JP2007009724A - 排気ガス用熱交換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の排気ガス用熱交換装置と比較して、バイパス配管を流れる排気ガスの熱損失を低減することができる排気ガス用熱交換装置を提供する。
【解決手段】 タンク13と、タンク13の排気ガス流れの下流側に配置されたEGRガスクーラ14と、EGRガスクーラ14に対して並列的に配置されたバイパス配管15と、EGRガスクーラ14およびバイパス配管15の排気ガス流れの下流側に配置された排気ガス流量比調節弁18とを備えるEGRモジュール7において、タンク13に設けられている入口穴13aの開口領域のうち、少なくとも、バイパス配管15に対向する部分の面積が、EGRガスクーラ14に対向する面積よりも大きくなるような位置に、入口穴13aをタンク13に配置する。
【選択図】 図2
【解決手段】 タンク13と、タンク13の排気ガス流れの下流側に配置されたEGRガスクーラ14と、EGRガスクーラ14に対して並列的に配置されたバイパス配管15と、EGRガスクーラ14およびバイパス配管15の排気ガス流れの下流側に配置された排気ガス流量比調節弁18とを備えるEGRモジュール7において、タンク13に設けられている入口穴13aの開口領域のうち、少なくとも、バイパス配管15に対向する部分の面積が、EGRガスクーラ14に対向する面積よりも大きくなるような位置に、入口穴13aをタンク13に配置する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、内燃機関における燃焼により発生する排気ガスと冷却流体との間で熱交換を行う排気ガス用熱交換装置に関するものであり、一般にEGRと称される排気ガス再循環装置に適用される。
従来、排気ガス用熱交換装置として、後述するようにEGRガスクーラとバイパス配管とを有する構造のものがあり(例えば、特許文献1参照)、さらに、そのような構造のものとして、図6に示す構造のものがある(例えば、特許文献2参照)。なお、以下では、排気ガス用熱交換装置をEGRモジュール7と呼ぶ。また、図6では、後述する第1実施形態における図2に示すEGRモジュール7と同様の構成部には、図2と同一の符号を付している。
図6に示すEGRモジュール7は、タンク13と、タンク13のその内部での排気ガス流れの下流側、すなわち、図中右側に配置されたEGRガスクーラ14と、EGRガスクーラ14に対して並列的に配置されたバイパス配管15と、EGRガスクーラ14およびバイパス配管15の排気ガス流れの下流側、すなわち、図中右側に配置された排気ガス流量比調節弁18とを備えている。
ここで、EGRガスクーラ14は、エンジン等の内燃機関内でのEGRガス温度を低下させることで、窒素酸化物(NOx)の発生を低減させることを目的として、燃焼により発生した排気ガスと冷却流体との間で熱交換を行う排気ガス用熱交換器である。
EGRガスクーラ14は、ケーシング21と、ケーシング21の内部に収容され、排気ガスが流通する複数の排気チューブ22と、複数の排気チューブ22の一端側を保持し、タンク13とケーシング21の内部とを隔てる入口側コアプレート34とから主に構成されている。なお、ケーシング21の内部であって、複数の排気チューブ22の周囲が、冷却水等の冷却流体が流通する冷却媒体通路23となっている。
また、バイパス配管15は、EGRモジュール7内に流入した排気ガスを、EGRガスクーラ14より迂回させて、EGRモジュール7から排気ガスを流出させるための配管である。このバイパス配管15は、部品点数削減等の観点により、バイパス配管15側まで延長された形状の入口側コアプレート34に設けられたバイパス配管15の取付孔内に差し込まれ、入口側コアプレート34に接合されている。
また、タンク13は、その内部に、内燃機関から排出された排気ガスが流入し、この流入した排気ガスをEGRガスクーラ14およびバイパス配管15に分配するためのものである。タンク13は、その内部に排気ガスが流入するように設けられた1つの入口穴13aと、その入口穴13aに対して反対側に位置し、タンク13の内部の排気ガスを排出するように設けられた1つの出口穴13jとを有している。この出口穴13jに入口側コアプレート34が接合されている。
また、このタンク13の入口穴13aは、EGRガスクーラ14およびバイパス配管15の両方に対向しており、バイパス配管15よりもEGRガスクーラ14側に位置している。すなわち、タンク13の入口穴13aは、入口穴13aの開口領域のうち、バイパス配管15と対向する部分13hの方が、EGRガスクーラ14に対向する部分13iよりも面積が小さくなっている。
これは、EGRモジュール7が排気ガスの冷却を主な目的としており、また、EGRガスクーラ14内を排気ガスが通過する際の圧損の抑制等の理由によるものである。
このような構造のEGRモジュール7によれば、排気ガス流量比調節弁18の制御により、例えば、エンジン内での燃焼温度が高い場合では、EGRガスクーラ14に排気ガスを導入させて、冷却された排気ガスをエンジン内に供給し、エンジン内での燃焼温度が低い場合では、バイパス配管15に排気ガスを導入させて、暖かい排気ガスをエンジン内に供給することができるようになっている。
国際公開第02/10574号パンフレット
特開2005−98278号公報(第1図)
ところで、エンジン内での燃焼温度が低い場合に、暖かい排気ガスをエンジン内に循環供給するようにしているのは、エンジン始動時等のエンジン内の燃焼温度が低い場合では、HC(ハイドロカーボン)が発生しやすいことから、燃焼温度を適正な温度とすることで、このHCの発生を抑制するためである。
そして、燃焼温度を直ちに適正な温度とするためには、エンジン内に循環供給する排気ガスができるだけ高温であることが好ましい。したがって、排気ガスを加熱手段により加熱しない場合では、上記した構造のEGRモジュール7において、バイパス配管15を流れる排気ガスの熱損失が小さいことが好ましい。
しかし、上記した構造のEGRモジュール7では、以下に説明する理由により、バイパス配管15を流れる排気ガスの熱損失が大きかった。
その理由の1つは、バイパス配管15にのみ排気ガスを流す場合、タンク13に流入した排気ガスは、図6中の破線で示す矢印のように、EGRガスクーラ14の入口側コアプレート34に当たった後、バイパス配管15内を流れるからである。
すなわち、入口側コアプレート34のうち、EGRガスクーラ14を構成する部分はケーシング21内の冷却媒体と接しており、温度が低い。このため、排気ガスが入口側コアプレート34のEGRガスクーラ14を構成する部分に当たることで、排気ガスの熱が入口側コアプレート34に奪われてしまうからである。
また、他の理由は、上記した構造のEGRモジュール7では、バイパス配管15が、EGRガスクーラ14の入口側コアプレート34に固定されていたため、バイパス配管15内を排気ガスが通過しているとき、排気ガスの熱がバイパス配管15を介して、入口側コアプレート34のうちのバイパス配管15に接続されている部分に移動し、さらに、図6中の実線で示す矢印のように、EGRガスクーラ14を構成する部分に移動してしまうからである。
