JP2007010014A - 電動流量制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電動流量制御弁において、弁部の開閉制御時にロータが固着して回転不能になるのを防止できるようにする。
【解決手段】 本発明に係る電動流量制御弁においては、ステッピングモータ2のケース13側にフック部44を有するストッパ41が設けられる一方、ロータ14に上端に開口部が形成された係止部材18が設けられている。そして、ロータ14が開弁方向に回転したときには、フック部44が開口部に係止されることで、ロータ14の回転が停止される。また、ボディ3にフック部55を有するストッパ42が設けられ、ロータ14の下端に開口部が形成された係止部材20が設けられている。そして、ロータ14が閉弁方向に回転したときには、フック部55が開口部に係止されることで、ロータ14の回転が停止される。このため、弁部の全開及び全閉時にロータ14が固着により回転不能になることがない。
【選択図】 図1

Description

本発明は電動流量制御弁に関し、特に、電動機の駆動により弁部の開度を調整し、上流側から下流側へ流れる流体の流量を制御する電動流量制御弁に関する。
従来より、冷暖房等の冷凍サイクルには、電磁駆動の弁部を開閉制御して上流側から下流側へ流れる冷媒等の流体の流量を制御する電動流量制御弁が用いられている(例えば特許文献1参照)。
このような電動流量制御弁は、冷媒通路が形成されたボディ内に、弁座及び弁体からなる弁部が配置されている。ボディの一端部には、この弁部の開閉制御に用いられるステッピングモータ等の電動機が固定されている。この電動機は、ヨークを構成するケース内にステータコイル及びロータを配置して構成されている。
また、電動機のケース内から弁部が配置された弁室にわたって長い棒状の弁軸が延びており、その弁軸の一端がロータに固定され、他端には弁体が固定されている。ロータの内周には雌ねじが形成されている。一方、ボディには、ロータ側に突出する固定ガイドが設けられており、この固定ガイドの外周には雄ねじが形成されている。ロータは、これら雌ねじと雄ねじとが螺合することによって、軸線周りに回動しながら軸線方向(弁部の開閉方向)に移動できるようになっている。
さらに、ロータの弁部側の端面には閉弁規制ピンが突設されており、これに対向するケース側の部分には全閉ストッパが固着されている。そして、閉弁規制ピンが全閉ストッパに当接することにより、ロータの閉弁側の移動限界(つまり弁部の全閉位置)を規制している。一方、ロータの弁部とは反対側の端面には開弁規制ピンが突設されており、これに対向するケース側の部分には全開ストッパが固着されている。そして、開弁規制ピンが全開ストッパに当接することにより、ロータの開弁側の移動限界(つまり弁部の全開位置)を規制している。
このような電動流量制御弁では、ステータコイルに通電してこれを励磁することによってロータを回動させる。上述のように、ロータはその内周の雌ねじが固定ガイドの外周の雄ねじに螺合しているので、その回動によって軸線方向に移動する。このロータには弁軸が固定されているので、ロータの移動とともに弁軸も移動し、弁軸の端部に固定された弁体が弁座に対して近接又は離間することで弁部の開度を変化させ、上流側から下流側へ流れる冷媒の流量を制御する。
特開平10−89521号公報(図1)
しかしながら、このような電動流量制御弁では、閉弁規制ピン及び開弁規制ピンが、全閉ストッパ、全開ストッパのそれぞれに当接し、その摩擦力によりロータの移動を停止させる構成となっている。このため、ステータコイルへの通電状態によってロータがその本来の停止位置を越えて回転してしまうと、各ピンと各ストッパとの間の摩擦力が大きくなり、各ピンが各ストッパに固着してしまう可能性がある。そうなると、ロータが逆回転できなくなり、所望の弁開度に制御不能になってしまうことが懸念される。