JP2007010358A - 回転機械の振動影響を除去した回転変位計測装置及びその計測方法 - Google Patents

回転機械の振動影響を除去した回転変位計測装置及びその計測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007010358A
JP2007010358A JP2005188593A JP2005188593A JP2007010358A JP 2007010358 A JP2007010358 A JP 2007010358A JP 2005188593 A JP2005188593 A JP 2005188593A JP 2005188593 A JP2005188593 A JP 2005188593A JP 2007010358 A JP2007010358 A JP 2007010358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edge
rotational displacement
detected
vibration
pulse signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005188593A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinya Mizogami
欽也 溝上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Era Co Ltd
Original Assignee
New Era Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Era Co Ltd filed Critical New Era Co Ltd
Priority to JP2005188593A priority Critical patent/JP2007010358A/ja
Publication of JP2007010358A publication Critical patent/JP2007010358A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

【課題】回転機械の振動を検出しその影響を除去することにより回転機械の回転変位を正確に計測することができる回転変位計測装置およびその計測方法を提供すること。
【解決手段】回転機械の回転角度に応じた、第1パルス信号及び第2パルス信号を受信するステップと、受信した第1及び第2パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第1エッジ及び第2エッジとして検出するステップと、直近に検出されたエッジと該エッジの1つ前に検出されたエッジとが同種であるか否かを判断する判断ステップと、前記判断の結果、同種であると判断された場合、前記直近に検出されたエッジを反転させるステップと、前記判断の結果に従って、同種である場合には、前記回転機械の回転変位を減算し、同種でない場合には、前記回転変位を加算する変位算出ステップとを含む。
【選択図】図13

Description

本発明は、回転機械の回転変位計測装置及びその計測方法に関し、特に、エンコーダからの出力信号を解析して回転機械の振動を検出しその影響を除去することにより回転機械の回転変位を正確に計測する装置およびその計測方法に関する。
ステッピングモータのような回転機械の回転変位(回転角度、回転位置、単位時間当りの回転角度(回転速度)など)は、エンコーダにより電気的なパルス(ディジタル量)に変換されて検出されることが多い。
ステッピングモータは基本的にパルスの入力毎にステップ駆動されるもので、フィードバックを必要とせずにディジタル制御の正確な位置決めシステムで広く用いられている。
このようなステッピングモータの回転変位を計測するエンコーダの1例を図1に示す。エンコーダ100は、図1に示すように、通常回転軸101がステッピングモータの主軸に連結されており、回転軸101には等間隔のスリットが刻まれた回転スリット円盤102が取り付けられ、この回転スリット円盤102に相対して上記間隔の4分の1の間隔を有する2つのスリットA、Bが刻まれた固定スリット板103がエンコーダ本体に固定されている。回転スリット円盤102と固定スリット板103をはさんで発光素子104と2つの受光素子105が設置されており、発光素子104から出た光は回転軸101が回転することによってスリット1ピッチ毎にスリットA又はスリットBを一回通過し一回遮蔽され、回転量に比例した回数の通過と遮蔽を繰り返す。この通過と遮蔽を受光素子105で光の明暗に応じた電流として検出することによって、スリット円盤の回転を電気信号として取り出し、波形整形をして矩形波として出力する。
即ち、ステッピングモータと共に回転スリット円盤102が回転すると、発光素子104から出力された光が円盤102で遮蔽されたりスリットを通過したりすることから、電気信号のパルス幅及び周期は、ステッピングモータの回転角度や速度に応じて変化することになる。特に、ステッピングモータの回転角度は、電気信号のパルス数に比例し、該パルス数とエンコーダの分解能により決まる。
一般に、エンコーダの出力信号は、図2(a)に示すように、互いに1/4P(1/4ピッチ:位相差90°)ずれるように位相が調整されたA相とB相の2相信号があり、回転方向が反転するとこの位相も反転する。例えば、A相の信号は、スリットAを通過した光を受光した第1の受光素子から出力される信号であり、B相の信号は、スリットBを通過した光を受光した第2の受光素子から出力される信号である。
また、A相とB相信号のそれぞれの立ち上がり、立ち下がり部分の波形を別信号としてカウントさせることにより4倍の周波数の出力を得、エンコーダの分解能を4倍に高めることができる。
図2(b)に示すように、回転がぶれなく一方向に進むとき、A相とB相信号のそれぞれの立ち上がり、立ち下がりエッジは、規則的にABABABと交互に出力される。
従って、A相信号かB相信号のサイクルをカウントし、又はA相とB相信号両方の立ち上がりと立ち下がりエッジをカウントしてモータの回転角度や回転位置を求めることができる。