本発明は、上記点に鑑み、従来の排気ガス用熱交換装置と比較して、バイパス配管を流れる排気ガスの熱損失を低減することができる排気ガス用熱交換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、タンク(13)に対して、入口穴(13a)が、少なくとも、入口穴(13a)のうちのバイパス配管(15)に対向する部分の面積が、入口穴(13a)のうちの排気ガス用熱交換器(14)に対向する部分の面積よりも大きい位置に設けられていることを特徴としている。
これにより、本発明では、図6に示す従来の排気ガス用熱交換装置と比較して、バイパス配管に排気ガスを流す場合、タンクの入口穴から流入した排気ガスをバイパス配管に流入しやすくすることができ、排気ガスがコアプレート等の温度が低い部分に当たる量を低減できるので、排気ガスの熱損失を低減することができる。
なお、特許請求の範囲に記載の「少なくとも、前記入口穴(13a)のうちの前記バイパス配管(15)に対向する部分の面積が、前記入口穴(13a)のうちの前記排気ガス用熱交換器(14)に対向する部分の面積よりも大きい位置」には、入口穴(13a)が、排気ガス用熱交換器(14)とバイパス配管(15)のうち、排気ガス用熱交換器(14)に対向せず、バイパス配管(15)のみと対向する位置も含まれる。
上記したタンクの入口穴の位置としては、本発明のように、例えば、排気ガス用熱交換器(14)とバイパス配管(15)のうち、バイパス配管(15)のみと対向する位置とすることができる。
このように、特に、タンクの入口穴をバイパス配管のみと対向する位置に設けた場合では、バイパス配管に排気ガスを流すとき、排気ガスの主流が排気ガス用熱交換器を構成するコアプレート等の温度が低い部分に当たることなく、タンクの入口穴からバイパス配管に排気ガスを導くことができる。
これにより、本発明によれば、入口穴の全部もしくは一部が、排気ガス用熱交換器と対向する位置に配置されている従来の排気ガス用熱交換装置と比較して、排気ガスの熱損失を低減することができる。
ところで、このような場合において、バイパス配管の長手方向において、タンクの入口穴と、バイパス配管と、排気ガス用熱交換装置とを同じ面に投影したときのその面方向において、タンクの入口穴と排気ガス用熱交換器との距離を長くするほど、バイパス配管に排気ガスを流す場合の排気ガスの熱損失を低減できるが、その一方で、排気ガス用熱交換器に排気ガスを流す場合に生じるガスの圧損が大きくなってしまう。
そこで、上記したタンクの入口穴の位置としては、本発明のように、例えば、タンク(13)に対して、入口穴(13a)を、当該入口穴(13a)の排気ガス用熱交換器(14)側に位置する開口端(13e)と、バイパス配管(15)の排気ガス用熱交換器(14)側に位置する開口端(15b)とが対向する位置とすることができる。
これにより、タンクの入口穴をバイパス配管のみと対向する位置に設けた場合において、排気ガス用熱交換器に排気ガスを流す場合に発生するガスの圧損を最小限にすることができる。
なお、「入口穴(13a)の開口端(13e)と、バイパス配管(15)の開口端(15b)とが対向する」とは、例えば、バイパス配管の長手方向において、タンクの入口穴とバイパス配管とを同じ面に投影したときに、入口穴(13a)の開口端(13e)と、バイパス配管(15)の開口端(15b)とが重なり合うことを意味する。
また、本発明は、タンク(13)が第1出口穴(13b)と、第2出口穴(13c)とを有することを特徴としている。ここで、第1出口穴(13b)は、排気ガス用熱交換器(14)が接続され、タンク(13)内の排気ガスを排気ガス用熱交換器(14)へ導くための出口穴である。一方、第2出口穴(13c)は、第1出口穴(13b)と離間して配置されており、バイパス配管(15)が接続され、タンク(13)内の排気ガスをバイパス配管(15)に導くための出口穴である。
このように、本発明では、タンクに、排気ガス用熱交換器(14)が接続される第1出口穴(13b)と、バイパス配管(15)が接続される第2出口穴(13c)とを別々に設けているので、排気ガス用熱交換器を構成するコアプレートを介することなく、バイパス配管をタンクに固定することができる。
この結果、本発明によれば、コアプレートにバイパス配管が固定されている従来の排気ガス用熱交換装置と比較して、バイパス配管からコアプレートへの熱移動を抑制することができ、バイパス配管を流れる排気ガスの熱損失を低減することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
本実施形態では、内燃機関用排気ガス再循環装置に用いられる排気ガス用熱交換装置としてのEGRモジュール7に、本発明を適用した例を説明する。
本実施形態では、内燃機関用排気ガス再循環装置に用いられる排気ガス用熱交換装置としてのEGRモジュール7に、本発明を適用した例を説明する。
図1に、本実施形態におけるEGRモジュール7を用いた内燃機関用排気ガス再循環装置の全体構成を示す。図1に示す内燃機関用排気ガス再循環装置は、例えば、内燃機関としてのディーゼル式のエンジン1に使用されるものである。
この内燃機関用排気ガス再循環装置は、エンジン1の排気ガスが流れる排気管2と、エアクリーナ10で濾過された吸入空気が流れている吸気管3とに接続された排気ガス還流路4を備えている。
この排気ガス還流路4は、排気管2を流れる排気ガスの一部を吸気管3に再循環させるためのものである。この再循環される排気ガスがEGRガスである。排気ガス還流路4は、排気管2より分岐する排気側排気ガス還流管5と吸気管3に合流する吸気側排気ガス還流管6と、排気側排気ガス還流管5と吸気側排気ガス還流管6との間に直接結合されたEGRモジュール7とにより構成されている。
また、エンジン1には、EGRモジュール7にエンジン冷却水を循環供給するためのエンジン冷却水回路が設けられている。このエンジン冷却水回路は、図示しないエンジン1のウォータジャケットから後述するEGRモジュール7の冷却水入口管11へエンジン冷却水を循環供給するための冷却水配管8と、EGRモジュール7の冷却水出口管12から図示しないラジエータを経てエンジン1のウォータジャケットにエンジン冷却水を循環供給するための冷却水配管9と、エンジン冷却水回路中にエンジン冷却水の循環流を発生させる図示しないウォータポンプとを備えている。
また、EGRモジュール7は、後述するように、EGRガスクーラ14と、バイパス配管15と、排気ガス流量比調節弁18と、排気ガス還流量制御弁19とを備えている。
次に、EGRモジュール7の構成について、具体的に説明する。図2に、本実施形態のEGRモジュール7の部分断面図を示す。なお、図2中の上下方向が鉛直方向であり、EGRモジュール7は、図2に示す状態で車両に搭載される。
本実施形態のEGRモジュール7は、主にタンク13の形状およびバイパス配管15の固定方法が、図6に示す従来のEGRモジュール7と異なっており、他の構成部は図6に示す従来のEGRモジュール7と同様である。なお、図6に示すEGRモジュール7は、特許文献2に記載されているものである。したがって、以下では、主に、図6に示すEGRモジュール7と異なる部分について説明し、図6に示すEGRモジュール7と同様の部分については説明を一部省略する。