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、弁部の開閉制御時にロータが固着して回転不能になるのを防止できる電動流量制御弁を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、ボディ内に形成された流体通路に弁座及び弁体からなる弁部が設けられた弁本体と、前記弁本体に固定された電動機とを備え、前記電動機を駆動して前記弁部の開度を調整することにより、上流側から下流側へ流れる流体の流量を制御する電動流量制御弁において、前記電動機は、前記ボディに対して固定されたケースと、前記ケース内に固定されたステータコイルと、前記ステータコイルに対向配置されたロータと、前記ケース内に配設され、前記ロータの前記弁部とは反対側の一端部に向って突出したフック部を有するストッパと、前記ロータの前記一端部側に設けられ、前記ロータが開弁方向に回転したときに、前記フック部を挿通してその回転方向に係止される開口部が形成された係止部と、を備え、前記弁本体は、前記ボディに設けられたガイド孔に挿通されて支持され、その一端側が前記ロータに固定されるとともに、他端側には前記弁体が設けられ、前記ロータの回転により前記ガイド孔に螺合しながら軸線方向に移動することで、前記弁体を前記弁座に対して接離させるシャフトを備えたこと、を特徴とする電動流量制御弁が提供される。
このような電動流量制御弁においては、電動機のケース側にフック部を有するストッパが設けられる一方、ロータ側に開口部が形成された係止部が設けられている。そして、ロータが開弁方向に回転したときには、フック部が開口部に挿通されて係止部をその回転方向に係止することで、ロータの回転が停止される。すなわち、これらストッパ及び係止部によってロータの開弁側の移動限界(つまり弁部の全開位置)が規制される。このとき、フック部と開口部との間には摩擦力はほとんど作用せず、フック部が開口部に引っ掛かるように当接して係止される。
また、本発明では、ボディ内に形成された流体通路に弁座及び弁体からなる弁部が設けられた弁本体と、前記弁本体に固定された電動機とを備え、前記電動機を駆動して前記弁部の開度を調整することにより、上流側から下流側へ流れる流体の流量を制御する電動流量制御弁において、前記電動機のロータ及び前記ボディの一方に設けられ、前記ロータ及び前記ボディの他方の側に突出したフック部を有するストッパと、前記ロータ及び前記ボディの他方の側に設けられ、前記ロータが閉弁方向に回転したときに、前記フック部を挿通してその回転方向に係止される開口部が形成された係止部と、前記ボディに設けられたガイド孔に挿通されて支持され、その一端側が前記ロータに固定されるとともに、他端側には前記弁体が設けられ、前記ロータの回転により前記ガイド孔に螺合しながら軸線方向に移動することで、前記弁体を前記弁座に対して接離させるシャフトと、を備えたことを特徴とする電動流量制御弁が提供される。
このような電動流量制御弁においては、ロータ及びボディの一方にフック部を有するストッパが設けられ、他方に開口部が形成された係止部が設けられている。そして、ロータが閉弁方向に回転したときには、フック部が開口部に挿通され、フック部又は係止部が回転方向に係止されることで、ロータの回転が停止される。すなわち、これらストッパ及び係止部によってロータの閉弁側の移動限界(つまり弁部の全閉位置)が規制される。このとき、フック部と開口部との間には摩擦力はほとんど作用せず、フック部が開口部に引っ掛かるように当接して係止される。
本発明の電動流量制御弁によれば、ロータが開弁方向に回転したときには、ケース側のフック部がロータ側の開口部に挿通されて係止部を回転方向に係止し、弁部の全開位置が規制される。このフック部と開口部との間には摩擦力が作用しないため、弁部の全開時にロータが固着により回転不能になることがない。したがって、ロータを容易に逆回転させて閉弁方向に移動させることができる。
また、本発明の他の電動流量制御弁によれば、ロータが閉弁方向に回転したときには、フック部が開口部に挿通されてフック部又は係止部が回転方向に係止され、弁部の全閉位置が規制される。このフック部と開口部との間には摩擦力が作用しないため、弁部の全閉時にロータが固着により回転不能になることがない。したがって、ロータを容易に逆回転させて開弁方向に移動させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態は、本発明の電動流量制御弁を冷暖房等の冷凍サイクル用に構成したものである。図1は、本実施の形態に係る電動流量制御弁の構成を表す中央縦断面図である。なお、以下の説明においては、便宜上、図示の状態を基準に上下と表現することがある。
