JP2009052868A - 熱交換器および内燃機関の排気再循環装置 - Google Patents

熱交換器および内燃機関の排気再循環装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数を減少させて接合部分を減らした低コストの熱交換器を提供し、それを排気冷却器とする低コストの内燃機関の排気再循環装置を提供する。
【解決手段】ケース61内に形成された一方の流体通路62と他方の流体通路63とを流れる流体の間で熱交換させる熱交換器53において、ケース61が、第1ケース部材61fと第2ケース部材61sとからなり、第1ケース部材61fに流体入出口62a、62b、63a、63cとこれらに連通する熱交換室64とが形成され、第2ケース部材61sが、残りの流体通路63の中間部63cが形成されるとともに熱交換室64内に収納された熱交換部65と、その熱交換部65と一体に形成され熱交換室64の周囲で第1ケース部材61fに流体密に接合された蓋部66と、を有し、第1ケース部材61fと第2ケース部材61sとの間に片方の流体通路62の中間部が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、熱交換器およびそれを排気冷却器として装着した内燃機関の排気再循環装置に関する。
車両用内燃機関の排気浄化性能に対する要求の高度化に伴って、NOx低減に効果的なる排気再循環(EGR)を行うEGR装置を装着した内燃機関が普及してきており、空気量に対し燃料の希薄な燃焼が可能でEGR量が多くなる内燃機関では、再循環される排気の温度を下げるようEGRクーラが多用されている。
EGRクーラは、一般に、シェル内のチューブに排気再循環される排気ガスを通し、シェルとチューブの間に導いた冷却水と、チューブ内を通る排気ガスとの間で熱交換させることにより、吸気側に再循環される排気ガスを冷却するようになっている。すなわち、EGRクーラは、熱交換器として構成されている。
従来のこの種の熱交換器としては、例えば複数の扁平チューブを一定の隙間を隔てて多層配置したコアを構成し、そのコアをケーシング本体内に収納して、複数の扁平チューブ内を通る第1の流体通路と、複数の扁平チューブとケーシング本体との間を通る第2の流体通路とを形成するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、シェルを管路方向と直交する方向に複数に分割して略コの字形断面としてチューブの形状やレイアウトの自由度を高めたものや、放射状の凹凸形状をなす内管とそれを取り囲む外管とからなる二重管構造として部品点数の削減を図ったものが知られている(例えば、特許文献2、3参照)。
さらに、EGR通路の一部をラジエータによる冷却経路中のサーモスタットのケース内に通してEGRガスを冷却するようにしたもの、あるいは、冷却水ブロックと排気通路ブロックとの間に熱伝モジュールを介装してEGRガス温度が高いときにはその熱の一部を熱伝モジュールにより回収するようにしたものも知られている(例えば、特許文献4〜6参照)。
特開2006−57901号公報 特開2000−38963号公報 特開2000−161871号公報 特許第3867464号公報 特開2005−320980号公報 特開2006−22670号公報
しかしながら、上述のようにEGRクーラとして好適な従来の熱交換器にあっては、専らステンレス鋼で形成された複数の部品を高コストのTIG(Tungsten Inert Gas)溶接やMIG(metal inert gas)溶接、Niろう付け等によって一体化していたため、部品加工のみならず部品の接合もコスト高となっていた。
また、部品点数をある程度減らしたものでも、3つ以上の部品が必要で、それらの加工や溶接、ろう付け等に要する製造コストが高くなるばかりか、エンジン側との冷却水通路および排気還流通路の接続にそれぞれ複数のホースが使用されていたため、その点からもコスト高を招いていた。
そこで、本発明は、部品点数を減少させるとともにそれらの接合部分を減らし、低コストの熱交換器を提供するとともに、それを排気冷却器とする低コストの内燃機関の排気再循環装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の排気再循環装置は、上記目的達成のため、(1)ケース内に形成された一方の流体通路と他方の流体通路とを流れる流体の間で熱交換させる熱交換器において、前記ケースが、第1ケース部材と第2ケース部材とからなり、前記第1ケース部材に、前記一方の流体通路および前記他方の流体通路のうち少なくとも片方の流体通路の流体入出口と、該流体入出口に連通する凹部とが形成され、前記第2ケース部材が、前記一方の流体通路および前記他方の流体通路のうち残りの流体通路の一部または全部が形成されるとともに前記第1ケース部材の凹部内に収納された熱交換部と、該熱交換部と一体に形成され前記凹部の周囲で前記第1ケース部材に流体密に接合された蓋部と、を有し、前記第1ケース部材と前記第2ケース部材との間に前記一方の流体通路および前記他方の流体通路うち前記片方の流体通路の一部が形成されていることを特徴とする。
