歪みを非球面反射ミラー44と投射光学系43の複数のレンズ43b1〜43bnとで協働して調整している。
これを言い換えると、図13に示した如く、非球面反射ミラー44と投射光学系43は、レンズの非点収差を巧妙に補正している。この非点収差は、光学系の軸外物点から出た光線束による軸外像点が一点に集まらず、且つ、サジタル像点及びメリジオナル像点が現われる収差である。
この際、変倍光学系42により結像された中間画像MG上の軸外像点はサジタル像点及びメリジオナル像点とも同一の点であり、中間画像MGの軸外像点の光束は、上記した投射光学系43により、サジタル像点及びメリジオナル像点が光軸方向に大きくずれた非点収差を持って非球面反射ミラー44に入射する。ここで、非球面反射ミラー44に取り込まれた光線束は、非球面反射ミラー44で反射した後にスクリーン45又は46上で非点収差なく結像するために、非球面反射ミラー44で反射する際に投射光学系43が持つ非点収差を相殺するべく非点収差を発生させている。従って、中間画像MG〜投射光学系43〜非球面反射ミラー44〜スクリーン45又は46に至る光路においては非点収差と歪曲収差が補正され、また他の収差を同時に補正し良好な結像を得るものである。
この際、本発明の比較例となる通常の投射光学系は近軸領域を基準とし、これを理想的な結像として近軸領域からのズレを収差として補正している。一方、本発明のように薄型化された投射型表示装置10として提案されている投射光学系43は、製造上の優位性から光軸対称な光学要素で構成しているが(一部、自由曲面は非対称)、中間画像MG〜投射光学系43〜非球面反射ミラー44〜スクリーン45又は46に至る光路において近軸領域の結像を基準としてはおらず、光軸外の特定な領域内の結像状態が最良になるよう非対称なパワー分布を持った面を用いて構成された光学系である。
従って、特定の条件(投射距離、投射倍率など)のもとで良好な結像を得るものであり、通常の近軸領域を基準とした投射光学系のように同一の光学要素で複数の投射倍率への対応が困難である。
以上述べてきたように、このようにして本発明の実施形態における投射型表示装置10によれば、空間画像変調素子に表示される画像の寸法が異なった場合とか、スクリーンのサイズを変更する場合でも、画像光の拡大率が高く歪みの生じやすい投射光学系43及び非球面反射ミラー44は最良に調整された状態でそのまま固定しておき、空間画像変調素子に表示された画像の拡大倍率の変更を、変倍光学系42を用いて行うことにより、画像光の歪みのない拡大投射を容易に行うことができる。
本発明に係る投射型表示装置の光学系全体の構成を示す平面図である。 本発明に係る投射型表示装置において、R光用又はG光用もしくはB光用の反射型液晶パネル組立体を拡大して示した斜視図である。 (a)〜(c)は本発明に係る投射型表示装置において、反射型液晶パネル組立体内の反射型偏光板を説明するための図である。 本発明に係る投射型表示装置を背面投射型表示装置として構成した場合の光学系の一例を模式的に示した縦断面図である。 本発明に係る投射型表示装置を背面投射型表示装置として構成した場合の光学系の他例を模式的に示した縦断面図である。 本発明に係る投射型表示装置を前面投射型表示装置として構成した場合の光学系の一例を模式的に示した縦断面図である。 本発明に係る投射型表示装置を前面投射型表示装置として構成した場合の光学系の他例を模式的に示した縦断面図である。 (a),(b),(c)は本発明に係る投射型表示装置を背面投射型表示装置又は前面投射型表示装置として構成した場合の光学系の別例を示した平面図,正面図,右側面である。 本発明の要部の一部となる変倍光学系による透過型スクリーン又は反射型スクリーン上での表示状態を説明するための図であり、(a)は広角端の場合、(b)は中間焦点距離の場合、(c)は望遠端の場合をそれぞれ示した図である。 本発明の要部の一部となる空間画像変調素子と変倍光学系とをXY軸駆動機構部上に取り付けた状態を示した斜視図である。 (a),(b)は本発明の要部の一部となる空間画像変調素子と変倍光学系とをXY軸駆動機構部上に取り付けた時に、変倍光学系による透過型スクリーン又は反射型スクリーン上での表示状態を説明するための図であり、(a)は画像を左下側に移動した場合、(b)は画像を右上側に移動した場合をそれぞれ示した図である。 変倍光学系により結像された中間画像を投射光学系,非球面反射ミラーを介して透過型スクリーン又は反射型スクリーン上に斜めに投射する状態を示した図である。である。 図12に示した投射光学系と非球面反射ミラーとによる非点収差を説明するために模式的に示した図である。 従来の背面投射型表示装置の光学系を模式的に示した縦断面図である。
符号の説明
10…投射型表示装置、
10A,10A’,10A’’… 背面投射型表示装置、
10B,10B’,10B’’… 前面投射型表示装置、
11…光源、15…偏光変換光学素子(偏光変換プリズムアレイ)、
17…第1のダイクロイックミラー、19…第2のダイクロイックミラー、
30R…R光用反射型液晶パネル組立体、
30G…G光用反射型液晶パネル組立体、
30B…B光用反射型液晶パネル組立体、
31…三角柱、31a…第1面、31b…第2面、31c…第3面、
31d…下面、31e…上面、
32…反射型偏光板(ワイヤグリッド偏光子)、
33…反射型空間画像変調素子(反射型液晶パネル)、
33a…波長板、33b…ヒートシンク、
34…不要偏光光除去手段(透過型偏光板)、
40…3色合成クロスダイクロイックプリズム、
40a〜40c…入射面、40d…出射面、
42…変倍光学系、43…投射光学系、
44…非球面反射ミラー、44a…反射面、
45…透過型スクリーン、46…反射型スクリーン、
50…XY軸駆動機構部、
51…ベース台、52…X軸ステージ、53…Y軸ステージ、
K1…変倍光学系の光軸、K,K2…投射光学系の光軸、MG…中間画像。