図1に示すように、この電動流量制御弁は、内部に弁部を有する弁本体1と、弁部を開閉制御するステッピングモータ(「電動機」に該当する)2とを組み付けて構成されている。弁本体1は、真鍮等の材料で形成されたボディ3を備え、そのボディ3の上端開口部にステッピングモータ2を固定している。
ボディ3は、その側部に上流側から冷媒を導入するための導入ポート4が設けられ、下部に冷媒を導出する導出ポート5が設けられている。これら導入ポート4及び導出ポート5は、ボディ3の内部で直交する冷媒通路(「流体通路」に該当する)の一部を構成している。この冷媒通路の導出ポート5寄りの位置には、有底円筒状の弁座形成部材6が圧入されている。この弁座形成部材6の上底部中央には、所定の大きさの断面円形状の弁孔7が貫通して設けられており、冷媒通路の一部を構成している。この弁孔7の内周端縁により弁座8が構成されている。
また、導出ポート5に連通して上下に延びる冷媒通路の上半部には、ガイド孔を構成する円筒状のガイド9が圧入されている。このガイド9の内周面には雌ねじ部10が形成されており、後述するシャフト11を螺合させてその軸線方向に移動可能に支持している。シャフト11の先端部には、弁座8に接離可能な弁体12が支持されている。
一方、ステッピングモータ2は、ヨークを構成する段付円筒状のケース13内に、ロータ14及びステータコイル15を配置して構成されている。
ロータ14は、樹脂からなる円筒状の本体16の外周部に所定間隔でN、Sに着磁された円筒状のフェライトマグネット17がその外周面を露出させた状態でモールドされている。また、本体16の下半部には、軸線に沿ってシャフト11の上半部がモールドされている。さらに、本体16の上端面には、後に詳述する板状の係止部材18が装着され、止め輪19によって本体16に固定されている。同様に、本体16の下端面にも、板状の係止部材20が装着され、シャフトに嵌着された止め輪21によって本体16に固定されている。
ステータコイル15は、ロータ14の周りを取り囲むようにして、ケース13に固定配置されたボビン22に巻き付けられている。ボビン22の下方には、金属製のプレート23、樹脂からなるリング状のホルダ24が配置されている。プレート23は、ステータコイル15の励磁により生成される磁気回路の一部を構成する。また、ロータ14とボビン22との間には、ロータ14が配置された内部空間と外部とを仕切って内部を気密に保持する有底筒状のスリーブ25が介装されている。このスリーブ25は、ステンレス材(SUS304Lなど)を深絞り成形(バルジ成形)してカップ状に形成したものであり、その上底部近傍と下端開口部近傍が約1mmの厚みを有するのに対し、これらを除く中間部が約0.1〜0.2mmの薄肉形状に構成されている。これにより、フェライトマグネット17とステータコイル15との間の磁気ギャップが小さくなり、より大きな回転駆動力が得られるようになっている。なお、この薄肉部26には、弁部から漏洩した冷媒(例えば二酸化炭素(CO2)等のガス冷媒)による内圧が加わることになるが、その耐圧強度は、直ぐ外側で当接するボビン22の内周面により補われる。ケース13は、以上に述べた内部構造物が収容された状態で、その下端開口端縁が内方に加締められることにより、ボディ3の上端部に固定されている。その際、スリーブ25の開口端縁から外方に延出したフランジ部27が薄板リング状の金属パッキン28を介してボディ3に固定される。これにより、スリーブ25の内外の気密が確実に保持されるようになっている。
ステータコイル15には外部配線29が接続されており、この外部配線29を介して通電が行われて励磁されるようになっている。すなわち、外部からの電気信号(パルス信号)によりステータコイル15が励磁されると、ロータ14がそのパルス数に応じた量だけ自軸周りに回転する。
シャフト11は、長尺状の本体31を有し、その一端側である上半部がロータ14の本体16にモールドされて固定されている。本体16の下半部の外周面には雄ねじ部32が形成されており、この雄ねじ部32がガイド9の雌ねじ部10に螺合することにより、ボディ3に支持されている。このシャフト11の下端部には、弁体12を収容してこれを軸線方向に支持する段付穴形状の弁体収容部33が形成されている。弁体収容部33の下端開口部は内方に加締められ、弁体12を下方から支持する支持部34を構成している。
