JP3155180B2 - パルス周期整形装置、パルス周期検出装置及びパルスノイズ除去装置 - Google Patents

パルス周期整形装置、パルス周期検出装置及びパルスノイズ除去装置

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JP3155180B2 JP25960895A JP25960895A JP3155180B2 JP 3155180 B2 JP3155180 B2 JP 3155180B2 JP 25960895 A JP25960895 A JP 25960895A JP 25960895 A JP25960895 A JP 25960895A JP 3155180 B2 JP3155180 B2 JP 3155180B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周期に乱れを持つ
パルスを入力として、その入力パルスの周期を整形して
出力するパルス周期整形装置と、2つ以上の相信号出力
を持つ回転パルス発生器の出力する相信号を入力とし
て、その同一相信号の周期を測定するパルス周期検出装
置と、2つ以上の相信号出力を持つ回転パルス発生器の
出力する相信号を入力として、その相信号のエッジ部分
から生成される回転パルスのノイズを除去するパルスノ
イズ除去装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】モータを用いてキャリアの移動制御を行
う場合には、モータの回転を検出するエンコーダを用意
して、そのエンコーダの発生するパルスの周期を測定す
ることで、キャリアの移動速度情報を得るとともに、そ
のエンコーダの発生するパルスを計数することで、キャ
リアの移動位置情報を得ることになる。
【0003】このようなキャリアの速度制御やキャリア
の位置制御やDCモータのサーボ制御の精度を上げるた
めには、高分解能のエンコーダが必要となり、このよう
な高分解能のエンコーダとして、光学エンコーダが提供
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光学エ
ンコーダは、高価であるとともに、装置への組み込みに
対して余分な実装スペースが必要になるという問題点が
ある。
【0005】そこで、光学エンコーダの代わりに、磁気
エンコーダを使うことが考えられる。この磁気エンコー
ダは、磁気検出配線パターンにより構成されて、モータ
の着磁ロータの回転により誘起される電気信号を検出す
ることでモータの回転を検出するものであり、廉価で小
型であるという特徴がある。
【0006】しかるに、磁気エンコーダは光学エンコー
ダに比べて分解能が落ちる。そこで、光学エンコーダを
用いる場合には、図58に示すように、光学エンコーダ
の出力する2つの相信号の内のいずれか一方の立ち下が
りエッジ(あるいは、立ち上がりエッジ)を使って、キ
ャリアの速度パルスとなる回転パルスを生成するのに対
して、磁気エンコーダを用いる場合には、図59に示す
ように、全ての相信号のエッジ部分を使って、キャリア
の速度パルスとなる回転パルスを生成する構成を採るこ
とが考えられる。
【0007】しかしながら、磁気エンコーダの各相信号
の周期そのものは高精度であるものの、各相信号のデュ
ーティ比はそれほど高精度ではなく、しかも、相信号の
間の位相ずれもそれほど高精度ではない。
【0008】これから、磁気エンコーダの出力する全て
の相信号のエッジ部分を使って、キャリアの速度パルス
となる回転パルスを生成する構成を採ると、キャリアが
定速度で動いていても、その回転パルスの周期に乱れが
でて、キャリアの移動速度を正確に測定できないととも
に、キャリアの移動位置を正確に測定できなくなる。従
って、高精度のキャリアの速度制御やキャリアの位置制
御やDCモータのサーボ制御を実現できないという問題
点がある。
【0009】しかも、磁気エンコーダは、その構造から
ノイズの影響を受け易いという性質がある。また、光学
エンコーダでも、図60に示すように、その出力にノイ
ズの乗ることが避けられない。
【0010】従来では、このようなエンコーダのノイズ
を除去するために、図61(a)に示すように、アナロ
グ構成のローパスフィルタを用いたり、図61(b)に
示すように、論理回路で構成されるチャタリング防止回
路を用いていた。
【0011】しかしながら、前者によるノイズ除去方法
では、半値幅の大きいノイズが発生する場合には、時定
数を大きくする必要があることから、エンコーダ出力波
形が著しく変形し遅延するという問題点がある。また、
後者によるノイズ除去方法でも、半値幅の大きいノイズ
が発生する場合には、クロック周期を大きくするか、シ
フトレジスタ段数を増やす必要があることから、エンコ
ーダ出力波形が著しく遅延するという問題点がある。
【0012】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、磁気エンコーダのような低精度の回転パルス
発生器を使って高精度のキャリアの速度制御やキャリア
の位置制御やDCモータのサーボ制御を実現できるよう
にする新たなパルス周期整形装置及びパルス周期検出装
置の提供を目的とするとともに、磁気エンコーダや光学
エンコーダの出力信号に乗るノイズを時間遅延を抑えつ
つ除去する新たなパルスノイズ除去装置の提供を目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1に本発明のパルス周
期整形装置の原理構成、図2に本発明のパルス周期検出
装置の原理構成、図3及び図4に本発明のパルスノイズ
除去装置の原理構成を図示する。
【0014】最初に、図1に原理構成を図示する本発明
のパルス周期整形装置について説明する。図1中、10
は本発明のパルス周期整形装置であって、周期に乱れを
持つパルスを入力として、その入力パルスの周期を整形
して出力するものである。
【0015】図1(a)に示す本発明のパルス周期整形
装置10は、前回のパルス出力からの経過時間が規定の
最小周期値を超えるときに、その旨の表示出力を出力す
る第1の表示手段11と、前回のパルス出力からの経過
時間が規定の最大周期値を超えるときに、その旨の表示
出力を出力する第2の表示手段12と、出力パルスを生
成する出力制御手段13と、入力パルスの周期の制御目
標値から、入力パルスの周期が一定値となることが判断
されるときには、出力制御手段13の生成する出力パル
スを出力し、そうでないことが判断されるときには、入
力パルスをそのまま出力する選択手段14とを備える。
【0016】このように構成される図1(a)に示す本
発明のパルス周期整形装置10では、出力制御手段13
は、入力パルスを受け取るときに、第1の表示手段11
が表示出力を出力しているときには、直ちにパルスを出
力し、第1の表示手段11が表示出力を出力していない
ときには、その出力時点でパルスを出力し、入力パルス
を受け取らないときには、第2の表示手段12の表示出
力の出力時点でパルスを出力する。
【0017】一方、図1(b)に示す本発明のパルス周
期整形装置10は、第1の表示手段11/第2の表示手
段12/出力制御手段13/選択手段14を備える他
に、入力パルスと出力パルスの差数を計数する計数手段
15と、計数手段15の計数値が規定以上の差数を示す
異常状態であるのか否かを検出する検出手段16とを備
える。
【0018】このように構成される図1(b)に示す本
発明のパルス周期整形装置10では、計数手段15が入
力パルスと出力パルスの差数を計数するときにあって、
出力制御手段13は、計数手段15の計数値が入力パル
ス過多を示すときには、入力パルスに関係なく、第1の
表示手段11の表示出力の出力時点でパルスを出力し、
計数手段15の計数値が出力パルス過多を示すときに
は、入力パルスに関係なく、第2の表示手段12の表示
出力の出力時点でパルスを出力し、計数手段15の計数
値がゼロ値を示すときには、第1の表示手段11が表示
出力を出力していることを条件にして、入力パルスの入
力時点でパルスを出力するとともに、その入力パルスが
ないときには、第2の表示手段12の表示出力の出力時
点でパルスを出力する。
【0019】この処理にあって、出力制御手段13は、
検出手段16が異常状態を検出するときには、パルス出
力を停止することがある。また、計数手段15は、検出
手段16が異常状態を検出するときには、計数値をクリ
アすることがある。
【0020】このように、図1に示す本発明のパルス周
期整形装置10では、図5に示すように、入力パルスの
周期に下限値と上限値とを設けて、入力パルスの周期が
この範囲を外れる場合には、その範囲に収まるようにと
補正するように処理するのである。
【0021】次に、図2に原理構成を図示する本発明の
パルス周期検出装置について説明する。図2中、20は
本発明のパルス周期検出装置であって、2つ以上の相信
号出力を持つ回転パルス発生器の出力する相信号を入力
として、その入力同一相信号の周期を測定するものであ
る。
【0022】図2(a)に示す本発明のパルス周期検出
装置20は、入力相信号の全エッジ部分を検出すること
で回転パルスを生成する生成手段21と、回転パルスが
生成されるときに、計数値をゼロ値にリセットしてから
クロック信号を計数する計数手段22と、入力相信号の
取り得る状態の総数に応じた個数のラッチ手段23によ
り構成されて、回転パルスをシフト信号として用いて、
計数手段22の計数値をシフトしつつラッチするシフト
レジスタ手段24と、シフトレジスタ手段24のラッチ
する計数値を読み込み、それを使って入力同一相信号の
周期を測定する測定手段25と、測定手段25の読み込
む計数値が前回読み込んだものから更新されているのか
否かを検出する第1の検出手段26と、測定手段25の
読み込む計数値がその読込中に更新されたのか否かを検
出する第2の検出手段27と、測定手段25の測定する
周期が規定の基準値を超えるのか否かを判定したり、測
定手段25の測定対象となる周期の制御目標値が規定の
基準値を超えるのか否かを判定して、超えることを判定
するときには、最新の計数値をラッチするラッチ手段2
3のラッチデータを有効なものとして設定する判定手段
28とを備える。
【0023】このように構成される図2(a)に示す本
発明のパルス周期検出装置20では、計数手段22は、
回転パルスの周期を計数し、シフトレジスタ手段24
は、その計数される回転パルスの周期をシフトしつつラ
ッチする。そして、測定手段25は、このシフトレジス
タ手段24のラッチする計数値を読み込んでその合計値
を算出することで、入力同一相信号の周期を測定する。
【0024】このとき、第1の検出手段26の検出結果
に従って、回転パルス発生器の回転が停止しているのか
否かを知ることができる。また、第2の検出手段27の
検出結果に従って、測定手段25の測定結果が正しいも
のであるのか否かを知ることができる。また、判定手段
28により、測定手段25の測定する周期が規定の基準
値を超えることが検出されるときや、測定手段25の測
定対象となる周期の制御目標値が規定の基準値を超える
ことが検出されるとき、すなわち、回転パルス発生器の
回転が遅いことが検出されるときには、シフトレジスタ
手段24のラッチする最新の回転パルスの周期が有効な
ものとして設定されることになる。
【0025】一方、図2(b)に示す本発明のパルス周
期検出装置20は、入力相信号のエッジ部分を入力相信
号及びエッジ種類別に検出することで回転パルスを生成
する生成手段30と、入力相信号の取り得る状態の総数
に応じた個数設けられて、割り付けられるタイミングの
回転パルスが生成されるときに、計数値をゼロ値にリセ
ットしてからクロック信号を計数することで、入力相信
号の周期を計数する計数手段31と、入力相信号の相状
態から、計数手段31の中の最も新しく計数処理に入っ
たものを検出する検出手段32と、検出手段32の検出
結果を参照しつつ、計数手段31の計数する周期から入
力同一相信号の周期を測定する測定手段33とを備え
る。
【0026】このように構成される図2(b)に示す本
発明のパルス周期検出装置20では、各計数手段31
は、割り付けられるタイミングの回転パルスを使って入
力相信号の周期を計数し、検出手段32は、入力相信号
の相状態から、計数手段31の中の最も新しく計数処理
に入ったものを検出する。そして、測定手段33は、検
出手段32の検出結果を参照しつつ、例えば、検出手段
32の指す計数手段31の計数する入力同一相信号の周
期値を選択的に読み取ることで、常に最新の周期を測定
する。
【0027】このように、図2に示す本発明のパルス周
期検出装置20では、図6及び図7に示すように、回転
パルス発生器の出力する相信号の全エッジ部分を検出す
ることで回転パルスを生成する構成を採るときにあっ