本実施形態のEGRモジュール7は、図6に示す従来のEGRモジュール7と同様に、タンク13と、タンク13の排気ガス流れの下流側に配置された排気ガス用熱交換器としてのEGRガスクーラ14と、EGRガスクーラ14に対して並列的に配置されたバイパス配管15と、EGRガスクーラ14およびバイパス配管15の排気ガス流れの下流側に配置された連結ジョイント部16と、連結ジョイント部16を介して、EGRガスクーラ14およびバイパス配管15と接続されたバルブハウジング17と、バルブハウジング17の内部に収容された排気ガス流量比調節弁18および排気ガス還流量制御弁19とを備えている。
EGRガスクーラ14は、排気ガス還流路4から導入される高温のEGRガスと冷却水配管8内に形成される冷却水通路から流入する低温のエンジン冷却水とを熱交換させることで、EGRガスを所望の排気温度以下に冷却するものである。
EGRガスクーラ14は、ケーシング21と、複数の排気チューブ22と、入口側コアプレート34と、出口側コアプレート35とを備えている。ケーシング21は、内部に収容している複数の排気チューブ22の周囲にエンジン冷却水が循環する冷却水通路23を構成している。
そして、ケーシング21の長手方向の一端側にタンク13が一体的に接続されており、ケーシング21の長手方向の他端側にバルブハウジング17が連結ジョイント部16を介して一体的に接続されている。これにより、タンク13の内部に流入したがEGRガスが、複数の排気チューブ22内を、タンク13側からバルブハウジング17に向けて流れるようになっている。
また、ケーシング21には、エンジン冷却水をエンジン1のウォータジャケットから冷却水通路23内に流入させるための冷却水入口管11と、エンジン冷却水を冷却水通路23から連結ジョイント部16を経てバルブハウジング17内に導出するための冷却水出口部24とが設けられている。
本実施形態では、冷却水入口管11が、タンク13側に配置されており、エンジン冷却水が、冷却水通路23であるケーシング21の内部を、複数の排気チューブ22内を流れるEGRガスと同じ向きで、流れるようになっている。
また、ケーシング21は、例えば、ステンレス鋼等の耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料で構成されており、例えば、角筒状である。なお、ケーシング21には、耐圧強度を高めるための複数の補強リブ25が外部に向かって凸状となるように等間隔で形成されている。
複数の排気チューブ22は、ケーシング21と同様に、ステンレス鋼等の耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料より構成されている。複数の排気チューブ22は、例えば、偏平管状に形成されており、それらの内部に、EGRガスが流れる第1排気ガス通路31が構成されている。これらの排気チューブ22は、その短径方向に所定の隙間を隔てて複数段積層されて、その長径方向がケーシング21の筒方向の全長に渡るように延長されている。
そして、複数の排気チューブ22の内部には、図示しないが、EGRガスとの伝熱面積を増加してEGRガスとエンジン冷却水との熱交換効率を向上させるために、例えば、矩形波状のインナーフィンが配設されている。
また、複数の排気チューブ22は、タンク13側において、入口側コアプレート34に設けられている複数の挿入孔に、チューブ22の一端が差し込まれた状態で、ろう付けまたは溶接により、入口側コアプレート34と一体的に接合されている。この入口側コアプレート34には、ケーシング21のタンク13側の一端が一体的に接合されている。
そして、ケーシング21および複数の排気チューブ22のタンク13側では、入口側コアプレート34が、ケーシング21のタンク13側の一端と、タンク13とに挟まれた状態で、ケーシング21と、入口側コアプレート34と、タンク13とが、一体的に接合されている。なお、本実施形態の入口側コアプレート34は、バイパス配管15と接続されていない。
また、複数の排気チューブ22は、バルブハウジング17側において、出口側コアプレート35に設けられている複数の挿入孔に、バルブハウジング17側の一端が差し込まれた状態で、ろう付けまたは溶接により、出口側コアプレート35と一体的に接合されている。
そして、ケーシング21および複数の排気チューブ22のバルブハウジング17側では、後述するが、出口側コアプレート35およびケーシング21のバルブハウジング17側の一端が、連結ジョイント部16と一体的に接合されている。
バイパス配管15は、タンク13と連結ジョイント部16との間において、EGRガスクーラ14のケーシング21の筒方向寸法と略同一の寸法で、かつ、EGRガスクーラ14の近傍に、EGRガスクーラ14と並列的に配置されている。例えば、EGRガスクーラ14の鉛直方向での下側に、バイパス配管15が配置されている。
バイパス配管15は、ケーシング21と同様に、ステンレス鋼等の耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料より構成されている。バイパス配管15は、例えば、円筒管形状に形成されており、その内部に、EGRガスが流れる第2排気ガス通路32が構成されている。
また、バイパス配管15は、その長手方向でのタンク13側の端部が、後述するように、タンク13に直接接続されており、長手方向でのバルブハウジング17側の端部が、連結ジョイント部16に直接接続されている。なお、バイパス配管15には、バイパス配管15の筒方向に伸縮することが可能な蛇腹状のベローズ部36が一体的に形成されている。
タンク13は、その内部が、排気側排気ガス還流管5から導入されたEGRガスをEGRクーラ14とバイパス配管15の一方もしくは両方に導くための空間となっている。
タンク13は、タンクプレート33で構成されており、タンク13内に、排気側排気ガス還流管5からEGRガスが導入されるように、タンクプレート33に設けられた1つの入口穴13aと、タンク13内のEGRガスをEGRガスクーラ14もしくはバイパス配管15に導くように、タンクプレート33に設けられた2つの出口穴13b、13cとを有している。これらの入口穴13a、2つの出口穴13b、13cをEGRガスが通過する。
ここで、タンクプレート33は、ケーシング21と同様に、ステンレス鋼等の耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料により構成されている。
また、2つの出口穴13b、13cは、タンク13において、入口穴13aの反対側に位置している。2つの出口穴13b、13cは、鉛直方向で上側と下側に、離間して配置されている。なお、2つの出口穴13b、13cのうち、上側に配置されている方を上側出口穴13bと呼び、下側に配置されている方を下側出口穴13cと呼ぶ。また、上側出口穴13b、下側出口穴13cのそれぞれが、特許請求の範囲に記載の第1出口穴、第2出口穴に相当する。
上側出口穴13bの開口形状は、EGRガスクーラ14におけるケーシング21のタンク13側の端部における開口形状に対応した形状となっている。そして、タンク13の上側出口穴13bに、コアプレート34を介して、ケーシング21のタンク13側の端部が、ろう付けまたは溶接により、接続されている。
一方、下側出口穴13cの開口形状は、バイパス配管15のタンク13側の端部における開口形状に対応した形状となっている。そして、タンク13の下側出口穴13cに、バイパス配管15のタンク13側の端部が、直接、ろう付けまたは溶接により、接続されている。なお、図示しないが、タンク13の下側出口穴13cに、連結部を介して、間接的に、バイパス配管15を接続させることもできる。