特開平05−212688号公報
しかしながら、多くの回転機械は、回転に伴い、振動を生じることがある。取り分け、ステッピングモータは、駆動パルスの入力毎に所定の角度だけ回転し、停止する。従って、停止するときに、慣性により少し行きすぎてから戻り、本来の停止位置で停止する。この停止時に起こる、停止位置を中心とした回転の行き過ぎ、戻り過ぎ、また行き過ぎの動作、即ち、本願発明が問題にしている振動は、ステップ駆動を行うステッピングモータのような回転機器にとって避けることが出来ないものである。一方、ステッピングモータを搭載する各種機器は軽量化、高精度化の一途を辿っており、ステッピングモータの駆動時に発生する振動が機器そのものの精度に悪影響を与えるようになって来ており、ステッピングモータの持つ基本的な特性が重大な問題として問われるようになって来ているのが現状である。
例えば、電動ハンドに使用されるステッピングモータの振動は、フィンガーの位置制御に影響し、対象物体の正確かつ迅速な把持を困難にする問題がある。
図3は、ステッピングモータが振動する時のエンコーダの出力波形の1例を示す図である。ここでは、モータは、その主軸が駆動パルスの入力に応じた所定の停止位置を1/4P(ピッチ)より大きく、2/4P未満通過してしまい、その後所定の停止位置に戻る振動をした場合を示している。この振動に対して、エンコーダから出力されるA相とB相信号のそれぞれの立ち上がり、立ち下がりエッジは、図3に示されているように、規則的にABABABと交互に出力されるのではなく、ABAAABAとなっており、2つのB相信号の立ち上がり、又は立ち下がりエッジの間に、A相信号の立ち上がり及び立ち下がりエッジが連続に出力される。即ち、振動に伴い、余分なA相信号の立ち上がり及び立ち下がりエッジが出力されている。このような振動の影響を受けた出力信号をもとに、A相信号のサイクルをカウントし、或いはA相とB相信号の立ち上がり、立ち下がりエッジをカウントしてモータの回転角度を計算する場合、誤った計算結果を与えてしまうという問題がある。
本発明は、上記のような従来の問題点を解決するためになされたもので、回転機械の振動を検出しその影響を除去することにより回転機械の回転変位を正確に計測することができる回転変位計測装置およびその計測方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る回転変位計測方法は、回転機械の回転角度に応じた、第1パルス信号及び第2パルス信号を受信するステップと、受信した前記第1パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第1エッジとして検出し、前記第2パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第2エッジとして検出するステップと、検出された前記第1エッジ及び前記第2エッジを時系列データとして記録するステップと、前記時系列データの中に同種のエッジに対応するデータが連続するか否かを判断するステップと、前記判断の結果、同種のエッジに対応するデータが連続する場合、前記時系列データから連続する前記データを除去するステップと、連続する同種データを除去した前記時系列データをもとに、前記回転機械の回転変位を算出するステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明に係る回転変位計測方法は、回転機械の回転角度に応じた、第1パルス信号及び第2パルス信号を受信するステップと、受信した前記第1パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第1エッジとして検出し、前記第2パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第2エッジとして検出するステップと、直近に検出されたエッジと該エッジの1つ前に検出されたエッジとが同種のエッジであるか否かを判断する判断ステップと、前記判断の結果、同種のエッジであると判断された場合、前記直近に検出されたエッジを反転させるステップと、前記判断の結果に従って、同種のエッジである場合には、前記回転機械の回転変位を減算し、同種のエッジでない場合には、前記回転変位を加算するステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明に係る回転変位計測装置は、回転機械の回転角度に応じた、第1パルス信号及び第2パルス信号を受信し、受信した前記第1パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第1エッジとして検出し、前記第2パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第2エッジとして検出する検出部と、検出された前記第1エッジ及び前記第2エッジを時系列データとして記録する記録部と、前記時系列データの中に同種のエッジに対応するデータが連続するか否かを判断する比較部と、前記判断の結果、同種のエッジに対応するデータが連続する場合、前記時系列データから連続する前記データを除去する制御部と、連続する同種データを除去した前記時系列データをもとに、前記回転機械の回転変位を算出する回転変位算出部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る回転変位計測装置は、回転機械の回転角度に応じた、第1パルス信号及び第2パルス信号を受信し、受信した前記第1パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第1エッジとして検出し、前記第2パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第2エッジとして検出する検出部と、直近に検出されたエッジと該エッジの1つ前に検出されたエッジとが同種のエッジであるか否かを判断する比較部と、前記比較部の判断の結果に従って、同種のエッジである場合には、前記回転機械の回転変位を減算し、同種のエッジでない場合には、前記回転変位を加算する回転変位算出部と、前記比較部の判断の結果に従って、同種のエッジである場合には、前記直近に検出されたエッジを反転して記憶させ、同種のエッジでない場合には、前記直近に検出されたエッジをそのまま記憶させる制御部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る回転変位計測装置およびその計測方法によれば、回転に応じた、互いに位相の異なる一対のパルス信号の立ち上がり、立ち下がりエッジを検出し、同種のエッジが連続に出力されたか否かをモニターすることにより回転機械の振動を検出するようにしたので、簡単な構成で振動を検出し、且つその影響を除去することが可能となる。よって、余分に振動を押さえる為の回路及び機構の追加・変更、エンコーダの分機能を小さくする事等をしなくても安価な装置で回転変位を正確に計測することができる。