て、各エッジ部分で、その相信号の周期の測定に必要と
なる情報を集めていく構成を採ることから、各エッジ部
分で、その相信号の周期を正確に測定できるようにな
る。
【0028】次に、図3及び図4に原理構成を図示する
本発明のパルスノイズ除去装置について説明する。図3
中、40は本発明のパルスノイズ除去装置であって、2
つ以上の相信号出力を持つ回転パルス発生器の出力する
相信号を入力として、その相信号のエッジ部分から生成
される回転パルスのノイズを除去するものである。
【0029】図3に示す本発明のパルスノイズ除去装置
40は、入力相信号の全エッジ部分を検出することで回
転パルスを生成する生成手段41と、入力相信号の相状
態を収集する収集手段42と、収集手段42の収集する
相状態から次の相状態の期待値を決定する決定手段43
と、入力相信号の相状態と、決定手段43の決定する相
状態の期待値とが一致するのか否かを検出する検出手段
44と、回転パルスの出力制御を実行する出力制御手段
45と、前回の回転パルス出力からの経過時間が規定の
基準値を超えるときに出力許可信号を発生する発生手段
46と、回転パルス発生器を使用する制御系の動作モー
ドに従って、入力相信号にノイズの乗らないことが判断
されるときには、出力制御手段45の出力する回転パル
スに代えて、生成手段41の生成する回転パルスを出力
する選択手段47とを備える。
【0030】このように構成される図3に示す本発明の
パルスノイズ除去装置40では、発生手段46が備えら
れないときには、出力制御手段45は、検出手段44が
一致を検出するときに、生成手段41の生成する回転パ
ルスを出力するとともに、収集手段42に対して収集デ
ータの更新を指示する。
【0031】また、発生手段46が備えられるときに
は、出力制御手段45は、検出手段44が一致を検出
し、かつ発生手段46が出力許可信号を発生していると
きには、生成手段41の生成する回転パルスを出力する
とともに、収集手段42に対して収集データの更新を指
示し、一方、検出手段44が一致を検出するものの、発
生手段46が出力許可信号を発生していないときには、
その発生時点まで回転パルスを待たせて出力するととも
に、その発生時点で、収集手段42に対して、入力相信
号の相状態に代えて、決定手段43の決定する相状態の
期待値の収集を指示する。
【0032】このように、図3に示す本発明のパルスノ
イズ除去装置40では、回転パルス発生器の出力する相
信号の全エッジ部分を検出することで回転パルスを生成
する構成を採るときにあって、入力相信号の相状態と、
その期待値とが一致することを条件にして回転パルスを
出力することで、入力相信号に乗るノイズを除去するよ
うに処理するのである。そして、入力相信号の相状態
と、その期待値とが一致することに加えて、前回の回転
パルス出力からの経過時間が規定の基準値を超えること
を条件にして回転パルスを出力することで、入力相信号
に乗るノイズを除去するように処理するのである。
【0033】一方、図4に示す本発明のパルスノイズ除
去装置40は、入力相信号の相状態を収集する収集手段
50と、収集手段50の収集する相状態から次の相状態
の期待値を決定する決定手段51と、入力相信号の相状
態と、決定手段51の決定する相状態の期待値とが一致
するのか否かを検出する検出手段52と、収集手段50
に対して収集データの更新を指示する指示手段53と、
回転パルスの出力制御を実行する出力制御手段54と、
前回の回転パルス出力からの経過時間が規定の基準値を
超えるときに更新許可信号を発生する発生手段55と、
特定の入力相信号の特定のエッジ部分を検出することで
回転パルスを生成する生成手段56と、回転パルス発生
器を使用する制御系の動作モードに従って、入力相信号
にノイズの乗らないことが判断されるときには、出力制
御手段54の生成する回転パルスに代えて、生成手段5
6の生成する回転パルスを出力する選択手段57とを備
える。
【0034】ここで、選択手段57を省略するときに
は、生成手段56を備える必要はない。このように構成
される図4に示す本発明のパルスノイズ除去装置40で
は、発生手段55が備えられないときには、指示手段5
3は、検出手段52により一致が検出されるときに、収
集手段50に対して収集データの更新を指示する。そし
て、収集手段50が、この更新指示に応答して、入力相
信号の相状態を更新していくときにあって、出力制御手
段54は、この収集される入力相信号の相状態が予め定
めたものと一致するものとなるときに、回転パルスを出
力する。
【0035】また、発生手段55が備えられるときに
は、指示手段53は、検出手段52により一致が検出さ
れ、かつ発生手段55により更新許可信号が発生されて
いるときに、収集手段50に対して収集データの更新を
指示し、一方、検出手段52により一致が検出されるも
のの、発生手段55により更新許可信号が発生されてい
ないときには、その発生時点で、収集手段50に対し
て、入力相信号の相状態に代えて、決定手段51の決定
する相状態の期待値の収集を指示する。そして、収集手
段50が、この更新指示に応答して、入力相信号の相状
態を更新していくときにあって、出力制御手段54は、
この収集される入力相信号の相状態が予め定めたものと
一致するものとなるときに、回転パルスを出力する。
【0036】このように、図4に示す本発明のパルスノ
イズ除去装置40では、回転パルス発生器の出力する相
信号の相状態と、その期待値とが一致することを条件に
しつつ、特定の入力相信号の特定のエッジ部分を検出す
ることで回転パルスを生成して出力することで、入力相
信号に乗るノイズを除去するように処理するのである。
そして、入力相信号の相状態と、その期待値とが一致す
ることに加えて、前回の回転パルス出力からの経過時間
が規定の基準値を超えることを条件にして回転パルスを
出力することで、入力相信号に乗るノイズを除去するよ
うに処理するのである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従って本発明
を詳細に説明する。最初に、図1に原理構成を図示した
本発明のパルス周期整形装置10について説明する。
【0038】この本発明のパルス周期整形装置10は、
周期に乱れを持つパルスを入力として、その入力パルス
の周期を整形して出力する機能を発揮するものである。
上述したように、磁気エンコーダの各相信号の周期その
ものは高精度であるものの、各相信号のデューティ比は
それほど高精度ではなく、しかも、相信号の間の位相ず
れもそれほど高精度ではない。これから、磁気エンコー
ダの出力する全ての相信号のエッジ部分を使って、キャ
リアの速度パルスとなる回転パルスを生成する構成を採
ると、キャリアが定速度で動いていても、その回転パル
スの周期に乱れがでて、キャリアの移動速度(回転パル
スの周期により測定できる)を正確に測定できないとと
もに、キャリアの移動位置(回転パルスの計数により測
定できる)を正確に測定できなくなる。
【0039】そこで、この本発明のパルス周期整形装置
10を使って、磁気エンコーダから生成される周期に乱
れを持つ回転パルスの周期を整形することで、その回転
パルスを使ってキャリアの移動速度を正確に測定可能に
するとともに、キャリアの移動位置を正確に測定可能に
することを実現するのである。
【0040】図8に、本発明のパルス周期整形装置10
の一実施例を図示する。この実施例のパルス周期整形装
置10は、時間カウンタ部60と、第1の比較部61
と、第2の比較部62と、出力制御部63と、入力保留
記憶部64とを備える。
【0041】この時間カウンタ部60は、クロック信号
を計数することで時間を計時する。第1の比較部61
は、時間カウンタ部60の計数値が規定の最小周期値に
到達するときにMINCMP信号を出力する。第2の比較部6
2は、時間カウンタ部60の計数値が規定の最大周期値
に到達するときにMAXCMP信号を出力する。
【0042】出力制御部63は、入力パルスを受け取る
ときに、MINCMP信号が出力されているときには、そのま
まパルスを出力するとともに、時間カウンタ部60の計
数値をクリアしてから次の入力パルスの待ち状態に入
る。そして、入力パルスを受け取るときに、MINCMP信号
が出力されていないときには、入力保留記憶部64に入
力パルスの発生を記憶し、その後、MINCMP信号が出力さ
れるときに、パルスを出力するとともに、時間カウンタ
部60の計数値をクリアしてから次の入力パルスの待ち
状態に入る。そして、入力パルスを受け取らないときに
は、MAXCMP信号が出力されるときに、パルスを出力する
とともに、時間カウンタ部60の計数値をクリアしてか
ら次の入力パルスの待ち状態に入る。
【0043】この構成に従って、本発明のパルス周期整
形装置10は、図9のタイムチャートに示すように、入
力パルスの周期が、MINCMP信号の指定する周期と、MAXC
MP信号の指定する周期との間の範囲を外れるときには、
その範囲に収まるようにと補正することで、入力パルス
の周期を整形していくのである。
【0044】この時間カウンタ部60は、図10に示す
ように、分解能に応じて多段で構成されることがある。
また、第1及び第2の比較部61,62は、図11に示
すように、イコールコンパレータで実現できる。
【0045】図12に、出力制御部63/入力保留記憶
部64の詳細な回路構成を図示する。ここで、図中の動
作許可信号は、この回路を動作させるのか否かを指示す
る信号である。本発明のパルス周期整形装置10は、加
減速制御中のように目標速度を連続可変させているとき
のような入力パルスの周期が変化している場合には使用
できないものであることから、このような動作許可信号
を入力する構成を採るのである。例えば、キャリアの移
動を磁気エンコーダで検出するときにあって、その磁気
エンコーダの回転パルスをこの回路で処理する場合に
は、その移動位置や移動速度の制御目標からキャリアの
移動が定速度になったのか否かを予想できるので、その
予想結果に従ってこの回路を動作させるのか否かを決定
することになる。
【0046】図中、630はエッジ検出回路であって、
MINCMP信号のエッジを検出するもの、631はエッジ検
出回路であって、MAXCMP信号のエッジを検出するもの、
632はラッチ回路であって、MINCMP信号をラッチする
ことで出力許可信号を生成するもの、633はラッチ回
路であって、MAXCMP信号をラッチするもの、634はA
ND回路であって、MAXCMP信号が出力されていないこと
を条件にして入力パルスを通過させるもの、635はラ
ッチ回路であって、出力許可信号が生成される前に入力
パルスがあるときに、それを検出することで入力保留信
号を生成するものである。
【0047】636はゲート回路であって、動作許可信
号がないときに入力パルスを通過させ、動作許可信号が
あるときに入力パルスを遮断するもの、637はAND
回路であって、出力許可信号が生成されていることを条
件にして入力パルスを通過させるもの、638はAND
回路であって、入力保留信号が生成されていることを条
件にして、エッジ検出回路630の出力するMINCMP信号
のエッジ検出信号を通過させるものである。639はパ
ルス生成回路であって、AND回路637/AND回路
638/エッジ検出回路631のいずれかが出力信号を
出力するときに、パルスを出力するもの、640はOR
回路であって、ゲート回路636/パルス生成回路63
9のいずれかがパルスを出力するときに外部にパルスを
出力するもの、641はOR回路であって、外部にパル
スが出力されるときに、時間カウンタ部60に対してカ
ウントクリア信号を出力するとともに、動作許可信号が
ないときに時間カウンタ部60に対してカウントクリア
信号を出力し続けるものである。
【0048】このように構成される出力制御部63/入
力保留記憶部64は、入力パルスを受け取るときに、MI
NCMP信号が出力されているときには、AND回路637
/パルス生成回路639/OR回路640を介して、そ
のままパルスを出力するとともに、OR回路641を介
して、時間カウンタ部60の計数値をクリアしてから次
の入力パルスの待ち状態に入る。
【0049】そして、入力パルスを受け取るときに、MI
NCMP信号が出力されていないときには、ラッチ回路63
5で入力保留信号を生成して、その後、MINCMP信号が出
力されるときに、AND回路638/パルス生成回路6
39/OR回路640を介して、パルスを出力するとと
もに、OR回路641を介して、時間カウンタ部60の
計数値をクリアしてから次の入力パルスの待ち状態に入
る。
【0050】そして、入力パルスを受け取らないときに
は、MAXCMP信号が出力されるときに、パルス生成回路6
39/OR回路640を介して、パルスを出力するとと