弁体12は軸状の本体35を有し、その本体35の上端部が弁体収容部33の小径部36に摺動可能に挿通されている。また、本体35の下端部にはその先端方向に小径化するテーパ部37が設けられており、弁座8への着座面を形成している。本体35のテーパ部37よりもやや上側には、半径方向外向きにやや突出したフランジ部38が設けられ、このフランジ部38と弁体収容部33の段部との間に、弁体12を下方、つまり閉弁方向に付勢するスプリング39(「付勢手段」に該当する)が介装されている。したがって、弁体12は、このスプリング39によってシャフト11の支持部34に押し付けられるようにして係止されるが、小径部36の深さにやや余裕があるため、弁座8に着座したときには、弁体収容部33内にやや引っ込むように動作することができる。このように、弁体12が弁座8への着座時にシャフト11に対して軸線方向にやや動作できる遊び構造を設けることにより、弁部の組み付け誤差を吸収できるようになっている。
このような構成において、ステッピングモータ2の駆動によりロータ14が回転すると、このシャフト11がガイド9に螺合しながら回転するとともに軸線方向に移動する。これにより、弁体12が弁座8に対して接離する。なお、本実施の形態では、弁体12を閉弁方向に付勢する付勢手段としてスプリングを採用した例を示したが、ゴムその他の付勢手段を採用することも可能である。
また、本実施の形態の電動流量制御弁においては、ロータ14の開弁側の移動限界である上死点位置(つまり弁部の全開位置)及び閉弁側の移動限界である下死点位置(つまり弁部の全閉位置)を規制するためのストッパ構造がそれぞれ設けられている。すなわち、上死点位置を規制するストッパ構造として、ロータ14側に設けられた上側の係止部材18と、ケース13側に設けられてこれと協働するストッパ41とが設けられている。また、下死点位置を規制するストッパ構造として、ロータ14側に設けられた下側の係止部材20と、ボディ3側に設けられてこれと協働するストッパ42とが設けられている。
以下、このストッパ構造について詳細に説明する。図2は、上死点位置を規制するストッパの構成を表す説明図である。(A)はストッパの平面図を表し、(B)はそのA−A矢視断面図を表している。また、図3は、同じく上死点位置を規制する係止部材の構成を表す説明図である。(A)は係止部材の平面図を表し、(B)はそのB−B矢視断面図を表している。
図2に示すように、ストッパ41は、ステンレス材(SUS304など)からなる所定深さを有する皿状の本体43と、本体43の下面(つまり、屈曲した側の面)の周縁部近傍に突設されたフック部44とから構成されている。このフック部44は、本体43の一部を切り起こして形成され、その先端がロータ14が開弁方向に回転したときにその進行方向と逆向きに屈曲した形状を有する。本体43のフック部44の近傍には、フック部44を本体43から切り起こした際に形成された窓部45がある。このストッパ41の本体43は、図1にも示したように、スリーブ25の底部内周面に沿った外周形状を有しており、スリーブ25の上端部を介装させつつケース13に対して圧入されて固定される。なお、この固定に際してスポット溶接を施してもよい。このとき、フック部44がロータ14の弁部とは反対側端部に向って突出する。
図3に示すように、係止部材18は、円板状の本体46を有する。本体46の中心部には、ロータ14の本体16の上端中央の突出部を挿通するための円孔47が形成され、その円孔47の周りには、4つの小円孔48が周方向に等間隔で形成されている。さらに、本体46の周縁部近傍には、フック部44よりも大きな幅を有する4つの細長い扇状の開口部49が周方向に等間隔で形成されている。これらの開口部49のいずれかは、ロータ14が開弁方向に回転したときに、ストッパ41のフック部44を挿通してこれに引っ掛かる。それにより、ロータ14の開弁方向の回転が停止され、弁部の全開位置が規制される。
図1に示したように、係止部材18の各小円孔48には、ロータ14の本体16の上面に突出した凸部50が嵌合し、それにより、係止部材18のロータ14に対する位置決めがなされるとともに、その軸回りの回動が阻止されている。また、ロータ14の上端面には、係止部材18を固定した際に係止部材18の4つの開口部49に対向した位置を含むように、所定深さを有する環状の溝部51が形成されている。この溝部51には、開口部49に挿通されたフック部44の先端部が挿通される。これにより、フック部44の屈曲部が開口部49の内周端縁に確実に引っ掛かるようになっている。一方、このようにフック部44が開口部49に引っ掛かった状態からロータ14が逆回転したときに、仮にフック部44が開口部49の周縁部に干渉するようなことがあっても、その干渉する側は屈曲部とは反対側であるため、多少弾性変形しながらも開口部49を容易に乗り越えることができる。