この構成により、ケースが第1ケース部材と第2ケース部材に分割されるものの、その第1ケース部材側に収納される熱交換部を第2ケース部材と一体にして、第2ケース部材を熱交換部の支持と凹部の閉塞とに用いていることから、部品点数が減り、両ケース部材の接合部も第1ケース部材と近接する第2ケース部材の周囲に集まり、接合コストも低減される。
上記(1)記載の熱交換器においては、好ましくは、(2)前記第1ケース部材に前記一方の流体通路および前記他方の流体通路のうち両方の流体通路の流体入出口がそれぞれ形成され、前記熱交換部が前記残りの流体通路の流体入出口の近傍で前記第1ケース部材に流体密に接合されている。
この場合、第2ケース部材側の加工の方向が少なくて済み、流体通路の流体入出口の加工も1部品で済むので、より低コストにできる。
また、上記(2)記載の熱交換器においては、(3)前記第1ケース部材の長手方向両端部に前記残りの流体通路の流体入出口が形成され、前記熱交換部がその長手方向両端部で前記残りの流体通路の流体入出口に連通する前記残りの流体通路の一部を有しているのが好ましい。
この場合、第2ケース部材を伝熱面積の大きな断面形状とすることのできる加工法(例えば、重力鋳造や低圧鋳造によるダイキャスティング、押出し加工やさらに引抜き加工)を適宜選択することで、管路を有する熱交換部側の加工の方向が少なくて済み、より低コストにできる。
上記(2)または(3)記載の熱交換器においては、(4)前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とがそれぞれアルミニウム合金からなり、前記第2ケース部材が、前記凹部の周囲と前記残りの流体通路の流体入出口の近傍で前記第1ケース部材にろう付けされているのが望ましい。
この構成により、第1ケース部材および第2ケース部材の型成形が容易で、安価なアルミろう付けが採用でき、より低コストとなる。
一方、本発明に係る内燃機関の排気再循環装置は、上記目的達成のため、(5)上記(1)〜(4)記載の熱交換器が排気冷却器として装着される排気再循環経路を有し、前記一方の流体通路および前記他方の流体通路に内燃機関の排気と冷却水とを流通させることを特徴とするものである。
この構成により、低コストの排気冷却器を用いた低コストの排気再循環装置となる。
本発明に係る内燃機関の排気再循環装置は、上記目的達成のため、あるいは、(6)上記(1)〜(4)記載の熱交換器が排気冷却器として装着される排気再循環経路を有する内燃機関の排気再循環装置であって、前記内燃機関の冷却水が前記一方の流体通路を通り、前記排気再循環経路を通る排気還流通路が前記他方の流体通路を通るよう、前記第1ケース部材および前記第2ケース部材のうちいずれか一方が一体に形成された吸気マニホールドを備え、前記吸気マニホールドに前記第1ケース部材および前記第2ケース部材のうちいずれか他方が流体密に接合されていることを特徴とするものである。
この構成により、吸気マニホールドに第1ケース部材または第2ケース部材が一体化されることで、排気冷却器への冷却水通路の接続と排気還流通路の接続とのうち少なくとも一方が不要になり、排気冷却器を一体化した低コストの排気再循環装置となる。
上記(6)記載の内燃機関の排気再循環装置は、好ましくは、(7)前記第1ケース部材が前記吸気マニホールドに一体に形成されるとともに、前記吸気マニホールドに前記第2ケース部材が流体密に接合されたものである。
この構成により、排気冷却器への冷却水通路の接続と排気還流通路の接続とを共に不要にすることができ、排気冷却器を吸気マニホールドに一体化したより低コストの排気再循環装置となる。
また、上記(6)、(7)記載の内燃機関の排気再循環装置においては、(8)前記冷却水通路が、前記排気再循環経路に配置される排気再循環バルブとスロットルバルブとの近傍を通るように形成されているのが好ましい。
この場合、排気冷却器を通る冷却水通路が排気再循環バルブやスロットルバルブの近傍を冷却する冷却水通路と一本化され、コンパクトな低コストの排気再循環装置となる。
