JP2007010185A - 冷蔵庫 - Google Patents

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徹 長谷川
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Abstract

【課題】 使用者の負担を軽減するとともに設置場所の確保を容易にして利便性の高い冷蔵庫を提供するとともに、安全性を向上できる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】 冷却器17による冷却とヒータ15による加熱とによって貯蔵物を冷却保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室3を備えた冷蔵庫1において、シリカ乾燥ゲル等の透明断熱材を充填した断熱部105を有して温度切替室3内を視認可能な光透過部121を温度切替室3の扉9に設けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ユーザにより所望の室内温度に切り替えることができる温度切替室を備えた冷蔵庫に関する。
生活環境の変化が著しい昨今においては、家族それぞれが食事を摂る時間が異なる家庭が増えている。このため、加熱食品を保温するために保温箱や保温用収納容器が用いられる。これにより、調理を何度も行う手間を省くことができる。
一方、冷凍室及び冷蔵室に加えて温度切替室を備えた冷蔵庫が特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は、温度切替室に送出される冷気の通路を開閉するダンパ装置と、温度切替室を昇温するヒータとを備えている。これにより、温度切換室の室内温度を使用者の用途に応じて冷凍、冷蔵、パーシャル、チルド等の所望の低温の温度帯に切り替えることができる。
特開平10−288440号公報
しかしながら、加熱食品を保温するために保温箱や収納容器を用いると設置場所の確保が困難な問題や使用者の経済的負担が大きくなる問題がある。また、保温箱や収容容器を冷蔵庫の一部に設けた場合には、冷蔵庫の外観から一目で保温箱や収容容器内の状態を把握することができず、利便性が悪い問題があった。
本発明は、使用者の負担を軽減するとともに場所の確保を容易にして利便性の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の冷蔵庫は、冷却器による冷却とヒータによる加熱とによって貯蔵物を冷却保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室を備えた冷蔵庫において、前記温度切替室内を視認可能な光透過部を有して前記温度切替室を開閉する扉を設けたことを特徴としている。
この構成によると、温度切替室は低温側に切り替えられると冷却器から冷気が導入され、冷凍、パーシャル、チルド、冷蔵等の低温室となる。これにより、貯蔵物を冷蔵保存または冷凍保存できる。温度切替室は高温側に切り替えられるとヒータが駆動され、高温の高温室となる。これにより、加熱調理済み食品の一時的な保温や冬場の温調理等ができる。温度切替室の扉には透明な光透過部が設けられ、光透過部を介して温度切替室内の貯蔵物やヒータの状況等を視認することができる。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記光透過部は透明断熱材を有することを特徴としている。この構成によると、透明断熱材により光透過部の前面と温度切替室内側との間の温度差による結露が防止される。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記光透過部は空隙を介して対向する透明板から成ることを特徴としている。この構成によると、空気が充填される空隙や真空の空隙により光透過部の前面と温度切替室内側との間の温度差による結露が防止される。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記温度切替室内の空気を循環する温度切替室送風機を設け、前記ヒータを前記温度切替室送風機の前方に配置するとともに前記照明灯を前記ヒータの上方に配置し、前記温度切替室送風機による送風を前記照明灯に導く照明灯通路を設けたことを特徴としている。