もに、OR回路641を介して、時間カウンタ部60の
計数値をクリアしてから次の入力パルスの待ち状態に入
る。
【0051】そして、動作許可信号がないときには、ゲ
ート回路636/OR回路640を介して、入力パルス
をそのまま出力するとともに、OR回路641を介し
て、時間カウンタ部60に対してカウントクリア信号を
出力し続けることで、MINCMP信号及びMAXCMP信号が出力
されないよう処理する。
【0052】このようにして、出力制御部63/入力保
留記憶部64は、図13のタイムチャートに示すよう
に、入力パルスの周期が、MINCMP信号の指定する周期
と、MAXCMP信号の指定する周期との間の範囲を外れると
きには、その範囲に収まるようにと補正することで、入
力パルスの周期を整形していくのである。
【0053】図14に、本発明のパルス周期整形装置1
0の他の実施例を図示する。この実施例と、図8の実施
例との違いは、この実施例では、図8の実施例で備える
入力保留記憶部64に代えて、入力パルスの入力時点で
計数値をカウントダウンし、出力パルスの出力時点で計
数値をカウントアップすることで、入力パルスと出力パ
ルスの差数を計数する入出力パルス差数計数部65を備
える点である。
【0054】この実施例に従う場合、出力制御部63
は、入出力パルス差数計数部65の計数値が入力パルス
過多を示すときには、入力パルスに関係なく、MINCMP信
号の出力時点でパルスを出力し、入出力パルス差数計数
部65の計数値が出力パルス過多を示すときには、入力
パルスに関係なく、MAXCMP信号の出力時点でパルスを出
力し、入出力パルス差数計数部65の計数値がゼロ値を
示すときには、MINCMP信号が出力されていることを条件
にして、入力パルスの入力時点でパルスを出力するとと
もに、その入力パルスがないときには、MAXCMP信号の出
力時点でパルスを出力するよう処理する。
【0055】この入出力パルス差数計数部65は、図1
5に示すように、例えば3ビットのサイクリック形式の
アップ/ダウンカウンタ650で構成され、このアップ
/ダウンカウンタ650の計数値がゼロ値であるときに
ハイレベルを示す0差数信号を生成するAND回路65
1を持つとともに、その最上位ビットに従って、入力パ
ルス過多であるときにハイレベルを示す負差数信号を出
力する機能を持つものである。
【0056】図16に、この実施例に従う場合の出力制
御部63の詳細な回路構成を図示する。ここで、図中、
図12で説明したものと同じものについては同一の記号
で示してある。
【0057】図中、642はAND回路であって、ラッ
チ回路632により出力許可信号が生成されているとと
もに、入出力パルス差数計数部65の計数値がゼロ値で
あることを条件にして入力パルスを通過させるもの、6
43はAND回路であって、入出力パルス差数計数部6
5の計数値が入力パルス過多であることを条件にして、
エッジ検出回路630の出力するMINCMP信号のエッジ検
出信号を通過させるもの、644はパルス生成回路であ
って、AND回路642/AND回路643/エッジ検
出回路631のいずれかが出力信号を出力するときに、
パルスを出力するものである。
【0058】645はOR回路であって、ゲート回路6
36/パルス生成回路644のいずれかがパルスを出力
するときに外部にパルスを出力するもの、646はAN
D回路であって、入力パルスがないことを条件にして、
出力パルスの出力時点で時間カウンタ部60に対してカ
ウントアップ信号(+1クロック信号)を出力するも
の、647はAND回路であって、出力パルスがないこ
とを条件にして、入力パルスの入力時点で時間カウンタ
部60に対してカウントダウン信号(−1クロック信
号)を出力するものである。
【0059】このように構成される出力制御部63は、
入出力パルス差数計数部65の計数値が入力パルス過多
を示すときには、入力パルスに関係なく、MINCMP信号の
出力時点で、AND回路643/パルス生成回路644
/OR回路645を介して、パルスを出力するととも
に、OR回路641を介して、時間カウンタ部60の計
数値をクリアしてから次の入力パルスの待ち状態に入
る。
【0060】そして、入出力パルス差数計数部65の計
数値が出力パルス過多を示すときには、入力パルスに関
係なく、MAXCMP信号の出力時点で、パルス生成回路64
4/OR回路645を介して、パルスを出力するととも
に、OR回路641を介して、時間カウンタ部60の計
数値をクリアしてから次の入力パルスの待ち状態に入
る。
【0061】そして、入出力パルス差数計数部65の計
数値がゼロ値を示すときには、MINCMP信号が出力されて
いることを条件にして、入力パルスの入力時点で、AN
D回路642/パルス生成回路644/OR回路645
を介して、パルスを出力するするとともに、OR回路6
41を介して、時間カウンタ部60の計数値をクリアし
てから次の入力パルスの待ち状態に入る。
【0062】そして、動作許可信号がないときには、ゲ
ート回路636/OR回路645を介して、入力パルス
をそのまま出力するとともに、OR回路641を介し
て、時間カウンタ部60に対してカウントクリア信号を
出力し続けることで、MINCMP信号及びMAXCMP信号が出力
されないよう処理する。
【0063】このようにして、出力制御部63は、図1
7のタイムチャートに示すように、入力パルスの周期
が、MINCMP信号の指定する周期と、MAXCMP信号の指定す
る周期との間の範囲を外れるときには、その範囲に収ま
るようにと補正することで、入力パルスの周期を整形し
ていくのである。
【0064】図18に、本発明のパルス周期整形装置1
0の他の実施例を図示する。この実施例と、図14の実
施例との違いは、この実施例では、入出力パルス差数計
数部65の計数値が予め決められた限界値に到達すると
きに、その旨を検出して、出力制御部63に対してパル
ス出力の停止を指示する周期異常検出部66を備える点
である。すなわち、入力パルスの周期に乱れがないとき
には、入出力パルス差数計数部65の計数値はゼロ値を
示すので、周期異常検出部66は、この計数値が限界値
に到達するときには、入力パルスの周期異常であると判
断して、出力制御部63に対してパルス出力の停止を指
示するのである。
【0065】この周期異常検出部66は、図19に示す
ように、例えば、3ビットで構成されるアップ/ダウン
カウンタ650の計数値が“4”を示すとき、すなわ
ち、入力パルスと出力パルスの差数が“±4”に到達す
るときにエラー通知信号を生成するAND回路660で
実現される。
【0066】図20に、この実施例に従う場合の出力制
御部63の詳細な回路構成を図示する。ここで、図中、
図16で説明したものと同じものについては同一の記号
で示してある。
【0067】図中、648はAND回路であって、エラ
ー通知信号が発生していないことを条件にして、OR回
路645の出力するパルスを外部に出力するもの、64
9はAND回路であって、エラー通知信号が発生してい
ないことを条件にして、AND回路646の生成するカ
ウントアップ信号(+1クロック信号)を時間カウンタ
部60に出力するもの、650aはAND回路であっ
て、エラー通知信号が発生していないことを条件にし
て、AND回路647の生成するカウントダウン信号
(−1クロック信号)を時間カウンタ部60に出力する
ものである。
【0068】このように構成される出力制御部63は、
図16の実施例と同じ動作に従って、外部に出力するパ
ルスを生成するときに、入出力パルス差数計数部65が
エラー通知信号を出力するときには、外部へのパルス出
力を停止する。このとき、時間カウンタ部60へのカウ
ントアップ信号/カウントダウン信号の出力も停止する
ので、その状態は保持されたままとなる。
【0069】このようにして、出力制御部63は、図2
1のタイムチャートに示すように、入力パルスと出力パ
ルスの差数を使ってパルスを出力していくときに、その
差数が限界値に到達する異常状態のときには、パルス出
力を停止するように処理していくのである。
【0070】この図18の実施例では、周期異常検出部
66は、周期異常を検出するときに、パルス出力の停止
を指示していく構成を採ったが、図22に示すように、
パルス出力の停止を指示するのではなくて、時間カウン
タ部60の計数値をクリアしていく構成を採ることも可
能である。この構成は、キャリアの移動速度制御のよう
な入力パルス数が特に意味を持たないようなときに有効
である。
【0071】次に、図2に原理構成を図示した本発明の
パルス周期検出装置20について説明する。この本発明
のパルス周期検出装置20は、2つ以上の相信号出力を
持つ回転パルス発生器の出力する相信号を入力として、
その入力同一相信号の間隔を測定するものである。
【0072】上述したように、磁気エンコーダの各相信
号の間隔そのものは高精度である。これから、この本発
明のパルス周期検出装置20を使って、その各相信号の
周期を正確に検出することで、キャリアの移動速度を正
確に測定可能にすることを実現するのである。
【0073】図23に、本発明のパルス周期検出装置2
0の一実施例を図示する。この実施例のパルス周期検出
装置20は、回転パルス生成部70と、周期カウンタ部
71と、シフトレジスタ部72と、周期測定部73とを
備える。
【0074】この回転パルス生成部70は、磁気エンコ
ーダの出力する2つの相信号(A相/B相)を入力とし
て、図24に示すように、A相のエッジ部分を検出する
第1のエッジ検出部700と、B相のエッジ部分を検出
する第2のエッジ検出部701と、第1のエッジ検出部
700/第2のエッジ検出部701の出力信号の論理和
値を算出して出力するOR回路702とで備えること
で、2つの入力相信号の全エッジ部分を検出することで
回転パルスを生成する。
【0075】周期カウンタ部71は、回転パルスが生成
されるときに、計数値をゼロ値にクリアしてからクロッ
ク信号を計数する。シフトレジスタ部72は、回転パル
スが生成されるときに、周期カウンタ部71の計数値を
読み込む第1のラッチ部720と、回転パルスが生成さ
れるときに、第1のラッチ部720のラッチデータを読
み込む第2のラッチ部721と、回転パルスが生成され
るときに、第2のラッチ部721のラッチデータを読み
込む第3のラッチ部722と、回転パルスが生成される
ときに、第3のラッチ部722のラッチデータを読み込
む第4のラッチ部723とで構成されて、周期カウンタ
部71の計数値をシフトしつつラッチする。これらのラ
ッチ部は、図25に示すように、周期カウンタ部71の
出力ビット数分のフリップフロップ回路724で構成さ
れている。
【0076】周期測定部73は、シフトレジスタ部72
のラッチデータを収集するハードウェアと、このハード
ウェアにより収集されたデータを処理するソフトウェア
とで構成されて、規定の測定周期に到達するときに、シ
フトレジスタ部72のラッチする4つの計数値を読み込
んで、その読み込んだ計数値から入力相信号の周期を測
定する。
【0077】このように構成される本発明のパルス周期
検出装置20では、回転パルス生成部70は、図26
(a)に示すように、2つの入力相信号(A相/B相)
の全エッジ部分を検出することで回転パルスを生成し、
これを受け、周期カウンタ部71は、回転パルス間の時
間間隔を計数し、これを受けて、シフトレジスタ部72
は、回転パルスを使って、図26(b)に示すように、
周期カウンタ部71の計数する周期をシフトしつつラッ
チする。
【0078】そして、周期測定部73は、規定の測定周
期に到達すると、第1のラッチ部720から順番に、シ
フトレジスタ部72のラッチする4つの周期を読み込ん
で、その合計値を算出することで、入力相信号の周期T
を測定する。
【0079】このようにして、この実施例のパルス周期
検出装置20は、磁気エンコーダの相信号の各エッジ部
分で、その相信号の周期を正確に検出していくのであ
る。これにより、磁気エンコーダを使って、キャリアの
移動速度を正確に測定できるようになる。
【0080】この実施例では、周期測定部73は、シフ
トレジスタ部72から読み込んだ4つの周期をそのまま
合計していく構成を採ったが、キャリアの移動速度が遅
い場合には、この周期が長くなることで応答性に問題が
出る。そこで、4つの周期の合計値が規定の基準値を超
えるときには、最も新しい周期をラッチする第1のラッ
チ部720のラッチデータのみを使って、入力相信号の
周期Tに相当する値を求めていく方法を採ることも可能
である。例えば、この入力相信号の周期Tを受け取る上
位装置が、周期Tの“1/4”倍の値を使用していると
きには、第1のラッチ部720のラッチする周期をその
まま出力していくのである。
【0081】ここで、キャリアの移動速度の制御目標値
から規定される入力相信号の周期Tの制御目標値からで