本発明によれば、第1ケース部材側に収納される熱交換部を第2ケース部材と一体にして、第2ケース部材を熱交換部の支持と凹部の閉塞とに用いているので、部品点数を減らして溶接やろう付けの必要な部分を減らしつつ、両ケース部材の接合部をも第1ケース部材と近接する第2ケース部材の周囲に集めて、両ケース部材の接合コストをも低減させることができ、低コストの熱交換器を提供することができる。
また、低コストの熱交換器を排気冷却装置として用いることで、さらには、第1ケース部材と第2ケース部材とのうちいずれか一方を吸気マニホールドと一体化することで、低コストの内燃機関の排気再循環装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1から図3は本発明の第1の実施の形態に係る車両用内燃機関の排気再循環装置とその熱交換器を示す図であり、図1はその第1の実施の形態に係る内燃機関の排気再循環(EGR)装置の概略構成を示す図、図2はその第1の実施の形態に係る熱交換器であるEGRクーラの分解斜視図、図3はその第1の実施の形態のEGRクーラの一方および他方の流体通路を示す断面図である。
まず、図1によりその全体の概略構成を説明する。
図1に示すように、内燃機関、例えばディーゼル機関であるエンジン10は複数の気筒11を有しており、これら複数の気筒11の周りに冷却水が通るウォータージャケット12を有している。このエンジン10には、各気筒11内の燃焼室13に燃料を噴射するコモンレール型の燃料噴射装置15と、燃焼室13に空気を吸入させる吸気装置16と、燃焼室13からの排気ガスを排気させる排気装置17と、排気装置17内の排気エネルギを利用して吸気装置16内の空気を圧縮し燃焼室13に空気を過給するターボ過給機18と、排気の一部を吸気側に還流させ再循環させる排気再循環装置19とが装備されている。
燃料噴射装置15は、図外の燃料タンクから燃料を汲み上げて高圧の燃圧(燃料圧力)に加圧し吐出するサプライポンプ21と、そのサプライポンプ21からの燃料が導入されるコモンレール22と、このコモンレール22を通して供給される燃料を図示しないECU(電子制御ユニット)からの噴射指令信号に対応するタイミング及び開度(デューティー比)で燃焼室13内に噴射する燃料噴射弁23とを含んで構成されている。
サプライポンプ21は、例えばエンジン10の回転動力を利用して駆動され、コモンレール22はサプライポンプ21から供給された高圧燃料を均等に保ちながら複数の燃料噴射弁23に分配・供給する。燃料噴射弁23は、電磁駆動される公知のニードル弁で構成され、所定時間毎のパルス状の噴射指令信号に応じてその所定時間中の開弁時間の比率を制御されることにより、噴射指令信号に応じた燃料噴射量の燃料(例えば軽油)を燃焼室13内に噴射・供給することができる。
吸気装置16には、吸気マニホールド31と、それより上流側の吸気管32と、吸気管32の上流側でフィルタにより吸入空気を清浄化するエアクリーナ33と、ターボ過給機18より下流側で過給により昇温した吸入空気を冷却するインタークーラ34と、エンジン10内への吸気量を調整するスロットルバルブ35とが、それぞれ装着されている。
排気装置17は、排気マニホールド41と、それより下流側の排気管42と、アイドル時や軽負荷時に排気温度を上げることができる排気絞りバルブ43と、ターボ過給機18より下流側の排気管42に装着された排気後処理装置44と、を含んで構成されている。排気後処理装置44は、例えば排気中の酸素濃度や未燃焼燃料分(HC)を適宜調整することで、排気中のNOxをNOやNOに還元し排気中のHCやCOと反応させてNとしたり、HCやCOを酸化させてHOやCOとしたりできるようになっている。
ターボ過給機18は、互いに回転方向一体に連結された吸入空気コンプレッサ18aおよび排気タービン18bを有し、排気タービン18bを排気エネルギにより回転させて吸入空気コンプレッサ18aを回転させるもので、エンジン10内に正圧の空気を吸入させることができる。
排気再循環装置19は、エンジン10内の燃焼室13をバイパスして排気マニホールド41内の排気通路と吸気マニホールド31内の吸気通路とを連通させる排気還流用のEGR通路51(排気還流通路)を有しており、このEGR通路51には排気還流量を調整するEGRバルブ52(排気還流バルブ)と、EGR通路51を通って還流する排気を熱交換により冷却するEGRクーラ53(排気冷却器、熱交換器)とが設けられている。
EGR通路51は、エンジン10の排気通路側から吸気通路側に排気の一部を還流させる排気還流通路であり、EGRクーラ53はその排気還流通路の一部を冷却通路としている。すなわち、排気再循環装置19は、熱交換器が排気冷却器として装着される排気再循環経路を有している。また、EGRバルブ52は排気還流通路を吸気通路に接続させる開弁状態と、その接続を制限、例えば遮断する閉弁状態とに切り替え可能になっている。