以下、本発明に係る、回転機械の振動影響を除去した回転変位計測装置及びその計測方法の好ましい実施の形態を、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る回転変位計測装置の概略構成を示すブロック図である。
図4に示した本実施の形態に係る回転変位計測装置1は、エッジ検出部10と、大きさがMのシフトレジスタ20と、比較部30と、制御部40と、回転変位算出部50とを備えて構成されている。なお、本実施の形態では、図1に示したエンコーダの互いに位相の異なる1対の出力信号を用いて回転機械であるステッピングモータの主軸の回転角度を求めるものとする。
エッジ検出部10が、外部エンコーダから回転変位計測装置1に入力されたA相信号とB相信号のそれぞれの立ち上がり、立ち下がりエッジを検出し、検出されたエッジがA相信号、又はB相信号のエッジであるかを示すエッジデータ信号をシフトレジスタ20に出力するとともに、エッジが検出されたことを示すエッジ検出信号を比較部30に出力し、また立ち上がり、立ち下がりエッジを検出できなくなったときは、回転終了検出信号を制御部40に出力するものである。ここでは、例えば、シフトレジスタ20に、A相信号の立ち上がり、立ち下がりエッジの場合、“01”という2ビットデータを出力し、B相信号の立ち上がり、立ち下がりエッジの場合、“10”という2ビットデータを出力すると仮定する。
シフトレジスタ20は、エッジ検出部10によって検出された立ち上がり、立ち下がりエッジの情報を記録するものである。レジスタ1〜M−1は、現時点までエッジ検出部10により検出されたA相信号、B相信号の立ち上がり、立ち下がりエッジを示すエッジデータのうち、まだ残っているエッジデータを保持し、レジスタMが、エッジ検出部10により最も新しく検出されたA相信号又はB相信号の立ち上がり又は立ち下がりエッジを示すエッジデータを保持するものである。
比較部30は、エッジ検出部10から出力されたエッジ検出信号を受信すると、シフトレジスタ20のレジスタMに保持された最新のエッジデータと、レジスタM−1に保持されたエッジデータとが同種のエッジデータ(共にA相信号のエッジデータ又は共にB相信号のエッジデータ)であるか否かを判断することにより、モータが振動したか否かを判断し、その結果に応じた判断結果信号SG1を制御部40に出力するものである。
制御部40は、上記比較部30の判断結果信号SG1に基づき、異種のエッジの場合、即ちモータが振動しなかった場合には、シフトレジスタ20のレジスタ1に保持されたエッジデータを出力させてから、シフトレジスタ20内に保持されているエッジデータを1レジスタ分進ませ、同種のエッジの場合、即ちモータが振動した場合には、シフトレジスタ20のレジスタMに保持された最新のエッジデータ、及びレジスタM−1に保持されたエッジデータを破棄させ、また、エッジ検出部10の回転終了検出信号に基づき、回転変位計測の動作を終了させるものである。なお、制御部40は回転変位計測装置1の全体動作を統合制御する。
回転変位算出部50は、シフトレジスタ20より出力したA相信号とB相信号のエッジデータを基に、ステッピングモータの回転角度を算出するものである。
次に、まず、本発明の第1の実施の形態に係るステッピングモータの振動検出及び振動影響の除去動作の概要について説明する。
図5〜図9は、ステッピングモータの主軸の振動態様、及びそれに対応するエンコーダの出力信号波形を示す図である。回転中の回転スリット円盤102上の複数のスリットのうち、固定スリット板103のスリットAの近傍に位置する特定のスリット(以下、注目スリットと記す)に注目すると、この注目のスリットは、ステッピングモータの主軸の振動に応じて、駆動パルスの入力に応じた所定の停止位置(以下、振動原点と記す)を中心に振動する。従って、図5〜図9の(a)では、注目スリットの中心の時間的変位によって、振動を表している(縦軸は変位、横軸は時間)。即ち、注目スリットは、振動原点から行き過ぎた後、振動原点方向に戻り、再び回転を継続する。ここで、振動原点より上は行き過ぎ(変位量が正)、振動原点より下は戻りすぎ(変位量が負)を表している。なお、図5〜図9の(a)において、振動過程における注目スリットを、影付きの正方形で表している。また、A、Bはそれぞれ、A相信号、B相信号がハイになる注目スリットの変位区間、A、Bはそれぞれ、A相信号、B相信号がローになる注目スリットの変位区間を表している。
また、図5〜図9の(b)は振動過程における出力信号波形を示しており、(c)は、振動の影響を除去した後の出力信号波形を示している。いずれも縦軸が振幅であり、横方向が時間軸である。
なお、振動は、エンコーダからの出力波形に対して任意のタイミングで発生しうるが、出力波形の1周期を考えると、図14に示す4種類のパターンに分類できる。従って、以下においては、A相又はB相の信号の立ち上がり又は立ち下がりタイミングに対応する注目スリットの位置と、振動原点との位置ずれα(即ち、振動開始タイミングの位相差tα)が、0≦α<1/4P(対応する位相差tαが0≦tα<π/2)となるように、振動原点を決定する。