この構成によると、温度切替室送風機の駆動によりヒータに向かって送風され、温度切替室内の空気を循環するとともにヒータが冷却される。また、ヒータの上方に配された照明灯はヒータの放熱により加熱され、照明灯通路を介して導かれる空気により冷却される。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記光透過部の背後に空隙を介して配される透明の遮蔽板を設けたことを特徴としている。この構成によると、温度切替室の後方から送出される冷気または温風は遮蔽板に衝突し、直接光透過部に当たらない。
本発明によると、貯蔵物を冷却保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室を備えたので、加熱食品を保温するための使用者の経済的負担を軽減するとともに場所の確保を容易にして利便性の高い冷蔵庫を提供することができる。
また、温度切替室内を視認可能な光透過部を扉に設けたので、光透過部を介してヒータの状態や貯蔵物の種類等を視認して温度切替室内の温度帯を容易に認識することができる。従って、温度切替室を高温側にした際に使用者に注意を喚起し、貯蔵物を取り出す際の火傷を防止して安全性の高い冷蔵庫を提供することができる。また、温度切替室内の貯蔵物の状況を視認して貯蔵物の乾燥状態や過冷却状態等を容易に把握することができる。
また本発明によると、光透過部は透明断熱材を有するので、光透過部の結露を防止して視認性の低下を防止することができる。
また本発明によると、光透過部は空隙を介して対向する透明板から成るので、光透過部の結露を防止して視認性の低下を防止することができる。
また本発明によると、温度切替室内に照明灯を設け、温度切替室を高温側にした際に照明灯を点灯したので、照明灯により温度切替室内を容易に視認して温度切替室が高温側であることを使用者に簡単に認識させることができる。また、温度切替室を低温側にした際に照明灯を消灯することにより、より簡単に温度切替室が高温側であることを認識させることができる。
また本発明によると、温度切替室内の空気を循環する温度切替室送風機を設け、照明灯をヒータの上方に配置して温度切替室送風機の送風を照明灯に導く照明灯通路を設けたので、空気を循環して温度切替室内の温度を均一にすることができる。また、ヒータの状態を照明灯により容易に視認できるとともに、ヒータの熱により昇温される照明灯を容易に冷却することができる。加えて、照明灯の放熱を循環して温度切替室の温度をより均一化することができる。
また本発明によると、扉の背後に空隙を介して配される透明の遮蔽板を設けたので、温度切替室の後部から扉に向かって送出される冷気または温風を遮蔽し、光透過部の結露をより確実に防止することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は一実施形態の冷蔵庫を示す正面図及び右側面図である。冷蔵庫1は、上段に冷蔵室2が配され、中段に温度切替室3及び製氷室4が配される。冷蔵庫1の下段には野菜室5及び冷凍室6が配されている。
冷蔵室2は観音開きの扉を有し、貯蔵物を冷蔵保存する。温度切替室3は中段左側に設けられ、使用者により室温を切り替えられるようになっている。製氷室4は中段右側に設けられ、製氷を行う。野菜室5は下段左側に設けられ、野菜の貯蔵に適した温度(約8℃)に維持される。冷凍室6は下段右側に設けられ、製氷室4に連通して貯蔵物を冷凍保存する。
図3は冷蔵庫1の右側面断面図である。冷凍室6及び製氷室4には貯蔵物を収納する収納ケース11が設けられる。野菜室5及び温度切替室3にも同様の収納ケース11が設けられる。冷蔵室2には貯蔵物を載置する複数の収納棚41が設けられる。冷蔵室2の扉には収納ポケット42が設けられる。これらにより、冷蔵庫1の使い勝手が向上されている。また、冷蔵室2内の下部にはチルド温度帯(約0℃)に維持されたチルド室23が設けられている。
冷凍室6の背後には冷気通路31が設けられ、冷気通路31内には圧縮機35に接続された冷却器17が配される。冷蔵室2の背後には冷気通路31と連通する冷気通路32が設けられる。凝縮器、膨張器(いずれも不図示)が接続された圧縮機35の駆動によりイソブタン等の冷媒が循環して冷凍サイクルが運転される。これにより、冷凍サイクルの低温側となる冷却器17と冷気通路31を流通する空気とが熱交換して冷気が生成される。