も、シフトレジスタ部72にラッチされる周期が規定の
基準値を超えるものであるのか否かを予想できる。すな
わち、制御動作が正常であるならば、シフトレジスタ部
72にラッチされる4つの周期の合計値は、その時点で
の入力相信号の周期Tの制御目標値と一致することにな
るので、この予想ができるのである。これから、上述の
ような実測値に依らないで、入力相信号の周期Tの制御
目標値が規定の基準値を超えるときには、最も新しい周
期をラッチする第1のラッチ部720のラッチデータの
みを使って、入力相信号の周期Tに相当する値を求めて
いく方法を採るようにしてもよい。
【0082】図27に、本発明のパルス周期検出装置2
0の他の実施例を図示する。この実施例と、図23の実
施例との違いは、この実施例では、周期測定部73が第
1のラッチ部720のラッチデータを読み込むときに発
行する初段レジスタリード信号と、回転パルスとを受け
取って、初段レジスタリード信号が発行されるときにハ
イレベルを示し、回転パルスが生成されるときにローレ
ベルを示す更新フラグを生成する更新フラグ発生部74
を備える点である。
【0083】なお、この更新フラグ発生部74の出力値
は、第1のラッチ部720の出力信号の最上位ビット
(計数値の転送には使用されていない)を使って周期測
定部73に通知されることになる。
【0084】この実施例に従う場合、周期測定部73
は、測定周期に到達すると、先ず最初に、この更新フラ
グ発生部74の出力値を参照して、その出力値がローレ
ベルを示すときには、前回の測定周期から今回の測定周
期の間に、回転パルスが生成されることで、シフトレジ
スタ部72のラッチデータが更新されたことを判断し
て、第1のラッチ部720から順番に、シフトレジスタ
部72のラッチする4つの周期を読み込んで、その合計
値を算出することで入力相信号の周期Tを測定する。
【0085】一方、更新フラグ発生部74の出力値がハ
イレベルを示すときには、前回の測定周期から今回の測
定周期の間に、回転パルスが生成されないことで、シフ
トレジスタ部72のラッチデータが更新されていないこ
とを判断して、入力相信号の周期Tとして、例えば、前
回の測定値に測定周期の時間間隔を加算したものを算出
する。すなわち、磁気エンコーダが回転していないこと
で、回転パルスが生成されないときには、例えば、前回
の測定値に測定周期の時間間隔を加算したものを、今回
の入力装置信号の周期Tとみなして算出するのである。
【0086】このようにして、この実施例のパルス周期
検出装置20は、磁気エンコーダが回転しているのか否
かを検出しつつ、磁気エンコーダの相信号の各エッジ部
分で、その相信号の周期を正確に検出していくのであ
る。
【0087】図28に、本発明のパルス周期検出装置2
0の他の実施例を図示する。この実施例と、図23の実
施例との違いは、この実施例では、周期測定部73が第
1のラッチ部720のラッチデータを読み込むときに発
行する初段レジスタリード信号と、周期測定部73が第
4のラッチ部723のラッチデータを読み込むときに発
行する終段レジスタリード信号とを受け取って、初段レ
ジスタリード信号が発行されるときにハイレベルを出力
し、終段レジスタリード信号が発行されるときにローレ
ベルを出力するフリップフロップ回路750と、回転パ
ルスが生成されるときに、フリップフロップ回路750
の出力信号をラッチし、周期測定部73がフラグクリア
信号を発行するときに、ローレベルを出力するフリップ
フロップ回路751とで構成される再リードフラグ発生
部75を備える点である。
【0088】なお、この再リードフラグ発生部75の出
力値は、第4のラッチ部723の出力信号の最上位ビッ
ト(計数値の転送には使用されていない)を使って周期
測定部73に通知されることになる。
【0089】この実施例に従う場合、周期測定部73
は、測定周期に到達すると、先ず最初に、再リードフラ
グ発生部75に対して初段レジスタリード信号を発行す
る。この初段レジスタリード信号の発行を受けて、フリ
ップフロップ回路750は、ハイレベルを出力する。周
期測定部73が、第1のラッチ部720から順番に、シ
フトレジスタ部72のラッチする4つの周期を読み込ん
でいくときに、回転パルスが生成されないときには、フ
リップフロップ回路751は、初期値であるローレベル
を出力し続ける。
【0090】これから、周期測定部73は、シフトレジ
スタ部72のラッチする4つの周期を読み込み終わった
ときに、再リードフラグ発生部75の出力値がローレベ
ルであることを検出するので、その読込中に、シフトレ
ジスタ部72のラッチデータが更新されなかったことを
判断して、通常通り、その読み込んだ4つの周期の合計
値を算出することで、入力相信号の周期Tを測定する。
そして、その読込終了時点に、再リードフラグ発生部7
5に対して終段レジスタリード信号を発行することで、
フリップフロップ回路750の出力値をローレベルに戻
す。
【0091】一方、周期測定部73が、第1のラッチ部
720から順番に、シフトレジスタ部72のラッチする
4つの周期を読み込んでいくときに、回転パルスが生成
されるときには、フリップフロップ回路751は、出力
値をローレベルからハイレベルに転ずる。
【0092】これから、周期測定部73は、シフトレジ
スタ部72のラッチする4つの周期を読み込み終わった
ときに、再リードフラグ発生部75の出力値がハイレベ
ルであることを検出するので、その読込中に、シフトレ
ジスタ部72のラッチデータが更新されてしまったこと
を判断して、入力相信号の周期Tの算出処理を行わず
に、その読込終了時点に、再リードフラグ発生部75に
対して終段レジスタリード信号を発行することで、フリ
ップフロップ回路750の出力値をローレベルに戻す。
そして、シフトレジスタ部72のラッチデータの再リー
ドを行う。この再リードを行うときには、その再リード
に先立って、再リードフラグ発生部75に対してフラグ
クリア信号を発行することで、フリップフロップ回路7
51の出力値をローレベルに戻す。
【0093】すなわち、シフトレジスタ部72のラッチ
データが、その読込中に更新される場合には、読み込ん
だ4つのラッチデータに重複するものがあることで、入
力相信号の周期Tを正確に測定できないことから、再
度、シフトレジスタ部72のラッチデータの読み込みを
行うのである。図29に、この実施例のタイムチャート
を図示する。ここで、図中のαは、フリップフロップ回
路750の出力値を表している。
【0094】このようにして、この実施例のパルス周期
検出装置20は、磁気エンコーダの相信号の各エッジ部
分で、その相信号の周期を正確に検出していくのであ
る。図30に、本発明のパルス周期検出装置20の他の
実施例を図示する。
【0095】この実施例のパルス周期検出装置20は、
第1のエッジ検出部80と、第2のエッジ検出部81
と、第1の周期カウンタ部82と、第2の周期カウンタ
部83と、第3の周期カウンタ部84と、第4の周期カ
ウンタ部85と、第1のラッチ部86と、第2のラッチ
部87と、第3のラッチ部88と、第4のラッチ部89
と、OR回路90と、相ラッチ部91と、周期測定部9
2とを備える。
【0096】この第1のエッジ検出部80は、磁気エン
コーダの出力するA相信号のエッジ部分を検出すること
で回転パルスを生成する。第2のエッジ検出部81は、
磁気エンコーダの出力するB相信号のエッジ部分を検出
することで回転パルスを生成する。
【0097】第1の周期カウンタ部82は、第1のエッ
ジ検出部80の生成するA相の立ち上がりの回転パルス
で、計数値をゼロ値にクリアしてからクロック信号を計
数する。第2の周期カウンタ部83は、第1のエッジ検
出部80の生成するA相の立ち下がりの回転パルスで、
計数値をゼロ値にクリアしてからクロック信号を計数す
る。第3の周期カウンタ部84は、第2のエッジ検出部
81の生成するB相の立ち上がりの回転パルスで、計数
値をゼロ値にクリアしてからクロック信号を計数する。
第4の周期カウンタ部85は、第2のエッジ検出部81
の生成するB相の立ち下がりの回転パルスで、計数値を
ゼロ値にクリアしてからクロック信号を計数する。
【0098】第1のラッチ部86は、第1のエッジ検出
部80の生成するA相の立ち上がりの回転パルスで、第
1の周期カウンタ部82の計数値を読み込む。第2のラ
ッチ部87は、第1のエッジ検出部80の生成するA相
の立ち下がりの回転パルスで、第2の周期カウンタ部8
3の計数値を読み込む。第3のラッチ部88は、第2の
エッジ検出部81の生成するB相の立ち上がりの回転パ
ルスで、第3の周期カウンタ部84の計数値を読み込
む。第4のラッチ部89は、第2のエッジ検出部81の
生成するB相の立ち下がりの回転パルスで、第4の周期
カウンタ部85の計数値を読み込む。
【0099】OR回路90は、第1のエッジ検出部80
/第2のエッジ検出部81のいずれかが回転パルスを出
力するときにパルスを出力する。相ラッチ部91は、O
R回路90がパルスを出力するときに、磁気エンコーダ
の出力するA相/B相信号の信号値を読み込む。周期測
定部92は、第1のラッチ部86/第2のラッチ部87
/第3のラッチ部88/第4のラッチ部89/相ラッチ
部91のラッチデータを収集するハードウェアと、この
ハードウェアにより収集されたデータを処理するソフト
ウェアとで構成されて、例えばOR回路90がパルスを
出力するときとか、例えば一定時間間隔の検出周期に到
達するときに、入力されるA相/B相信号の周期を測定
する。
【0100】このように構成される本発明のパルス周期
検出装置20では、第1の周期カウンタ部82/第2の
周期カウンタ部83/第3の周期カウンタ部84/第4
の周期カウンタ部85は、割り付けられる種類の回転パ
ルスが生成されるときに、計数値をゼロ値にクリアして
からクロック信号を計数することで、磁気エンコーダの
出力するA相/B相信号の周期を計数し、第1のラッチ
部86/第2のラッチ部87/第3のラッチ部88/第
4のラッチ部89は、割り付けられる種類の回転パルス
が生成されるときに、その計数値をラッチしていく。そ
して、相ラッチ部91は、OR回路90がパルスを出力
するときに、磁気エンコーダの出力するA相/B相信号
の信号値をラッチしていく。
【0101】一方、周期測定部92は、検出タイミング
になると、先ず最初に、相ラッチ部91のラッチするA
相/B相信号の信号値を読み取り、続いて、第1のラッ
チ部86/第2のラッチ部87/第3のラッチ部88/
第4のラッチ部89の中から、その読み取り値に対応付
けられるもの(最も新しい周期計数値をラッチするも
の)を特定して、その特定したラッチ部のラッチする周
期計数値を読み取ることで、入力相信号の周期を測定す
る。
【0102】また、図31のタイムチャートに示すよう
に、読み取ったA相/B相信号の信号値から、読み取っ
た4つの周期の計数値の内のどれが最も新しいかを認識
できるとともに、A相/B相信号の信号値の動きを考慮
することで、読み取った4つの周期の計数値の更新順序
についても認識できるので、例えば、第1のラッチ部8
6/第2のラッチ部87/第3のラッチ部88/第4の
ラッチ部89のラッチする周期計数値を読み込み、更新
順序に応じた重み係数を付加した上で平均するといった
ような演算を施すことで入力相信号の周期を測定すると
いった方法を採ることも可能である。なお、図31中の
相信号値は、A相/B相信号の信号値を16進で表記し
たものである。
【0103】このようにして、この実施例のパルス周期
検出装置20は、磁気エンコーダの相信号の各エッジ部
分で、その相信号の周期を正確に検出していくのであ
る。これにより、磁気エンコーダを使って、キャリアの
移動速度を正確に測定できるようになる。
【0104】次に、図3に原理構成を図示した本発明の
パルスノイズ除去装置40について説明する。この本発
明のパルスノイズ除去装置40は、2つ以上の相信号出
力を持つ回転パルス発生器の出力する相信号を入力とし
て、その相信号のエッジ部分から生成される回転パルス
のノイズを除去するものである。
【0105】利用分野や実装構造の制約上、磁気エンコ
ーダや光学エンコーダの出力信号にノイズの乗ることが
避けられない場合がある。これから、この本発明のパル
スノイズ除去装置40を使って、そのノイズを除去する
ことで、キャリアの移動位置や移動速度を正確に測定可
能にすることを実現するのである。
【0106】図32に、本発明のパルスノイズ除去装置
40の一実施例を図示する。この実施例のパルスノイズ
除去装置40は、エッジ検出部100と、入力記憶部1
01と、次回期待値生成部102と、ノイズ判定部10
3と、出力制御部104とを備える。
【0107】このエッジ検出部100は、エンコーダの
出力する相信号の全エッジ部分を検出することで回転パ
ルスを生成する。入力記憶部101は、エンコーダの出