図5の(a)においては、注目スリットが駆動パルスの入力に応じた振動原点を1/4P−α未満通過してしまい、その後振動原点に戻り回転を継続するという微少な振動をした場合を示している。この振動の影響でエンコーダから出力される2相信号A、Bは、図5の(b)に示すように、共に周期が長くなったが、立ち上がり、立ち下がりエッジの数は変わらず、その順序も、依然としてABABABのように交互になっている。このような1/4P−α未満の微少な振動の場合では、本実施の形態では、振動がないと見なされる。
次に、図6の(a)においては、注目スリットが振動原点を1/4P−αより大きく、2/4P−α未満通過してしまい、その後振動原点に戻り回転を継続する場合を示している。この振動の影響でエンコーダの2相の出力信号A、Bの立ち上がり、立ち下がりエッジは、図6の(b)に示すように、ABAAABAという順序で出力されている。A信号とB信号の立ち上がり、立ち下がりエッジが交互に出力されていないため、モータの主軸が振動したと判断することができる。そして、最初に連続するAA(図6の×印)をエンコーダの出力シーケンスから取り除くと、残った出力シーケンスは、図6の(c)に示すように、A信号とB信号の立ち上がり、立ち下がりエッジが交互にABABAとして現れる。これにより、エンコーダの出力信号から振動の影響が排除されることになる。
図7の(a)においては、注目スリットが振動原点を1/4P−α未満通過してしまい、その後−αより大きく、−1/4P+α未満まで戻りすぎてから、振動原点に戻り回転を継続する場合を示している。この場合、エンコーダから出力される2相信号A、Bの立ち上がり、立ち下がりエッジの順序は、図7の(b)に示すように、ABBBABAとなる。連続的にBの立ち上がり、立ち下がりエッジが出力されているため、モータの振動が検出される。回転角度の計測に該検出した振動の影響を取り除くには、最初に連続するBB(図7の×印)をエンコーダの出力シーケンスから削除すればよいのである(図7(c)参照)。
図8の(a)においては、注目スリットが振動原点を3/4P−α未満、2/4P−αより大きく通過してしまい、その後−1/4P+α未満、−αより大きく戻りすぎてから、振動原点に戻って回転を継続する場合を示している。この場合、エンコーダから出力される2相信号A、Bの立ち上がり、立ち下がりエッジの順序は、A10となる(図8(b)参照)。連続的にBエッジが出力されているため、モータの振動が検出される。回転角度の計測に該検出した振動の影響を取り除くには、まず、最初に連続するBエッジをエンコーダの出力シーケンスから削除する。この後、すでに出力されたAに対して、続いてAが出力されるため、Aが連続的に出力されることとなり、これも、またモータが振動していることを意味する。その影響を取り除くために、引き続きAエッジを出力シーケンスから削除する。続いて、すでに出力されたシーケンスAに対して、Bが出力されるため、Bがまた連続的に出力されていることとなり、これも、再度モータが振動していることを意味するので、引き続きBを出力シーケンスから削除する。次に、シーケンスAに対して、B、そしてA、B10が出力されるため、A相、B相出力信号の立ち上がり、立ち下がりエッジが再度交互に出力されることになる。図8の(a)に示した振動の影響をすべて排除した後の波形図を、図8の(c)に示している。
また、図9の(a)においては、注目スリットが振動原点を5/4P−α未満、1P−αより大きく通過してしまい、その後−1/4P+αより大きく、−2/4P+α未満戻りすぎてから、振動原点に戻り回転を継続する場合を示している。そのときのエンコーダの2相出力信号は、図9の(b)に示され、また該振動の影響を取り除いた後の出力信号波形図は図9の(c)に示されている。
このように、本発明の第1の実施の形態に係る回転変位計測方法では、モータが振動するときには、エンコーダから同種信号の立ち上がり又は立ち下がりエッジ、即ち、同種のエッジが連続的に出力される特徴を利用して、モータの振動を検出するため、機構的に振動を排除できなくてもプログラムのみの変更で振動検出そのもの、及び振動の影響排除の両方を簡単に行うことができる。
次に、本実施の形態に係る回転変位計測方法に基づいて、図4に示した構成を有する回転変位計測装置1の動作を、図10を参照しながらより具体的に説明する。
図10は、本実施の形態に係る回転変位計測装置1の動作を示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、ステップS1において、モータの回転の開始と同時に回転変位計測装置が初期化の後、計測を開始する。具体的には、この場合、シフトレジスタ20における各レジスタ1〜Mに保持された値を初期化する。例えば、各レジスタが2ビットである場合、それぞれに“00”という2ビットデータをセットすればよい。
次に、ステップS2において、エンコーダからの新しい出力信号がエッジ検出部10に入力されて、エッジ検出部10がそのエッジ検出を行う。新しい立ち上がり又は立ち下がりのエッジを検出すれば、エッジ検出信号を比較部30に出力してステップS3に進み、ステップS3〜S7の動作を行い、所定の時間新しいエッジが検出されなくなれば、回転終了検出信号を制御部40に出力してステップS8に進んでモータの停止を確認してから、回転角度を計算し計測を終了する。
ステップS3において、シフトレジスタ20のレジスタMは、エッジ検出部10により検出され出力された新しい立ち上がり又は立ち下がりのエッジの情報を保持する。
ステップS4において、比較部30は、エッジ検出部10からエッジ検出信号を受信すると、シフトレジスタ20のレジスタMに入力された最新のエッジデータを、シフトレジスタ20のレジスタM−1に保持されているエッジデータと比較し、両者が共にA相信号のエッジを示すもの、又は共にB相信号のエッジを示すものであるか否かを判断し、その結果に応じた判断結果信号SG1を制御部40に出力する。
ステップS4での判断の結果、同種のエッジ(即ち、共にA相信号のエッジ、又は共にB相信号のエッジを示して、モータが振動した)であった場合、即ちステップS5において、SG1=1を受信した制御部40は、最新のエッジデータと、この時点までまだ残されているエッジデータのうち最も新しく、該最新のエッジデータとペアになるエッジデータをそれぞれシフトレジスタから削除させる。即ち、シフトレジスタ20のレジスタMに保持されたエッジデータと、レジスタM−1に保持されたエッジデータを破棄させる。そして、シフトレジスタのレジスタ1〜M−2に保持されたエッジデータをレジスタ2〜M−1にシフトさせてから、ステップS2に戻る。この時、レジスタ1の値を“00”にリセットする。