図4は、下死点位置を規制するストッパの構成を表す説明図である。(A)はストッパの平面図を表し、(B)はそのC−C矢視断面図を表している。
ストッパ42は、中央にやや大きな円孔53が形成された円板状の本体54と、本体54の上面の周縁部近傍に突設されたフック部55とから構成されている。このフック部55は、本体54の一部を切り起こして形成され、その先端がロータ14が閉弁方向に回転したときにその進行方向と逆向きとなるように屈曲した形状を有する。本体54のフック部55の近傍には、フック部55を本体54から切り起こした際に形成された窓部56がある。また、本体54の周縁部近傍の2箇所には、下方に突出する凸部57が形成されている。
図1に示したように、このストッパ42は、2つの凸部57がボディ3の上面に形成された2箇所の凹部58にそれぞれ嵌合することにより、ボディ3に対する位置決めがなされている。ストッパ42は、ボディ3の中央部に設けられた筒状の突出部が外方に加締められることにより、ボディ3にしっかりと固定される。このとき、フック部55が、係止部材20側に向って突出する。なお、係止部材20の構成は上記係止部材18の構成とほぼ同じであり、ロータ14の下面にも、上面側に形成された溝部51と同様の環状の溝部59が形成されている。これらの詳細な説明については省略する。
次に、本実施の形態の電動流量制御弁の動作について説明する。図5は、電動流量制御弁の動作を表す中央縦断面図である。前述した図1は電動流量制御弁の全閉状態を表し、図5は電動流量制御弁の全開状態を表している。
図1に示す全閉状態の位置精度は、弁座形成部材6のボディ3への圧入量により調整されている。すなわち、全閉状態の調整に際しては、まずロータ14を回転させ、シャフト11をストッパ42が係止部材20に係止される下死点位置に移動させる。このとき、弁体12はスプリング39に付勢されているため、支持部34に当接した最も下方位置にある。この状態で下方から弁座形成部材6をボディ3に圧入していく。そして、弁座形成部材6が弁体12に当たったとき、つまり弁体12が弁座8にちょうど着座した位置よりもやや圧入された位置(例えば0.5mm程度余分に圧入された位置)に、この弁座形成部材6を固定する。これにより、全閉時において弁部からの冷媒漏れがほとんどない閉弁状態を確保することができる。また、ストッパ42のフック部55が係止部材20の開口部に引っ掛かる位置と、弁部の全閉位置とを高精度に合わせることができる。すなわち、一般的には、ロータ14の回転とストッパ構造により全閉位置を高精度に合わせるのは機構上難しいと考えられるが、このように、ストッパ構造による位置合わせをした後に全閉状態を形成するようにすることで、その高精度な位置合わせを実現することができるのである。
そして、この全閉状態からロータ14が開弁方向に回転されると、フック部55が開口部から抜けてシャフト11が上方に移動し、弁体12が弁座8からリフトしていく。そして、図5に示すように、シャフト11が上死点位置まで移動すると、ストッパ41のフック部44が係止部材18の開口部49に引っ掛かって係止され、ロータ14の回転が停止される。このとき、弁部は全開状態となる。
逆に、この全開状態からロータ14が閉弁方向に回転されると、フック部44が開口部49から抜けてシャフト11が下方に移動し、弁体12の弁座8からのリフト量が小さくなっていく。そして、図1に示すように、シャフト11が下死点位置まで移動すると、ストッパ42のフック部55が係止部材20の開口部に引っ掛かって係止され、ロータ14の回転が停止される。このとき、弁部は全閉状態となる。