入口穴13aは、図6に示すタンク13の入口穴13aと比較して、図2中下側、すなわち、バイパス配管15側にずらした位置に配置されている。具体的には、図2に示すように、入口穴13aは、タンク13に対して、上側出口穴13bと下側出口穴13cのうち、下側出口穴13cのみと対向する位置に配置されている。すなわち、入口穴13aは、タンク13において、EGRガスクーラ14とバイパス配管15のうち、バイパス配管15のみと対向する位置に配置されている。
特に、本実施形態では、タンク13の入口穴13aの開口形状と、バイパス配管15のタンク13側における開口形状とが同等である。すなわち、タンク13の入口穴13aの開口径13dと、バイパス配管15のタンク13側における開口径15aとが同等である。
また、鉛直方向において、タンク13の入口穴13aの開口上端13eの位置と、バイパス配管15の開口上端15bの位置とが、一致し、タンク13の入口穴13aの開口下端13fの位置と、バイパス配管15の開口下端15cの位置とが、一致している。
このように、タンク13の入口穴13aが、バイパス配管15の内部に構成される第2排気ガス通路32と完全に対向している。なお、タンク13の入口側には、排気側排気ガス還流管5と接続固定するためのフランジ部13gが設けられており、その中心側に入口穴13aが設けられている。
連結ジョイント部16は、EGRガスクーラ14およびバイパス配管15の下流部をバルブハウジング17に直列的に直接結合するためのものである。連結ジョイント部16は、ケーシング21と同様に、ステンレス鋼等の耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料より構成されている。
連結ジョイント部16は、その外周側に、バルブハウジング17と直接結合するための取付用フランジ部37を有している。また、連結ジョイント部16は、その内周側に、EGRガスクーラ14側の側壁部38と、バイパス配管15側の側壁部39と、EGRガスクーラ14側の側壁部38とバイパス配管15側の側壁部39との間に位置し、これらを連結する連結部40とを備えている。なお、連結部40は、EGRガスクーラ14の長手方向、すなわち、水平方向における肉厚がフランジ部37よりも薄くなっている。
そして、EGRガスクーラ14側の側壁部38に、EGRガスクーラ14の出口側コアプレート35が一体的に接続されており、フランジ部37にEGRガスクーラ14のケーシング21の一端が一体的に接続されている。
連結ジョイント部16の内部には、EGRガスクーラ14側の側壁部38よりも上側において、EGRガスクーラ14側の側壁部38とフランジ部37との間に空間が構成されている。この空間は、出口側コアプレート35の複数の排気チューブ22が挿入されている部分の上端に位置し、EGRガスクーラ14の長手方向に延長している出口側コアプレート35の延長部35aによって、冷却水が流れる冷却水通路26と、EGRガスが流れる第1排気ガス通路31bとに分け隔てられている。
この連結ジョイント部16内の冷却水通路26は、ケーシング21の冷却水通路23の冷却水出口部24と、後述するバルブハウジング17内の冷却水通路27とを直接連通している。また、連結ジョイント部16内の第1排気ガス通路31bは、複数の排気チューブ22と連通している。
また、連結ジョイント部16では、バイパス配管15側の側壁部39よりも下側において、バイパス配管15側の側壁部39およびフランジ部37に、バイパス配管15が、ろう付けまたは溶接により、一体的に接合されている。これらのバイパス配管15側の側壁部39とフランジ部37とによって、その内部に、バイパス配管15からのEGRガスが流れる第2排気ガス通路32bが構成されている。
バルブハウジング17には、排気ガス流量比調節弁18および排気ガス還流量制御弁19等が一体的に装着されている。
また、バルブハウジング17の内部には、第1排気ガス導入路41と、第2排気ガス導入路42と、排気ガス還流路43と、この排気ガス還流路43に連通する連通路45と、この連通路45から吸気側排気ガス還流管6内に形成される排気ガス還流路4内にEGRガスを導入する排気ガス還流路46とが形成されている。
ここで、第1排気ガス導入路41は、EGRガスクーラ14の第1排気ガス通路31から第1排気ガス通路31bを経てEGRガスが導入されるように構成されている。第2排気ガス導入路42は、バイパス配管15の第2排気ガス通路32から第2排気ガス通路32bを経てEGRガスが導入されるように構成されている。
また、排気ガス還流路43は、第1排気ガス導入路41から第1導入孔51を介してEGRガスが導入されると共に、第2排気ガス導入路42から第2導入孔52を介してEGRガスが導入されるように構成されている。
また、連通路45は、EGRガスクーラ14の第1排気ガス通路31に第1排気ガス導入路41および第1導入孔51を介して連通すると共に、バイパス配管15の第2排気ガス通路32に第2排気ガス導入路42および第2導入孔52を介して連通する、排気ガス還流量制御弁19の弁孔を構成している。
これらの第1排気ガス導入路41、第2排気ガス導入路42、排気ガス還流路43、連通路45および排気ガス還流路46が、排気ガス還流路4を構成する。
また、バルブハウジング17内には、EGRガスクーラ14の冷却水通路23の冷却水出口部から冷却水通路26を経てエンジン冷却水が導入される冷却水通路27が形成されている。この冷却水通路27は、バルブハウジング17を冷却するためのものである。なお、この冷却水通路27の図中左端部に設けられる冷却水入口部27aは、連結ジョイント部16の冷却水通路26に直列的に直接結合している。また、冷却水通路27の図中右端部には、冷却水配管9に接続する冷却水出口管12が設けられている。
バルブハウジング17は、アルミニウム鋳物またはアルミニウムダイカストにより所定の形状に一体的に形成されており、連結ジョイント部16の下流部に、図示しない締結ボルト等のスクリューを用いて締め付け固定されている。なお、バルブハウジング17と連結ジョイント部16との結合部には、エンジン冷却水やEGRガスが漏洩しないように、周知の処置が施されている。
なお、バルブハウジング17の材質として連結ジョイント部16と一体ろう付けが可能な金属材料を用いた場合には、EGRモジュール7の一体ろう付け時に、バルブハウジング17もろう付け接合することもできる。また、バルブハウジング17と連結ジョイント部16とを溶接により接合することもできる。
排気ガス流量比調節弁18は、EGRガスクーラ14の各第1排気ガス通路31内を流れるEGRガスの流量とバイパス配管15の第2排気ガス通路32内を流れるEGRガスの流量の比を連続的に調節するものである。
排気ガス流量比調節弁18は、バルブハウジング17内に設けられた第1、第2導入孔51、52の開口面積を調節する金属製のダブルポペット型バルブ53と、このダブルポペット型バルブ53と一体的に軸方向に往復動作する金属製のバルブシャフト54と、ダブルポペット型バルブ53およびバルブシャフト54を図中上方に駆動する弁体駆動手段としての負圧作動式アクチュエータと、ダブルポペット型バルブ53およびバルブシャフト54を図中下方に付勢するスプリング等の弁体付勢手段55とを備えている。