EGRクーラ53は、ケース61内に形成された一方の流体通路62を流れる冷却水(一方の流体)と、他方の流体通路63を流れる還流排気(他方の流体)との間で熱交換させる熱交換器となっており、そのケース61は、第1ケース部材61fと第2ケース部材61sとからなる。また、第1ケース部材61fには、両流体通路62、63のうち少なくとも片方、例えばその両方の流体通路62、63の流体入出口62a、62b、63a、63bと、これら流体入出口62a、62b、63a、63bに連通する凹状の熱交換室64(凹部)とがそれぞれ形成されている。
第2ケース部材61sは、第1ケース部材61fの熱交換室64内に収納された熱交換部65と、その熱交換部65と一体に形成されて熱交換室64の周囲で第1ケース部材61fに流体密に接合(すなわち水密および気密に接合;以下、同様)された蓋部66とを有しており、熱交換部65には、一方の流体通路62および他方の流体通路63のうち前記片方以外の残りの流体通路の一部または全部、例えば他方の流体通路63の中間部63cが形成されている。また、第1ケース部材61fと第2ケース部材61sとの間には、一方の流体通路62および他方の流体通路63のうち前記片方の流体通路である一方の流体通路62の中間部62cが画成されている。
また、熱交換部65は、他方の流体通路63の流体入出口63a、63bの近傍で第1ケース部材61fに流体密に接合されており、第1ケース部材61fの長手方向両端部に他方の流体通路63の流体入出口63a、63bが形成されることで、熱交換部65の長手方向両端部で他方の流体通路63の流体入出口63a、63bに他方の流体通路63の中間部63cが連通するようになっている。
さらに、第1ケース部材61fと第2ケース部材61sとは、それぞれアルミニウム合金、例えばアルミダイカスト合金からなり、第2ケース部材61sが、熱交換室64の周囲と他方の流体通路63の流体入出口63a、63bの近傍とでそれぞれ第1ケース部材61fにアルミろう付けされている。
本実施形態においては、このようにアルミニウム製の2つの成形部品である第1ケース部材61fおよび第2ケース部材61sによって構成された熱交換器がEGRクーラ53としてEGR通路51に装着されており、一方の流体通路62および他方の流体通路63にエンジン10の排気と冷却水とがそれぞれの経路で流通するようになっている。ここでの冷却水は、例えばエンジン10に装着されたウォーターポンプ71(図1参照)によってウォータージャケット12に連通する冷却水通路72を通して一方の流体通路62に供給され、エンジン10からの排気はEGR通路51のうち上流側の通路部分から他方の流体通路63に供給される。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態の内燃機関の排気再循環装置では、エンジン10の負荷等に応じた排気再循環がなされるとき、ケース61の冷却水入口62aから一方の流体通路62の入口62aに例えばウォータージャケット12を通った冷却水が流入し、その冷却水が熱交換室64内で熱交換部65の周りを流れ、一方の流体通路62の出口62bから流出する。この場合、熱交換室64を通過した熱交換後の冷却水は、図外のラジエータにより放熱されて冷却される。また、ラジエータ側の冷却水循環経路中に配されるサーモスタットやEGRバルブ52によって冷却水の流量や排気再循環の流量が制御されることで、一方の流体通路62を流れる冷却水と他方の流体通路63を流れるEGRガスとの間での熱交換量が制御される。
このとき、EGRクーラ53の他方の流体通路63の流体入出口63a、63bには高温の還流排気が出入りすることになるが、熱伝導率の高いアルミニウム合金製のケース61の全ての部材が熱交換室64内の冷却水により冷却され、熱交換部65のほぼ全周において還流排気と冷却水との間の熱交換がなされることから、ケース61やそのろう付け部における過熱が抑制されることになる。
