JPH1137311A - 電動弁 - Google Patents

電動弁

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JPH1137311A
JPH1137311A JP35463097A JP35463097A JPH1137311A JP H1137311 A JPH1137311 A JP H1137311A JP 35463097 A JP35463097 A JP 35463097A JP 35463097 A JP35463097 A JP 35463097A JP H1137311 A JPH1137311 A JP H1137311A
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JP
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valve
motor
conical
rectifying
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JP35463097A
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Inventor
Tetsuya Aoki
哲也 青木
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Fujikoki Corp
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Fujikoki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁開閉口から弁室に導入された冷媒等の流体
の乱流に起因する耳障りな騒音を効果的に低減すること
ができるようにされた流量調整弁を提供する。 【解決手段】 軸方向に移動せしめられる弁軸30と、
この弁軸30により開閉される弁開閉口23付きの弁座
24を有する弁室21が設けられた弁本体と、を備え、
前記弁座24における前記弁室21側に、前記弁開閉口
23に連なる逆円錐台状の整流用円錐口62が形成され
た整流部材60が前記弁座24上に圧入固定されてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばヒートポン
プ式空調機等の冷凍サイクルに膨張弁として組み込まれ
て使用されるのに好適な電動弁に係り、特に、流体(冷
媒)の通過時における騒音の低減化を図ったものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の電動弁としては、図6にその下
部が示されている如くのものが考えられている。図示例
の電動弁1は、ヒートポンプ式空調機の冷凍サイクルに
膨張弁として組み込まれて使用されるもので、基本的に
は、図示していないステッピングモータと、弁本体20
と、弁軸30と、を具備しており、前記弁軸30を前記
ステッピングモータ10によりねじ送りで昇降させて該
弁軸30により前記弁本体20に形成された弁開閉口2
3を開閉する(開口面積を変化させる)ことにより流量
を調整するようになっている。
【0003】以下、要部を詳しく述べると、前記弁本体
20は、減圧機構部となる弁室21を有し、この弁室2
1の左側部に導管64が接続される流体入出口22が設
けられ、その底面部に導管65が接続されるとともに、
前記弁軸30により開閉される弁開閉口23が形成され
た弁座24を備えている。
【0004】前記弁座24に形成された弁開閉口23
は、上から順に、上向きに拡開する短い逆円錐台状の円
錐受座面部23a、円柱面ないし円錐面状の中間部23
b、及び、下向きに拡開する比較的長い円錐台状の整流
用円錐口23cからなっている。
【0005】前記弁開閉口23を開閉する弁軸30の下
端部は、前記円錐受座面部23aに着座して前記弁開閉
口23を閉じる比較的短い先細り逆円錐台状の円錐着座
面部30aとその下側に連なり前記中間部23b及び整
流用円錐口23cに遊挿される比較的長い先細り円錐台
状の円錐面部30bとが形成されている。一方、前記弁
本体20の弁室21上方には、内周部に雌ねじ部27が
形成されたガイドブッシュ26が固定されている。
【0006】前記ガイドブッシュ26の雌ねじ部27に
は、弁軸ホルダ28の外周に形成された雄ねじ部29が
螺合せしめられ、この弁軸ホルダ28の内周下部に前記
弁軸30が摺動可能に嵌挿され、また、前記弁軸ホルダ
28の下部には前記弁軸30の上部フランジを受けるカ
ラー34が圧入固定されていて、前記弁軸30は、前記
弁軸ホルダ28内に縮装されたコイルスプリング32に
より常時下方に付勢されている。
【0007】前記弁軸ホルダ28の上部には、図示して
いない昇降軸がそれと一体的に回転移動できるように内