また、冷気通路31、32内には冷凍室送風機18及び冷蔵室送風機28がそれぞれ配される。詳細を後述するように、冷却器17で生成された冷気は冷凍室送風機18の駆動により冷気通路31を介して冷凍室6、製氷室4、チルド室23及び温度切替室3に供給される。また、該冷気は、冷蔵室送風機28の駆動により冷気通路32を介して冷蔵室2及び野菜室5に供給される。
図4は温度切替室3を示す右側面断面図である。温度切替室3の上下面は断熱壁7、8により冷蔵室2及び野菜室5と断熱隔離されている。また、温度切替室3の側面は図示しない断熱壁により製氷室4及び冷凍室6と断熱隔離されている。温度切替室3内には貯蔵物を載置する引出し式の収納ケース11が配されている。
温度切替室3の前面は回動式の扉9により開閉可能になっている。扉9は前面に配されるドアプレート101と背面に配されるドアバック102との間に発泡樹脂等から成る断熱材120が充填されている。扉9の上下面は上キャップ106及び下キャップ107により塞がれている。扉9には収納ケース11の前面の高さよりも上方に貫通孔9aが形成され、貫通孔9aには温度切替室3の内部を視認可能な透明の光透過部121が配されている。
光透過部121は貫通孔9aの前後の周縁に嵌合するパネルケース108及びバックカバー103を有している。バックカバー103にはバックプレート104が温度切替室3側に取り付けられ、断熱部105が前面側に取り付けられる。バックプレート104は透明なポリカーボネート、アクリル樹脂、ガラス等から成っている。
断熱部105は周囲を密閉された透明な箱体から成り、内部に透明断熱材が充填されている。断熱部105自体を透明断熱材により構成してもよい。これにより、扉9の温度切替室3側と前面との温度差による結露を防止して温度切替室3内の視認性の低下を防止することができる。透明断熱材として、シリカ乾燥ゲル等の多孔質の乾燥ゲル(例えば、多孔度70%以上、平均孔径200nm以下)を用いることができる。空隙を介して対向する透明板間を真空にして断熱部105を形成してもよい。また、空隙を介して対向する透明板間に空気(例えば、乾燥空気)を充填して断熱部105を形成してもよい。
パネルケース108には背面側に保護カバー109が取り付けられ、保護カバー109の前面に液晶パネル110が配される。液晶パネル110は光透過部121による温度切替室3内の視認性を妨げない部分に文字等を表示する。液晶パネル110の通電をオン、オフすることにより、液晶パネル110自体を透明な状態と不透明な状態に切り替えてもよい。これにより、温度切替室3が高温状態のときは液晶パネル110を透明にして内部の状態が見えるようにすることができる。その結果、内部が高温であることを使用者に容易に認知させて使用者に注意喚起することができる。
また、液晶パネル110に替えて瞬間調光ガラスを配してもよい。瞬間調光ガラスは2枚のガラスの間に液晶フィルムを挟み込んだもので、通電により液晶分子が整列することで透過状態となる。これにより、後述するヒータ15の通電制御に連動して、瞬間調光ガラスの透過・不透過状態を制御することができる。例えば、ヒータ15に通電することにより、温度切替室3の室内温度を貯蔵物を冷却保存する低温側から調理済み加熱食品の一時的な保温や温調理等を行う高温側に切り替えるとともに、瞬間調光ガラスを透過状態にすることで、ヒータ15の状態や貯蔵物の種類等を容易に確認できる。また、温度切替室3内の温度状態を容易に認識することができる。
液晶パネル110の前面はパネルケース108に嵌合するフロントカバー111aに支持されたフロントプレート111が配される。保護カバー109及びフロントプレート111は透明なポリカーボネート、アクリル樹脂、ガラス等から成っている。尚、バックプレート104及び断熱部105を取り付けたバックカバー103をドアバック102に取り付け、保護カバー109を取り付けたパネルケース108をドアプレート101に取り付けた後、断熱材120を注入して断熱材120が発泡されている。尚、バックカバー103とドアプレート101との各々の対向する側の先端は充分離れており、これらの間の熱の授受は少なくなっている。