力する相信号の相状態を収集して記憶する。次回期待値
生成部102は、入力記憶部101の記憶する相状態か
ら次の相状態の期待値を生成する。ここで、次回期待値
生成部102は、エンコーダの回転方向(現実の回転方
向ではなくて、制御目的の欲するところの回転方向)が
変化する場合には、それについても考慮しつつ、次の相
状態の期待値を生成する。
【0108】ノイズ判定部103は、エンコーダの出力
する相信号の相状態と、次回期待値生成部102の生成
する相状態とが一致するのか否かを検出する。出力制御
部104は、ノイズ判定部103が一致を検出するとき
に、エッジ検出部100の生成する回転パルスを出力す
るとともに、入力記憶部101に対して記憶データの更
新を指示する。
【0109】この次回期待値生成部102は、図33に
示すように、エンコーダの出力するB相信号と、エンコ
ーダの回転方向信号とを入力とするENOR回路200
と、エンコーダの出力するA相信号と、エンコーダの回
転方向信号とを入力とするEOR回路201とで構成さ
れ、この回路構成に従って、図34に示すように、入力
されている相信号の相状態の次の相状態の期待値を生成
する。ここで、図34中の相状態は、A相/B相信号の
信号値を16進で表記したものである。
【0110】また、ノイズ判定部103は、図35に示
すように、エンコーダの出力する相信号の相状態と、次
回期待値生成部102の生成する相状態とを入力とする
イコールコンパレータで構成される。また、出力制御部
104は、図36に示すように、ノイズ判定部103の
出力信号と、エッジ検出部100の生成する回転パルス
とを入力とするAND回路202と、AND回路202
の出力信号の反転値を算出することで記憶更新信号を生
成して入力記憶部101に与える反転回路203とで構
成される。
【0111】この構成に従って、本発明のパルスノイズ
除去装置40では、ノイズ判定部103が、エンコーダ
の出力する相信号の相状態と、次回期待値生成部102
の生成する相状態との一致を検出するときにのみ、出力
制御部104は、エッジ検出部100の生成する回転パ
ルスを出力していく。この処理に従って、図37のタイ
ムチャートに示すように、エンコーダの出力する相信号
に乗るノイズを除去できるようになる。
【0112】図38に、本発明のパルスノイズ除去装置
40の他の実施例を図示する。この実施例と、図32の
実施例との違いは、この実施例では、新たに、パルス間
隔監視部105及び出力保留部106を備えるととも
に、出力制御部104が、このパルス間隔監視部105
/出力保留部106を使ってパルス出力処理を制御する
点と、入力記憶部101が、次回期待値生成部102の
生成する相状態の期待値を収集することがあるという点
である。
【0113】このパルス間隔監視部105は、図39に
示すように、時間設定値を記憶する記憶レジスタ204
と、出力制御部104がパルスを出力するときに、記憶
レジスタ204の記憶する時間設定値をロードしてか
ら、そのロード値をカウントダウンしていって、オーバ
ーフロー状態になるときに、出力制御部104に対して
出力許可信号を出力するダウンカウンタ205とで構成
される。ここで、ダウンカウンタ205は、オーバーフ
ロー信号(出力許可信号)を出力するとディスイネーブ
ル状態に入って、出力許可信号を出力し続けることにな
る。
【0114】この出力許可信号は、後述するように、前
回の回転パルス出力から次の回転パルス出力までの時間
が、記憶レジスタ204の記憶する時間設定値以上とな
ることを実現するために生成されることになる。これか
ら、記憶レジスタ204に設定する時間設定値として
は、回転パルスの周期の制御目標値(キャリアの移動速
度の制御目標値から導出されることになる)に近い値の
ものを使うことが好ましい。
【0115】また、入力記憶部101は、図40に示す
ように、出力制御部104からのセレクト信号に従っ
て、エンコーダの出力する相信号の相状態か、次回期待
値生成部102の生成する相状態の期待値のいずれか一
方を選択するセレクタ206と、出力制御部104から
の記憶更新信号に従って、セレクタ206の出力信号を
読み込んで記憶するメモリ207とで構成される。
【0116】図41に、出力制御部104/出力保留部
106の詳細な回路構成を図示する。図中、208はA
ND回路であって、パルス間隔監視部105が出力許可
信号を出力するとともに、ノイズ判定部103が一致信
号を出力することを条件にして、エッジ検出部100の
生成する回転パルスを通過させるもの、209はAND
回路であって、エッジ検出部100から回転パルスが出
力されるときに、ノイズ判定部103が一致信号を出力
するものの、パルス間隔監視部105が出力許可信号を
出力していないときに、出力保留信号を生成するもの、
210はラッチ回路であって、AND回路209の出力
する出力保留信号をラッチするものである。
【0117】211はエッジ検出回路であって、パルス
間隔監視部105の出力する出力許可信号をパルス化す
るもの、212はAND回路であって、ラッチ回路21
0が出力許可信号を保留していることを条件にして、エ
ッジ検出回路211の生成する出力許可信号のパルス信
号を通過させるもの、213はOR回路であって、AN
D回路208/AND回路212のいずれかがパルスを
出力するときにパルスを出力するもの、214はフリッ
プフロップ回路であって、OR回路213の出力するパ
ルスをクロックと同期をとって外部に出力するものであ
る。
【0118】ここで、ラッチ回路210の出力信号がセ
レクト信号として、入力記憶部101のセレクタ206
に与えられ、このセレクタ206は、このセレクト信号
を受けて、ラッチ回路210が出力保留信号をラッチし
ているときには、次回期待値生成部102の生成する相
状態の期待値を収集することになる。
【0119】このように構成される出力制御部104/
出力保留部106は、ノイズ判定部103が一致信号を
出力し、かつパルス間隔監視部105が出力許可信号を
出力しているときには、AND回路208/OR回路2
13/フリップフロップ回路214を介して、エッジ検
出部100の生成する回転パルスをそのまま外部に出力
する。
【0120】そして、ノイズ判定部103が一致信号を
するものの、パルス間隔監視部105が出力許可信号を
出力していないときには、出力許可信号が出力されるま
で、エッジ検出部100の生成する回転パルスの出力を
待たせて、その出力許可信号の発生時点で、AND回路
212/OR回路213/フリップフロップ回路214
を介して、エッジ検出回路211により生成される回転
パルスを外部に出力する。
【0121】このようにして、出力制御部63/入力保
留記憶部64は、ノイズ判定部103が、エンコーダの
出力する相信号の相状態と、次回期待値生成部102の
生成する相状態との一致を検出し、更に、前回の回転パ
ルス出力からの経過時間がパルス間隔監視部105の監
視時間を超えることを条件にして回転パルスを出力して
いくのである。この処理に従って、図42のタイムチャ
ートに示すように、エンコーダの出力する相信号に乗る
ノイズを除去できるようになる。
【0122】ここで、この処理にあって、ノイズが乗っ
ていることが判断されるとき、すなわち、ラッチ回路2
10が出力保留信号を出力するときには、入力記憶部1
01のメモリ207に対して、エンコーダの出力する相
信号を入力することは危険であるので、セレクタ206
を使って、次回期待値生成部102の生成する相状態の
期待値を入力するようにしている。
【0123】図32及び図38に示した本発明のパルス
ノイズ除去装置40では、エンコーダの出力する相信号
の全エッジ部分を検出することで回転パルスを生成する
構成を採ったが、エンコーダとして分解能の高い光学エ
ンコーダを用いるときには、相信号の立ち上がり(ある
いは立ち下がり)を検出することで回転パルスを生成す
ることになる。
【0124】図43に、このような回転パルスの生成構
成を採る場合における本発明のパルスノイズ除去装置4
0の一実施例を図示する。この実施例のパルスノイズ除
去装置40は、前回記憶部300と、次回期待値生成部
301と、ノイズ判定部302と、出力判定部303と
備える。
【0125】この前回記憶部300は、エンコーダの出
力する相信号の相状態を収集して記憶する。次回期待値
生成部301は、前回記憶部300の記憶する相状態か
ら次の相状態の期待値を生成する。ここで、次回期待値
生成部301は、エンコーダの回転方向(現実の回転方
向ではなくて、制御目的の欲するところの回転方向)が
変化する場合には、それについても考慮しつつ、次の相
状態の期待値を生成する。
【0126】ノイズ判定部302は、エンコーダの出力
する相信号の相状態と、次回期待値生成部301の生成
する相状態とが一致するのか否かを検出して、一致を検
出するときに、前回記憶部300に対して記憶データの
更新を指示する。出力判定部303は、前回記憶部30
0の記憶する相状態が規定のものとなるときに、回転パ
ルスを生成して出力する。
【0127】この次回期待値生成部301は、図33で
示した回路構成と同じもので構成される。また、ノイズ
判定部302は、図44に示すように、エンコーダの出
力する相信号の相状態と、次回期待値生成部102の生
成する相状態とを入力とするイコールコンパレータ40
0と、イコールコンパレータ400の出力信号のエッジ
部を検出するエッジ検出回路401とで構成される。
【0128】また、出力判定部303は、例えば、図4
5(a)に示すように、エンコーダが正方向に回転(方
向信号値“0”)しているときには、エンコーダのB相
信号値が“0”を示し、エンコーダのA相信号値が
“1”から“0”に変化するエッジ部分で回転パルスを
生成し、エンコーダが逆方向に回転(方向信号値
“1”)しているときには、エンコーダのB相信号値が
“0”を示し、エンコーダのA相信号値が“0”から
“1”に変化するエッジ部分で回転パルスを生成する場
合には、図45(b)に示すように、A相信号値が“1
→0”/“0→1”に変化するときに“1”を出力する
エッジ検出回路402と、1つ前のA相信号値が“1”
で方向信号値が“0”であるときと、1つ前のA相信号
値が“0”で方向信号値が“1”であるときに“1”を
出力するEOR回路403と、エッジ検出回路402が
“1”を出力し、B相信号値が“0”を示し、EOR回
路403が“1”を出力するときに回転パルスを出力す
るAND回路404とで構成される。
【0129】この構成に従って、本発明のパルスノイズ
除去装置40では、ノイズ判定部302は、エンコーダ
の出力する相信号の相状態と、次回期待値生成部301
の生成する相状態とが一致することを検出するときに、
前回記憶部300に対して記憶データの更新を指示し、
この指示に従って、前回記憶部300は、エンコーダの
出力する相信号の相状態と、次回期待値生成部301の
生成する相状態とが一致することを条件にして、入力相
信号の相状態を収集して記憶していく。
【0130】そして、出力判定部303は、エンコーダ
が正方向に回転している場合には、エンコーダのB相信
号値が“0”を示し、エンコーダのA相信号値が“1”
から“0”に変化するエッジ部分であることを検出する
と、回転パルスを生成して外部に出力する。また、エン
コーダが逆方向に回転している場合には、エンコーダの
B相信号値が“0”を示し、エンコーダのA相信号値が
“0”から“1”に変化するエッジ部分であることを検
出すると、回転パルスを生成して外部に出力する。この
処理に従って、図46のタイムチャートに示すように、
エンコーダの出力する相信号に乗るノイズを除去できる
ようになる。
【0131】図47に、本発明のパルスノイズ除去装置
40の他の実施例を図示する。この実施例と、図43の
実施例との違いは、この実施例では、新たに、更新時間
間隔監視部304及び記憶更新保留判定部305を備え
るとともに、前回記憶部300が、次回期待値生成部3
01の生成する相状態の期待値を収集することがあると
いう点である。この更新時間間隔監視部304は、図3
9で示した回路構成と同じもので構成されて、回転パル
スを出力してから規定時間経過すると、更新許可信号
(図39で説明した出力許可信号に代わるもの)を出力
し続ける。また、前回記憶部300は、図40で示した
回路構成と同じもので構成されて、記憶更新保留判定部
305からのセレクト信号に従って、エンコーダの出力
する相信号の相状態か、次回期待値生成部301の生成
する相状態の期待値のいずれか一方を選択するととも
に、記憶更新保留判定部305からの記憶更新信号に従
って、その選択した相状態を読み込んで記憶する。
【0132】図48に、記憶更新保留判定部305の詳
細な回路構成を図示する。図中、405はAND回路で