ここで、ダブルポペット型バルブ53は、第1導入孔51の開口面積を調整する第1弁体61と、第2導入孔52の開口面積を調整する第2弁体62と、第1、第2弁体61、62を連結する円筒状の連結部63等により構成されている。ダブルポペット型バルブ53は、ステンレス鋼等の耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料で構成され、例えば略円板形状に形成されている。
バルブシャフト54は、バルブハウジング17の図中左側の軸受支持部に収容保持される軸受け57内に摺動自在に設けられており、ダブルポペット型バルブ53と同様に、ステンレス鋼等の耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料により構成されている。また、バルブシャフト54のバルブ保持部に、ダブルポペット型バルブ53が、例えば溶接等の固定手段により、保持固定されている。
負圧作動式アクチュエータは、ケーシング60と薄膜状のダイヤフラム64との間に形成される負圧室65aと大気圧室65bとの圧力差を電磁式または電動式負圧制御弁によって制御してダイヤフラム64を変位させることで、ダブルポペット型バルブ53およびバルブシャフト54を軸方向に往復変位させるようになっている。
排気ガス還流量制御弁19は、バルブハウジング17内を通過するEGRガスの全流量を連続的に調節するものである。
排気ガス還流量制御弁19は、バルブハウジング17内に設けられた連通路45の開口面積を調節する金属製のバルブ71と、このバルブ71と一体的に回転方向に動作する金属製のバルブシャフト72と、バルブ71およびバルブシャフト72を開弁方向に駆動する図示しない弁体駆動手段と、バルブ71およびバルブシャフト72を閉弁方向に付勢する図示しない付勢手段とを備えている。
バルブ71は、ステンレス鋼等の耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料により構成されており、例えば略円板形状に形成されている。バルブシャフト72は、バルブ71と同様に、ステンレス鋼等の耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料により構成されている。また、バルブシャフト72のバルブ保持部に、例えば溶接等の固定手段により、バルブ71が保持固定されている。
排気ガス還流量制御弁19の弁体駆動手段は、動力ユニットよりなる電動式アクチュエータで、バルブシャフト72を回転駆動することで、バルブ71を開弁方向に駆動するようになっている。
この動力ユニットは、排気ガス還流量制御弁19のバルブ71およびバルブシャフト72を回転方向に駆動する図示しない駆動モータと、この駆動モータの回転動力を排気ガス還流量制御弁19のバルブシャフト72に伝達するための図示しない動力伝達機構とを含んで構成されている。
次に、本実施形態のEGRモジュール7の作用を説明する。
EGRガスは、図1中の矢印のように、排気管2から排気ガス還流路4、EGRモジュール7、吸気側排気ガス還流管6の内部を通って、吸気管3内に流入する。
このとき、排気ガス還流量制御弁19のバルブ71が、弁体駆動手段によって、バルブシャフト72を介して、駆動されることで、連通路45の開口面積が調節される。これにより、バルブハウジング17の排気ガス還流路43、連通路45および排気ガス還流路46内を通過するEGRガスの全流量、すなわち、吸気管3に循環供給されるEGRガスの全流量が調整される。
また、排気ガス流量比調節弁18のダブルポペット型バルブ53が、弁体駆動手段によって駆動されることで、第1、第2導入孔51、52の開口面積が調節される。
すなわち、弁体駆動手段によって、バルブシャフト54が図中上方に駆動されることで、EGRガスクーラ14側の第1弁体61が閉弁方向に移動すると同時に、バイパス配管15側の第2弁体62が開弁方向に移動する。
反対に、弁体駆動手段によって、バルブシャフト54が駆動されない場合では、弁体付勢手段55によって、バルブシャフト54が図中下方に移動することで、EGRガスクーラ14側の第1弁体61が開弁方向に移動すると同時に、バイパス配管15側の第2弁体62が閉弁方向に移動する。
このようにして、ダブルポペット型バルブ53により、第1、第2導入孔51、52の開口面積が調節される。これにより、EGRガスクーラ14の各第1排気ガス通路31内を流れるEGRガスの流量とバイパス配管15の第2排気ガス通路32内を流れるEGRガスの流量の比が調節される。
例えば、エンジン内での燃焼温度が高い場合では、EGRガスクーラ14側の第1弁体61を開弁させ、バイパス配管15側の第2弁体62を閉弁させる。これにより、EGRガスクーラ14とバイパス配管15のうち、EGRガスクーラ14の各第1排気ガス通路31内のみにEGRガスを流すことができ、エンジン冷却水によって冷却されたEGRガスをエンジン1の吸気管3に循環供給することができる。
一方、エンジン内での燃焼温度が低い場合では、EGRガスクーラ14側の第1弁体61を閉弁させ、バイパス配管15側の第2弁体62を開弁させる。これにより、EGRガスクーラ14とバイパス配管15のうち、バイパス配管15の第2排気ガス通路32内にのみEGRガスを流すことができ、高い温度の状態のままEGRガスを、エンジン1の吸気管3に循環供給することができる。
なお、第1、第2弁体61、62の両方を開弁させ、両方の開弁度を調整することで、EGRガスの温度を調整することもできる。
また、EGRガスクーラ14内でEGRガスを冷却するためのエンジン冷却水は、エンジン1の図示しないウォータジャケットから冷却水配管8内を流れ、EGRモジュール7の冷却水入口管11を経てEGRガスクーラ14の冷却水通路23内に流入して、EGRガスクーラ14の第1排気ガス通路31内を流れるEGRガスの熱を奪ってEGRガスを冷却する。
その後、エンジン冷却水は、EGRガスクーラ14の冷却水通路23の冷却水出口部から連結ジョイント部16の冷却水通路26内に流入する。そして、冷却水通路26内に流入したエンジン冷却水は、バルブハウジング17の冷却水通路27内に流入して、EGRガスの熱により高温化されるバルブハウジング17を冷やす。その後、エンジン冷却水は、EGRモジュール7の冷却水出口管12からラジエータを経てエンジン1のウォータジャケットに循環供給される。
次に、本実施形態のEGRモジュール7が有する主な効果について説明する。
(1)本実施形態では、タンク13に設けられている入口穴13aが、タンク13において、EGRガスクーラ14とバイパス配管15のうち、バイパス配管15のみと対向する位置に配置されている。
EGRモジュール7において、EGRガスクーラ14とバイパス配管15のうち、バイパス配管15の第2排気ガス通路32内にのみEGRガスを流す場合では、排気管2から排気側排気ガス還流管5を介して、タンク13内にEGRガスが流入され、EGRガスは、タンク13の下側出口13cからバイパス配管15の第2排気ガス通路32を流れる。
このとき、本実施形態のEGRモジュール7によれば、図2中の破線で示す矢印のように、入口穴13aからタンク13内に流入した排気ガスの主流を、EGRガスクーラ14を構成する入口側コアプレート34に当たることなく、バイパス配管15に導くことができる。