また、ドアバック102の上部には透明なポリカーボネート、アクリル樹脂、ガラス等から成る遮蔽板122の上部が取り付けられる。遮蔽板122は光透過部121の背後に空隙dを介して下方を開放して配置される。これにより、後述する後方の流入口33aから温度切替室3に流入する空気が、バックカバー103やバックプレート104に直接当ることを遮蔽する。このため、温度切替室3に流入する空気が冷気の場合は、冷気によるバックカバー103やバックプレート104の冷却を緩和することができる。従って、冷熱の授受による保護カバー109やフロントプレート111の前面部の結露を軽減できる。
温度切替室3の背面は背面板33により覆われている。背面板33の上部には温度切替室3に空気が流入する流入口33aが設けられ、下部には温度切替室3から空気が流出する流出口33bが設けられる。また、流入口33a及び流出口33b近傍には温度切替室3内の温度を検知する温度センサ24、16が設けられる。
背面板33の後方には、外壁を形成する断熱壁10との間に導入通風路12が設けられている。導入通風路12には温度切替室吐出ダンパ13が設けられ、冷気通路31に連通して冷却器17(図3参照)で発生した冷気を温度切替室3に導く。また、温度切替室吐出ダンパ13の開閉により冷却器17と温度切替室3の流入側との間の冷気経路が開閉され、開閉量によって導入通風路12から温度切替室3に流入する風量が調整される。
導入通風路12内には、温度切替室吐出ダンパ13と流入口33aとの間に温度切替室送風機14が設けられている。温度切替室送風機14の駆動によって冷気通路31の冷気が容易に温度切替室3に導かれる。
流出口33bの後方には温度切替室戻りダンパ20が設けられる。温度切替室戻りダンパ20は開口部20a、20bを有し、回動により一方を開いて他方を閉じるバッフル20cを有している。開口部20bを開くと温度切替室3から流出する空気は戻り通風路19(図5参照)を介して冷却器17に導かれる。
開口部20aを開くと温度切替室3から流出する空気は温度切替室送風機14の吸気側に導かれるとともに、温度切替室3の流出側と冷却器17との冷気経路が閉じられる。従って、温度切替室送風機14を駆動し、温度切替室吐出ダンパ13及び温度切替室戻りダンパ20の開口部20bを閉じることにより、矢印Fに示すように温度切替室3の空気を循環させることができる。尚、温度切替室送風機14を温度切替室3内に設けてもよい。
温度切替室3の流入口33aの背後には、光透過部121から流入口33aを介して視認可能な高さにヒータ15が設けられる。ヒータ15は熱輻射式のガラス管ヒータから成り、背面板33を介して放出される輻射熱により温度切替室3を昇温する。また、ヒータ15は前面に通気孔が設けられるとともに後端が温度切替室送風機14に面して開口するヒータカバー15aで覆われる。
これにより、温度切替室送風機14により送出される空気はヒータ15の表面に導かれ、ヒータ15の表面温度を下げて安全性を向上させることができる。また、流出口33bには、所定の温度まで高温になるとヒータ15の通電を遮断する温度ヒューズ30が設けられる。
ヒータ15の上方には温度切替室3の天井面に取り付けられた照明灯113が配される。照明灯113は断熱壁7内に挿通されるリード線が接続されたソケット112に取り付けられる。照明灯113は暖色のものが用いられ、温度切替室3を高温側に切り替えた際に点灯して低温側に切り替えた際に消灯する。照明灯113の下方は透明な照明灯カバー114により覆われる。照明灯カバー114は背面板33の上部及び温度切替室3の天井面に係合する係合爪(不図示)により固定される。
背面板33の上面及びヒータカバー15aの上面にはそれぞれ開口部33c、15bが形成される。これにより、温度切替室送風機14と照明灯113との間を連通させる照明灯通路116が形成される。温度切替室送風機14により送出される空気の少なくとも一部は照明灯通路116を介して照明灯113に導かれ、照明灯カバー114の下面に設けた開口部114aから温度切替室3内に吐出される。従って、ヒータ15近傍に配されて加熱される照明灯113を冷却することができる。また、照明灯113の放熱を温度切替室送風機14により循環させることができる。