また、ステップS4での判断の結果、異種のエッジ(即ち、一方がA相信号のエッジ、他方がB相信号のエッジを示して、モータが振動していなかった)であった場合、即ちステップS6において、SG1=2を受信した制御部40は、シフトレジスタ20に保持された値を更新させる。即ち、シフトレジスタ20のレジスタ1に保持されたデータを回転変位算出部50に出力させ、またレジスタ2〜Mに保持されたデータをレジスタ1〜M−1にシフトさせる。
次に、ステップS7において、回転変位算出部50が、シフトレジスタ20から出力された値を基に、任意の異なる2つのエッジデータの間隔が1/4Pとして、モータの回転角度を計算し、先に計算した回転角度に加算する。なお、ここでは、シフトレジスタ20から“00”が入力されても、回転変位算出部50は、“00”を無視して回転角度の計算に計上しない。これは、ステップS4において振動が検出されてレジスタをシフトさせ、レジスタ1に“00”を設定した場合、その後の定常な回転によってレジスタ1の値(“00”)が出力されるので、これを計算に利用しないためである。その後、ステップS2に戻る。
ステップS8において、制御部40は、エッジ検出部10からの回転終了検出信号を受信すると、モータが停止するのを確認してから、シフトレジスタ20に残っている値を全部回転変位算出部50に出力させ、回転変位算出部50は、それらの出力に基づいて再度モータの回転角度を計算し、それまでに計算されている回転角度に加算して、最終の回転角度とする。
このように、本実施の形態に係る回転変位計測装置及びその計測方法では、エンコーダの位相の異なる2相信号のそれぞれの立ち上がり及び立ち下がりエッジが検出される度に、A相信号のものかB相信号のものかを区別し、その時系列を記憶する。AA又はBBのように同種のエッジがペアとなって連続検出されたとき、モータの主軸が振動したと判断して、該連続した2つの同種のエッジを記録した時系列から除去する。この判定と除去を繰り返すことにより、入力記録した時系列における振動の影響を排除して、モータの回転角度を正しく計算することができる。
なお、本実施の形態ではシフトレジスタでエッジデータの時系列を保持する場合を説明したが、シフトレジスタでなくても、マイコンや、メモリ上の所定の領域を利用してエッジデータの時系列を保持してもよい。シフトレジスタの長さに関しては、例えば、ステッピングモータの連続回転の時には、振動が小さいため、比較的小さくてもよいが、高速から停止に移行する回転の時などには、振動が大きいため、より大きく設定することが必要である。従って、振動の大きさに応じて、シフトレジスタの長さを設定すればよい。
なお、エッジデータにおける同種のエッジの判別方法として、本実施の形態では、連続する2つのエッジデータを比較したが、連続する偶数個のエッジデータを一度に比較してもよい。
なお、本実施の形態ではシフトレジスタが1つの値を出力する度に、回転変位算出部が回転角度を算出したが、所定の期間に出力された複数個の値を一度に計算することもできる。また、シフトレジスタに残っている値を全部出力して、回転角度を計算し、振動があった場合に、該算出した回転角度から該振動に対応した角度を減算してもよい。こうすれば、レジスタの長さで回転角度の算出に遅延をもたらす問題を無くすこともできる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の好ましい第2の実施の形態に係る回転変位計測方法、及び回転変位計測装置を、図面参照しながら説明する。
本実施の形態に係る回転変位計測装置は、上述した第1の実施の形態に比較して、シフトレジスタを用いていないことに特徴がある。
図11は、本実施の形態に係る回転変位計測装置の概略構成を示すブロック図である。
図11に示した本実施の形態に係る回転変位計測装置2は、エッジ検出部60と、比較部70と、制御部80と、回転変位算出部90と、フラグ95とを備えて構成されている。なお、本実施の形態でも、エンコーダの互いに位相の異なる1対の出力信号を用いて回転機械であるステッピングモータの主軸の回転角度を求めるものとする。
エッジ検出部60が、外部エンコーダから回転変位計測装置2に入力されたA相信号とB相信号のそれぞれの立ち上がり、立ち下がりエッジを検出し、検出されたエッジがA相信号、又はB相信号のエッジであるかを示すエッジデータ信号を比較部70及び制御部80に出力するものである。ここでは、例えば、比較部70及び制御部80に、A相信号の立ち上がり、立ち下がりエッジの場合、“0”という1ビットデータを出力し、B相信号の立ち上がり、立ち下がりエッジの場合、“1”という1ビットデータを出力すると仮定する。
フラグ95は、制御部80から出力されたエッジデータを次回の比較のために記憶するものであり、例えば、1ビットデータを記憶する。
比較部70は、エッジ検出部60から出力されたエッジデータを受信すると、フラグ95に保持されたエッジデータと受信したエッジデータとが同じデータ(共に“0”又は共に“1”)、即ち同種のエッジデータ(共にA相信号のエッジデータ又は共にB相信号のエッジデータ)であるか否かを判断することにより、モータが振動したか否かを判断し、その結果に応じた判断結果信号SG2を制御部80及び回転変位算出部90に出力するものである。
制御部80は、上記比較部70の判断結果信号SG2に基づき、異種のエッジの場合、即ちモータが振動しなかった場合には、エッジ検出部60から出力されたエッジデータをそのままフラグ95に保持させ、同種のエッジの場合、即ちモータが振動した場合には、エッジ検出部60から出力されたエッジデータを反転してフラグ95に保持させる。ここで、反転とは、A相信号のエッジをB相信号のエッジに、またB相信号のエッジをA相信号のエッジに変更すること、即ち、“0”を“1”に変更し、“1”を“0”に変更することを意味する。
回転変位算出部90は、上記比較部70から出力された判断結果信号SG2を受信すると、既に算出されたステッピングモータの回転角度に対して減算や加算を行って、この時点までの総回転角度を算出するものである。