以上に説明したように、本実施の形態の電動流量制御弁においては、ステッピングモータ2のケース13側にフック部44を有するストッパ41が設けられる一方、ロータ14側の上端に開口部49が形成された係止部材18が設けられている。そして、ロータ14が開弁方向に回転したときには、フック部44が開口部49に挿通されてこれを回転方向に係止することで、ロータ14の回転が停止される。すなわち、これらストッパ41及び係止部材18によってロータ14の開弁側の移動限界(つまり弁部の全開位置)が規制される。このとき、フック部44と開口部49との間には摩擦力はほとんど作用せず、フック部44が開口部49に引っ掛かるように当接して係止される。このため、弁部の全開時にロータ14が固着により回転不能になることがない。
また、ボディ3にフック部55を有するストッパ42が設けられ、ロータ14の下端に開口部が形成された係止部材20が設けられている。そして、ロータ14が閉弁方向に回転したときには、フック部55が開口部に挿通されてこれを回転方向に係止することで、ロータ14の回転が停止される。すなわち、これらストッパ42及び係止部材20によってロータ14の閉弁側の移動限界(つまり弁部の全閉位置)が規制される。このとき、フック部55と開口部との間には摩擦力はほとんど作用せず、フック部55が開口部に引っ掛かるように当接して係止される。このため、弁部の全閉時にロータ14が固着により回転不能になることがない。
その結果、ロータを全開位置及び全閉位置から容易に逆回転させることが可能になり、弁部の安定した制御を実現することができる。
なお、上記実施の形態では、各係止部材に対してフック部を挿通する細長い開口部を4つ形成した例を示したが、その形状及び数は適宜変更することが可能である。
また、上記実施の形態では、下側のストッパ構造において、ボディ3側にフック部55を設け、ロータ14側に開口部を形成した例を示したが、逆に、ロータ14側にフック部55を設け、ボディ3側に開口部を形成してもよい。
さらに、上各実施の形態では電動機にステッピングモータを用いた例を示したが、本発明は、回転によりシャフトを軸線方向に移動させ、所定の位置にて停止させることができる電動機を搭載した電動流量制御弁であれば適用することができる。
実施の形態に係る電動流量制御弁の構成を表す中央縦断面図である。 上死点位置を規制するストッパの構成を表す説明図である。 上死点位置を規制する係止部材の構成を表す説明図である。 下死点位置を規制するストッパの構成を表す説明図である。 電動流量制御弁の動作を表す中央縦断面図である。
符号の説明
1 弁本体
2 ステッピングモータ
3 ボディ
6 弁座形成部材
8 弁座
9 ガイド
11 シャフト
12 弁体
13 ケース
14 ロータ
15 ステータコイル
17 フェライトマグネット
18 係止部材
20 係止部材
22 ボビン
25 スリーブ
33 弁体収容部
34 支持部
39 スプリング
41,42 ストッパ
44 フック部
49 開口部
51 溝部
55 フック部
59 溝部

Claims (14)

  1. ボディ内に形成された流体通路に弁座及び弁体からなる弁部が設けられた弁本体と、前記弁本体に固定された電動機とを備え、前記電動機を駆動して前記弁部の開度を調整することにより、上流側から下流側へ流れる流体の流量を制御する電動流量制御弁において、
    前記電動機は、
    前記ボディに対して固定されたケースと、
    前記ケース内に固定されたステータコイルと、
    前記ステータコイルに対向配置されたロータと、
    前記ケース内に配設され、前記ロータの前記弁部とは反対側の一端部に向って突出したフック部を有するストッパと、
    前記ロータの前記一端部側に設けられ、前記ロータが開弁方向に回転したときに、前記フック部を挿通してその回転方向に係止される開口部が形成された係止部と、
    を備え、
    前記弁本体は、
    前記ボディに設けられたガイド孔に挿通されて支持され、その一端側が前記ロータに固定されるとともに、他端側には前記弁体が設けられ、前記ロータの回転により前記ガイド孔に螺合しながら軸線方向に移動することで、前記弁体を前記弁座に対して接離させるシャフトを備えたこと、
    を特徴とする電動流量制御弁。
  2. 前記ストッパのフック部の先端は、前記ロータが開弁方向に回転したときにその進行方向と逆向きに屈曲した形状を有し、前記ロータが開弁方向への回転したときには前記開口部に引っ掛かってその回転を停止させるが、前記ロータが閉弁方向に回転したときには前記開口部を越えてその回転を許容するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の電動流量制御弁。