図5は冷蔵庫1の中段付近の正面断面図を示している。冷凍室6の背後の冷気通路31は冷凍室送風機18の前面上部を開口し、冷凍室送風機18によって製氷室4に空気が送出される。製氷室4に連通する冷凍室6の下部には冷凍室ダンパ22が設けられる。冷凍室6の後方下部には、冷凍室ダンパ22を介して冷却器17に空気を導いて冷気通路31に戻る戻り通風路21(図3参照)が設けられている。冷凍室ダンパ22の開閉により冷凍室6から流出する空気の風量が調整される。
冷気通路31の上部は冷蔵室ダンパ27を介して冷気通路32に連通する。また、冷気通路31は分岐され、チルド室ダンパ25を介してチルド室23と連通するとともに、前述のように導入通風路12(図4参照)に連通する。
冷蔵室2の背面下部には冷蔵室流出口(不図示)が開口し、野菜室5には野菜室流入口(不図示)が設けられる。冷蔵室流出口と野菜室流入口とは温度切替室3の背面を通る通路(不図示)により連結され、冷蔵室2と野菜室5が連通している。
温度切替室戻りダンパ20は温度切替室3の左方下部に設けられる。温度切替室3及び野菜室5の背後には、温度切替室戻りダンパ20から下方に延びて戻り通風路21(図3参照)に連通する戻り通風路19が設けられている。前述したように、温度切替室3内の空気は温度切替室戻りダンパ20の開口部20b(図4参照)を開くことにより戻り通風路19、21を介して冷却器17に導かれる。尚、野菜室5の背面には戻り通風路19に連通する野菜室流出口(不図示)が設けられる。
図6は冷蔵庫1の冷気の流れを示す冷気回路図である。冷凍室6、冷蔵室2及び温度切替室3はそれぞれ並列に配される。また、製氷室4は冷凍室6と直列に配され、チルド室23及び野菜室5は冷蔵室2と直列に配される。冷却器17で生成された冷気は、冷凍室送風機18の駆動により矢印A(図5参照)に示すように冷気通路31を上昇して製氷室4に送出される。製氷室4に送出された冷気は製氷室4及び冷凍室6を流通し、冷凍室ダンパ22から流出する。そして、戻り通風路21を介して冷却器17に戻る。これにより、製氷室4及び冷凍室6内が冷却される。
冷蔵室送風機28の駆動により、冷凍室送風機18の排気側となる冷気通路31の上部で分岐した冷気は冷蔵室ダンパ27を介して矢印B(図5参照)に示すように冷気通路32を流通し、冷蔵室2に送出される。また、矢印C(図5参照)に示すようにチルド室23に送出される。
これらの冷気は冷蔵室2及びチルド室23を流通した後、野菜室5に流入する。野菜室5に流入した冷気は野菜室5内を流通して戻り通風路19、21を介して冷却器17に戻る。これにより、冷蔵室2及び野菜室5内が冷却され、設定温度になると冷蔵室ダンパ27及びチルド室ダンパ23が閉じられる。
また、温度切替室送風機14の駆動により、冷凍室送風機18の排気側となる冷気通路31の上部で分岐した冷気は矢印D(図5参照)に示すように導入通風路12を流通し、温度切替室吐出ダンパ13を介して温度切替室3に流入する。温度切替室3に流入した冷気は温度切替室3内を流通し、温度切替室戻りダンパ20から流出する。そして、矢印E(図5参照)に示すように、戻り通風路19、21を介して冷却器17に戻る。これにより、温度切替室3内が冷却される。
前述のように、温度切替室3は使用者の操作により室内温度を切り替えることができるようになっている。温度切替室3の動作モードは温度帯に応じてワイン(8℃)、冷蔵(3℃)、チルド(0℃)、ソフト冷凍(−8℃)、冷凍(−15℃)の各冷却モードが設けられる。
これにより、使用者は所望の温度で貯蔵物を冷凍または冷蔵して冷却保存できる。室内温度の切り替えは温度切替室吐出ダンパ13を開く量を可変して行うことができる。尚、例えば冷凍の室内温度から冷蔵の室内温度に切り替える際にヒータ15に通電して昇温してもよい。これにより、迅速に所望の室内温度に切り替えることができる。
また、ヒータ15に通電することにより、温度切替室3の室内温度を貯蔵物を冷却保存する低温側から調理済み加熱食品の一時的な保温や温調理等を行う高温側に切り替えることができる。高温側の室内温度は、主な食中毒菌の発育温度が30℃〜45℃であるため、ヒータ容量の公差や温度切替室3内の温度分布等を考慮して50℃以上にするとよい。これにより、雑菌の繁殖を防止できる。