次に、まず、本発明の実施の形態に係るステッピングモータの振動検出、及び振動影響の除去動作の概要について、図12(a)に示した振動を例に、説明する。図12は図8と同じ状態を示す図であり、縦軸、横軸の意味も同じである。
なお、本発明の実施の形態に係るステッピングモータの振動検出は、上述の第1の実施の形態と同様に、同種のエッジが連続検出されたかどうかを判断することにより振動を検出する。
図12の(a)においては、注目スリットが振動原点を3/4P−α未満、2/4P−αより大きく通過してしまい、その後−1/4P+α未満、−αより大きく戻りすぎてから、振動原点に戻り、回転を継続する場合を示している。この場合、エンコーダから出力される2相信号A、Bの立ち上がり、立ち下がりエッジの順序は、A10となる(図12(b)参照)。AまではABエッジが交互に検出されたので、モータが振動していないと判断される。このように判断される度に、検出されたエッジに対応するエッジデータをそのまま記憶し、回転角度の加算を行う。その後、記憶されたBに対して、Bエッジが出力され、即ち連続的にBエッジが出力されているため、モータの振動が検出される。回転角度の計測に該検出した振動の影響を取り除くには、まず、既に算出された回転角度に対して、該振動に対応する回転角度の減算を行う。そして、BエッジをAエッジに反転して対応するデータ“0”を記憶する。次に、記憶されたAに対して、続いてAが検出されるため、また同種のエッジAが連続的に出力されることとなり、これも、またモータが振動していることを意味する。その影響を取り除くために、引き続き、既に算出された回転角度に対して、該振動に対応する回転角度の減算を行う。そして、AエッジをBエッジに反転して対応するデータ“1”を記憶する。続いて、記憶されたBに対して、Bが検出されるため、同種のエッジBがまた連続的に出力されていることとなり、これも、再度モータが振動していることを意味するので、引き続き既に算出された回転角度に対して、該振動に対応する回転角度の減算を行う。そして、BエッジをAエッジに反転して対応するデータ“0”を記憶する。次に、記憶されたAに対して、B、そしてAが検出されるため、A相、B相出力信号の立ち上がり、立ち下がりエッジが再度交互に出力されることになる。図12の(c)は、同種の2つのエッジを検出し、そして直近に検出されたエッジを反転することを繰り返す様子、及び1回目まで、2回目まで、3回目までそれぞれにおいて減算された回転角度を示している。図12の(d)は、図12の(a)に示した振動の影響をすべて排除した後の波形図を示しており、図8の(c)と同じになっているので、本実施の形態によっても、上述の第1の実施の形態と同様に精確な回転角度を計算することができることが分かる。
このように、本実施の形態に係る回転変位計測方法でも、モータが振動するときには、エンコーダから同種信号の立ち上がり又は立ち下がりエッジ、即ち、同種のエッジが連続的に出力される特徴を利用して、モータの振動を検出するため、振動検出そのものが簡単である。さらに、本実施の形態では、シフトレジスタを用いていないため、新しいエッジを検出した後、すぐに正確な回転角度の計算を簡単に行うことができる。
次に、本実施の形態に係る回転変位計測方法に基づいて、図11に示した構成を有する回転変位計測装置2の動作を、図13を参照しながらより具体的に説明する。
図13は、本実施の形態に係る回転変位計測装置2の動作を示すフローチャートである。
図13に示すように、まず、ステップS21において、モータの回転の開始と同時に回転変位計測装置が初期化の後、計測を開始する。具体的には、この場合、例えば、回転角度をゼロに初期化する。
次に、ステップS22において、エンコーダからの新しい出力信号がエッジ検出部60に入力されて、エッジ検出部60がそのエッジ検出を行う。新しい立ち上がり又は立ち下がりのエッジを検出すれば、検出したエッジの情報を比較部70及び制御部80に出力してステップS23〜S27の動作を行う。
ステップS23において、比較部70は、エッジ検出部60からのエッジデータを受信すると、この最新のエッジデータを、フラグ95に保持されているエッジデータと比較し、両者が共にA相信号のエッジを示すもの、又は共にB相信号のエッジを示すものであるか否かを判断し、その結果に応じた判断結果信号SG2を制御部80及び回転変位算出部90に出力する。
ステップS23での判断の結果、異種のエッジ(即ち、一方がA相信号のエッジ、他方がB相信号のエッジを示して、モータが振動していなかった)であった場合、即ち比較部70がSG2=2を出力した場合、ステップS24において、SG2=2を受信した回転変位算出部90は、任意の異なる2つのエッジデータの間隔が1/4Pとして、モータの回転角度を計算し、先に計算した回転角度に加算する。そして、ステップS25において、SG2=2を受信した制御部80は、新しく検出されたエッジデータをそのままフラグ95に記憶させる。その後、ステップS22に戻る。
また、ステップS23での判断の結果、同種のエッジ(即ち、共にA相信号のエッジ、又は共にB相信号のエッジを示して、モータが振動した)であった場合、即ち比較部70がSG2=1を出力した場合、ステップS26において、SG2=1を受信した回転変位算出部90は、2つの同種のエッジデータの間隔が1/4Pとして、モータの振動に対応する回転角度を計算し、先に計算した回転角度から減算する。そして、ステップS27において、SG2=1を受信した制御部80は、新しく検出されたエッジデータを反転させ、即ち、新しく検出されたエッジデータがA相信号のエッジを表す“0”の場合、B相信号のエッジを表す“1”をフラグ95に記憶させ、新しく検出されたエッジデータがB相信号のエッジを表す“1”の場合、A相信号のエッジを表す“0”をフラグ95に記憶させる。その後、ステップS22に戻る。