嵌固定されており、前記弁軸ホルダ28の上部外周に
は、凸状の可動側ストッパ45が下向きに突設された合
成樹脂製のスリーブ40が一体的に回転移動できるよう
に成形されている。
【0008】また、前記ガイドブッシュ26の上部外周
には、前記可動側ストッパ45が衝接せしめられる凸状
の固定側ストッパ55が上向きに突設された合成樹脂製
の固定受け座50が成形されている。
【0009】このような構成の電動弁1において、前記
モータを一方向に回転(正転)させると、スリーブ4
0、弁軸ホルダ28等が一体的に回転し、前記雌ねじ部
27と雄ねじ部29との螺合によるねじ送りにより前記
弁軸30が下降せしめられてその円錐着座面部30aが
前記弁座24に形成された弁開閉口23の円錐受座面部
23aに着座し、前記弁開閉口23が閉じられる。
【0010】前記弁開閉口23が閉じられた時点では、
前記可動側ストッパ45が固定側ストッパ55に未だ衝
接しておらず、前記弁軸30が前記弁開閉口23を閉じ
たまま、前記弁軸ホルダ28等はさらに回転下降せしめ
られる。このときの前記弁軸30に対する前記弁軸ホル
ダ28の下降量は、前記コイルスプリング32が圧縮さ
れることにより吸収される。
【0011】その後さらに、前記弁軸ホルダ28等が回
転下降せしめられると、前記可動側ストッパ45が固定
側ストッパ55に衝接し、これにより、前記ロータ39
への通電励磁が続行されていても、前記スリーブ40、
弁軸ホルダ28等の回転下降運動が強制的に停止せしめ
られる。一方、前記モータを逆方向に回転させると、前
記弁軸30の円錐着座面部30aが前記円錐受座面部2
3aから離れ、前記弁開閉口23が開かれる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した如
くの構成の電動弁1を、空調機の冷凍サイクルに膨張弁
として組み込んだ場合、前記空調機の暖房運転時には、
前記弁軸30が上昇せしめられて前記弁開閉口23が所
定開度に開かれ、冷媒は室内熱交換機(室内コンデン
サ)から導管64を介して弁室21に導入され、弁室2
1から前記弁開閉口23を介して導管65側に導出さ
れ、導管65を介して室外熱交換機に導かれる。
【0013】また、前記空調機の冷房運転時には、前記
弁軸30が上昇せしめられて前記弁開閉口23が所定開
度に開かれ、冷媒は前記暖房運転時とは逆に、室外熱交
換機から導管65及び弁開閉口23を介して弁室21に
導入されてそこで膨張減圧され、弁室21から導管64
を介して室内交換機(室内エバポレータ)に導かれる。
【0014】ところが、暖房運転時には、前記弁開閉口
23の冷媒出口側に整流用円錐口23cが形成されてい
る関係上、問題となるような騒音は生じないが、冷房運
転時には、高周波の耳障りな騒音が発生することがあ
る。
【0015】かかる冷房運転時の騒音は、冷媒が弁開閉
口23から弁室21に導入されて膨張減圧された際、弁
室21の特に弁座24付近で乱流による渦が発生し、剥
離による圧力変動が生じて配管共鳴を起こすことが原因
であると考えられるが、この騒音を効果的に低減させる
方策は未だ提案されていない。
【0016】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは弁開閉口から弁室
に導入された冷媒等の流体の乱流に起因する耳障りな騒
音を効果的に低減することができるようにされた電動弁
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る電動弁は、空調機の冷凍サイクルに膨
張弁として組み込むのに好適なもので、基本的には、軸
方向に移動せしめられる弁軸と、この弁軸により開閉さ
れる弁開閉口付きの弁座を有する弁室が設けられた弁本
体と、を備え、前記弁座における前記弁室側に、前記弁
開閉口に連なる逆円錐台状の整流用円錐口が形成された
整流部が設けられていることを特徴としている。
【0018】前記整流部は、前記弁座と一体であっても
別体であってもよいが、別体にすることにより、特に騒
音が発生する場合にだけ前記整流部を具備することがで
きる等の利点が得られる。また、整流部を前記弁座と別
体にする場合には、前記整流部を前記弁室内において前
記弁座上に圧入固定するようになせば、組み立てが容易
となる。
【0019】本発明の電動弁の好ましい態様では、前記
弁開閉口の前記弁室側端部は、前記弁軸の下端部に形成
された先細り逆円錐台状の円錐着座面部が圧接着座する
逆円錐台状の円錐受座面部となっており、前記整流部の
整流用円錐口は、それと前記弁開閉口の円錐受座面部と
の間に実質的に段差が生じないように、その下端部の外
径が前記円錐受座面部の上端部の外径と略同じに設定さ
れる。
【0020】また、前記整流部の整流用円錐口の頂角を
前記弁軸の円錐着座面部の頂角より5〜10度大きく設
定することが好ましい態様として挙げられる。さらに、