これにより、図6に示すように、入口穴13aの一部がEGRガスクーラ14と対向するように配置されている排気ガス用熱交換装置や、入口穴13aの全部がEGRガスクーラ14と対向するように配置されている従来の排気ガス用熱交換装置と比較して、EGRガスがEGRガスクーラ14を構成する入口側コアプレート34に当たることで生じる熱損失を低減することができる。
また、本実施形態では、特に、タンク13の入口穴13aが、バイパス配管15の内部に構成される第2排気ガス通路32と完全に対向している。すなわち、タンク13の入口穴13aの開口形状と、バイパス配管15の内部に構成される第2排気ガス通路32の形状とが同等であり、それらの鉛直方向における位置も一致している。
このため、タンク13の入口穴13aからバイパス配管15の第2排気ガス通路32までを、内径の大きさが均一である一本の管の内部と同一視できるので、タンク13の入口穴13aが、バイパス配管15の第2排気ガス通路32と完全に対向していない場合と比較して、EGRガスが、タンク13の入口穴13aからバイパス配管15の第2排気ガス通路32を流れる際のEGRガスの圧損を小さくすることができる。
なお、EGRガスクーラ14の各第1排気ガス通路31内のみにEGRガスを流す場合では、排気ガス流量比調節弁18のダブルポペット型バルブ53により、第2導入孔52が閉じられている。したがって、入口穴13aがバイパス配管15のみと対向する位置に配置されていても、タンク13内に流入したEGRガスを、タンク13の上側出口穴13bからEGRガスクーラ14の各第1排気ガス通路31内に流すことができる。
(2)本実施形態では、鉛直方向において、タンク13の入口穴13aの開口上端13eの位置と、バイパス配管15の開口上端15bの位置とが一致している。
ここで、バイパス配管15の第2排気ガス通路32内にのみEGRガスを流す場合におけるEGRガスの熱損失を低減するという観点では、タンク13の入口穴13aの開口上端13eをできるだけタンク13の鉛直方向下側に配置させることが好ましい。タンク13の入口穴13aの開口上端13eをEGRガスクーラ14の入口側コアプレート34よりもできるだけ下側に配置することで、入口側コアプレート34にEGRガスが当たりにくくすることができるからである。
しかし、タンク13の入口穴13aの開口上端13eを、入口側コアプレート34よりも下側に配置した場合では、開口上端13eの位置が、下側にずれるほど、EGRガスをEGRガスクーラ14に流す際におけるEGRガスの圧損が大きくなってしまう。
そこで、本実施形態のように、鉛直方向において、タンク13の入口穴13aの開口上端13eの位置と、バイパス配管15の開口上端15bの位置とを一致させることが好ましい。
これにより、バイパス配管15にのみEGRガスを流す場合では、EGRガスの主流をバイパス配管15に流すことができる。その一方、EGRガスクーラ14にのみEGRガスを流す場合では、タンク13の内部からEGRガスクーラ14の内部にEGRガスが流れる際のEGRガスの圧損を、タンク13の入口穴13aの開口上端13eが、バイパス配管15の開口上端15bよりも下に位置するときと比較して、小さくすることができる。
この結果、バイパス配管15の第2排気ガス通路32内にのみEGRガスを流す場合におけるEGRガスの熱損失の低減と、EGRガスをEGRガスクーラ14に流す際におけるEGRガスの圧損の抑制とを両立することができる。
(3)本実施形態では、タンク13は、鉛直方向での上側と下側に、離間して配置された2つの出口穴13b、13cを有している。そして、その2つの出口穴13b、13cのうち、上側出口穴13bに、EGRガスクーラ14のケーシング21が入口側コアプレート34を介して接続され、下側出口穴13cに、バイパス配管15が入口側コアプレート34を介さずに直接接続されている。
このように、タンク13に、EGRガスクーラ14と接続される上側出口穴13bと、バイパス配管15と接続される下側出口穴13cとを、別々に、設けることで、EGRガスクーラ14の入口側コアプレート34を介すことなく、バイパス配管15をタンク13に接続させることができる。
また、上側出口穴13bと下側出口穴13cとを離間させることで、バイパス配管15からEGRガスクーラ14の入口コアプレート34への熱移動を、タンク13に迂回させることができる。すなわち、図6に示すEGRモジュール7と比較して、バイパス配管15の熱をEGRガスクーラ14の入口側コアプレート34に移動し難くすることができる。
これにより、図6に示すように、入口側コアプレート34にバイパス配管15が固定されている従来の排気ガス用熱交換装置と比較して、バイパス配管15から入口側コアプレート34への熱移動を抑制することができ、バイパス配管15内を流れるEGRガスの熱損失を低減することができる。
(4)本実施形態では、EGRガスクーラ14およびバイパス配管15と、連結ジョイント部16との接続については、連結ジョイント部16の内周側に位置するEGRガスクーラ14側の側壁部38に、EGRガスクーラ14の出口側コアプレート35が一体的に接続されており、バイパス配管15側の側壁部39にバイパス配管15が一体的に接続されている。
そして、連結ジョイント部16のEGRガスクーラ14側の側壁部38と、バイパス配管15側の側壁部39とは、連結部40を介して連続した形状となっている。
これにより、バイパス配管15から、連結ジョイント部16を介して、EGRガスクーラ14の出口側コアプレート35へ熱が移動する場合、バイパス配管15の熱は、バイパス配管15側の側壁部39に伝わり、連結部40に迂回して、EGRガスクーラ14側の側壁部38に伝わった後、EGRガスクーラ14の出口側コアプレート35へ移動する。
このように、本実施形態によれば、図6に示す従来のEGRモジュール7と比較して、バイパス配管15からEGRガスクーラ14の出口側コアプレート35への熱移動をし難くすることができる。この結果、バイパス配管15を流れるEGRガスの熱損失を低減することができる。
(第2実施形態)
図3に、第2実施形態におけるEGRモジュール7の一部分を示す。図3は、図2中のタンク13付近に対応する図である。なお、図3では、図2のEGRモジュール7と同様の構成部に、図2と同一の符号を付している。
図3に、第2実施形態におけるEGRモジュール7の一部分を示す。図3は、図2中のタンク13付近に対応する図である。なお、図3では、図2のEGRモジュール7と同様の構成部に、図2と同一の符号を付している。
第1実施形態では、EGRガスクーラ14のケーシング21の外部に、バイパス配管15が配置された構成のEGRモジュール7を例として説明したが、本実施形態のように、EGRガスクーラ14のケーシング81の内部に、バイパス配管15を配置することもできる。
図3に示すように、本実施形態のEGRモジュール7は、図2に示されるEGRガスクーラ14のケーシング21の代わりに、EGRガスクーラ14およびバイパス配管15の一体ケーシング81およびセパレータ82を備えている。なお、タンク13およびその他の構成は、図2中のEGRモジュール7と同様である。
この一体ケーシング81は、例えば、角筒状である。そして、ケーシング81の内部に、セパレータ82が配置されており、このセパレータ82によって、ケーシング81の内部が2つの領域に仕切られている。