また、冷蔵庫に用いられる一般的な樹脂製部品の耐熱温度が80℃であるため、高温側の室内温度を80℃以下にすると安価に実現することができる。加えて、食中毒菌を滅菌するためには、例えば腸管出血性大腸菌(病原性大腸菌O157)の場合では75℃で1分間の加熱が必要である。従って、高温側の室内温度を75℃〜80℃にするとより望ましい。
以下は55℃での食中毒菌の減菌に関する試験結果である。試験サンプルは初期状態で大腸菌2.4×103CFU/mL、黄色ブドウ球菌2.0×103CFU/mL、サルモネラ2.1×103CFU/mL、腸炎ビブリオ1.5×103CFU/mL、セレウス4.0×103CFU/mLを含んでいる。この試験サンプルを40分間で3℃から55℃に加温し、55℃で3.5時間保温後、80分間で55℃から3℃に戻して再度各菌の量を調べた。その結果、いずれの菌も10CFU/mL以下(検出せず)のレベルまで減少していた。従って、温度切替室3の高温側の設定温度を55℃としても充分減菌効果がある。
温度切替室3を低温側から高温側に切り替えると、温度切替室吐出ダンパ13が閉じられ、温度切替室戻りダンパ20のバッフル20cにより開口部20bが閉じられる。次に、ヒータ15及び照明灯113がONされる。そして、温度切替室送風機14の回転数が低温側の時よりも増加される。
その結果、矢印Fに示すように、温度切替室送風機14から送出される空気は流出口33bを介して連通路36を流通する。これにより、図6の破線Sに示すように温度切替室3内の空気は温度切替室戻りダンパ20を介して温度切替室送風機14に導かれて循環する。その結果、温度切替室3内が昇温され、ヒータ15の容量を可変して高温側の所定の温度に維持される。
この時、流入口33aから温度切替室3に吐出される温風は遮蔽板122で遮蔽され、光透過部121に直接衝突しない。このため、光透過部121の前面と温度切替室3側との間の温度差の増加を抑制し、光透過部121の温度切替室3側の結露を防止することができる。また、遮蔽板122の上部がドアバック102に取り付けられるため、視認容易なように温度切替室3の上部に配されたヒータ15に面した流入口33aからの温風を確実に遮断することができる。
温度切替室3を高温側から低温側に切り替えると、温度切替室吐出ダンパ13が開かれ、温度切替室戻りダンパ20の開口部20bが開かれる。そして、ヒータ15及び照明灯113がOFFされ、温度切替室送風機14の回転数が高温側の時よりも低下される。これにより、温度切替室3には冷却器17の冷気が流入し、低温側の所定温度に維持される。
この時、流入口33aから温度切替室3に吐出される冷気は遮蔽板122で遮蔽され、光透過部121に直接衝突しない。このため、光透過部121の前面と温度切替室3側との間の温度差の増加を抑制し、光透過部121の前面の結露を防止することができる。
本実施形態によると、貯蔵物を冷却保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室3を備えたので、別途保温庫等を必要とせず使用者の経済的な負担を軽減するとともに保温庫等の設置場所の確保を不要にして加熱食品を保温できる利便性の高い冷蔵庫1を提供することができる。
また、温度切替室3内を視認可能な光透過部121を扉9に設けたので、光透過部121を介してヒータ15の状態や貯蔵物の種類等を視認して温度切替室3内の温度帯を容易に認識することができる。従って、低温側と高温側とに切り替え可能な温度切替室3を高温側にした際に使用者に注意を喚起し、貯蔵物を取出す際の火傷を防止して安全性の高い冷蔵庫1を提供することができる。また、温度切替室3内の貯蔵物の状況を視認して貯蔵物の乾燥状態や過冷却状態等を容易に把握することができる。
また、温度切替室3を高温側にした際に照明灯113を点灯して低温側にした際に消灯したので、温度切替室3が高温側であることを使用者が簡単に認識することができる。この時、照明灯113が暖色から成るため誤認を防止することができる。尚、温度切替室3を低温側にした際に照明灯113を点灯してもよい。この場合は、温度切替室3が高温側の時も照明灯113が点灯され、使用者は温度切替室3の赤熱するヒータ15を視認して、温度切替室3が高温側であることを簡単に認識することができる。