前記弁軸をモータによりねじ送りで昇降させるようにす
ることも好ましい態様として挙げられる。
【0021】本発明の電動弁を空調機の冷凍サイクルに
膨張弁として組み込む場合、好ましい態様では、前記空
調機の暖房運転時には、冷房が前記弁開閉口及び前記整
流用円錐口を介して前記弁室内に導かれ、そこで膨張減
圧されるようになっている。
【0022】このような構成とされた本発明の電動弁に
おいては、前記弁座における前記弁室側に設けた、前記
弁開閉口に連なる逆円錐台状の整流用円錐口が形成され
た整流部の作用により、冷媒等の流体が弁開閉口から弁
室に導入されて膨張減圧された際に整流されるので、乱
流による渦の発生が抑えられて剥離による圧力変動が生
じ難くされ、その結果、高周波の耳障りな騒音が効果的
に低減される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は本発明に係る電動弁の一
実施形態を示している。図示実施形態の電動弁1は、ヒ
ートポンプ式空調機の冷凍サイクルに膨張弁として組み
込まれて使用されるもので、基本的には、ステッピング
モータ10と、弁本体20と、昇降軸35及び弁軸30
と、を具備しており、前記昇降軸35を前記ステッピン
グモータ10により回転駆動してねじ送りにより昇降さ
せ、それに伴って昇降する弁軸30で前記弁本体20に
形成された弁開閉口23を開閉する(開口面積を変化さ
せる)ことにより流量を調整するようになっている。
【0024】これを詳しく述べるに、前記ステッピング
モータ10は、前記弁本体20に蓋状部材18を介して
連結された逆立有底円筒状のキャン11の外周部に嵌装
されたステータヨーク13と、ボビン14と、このボビ
ン14に巻装され、外部から通電される巻線15と、前
記ステータヨーク13、ボビン14及び巻線15の外周
を鋳包むモータモールド12と、前記キャン11の内部
には位置され、後述するスリーブ40に固定されたボン
ド磁石よりなるロータ39と、を備えて構成されてい
る。
【0025】なお、前記モータモールド12、ステータ
ヨーク13、ボビン14及び巻線15は、キャン11の
外周に一体的に嵌装され、それらは、モータモールド1
2にビス16で取り付けられた押圧係止具17の球冠状
の係止突部17aを前記キャン11の外周に例えば90
度間隔で4箇所設けられた凹部19のいずれかに嵌合さ
せることにより位置決め及び抜止め行うようになってい
る。
【0026】前記弁本体20は、減圧機構部となる弁室
21を有し、この弁室21の左側部に導管64が接続さ
れる流体入出口22が設けられ、その底面部に導管65
が接続されるとともに、前記弁軸30により開閉される
弁開閉口23が形成された弁座24を備えている。
【0027】前記弁座24に形成された弁開閉口23
は、図2及び図4を参照すればよくわかるように、上か
ら順に、上向きに拡開する短い逆円錐台状の円錐受座面
部23a、円柱面ないし円錐面状の中間部23b、及
び、下向きに拡開する比較的長い円錐台状の整流用円錐
口23cからなっている。
【0028】前記弁開閉口23を開閉する弁軸30の下
端部は、前記円錐受座面部23aに着座して前記弁開閉
口23を閉じる比較的短い先細り逆円錐台状の円錐着座
面部30aとその下側に連なり前記中間部23b及び整
流用円錐口23cに遊挿される比較的長い先細り円錐台
状の円錐面部30bとが形成されている。
【0029】そして、前記弁本体20における前記弁座
24の上面側には短円筒状内周面を有する凹部24aが
形成されており、この凹部24aに、図3に示される如
くの短い円筒状外周面を有する厚肉円板状の整流部材6
0の下端部が圧入固定されている。この整流部材60
は、前記弁本体20と同じ金属材料、例えば、黄銅を素
材として前記弁座24とは別体に作製されて後付けされ
たもので、その中央部に高さ(厚み)方向に貫通するよ
うに、上向き(弁室21側)に拡開する比較的長い逆円
錐台状の整流用円錐口62が形成されている。この整流
用円錐口62は、ここでは、図4に示される如くに、そ
れと前記弁開閉口23の円錐受座面部23aとの間に段
差が生じないように、その下端部の外径が前記円錐受座
面部23aの上端部の外径と同じに設定され、また、そ
の頂角αが前記弁軸30の円錐着座面部30aの頂角θ
より5〜10度大きく設定されている。
【0030】一方、前記弁本体20の弁室21上方に
は、内周部に雌ねじ部27が形成されたガイドブッシュ
26が固定されている。前記ガイドブッシュ26の雌ね
じ部27には、弁軸ホルダ28の外周に形成された雄ね
じ部29が螺合せしめられ、この弁軸ホルダ28の内周
下部に前記弁軸30が摺動可能に嵌挿され、また、前記
弁軸ホルダ28の下部には前記弁軸30の上部フランジ
を受けるカラー34が圧入固定されていて、前記弁軸3
0は、前記弁軸ホルダ28内に縮装されたコイルスプリ