このように、本実施の形態に係る回転変位計測装置及びその計測方法では、エンコーダの位相の異なる2相信号のそれぞれの立ち上がり及び立ち下がりエッジが検出される度に、A相信号のものかB相信号のものかを判別する。AB又はBAのように異種のエッジがペアとなって連続検出されたとき、モータの主軸が振動していないと判断して、モータの回転角度を加算する。AA又はBBのように同種のエッジがペアとなって連続検出されたとき、モータの主軸が振動したと判断して、該連続した2つの同種のエッジに対応するモータ振動時の回転角度を既に算出した回転角度から減算する。この判定、加算、及び減算を繰り返すことにより、入力された信号時系列における振動の影響を排除して、モータの回転角度を迅速に、簡単に且つ正しく計算することができる。
なお、上記のフラグは1ビットに限定されず、2ビット以上であってもよい。
なお、上記第1、第2実施の形態では振動の影響を除去し、回転角度を計算する場合を説明したが、もちろん、回転速度、回転位置などの計算にも適用可能である。
さらに、上記第1、第2実施の形態では、回転機械にステッピングモータを、回転の検出にエンコーダの2相信号を用いた場合を説明したが、これに限定されるものではなく、本発明が、上記具体的に開示した実施の形態以外に、本発明の精神に基づく他の代替の実施形態、ならびに本発明の明らかな変形および均等なものまで及ぶことは言うまでもない。
エンコーダの概略構成を示す図である。 エンコーダから出力される典型的な2相信号を示す図であり、(a)1/4Tの位相が異なる2相信号を示す図であり、(b)は2相信号の立ち上がり、立ち下がりのエッジパルスが規則的に交互に出力されている状態を示す図である。 ステッピングモータが振動した時のエンコーダの出力波形の1例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る回転変位計測装置の概略構成を示すブロック図である。 (a)は、振動原点を1/4P−α未満通過してしまい、その後振動原点に戻り、回転を継続する場合の振動を示す図であり、(b)は、エンコーダからの該振動に対応した出力信号波形図であり、(c)は、振動の影響を除去した後の出力信号波形図である。 (a)は、振動原点を1/4P−αより大きく、2/4P−α未満通過してしまい、その後振動原点に戻り回転を継続する場合の振動を示す図であり、(b)は、エンコーダからの該振動に対応した出力信号波形図であり、(c)は、振動の影響を除去した後の出力信号波形図である。 (a)は、振動原点を1/4P−α未満通過してしまい、その後−αより大きく、−1/4P+α未満まで戻りすぎてから、振動原点に戻り回転を継続する場合の振動を示す図であり、(b)は、エンコーダからの該振動に対応した出力信号波形図であり、(c)は、振動の影響を除去した後の出力信号波形図である。 (a)は、振動原点を3/4P−α未満、2/4P−αより大きく通過してしまい、その後−1/4P+α未満、−αより大きく戻りすぎてから、振動原点に戻って回転を継続する場合の振動を示す図であり、(b)は、エンコーダからの該振動に対応した出力信号波形図であり、(c)は、振動の影響を除去した後の出力信号波形図である。 (a)は、振動原点を5/4P−α未満、1P−αより大きく通過してしまい、その後−1/4P+αより大きく、−2/4P+α未満戻りすぎてから、振動原点に戻り回転を継続する場合の振動を示す図であり、(b)は、エンコーダからの該振動に対応した出力信号波形図であり、(c)は、振動の影響を除去した後の出力信号波形図である。 本発明の第1の実施の形態に係る回転変位計測装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る回転変位計測装置の概略構成を示すブロック図である。 (a)は、振動原点を3/4P−α未満、2/4P−αより大きく通過してしまい、その後−1/4P+α未満、−αより大きく戻りすぎてから、振動原点に戻り、回転を継続する場合の振動を示す図であり、(b)は、エンコーダからの該振動に対応した出力信号波形図であり、(c)は、同種の2つのエッジを検出し、そして直近検出されたエッジを反転することを繰り返す様子、及び1回目まで、2回目まで、3回目までそれぞれにおいて減算された回転角度を示す図であり、(d)は、振動の影響を除去した後の出力信号波形図である。 本発明の第2の実施の形態に係る回転変位計測装置の動作を示すフローチャートである。 振動原点が立ち上がり、立ち下がりエッジタイミングに対応する注目スリットの位置からαだけずれることを説明する図である。
符号の説明
1、2 回転変位計測装置
10、60 エッジ検出部
20 シフトレジスタ
30、70 比較部
40、80 制御部
50、90 回転変位算出部
95 フラグ
100 エンコーダ
101 回転軸
102 回転スリット円盤
103 固定スリット板
104 発光素子
105 受光素子

Claims (4)

  1. 回転機械の回転角度に応じた、第1パルス信号及び第2パルス信号を受信するステップと、
    受信した前記第1パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第1エッジとして検出し、前記第2パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第2エッジとして検出するステップと、
    検出された前記第1エッジ及び前記第2エッジを時系列データとして記録するステップと、
    前記時系列データの中に同種のエッジに対応するデータが連続するか否かを判断するステップと、
    前記判断の結果、同種のエッジに対応するデータが連続する場合、前記時系列データから連続する前記データを除去するステップと、
    連続する同種データを除去した前記時系列データをもとに、前記回転機械の回転変位を算出するステップとを含むことを特徴とする回転変位計測方法。
  2. 回転機械の回転角度に応じた、第1パルス信号及び第2パルス信号を受信するステップと、
    受信した前記第1パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第1エッジとして検出し、前記第2パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第2エッジとして検出するステップと、