あって、ノイズ判定部302が一致信号を出力し、更新
時間間隔監視部304が更新許可信号を出力するとき
に、ハイレベルを示す出力信号を出力するもの、406
はAND回路であって、ノイズ判定部302が一致信号
を出力するものの、更新時間間隔監視部304が更新許
可信号を出力していないときに、更新保留信号を生成す
るもの、407はラッチ回路であって、AND回路40
6の出力する更新保留信号をラッチするものである。
【0133】408はAND回路であって、ラッチ回路
407が更新保留信号をラッチしていることを条件にし
て、更新時間間隔監視部304の出力する更新許可信号
を通過させるもの、409はOR回路であって、AND
回路405/AND回路408のいずれかがハイレベル
を示す出力信号を出力するときに、それを通過させるも
の、410はエッジ検出回路であって、OR回路409
の出力信号をパルス化して外部に出力するものである。
【0134】ここで、ラッチ回路407の出力信号がセ
レクト信号として、前回記憶部300に与えられ、これ
を受けて、前回記憶部300は、ラッチ回路407が更
新保留信号をラッチしているときには、次回期待値生成
部301の生成する相状態の期待値を収集することにな
る。
【0135】このように構成される記憶更新保留判定部
305は、ノイズ判定部302が一致信号を出力し、か
つ更新時間間隔監視部304が更新許可信号を出力して
いるときには、AND回路405/OR回路409/エ
ッジ検出回路410を介して、前回記憶部300に対し
て相状態の更新を指示する。この更新指示と、記憶更新
保留判定部305が更新保留信号をラッチしていないこ
とを受けて、前回記憶部300は、エンコーダの出力す
る相信号の相状態を収集して記憶することで、記憶する
相状態を更新する。
【0136】一方、ノイズ判定部302が一致信号を出
力するものの、更新時間間隔監視部304が更新許可信
号を出力していないときには、更新許可信号が出力する
のを待って、その更新許可信号の発生時点で、AND回
路408/OR回路409/エッジ検出回路410を介
して、前回記憶部300に対して相状態の更新を指示す
る。この更新指示と、記憶更新保留判定部305が更新
保留信号をラッチしていることを受けて、前回記憶部3
00は、エンコーダの出力する相信号にノイズが乗って
いることに対応させて、次回期待値生成部301の生成
する相状態の期待値を収集して記憶することで、記憶す
る相状態を更新する。
【0137】このようにして、記憶更新保留判定部30
5は、ノイズ判定部302が、エンコーダの出力する相
信号の相状態と、次回期待値生成部301の生成する相
状態との一致を検出し、更に、前回の回転パルス出力か
らの経過時間が更新時間間隔監視部304の監視時間を
超えることを条件にして、前回記憶部300に対して記
憶データの更新を指示していくのである。
【0138】この処理時に、出力判定部303は、エン
コーダが正方向に回転している場合には、エンコーダの
B相信号値が“0”を示し、エンコーダのA相信号値が
“1”から“0”に変化するエッジ部分であることを検
出すると、回転パルスを生成して外部に出力する。ま
た、エンコーダが逆方向に回転している場合には、エン
コーダのB相信号値が“0”を示し、エンコーダのA相
信号値が“0”から“1”に変化するエッジ部分である
ことを検出すると、回転パルスを生成して外部に出力す
る。この処理に従って、図49のタイムチャートに示す
ように、エンコーダの出力する相信号に乗るノイズを除
去できるようになる。
【0139】次に、本発明のパルスノイズ除去装置40
の実装形式について説明する。本発明のパルスノイズ除
去装置40は、例えば、プリンタ装置に実装されて、プ
リンタ装置の備えるエンコーダの出力信号に乗るノイズ
を除去しつつ、印字ヘッドの位置/速度検出に必要とな
る回転パルスを発生するよう処理することになる。
【0140】図50に、本発明のパルスノイズ除去装置
40を実装するプリンタ装置の制御系を図示する。図
中、500は本発明のパルスノイズ除去装置40を使っ
て構成される回転パルス発生部であって、エンコーダの
出力信号を入力として、そのエンコーダの出力信号に乗
るノイズを除去しつつ、印字ヘッドの位置/速度検出に
必要となる回転パルスを発生するもの、501は移動速
度計数部であって、例えば、本発明のパルス周期検出装
置20を使って構成されて、回転パルス発生部500の
出力する回転パルスの周期を測定することで印字ヘッド
の移動速度を測定するもの、502は移動量計数部であ
って、回転パルス発生部500の出力する回転パルスを
計数することで印字ヘッドの移動位置を測定するもの、
503はキャリア部であって、キャリアモータを使って
印字ヘッドを移動させるもの、504はキャリアモータ
制御部であって、移動速度計数部501/移動量計数部
502の測定値を入力として、キャリアモータの移動を
制御するものである。
【0141】このキャリアモータ制御部504は、印字
ヘッドの目標位置を算出する目標位置算出部505と、
印字ヘッドの目標速度を算出する目標速度算出部506
と、移動速度計数部501/移動量計数部502の測定
値と、目標位置算出部505/目標速度算出部506の
目標値との差分値を使ってキャリアモータの移動を制御
する偏差算出部507と、制御周期を発生する制御周期
発生部508とを備える。
【0142】この回転パルス発生部500として、図3
2及び図38に示した本発明のパルスノイズ除去装置4
0を使用する場合には、図51(a)に示すように、キ
ャリアモータ制御部504からのノイズ除去動作許可信
号を受け取って、そのノイズ除去動作許可信号がノイズ
除去動作を指示するときには、パルスノイズ除去装置4
0を構成する出力制御部104の出力する回転パルスを
出力し、ノイズ除去動作を指示しないときには、パルス
ノイズ除去装置40を構成するエッジ検出部100の生
成する回転パルスをそのまま出力する回転パルス選択部
509を備える構成を採る。
【0143】一方、この回転パルス発生部500とし
て、図43及び図47に示した本発明のパルスノイズ除
去装置40を使用する場合には、図51(b)に示すよ
うに、エンコーダの出力する相信号を入力として、パル
スノイズ除去装置40を構成する出力判定部303の検
出対象となるエッジ部分を検出することで回転パルスを
生成する回転パルス生成部510と、キャリアモータ制
御部504からのノイズ除去動作許可信号を受け取っ
て、そのノイズ除去動作許可信号がノイズ除去動作を指
示するときには、パルスノイズ除去装置40を構成する
出力判定部303の出力する回転パルスを出力し、ノイ
ズ除去動作を指示しないときには、回転パルス生成部5
10の生成する回転パルスを出力する回転パルス選択部
511とを備える構成を採る。
【0144】このような構成を採るプリンタ装置の制御
系では、キャリアモータ制御部504は、基本動作とし
て、図52の処理フローに示すように、上位装置からキ
ャリア移動のオーダーが発行されると、キャリアの移動
量及び移動速度の目標値を設定して、規定の制御周期に
到達するときに、その時点のキャリアの移動量及び移動
速度の目標値が実現されるようにと、キャリアモータを
制御していくよう処理する。
【0145】このような基本動作を実行していくとき
に、キャリアモータ制御部504は、図53の処理フロ
ーに示すように、キャリア移動が印字ヘッドの印字実行
を伴う移動であることを判断するときには、エンコーダ
から出力される相信号にノイズが乗ることが予想される
ので、回転パルス発生部500に対してノイズ除去動作
を指示することで、回転パルス発生部500からノイズ
を除去した回転パルスを得て、それを使ってキャリアモ
ータを制御していく。
【0146】一方、キャリア移動が印字ヘッドの印字実
行を伴わない移動であることを判断するときには、エン
コーダから出力される相信号にノイズが乗らないことが
予想されるので、回転パルス発生部500に対してノイ
ズ除去動作を指示しないことで、エンコーダの出力信号
から直接生成される回転パルスを得て、それを使ってキ
ャリアモータを制御していく。
【0147】また、このような基本動作を実行していく
ときに、キャリアモータ制御部504は、図54の処理
フローに示すように、キャリアの移動位置に応じて、回
転パルス発生部500に対してノイズ除去動作を指示す
ることで、回転パルス発生部500からノイズを除去し
た回転パルスを得て、それを使ってキャリアモータを制
御したり、回転パルス発生部500に対してノイズ除去
動作を指示しないことで、エンコーダの出力信号から直
接生成される回転パルスを得て、それを使ってキャリア
モータを制御していく。
【0148】すなわち、キャリアの移動位置でもって、
印字が実行されるのか否かが判断できる(印字を行う位
置は規定されているので、それを使って判断できる)こ
とで、エンコーダから出力される相信号にノイズが乗る
か否かが判断できるので、その移動位置に応じて、回転
パルス発生部500に対してノイズ除去動作を指示する
ことで、回転パルス発生部500からノイズを除去した
回転パルスを得て、それを使ってキャリアモータを制御
したり、回転パルス発生部500に対してノイズ除去動
作を指示しないことで、エンコーダの出力信号から直接
生成される回転パルスを得て、それを使ってキャリアモ
ータを制御していくのである。
【0149】また、このような基本動作を実行していく
ときに、キャリアモータ制御部504は、図55の処理
フローに示すように、キャリアの移動速度が一定速度に
到達したのか否かに応じて、回転パルス発生部500に
対してノイズ除去動作を指示することで、回転パルス発
生部500からノイズを除去した回転パルスを得て、そ
れを使ってキャリアモータを制御したり、回転パルス発
生部500に対してノイズ除去動作を指示しないこと
で、エンコーダの出力信号から直接生成される回転パル
スを得て、それを使ってキャリアモータを制御してい
く。
【0150】すなわち、キャリアの移動速度が一定速度
に到達したのか否かの判断でもって、印字が実行される
のか否かが判断できる(印字を行うときの移動速度は一
定速度になるので、それを使って判断できる)ことで、
エンコーダから出力される相信号にノイズが乗るか否か
が判断できるので、その判断に応じて、回転パルス発生
部500に対してノイズ除去動作を指示することで、回
転パルス発生部500からノイズを除去した回転パルス
を得て、それを使ってキャリアモータを制御したり、回
転パルス発生部500に対してノイズ除去動作を指示し
ないことで、エンコーダの出力信号から直接生成される
回転パルスを得て、それを使ってキャリアモータを制御
していくのである。
【0151】また、このような基本動作を実行していく
ときに、キャリアモータ制御部504は、図56の処理
フローに示すように、キャリアの移動速度の制御目標値
が一定速度に到達したのか否かに応じて、回転パルス発
生部500に対してノイズ除去動作を指示することで、
回転パルス発生部500からノイズを除去した回転パル
スを得て、それを使ってキャリアモータを制御したり、
回転パルス発生部500に対してノイズ除去動作を指示
しないことで、エンコーダの出力信号から直接生成され
る回転パルスを得て、それを使ってキャリアモータを制
御していく。
【0152】すなわち、キャリアの移動速度の制御目標
値が一定速度に到達したのか否かの判断により、キャリ
アの移動速度が一定速度に到達したのか否かを判断でき
るので、その判断に応じて、回転パルス発生部500に
対してノイズ除去動作を指示することで、回転パルス発
生部500からノイズを除去した回転パルスを得て、そ
れを使ってキャリアモータを制御したり、回転パルス発
生部500に対してノイズ除去動作を指示しないこと
で、エンコーダの出力信号から直接生成される回転パル
スを得て、それを使ってキャリアモータを制御していく
のである。
【0153】また、このような基本動作を実行していく
ときに、キャリアモータ制御部504は、図57の処理
フローに示すように、キャリアの移動速度が一定となる
ときにおけるその移動速度の大きさに応じて、回転パル
ス発生部500に対してノイズ除去動作を指示すること
で、回転パルス発生部500からノイズを除去した回転
パルスを得て、それを使ってキャリアモータを制御した
り、回転パルス発生部500に対してノイズ除去動作を
指示しないことで、エンコーダの出力信号から直接生成
される回転パルスを得て、それを使ってキャリアモータ
を制御していく。
【0154】すなわち、キャリアの移動速度が一定とな
るときにおけるその移動速度の大きさでもって、印字が
実行されるのか否かが判断できる(印字を行うときの移
動速度の大きさと、印字を行わないときの移動速度の大
きさとは異なるので、それを使って判断できる)こと