ング32により常時下方に付勢されている。
【0031】前記弁軸ホルダ28の上部には、昇降軸3
5がそれと一体的に回転移動できるように内嵌固定され
ており、前記弁軸ホルダ28の上部外周には、凸状の可
動側ストッパ45が下向きに突設された合成樹脂製のス
リーブ40が一体的に回転移動できるように成形されて
いる。
【0032】なお、前記昇降軸35の上部には、コイル
スプリング36が装填されている。このコイルスプリン
グ36は、ロータ39が回転(逆転)せしめられて昇降
軸35やスリーブ40等が前記雌ねじ部27と雄ねじ部
29との螺合によるねじ送りにより上昇せしめられて、
前記ねじ部27,29の螺合が外れたとき、前記弁軸ホ
ルダ28をガイドブッシュ26側に押圧して再螺合し易
くするためのものである。
【0033】また、前記ガイドブッシュ26の上部外周
には、前記可動側ストッパ45が衝接せしめられる凸状
の固定側ストッパ55が上向きに突設された合成樹脂製
の固定受け座50が成形されている。
【0034】このような構成の電動弁1において、前記
巻線15を一方向に通電励磁すると、ロータ39、スリ
ーブ40、昇降軸35、弁軸ホルダ28等が一体的に回
転(モータ10が右回りに正転)、前記雌ねじ部27と
雄ねじ部29との螺合によるねじ送りにより前記弁軸3
0が下降せしめられてその円錐着座面部30aが前記弁
座24に形成された弁開閉口23の円錐受座面部23a
に圧接着座し、前記弁開閉口23が閉じられる。
【0035】前記弁開閉口23が閉じられた時点では、
前記可動側ストッパ45が固定側ストッパ55に未だ衝
接しておらず、前記弁軸30が前記弁開閉口23を閉じ
たまま、前記弁軸ホルダ28等はさらに回転下降せしめ
られる。このときの前記弁軸30に対する前記弁軸ホル
ダ28の下降量は、前記コイルスプリング32が圧縮さ
れることにより吸収される。
【0036】その後さらに、前記弁軸ホルダ28等が回
転下降せしめられると、前記可動側ストッパ45が固定
側ストッパ55に衝接し、これにより、前記ロータ39
への通電励磁が続行されていても、前記スリーブ40、
昇降軸35、弁軸ホルダ28等の回転下降運動が強制的
に停止せしめられる。
【0037】一方、前記巻線15を逆方向に通電励磁す
ると、前記モータ10が逆転向に回転し、前記弁軸30
の円錐着座面部30aが前記円錐受座面部23aから離
れ、前記弁開閉口23が開かれる。
【0038】ところで、前記した如くの構成の電動弁1
を、空調機の冷凍サイクルに膨張弁として組み込んだ場
合、前記空調機の暖房運転時には、前記弁軸30が上昇
せしめられて前記弁開閉口23が所定開度に開かれ、冷
媒は図示しない室内熱交換機(室内コンデンサ)から導
管64を介して弁室21に導入され、弁室21から前記
弁開閉口23を介して導管65側に導出され、導管65
を介して図示しない室外熱交換機に導かれる。
【0039】また、前記空調機の冷房運転時には、前記
弁軸30が上昇せしめられて前記弁開閉口23が所定開
度に開かれ、冷媒は前記暖房運転時とは逆に、室外熱交
換機から導管65及び弁開閉口23を介して弁室21に
導入されてそこで膨張減圧され、弁室21から導管64
を介して室内熱交換機(室内エバポレータ)に導かれ
る。
【0040】ここで、暖房運転時には、前記弁開閉口2
3の冷媒出口側に整流用円錐口23cが形成されている
ので、問題となるような騒音は生じず、また、冷房運転
時にも、前記弁座24における前記弁室21側に設けら
れた、前記弁開閉口23に連なる逆円錐台状の整流用円
錐口62が形成された整流部材60の作用により、冷媒
等が弁開閉口23から弁室21に導入されて膨張減圧さ
れた際に整流されるので、乱流による渦の発生が抑えら
れて剥離による圧力変動が生じ難くされ、その結果、高
周波の耳障りな騒音が効果的に低減される。
【0041】また、前記整流部材60と前記弁座24と
を別体としたことにより、特に騒音が発生する場合にだ
け前記整流部を具備させることができる等の利点が得ら
れ、さらに、前記整流部材60を前記弁室21内におい
て前記弁座上に圧入固定するようにしたことにより、組
み立てが容易となるといった効果も得られる。
【0042】なお、上述の実施形態では、電動弁1を空
調機の冷凍サイクルに組み込まれる膨張弁として使用し
た場合を説明したが、本発明の電動弁は膨張弁としてだ
けではなく、他の弁として使用する場合にも同様に騒音
の低減化を図ることができる。
【0043】また、上記実施形態においては、弁軸がモ
ータによりねじ送りで昇降せしめられるようになってい
るが、それに限られる訳ではなく、弁軸を軸方向に移動
させて弁開閉口を開閉するようにしたものであれば、同
様な作用効果が得られる。さらに、弁室21、弁開閉口
23、整流部材60、整流用円錐口62等の寸法形状等
とも上記実施形態のものに限られず、適宜変更してもよ
いことは勿論である。
【0044】図5は本発明に係る電動弁の他の実施形態