また、寒色の照明灯を別途設け、低温側にした際に暖色の照明灯113を消灯して寒色の照明灯を点灯してもよい。これにより、使用者は温度切替室3が低温側であることを簡単に認識することができる。この時、照明灯を照明用LEDにすることで、暖色(例えば赤)と寒色(例えば青)の切替照明を容易に実現することができる。
尚、本実施形態において、野菜室5の流出口にダンパを設けてもよい。これにより、温度切替室3を高温側から低温側に切り替えた際に、該ダンパを閉じて温度切替室3からの熱風が野菜室5に逆流することを防止できる。また、温度切替室3を高温側から低温側へ切り替える際に冷凍室送風機18が停止されている場合には、冷凍室ダンパ22が閉じられるようになっている。これにより、温度切替室送風機14の駆動によって冷凍室ダンパ22から冷凍室6内へ熱風が逆流することを防止できる。
また、冷却器17によって冷凍室6及び冷蔵室2を冷却しているが、冷蔵室2及び野菜室5専用の冷却器を別途設けてもよい。この時、冷却器17によって冷凍室6及び温度切替室3を冷却することができる。
本発明によると、温度切替室を有した冷蔵庫に利用することができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す右側面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す右側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の温度切替室を示す右側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の中段部を示す正面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の冷気の流れを示す冷気回路図
符号の説明
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 温度切替室
4 製氷室
5 野菜室
6 冷凍室
9 扉
12 導入通風路
13 温度切替室吐出ダンパ
14 温度切替室送風機
15 ヒータ
17 冷却器
16、24、34 温度センサ
18 冷凍室送風機
19、21 戻り通風路
20 温度切替室戻りダンパ
22 冷凍室ダンパ
25 チルド室ダンパ
28 冷蔵室送風機
30 温度ヒューズ
31、32 冷気通路
33 背面板
35 圧縮機
105 断熱部
110 液晶パネル
113 照明灯
114 照明灯カバー
121 光透過部
122 遮蔽板

Claims (6)

  1. 冷却器による冷却とヒータによる加熱とによって貯蔵物を冷却保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室を備えた冷蔵庫において、前記温度切替室内を視認可能な光透過部を有して前記温度切替室を開閉する扉を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記光透過部は透明断熱材を有することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記光透過部は空隙を介して対向する透明板から成ることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記温度切替室内に照明灯を設け、前記温度切替室を高温側にした際に前記照明灯を点灯したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記温度切替室内の空気を循環する温度切替室送風機を設け、前記ヒータを前記温度切替室送風機の前方に配置するとともに前記照明灯を前記ヒータの上方に配置し、前記温度切替室送風機による送風を前記照明灯に導く照明灯通路を設けたことを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 前記光透過部の背後に空隙を介して配される透明の遮蔽板を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。
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