で、エンコーダから出力される相信号にノイズが乗るか
否かが判断できるので、その判断に応じて、回転パルス
発生部500に対してノイズ除去動作を指示すること
で、回転パルス発生部500からノイズを除去した回転
パルスを得て、それを使ってキャリアモータを制御した
り、回転パルス発生部500に対してノイズ除去動作を
指示しないことで、エンコーダの出力信号から直接生成
される回転パルスを得て、それを使ってキャリアモータ
を制御していくのである。
【0155】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパルス周
期整形装置では、処理対象となるパルスの周期に下限値
と上限値とを設けて、このパルスの周期がこの範囲を外
れる場合には、その範囲に収まるようにと補正する構成
を採ることから、処理対象となるパルスの周期を安定な
ものにできるようになる。
【0156】また、本発明のパルス周期検出装置では、
回転パルス発生器の出力する相信号の全エッジ部分を検
出することで回転パルスを生成する構成を採るときにあ
って、各エッジ部分で、その相信号の周期の測定に必要
となる情報を集めていく構成を採ることから、各エッジ
部分で、その相信号の周期を正確に測定できるようにな
る。
【0157】また、本発明のパルスノイズ除去装置で
は、回転パルス発生器の出力する相信号の全エッジ部分
を検出することで回転パルスを生成する構成を採るとき
にあって、入力相信号の相状態と、その期待値とが一致
することを条件にして回転パルスを出力する構成を採っ
たり、その条件に加えて、前回の回転パルス出力からの
経過時間が規定の基準値を超えることを条件にして回転
パルスを出力する構成を採ることから、入力相信号に乗
るノイズを遅延を伴うことなく確実に除去できるように
なる。
【0158】また、本発明のパルスノイズ除去装置で
は、回転パルス発生器の出力する相信号の相状態と、そ
の期待値とが一致することを条件にしつつ、特定の入力
相信号の特定のエッジ部分を検出することで回転パルス
を生成して出力する構成を採ったり、その条件に加え
て、前回の回転パルス出力からの経過時間が規定の基準
値を超えることを条件にしつつ、特定の入力相信号の特
定のエッジ部分を検出することで回転パルスを生成して
出力する構成を採ることから、入力相信号に乗るノイズ
を遅延を伴うことなく確実に除去できるようになる。
【0159】これから、本発明のパルス周期整形装置や
パルス周期検出装置やパルスノイズ除去装置を使うこと
で、ノイズの影響を受け易く、各相信号のデューティ比
が高精度でないとともに、相信号の間の位相ずれも高精
度でないという性質を持つ磁気エンコーダの出力信号の
現実的な利用が可能になり、磁気エンコーダを使って高
精度のキャリアの速度制御やキャリアの位置制御やDC
モータのサーボ制御を実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明の原理構成図である。
【図4】本発明の原理構成図である。
【図5】本発明の動作説明図である。
【図6】本発明の動作説明図である。
【図7】本発明の動作説明図である。
【図8】バルス周期整形装置の一実施例である。
【図9】本発明の動作説明図である。
【図10】時間カウンタ部の回路構成図である。
【図11】第1及び第2の比較部の回路構成図である。
【図12】出力制御部/入力保留記憶部の回路構成図で
ある。
【図13】本発明の動作説明図である。
【図14】バルス周期整形装置の他の実施例である。
【図15】入力パルス差数計数部の回路構成図である。
【図16】出力制御部の回路構成図である。
【図17】本発明の動作説明図である。
【図18】バルス周期整形装置の他の実施例である。
【図19】周期異常検出部の回路構成図である。
【図20】出力制御部の回路構成図である。
【図21】本発明の動作説明図である。
【図22】バルス周期整形装置の他の実施例である。
【図23】パルス周期検出装置の一実施例である。
【図24】回転パルス生成部の回路構成図である。
【図25】ラッチ部の回路構成図である。
【図26】本発明の動作説明図である。
【図27】パルス周期検出装置の他の実施例である。
【図28】パルス周期検出装置の他の実施例である。
【図29】本発明の動作説明図である。
【図30】パルス周期検出装置の他の実施例である。
【図31】本発明の動作説明図である。
【図32】パルスノイズ除去装置の一実施例である。
【図33】次回期待値生成部の回路構成図である。
【図34】次回期待値生成部の論理説明図である。
【図35】ノイズ判定部の回路構成図である。
【図36】出力制御部の回路構成図である。
【図37】本発明の動作説明図である。
【図38】パルスノイズ除去装置の他の実施例である。
【図39】パルス間隔監視部の回路構成図である。
【図40】入力記憶部の回路構成図である。
【図41】出力制御部/出力保留部の回路構成図であ
る。
【図42】本発明の動作説明図である。
【図43】パルスノイズ除去装置の一実施例である。
【図44】ノイズ判定部の回路構成図である。
【図45】出力判定部の回路構成図である。
【図46】本発明の動作説明図である。
【図47】パルスノイズ除去装置の他の実施例である。
【図48】記憶更新保留判定部の回路構成図である。
【図49】本発明の動作説明図である。
【図50】プリンタ装置の制御系の説明図である。
【図51】回転パルス発生部の構成図である。
【図52】キャリアモータ制御部の処理フローである。
【図53】キャリアモータ制御部の処理フローである。
【図54】キャリアモータ制御部の処理フローである。
【図55】キャリアモータ制御部の処理フローである。
【図56】キャリアモータ制御部の処理フローである。
【図57】キャリアモータ制御部の処理フローである。
【図58】回転パルスの生成処理の説明図である。
【図59】回転パルスの生成処理の説明図である。
【図60】エンコーダノイズの説明図である。
【図61】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
10 パルス周期整形装置 11 第1の表示手段 12 第2の表示手段 13 出力制御手段 14 選択手段 15 計数手段 16 検出手段 20 パルス周期検出装置 21 生成手段 22 計数手段 23 ラッチ手段 24 シフトレジスタ手段 25 測定手段 26 第1の検出手段 27 第2の検出手段 28 判定手段 30 生成手段 31 計数手段 32 検出手段 33 測定手段 40 パルスノイズ除去装置 41 生成手段 42 収集手段 43 決定手段 44 検出手段 45 出力制御手段 46 発生手段 47 選択手段 50 収集手段 51 決定手段 52 検出手段 53 指示手段 54 出力制御手段 55 発生手段 56 生成手段 57 選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−128855(JP,A) 特開 昭64−3514(JP,A) 特開 平4−340469(JP,A) 特開 平4−324367(JP,A) 特開 昭63−66419(JP,A) 実開 平1−66018(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/245

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期に乱れを持つパルスを入力として、
    該入力パルスの周期を整形して出力するパルス周期整形
    装置であって、 前回のパルス出力からの経過時間が規定の最小周期値を
    超えるときに、その旨の表示出力を出力する第1の表示
    手段(11)と、 前回のパルス出力からの経過時間が規定の最大周期値を
    超えるときに、その旨の表示出力を出力する第2の表示
    手段(12)と、 入力パルスを受け取るときに、上記第1の表示手段(11)
    が表示出力を出力しているときには、直ちにパルスを出
    力し、上記第1の表示手段(11)が表示出力を出力してい
    ないときには、その出力時点でパルスを出力し、入力パ
    ルスを受け取らないときには、上記第2の表示手段(12)
    の表示出力の出力時点でパルスを出力する出力制御手段
    (13)とを備えることを、 特徴とするパルス周期整形装置。
  2. 【請求項2】 周期に乱れを持つパルスを入力として、
    該入力パルスの周期を整形して出力するパルス周期整形
    装置であって、 前回のパルス出力からの経過時間が規定の最小周期値を
    超えるときに、その旨の表示出力を出力する第1の表示
    手段(11)と、 前回のパルス出力からの経過時間が規定の最大周期値を
    超えるときに、その旨の表示出力を出力する第2の表示
    手段(12)と、 入力パルスと出力パルスの差数を計数する計数手段(15)
    と、 入力パルスと、上記計数手段(15)の計数値と、上記第1
    及び第2の表示手段(11,12) の表示出力とを使って、上
    記最小周期値と上記最大周期値との範囲に収まる周期を
    持つパルスを生成して出力する出力制御手段(13)とを備
    えることを、 特徴とするパルス周期整形装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のパルス周期整形装置にお
    いて、 出力制御手段(13)は、計数手段(15)の計数値が入力パル
    ス過多を示すときには、入力パルスに関係なく、第1の
    表示手段(11)の表示出力の出力時点でパルスを出力し、
    計数手段(15)の計数値が出力パルス過多を示すときに
    は、入力パルスに関係なく、第2の表示手段(12)の表示
    出力の出力時点でパルスを出力し、計数手段(15)の計数
    値がゼロ値を示すときには、第1の表示手段(11)が表示
    出力を出力していることを条件にして、入力パルスの入
    力時点でパルスを出力するとともに、その入力パルスが
    ないときには、第2の表示手段(12)の表示出力の出力時
    点でパルスを出力するよう処理することを、 特徴とするパルス周期整形装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のパルス周期整形装
    置において、 計数手段(15)の計数値が規定以上の差数を示す異常状態
    であるのか否かを検出する検出手段(16)を備え、 出力制御手段(13)は、上記検出手段(16)が異常状態を検
    出するときには、パルス出力を停止するよう処理するこ
    とを、 特徴とするパルス周期整形装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3記載のパルス周期整形装
    置において、 計数手段(15)の計数値が規定以上の差数を示す異常状態
    を表示しているのか否かを検出する検出手段(16)を備
    え、 計数手段(15)は、上記検出手段(16)が異常状態を検出す
    るときには、計数値をクリアするよう処理することを、 特徴とするパルス周期整形装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載のパル
    ス周期整形装置において、 入力パルスの周期の制御目標値から、入力パルスの周期
    が一定値とならないことが判断されるときには、出力制
    御手段(13)の出力する出力パルスに代えて、入力パルス
    をそのまま出力する選択手段(14)を備えることを、 特徴とするパルス周期整形装置。
  7. 【請求項7】 2つ以上の相信号出力を持つ回転パルス
    発生器の出力する相信号を入力として、該同一相信号の
    周期を測定するパルス周期検出装置であって、 入力相信号の全エッジ部分を検出することで回転パルス
    を生成する生成手段(21)と、 上記回転パルスが生成されるときに、計数値をゼロ値に
    リセットしてからクロック信号を計数する計数手段(22)
    と、 入力相信号の取り得る状態の総数に応じた個数のラッチ
    手段(23)により構成されて、上記回転パルスをシフト信
    号として用いて、上記計数手段(22)の計数値をシフトし
    つつラッチするシフトレジスタ手段(24)と、 上記シフトレジスタ手段(24)のラッチする計数値を読み
    込んでその合計値を算出することで、入力同一相信号の
    周期を測定する測定手段(25)とを備えることを、 特徴とするパルス周期検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のパルス周期検出装置にお
    いて、 測定手段(25)の読み込む計数値が前回読み込んだものか