    直近に検出されたエッジと該エッジの1つ前に検出されたエッジとが同種のエッジであるか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断の結果、同種のエッジであると判断された場合、前記直近に検出されたエッジを反転させるステップと、
    前記判断の結果に従って、同種のエッジである場合には、前記回転機械の回転変位を減算し、同種のエッジでない場合には、前記回転変位を加算するステップとを含むことを特徴とする回転変位計測方法。
  3. 回転機械の回転角度に応じた、第1パルス信号及び第2パルス信号を受信し、受信した前記第1パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第1エッジとして検出し、前記第2パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第2エッジとして検出する検出部と、
    検出された前記第1エッジ及び前記第2エッジを時系列データとして記録する記録部と、
    前記時系列データの中に同種のエッジに対応するデータが連続するか否かを判断する比較部と、
    前記判断の結果、同種のエッジに対応するデータが連続する場合、前記時系列データから連続する前記データを除去する制御部と、
    連続する同種データを除去した前記時系列データをもとに、前記回転機械の回転変位を算出する回転変位算出部と、を備えることを特徴とする回転変位計測装置。
  4. 回転機械の回転角度に応じた、第1パルス信号及び第2パルス信号を受信し、受信した前記第1パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第1エッジとして検出し、前記第2パルス信号の立ち上がり及び立ち下りを第2エッジとして検出する検出部と、
    直近に検出されたエッジと該エッジの1つ前に検出されたエッジとが同種のエッジであるか否かを判断する比較部と、
    前記比較部の判断の結果に従って、同種のエッジである場合には、前記回転機械の回転変位を減算し、同種のエッジでない場合には、前記回転変位を加算する回転変位算出部と、
    前記比較部の判断の結果に従って、同種のエッジである場合には、前記直近に検出されたエッジを反転して記憶させ、同種のエッジでない場合には、前記直近に検出されたエッジをそのまま記憶させる制御部と、を備えることを特徴とする回転変位計測装置。
JP2005188593A 2005-06-28 2005-06-28 回転機械の振動影響を除去した回転変位計測装置及びその計測方法 Pending JP2007010358A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005188593A JP2007010358A (ja) 2005-06-28 2005-06-28 回転機械の振動影響を除去した回転変位計測装置及びその計測方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005188593A JP2007010358A (ja) 2005-06-28 2005-06-28 回転機械の振動影響を除去した回転変位計測装置及びその計測方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007010358A true JP2007010358A (ja) 2007-01-18

Family

ID=37749088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005188593A Pending JP2007010358A (ja) 2005-06-28 2005-06-28 回転機械の振動影響を除去した回転変位計測装置及びその計測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007010358A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5341714B2 (ja) 位相差式レゾルバ
EP1600741A2 (en) Pulse width modulation based digital incremental encoder
JP2007155627A (ja) エンコーダのカウントミス検出回路およびエンコーダのカウントミス検出方法
JP5056853B2 (ja) 速度検出方法とそれを用いたモータ制御装置
JP4782434B2 (ja) 回転検出装置の信号処理装置
JP2009095154A (ja) モータ制御装置とその速度検出方法
JPH06118090A (ja) 速度検出装置
JP7092535B2 (ja) エンコーダ及びエンコーダを作動させるための方法
JP2007010358A (ja) 回転機械の振動影響を除去した回転変位計測装置及びその計測方法
JPS61110006A (ja) 位置検出方法
JP5865059B2 (ja) 波形測定器
JPH07229910A (ja) パルスカウンタ回路
JP6589107B2 (ja) 変調波レゾルバ装置
US6310458B1 (en) Blended velocity estimation
JP3449177B2 (ja) 増分形エンコーダによる位置検出装置
JP2523207Y2 (ja) 回転数検出装置
JPH07190807A (ja) エンコーダのパルスカウント回路
JP3201238B2 (ja) 速度検出装置
JP2003130683A (ja) 位置検出装置
JPH07210249A (ja) デジタルサーボ装置
JP7006513B2 (ja) モータ制御装置
JP3155180B2 (ja) パルス周期整形装置、パルス周期検出装置及びパルスノイズ除去装置
JP4858707B2 (ja) 変位検出装置
KR19990043005A (ko) 증분형 엔코더를 이용한 전동기 속도 검출 장치
JP4029449B2 (ja) 速度検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100609

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101019