そして、この2つの領域のうち、セパレータ82よりも図中上側の一方の領域がEGRガスクーラ14としての領域であり、この領域に、図示しないが、図2に示すEGRモジュール7と同様に、複数の排気チューブ22が配置されている。このように、本実施形態では、ケーシング81とセパレータ82とによって、EGRガスクーラ14の外壁が構成されている。
また、ケーシング81の内部のセパレータ82よりも図中上側の一方の領域が、タンク13の内部と連通するように、EGRガスクーラ14の外壁を構成するケーシング81とセパレータ82は、入口側コアプレート34を介して、タンク13の上側出口穴13bと、一体的に接続されている。これらのケーシング81およびセパレータ82は、例えば、ステンレス鋼等の耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料で構成されている。
一方、ケーシング81の内部のうち、セパレータ82よりも図中下側の他の領域には、バイパス配管15が配置されている。バイパス配管15は、図2中のバイパス配管15と同様のものであり、入口部15dを介して、タンク13の下側出口穴13cに一体的に接続されている。なお、この入口部15dは、ケーシング81およびバイパス配管15と一体となっている。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、タンク13に設けられている入口穴13aが、タンク13において、EGRガスクーラ14とバイパス配管15のうち、バイパス配管15のみと対向する位置に配置されている。また、鉛直方向において、タンク13の入口穴13aの開口上端13eの位置と、バイパス配管15の開口上端15bの位置とが一致している。
したがって、本実施形態においても、上記第1実施形態の欄で説明した(1)、(2)に記載の効果を有している。
なお、本実施形態では、EGRガスクーラ14のケーシング81の内部にバイパス配管15を配置する場合を例として説明したが、EGRガスクーラ14の内部を、単にセパレータで仕切ることで、ケーシング81の内部に、EGRガスクーラ14とバイパス配管15を構成することもできる。
(他の実施形態)
(1)上記した各実施形態では、タンク13の入口穴13aをバイパス配管15のみに対向させる場合として、タンク13の入口穴13aの開口上端13eと、バイパス配管15の開口上端15bとを、鉛直方向において、一致させる場合を例として説明したが、タンク13の入口穴13aの開口上端13eを、バイパス配管15の開口上端15bよりも、鉛直方向において、下側に位置させることもできる。
(1)上記した各実施形態では、タンク13の入口穴13aをバイパス配管15のみに対向させる場合として、タンク13の入口穴13aの開口上端13eと、バイパス配管15の開口上端15bとを、鉛直方向において、一致させる場合を例として説明したが、タンク13の入口穴13aの開口上端13eを、バイパス配管15の開口上端15bよりも、鉛直方向において、下側に位置させることもできる。
これにより、タンク13の入口穴13aの位置が、鉛直方向において、EGRガスクーラ14よりも離れるので、バイパス配管15にのみEGRガスを流す場合に、第1、第2実施形態よりも、EGRガスが入口側コアプレート34に当たりにくくすることができる。
(2)上記した各実施形態では、タンク13の入口穴13aをバイパス配管15のみに対向させる場合として、鉛直方向において、タンク13の下側出口穴13cの開口下端13fの位置を、バイパス配管15の開口下端15cの位置と、一致させる場合を例として説明したが、タンク13の下側出口穴13cの開口下端13fの位置と、バイパス配管15の開口下端15cの位置とを異ならせることもできる。
(3)図4に、他の実施形態におけるEGRモジュール7の一部分を示す。図4は、図2中のタンク13付近に対応する図である。なお、図4では、図2のEGRモジュール7と同様の構成部に、図2と同一の符号を付している。
上記した各実施形態では、図6に示すEGRモジュール7に対して、タンク13の入口穴13aの位置をバイパス配管15側に移動させ、タンク13の入口穴13aの位置を、バイパス配管15のみに対向する位置とする場合を例として説明した。
これに対して、図4に示すように、EGRモジュール7の構成を、タンク13の入口穴13aがEGRガスクーラ14およびバイパス配管15の両方に対向しており、かつ、タンク13の入口穴13aの位置が、EGRガスクーラ14よりもバイパス配管15側に位置する構成とすることもできる。
この場合、タンク13の入口穴13aの開口領域のうち、バイパス配管15に対向する部分13hの面積は、EGRガスクーラ14に対向する部分13iの面積よりも大きくなっている。ここで、入口穴13aの開口領域のうち、バイパス配管15に対向する部分とは、バイパス配管15の内部を、バイパス配管15の長手方向で、入口穴13aに投影したときに、その投影像が重なる部分を意味する。
このため、EGRモジュール7をこのような構成とすることでも、バイパス配管15にEGRガスを流す場合、図6に示す従来のEGRモジュール7と比較して、タンク13の入口穴13aから流入したEGRガスを、EGRガスクーラ14の入口側コアプレート34に当たり難くし、バイパス配管15に流入しやすくすることができる。すなわち、図6に示す従来のEGRモジュール7と比較して、タンク13の入口穴13aから流入したEGRガスが、EGRガスクーラ14の入口側コアプレート34に当たる量を低減できるので、EGRガスの熱損失を低減することができる。
したがって、第1、第2実施形態および本実施形態から、図6に示す従来のEGRモジュール7と比較して、EGRガスの熱損失を低減するためには、タンク13の入口穴13aの開口領域のうち、少なくとも、バイパス配管15に対向する部分の面積13hが、EGRガスクーラ14に対向する面積13iよりも大きくなる位置に、タンク13の入口穴13aを配置すれば良いと言える。
なお、ここで言うタンク13に設けられている入口穴13aの開口領域のうち、少なくとも、バイパス配管15に対向する部分の面積が、EGRガスクーラ14に対向する面積よりも大きくなるような位置には、EGRガスクーラ14に対向せず、バイパス配管15のみに対向する位置も含まれる。
これは、第1、第2実施形態では、タンク13の入口穴13aの開口領域のうち、EGRガスクーラ14に対向する部分の面積は0であり、当然に、バイパス配管15に対向する部分の面積の方が、EGRガスクーラ14に対向する面積よりも大きくなっていると言えるからでからである。
(4)上記した各実施形態では、タンク13の入口穴13aを、図6に示されるタンク13の入口穴13aの位置よりも、バイパス配管15側に移動させた例を説明した。
これに対して、図6に示すEGRモジュール7において、入口穴13aをタンク13の鉛直方向における中央付近に配置したまま、ケーシング21の口径を小さくし、バイパス配管15の口径を大きくすることもできる。
このようにして、タンク13に設けられている入口穴13aの開口領域のうち、バイパス配管15に対向する部分の面積13hを、EGRガスクーラ14に対向する面積13iよりも大きくすることもできる。
(5)上記した各実施形態では、EGRガスクーラ14およびバイパス配管15の下流部を、連結ジョイント部16を介して、バルブハウジング17に接続する場合を例として説明したが、連結ジョイント部16を介さずに、EGRガスクーラ14およびバイパス配管15の下流部をバルブハウジング17に直接接続することもできる。