Claims (4)

  1. 空間画像変調素子に表示された画像をスクリーンに対して斜めに投射する投射型表示装置において、
    前記空間画像変調素子に表示された画像を所望の画像サイズに変倍して中間画像を出射側に結像する変倍光学系と、
    前記変倍光学系からの中間画像を拡大投射する投射光学系と、
    前記投射光学系から出射された画像光を反射してスクリーン側に斜め投射する非球面反射ミラーと、
    を備えたことを特徴とする投射型表示装置。
  2. 空間画像変調素子に表示された画像をスクリーンに対して斜めに投射する投射型表示装置において、
    R光,G光,B光にそれぞれ対応した各色光用の空間画像変調素子と、
    前記R光,G光,B光を、前記各色光用の空間画像変調素子にそれぞれ照明するための各色光照明手段と、
    前記各色光照明手段からの前記R光,前記G光,前記B光の一方向の偏光成分をそれぞれ透過させると共に、透過した前記R光,前記G光,前記B光を各色光用の空間画像変調素子で各色光の画像信号に応じて光変調して得られた前記一方向の偏光成分とは異なる他方向の偏光成分を各色の画像光として反射させる各色光用の反射型偏光板と、
    前記各色光用の反射型偏光板で反射された前記各色光用の空間画像変調素子からの前記各色の画像光に対して不要な偏光成分を除去して出射させる各色光用の不要偏光光除去手段と、
    前記各色光用の不要偏光光除去手段から出射した前記各色の画像光を色合成して色合成画像光として出射させる色合成光学系と、
    前記色合成光学系からの前記色合成画像光を所望の画像サイズに変倍して中間画像を出射側に結像する変倍光学系と、
    前記変倍光学系からの中間画像を拡大投射する投射光学系と、
    前記投射光学系から出射された画像光を反射してスクリーン側に斜め投射する非球面反射ミラーと、
    を備えたことを特徴とする投射型表示装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の投射型表示装置において、
    前記スクリーンのXY軸面内に表示された表示画像をX軸方向及び/又はY軸方向に変位させるために前記空間画像変調素子と前記変倍光学系とをXY軸駆動機構部上に取り付けたことを特徴とする投射型表示装置。
  4. 請求項1〜請求項3うちのいずれか1項記載の投射型表示装置において、
    前記非球面反射ミラーは、前記投射光学系の光軸と一致させて回転対称に設計した上で、前記投射光学系から出射した画像光を反射させる反射面を前記光軸に対してスクリンーン側に形成したことを特徴とする投射型表示装置。

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