  3. 前記係止部は、前記ロータの端面に固定された板状の係止部材からなり、
    前記ロータの前記ストッパの装着面には、少なくとも前記開口部に対応する位置に、前記フック部を挿通可能な所定深さの溝部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の電動流量制御弁。
  4. 前記開口部が、前記係止部に前記回転方向に所定間隔で複数設けられたことを特徴とする請求項1記載の電動流量制御弁。
  5. 前記ケース内において、前記ストッパと前記ロータを隔てて対向する位置に設けられ、前記ロータの他端側に突出した第2フック部を有する第2ストッパと、
    前記ロータの前記第2ストッパ側の端面に設けられ、前記ロータが閉弁方向に回転したときに、前記第2ストッパの前記第2フック部を挿通してその回転方向に係止する第2開口部が形成された第2係止部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の電動流量制御弁。
  6. 前記第2ストッパの第2フック部の先端は、前記ロータが閉弁方向に回転したときにその進行方向と逆向きに屈曲した形状を有し、前記ロータが閉弁方向へ回転したときには前記第2開口部に引っ掛かってその回転を停止させるが、前記ロータが開弁方向に回転したときには前記第2開口部を越えてその回転を許容するように構成されたことを特徴とする請求項5記載の電動流量制御弁。
  7. 前記第2係止部は、前記ロータの端面に固定された板状の第2係止部材からなり、
    前記ロータの前記第2ストッパの装着面には、少なくとも前記第2開口部に対応する位置に、前記第2フック部を挿通可能な所定深さの第2溝部が形成されたことを特徴とする請求項5記載の電動流量制御弁。
  8. 前記第2開口部が、前記第2係止部に前記回転方向に所定間隔で複数設けられたことを特徴とする請求項5記載の電動流量制御弁。
  9. 前記第2ストッパは、前記第2フック部が立設された板状の本体が、前記ボディの端面に固定配置されていることを特徴とする請求項5記載の電動流量制御弁。
  10. 前記シャフトは、前記弁部側の端部に前記弁体を収容する収容部と、前記収容部に配置されて前記弁体を閉弁方向に付勢する付勢手段とを有し、前記弁体をその軸線方向に進退可能に支持していることを特徴とする請求項5記載の電動流量制御弁。
  11. ボディ内に形成された流体通路に弁座及び弁体からなる弁部が設けられた弁本体と、前記弁本体に固定された電動機とを備え、前記電動機を駆動して前記弁部の開度を調整することにより、上流側から下流側へ流れる流体の流量を制御する電動流量制御弁において、
    前記電動機のロータ及び前記ボディの一方に設けられ、前記ロータ及び前記ボディの他方の側に突出したフック部を有するストッパと、
    前記ロータ及び前記ボディの他方の側に設けられ、前記ロータが閉弁方向に回転したときに、前記フック部を挿通してその回転方向に係止される開口部が形成された係止部と、
    前記ボディに設けられたガイド孔に挿通されて支持され、その一端側が前記ロータに固定されるとともに、他端側には前記弁体が設けられ、前記ロータの回転により前記ガイド孔に螺合しながら軸線方向に移動することで、前記弁体を前記弁座に対して接離させるシャフトと、
    を備えたことを特徴とする電動流量制御弁。
  12. 前記開口部が、前記係止部に前記回転方向に所定間隔で複数設けられたことを特徴とする請求項11記載の電動流量制御弁。
  13. 前記シャフトは、前記弁部側の端部に前記弁体を収容する収容部と、前記収容部に配置されて前記弁体を閉弁方向に付勢する付勢手段とを有し、前記弁体をその軸線方向の所定範囲で進退可能に支持していることを特徴とする請求項11記載の電動流量制御弁。
  14. 前記弁座が、前記ボディに組み込まれた弁座形成部材の部分からなり、
    前記弁座形成部材は、前記フック部が前記開口部に係止された状態において前記ボディに組み込まれ、その状態で閉弁状態を実現できる位置に固定されたこと、
    を特徴とする請求項13記載の電動流量制御弁。


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