この場合、EGRガスクーラ14のケーシング21およびバイパス配管15と、バルブハウジング17とを、ろう付けまたは溶接により、一体的に接続することができる。
(6)上記した各実施形態では、鉛直方向において、EGRガスクーラ14を上側に、バイパス配管15を下側に配置する場合を例として説明したが、EGRガスクーラ14とバイパス配管15の位置関係を変更することもできる。
例えば、図示しないが、鉛直方向において、EGRガスクーラ14を下側に、バイパス配管15を上側に配置することができる。また、EGRガスクーラ14およびバイパス配管15を水平方向で並列に配置することもできる。
これらの場合、タンク13の入口穴13aのEGRガスクーラ14側に位置する開口端およびバイパス配管15のEGRガスクーラ14側に位置する開口端が、それぞれ、第1実施形態中で説明したタンク13の入口穴13aの開口上端13eおよびバイパス配管15の開口上端15bに対応する。
(7)上記した各実施形態では、バルブハウジング17に、排気ガス流量比調節弁18および排気ガス還流量制御弁19が一体的に装着されており、排気ガス還流量制御弁19がEGRモジュール7に設けられている場合を例として説明したが、排気ガス還流量制御弁19を、EGRモジュール7から分離させることもできる。
(8)上記した各実施形態では、排気ガス流量比調節弁18として、ダブルポペット型バルブ53を有する構造のものを用いる場合を例として説明したが、これに限らず、他の構造のものを用いることができる。例えば、いわゆるバタフライ構造のものを用いることもできる。
(9)上記した各実施形態で説明したタンク13の形状を他の形状に変更することもできる。例えば、図示しないが、タンク13の形状を、図2中のタンク13の入口穴13aにエルボ形状等の配管を接続させたような形状とすることもできる。この場合、特許請求の範囲に記載のタンクの入口穴とは、エルボ形状等の配管の入口ではなく、図2に示すタンク13の入口穴13aと同様に、タンク13内にEGRガスが流入し始める位置の穴13aを意味する。
(10)図5に、他の実施形態の第2の例におけるEGRモジュール7の部分断面図を示す。なお、図5では、図2と同様の構成部には、図2と同一の符号を付している。
上記した各実施形態では、図2に示すように、連結ジョイント部16の構造について、EGRガスクーラ14側の側壁部38、バイパス配管15側の側壁部39、連結部40の板厚をそれぞれ薄くし、フランジ部37の板厚を連結部40等よりも厚くする場合を例として説明した。なお、ここでいう板厚とは、バイパス配管15内を流れるEGRガスの流れ方向に対して垂直な方向、すなわち、図中上下方向での厚さを意味する。
これに対して、図5に示すように、フランジ部37の板厚を、EGRガスクーラ14側の側壁部38、バイパス配管15側の側壁部39、連結部40とほぼ同じ厚さとすることもできる。なお、図5では、フランジ部37、ガスクーラ14側の側壁部38、バイパス配管15側の側壁部39、連結部40の板厚は、すべて、バイパス配管15の板厚と同等となっている。
このように、フランジ部37、ガスクーラ14側の側壁部38、バイパス配管15側の側壁部39、連結部40をすべて薄くすることで、バイパス配管15から、連結ジョイント部16を介して、EGRガスクーラ14の出口側コアプレート35への熱が移動する場合における熱の通過断面積を小さくできる。このため、バイパス配管15を通過した排気ガスの放熱を抑制することができる。
7…EGRモジュール、13…タンク、
13a…入口穴、13b…上側出口穴、13c…下側出口穴、
14…EGRガスクーラ、15…バイパス配管、
16…連結ジョイント部、17…バルブハウジング、
18…排気ガス流量比調節弁、19…排気ガス還流量制御弁、
31…第1排気ガス通路、32…第2排気ガス通路、34…入口側コアプレート、
35…出口側コアプレート、41…第1排気ガス導入路、42…第2排気ガス導入路、
43……排気ガス還流路、45…連通路、46…排気ガス還流路、
51…第1導入孔、52…第2導入孔、
53…排気ガス流量比調節弁のダブルポペット型バルブ。
13a…入口穴、13b…上側出口穴、13c…下側出口穴、
14…EGRガスクーラ、15…バイパス配管、
16…連結ジョイント部、17…バルブハウジング、
18…排気ガス流量比調節弁、19…排気ガス還流量制御弁、
31…第1排気ガス通路、32…第2排気ガス通路、34…入口側コアプレート、
35…出口側コアプレート、41…第1排気ガス導入路、42…第2排気ガス導入路、
43……排気ガス還流路、45…連通路、46…排気ガス還流路、
51…第1導入孔、52…第2導入孔、
53…排気ガス流量比調節弁のダブルポペット型バルブ。
Claims (4)
- 燃焼により発生する排気ガスが通過する入口穴(13a)を有し、前記入口穴(13a)より前記排気ガスが内部に流入するタンク(13)と、
前記タンク(13)に対して、前記タンク(13)内での排気ガス流れの下流側に接続され、前記タンク(13)内から流れてきた前記排気ガスと冷却流体との間で熱交換を行う排気ガス用熱交換器(14)と、
前記タンク(13)に対して、前記タンク(13)内での排気ガス流れの下流側に接続され、前記タンク(13)内の前記排気ガスを前記排気ガス用熱交換器(14)から迂回させるバイパス配管(15)と、
前記排気ガス用熱交換器(14)および前記バイパス配管(15)の排気ガス流れの下流側に配置され、前記排気ガス用熱交換器(14)内を流れる排気ガスの流量と、前記バイパス配管(15)内を流れる排気ガスの流量との比を調整する排気ガス流量比調節弁(18)とを備える排気ガス用熱交換装置において、
前記タンク(13)に対して、前記入口穴(13a)は、少なくとも、前記入口穴(13a)のうちの前記バイパス配管(15)に対向する部分の面積が、前記入口穴(13a)のうちの前記排気ガス用熱交換器(14)に対向する部分の面積よりも大きい位置に設けられていることを特徴とする排気ガス用熱交換装置。 - 前記タンク(13)に対して、前記入口穴(13a)は、前記排気ガス用熱交換器(14)と前記バイパス配管(15)のうち、前記バイパス配管(15)のみと対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の排気ガス用熱交換装置。
- 前記タンク(13)に対して、前記入口穴(13a)は、当該入口穴(13a)の前記排気ガス用熱交換器(14)側に位置する開口端(13e)と、前記バイパス配管(15)の排気ガス用熱交換器(14)側に位置する開口端(15b)とが対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の排気ガス用熱交換装置。
- 前記タンク(13)は、前記排気ガス用熱交換器(14)が接続され、前記タンク(13)内の排気ガスを前記排気ガス用熱交換器(14)へ導く第1出口穴(13b)と、前記第1出口穴(13b)と離間して配置されており、前記バイパス配管(15)が接続され、前記タンク(13)内の排気ガスを前記バイパス配管(15)に導く第2出口穴(13c)とを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の排気ガス用熱交換装置。
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