このような熱交換を行う本実施形態のEGRクーラ53において、そのケース61は熱交換室64を有する第1ケース部材61fと、蓋部66を有する第2ケース部材61sとに分割されているものの、その第1ケース部材61f側の熱交換室64内に収納される熱交換部65を蓋部66と共に第2ケース部材に一体化して、第2ケース部材61sを熱交換部65の支持と熱交換疾64の閉塞とに用いていることから、部品点数が非常に少なくなる。また、両ケース部材61f、61sの接合部が、第1ケース部材61fと近接する第2ケース部材61sの周囲に集まり、その接合コストが低減される。すなわち、熱交換室64の開口の周りで第2ケース部材61sの蓋部66に対面する第1ケース部材61fの開口周辺部分67と、その第1ケース部材61fの開口周辺部分67に対面する蓋部66の内面側周辺部分68(図3参照)とのうち少なくとも一方側に、例えばペースト状のアルミろう付け材料を塗布し、熱交換室64内で第1ケース部材61fの長手方向両側の内側面(符号なし)に対面する熱交換部65の両端面65a、65bと、その熱交換部65の両端面65a、65bに対面する第1ケース部材61fの長手方向両側の内側面とのうち少なくとも一方側に、例えばペースト状のろう付け材料を塗布して、第1ケース部材61fと第2ケース部材61sとを組み合わせ、ろう付け用を溶融させた後に冷却固化させる加熱と冷却を行うだけで、必要なろう付けができる。したがって、EGRクーラ53の製造コストが低減できることになる。
また、第2ケース部材61s側の流体通路用の穴や放熱フィン相当の凹凸形状部分の加工方向が熱交換部65の長手方向からの加工のみ(例えば型開閉のみ)でも可能となり、流体通路62、63の流体入出口62a、62b、63a、63bの加工も第1ケース部材61f側のみの1部品で済むので、加工コストもより低コストにできる。
しかも、第2ケース部材61sを所用の精度で伝熱面積の大きな断面形状とすることのできる加工法、例えばダイカストより溶湯の乱れが少ない重力鋳造や低圧鋳造を用いたり、押出し加工や引抜き加工といった加工法を適宜選択したりすることで、管路を有する環状断面の熱交換部65の加工の方向や加工コストも抑えることができ、より低コストにできる。
また、アルミニウム合金からなる第1ケース部材61fおよび第2ケース部材61sを上述のような型を用いる成形によって容易にかつ安価に製造でき、かつ、安価なアルミろう付けが採用できることから、第1ケース部材61fおよび第2ケース部材61sの製造コストを低減させ、EGRクーラ53の製造コストを低減させることができる。
したがって、EGRクーラ53を用いた排気再循環装置19を低コストに製造できる。
以上のように、本実施形態では、第1ケース部材61f側に収納される熱交換部65を第2ケース部材61sと一体にして、第2ケース部材61sを熱交換部65の支持と熱交換室64の閉塞とに用いているので、部品点数を減らして溶接部をなくし、ろう付け接合部分を減らしつつ、両ケース部材61f、61sの接合部をも第1ケース部材61fと近接する第2ケース部材61sの周囲に集めて、両ケース部材61f、61sの接合コストをも低減させることができ、低コストのEGRクーラ53を提供することができる。その結果、低コストのEGRクーラ53を排気冷却装置として用いることで、低コストの排気再循環装置を提供することができる。
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態に係る内燃機関の排気再循環装置を示す図である。なお、本実施形態は上述の第1の実施の形態と類似する構成を有しているので、第1の実施の形態と同一または類似の構成要素については図1から図3に示した符号を付し、第1の実施の形態との相違点について詳述する。
本実施形態では、ウォータージャケット12に連通する冷却水通路72が一方の流体通路62に連通し、排気再循環装置19の一部を構成するEGR通路51(排気還流通路)が他方の流体通路63に連通するよう、第1ケース部材61fおよび第2ケース部材61sのうちいずれか一方、例えば第1ケース部材61fが一体に形成された吸気マニホールド81を備えており、この吸気マニホールド81に第1ケース部材61fおよび第2ケース部材61sのうちいずれか他方、例えば第2ケース部材61sが流体密に接合されている。
具体的には、アルミダイカスト合金のようなアルミニウム合金製の第1ケース部材61sが同じくアルミニウム合金製の吸気マニホールド81に、例えば重力鋳造や低圧鋳造によるダイキャスティングにより一体に形成されており、その吸気マニホールド81にアルミニウム合金製の第2ケース部材61sが第1の実施の形態と同様なアルミろう付けによって流体密に接合されている。また、一方の流体通路62をその一部として吸気マニホールド81内に形成された冷却水通路91は、図4に点線の矢印で示すように、排気再循環経路に配置されるEGRバルブ52とスロットルバルブ35との近傍を通る他の冷却用の冷却水通路と一本化されている。
このように構成された本実施形態の内燃機関の排気再循環装置では、吸気マニホールド81に第1ケース部材61fが一体化されることで、EGRクーラ53への冷却水通路の接続とEGR通路51の接続とを共に不要にすることができ、EGRクーラ53を吸気マニホールド81に一体化した低コストの排気再循環装置とすることができる。