    ら更新されているのか否かを検出する第1の検出手段(2
    6)を備えることを、 特徴とするパルス周期検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のパルス周期検出装置にお
    いて、 測定手段(25)の読み込む計数値がその読込中に更新され
    たのか否かを検出する第2の検出手段(27)を備えること
    を、 特徴とするパルス周期検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項7、8又は9記載のパルス周期
    検出装置において、 測定手段(25)の測定する周期が規定の基準値を超えるの
    か否かを判定して、超えることを判定するときには、最
    新の計数値をラッチするラッチ手段(23)のラッチデータ
    を有効なものとして設定する判定手段(28)を備えること
    を、 特徴とするパルス周期検出装置。
  11. 【請求項11】 請求項7、8又は9記載のパルス周期
    検出装置において、 測定手段(25)の測定対象となる周期の制御目標値が規定
    の基準値を超えるのか否かを判定して、超えることを判
    定するときには、最新の計数値をラッチするラッチ手段
    (23)のラッチデータを有効なものとして設定する判定手
    段(28)を備えることを、 特徴とするパルス周期検出装置。
  12. 【請求項12】 2つ以上の相信号出力を持つ回転パル
    ス発生器の出力する相信号を入力として、該同一相信号
    の周期を測定するパルス周期検出装置であって、 入力相信号のエッジ部分を入力相信号及びエッジ種類別
    に検出することで回転パルスを生成する生成手段(30)
    と、 入力相信号の取り得る状態の総数に応じた個数設けられ
    て、割り付けられるタイミングの上記回転パルスが生成
    されるときに、計数値をゼロ値にリセットしてからクロ
    ック信号を計数することで、入力相信号の周期を計数す
    る計数手段(31)と、 入力相信号の相状態から、上記計数手段(31)の中の最も
    新しく計数処理に入ったものを検出する検出手段(32)
    と、 上記検出手段(32)の検出結果を参照しつつ、上記計数手
    段(31)の計数する周期から入力同一相信号の周期を測定
    する測定手段(33)とを備えることを、 特徴とするパルス周期検出装置。
  13. 【請求項13】 2つ以上の相信号出力を持つ回転パル
    ス発生器の出力する相信号を入力として、その相信号の
    エッジ部分から生成される回転パルスのノイズを除去す
    るパルスノイズ除去装置であって、 入力相信号の全エッジ部分を検出することで回転パルス
    を生成する生成手段(41)と、 入力相信号の相状態を収集する収集手段(42)と、 上記収集手段(42)の収集する相状態から次の相状態の期
    待値を決定する決定手段(43)と、 入力相信号の相状態と、上記決定手段(43)の決定する相
    状態の期待値とが一致するのか否かを検出する検出手段
    (44)と、 上記検出手段(44)が一致を検出するときに、上記生成手
    段(41)の生成する回転パルスを出力するとともに、上記
    収集手段(42)に対して収集データの更新を指示する出力
    制御手段(45)とを備えることを、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
  14. 【請求項14】 2つ以上の相信号出力を持つ回転パル
    ス発生器の出力する相信号を入力として、その相信号の
    エッジ部分から生成される回転パルスのノイズを除去す
    るパルスノイズ除去装置であって、 入力相信号の全エッジ部分を検出することで回転パルス
    を生成する生成手段(41)と、 入力相信号の相状態を収集する収集手段(42)と、 上記収集手段(42)の収集する相状態から次の相状態の期
    待値を決定する決定手段(43)と、 入力相信号の相状態と、上記決定手段(43)の決定する相
    状態の期待値とが一致するのか否かを検出する検出手段
    (44)と、 前回の回転パルス出力からの経過時間が規定の基準値を
    超えるときに出力許可信号を発生する発生手段(46)と、 上記検出手段(46)の検出結果と、上記出力許可信号とに
    従って、上記生成手段(41)の生成する回転パルスの出力
    を制御するとともに、上記収集手段(42)に対して、収集
    データの更新を指示する出力制御手段(45)とを備えるこ
    とを、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のパルスノイズ除去装
    置において、 出力制御手段(45)は、検出手段(44)が一致を検出し、か
    つ出力許可信号が発生されているときには、生成手段(4
    1)の生成する回転パルスを出力するとともに、収集手段
    (42)に対して収集データの更新を指示し、一方、検出手
    段(44)が一致を検出するものの、出力許可信号が発生さ
    れていないときには、その発生時点まで該回転パルスを
    待たせて出力するとともに、その発生時点で、収集手段
    (42)に対して、入力相信号の相状態に代えて、決定手段
    (43)の決定する相状態の期待値の収集を指示するよう処
    理することを、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
  16. 【請求項16】 請求項14又は15記載のパルスノイ
    ズ除去装置において、 発生手段(46)の用いる基準値として、回転パルスの周期
    の制御目標値から導出されるものを使用するよう構成さ
    れることを、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
  17. 【請求項17】 請求項13、14、15又は16記載
    のパルスノイズ除去装置において、 決定手段(43)は、回転パルス発生器の回転方向の指定値
    を考慮しつつ相状態の期待値を決定するよう処理するこ
    とを、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
  18. 【請求項18】 請求項13、14、15、16又は1
    7記載のパルスノイズ除去装置において、 回転パルス発生器を使用する制御系の動作モードに従っ
    て、入力相信号にノイズが乗るか否かを判断して、ノイ
    ズの乗らないことが判断されるときには、出力制御手段
    (45)の出力する回転パルスに代えて、生成手段(41)の生
    成する回転パルスを出力する選択手段(47)を備えること
    を、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
  19. 【請求項19】 2つ以上の相信号出力を持つ回転パル
    ス発生器の出力する相信号を入力として、その相信号の
    エッジ部分から生成される回転パルスのノイズを除去す
    るパルスノイズ除去装置であって、 入力相信号の相状態を収集する収集手段(50)と、 上記収集手段(50)の収集する相状態から次の相状態の期
    待値を決定する決定手段(51)と、 入力相信号の相状態と、上記決定手段(51)の決定する相
    状態の期待値とが一致するのか否かを検出する検出手段
    (52)と、 上記検出手段(52)が一致を検出するときに、上記収集手
    段(50)に対して収集データの更新を指示する指示手段(5
    3)と、 上記収集手段(50)の収集する相状態が予め定めたものと
    一致するものとなるときに、回転パルスを出力する出力
    制御手段(54)とを備えることを、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
  20. 【請求項20】 2つ以上の相信号出力を持つ回転パル
    ス発生器の出力する相信号を入力として、その相信号の
    エッジ部分から生成される回転パルスのノイズを除去す
    るパルスノイズ除去装置であって、 入力相信号の相状態を収集する収集手段(50)と、 上記収集手段(50)の収集する相状態から次の相状態の期
    待値を決定する決定手段(51)と、 入力相信号の相状態と、上記決定手段(51)の決定する相
    状態の期待値とが一致するのか否かを検出する検出手段
    (52)と、 前回の回転パルス出力からの経過時間が規定の基準値を
    超えるときに更新許可信号を発生する発生手段(55)と、 上記検出手段(52)の検出結果と、上記更新許可信号とに
    従って、上記収集手段(50)に対して収集データの更新を
    指示する指示手段(53)と、 上記収集手段(50)の収集する相状態が予め定めたものと
    一致するものとなるときに、回転パルスを出力する出力
    制御手段(54)とを備えることを、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
  21. 【請求項21】 請求項20記載のパルスノイズ除去装
    置において、 指示手段(53)は、検出手段(52)が一致を検出し、かつ更
    新許可信号が発生されているときに、収集手段(50)に対
    して収集データの更新を指示し、一方、検出手段(52)が
    一致を検出するものの、更新許可信号が発生されていな
    いときには、その発生時点で、収集手段(50)に対して、
    入力相信号の相状態に代えて、決定手段(51)の決定する
    相状態の期待値の収集を指示するよう処理することを、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
  22. 【請求項22】 請求項20又は21記載のパルスノイ
    ズ除去装置において、 発生手段(55)の用いる基準値として、回転パルスの周期
    の制御目標値から導出されるものを使用するよう構成さ
    れることを、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
  23. 【請求項23】 請求項19、20、21又は22記載
    のパルスノイズ除去装置において、 決定手段(51)は、回転パルス発生器の回転方向の指定値
    を考慮しつつ相状態の期待値を決定するよう処理するこ
    とを、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
  24. 【請求項24】 請求項19、20、21、22又は2
    3記載のパルスノイズ除去装置において、 特定の入力相信号の特定のエッジ部分を検出することで
    回転パルスを生成する生成手段(56)と、 回転パルス発生器を使用する制御系の動作モードに従っ
    て、入力相信号にノイズが乗るか否かを判断して、ノイ
    ズの乗らないことが判断されるときには、出力制御手段
    (54)の出力する回転パルスに代えて、上記生成手段(56)
    の生成する回転パルスを出力する選択手段(57)とを備え
    ることを、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
  25. 【請求項25】 請求項18又は24記載のパルスノイ
    ズ除去装置において、 選択手段(47,57) は、回転パルス発生器を使用する制御
    系の制御目標値に従って制御系の動作モードを判断する
    ことで、入力相信号にノイズが乗るか否かを判断するよ
    う処理することを、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
  26. 【請求項26】 請求項18又は24記載のパルスノイ
    ズ除去装置において、 選択手段(47,57) は、回転パルスの周期に従って制御系
    の動作モードを判断することで、入力相信号にノイズが
    乗るか否かを判断するよう処理することを、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
  27. 【請求項27】 請求項18又は24記載のパルスノイ
    ズ除去装置において、 選択手段(47,57) は、回転パルスの発生数に従って制御
    系の動作モードを判断することで、入力相信号にノイズ
    が乗るか否かを判断するよう処理することを、 特徴とするパルスノイズ除去装置。
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