を示しており、前記整流部を弁座と一体に構成した場合
であり、弁室21側に形成する整流用円錐口62を弁本
体20の弁座24と一体に構成したことを特徴としてい
る。なお、図5においては、弁本体20のみを示し、図
1の実施形態と基本的構成は同一であり、同一又は均等
部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。而
して、整流用円錐口62を弁座と一体構造とすること
で、部品点数を削減することができる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の電動弁は、弁開閉口に連なる逆円錐台状の整流用円
錐口が形成された整流部を備えるので、冷媒等の流体が
弁開閉口から弁室に導入されて膨張減圧された際に整流
され、そのため、乱流による渦の発生が抑えられて剥離
による圧力変動が生じ難くされ、その結果、高周波の耳
障りな騒音を効果的に低減することができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動弁の一実施形態を示す部分切
欠側面図。
【図2】図1に示される電動弁の要部を示す部分切欠拡
大図。
【図3】図1に示される電動弁に備えられる整流部材を
示す斜視図。
【図4】図1に示される電動弁における弁開閉口周辺を
拡大して示す図。
【図5】本発明に係る電動弁の他の実施形態の要部を示
す部分切欠図。
【図6】従来の電動弁の一例の要部を示す部分切欠拡大
図。
【符号の説明】
1 電動弁 10 ステッピングモータ 20 弁本体 21 弁室 23 弁開閉口 23a 円錐受座面部 24 弁座 30 弁軸 30a 円錐着座面部 60 整流部材 62 整流用円錐口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に移動せしめられる弁軸と、この
    弁軸により開閉される弁開閉口付きの弁座を有する弁室
    が設けられた弁本体と、を備えた電動弁において、 前記弁座における前記弁室側に、前記弁開閉口に連なる
    逆円錐台状の整流用円錐口が形成された整流部が設けら
    れていることを特徴とする電動弁。
  2. 【請求項2】 前記整流部が前記弁本体とは別体である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  3. 【請求項3】 前記整流部が前記弁室内において前記弁
    座上に圧入固定されていることを特徴とする請求項2に
    記載の電動弁。
  4. 【請求項4】 前記整流部が前奇弁本体に一体に設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  5. 【請求項5】 前記弁開閉口の前記弁室側端部は、前記
    弁軸の下端部に形成された先細り逆円錐台状の円錐着座
    面部が圧接着座する逆円錐台状の円錐受座面部となって
    おり、前記整流部の整流用円錐口は、それと前記弁開閉
    口の円錐受座面部との間に実質的に段差が生じないよう
    に、その下端部の外径が前記円錐受座面部の上端部の外
    径と略同じに設定されていることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれかに記載の電動弁。
  6. 【請求項6】 前記整流部の整流用円錐口は、その頂角
    が前記弁軸の円錐着座面部の頂角より5〜10度大きく
    設定されていることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の電動弁。
  7. 【請求項7】 前記弁軸がモータによりねじ送りで昇降
    せしめられるようになっていることを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれかに記載の電動弁。
  8. 【請求項8】 空調機の冷凍サイクルに膨張弁として組
    み込まれていることを特徴とする請求項1ないし7のい
    ずれかに記載の電動弁。
  9. 【請求項9】 前記空調機の暖房運転時には、冷媒が前
    記弁開閉口及び前記整流用円錐口を介して前記弁室内に
    導かれ、そこで減圧されるようになっていることを特徴
    とする請求項8に記載の電動弁。
JP35463097A 1997-05-23 1997-12-24 電動弁 Pending JPH1137311A (ja)

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JP35463097A JPH1137311A (ja) 1997-05-23 1997-12-24 電動弁

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