さらに、EGRクーラ53を通る冷却水通路91がEGRバルブ52やスロットルバルブ35の近傍を冷却する冷却水通路と一本化され、EGRクーラ53がコンパクトな吸気マニホールド31に一体化された低コストの排気再循環装置が実現できる。
本実施形態においても、第1ケース部材61f側に収納される熱交換部65を第2ケース部材61sと一体にして、第2ケース部材61sを熱交換部65の支持と熱交換室64の閉塞とに用いているので、EGRクーラ53の部品点数を減らして溶接やろう付けの必要な部分を減らしつつ、両ケース部材61f、61sの接合部をも第1ケース部材61fと近接する第2ケース部材61sの周囲に集めて、両ケース部材61f、61sの接合コストをも低減させることができ、低コストのEGRクーラ53を提供することができる。
また、低コストのEGRクーラ53を用いることに加えて、第1ケース部材61fと第2ケース部材61sとのうちいずれか一方である第1ケース部材61fを吸気マニホールド81と一体化することで、より低コストの内燃機関の排気再循環装置を提供することができる。
なお、第2の実施の形態においては、吸気マニホールド81に一方の流体通路62および他方の流体通路63の流体入出口62a、62b、63a、63bを有する第1ケース部材61fが一体化されるものとしたが、ケース61が流体入出口62a、62b、63a、63bのうちいずれか一方の流体入出口62a、62bまたは63a、63bを有する場合であっても、EGRクーラ53への冷却水通路の接続と排気還流通路の接続とのうち少なくとも一方の接続を不要にすることができ、EGRクーラ53を一体化した低コストの吸気マニホールド31を備えた低コストでコンパクトな排気再循環装置となる。
また、ケース61が一方の流体通路62の流体入出口を有する第1ケース部材と、他方の流体通路63の流体入出口を有する第2ケース部材とを有するような場合に、吸気マニホールド81に熱交換部65を有する第2ケース部材を一体化するようにしてもよい。その場合、熱交換室64を有する第1ケース部材がその吸気マニホールドにろう付け等により流体密に接合されることになる。また、吸気マニホールド自体が2分割された成形部品を接合する構成となる場合には、その一方側に第1ケース部材61fを、その他方側に第2ケース部材61sをそれぞれ一体成形することも考えられる。また、上述の各実施形態においては、ろう付けをアルミろう付けによるものとしたが、他のろう付け材料によるろう付けであってもよい。さらに、第1ケース部材61fおよび第2ケース部材61sが必ずしもアルミニウム合金からなるものである必要がなく、成形性に優れた他の材料からなるものでもよいことはいうまでもない。
さらに、上述の実施形態では、蓋部66の片面のみで第1ケース部材61fの熱交換室64を閉蓋する構造としたが、蓋部66の外周面、例えば長手方向両端面を熱交換部65と同一長さにして第1ケース部材61f内に蓋部66を収納するようにしてもよく、そのような閉蓋部分の突き合せや嵌め合せの構造自体は公知の任意の方式を採用できる。
以上説明したように、本発明に係る内燃機関の排気再循環装置は、第1ケース部材側に収納される熱交換部を第2ケース部材と一体にして、第2ケース部材を熱交換部の支持と凹部の閉塞とに用いているので、部品点数を減らして溶接やろう付けの必要な部分を減らしつつ、両ケース部材の接合部をも第1ケース部材と近接する第2ケース部材の周囲に集めて、両ケース部材の接合コストをも低減させることができ、低コストの熱交換器を提供することができ、低コストの熱交換器を排気冷却装置として用いることで、さらには、第1ケース部材と第2ケース部材とのうちいずれか一方を吸気マニホールドと一体化することで、低コストの内燃機関の排気再循環装置を提供することができるという効果を奏するものであり、熱交換器およびそれを排気冷却器として装着した内燃機関の排気再循環装置全般に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の排気再循環装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る熱交換器であるEGRクーラの分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態のEGRクーラの一方および他方の流体通路を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る内燃機関の排気再循環装置を示す図である。
符号の説明
10 エンジン
12 ウォータージャケット
19 排気再循環装置
31 吸気マニホールド
32 吸気管
33 エアクリーナ
34 インタークーラ
35 スロットルバルブ
41 排気マニホールド
42 排気管
43 排気絞りバルブ
51 EGR通路(排気再循環経路)
52 EGRバルブ(排気再循環経路)
53 EGRクーラ(熱交換器、排気再循環経路)
61 ケース
61f 第1ケース部材
61s 第2ケース部材
62 一方の流体通路(片方の流体通路)
63 他方の流体通路
62a、62b、63a、63b 流体入出口(少なくとも片方の流体通路の一部)
62c、63c 中間部(残りの流体通路の一部)
64 熱交換室(凹部)
65 熱交換部
65a、65b 両端面
66 蓋部
67 開口周辺部分(凹部の周囲)
68 内面側周辺部分
71 ウォーターポンプ
72、91 冷却水通路
81 吸気マニホールド

Claims (8)

  1. ケース内に形成された一方の流体通路と他方の流体通路とを流れる流体の間で熱交換させる熱交換器において、
    前記ケースが、第1ケース部材と第2ケース部材とからなり、
    前記第1ケース部材に、前記一方の流体通路および前記他方の流体通路のうち少なくとも片方の流体通路の流体入出口と、該流体入出口に連通する凹部とが形成され、
    前記第2ケース部材が、前記一方の流体通路および前記他方の流体通路のうち残りの流体通路の一部または全部が形成されるとともに前記第1ケース部材の凹部内に収納された熱交換部と、該熱交換部と一体に形成され前記凹部の周囲で前記第1ケース部材に流体密に接合された蓋部と、を有し、
    前記第1ケース部材と前記第2ケース部材との間に前記一方の流体通路および前記他方の流体通路うち前記片方の流体通路の一部が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記第1ケース部材に前記一方の流体通路および前記他方の流体通路のうち両方の流体通路の流体入出口がそれぞれ形成され、
    前記熱交換部が前記残りの流体通路の流体入出口の近傍で前記第1ケース部材に流体密に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記第1ケース部材の長手方向両端部に前記残りの流体通路の流体入出口が形成され、
    前記熱交換部がその長手方向両端部で前記残りの流体通路の流体入出口に連通する前記残りの流体通路の一部を有していることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とがそれぞれアルミニウム合金からなり、
    前記第2ケース部材が、前記凹部の周囲と前記残りの流体通路の流体入出口の近傍で前記第1ケース部材にろう付けされていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の熱交換器。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の熱交換器が排気冷却器として装着される排気再循環経路を有し、前記一方の流体通路および前記他方の流体通路に内燃機関の排気と冷却水とを流通させることを特徴とする内燃機関の排気再循環装置。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の熱交換器が排気冷却器として装着される排気再循環経路を有する内燃機関の排気再循環装置であって、
    前記内燃機関の冷却水が前記一方の流体通路を通り、前記排気再循環経路を通る排気還流通路が前記他方の流体通路を通るよう、前記第1ケース部材および前記第2ケース部材のうちいずれか一方が一体に形成された吸気マニホールドを備え、
    前記吸気マニホールドに前記第1ケース部材および前記第2ケース部材のうちいずれか他方が流体密に接合されていることを特徴とする内燃機関の排気再循環装置。
  7. 前記第1ケース部材が前記吸気マニホールドに一体に形成されるとともに、
    前記吸気マニホールドに前記第2ケース部材が流体密に接合されていることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の排気再循環装置。
  8. 前記冷却水通路が、前記排気再循環経路に配置される排気再循環バルブとスロットルバルブとの近傍を通るように形成されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の内燃機関の排気再循環装置。
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